様々な表記や呼称の存在「場面緘黙」「場面緘黙症」「場面かん黙」「場面かん黙症」「選択性緘黙」「選択性かん黙」全部同じ事です。しかし、このように様々な表記や呼称を見かけます。緘黙に限らず、様々な病気や障害で、このような例を目にすることがあります。ですが、場面によっては、用語の統一が望ましいこともあります。診療報酬明細書に記載される傷病名の統一最近厚生労働省が問題視しているのは、医療機関が保険者に発行...
ドイツの場面緘黙症団体 Mutismus Selbsthilfe Deutschland e.V. が、ウェブサイトをリニューアルしました。ウェブサイトの内容はなかなか興味深いのですが、Twitterなどで紹介しても反応が乏しかったです。もったいない!そこで、今回はこの件を、単独のブログ記事として取り上げます。↓ そのページです。Google翻訳で日本語に翻訳されます。アクセスすると、クッキーの設定について問われます。◇ Startseite Mutismus e.V(...
2013年に、場面緘黙症の重要な論文が出ました。ランダム化比較試験という信頼性が高い方法で、緘黙児へのある介入法の有効性を検証したものです。緘黙児者のランダム化比較試験は当時としては先進的でした。私が知る限り、日本ではいまだに発表されていません。この論文の筆頭著者は、ノルウェーのBeate Oerbeck氏でした。↓ その論文です。英文。◇ A randomized controlled trial of a home and school-based intervention for s...
ここのところ、場面緘黙症がメディアで取り上げられています。これについては2月に一度軽くまとめましたが、3月以降にもメディアでの扱いが続いています。そこで、再度簡単にまとめてみたいと思います。CBC「チャント!」3月16日(水曜日)放送のCBCテレビ「チャント!」 で、緘黙の女性のドキュメントが放送されました。↓ その時の動画です。12分22秒。YouTubeの動画。上の動画をYouTubeで直接ご覧になりたい方は、下記のリンク...
最初期の緘黙関係サイトの題名場面緘黙症Journal。題名に「緘黙」が含まれるウェブサイトです。こういうサイトは他にもあります。「場面緘黙症専用」という、このサイトよりも古くからあるサイトもあります。ブログでも、「緘黙」を題名に含めたものがいくつもあります。「カツピコリンの独り言〜緘黙人生〜」などです。ブログ村「場面緘黙症」カテゴリに登録されているブログを見ると、分かります。ただ、最初期、具体的には2000...
「ただし、医師に診てもらったことはなく、したがって場面緘黙症の診断は受けていません」こういった文を、私はブログで何度も用いています。もっと言うと、診てもらったことがないのは医師だけではありません。心理士など一切の専門家に、学校で話せなかったことについて相談したことがありません。奇妙に思われる方もいらっしゃるかもしれないので、そのことについて説明しておきます。緘黙を知らず、性格の問題だと考えていたま...
「場面かん黙」と「場面緘黙」が混在「場面かん黙」という表記が、以下の記事で用いられています。2022年2月15日に配信されたNHKのWEB特集です。◇ しゃべりたくても しゃべれない「場面かん黙」はわたしの一部(新しいウィンドウで開く)また、以下のNHK事件記者取材ノートの中でも、「場面かん黙」と表記されています(2022年2月4日配信記事)。◇ 「被害者は私の娘、19才」 ~障害者の性被害 立件に大きな壁(新しいウィンドウ...
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様々な表記や呼称の存在「場面緘黙」「場面緘黙症」「場面かん黙」「場面かん黙症」「選択性緘黙」「選択性かん黙」全部同じ事です。しかし、このように様々な表記や呼称を見かけます。緘黙に限らず、様々な病気や障害で、このような例を目にすることがあります。ですが、場面によっては、用語の統一が望ましいこともあります。診療報酬明細書に記載される傷病名の統一最近厚生労働省が問題視しているのは、医療機関が保険者に発行...
私は4月10日を「緘黙の輪の日」と呼んでいます。毎年この日になると、場面緘黙症を扱った昔の個人サイトの時代についてお伝えしています。今日、緘黙について様々な情報交換や交流が行われていますが、その原点が、個人の緘黙サイト時代にあるというのが私の歴史認識です。私はこの時代のことをリアルタイムで知っていることもあり、重視しています。ですが、ここで私が対象としている「個人の緘黙サイト時代」とは、具体的にはい...
医療漫画が緘黙を取り上げる『月刊コミックゼオン』(コアコミックス)などで連載中の医療漫画『ハネチンとブッキーのお子さま診療録』の第21~22話で、場面緘黙症が取り上げられました。「場面緘黙(ばめんかんもく)症/緘動(かんどう)症」と題する話です。作者は佐原ミズさん。テレビドラマ化した『マイガール』や、実写映画化した『尾かしら付き。』などで知られます。また、医療監修は北岡寛己さん。東京大学医学部附属病院...
翻訳書『VOCAL』場面緘黙症の新しい翻訳書が3月6日に発売されたのですが……どういう翻訳書なのかよく分からず、戸惑っています。↓ その本。Amazon.co.jpへのリンクです。今回、アソシエイトリンクは張っていません。◇ VOCAL: 場面緘黙症を実証に基づいた戦略で3時間以内に克服、子供を発話へと導こう!(新しいウィンドウで開く)上記ページでは、翻訳者が明らかにされていません。サンプルを読んでも分かりません。買って内容を...
改正障害者差別解消法が、4月1日(月曜日)に施行されます。これにより、民間事業者による合理的配慮の提供が「努力義務」から「義務」に変わります。なお、国や自治体は以前より「義務」でした。↓ 合理的配慮とは、このことです。同法第7条第2項と第8条第2項より。……障害者から現に社会的障壁の除去を必要としている旨の意思の表明があった場合において、その実施に伴う負担が過重でないときは、障害者の権利利益を侵害すること...
『仮面ライダーギーツ』出演俳優「かんもく」とSNSで検索したところ、イケメン俳優の情報が多数ヒットして当惑しました。これは一体どういうことなのでしょう。同様の経験をした人もいるかもしれないので、調べてまとめてみました。この「かんもく」とは、テレビ番組『仮面ライダーギーツ』で共演した俳優の簡秀吉(かんひでよし)さんと杢代和人(もくだいかずと)さんのお二人をまとめて呼んだものです。簡秀吉さんは主演の浮世...
3月1日に公開された映画『愛のゆくえ』の主人公が、場面緘黙症という設定だそうです。宮嶋風花監督の半自伝的な物語です。ただし、映画は緘黙を主題としたものではありません。また、主人公の緘黙については、劇中で紹介されない「裏設定」という扱いだそうです。とはいえ、主人公には台詞がないそうですし、緘黙らしさは出しているものと思われます。↓ 情報源その1。「シネマカフェ」へのリンクです。◇ 【特集】『愛のゆくえ』...
多少話せるようになっても「書く方が、(話すことに比べて)より自由で自然に感じられる」(Writing feels more free and natural)アメリカの大手掲示板サイトRedditで先日、場面緘黙症の当事者または経験者とみられる方がこんな投稿を行い、そこそこ大きな反響がありました。↓ その投稿へのリンクです。◇ Writing feels more free and natural(新しいウィンドウで開く)もっとも、緘黙児者は話せないので、書く方が易しいのは...
アメリカで場面緘黙症の治療を行う「スマートセンター」が、「スクリプトアプローチ」というものを紹介しています。例えば、「書いて読む」(write and read)方法だそうです。予め言いたい内容を文書にしておき、それを音読するということでしょう。この方法だと、考える必要性と、(発話までの一連の)プロセスを最小化するのに役立ち、それゆえに緘黙児者の不安を減らすことができるのだそうです。↓ 情報源。スマートセンターのF...
遠隔家庭介入プログラム場面緘黙症の研究が2件、2023年度の科研費に採択されています。そのうち6月から始まった1件については、まだこのブログでお伝えしていませんでした。ここでお伝えしたいと思います。↓ その研究です。国立情報学研究所のサービス KAKEN へのリンクです。◇ 選択性緘黙症児とその親に対するインターネットによる遠隔家庭介入プログラムの開発 (新しいウィンドウで開く)研究概要等は、今後、上記ページで更...
英国を代表する場面緘黙症団体SMIRA (Selective Mutism Information & Research Association) がこの度、寄付の呼びかけを行っています。SMIRAの寄付の呼びかけそのものは珍しいことではありません。ですが、今回は状況から見て、やや異例の呼びかけではないかと思います。具体的には、次の2点が挙げられます。(1) SMIRAウェブサイトのトップページ上段(つまり一番目立つところ)に、呼びかけの文章が掲載された。また、あまり更...
無表情の人、何も話さない人など以前お話ししたように、私は集団の中でポツンとしている人を見ると、声を掛けることがあります。色んな人に声を掛けてきたのですが、こうした人たちの中には、声を掛けても反応が乏しい人もいました。中には無表情の人や、何も話さない人もいました。単に私のことを鬱陶しいと思っていただけかもしれませんが、私への好き嫌い以前に、もともとそういうタイプと思われる人も多かったです。こうした人...
経験者へのインタビューエリザ・シポンブラム(Elisa Shipon-Blum)博士は、米国で長年、場面緘黙症の治療に携わる方です。2023年からは、緘黙に関するポッドキャストの配信を定期的に行っています。ポッドキャストとは、インターネットを通じた音声配信です。ウェブラジオとは異なり、既に録音されているものをオンデマンドで聴くかたちを取ります。1月16日のポッドキャストでは、緘黙を改善させた「輝く星」として、オードリー・...
selective mutismという名称を使うべきか場面緘黙症は英語ではselective mutismが正式な診断名です。しかし、situational mutismと呼ぶべきだという意見も一部にあります。selectiveという語を使うと緘黙児者が話さないことを選択しているという誤解を生みかねないというのです。この点に関して、英国を代表する緘黙団体SMIRA (Selective Mutism Information & Research Association)が、このほど声明を発表しました。↓ その声明...
海外の博士候補生の記事海外のある情報サイトに先日、場面緘黙症の記事が掲載されました。ソーシャルメディアで割とシェアされていましたので、取り上げてみたいと思います。↓ その記事へのリンクです。The Conversation という情報サイトへのリンクです。◇ What is selective mutism? And is it a lifelong condition?(新しいウィンドウで開く)著者はオックスフォード大学の博士候補生です。この著者は緘黙への関心が強く、20...
ポツンとしている人への声掛け石川県珠洲市出身の知人男性がいました。とある定期的に集まる場でお見かけした方です。その方は、いつも一人で静かにされていました。親しく話せる人も、いない様子でした。私としてはちょっと気にかかっていました。私はこの方に声を掛けてみることにしました。もしかしたら、この場に溶け込めず、孤独感を抱えているかもしれないと思ったからです。※ 私はこの頃には、家にいる時とほぼ遜色ないほ...
常にエクスポージャー実践機会を探る場面緘黙症への支援等をニューヨークで行う Kurtz Psychology は、「エクスポージャー・ライフスタイル」を提唱しています。エクスポージャー・ライフスタイルとは、「緘黙児やその親が常にエクスポージャーを実践する機会を探す」ことです (we promote an exposure lifestyle where children and parents are always looking for opportunities to practice exposures)。↓ 詳しくは、こちらを...
場面緘黙症Journalをご覧の皆様、明けましておめでとうございます。竜田干支美です(兎田干支美改め)。明けましておめでとうございます!場面緘黙症Journalの富条です。今年も新春インタビューからスタートです。もう17年もこれやってます!干支美さんは、場面緘黙症を経験した大学三年生です。お話はまだ苦手みたいですので……いや、その話はもういいです。え?……結構話せるようになってきました。それに、社会人にならなければな...
場面緘黙症Journalをご覧の皆様、明けましておめでとうございます。竜田干支美です(兎田干支美改め)。明けましておめでとうございます!場面緘黙症Journalの富条です。今年も新春インタビューからスタートです。もう17年もこれやってます!干支美さんは、場面緘黙症を経験した大学三年生です。お話はまだ苦手みたいですので……いや、その話はもういいです。え?……結構話せるようになってきました。それに、社会人にならなければな...
今年一年を、場面緘黙症に関係するニュースで振り返ります。今年で14回目の恒例の企画です。私が把握できたニュースの中から選びます。3月 オンラインジャーナル『場面緘黙研究』刊行3月、日本場面緘黙研究会が機関誌『場面緘黙研究』(オンラインジャーナル)を刊行しました。インターネットを通じて、会員登録等不要で、ご覧になることができます。第1巻第1号は、40ページ超の内容です。↓ そのオンラインジャーナルのページで...
厚生労働省が実施する「患者調査」で、場面緘黙症の調査も行われていたことを知りました。患者調査とは、病院および診療所を利用する患者について、その傷病の状況等の実態を明らかにし、医療行政の基礎資料を得ることを目的に行われるものです。標本調査で、調査間隔は3年ごとです。最新の患者調査は、令和2年のものです。この調査では、緘黙について次のことが明らかになっています。推計患者数・再来患者の平均診療間隔総数:0....
場面緘黙症に関係する人たちが、実際に集まる--こうした集まりは多く行われてきました。その形態や規模も様々で、団体が主催するものもあれば、ライブやカフェなどもあります。ここ数年は、新型コロナウイルスの感染拡大という社会環境の変化があり、こうした集まりの開催の在り方が問われる難しい情勢にあるのではないかと思います。緘黙の集まりは、2000年代前半にも行われたことがあります。当時は緘黙サイトやネット上の緘黙...
令和6年からの医師国家試験出題基準令和6年版医師国家試験出題基準が公表されています。前回は平成30年版ですので、6年ぶりの改訂です。医師国家試験出題基準は、「医師国家試験の『妥当な範囲』と『適切なレベル』とを項目によって整理したもので、試験委員が出題に際して準拠する基準」です。基本的考え方としては、「全体を通じて、臨床実習での学習成果を中心とした臨床研修開始前の到達度を確認することに主眼を置く」ものと...
英国の自閉症研究の状況自閉症研究者と自閉症コミュニティーの間で、緊張が高まっている--英国の公共放送BBCが先日、そんな動画をYouTubeで公開しました。英国での話のようです。↓ その動画です。YouTubeへのリンク。6分34秒。◇ Tensions build between autism researchers and the autistic community - BBC Newsnight(新しいウィンドウで開く)動画では、Spectrum 10Kという大規模研究プロジェクトが、最近の最も明確な例の...
著名な言語聴覚士を招いて海外でも、場面緘黙症の様々なイベントが催されています。先日はノルウェーで、大きめの集会が開かれました。緘黙治療で有名なイギリスの言語聴覚士・マギー・ジョンソン(Maggie Johnson)さんを招いてレクチャーをしていただくというのが、この催しの看板です。ノルウェーの催しにイギリスの専門家が参加というと驚かれる方もいらっしゃると思うのですが、海外の緘黙のイベントでは、こういうのは時々あ...
教師向け雑誌『教育技術』は、歴史ある雑誌でした。小学館より刊行されていた教師向けの雑誌で、『教育技術』のほか、『小一教育技術』~『小六教育技術』など学年別にも分かれていました。1927年(昭和2年)に前身となる雑誌が刊行され、90年以上にわたる歴史を歩みました。ですが、雑誌は2022年冬号を最後に休刊、現在はウェブサイトに移行しています。時代の流れか、教育雑誌の休刊は近年多いと聞きます。どちらにしろ、長きに...
豪州の臨床家が、ポッドキャストに出演「場面緘黙症クリニック」が、オーストラリアにあります。↓ クリニックのウェブサイトへのリンクです。◇ Selective Mutism Clinic, Sydney(新しいウィンドウで開く)このクリニックの創設者である Elizabeth Woodcock博士が先日、あるポッドキャストにゲスト出演し、緘黙について話していました。45分近くの内容です。英語ですが、珍しいと思ったのでご紹介します。↓ そのポッドキャスト...
アメリカの「スマートセンター」は、場面緘黙症の治療で長年の実績があります。そのウェブサイトには、センターで支援を受けた緘黙経験者のサクセススートーリー(Success Stories)をまとめたページがあります。センターのおかげで、今は緘黙が改善してこんなに元気にやっていますということのようです。◇ そのページへのリンクです。英語。(新しいウィンドウで開く)この経験者たちのことは「輝く星」 (Shining Star) と表現さ...
緘黙?による制約を肯定的に捉え、信条にまでしていた「来る者は拒まず、去る者は追わず」学校で話せなかった頃の、私の信条です。中学生あたりの頃から、このように考えるようになりました。当時の私は、自分は懐が大きい男なんだなどと自己陶酔していました。しかし、これは自己陶酔するような問題だったのだろうかと今にして思います。というのも、私は学校で話せなかったばかりか、とにかく異常な引っ込み思案でした。このため...
緘黙を取り上げた放送あの「仰天ニュース」の放送から、10年経っていたことに気づきました。2013年2月13日、日本テレビ系の番組「ザ!世界仰天ニュース」の中で、「静かな少女の秘密」と題するドキュメンタリーが放送されました。その内容は、場面緘黙症があったカースティ・ヘイズルウッドさんというイギリス在住の方のエピソードでした。当時、テレビ番組が緘黙を正面から扱うのは極めて異例でした。この頃、私は緘黙に注目して1...
声優のオーディションに合格し、プロダクションに所属するぐらいにまでなった--そんな場面緘黙症経験者のことが、ある本に短く書かれてありました。国重浩一編著『ナラティヴ・セラピー・ワークショップBookⅡ:会話と外在化,再著述を深める』という本です(249-250ページ)。なお、私はこの本をGoogleブックスという書籍検索サイトで読みました。◇ Googleブックスの同書のページ(新しいウィンドウで開く)ただし、声優として...
ある場面緘黙症の研究概要に、こんなことが書かれてあるのを見つけました。安心できる環境づくりや発話に代わる表現手段の保障といった、いわゆる合理的配慮のみでは話せるようになる見込みは低く……これは、信州大学の奥村真衣子助教による科研費研究「場面緘黙の専門資源へのアクセスが難しい地域における遠隔支援の検討」の研究概要の一部です。↓ 国立情報学研究所のサービスKAKENへのリンクです。◇ 場面緘黙の専門資源へのア...
場面緘黙症だったというイギリスの双子の実話が、 海外で映画化されています。The Silent Twins という映画です。この双子については、イギリスなど少なくとも英語圏では、80年代からある程度知られた話でした。日本ではあまり知られていませんが、1990年に『沈黙の闘い:もの言わぬ双子の少女の物語』 として邦訳書が出版されています。ただ、この双子が緘黙だとしたら、かなり極端な例だろうと思います。↓ 邦訳書を読んだ感想で...
場面緘黙症があると、特定場面で話せなくなるだけでなく、字を書けなくなってしまう人もいます。アルゼンチンの緘黙団体 Mutismo Selectivo Internacional は Facebookページの中で、これは ESCRIPTOFOBIA であると述べています。英語で言うと scriptophobia。日本語に訳すとすれば何でしょう、人前で文字を書くことの恐怖症といったところでしょうか。↓ そのFacebookページの投稿へのリンクです。◇ Mutismo Selectivo Internaci...
謹賀新年場面緘黙症Journalをご覧の皆様、明けましておめでとうございます。兎田干支美です(虎田干支美改め)。明けましておめでとうございます!場面緘黙症Journalの富条です。今年も新春インタビューです。今年もZoomでインタビューを行っています。私は場面緘黙症を経験した大学二年生です。話をするのはまだ苦手です。お聞き苦しい点もあるかと思いますが、よろしくお願いします。そうそう、干支美さん、20歳になったんじゃな...
謹賀新年場面緘黙症Journalをご覧の皆様、明けましておめでとうございます。兎田干支美です(虎田干支美改め)。明けましておめでとうございます!場面緘黙症Journalの富条です。今年も新春インタビューです。今年もZoomでインタビューを行っています。私は場面緘黙症を経験した大学二年生です。話をするのはまだ苦手です。お聞き苦しい点もあるかと思いますが、よろしくお願いします。そうそう、干支美さん、20歳になったんじゃな...
今年一年を、場面緘黙症に関係するニュースで振り返ります。毎年恒例の企画です(今年で13回目!)。私が把握できたニュースの中から選びます。2月 「場面緘黙症」が、Yahoo!リアルタイム検索で一時トレンド1位に2月、「場面緘黙症」が、Yahoo!リアルタイム検索で、一時トレンド1位になりました。Yahoo!リアルタイム検索のトレンドは、Twitterで盛り上がっているキーワードをランキング形式で示したものです。トレンド1位になった...
その有病率は、実は増えています。おそらく、それは不安が根底にある障害であって、特にコロナ以降、私たちは非常に不安な世界で生きているからです。[It] actually has been rising in prevalence probably because it is anxiety based and we live in a very anxious world, especially since COVID.場面緘黙症について、アデルフィ大学(ニューヨーク)のChristy Mulligan助教がこう述べています。同氏は学校心理学の助教で、...
私の場面緘黙症?が治ったきっかけが知りたいという方がいらっしゃるかもしれません。これについては10年ほど前に書いたことがあるのですが、そんな昔の記事、読んでいないという方も多くいらっしゃるでしょう。そこで、書き改めてみたいと思います。今になって気づいたことも含めて。20半ばに参加したひきこもりデイケア話せるようになった最大のきっかけは、20代半ばの頃に参加したひきこもりのデイケアではないかと思います。こ...
署名が40,000人近く集まるオンライン署名サイトChange.orgで、イギリスの場面緘黙症支援に関する署名が行われている--という記事を、今年6月に公開しました。署名の内容は、緘黙の子どもや大人を治療するための、NHSのpathwayを作って欲しいというもの。イギリスのどこに住んでいても、標準化された治療を平等に受けられるようにして欲しいということのようです。イギリスの人口は日本の半分程ですが、当時3,000人近くの署名が集...