2024.4.25一日一季語 御忌(ぎょき《ぎよき》) 【春―行事―晩春】 兜煮の眼窩大きく法然忌 片山由美子 平安時代末期、繰り返される内乱や…
2021.9.1 一日一季語 栗(くり) 【秋―植物―晩秋】
2021.9.1 一日一季語 栗(くり) 【秋―植物―晩秋】 縄文の暮しを思ひ栗拾ふ 岡田正義 縄文時代、集落の周りには栗林やブナ林などが人工的…
2021.8.31一日一季語 二百十日(にひゃくとおか《にひやくとをか》) 【秋―時候―仲秋】
2021.8.31一日一季語 二百十日(にひゃくとおか《にひやくとをか》) 【秋―時候―仲秋】 枝少し鳴らして二百十日かな 尾崎紅葉 尾崎紅葉は 「多情多…
2021.8.30一日一季語 白粉花(おしろいばな) 【秋―植物―初秋】
2021.8.30一日一季語 白粉花(おしろいばな) 【秋―植物―初秋】 白粉の夕方ですよ出番です 安居正浩 「臆病」「内気」の花言葉は、夕方に咲い…
2021.8.29一日一季語 秋海棠(しゅうかいどう《しうかいだう》) 【秋―植物―初秋】
2021.8.29一日一季語 秋海棠(しゅうかいどう《しうかいだう》) 【秋―植物―初秋】 病める手の爪美くしや秋海棠 杉田久女 昭和初期に活躍した日…
2021.8.28一日一季語 初紅葉(はつもみじ《はつもみぢ》) 【秋―植物―仲秋】
2021.8.28一日一季語 初紅葉(はつもみじ《はつもみぢ》) 【秋―植物―仲秋】 遊女の碑投込寺の初紅葉 後藤志づ 吉原遊廓 の近くにあり、…
2021.8.27一日一季語 水引の花(みずひきのはな《みづひきのはな》) 【秋―植物―初秋
2021.8.27一日一季語 水引の花(みずひきのはな《みづひきのはな》) 【秋―植物―初秋】 濡れしまま水引草を活けてあり 大木あまり 普段は雑草に混ざ…
2021.8.26一日一季語 虫(むし) 【秋―動物―三秋】
2021.8.26一日一季語 虫(むし) 【秋―動物―三秋】 虫の声文部唱歌にたしかむる 松田欽吾 文部省唱歌「虫の声」は、日本人ならば必ず小学…
2021.8.25一日一季語 石榴(ざくろ) 【秋―植物―初秋】
2021.8.25一日一季語 石榴(ざくろ) 【秋―植物―初秋】 鬼子母神怖れ柘榴の実に触れず 下平しづ子 鬼子母神(きしもじん)と…
2021.8.24一日一季語 残暑(ざんしょ《ざんしよ》) 【秋―時候―初秋】
2021.8.24一日一季語 残暑(ざんしょ《ざんしよ》) 【秋―時候―初秋】 何時までも続く残暑を恨みもす 二村蘭秋 2021年は8月23日…
2021.8.23一日一季語 秋簾(あきすだれ) 【秋―生活―初秋】
2021.8.23一日一季語 秋簾(あきすだれ) 【秋―生活―初秋】 右肩の下りて秋の簾かな 野平和風 右肩の下りを辞書で引いてみると、ある数値…
2021.8.22一日一季語 爽やか(さわやか《さはやか》) 【秋―時候―三秋】
2021.8.22一日一季語 爽やか(さわやか《さはやか》) 【秋―時候―三秋】 爽やかや足の軽さの万歩計 加藤千津 歩いた歩数をカウントする歩数計…
2021.8.21一日一季語 芒(すすき) 【秋―植物―三秋】
2021.8.21一日一季語 芒(すすき) 【秋―植物―三秋】 一本は實朝のため芒抜く 堀内一郎 源 実朝(みなもと の さねとも、實朝)は、…
2021.8.20一日一季語一日一季語 萩(はぎ) 【秋―植物―仲秋】
2021.8.20一日一季語一日一季語 萩(はぎ) 【秋―植物―仲秋】 学校も家も湖底に萩の花 田中正子 東京都西多摩郡奥多摩町、昭和32…
2021.8.19一日一季語 葡萄(ぶどう《ぶだう》) 【秋―植物―初秋】
2021.8.19一日一季語 葡萄(ぶどう《ぶだう》) 【秋―植物―初秋】 稜線へ鋏を入るる葡萄棚 増田整歩 最近の食用ぶどうのトレン…
2021.8.18一日一季語 狗尾草(えのころぐさ《ゑのころぐさ》) 【秋―植物―初秋】
2021.8.18一日一季語 狗尾草(えのころぐさ《ゑのころぐさ》) 【秋―植物―初秋】 猫じやらしなんにもしないことをする 津田このみ 個性派…
2021.8.17一日一季語 竜胆(りんどう《りんだう》) 【秋―植物―初秋】
2021.8.17一日一季語 竜胆(りんどう《りんだう》) 【秋―植物―初秋】 壺に挿す星のしづくの濃竜胆 神蔵器 秋に群生はせずにひっそりと1本ずつ…
2021.8.16一日一季語 青田(あおた《あをた》) 【夏―植物―晩夏】
2021.8.16一日一季語 青田(あおた《あをた》) 【夏―植物―晩夏】 さまざまに風遊ばせて青田かな 杉本光祥 先日、栃木方面への出張で、…
2021.8.15一日一季語 稲の花(いねのはな) 【秋―植物―初秋】
2021.8.15一日一季語 稲の花(いねのはな) 【秋―植物―初秋】 稲の花やがて受粉の香の高し 朝妻力 イネ科花粉症の知人がいます。句のような景…
2021.8.14一日一季語 霧(きり) 【秋―天文―三秋】
2021.8.14一日一季語 霧(きり) 【秋―天文―三秋】 山霧や風のゆくへの恐山 中村恭子 比叡山や高野山と並び日本三大霊山の一つとされ、日…
2021.8.13一日一季語 桃(もも) 【秋―植物―初秋】
2021.8.13一日一季語 桃(もも) 【秋―植物―初秋】 水蜜桃思はぬ打身ありにける 栗栖恵通子 モモはとてもデリケートな果物。 特に完熟した…
2021.8.12一日一季語 玉蜀黍(とうもろこし《たうもろこし》) 【秋―植物―初秋】
2021.8.12一日一季語 玉蜀黍(とうもろこし《たうもろこし》) 【秋―植物―初秋】 父の村唐黍畑の風の音 田中藤穂 父の故郷青梅市。ここにはか…
2021.8.11一日一季語 西瓜(すいか《すいくわ》) 【秋―植物―初秋】
2021.8.11一日一季語 西瓜(すいか《すいくわ》) 【秋―植物―初秋】 カット西瓜プラスチックの爪楊枝 山本潔 西瓜の糖度が最も高い場所は中央部…
2021.8.10一日一季語 芙蓉(ふよう) 【秋―植物―初秋】
2021.8.10一日一季語 芙蓉(ふよう) 【秋―植物―初秋】 東慶寺の紅濃く閉づる酔芙蓉 江木紀子 かつては女人救済の縁切り寺と呼ばれた…
2021.8.9一日一季語 木槿(むくげ) 【秋―植物―初秋】
2021.8.9一日一季語 木槿(むくげ) 【秋―植物―初秋】 気づかずに咲き継ぐ花も木槿かな 稲畑汀子 ことわざで「槿花一日の栄(きん…
2021.8.8一日一季語 秋茄子(あきなす) 【秋―植物―三秋】
2021.8.8一日一季語 秋茄子(あきなす) 【秋―植物―三秋】 正解はひとつにあらず秋茄子 松本きみ枝 「秋なすを嫁に食わすな」という言葉の意味は幾つ…
2021.8.7一日一季語 立秋(りっしゅう《りつしう》) 【秋―時候―初秋】
2021.8.7一日一季語 立秋(りっしゅう《りつしう》) 【秋―時候―初秋】 仏壇に香るコーヒー今朝の秋 赤木真理 立秋(りっしゅう)の頃はまだ、毎日暑…
2021.8.6一日一季語 蟬(せみ) 【夏―動物―晩夏】 人の世にみんみん蝉の朝がくる 遠藤真砂明 セミは地中から現れるために再生,不死の…
2021.8.5一日一季語 桔梗(ききょう《ききやう》) 【秋―植物―初秋】
2021.8.5一日一季語 桔梗(ききょう《ききやう》) 【秋―植物―初秋】 桔梗のひらくに惜しきつぼみかな 山口速 桔梗の開花直前の蕾は、花弁の…
2021.8.4一日一季語 初鰹(はつがつお《はつがつを》) 【夏―動物―初夏】
2021.8.4一日一季語 初鰹(はつがつお《はつがつを》) 【夏―動物―初夏】 宙をとぶ一本釣りの初鰹 越智麥州 「女房を質に入れても食べたい…
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2021.8.3一日一季語 日盛(ひざかり) 【夏―天文―晩夏】 日盛の塩飴ひとつ含みけり 楠原幹子 熱中症の初期症状には、涼しいところで一休み。冷…
2021.8.2一日一季語 麦茶(むぎちゃ《むぎちや》) 【夏―生活―三夏】
2021.8.2一日一季語 麦茶(むぎちゃ《むぎちや》) 【夏―生活―三夏】 古薬缶まだ現役の麦茶沸く 岡田正義 緑茶の普及するはるか昔、戦国時代の武…
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2024.4.24一日一季語 ダービー 【夏―行事―初夏】 ダービーの騎手もろともに風になり 山口幾 1932年の4月24日、目黒競馬場で日本初のダービ…
2024.4.23一日一季語 梅若の涙雨(うめわかのなみだあめ) 【春―天文―晩春】 2024年4月23日は、旧暦の3月15日で梅若忌。旧暦3月15日の江戸…
2024.4.22一日一季語 牡丹(ぼたん) 【夏―植物―初夏】 きのふ見し蕾の色が咲く牡丹 阿部ひろし もう咲くか、毎日のように、我が家でも母が楽し…
2024.4.21一日一季語 花疲れ(はなづかれ) 【春―生活―晩春】 コンビニの弁当二つ花疲れ 斉藤裕子 桜前線も北海道まで到達。今日の中継は青森の弘…
2024.4.20一日一季語 春深し(はるふかし) 【春―時候―晩春】 美しき人は化粧はず春深し 星野立子 「化粧はず」は「けわわず」妙齢の艶を感じる…
2024.4.19一日一季語 開帳(かいちょう《かいちやう》) 【春―行事―三春】 開帳や尺に満たざる不動尊 秋山信行 深川不動堂(成田山新勝寺東京別院…
2024.4.18一日一季語 春の川(はるのかわ《はるのかは》) 【春―地理―三春】 トレモロの音階高め春の川 角田沙羅 トレモロは同じ音、または同じ和音…
2024.4.17一日一季語 陽炎(かげろう《かげろふ》) 【春―天文―三春】 陽炎の中より現るる鼓笛隊 近藤きくえ 15日(月)の北陸地方は、本州の…
2024.4.16一日一季語 茎立(くくたち) 【春―植物―晩春】 ふたたびを愛づ葉牡丹の茎立の 大橋敦子 葉牡丹は、冬の庭を彩るのに使われる植物。春…
2024.4.15一日一季語 春の筍(はるのたけのこ) 【春―植物―晩春】 春筍を掘る手応への柔らかし 岩下芳子 竹の地下茎から出てくる若い芽をタケノコ…
2024.4.14一日一季語 蒸鰈(むしがれい《むしがれひ》) 【春―動物―仲春】 焙りしは潮のかをりの蒸鰈 綾戸五十枝 蒸鰈は、塩水で蒸してから、陰干…
2024.4.13一日一季語 鱒(ます) 【春―動物―晩春】 潮鳴りの市場に迫り鱒高値 牧長幸子 旬の味覚サクラマスの水揚げ最盛期。ニュースで桜鱒の水…
2024.4.12一日一季語 落花(らっか《らくくわ》) 【春―植物―晩春】 掃き寄せて花屑のまま寺の裏 歌代美遥 日本気象協会は「2024年桜開花・…
2024.4.11一日一季語 朝寝(あさね) 【春―生活―三春】 うやむやの朝寝の中の約なりし 筑紫磐井 朝寝、学校に行ったり会社に行ったりする必要が…
2024.4.10一日一季語 菫(すみれ) 【春―植物―三春】 菫程な小さき人に生れたし 夏目漱石 西洋では誠実、奥ゆかしさの象徴とされる花で、バラの…
2024.4.9一日一季語 蒲公英(たんぽぽ) 【春―植物―三春】 風すこし選り蒲公英の絮とべり 辻美奈子 擬人法とは、植物や動物や自然などを人に見立て…
2024.4.8一日一季語 海棠(かいどう《かいだう》) 【春―植物―晩春】 この雨のやめば海棠散りそめん 星野立子 数日前の雨の中、我が家の庭の海棠…
2024.4.7一日一季語 水草生ふ(みくさおふ) 【春―植物―仲春】 水草生ふ水のつぎ目に泡生れ 中村芳子 湧水を集めた柿田川はわずか1kmほどで狩野…
2024.4.6一日一季語 花(はな) 【春―植物―晩春】 明日まではとゞまる花と思ひけり 黒川悦子 東京の桜の満開が報道されたのは4月4日。関東から西…
2023.4.26一日一季語 晩春(ばんしゅん《ばんしゆん》) 【春―時候―晩春】 晩春の穴を出たまま貝ボタン 星野早苗 貝ボタンはその名の通り、…
2023.4.25一日一季語 剪定(せんてい) 【春―生活―晩春】 剪定や脚立に噛ます石えらび 塩田博久 剪定の句だと、植木鋏の音や、空の色などを詠み込…
2023.4.24一日一季語 薊(あざみ) 【春―植物―晩春】 花薊柳生の里に来てゐたり 浦松静二 24日は、朝の連続テレビ小説「らんまん」、主人…
2023.4.23一日一季語 雛罌粟(ひなげし) 【夏―植物―三夏】 ひなげしや土偶の乳房に指の跡 大木あまり 漢字で「雛罌粟」「雛芥子」と書くひな…
2023.4.22一日一季語 蠅生る(はえうまる) 【春―動物―晩春】 幾千の祈りのありて蝉生まる 近藤公子 うるさくて、不潔ということで嫌われものの…
2023.4.21一日一季語 葱坊主(ねぎぼうず《ねぎばうず》) 【春―植物―晩春】 その中の悪僧然の葱坊主 鈴木貞雄 辛くて苦みのあるネギ…
2023.4.20一日一季語 穀雨(こくう) 【春―時候―晩春】 農小屋に人の声する穀雨かな 杉江茂義 「穀雨」は、「春雨が降って百穀(ひゃっこく…
2023.4.19一日一季語 汐干狩(しおひがり《しほひがり》) 【春―生活―晩春】 潮干狩背中を風に曝しけり 木村傘休 地球は1日に1回自転するの…
2023.4.18一日一季語 棕櫚の花(しゅろのはな《しゆろのはな》) 【夏―植物―初夏】 棟梁の見事な道具棕櫚の花 柴田佐知子 大工道具は、使う…
2023.4.17一日一季語 梨の花(なしのはな) 【春―植物―晩春】 梨の花水平に棚曇りつめ 近藤一鴻 梨の木は本来、高さ10~15mほど…
2023.4.16一日一季語 犬ふぐり(いぬふぐり) 【春―植物―初春】 眼を閉ぢて数ふやしけり犬ふぐり 鷹羽狩行 オオイヌノフグリは日が当たると…
2023.4.15一日一季語 桃の花(もものはな) 【春―植物―晩春】 病室のドアに似顔絵桃の花 高倉恵美子 桃の花の季語から、入院中であっても、…
2023.4.14一日一季語 浅蜊(あさり) 【春―動物―三春】 浅蜊めし古地図の江戸の水ゆたか 服部早苗 東海道品川宿は東海道第一番目の宿場とし…
2023.4.13一日一季語 躑躅(つつじ) 【春―植物―晩春】 水色の少女飛び出す大躑躅 岡田史乃大躑躅より現れて今何時 岡田史乃…
2023.4.12一日一季語 鞦韆(しゅうせん《しうせん》) 【春―生活―三春】 母待ちのぶらんこ宇宙遊泳す 川村文英 お母さんが、まだ家に帰って…
2023.4.11一日一季語 花水木(はなみずき《はなみづき》) 【春―植物―晩春】 亜米利加は遠くて近き花水木 稲畑廣太郎 1912年、 日米友…
2023.4.10一日一季語 藤(ふじ《ふぢ》) 【春―植物―晩春】 山藤の目立たず山に溶け込まず 細野恵久 山藤の蔓は右巻き。右巻きというのは上…
2023.4.9一日一季語 青麦(あおむぎ《あをむぎ》) 【春―植物―三春】 墓並ぶ父母妹麦青む 高野素十 「貧乏人は麦を食え」(昭和25年)当時…
2023.4.6一日一季語 白子干(しらすぼし) 【春―動物―初春】 雛の日を解禁とせり白子漁 佐野美智 白子漁は地域によって解禁日が決まってい…
2023.4.8一日一季語 日永(ひなが) 【春―時候―三春】 永き日のにはとり柵を越えにけり 芝不器男 高浜虚子より名鑑賞を受け注目を浴びた句。 『…