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中1の息子に教える株式投資の始め方 https://nigatsudo.hateblo.jp/

株式投資を始める中1の息子(初心者)に、投資の基本、心構え、決算書、ビジネスモデル等を教えます。

投資歴15年の40代兼業投資家が、自らの経験や知識を息子に教えます。株の事など何も知らない息子に、少しずつ教えていきます。

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2018/11/07

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  • 2023年を振り返る④・・課題が残る投資

    1.課題が残る投資とは何か 今回の記事のタイトルは「うまく行かなかった投資」の予定だったが、「課題が残る投資」に変更した。 「うまく行かなかった投資」は「お金が減った投資」というわけではない。 500円で買った株を700円で売ればお金は増えるが、その後3,000円まで値上がりした場合は「上手く行った投資」とはならないだろう。むしろ早売りしてしまった事を反省すべき投資だ。 大底で買って天井で売れたとしても100株しか買ってなければ、やはり反省すべき投資になるんじゃないだろうか。 それなら底値でフルレバで買い天井で利確する投資以外はすべて「上手く行かなかった投資」になるかと言うと、もちろん違う。 …

  • 2023年を振り返る③・・上手くいった投資

    1.2023年の総括 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 2023年の年初来パフォは+55.81%だった。運と地合いとご縁に恵まれて数年ぶりの上昇幅だったのだけど、Twitterのタイムラインでは全然目立たないレベルでもあった。 これはどう考えてもTwitterの人たちが悪い。異常者どもめ。 まあそれはともかく、いつも通り2017年のはじめを100とした年足を載せておく。 ありがたいことに年初来からほとんどマイナスに転落することなく過ごせた。2023年の下ヒゲはとても短い。 おかげでストレスの少ない、心穏やかな投資生活を過ごすことができた。 2023年はよい一年だった…

  • 2023年を振り返る②・・セルシス(アートスパークHD)への投資について(後編)

    1.DC3事業への10億円投資は予見できたか UI/UX事業の売却のニュースが発表されたのは2023年2月10日だ。 それと同時にDC3事業への10億円の開発投資を行う計画も発表された。 営業利益14億円の企業が新規事業に10億円投資する訳だから、当然株価は地に落ちた。 私も株を売った。セルシスへの2回目の投資は損切りで終わった。 これは事前に気付けなかったのだろうか? 人間はいきなり突飛な行動をする訳では無い。例えば突然ブチ切れてしまう人も、その人なりにブチ切れる理由があるからブチ切れる。他人から見ると理解不能かもしれないがその人の中ではその人なりの理由があるし、ブチ切れるまでの過程があるは…

  • 2023年を振り返る①・・セルシス(アートスパークHD)への投資について(前編)

    1.年末と総括 12月も半ばを過ぎた。年末といえば今年の反省だ。 ことしの私の株式投資はとても上手くいった。コロナ禍からの復活に加えてアズームの上昇に上手く乗れた2020年以来のパフォなんじゃないかと思う。 まあこれから崩れる可能性は十分あるけど。 しかし例年通り投資の失敗例について書く。 成功例より失敗例の方が学びが多いし、失敗から学ぶことだけが失ったお金に意味を持たせ成仏させる方法だからだ。痛みを伴う経験こそ意味がある。 それに毎年の失敗についての記事は評判がいい。特にファンダ系の凄腕投資家の方々には好評をいただいている。そのような日頃お世話になってる凄腕の方々に少しでもお返しできるとすれ…

  • INFORICHを買ったわけ⑥・・・沖縄の話

    1.競合他社その⑤ 充電GO 「充電GO」もモバイルバッテリーシェアリングサービスのひとつだ。 サービス内容もINFORICHとほぼ同じ。料金は24時間で220円から。 充電GOのサービスを提供しているのはインタラクティブ株式会社だ。スマホバッテリーレンタル以外にも、求人マッチングサービスやデジタルマーケティングなどの事業も行っている。 その本社は沖縄県にあり、バッテリースタンドもほぼ沖縄県だけに存在する。 サイトをみると「県内1000箇所」と書いてあるが、「*順次設置予定」とも書いてある。 実際はどのくらの数があるのだろうかと調べてみた。 インタラクティブ株式会社が自ら行ってる求人マッチング…

  • INFORICHを買ったわけ⑤・・競合他社について

    INFORICHの競合他社 INFORICHの競合他社は数社ある。 直接の競合となるのは①POWER NOW、②HESTAチャージ、③充レン、④mocha、⑤充電Go、の5社だろう。 どの競合他社もINFORICHと似たような機材を使っており、似たようなシステムで運用されている。 それ以外にも⑥U4Bという企業もある。こちらはBtoBの企業であり直接の競合ではないのだけど、一般消費者の充電需要を満たすサービスなので取り上げる。 合計6社。各社の料金等はあまり詳しく書かない。 モバイルバッテリーシェアリングが消費者に提供する価値は「便利さ」だ。つまり「簡単に、いつでも借りれる、いつでも返せる」と…

  • INFORICHを買ったわけ④・・コンビニとカップヌードル

    1.コンビニエンスストアとの出会い 私はけっこうなイナカに生まれたので、あと結構な年齢なので、中学生の頃はまだコンビニの存在を知らなかった。初めてコンビニの店内に入ったのは高2の時だった。 その時の感想は 「なんだこの店は?商品が定価でしか売っていない!隣のスーパーに行けば定価の1割引き以下で売ってるのに、だれがこんな店で買うんだ??」 だった。 そんな高校生は数年後大学生になり、ちょっとだけ街に引っ越して、近所のコンビニのバイトにあだ名を付けられるほどのヘビーユーザーになった。 出会ったばかりの第一印象とその後の利用頻度には相関がなかった。 2.カップヌードル新発売 カップヌードルがこの世に…

  • INFORICHを買ったわけ③・・先行する香港

    1.新規事業と海外進出 これは私の偏見なのだけど、決算説明会資料に、始めたばかりでまともに売上も立っていないような新規事業の事をでかでかと書いている企業は警戒してしまう。 また、まだ事務所を開いた程度の海外進出の事をでかでかと書いている企業も同様だ。 投資家に期待を持たせるために、株価対策としてやっているのかもしれない。 だけどメインのビジネスの成長が頭打ちになっているシグナルにしか見えない時もある。 INFORICHも海外事業について決算説明会資料に書いてある。 もちろんバッテリースタンドの数は圧倒的に日本国内が多い。これを見るとINFORICHのビジネスの本体が日本国内であり、海外事業がサ…

  • INFORICHを買ったわけ②・・先行する中国の事情

    1.タイムマシン経営 「アメリカで流行したことは数年遅れで日本でも流行する。アメリカで上手くいったビジネスを日本に持ち込めばうまくいく可能性が高い」 このように考えて海外の成功したビジネスモデルを日本で再構築する経営手法がある。 タイムマシンで未来からビジネスモデルを持って来たかのようなので、この経営手法を「タイムマシン経営」と呼ぶ。ソフトバンクの孫正義さんが命名したらしい。 INFORICHのビジネスは中国から持ち込まれた。中国でモバイルバッテリーシェアリングが普及していることを見た秋山社長が、数年後日本でも同様の状況になると予想してビジネスを始めた。これもタイムマシン経営だろう。 ただし、…

  • INFORICHを買ったわけ①

    1.INFORICHを買った INFORICHというモバイルバッテリーシェアリングの企業がある。 その企業の株を買った。 買ったのは6月7日から7月24日までの間だ。最初はPFの2%程度だったが、8月10日の決算発表前の段階でPFの17%を占めるまでになった。 投資の初期ロットでここまで大きなポジションを取ったのは初めてだ。 しかもINFORICHは上場して1年もしない企業だ。情報も少ないし実績も積みあがっているとは言えない。 ゛若い会社は実績が足りないし、情報も少ない。 分からない事はリスクだ。若い会社への投資はリスクが大きい。 リスクの大きな投資は慎重に行う必要がある。 という訳で、今後は…

  • 2022年を振り返る⑦・・今後どうしたらいいのか

    1.2022年にお金を減らした投資先の共通点 2022年にお金を減らしたのは、モビルス、THECOO、CINCの3つだ。 この3つには共通点がいくつかある。 まず、3つともクラウドでサービスを提供しているSaaS企業だ。 そして、3つとも若い企業だ。 モビルスは2011年9月に会社が設立され、2016年4月に現在のビジネスであるコンタクトセンター向けのサービスを開始、2021年9月にマザーズへ上場している。 THECOOは2014年1月に会社が設立され、2017年12月に現在の主力サービスであるFaniconをリリース、2021年5月にマザーズへ上場している。 CINCは2014年4月に会社が…

  • 2022年を振り返る⑥・・モビルス以外の投資について

    1.2022年の総括 既に2023年がスタートして4週間ほど経過している。 その反省はもうしばらく続きそうだけど、ここでいったん全体を振り返る。 Twitterでは大納会の日につぶやいたが、今年の年初来パフォは-0.05%だった。 2017年のはじめを100とした年足を載せておく。 2022年は大発会からマイナススタートで、1月7日の時点で△7.79%まで後退していた。 週末ごとにしか集計していないが、最大ドローダウンは1月28日の△22.34%だった。 その後ゆっくりと回復して、8月19日にようやくプラスに転じた。 12月のはじめ、プラス10%のラインに一瞬だけタッチしたが、CINCの被弾も…

  • 2022年を振り返る⑤・・どうしてこうなった?

    1.引き出される様々な教訓 前回、モビルスの株を買ってさんざんお金を減らした話を書いた。 ただ損をした事実を書いただけなのになかなか反響があった。とくに小型成長株を長期で触ってる投資家の魂に刺さってた感じがする。株はツラいのだ。 前回の記事を読んで、それぞれの立番で様々な教訓が引き出されたのではないかと思う。 「上場して日が浅い企業は需給の影響が大きいからファンダが効きにくい」 「小型成長株に逆風が吹く相場で買い向かったのがそもそも間違い」 「損切りルールを徹底するべき。20%下げても持ち続けるなんてありえん」 「チャートに逆らって買うなんてどうかしている」 「ファンダにこだわり続けてる時点で…

  • 2022年を振り返る④・・モビルスへ投資したお金が減っていった過程

    1.暴落に次ぐ暴落 株価が下がり続けていたモビルスを買い向かった。その結果お金は減った。 一番最初の打診買いから見ると五分の二まで減っている。ロットもそこそこ入れていたのでダメージは甚大だった。 チャートに入れた赤い矢印が買ったところだ。 株価が下がっていく経過を振り返ってみる。 ① 2022年度1Q まずは2022年1月14日、2022年度の1Q決算だ。 売上高はYoY +22%、契約数はYoY +53%、ARRはYoY +37%。 売上高こそ前年度4QのYoY +30%から見劣りするが、SaaSの売上高はYoY +37%。 解約率も0.75%と低下していたし、特に問題ない数字だと判断した。…

  • 2022年を振り返る③・・モビルスの競合と強み

    1.前回のまとめ ・企業と消費者のコンタクトは重要だが、そこには大きな痛みがある ・電話はつながらない。オペレーターはストレスフルで離職する。 ・コストも莫大 ・モビルスはこれらの諸問題をテキスト化で解決する 今回はモビルスの競合と強みについて書きます。 2.チャットボットカオスマップ 消費者が企業に対して疑問点を問い合わせる手段として、チャットボットが存在する。企業のサイトに行くと下の方からポップアップが出てきて「なにかお困りですか」などと問いかけてくるアレだ。 もちろんモビルスもチャットボットのサービスを提供している。 「チャットボット」でGoogle検索を行うと無数のサービスが出てくる。…

  • 2022年を振り返る②・・モビルスを買ったわけ

    1.メリークリスマス みなさんクリスマスを楽しんでいますか? 私は仕事です。昨日は券売機でチケットを買うタイプの店でひとり夕食を済ませました。 そして今日も、自分の古傷をえぐるような記事を書いてます。ツラい。 でも気にせずに本題に入りましょう。 モビルスを買った理由についてです。 2.モビルスが解決する課題 モビルスを買ったのは「企業と消費者のコンタクトにまつわる痛み」という課題を解決するサービスを提供しているからだ。 商品を買ったけど上手く使えない。 とりあえずネットで調べるけどよくわからない。 電話で問い合わせようとするが、受付時間は平日の昼間だけだ。 仕方がないから昼休みに電話するが、全…

  • 2022年を振り返る①・・モビルスへの投資について

    1.年末がやってきた、さあ反省だ! あと10日くらいで今年も終わる。 ことしの株式投資のパフォーマンスは12月18日現在のところ+6%くらいだろう。あまり褒められた成績ではない。 1月にがっつり下げて、その後年初来パフォがプラスに転じたのは10月くらい。ずっと水面下で苦しんでいるような年だった。その事を考えるとプラスで終える事ができれば十分なのかもしれない。 あと数日でマイナスに転じる可能性は残っているけど。 そして今年も年間の投資を振り返る。振り返るべきは失敗だ。 失敗は成功より学びが多い。 去年の振り返りもその事を知ってる賢明な投資家さん達に好評だった。 もしかして損をしている人の話を聞き…

  • 学研HDときずなHDの合弁会社「学研ファミーユ」について

    1.学研HDとの合弁会社 2022年8月10日、きずなHDと学研HDが合弁会社を設立するという開示があった。 https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS98294/6dcfc1cc/cb91/4f7f/9a62/d7abbe8f2444/140120220810517503.pdf この開示の内容は以下の3点。 ① 学研HDがきずなHDの普通株式69,000株(発行済株式総数の2.00%)を取得する ② 学研HDときずなHDは業務提携を行う。具体的には、学研HDの運営する高齢者向け住宅やグループホームの入居者にきずなHDの葬儀を紹介する。また学研HD…

  • きずなHDの中計2022

    1.きずなHDの中計ローリング 2022年7月15日、きずなHDは中期経営計画をローリングした。 またブログ書かないと、と思いながら既に10月も半ば。3ヶ月近く経過している。のれんの事を優先して書いていたとはいえ遅すぎる。 しかも「毎年ローリングして7月に開示します」と資料にある。 これはのんびり書いていると一年の半分くらいをきずなHDの記事を書いて過ごす事になってしまう。 それも嫌なので、込み入った事は省略して概要だけ書くことにする。 今回の中計のポイントは以下の2つ。 1つ目は「新ホールの出店計画を年間15店舗から20店舗に増やす」 2つ目は「葬儀単価が思ったより回復しないので下方修正する…

  • のれんは爆発するか②・・ルールは人が決めるもの

    1.のれん償却ルールの変更 IFRSの会計ではのれんが償却されない。 IFRSの会計でのれんが償却されるとしたら、業績が悪化するか、会計ルールが変更されるかのいずれかが起こった時だ。 前回は業績が悪化した時の話を書いた。今回はルールの変更の可能性について書く。 前回の記事はこちらです。 2.IFRSのルール変更の報道 国際会計基準審議会の議長が「のれんってIFRSの会計方式でも償却した方がいいんじゃないか?それについて今年の秋くらいから議論を始めようや」と発言したのは2022年の5月だ。 日経新聞のこの記事が詳しい。 この記事がでた頃、TwitterやYahooの掲示板でのれん爆弾についての話…

  • のれんは爆発するか①・・きずなHDについて

    1.IFRSではのれんを償却しない タイトルを見ただけでこの記事を読むのを止める方は多いと思う。マイナーで不人気な企業のBSにかかわる地味な話など需要がないことくらいは知っている。 それでもこれから2回ほど「のれん」の話を書くことにした。 会計の素人である私が会計の面倒なことについて書く。これはもちろん、主力の投資先であるきずなHDのBSに大きなのれんが記載されているからだ。 きずなHDののれんは3,625百万円だ。これは総資産の15.5%を占める。 また、きずなHDの2022年度の営業利益は1,072百万円。のれんが営業利益の3.38倍もあることになる。 きずなHDはIFRSの会計を採用して…

  • きずなHD、旧中経の答え合わせ

    1.きずなHDの中経ローリング きずなHDは7月15日に2022年度の4Q決算を発表した。 同時に中期経営計画をローリングし、今後3年間のホール出店計画や売上等の見通しを修正した。 中経の具体的な内容や実現可能性については気になるが、その前に今期の決算について検討しておく必要がある。新しく広げた風呂敷を品定めするより、過去の計画が達成されているのか確認するのが先だ。過去の計画がきちんと達成されてこそ、未来の計画も信用できる。 また、1年前に中経が発表された時に私も独自に予想を立てている。私の独自予想がどれほど当たっていたかも気になる。 という訳で、今回は決算発表後の答え合わせをやります。 2.…

  • ファブリカを買った訳⑨・・U-CARソリューションの競合について

    1.Symphonyの機能について U-CARソリューショングループが提供しているSaaSは「Symphony」という。 中古車販売業者向けの業務支援ソフトなのだが、ファブリカが自社のオートサービス事業で使用するソフトでもある。元々自社で使用していた業務支援ソフトを外部に売り出し始めたのがU-CARソリューション事業の起源だ。 中古車販売業者の業務は、中古車を仕入れて、整備し、販売する事だ。 Symphonyの機能はそれらをほぼ網羅している。 具体的な機能は以下の通り。 ・車検証についているQRコード、あるいは車体番号だけで車体の自動登録が完了。 ・車両に関するあらゆるデータを一元管理 ・自社…

  • ファブリカを買った訳⑧・・U-CARソリューショングループについて

    1.U-CARソリューショングループとは SMSソリューショングループはファブリカの売上構成比55.8%を占める。 それに次いで大きいセグメントは「U-CARソリューショングループ」だ。 U-CARソリューショングループは、ファブリカの2022年度における売上構成比の19.1%を占める。セグメント利益率は28.2%とSMSソリューショングループとほぼ同等だ。 U-CARソリューションとは、中古車販売業務支援のシステムをクラウドで提供している事業だ。 中古車販売業者は中古車を仕入れ、修理し、在庫を管理し、広告やオークションサイトに出稿し、問い合わせに対応し、見積もりを作成し、販売し、契約を結ぶ。…

  • ファブリカを買った訳⑦・・SMSの差別化と競合

    1.利益率の維持は価格決定力の有無による 「SMS事業は利益率を維持できるか」について、前回は原価の面から考察してみた。 しかし原価がいくら上昇しても唯一無二のサービスならば価格に転嫁できる。絶対に必要なサービスなら多少高くても使い続けるしかないのだかから。 しかし同業他社が同じようなサービスを提供しているのであれば無理だ。同じサービスをより安く提供してくれる他社に乗り換えられて終了だ。 そういう意味で、利益率の維持については原価の上昇より他社との差別化がより重要な要素になる。差別化ができなくて乗り換えが簡単なら、原価が上昇してもしなくてもいつかは価格競争になって利益率は維持できなくなる。 と…

  • ファブリカを買った訳⑥・・利益率と原価について

    1.利益率と原価 ファブリカのSMS事業の成長を考える上での3つの検討事項 ① 業務用SMSの市場が拡大するのは本当か? ② ファブリカはシェアを維持できるのか? ③ 利益率は維持できるのか? この、③の利益率について考えてみる。 営業利益は売上から原価と販管費を引けば算出できる。 営業利益 = 売上 ー 原価 ー 販管費 上記の式の項目のうち、売上についてはこれまで書いてきた。 だから今回は原価について書く。 しかしファブリカはSMS事業だけでなくU-CAR事業やオートサービス事業もやっている。そうなると有報を読んでも利益構造がはっきりと見えてこない。 よって、SMS事業が売上のほとんどを占…

  • ファブリカを買った訳⑤・・キャリア直は脅威になるか?

    1.キャリア直とは何か ファブリカやアクリートなどが提供している国内業務用SMSサービスは、ドコモやauなどのキャリアの回線を利用して個人に送られる。 上の図はファブリカの決算説明会資料だ。 ファブリカは顧客企業のシステムに接続してクライアント顧客の電話番号を取り出し、ドコモやソフトバンクなどのキャリア回線を利用してSMSを送信している。 業務用SMSの仲介を行っている訳だ。 一方、ファブリカ等のSMS仲介人を間に挟まず、ドコモやソフトバンクなどのキャリアが直接SMSを配信するのが「キャリア直」だ。 これはキャリア直サービスであるKDDIの「Message Cast」の図だ。 auユーザーには…

  • ファブリカを買った訳④・・SMSのシェアについて

    1.はじめに ファブリカのSMS事業の成長を考える上での3つの検討事項 ① 業務用SMSの市場が拡大するのは本当か? ② ファブリカはシェアを維持できるのか? ③ 利益率は維持できるのか? 今回は②について考えてみる。いくら市場が成長しても自社のシェアが下がっていくなら売上は増えない。過去、現在のシェアはどうなっているのかを確認し、未来のシェアを考えてみる。 2.SMSの市場の分類 まず国内の業務用SMSの市場だが「海外法人」「国内法人」「キャリア直」の3つの市場に分かれる。 「海外法人」とは、海外の企業が国内のSMS業者を経由して送るSMSだ。いちばん馴染みのあるAmazonの2段階認証はこ…

  • ファブリカを買ったわけ③・・・SMSの市場拡大について(後編)

    前回のまとめ ・ファブリカのSMS事業は、業務用SMS市場の拡大により大きな恩恵を受ける ・海外と比較すると、日本国内の業務用SMSはまだまだ伸びそうだ ・デロイトトーマツも矢野経済研究所も、業務用SMS市場の大幅な伸びを予想している 1.はじめに 前回に続いて業務用SMSの市場拡大について考えてみる。 今回は主に利用シーンから考察する。 SMSは「市場が伸びるから使われるようになる」訳じゃない。 「使う人や使う頻度が増えるから市場が伸びる」のだ。 今後、日本での業務用SMSがどのようなシーンで使われるようになるか? どんな理由で使われるのか? この2つについて、SMSの優位性、海外での使用例…

  • ファブリカを買ったわけ②・・SMSの市場拡大について(前編)

    1.SMS市場は大幅な拡大が予想されてるが・・ ファブリカにおけるSMSソリューショングループの売上構成比は51.5%だ。セグメント利益率は28.0%と高い。 この業務用SMSの市場だが、年平均成長率41.5%と大幅な拡大が予想されている。 年間41.5%の成長が続くのであれば、売上が2年で2倍、4年で4倍になる。もうこれはファブリカを買って寝てるだけでお金が増えること間違いなし。損するのは不可能だ。 はい解散! そこまで無邪気な投資家は(一部のレバナス界隈を除いて)いないと思う。 私は無邪気から程遠い投資家なので、その実現可能性について慎重に検討してみる。 業務用SMSの市場拡大に伴ってファ…

  • ファブリカコミュニケーションズを買った理由①

    1.ファブリカコミュニケーションズを買った 2021年の年末から2月にかけてファブリカコミュニケーションズを買った。 買い進めている時はいつも米津玄師の「パプリカ」が頭の中に流れてきて困った。おっさんの駄洒落など百害あって一利なしだが、個人の脳内の話なので勘弁してほしい。 2,500円くらいから打診買いを始めた。2,400円にNISA枠での注文を入れていたが、折からの岸田ショックであっというまに貫通して約定した。その後株価は2,000円前後まで低迷した。PERは15倍くらいだった。なぜこんなに売り込まれるのかと不安になりながらも、ありがたく買い進めた。 その後株価は持ち直し、3月も半ばを過ぎて…

  • 2021年を振り返る⑥・・総集編

    1.結果として 2月に入ってもいまだに2021年を振り返っているこのシリースも今回で最後。 最終的な2021年のパフォの記録を残す。 年初来からの運用資産の変動は +10.74%だった。 あんまり意識していないけど、日経平均は+4.91%、TOPIXは+10.39%だからギリギリ許される範囲内だと考える事にした。目標となる+25.0%には全く届かなかったけど終わったことをああだこうだ言っても仕方ないし。 2017年1月1日を100とした年足のローソクチャートはこんな感じ。 2017年は+35.4%だったのに2021年の+10.74%と上げ幅が変わらない事が心を慰める。これが複利の力だ。 2.ス…

  • エフアンドエムへの投資と教訓・・・2021年を振り返る⑤

    1.ラベンダーの花束 ひどい相場が続いていますがいかがお過ごしですか。 相場に対する恨みつらみはTwitter等でいくらでも聞けるので、このブログでは書きません。私は何が起きても平常運転を続けるテレビ東京をリスペクトしてます。このブログも相場環境に左右されず通常の記事を書きます。 いまだに2021年を反省するシリーズ、その⑤です。 今回はエフアンドエムへの投資について。 エフアンドエムの旧社名は「フラワーメッセージ」。元々は花束と共にメッセージを送るフラワーギフト会社だった。フラワーギフト事業はずっと前に廃業しているが、社名のFとMはそれぞれ花束とメッセージカードを意味している。 ちょっとほっ…

  • セゾン情報システムズへの投資とその終焉・・2021年を振り返る④

    1.セゾン情報システムズのビジネス セゾン情報システムズのビジネスを簡単に説明するのはとても難しい。 セゾン情報システムズはクレジットカード会社であるクレディセゾンの持分法適用会社で、クレジットカード業界や流通業界向けのシステム開発や運用をメインのビジネスとしている。 他にも銀行や保険などの金融機関向けのアプリケーションを開発したり、セキュリティを支援したり、IT化を支援したりもしている。 そして何よりも「HALFT」と呼ばれる企業間のファイル転送サービスを提供している。 ファイル転送には双方の企業にHALFTが導入されている必要がある。よって国内の売上高TOP500に含まれる企業のうちの85…

  • パワーソリューションズでお金を減らした事・・・2021年を振り返る③

    1.パワーソリューションズの売買履歴 パワーソリューションズを買ったのは2020年の8月から9月だ。2,500円~2,700円くらいの株価で購入した。最大で運用資産の9.5%を占めていた。 そして2021年の2月~3月に損切りした。売却した時の株価は2,070円~2,120円くらい。△18%程度の下落だった。ポジションも大きめだったので損切りもスムーズに行かず、これまた今年最大級のダメージをくらった。 チャートの赤い矢印が買った場所、青い矢印が売った場所だ。 地味に苦しまされた記憶が呼び起こされる。株はツラい。 2.ボトルネック解消仮説 パワーソリューションズを買った理由はブログにけっこう詳し…

  • イー・ロジットでお金を減らした事・・2021年を振り返る②

    1.イー・ロジットへの投資は失敗した イー・ロジットへの投資でお金をずいぶん減らした。記憶を削除したくなる程度には失敗した。しかし記憶を削除すると本当にただの損になってしまう。失敗から学ぶ事ができれば損失は勉強代として記帳される。クソ高い勉強代だが。 そんな訳で、削除したい記憶を年末に掘り起こしている。株はツラいのだ。 2Q決算の前日に「少し持ってるイー・ロジットは明日が決算」などとツイートした。 この「少し」だが、具体的には運用資産の5.8%を占めていた。あんまり少しじゃない。 1,400円ちょっとで購入していたイー・ロジット、2Q決算後はストップ安となって最安値750円くらいまで暴落した。…

  • 失敗した投資とは何か?・・2021年を振り返る①

    1.2021年は計画未達 今年は大きく資産を増やした方が多い印象だけど、私のパフォは+11%くらいだった。大納会まであと数日間残しているが、ここから大きく動くことはないだろう。たぶん。 私の目標は年間+25%だ。指標がどうであれ+25%を目指す。 ・他者との比較は自分にとって悪影響しかない。指標も他者に含まれる。 ・私はプロのファンドマネージャーじゃない。他者からの評価は必要ない。 ・TOPIXが△40%の年に自分のパフォが△35%でも全然嬉しくない。 投資家の中では指数を無視したこの目標が一般的では無いことは十分承知しているが、そんな理由から絶対評価で目標を定めている。 で、その結果が+11…

  • きずなHDの新中計④・・私の予想

    1.ぼくのかんがえたみらいのP/L きずなHDの新中計についての記事は今回が最後。前回はきずなHDの考えるストーリーを考察してみたが、今回は私自身が計算した未来の数字について書いてみたい。 私が考えた数字なので、信憑性はとても低いです。 また、想定の数字を少し動かすだけで最終的な純利は大きく変動します。 そんなわけで、フィクションを読むつもりで読み流してください。 2.売上の予想について 新中計ではホール出店を加速するとあった。その一方で、ホールあたりの葬儀件数は以前より少なくなっていた。 この数字についてはIRに問い合わせてみた。 その結果「既存店の件数の伸びを保守的に織り込んだ」という回答…

  • きずなHDの新中計③・・数字を補完してみた

    1.企業の予想、個人の予想 前回の記事から1ヶ月以上経過してしまった。 新しい中計が発表されてストップ高になったきずなHDの株価。次の日に天井を付けてその後垂れて、もう一度上げ始めている頃に続きの記事を書いている。 旬を逃しているような気もしているが、長期投資家の感覚としてはこんなものだろう。まだ新中計の発表から四半期も過ぎていないのだから。 というわけで、続きを書きます。 きずなHDから新しい中計が発表されたが、これは企業が立てた計画だ。 企業の計画は、投資家の予想とは違う。 「この企業は毎回次期予想が保守的だ」 「毎年3Q前後に上方修正しているから今期もあるだろう」 「この企業の説明会資料…

  • きずなHD・・希薄化はあるか?(新中計②)

    1.出店ペースの加速と資金 7月15日に新しい中計を発表したきずなHD。 出店ペースを上げながらも1ホールあたりの想定葬儀件数予想を下方修正、売上予想はほぼ横ばいながらも利益予想は上方修正。そんな内容の中計だった。 売上と利益について深堀りした記事を書くつもりだったけど、その前に増資のリスクについて考えてみる事にした。 増資やMSワラントは発行済株式数が増える。 利益が増えても発行済株式数がそれ以上に増えれば、一株あたりの利益は減少する。 一株当たり純利益を下げるので、増資やMSワラントは突然降って湧いた下方修正と同じか、それ以上に悪いニュースだ。だからほとんどの場合、株価は暴落する。 株価を…

  • きずなHD・・新しい中期経営計画について①

    1.新しい中計の発表 きずなHDは7月15日、4Qの決算と共に新しい中期経営計画を発表した。 きずなHDは2020年7月21日にも中期経営計画を発表している。わずか1年で計画を立て直した訳だが、その内容は前回より更に強気なものとなっていた。 具体的にはホール出店ペースを1年あたり10店から15店に増やし、2023年度の当期利益の目標を554百万円から700百万円に増やした。2021年度の当期利益が359百万円なので、2年で倍にする計画となる。 発表の翌日、きずなHDはストップ高となった。 大変嬉しいのだけど、会社の中計をそのまま信じる投資家は長生きできない。 中計が出たのなら、その計画が達成さ…

  • 巨大地震と株式投資①・・巨大地震が起きる場所

    1.地震はこわいか? 地震はもちろん怖い。 「地震・雷・火事・親父」と昔の人は言ったが、現代の世の中で地震以外の3者はほとんど怖くない。命を失うリスク、財産を失うリスクは地震だけが圧倒的に大きい。 地震については正しく危険性を評価して対策するのが正しい。むやみに恐れるのも、多分大丈夫だという根拠のない自信を持つのも下策だ。 リスクは正しく評価し、正しく対策しなければいけない。 我々は投資家なのだから。 という訳で、巨大地震のリスクについて調べてみた。 これは投資ブログなので、巨大地震の株式市場への影響のみ考える。生命や身体や自宅その他への影響については考えない。 巨大地震が起きた場合、どのくら…

  • きずなHD⑦・・バリュエーションについて③

    1.これまでのまとめ 営業利益は以下のような式で求めることができる。 営業利益 = 売上 - 原価 - 販管費 2023年5月期の会社計画である営業利益は1,027百万円。これが本当に達成できるかどうか評価するため、売上と原価について考察していった。 今回は最後の販管費について考察してみる。 2.過去の販管費の推移 過去の販管費の推移についてもう一度確認する。 四半期ごとの販管費の推移を緑色の棒グラフで示した。 2020年4Qに一時的に上昇しているが、これは上場費用がかかったためだ。それを除くとほとんど変化していない。 3.販管費 = 販売費 + 一般管理費 販管費は「販売費および一般管理費」…

  • きずなHD⑥・・バリュエーションについて②

    1.中期経営計画と利益 前回の記事では2023年5月期の売上目標の達成の可能性について考えてみた。 今回は利益の目標達成の可能性について考えてみる。 中期経営計画をもう一度見てみる。2023年5月期の当期利益のは554百万円だ。 2020年から比べて+163.8%成長する計画になっている。 純利益率を計算すると2020年度は2.73%だが、2023年度は5.31%まで上昇している。 現在より利益率が上がることを想定している訳だ。 そんな事が本当に可能かどうか、考えてみた。 結論から先に書く。 私にはこの2023年度の純利益554百万円が、妥当どころか楽勝のように思えた。 そう思った根拠について…

  • きずなHD⑤・・バリュエーションについて①

    1.中期経営計画と株価 きずなHDは2020年7月に中期経営計画を発表している。 3年後の2023年に売上 10,420百万円、当期利益 554百万円という計画を定めた。 2020年5月期は売上7,676百万円、当期利益210百万円だった。 2021年3月11日の株価は1,532円。時価総額5,277百万円だから、PER 25.1で評価されている事になる。 2021年5月期の予想は売上8,400百万円、当期利益300百万円。予想PERなら 17.6倍だ。 17.6倍という予想PERをそのまま当てはめれば、2022年の3月頃に時価総額 9,750百万円になる。株価なら2,831円だ。 つまり1年…

  • きずなHD④・・予測可能な未来とリスク

    予測可能な未来、だが未確定 未来は予測可能なものもある、という話を最初に書いた。 きずなHDの未来は上の図の中のレベル1に近いのではないか。 そんな話を書いたが、もちろんバラ色の未来が100%保証されているわけではない。保証されているならそれは株価に織り込み済みになってしまう。未来の価値が株価に織り込み済みならば、投資してもあんまりお金は増えない。 実際の未来はレベル1~3がある程度ブレンドされたような状態なのだろう。 このグラフの網掛けの領域の幅や下の方に垂れ下がっている「ひげ根」の数や太さが、未来の不確定さの程度を示している。 きずなHDの未来は図の網掛けの部分の幅が狭いと考えている。 そ…

  • きずなHDを買った訳③・・成長のための戦略

    1.きずなHDと業界の現状 2021年現在、きずなHDは89の直営ホールを運営している。 主な展開エリアは、宮崎県(21ホール)、熊本県(16ホール)、北海道(17ホール)、千葉県(16ホール)、愛知県(12ホール)などだ。 きずなHDの売上に占める直営ホールの割合は9割以上だ。 ネット集客や仏壇等のアフター商材販売、業務委託なども行っているが、売上や利益に占める割合は少ない。フランチャイズ展開も選択肢に入っていない。 きずなHDは直営ホールを増やしていくというシンプルな成長戦略を描いている。 具体的にどのような方法で直営ホールを増やすつもりなのか。その戦略について書いていきたい。 前回書いた…

  • きずなHDを買った理由②・・葬儀業界について

    前回の記事の反応が良くて嬉しい。 twitterのフォロワーさんも増えて励みにもなった。 気分良く続きを書きます。 今回は葬儀業界の特徴について書きます。 1.葬儀の特徴について 葬儀業界の特徴を箇条書きでまとめてみた。 ① 宗教がからむ 葬儀といえばお坊さんが読経するイメージがある。 日本において無宗教で執り行われる葬儀の割合は10.7%、というデータがある。9割弱の葬儀には宗教が絡むわけだ。また葬儀でのお布施が収入の柱だという寺院も多い。 「結婚式をキリスト教式で挙げるのは平気だけど、キリスト教式で葬儀を挙げられるのはちょっと・・」 このセリフに共感できる人は多いだろう。葬儀については他の…

  • 7086 きずなHDを買った理由①・・予測可能な未来

    1.きずなHDを買った きずなHDは葬儀会社だ。葬儀サービスを展開している。 2021年1月12日から14日にかけて、このきずなHDを買った。 1月10日に本格的購入を決定したが、そのすぐ後の1月14日に2Qの決算発表が予定されていた。決算後に株価が跳ね上がって買えなくなるのは嫌なので、12日月曜日からの3日間でそれなりの株数を仕込んだ。 世の中には「ポジションを持ったまま決算を迎える」、いわゆる「決算跨ぎ」が嫌いな人が多いようだ。 私は全然平気だ。きずなHDを決算直前に買った事も特別な事をしているつもりはない。決算ギャンブルに勝った!などとドヤるつもりは全くないです。 きずなHDは月次も出て…

  • 私は税金が嫌いだ

    諸君 私は税金が嫌いだ 諸君 私は税金が嫌いだ 諸君 私は税金が大嫌いだ 所得税が嫌いだ 消費税が嫌いだ 自動車税が嫌いだ 住民税が嫌いだ 贈与税が嫌いだ 揮発油税が嫌いだ 法人税が嫌いだ 入湯税が嫌いだ 固定資産税が嫌いだ 健康保険料が嫌いだ 雇用保険料が嫌いだ 介護保険料が嫌いだ 年金掛け金が嫌いだ 名前を変えただけの実質税金が嫌いだ 職場で ガソリンスタンドで 食堂で コンビニで 口座上で 税務署で 温泉で ネット上で この地上で行われるありとあらゆる徴税行為が大嫌いだ 何年もかけた投資の含み益を利確するとき 莫大な額が税金として消えてパフォーマンスが悪化するのが嫌いだ 何時間もかけて必…

  • 反省すべき投資・・2020年を振り返る④

    1.医学生物学研究所 医学生物学研究所を購入を開始したのは3月30日だ。4月1日までの3日間で、3,770円~3,825円の値段で買った。 普段株を買うときはもう少し分散させながら買うことが多いのだけど、このときは集中して買った。コロナ関連銘柄として急騰しつつあったからだ。 医学生物学研究所を買った一番の理由は、炎症性腸疾患の検査薬であるNUDT15という商品がこれから伸びると考えたから。 炎症性腸疾患の治療としてチオプリン製剤という薬を使うのだけど、その副作用がでるかどうかは患者さんの遺伝子によって決定される。だからチオプリン製剤を使う前に遺伝子検査をしておけば、副作用が出やすいかどうか予測…

  • うまくいった投資・・2020年を振り返る③

    年は明けたがもう少し2020年を振り返る。大発会までまだ時間があるのでまだ大丈夫。前回の予告通り個別株の投資結果について書きます。 まずはうまくいった投資について。 1.2020年はアズームの年だった 最初にアズームを買ったのは4月3日だ。1,602円で200株、打診買いした。 買った後にしっかり調べ、今年最大の投資案件になることを確信した。本格的に買い始めたのは4月13日から。予定株数の3分の2を買い集めて2Qの決算を迎えた。 4月30日の2Q発表でストップ高になった。 その後も5月27日まで買い続けた。購入した価格帯は2,880~3,455円。既に買い始めた頃から2倍程度まで上がっていた。…

  • コロナショック(後編)・・2020年を振り返る②

    1.コロナショックの底の風景 コロナショックは、下がっていく時より復活してきた時の方が迷いが大きく、精神的に辛かった。 前回に引き続きその時の気分を twitterで振り返ってみる。 3月19日金曜日のツイート。お金は大きく減っているけどそれほど絶望はしていない感じがする。もちろん強烈な快感も味わえていない。 3月22日、日曜日のツイート。強がりじゃなくて、本当にこう思っていた。 TLの雰囲気は最悪で、普段よりつぶやく人がずっと少なかった。 しかしありがたいことに翌日からは株価は上昇していく。 2.二番底が来るぞー! このチャートは2020年4月1日までの日経平均。 私はチャートなんて読めない…

  • コロナショック(前編)・・2020年を振り返る①

    1.2020年は波乱万丈 あと3営業日で2020年が終わる。 2020年の相場を四字熟語で表すと「波乱万丈」だろう。 新型コロナ感染症のパンデミックが起こり、コロナショックが起きた。その後はバブルのように株価が上がっていった。今年の相場はリーマンショックと同じように20年後も語り継がれるだろう。 そんな歴史的な1年を生き延びた個人投資家として、記録を残しておくことは悪くない考えだと思う。私の息子が遠い未来にやってきた「〇〇ショック」の最中に読んでくれるかもしれないし。 これは私の運用資産の年足だ。 まだ3営業日を残しているが、そう大きく形は変わらないだろう。2020年は長い陽線に長い下ヒゲが付…

  • PSOLを買ったわけ⑦・・企業価値と株価について

    1.成長のためのボトルネック ちょっと前にTwitterでこんな事をつぶやいた。 具体的には一時期のニンテンドースイッチをイメージすればいい。 どこの店舗でも品切れ、Yahooオークションで定価よりずっと高値がつくような状態では、商品の供給イコール売上になる。 この場合のボトルネックは商品の供給だ。需要はいくらでもある。商品の供給量を増やす事が、そのまま売上の増加につながる。 PSOLのビジネスモデルや立ち位置については過去6回に分けてそれなりに書いた。 顧客企業に導入された各種の汎用システムを、それぞれの企業が利用しやすいようにアレンジし最適化する。ニッチかつ面倒くさい労働集約的なこのビジネ…

  • PSOLを買ったわけ⑥・・RPAについて

    1.RPAとは何か PRAとは「Robotic Process Automation(ロボテック・プロセス・オートメーション)」の略だ。つまりロボットにプロセスを自動的にやらせるシステムだ。 PSOLの分析記事の第一回目にも少し書いたので、覚えていない方はもう一度読んでみて下さい。 RPAという言葉を知ったのはPSOLを調べていた時だ。そんなに便利なものがあるんだ、というのが率直な感想だった。 しかし記事の一番最初に載せている「いらすとや」にもRPAの絵があった。RPAはそこまでメジャーなものだった。 RPAが何かという話は繰り返しになるので書かないが、冒頭のイラストの通りだ。 産業ロボットが…

  • PSOLを買ったわけ⑤・・市場規模と成長性とゴールドラッシュのスコップ

    1.ニッチな市場の規模 PSOLは、資産運用を行っている金融機関に導入された各種汎用システムを利用しやすいようにアレンジし最適化する、というビジネスを行っている。 実に面倒くさそうな仕事だが、類似案件を多くこなしてノウハウを蓄積しながらサービスの質の向上を図っている。その結果、ニッチな市場ながらほぼ独占的な地位を占めているらしい事は既に書いた。 では「資産運用を行っている金融機関に導入された各種の汎用システムを利用しやすいようにアレンジし最適化するビジネス」の市場はどのくらいあるのか。 まず、資産運用を行っている金融機関の数を確認する。 投資信託協会という組織があるが、そこの会員数は2020年…

  • PSOLを買ったわけ④・・IT業界の仕組み

    1.下請け・孫請け・ひ孫受け トヨタやホンダのような自動車メーカーには、部品提供その他のためにたくさんの下請け企業が存在する。大手ゼネコンにも、たくさんの下請け孫請け企業が存在する。 これらはピラミッド構造を形成する。下に行けば行くほど企業の数が多く、規模が小さく、仕事は細分化され、従業員の給料は安くなる。 IT業界にも同様なピラミッド構造が形成されている。 顧客企業のシステム開発を大企業のSIerが受注し、概略を決め、デザインを描く。その後、2次請けのグループ企業や独立系中堅SIerに発注する。2次請けの企業はその仕事を更に細分化して3次請け企業に流す。 ピラミッド構造の上であるほど、仕事の…

  • PSOLを買ったわけ③・・MD制とは何か?

    1.MD制とは何か PSOLは「MD制」という社内制度を展開している。 MDとは「Managing Director」の略だ。 顧客企業に導入された各種の汎用システムを、それぞれの企業が利用しやすいようにアレンジし最適化するのがPSOLのビジネスだ。 このビジネスを実行するのは10人に満たない人数のチーム。このチームのリーダーがMDと呼ばれている。 MDは一般的な企業の課長や部長よりずっと大きな権限があるらしい。 顧客企業に入り込み、問題を発見し、解決策を打ち立てて実践まで行うPSOLのビジネスを、1つのチームで一貫して行う。 そんな体制のため、チームの独立性が強い。会社の経営陣も「チームは企…

  • パワーソリューションズを買ったわけ②

    1.PSOLの面倒な仕事とニッチな顧客 顧客企業に導入された各種の汎用システムを、それぞれの企業が利用しやすいようにアレンジし最適化する。 それがパワーソリューションズ(以下PSOLと略す)のビジネスだ。 このビジネスはたぶん、とても面倒くさい。 私が普段仕事をしている医療の世界では電子カルテが使われている。これまでいくつもの病院で働いていたが、どの病院の電子カルテも色々なシステムがツギハギでつながっていて実に使いにくい。 メインの電子カルテがあり、検査や点滴のオーダーシステムがある。ここまでは1つのシステムで収まっている。 しかし何故かCTやMRIの画像ソフトは別のシステムだ。病理検査のオー…

  • パワーソリューションズを買ったわけ①

    久しぶりの分析記事 自分がなぜその企業の株を買ったのか? これは説明できるレベルになっておく必要がある。「なんとなく」で売買しても勝てる人もいると思うが、それは一部の天才のみ。私のような凡人がそんな真似をしても退場に近づくだけだ。 だから企業を十分に調べる。そして買った理由を明確にしておく。それを必ず文章で残しておく。 そうする事で以下のようなメリットがある。 ① 自分がよくわかっていない部分が明確になる ② よく知る事により握力が増す ③ 買った前提が崩れた時はすぐに売ることができる ④ 失敗して大損したときも反省して次に活かすことができる という訳で、最近購入したパワーソリューションズにつ…

  • 科学的な銘柄選択・・「科学的な適職」より

    1.職業選択と銘柄選択 最近このブログには企業分析の記事ばかり書いていた。それはそれで良いんだけど、数社の株しか持っていない私では記事のネタがすぐに切れてしまう。そして持っていない企業の分析記事は書いていても面白くない。 という訳で需要があるかどうか知らないけど、最近読んだ本の話を書く。 「科学的な適職」という本です。 タイトルの通り、就職や転職を考えている人向けの本。 面白いのは著者の主張が書かれていないこと。思い込みから来る「主張」ではなく、過去に行われた研究結果について書かれた本だということ。就職や転職を控えている人にはぜひ読んでほしい。 そして転職を考えていない投資家にもオススメする。…

  • アズームを買った理由⑦ 原価と販管費と利益

    1.アズームの決算 7月30日にアズームの3Q決算が発表された。その内容はほぼ予想通りだった。 発表される当日は決算に対する期待からか、株価が5.0%も上がっていた。発表された翌日は-11.23%と下落した。 決算発表前にどのような期待があって買われたのか、発表後はどのような失望があって売られたのか。どちらも私にはよくわからない。わからないから株価の予想はしない。 とりあえず3,500円あたりで100株追加購入してみた。数日後の未来の株価はわからないが、数年後の未来の株価はもっと高いと思っている。 2.利益は成長するか これまで受託台数(=商品の入荷量)や稼働率(=商品の売上)の話を書いた。 …

  • アズームを買った理由⑥ 稼働率とIT

    1.サブリース事業の稼働率 前回の記事ではサブリース事業の受託台数のみについて考察した。 しかし受託台数は「仕入れた商品の数量」に過ぎない。売る商品が確保できなければ売上が増える訳がないので、受託台数が最も重要なKPIであるのは間違いない。しかし実際に売れるかどうかは別問題だ。 借り上げた駐車場である「仕入れた商品」が実際どれほど売れたか。それを表すKPIが「稼働率」だ。この稼働率が高く維持されていないと、売上は伸びないし利益も出ない。それどころか借り手がいなくても地代は払い続ける必要があるので、稼働率があまりに低下すると赤字になってしまう。 サブリース事業の年間平均稼働率の推移は以下のように…

  • アズームを買った理由⑤ バリエーションについて

    1.アズームの企業価値 アズームの2020年9月の予想売上は39億2,800万円。予想営業利益は1億9,000万円、予想純利益は1億1,700万円だ。 それに対し、2020年7月17日現在の株価は4,095円、時価総額は59.8億円だ。 ここから計算される予想PERは52.25倍となる。 PERから考えるとアズームの株価は随分高い。この数字だけ見ると、とてもじゃないけど買うことが出来ない。 しかしアズームは成長している。 次年度である2021年9月の予想売上は49億円、予想営業利益は5億2,000万円。 2022年9月の予想売上は63億円、予想営業利益は9億円。 アズームはそんな数字を予想して…

  • アズームを買った理由④ 駐車場業界について

    1.駐車場業界の成長 駐車場業界は成長が著しい。そう言われてもピンとこない方も多いと思う。 日本の人口は減少に向かっているし、「若者の車離れ」といった言葉は随分前から聞こえてくる。実際自動車の保有台数はここ15年くらい増えていない。 http://www.arclink.co.jp/parking/%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E5%9C%9F%E5%9C%B0%E6%B4%BB%E7%94%A8%E3%82%92%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B/ 自動車保有台数は頭打ち。それなのに駐車場業界だけが成長している…

  • アズームを買った理由③ 駐車場の借り手を見つける

    1.マッチングサービス事業 ビジネスを分析するときは「お金を払うのは誰か」という事を十分考えなくてはいけない。アズームのビジネスについては簡単だ。駐車場を借りるひとが月額でお金を払う。 借りる人がいなければアズームが借り上げた駐車場は賃料を支払う一方になる。それでは赤字なので、借り手を見つけてくる必要がある。 借り手を見つけるためにやっているのがアズームのマッチングサービス事業だ。 アズームは「Car Parking」という月極駐車場検索サイトを運営している。 駐車場を借りたい人がこのサイトで検索する。アズーム側が借り手にちょうどいい駐車場を提案し、契約する。その際、駐車場料金1ヶ月分のお金を…

  • アズームを買った理由② 駐車場の貸し手

    1.駐車場を貸してくれる人は増えたか アズームのコアとなるビジネスは駐車場のサブリースだ。他にも事業はやっているけど、駐車場のサブリース事業が売上の85%を占めている。だからまずはこの駐車場サブリース事業について見ていく。 サブリース事業が成長するためには、駐車場を貸してくれる人が増えなくてはいけない。売る商品がなければ売上は伸びないのだから。 貸すために借りている駐車場の数を、アズームは「受託台数」という数字で発表している。その数字をグラフに表したのがこれだ。 上場して日が浅い企業なので、過去の数字はあまり明らかではない。 しかし順調に伸びている事は見て取れる。四半期毎に300~750台程度…

  • アズームを買った理由① 駐車場のサブリース

    1.アズームを買った。もっと買いたかった。 アズームという企業はtwitterで知った。 大数アルファさん、という方がつぶやいていたので自分でも調べてみた。調べた結果、ものすごく有利な投資物件になるだろうという確信を持った。 アズーム株の購入はスムーズには行かなかった。時価総額が25億円くらいしかない超小型株であり、板がスカスカ。出来高もほとんどない。泡沫投資家の私が買っていくだけでも株価があがってしまう。仕方がないので1日100株、200株という単位で買い進めた。 アズームの株価は4月30日の2Q発表で跳ね上がった。 株価の上昇はありがたいのだけど、もっと買う予定だった。上げていく株価に負け…

  • IPSとフィリピンのカントリーリスク②・・ドゥテルテ大統領

    1.ドゥテルテ大統領の経歴が濃い フィリピンの事を知るためには、フィリピンの政治を執り行っている大統領について知る必要がある。 フィリピンのドゥテルテ大統領はものすごくキャラが立っている。タイの首相は知らなくてもフィリピンの大統領は知っているという方も多いだろう。 ドゥテルテ大統領の経歴は、以下のように香ばしいエピソードに満ちている。 ・フィリピンのレイテ島に生まれ、幼少時にミンダナオ島のダバオに移り住む。 ・10代の頃は喧嘩にあけくれ、度々刑務所に出入りしていた。 ・16歳の時に初めて人を刺殺した ・大学進学後、少数民族の出自をからかった同級生を銃撃 ・タバオで10年間検察官として働いた後に…

  • 明豊ファシリティワークスの決算説明会動画を見て

    1.明豊ファシリティワークス決算発表 5月15日に明豊ファシリティワークスは決算を発表した。 売上高43.5億円(前年同期比-22.2%)、経常利益906百万円(前年同期比+16.2%)だった。この数字は、会社の予想よりもコンセンサス予想よりも良かった。 発表の翌日、株価は下落した(チャートの赤い矢印が翌日)。 その理由は来期予想にある。 売上高39.4億円(前年比-9.4%)、経常利益616百万円(前年比-32.0%)という来期予想を発表したからだ。配当も21.5円から12円に減ってしまった。 決算書は見た目が9割。これは株価が下がって当然だ。 そんな中、5月29日に決算説明会動画がアップさ…

  • IPS・・・フィリピンのカントリーリスクについて①

    1.IPSの分析記事は書けない 私はコロナショック直前あたりから本格的にIPSを購入し始めた。本当はコロナショック直後に購入したかったが、それは欲張りすぎだろう。直前に買っただけでも十分に利益が乗っている。 そうなるとまた分析記事を書きたくなる。「人に説明できない企業の株を買ってはいけない」というのは私の投資のルールの1つだ。 しかしIPSの分析記事は圧倒的な先駆者がいる。 towanyan.blogspot.com とわにゃんさんのブログと、IPSが出している会社説明補足資料を読めば十分。更にtwitterでふしちょうさんをフォローすれば完璧。それ以上は付け加える事が無いんじゃないか。そんな…

  • コロナショック後の銘柄⑥ システムディはHold

    1.システムディの値動きがひどい話 システムディを初めて買ったのは2018年3月のことだ。 当時1株1,500円台で買った。その後1:2で株式分割しているので、現在の価格に直すと750円~800円の間で買った事になる。 それが下のチャートの矢印①だ。ここでポートフォリオの5%ほど買った。 その後矢印②で買い増しして、ポートフォリオの15%を占めるようになった。 そして2019年12月の決算発表でストップ安となった矢印③。ここでは入金までしてナンピン買いした。このときの購入価格は516円。これでポートフォリオの18%を占めるようになった。 その後株価は回復、ストップ安の痛みを和らげるには十分な高…

  • リーマンショックはどのくらい我慢が必要だったか

    1.投資家、南さんのブログ記事 まずはこのブログ記事を読んでほしい。 著名な投資家さんのブログなので、既に読んでいる方も多いと思う。 2020年1月18日に書かれたブログ記事。 記事のタイトルは「リーマンショックは怖いか?」。 2008年はリーマンショックが起こり、年初15,156円だった日経平均が10月の安値6,995円まで下がった。記事はその1年間の企業の業績と株価の連動性を検証している。 結論は以下の一文でまとめられている。 「業績さえ良ければ下落相場にも耐えられる。銘柄選択を誤らなければ、下落相場を必要以上に恐れることは無い、という結論に至りました。」 ちゃんと成長している企業を選んで…

  • 日本リビング保証2Q決算について

    1.日本リビング保証の上方修正 このブログで日本リビング保証の企業分析記事を書き終えた翌日、上方修正が発表されて株価が上がった。その後正式な2Qの決算発表があり、決算説明会の資料などもアップされた。それらを読んで感じた事などを書いてみる。 まずは上方修正の内容。 2Qまでで、売上が+10.0%、営業利益が+32.5%、経常利益が+43.1%上方修正されている。その結果、このようにとても見栄えのいい数字が出た。 売上が増えたのは長期保証とBPOの受注が良かったから、営業利益が増えたのはオフィス移転や人材採用が後期に延期されたから、経常利益が増えたのは資産運用の成績が予想より良かったから、と理由を…

  • 再び日本リビング保証の会計について

    1.BPO事業に触れていない話 日本リビング保証のビジネスは以下のように分けられている。 ① おうちのトータルメンテナンス事業 Ⅰ.保証サービス (1)住設あんしんサポート・・・新築住宅向け設備保証 (2)売買あんしんサポート・・・中古住宅向け設備保証 Ⅱ.検査補修サービス Ⅲ.電子マネー発行 ② BPO事業 前回までで6回に渡って日本リビング保証のビジネスについての話を書いた。 しかしその内容のほとんどが「① おうちのトータルメンテナンス事業」のセグメントについてのみ書かれている。「② BPO事業」についてはほとんど触れていない。 その理由は、BPO事業が「他の企業の下請け仕事」だからだ。 …

  • 日本リビング保証の競合について(その②)

    新型コロナウイルスのお陰で私のポートフォリオはひどい状態です。でもそんなことは関係なく、今回も日本リビング保証の事を書きます。 テレビ東京のように我が道を進みます。 1.競合他社について(その②) 前回の記事で競合各社の話を書いた。今回はまずその続き、日本リビング保証の検査補修サービスと競合する2つの企業について書く。 検査補修サービスの詳細についてはこちらの記事を読んでください。 6083 ERIホールディングス ERIホールディングスは、建造物の検査を専門に行っている企業だ。 戸建住宅から大きなビルまで、不動産の売買や投資には品質の保証がされているとある程度安心できる。ERIホールディング…

  • 日本リビング保証の強みと競合について

    1.生命保険が儲かる話 生命保険には「万が一の時のための備え」「安定した人生のための道具」「ロックンロールと対極にあるもの」というイメージがある。しかしその本質は博打だ。 生命保険の掛け金とは、自分が病気になったり死んだりしたときにお金がもらえるように賭けた賭け金だ。死んだら「賭けが的中した」としてお金が増えて戻ってくる。健康に過ごせた場合、賭けが外れた事になりお金は没収される。 生命保険は博打なので、生命保険業者は賭けの胴元だ。博打は常に胴元が儲かるようにできている。これは永遠の真理だ。 具体的な生命保険の仕組みはこうだ。 人間には寿命があり、平均寿命が統計として毎年集計されている。何人生ま…

  • 日本リビング保証の成長の理由

    1.前回のあらすじ 日本リビング保証のおうちのトータルメンテナンス事業の数字はだいたいこんな感じ。 Ⅰ.保証サービス ・実際は現金がたくさん入ってくるのに売上や利益が数分の一にカウントされる ・「受注残」である「前受収益」+「長期前受収益」の増加をフォローするとよい ・2019年度の受注は8.7億円 ・受注残の増加率はQonQで+25%程度 ・2020年度の受注残は47億円まで積みあがっている Ⅱ.検査補修サービス ・売上は2.8億円/年くらい ・ほぼ横ばいであり成長はしていない Ⅲ.電子マネー発行サービス ・電子マネー発行額は四半期ごとに約1億円程度 ・発行高はばらつきがあるが、だいだいQo…

  • 日本リビング保証の決算が分かりにくい話

    前回までのあらすじ・・・お急ぎの方は読み飛ばしてください。 日本リビング保証のビジネスは以下の通り ① おうちのトータルメンテナンス事業 Ⅰ.保証サービス (1)住設あんしんサポート・・・新築住宅向け設備保証 ・マイホームを建てると修繕を自費でやることになるので面倒 ・住宅メーカーにとって客との付き合いは維持したいが自分で修繕するのは面倒 ・両者の面倒を解決するのが日本リビング保証の住設安心サポート (2)売買あんしんサポート・・・中古住宅向け設備保証 ・中古住宅は品質のばらつきがあるので消費者は不安 ・空き家問題の解決のため国は中古住宅の流通促進を国策として展開してる ・不動産業者も大家さん…

  • 日本リビング保証を買ってずっと持っている理由②

    前回までのあらすじ 日本リビング保証のビジネスは以下のように分かれている。 ① おうちのトータルメンテナンス事業 Ⅰ.保証サービス (1)住設あんしんサポート・・・新築住宅向け設備保証 ・マイホームを建てると修繕を自費でやることになるので面倒 ・住宅メーカーにとって客との付き合いは維持したいが自分で修繕するのは面倒 ・両者の面倒を解決するのが日本リビング保証の住設安心サポート (2)売買あんしんサポート・・・中古住宅向け設備保証 ・中古住宅は品質のばらつきがあるので消費者は不安 ・空き家問題の解決のため国は中古住宅の流通促進を国策として展開してる ・不動産業者も大家さんも中古住宅が売れてほしい…

  • 日本リビング保証を買ってずっと持っている理由①

    1.日本リビング保証の話が書けなかった 日本リビング保証は2018年に買った。 買ってすぐに株価が3分の2に下がり、年末には半分まで下がった。2019年の終わりには買値まで戻したが、ここまで含み損に耐え続けたのは初めての経験だった。 赤い矢印が私の買った場所だ。 買った頃の日本リビング保証のPERは40~50倍だった。それでも安いと判断して買った。その判断についてずっと書こうと思っていたが、日本リビング保証はちょっと変わった会計処理をしている。そのため分かりやすく書く自信がなくて先送りにしていた。 でも持っている理由を人に説明できない株は持っていてはいけない、とも思う。 という訳で書いてみます…

  • 2019年の投資成績は想定外によかった

    1.大納会を終えて 12月30日は大納会。今年最後の株式市場が終わったわけだ。 次に市場が開くのは1月6日の大発会の日だ。それまで日本の市場は正月休みだ。 私の場合今年は年末年始ずっと仕事。次の休みが1月3日から始まる。比較的時間があるのでこのような文章を書く余裕はあるんだけど。 2019年の私の年間運用成績は +76.8%だった。 これは出来すぎた数字だ。もし毎年 +76.8%のパフォーマンスが達成できれば、たった4年で10倍近くまで資産が膨らむ。もしそこまで簡単にお金が増えるのなら、世の中は投資家の億万長者であふれることになる。 実際は億万長者はそれほど多くない。こんなパフォーマンスが何年…

  • 手術や投資が上手くなりたい方へ⑥・・・メンタル面について

    1.年末デスマーチ 今年の年末年始は9連休、という職場も多いと聞く。 12月27日に年内の仕事を終えれば次に出勤するのは1月6日。うらやましい限りだ。 しかしカレンダーの休日が減ろうが増えようが病人の数は変わらない。私のような医療従事者の場合、カレンダーに記された休みのマークが増えれば増えるほど前後の平日は仕事が苛酷になる。 その上病院の職員に流行した風邪が年末年始の労働人口を減らした。その結果、生き残った人間の労働強度を更に上げた。 そんなわけでブログを書く体力を残すことができず、更新が滞った。 ちょっと落ち着いたので、ようやく以前の記事の続きを書きます。反響は相変わらずほとんどありませんが…

  • 投資や手術が上手くなりたい方へ⑤・・「センス」の正体

    1.上手くなりたいか、と彼は聞いた 前回の記事を書きながら思った。 そもそも「投資や手術が上手くなりたい方へ」ってなんだよ?上手くなりたくない奴なんていないよ。投資家だったら誰だって投資が上手くなりたいし、外科系の医者なら誰だって手術が上手くなりたいに決まってる。このタイトルがそもそも無意味じゃないのか?だから反響がないんじゃないか? こういう風にすぐ自分のやっている事に迷いが出てくるのは私の癖だ。 でもしばらくしてこのように思い直した。 「投資が上手くなりたい」っていうのはある意味本質を突いているかもしれない。「お金をたくさん儲けたい人へ」だったらより一般的だけどそうは書かなかった。株式投資…

  • 投資や手術が上手くなりたい方へ④

    1.手術の要素 既にこのシリーズを書くことに飽き始めた。反響もほとんどない。年寄りの昔話は長い、と思い始めている人もいるんじゃないかと心配にもなってくる。 でも書き始めたからにはもう少し続けてみたい。読みたくない人は飛ばしてくれるだろうから気にしないでおく。年寄りは自分に都合の悪いことは気にしないのだ。 手術が上手い人とは以下の要素がそれぞれ高い人だと書いた。 ① 縫合、結紮、剥離、切断などの基本的な手技が上手い ② 人体の立体的な構造への理解が深い ③ こんな時はこうすればいい、というような「引き出し」が多い ④ 出血時などの急な変化にも対応できる対応力を持つ ⑤ 大量出血などの危機にも落ち…

  • 手術や投資が上手くなりたい人のために③・・基本手技

    1.手術が上手い人とは 前回、手術が上手い人とは以下の要素がそれぞれ高い人だと書いた。 ① 縫合、結紮、剥離、切断などの基本的な手技が上手い ② 人体の立体的な構造への理解が深い ③ こんな時はこうすればいい、というような「引き出し」が多い ④ 出血時などの急な変化にも対応できる対応力を持つ ⑤ 大量出血などの危機にも落ち着いて対応できるメンタルを持つ これらの要素を掛け合わせた数値が高い人は手術が上手い。 ならば手術が上手くなるためには、上記の要素をひとつひとつ高めていけば良い。 どうやってこれらの要素を高めていけばよいのか。それをこれから順番に書いていきたい。 あ、投資のことも書くので安心…

  • 手術や投資が上手くなりたい人のために②

    1.まず目的地を決める 目標は具体的である必要がある。 暖かい南の島に行きたい、と思った場合。 その希望を口にしただけで、誰かが旅行を企画してお金も出してくれて手続きも全てやってもらえる上に案内までしてくれる。 そんなアラブの王様のような恵まれた人も世の中にはいるのだろうけど、普通は自分でやる必要がある。 少なくとも「こんどの冬休みに」「パラオに行く」というように、具体的な目的地と日時を決める。そうじゃなければ行動に移れない。 「手術が上手い医者になりたい」という希望も、具体的な姿を描く必要がある。 「とにかく手術が上手くなりたい」というのは具体性に欠ける。行先すら明確じゃないのにどうやって行…

  • 手術が上手くなりたい人のために/投資が上手くなりたい人のために①

    1.私の職業 あまりブログでは触れていないが、私の本業は産婦人科医だ。 都会の方では「産科医」と「婦人科医」が分かれている病院もあるが、医師の数が足りていないイナカでは両者を区別する余裕はない。産婦人科医はお産もやるし、婦人科の手術もやる。普通の分娩も帝王切開もやるし、子宮や卵巣の手術も執刀する。腹腔鏡の手術などもやっている。 というわけで、私は日々血と羊水を浴びながら暮らしている。 「産婦人科医のくせに投資をやっているのか?こんなブログまで書いてて暇なのか?もっと患者さんのために努力するのがスジじゃないか?」 などという批判を受けると面倒だ。ブログで職業について触れてなかったのはそれが理由だ…

  • 手間いらずを買わなかった理由②

    1.なぜ買わなかった手間いらず ホテルの予約サイトを一括してコントロールするサービスを提供する「手間いらず」。 すごく儲かっているし、年間20%のペースで成長している。ビジネスモデルとしても秀逸でリスクが小さく儲けが大きい。顧客であるホテル側にとってもメリットが大きいサービスだし、実に私好みの会社だ。 それでも株を買わなかったのは何故か。 それは競合と、市場の大きさが気になったからだ。 2.手間いらずの競合他社 ホテルの予約サイトを一括してコントロールする、というビジネスはだれが考えたのだろう。すごくいいアイデアだと思うのだけど、それを誰が考えたかは分からない。 発明品には特許がある。薬品メー…

  • 手間いらずを買わなかった理由

    1.買っときゃよかった手間いらず 前回、私が株を買う前に必ず行うルールについて書いた。 現在私が持っている株は、すべてその調査を行った後に購入を決めた株だ。 同様に調査を行ったのだけど最終的に購入を見送った銘柄はたくさんある。「購入すべきじゃない」という自分の中の反対派が議論に勝った銘柄だ。 その銘柄の中にはその後暴落したものもあるし、スイスイ上がっていった株もある。 「買わなくて良かった」と思うことも「買えばよかった」と思うこともあるが、今回は「買えばよかった」の方について書く。自分がなぜその企業に興味を持ち、どのように調査を進め、どのポイントで購入を見送ったか? そしてその後どうなったか?…

  • 株を買う前のルール

    1.株を買う前のルール私が株を買う時は、自分で決めたいくつかのルールに従って買う。 そのルールは以下の通り。 ・決算に関する書類は過去5年分目を通す ・セグメントごとの売り上げと利益の推移のグラフを作る ・月次が出ている場合、これもエクセルでグラフを作る ・企業のサイトのすべてのページを見る ・転職サイトで社員や元社員の口コミを見る ・その企業が提供している商品やサービスの評判を掲示板で確認する ・可能であれば自分で商品を買ったりサービスを利用したりする ・競合他社を調べる ・フィスコなどの無料レポートを探して読む ・以上をB5のルーズリーフノート1枚にまとめる ・その株を「買うべき理由」と「…

  • 明豊ファシリティワークスの社員数について

    1.社員数が減った 明豊ファシリティワークスの社員数が減っていた。 3ヶ月前、1Q発表時点での明豊ファシリティワークスの社員数は251人だった。今回の2Q発表時点での社員数が246人だった。5人減っている。 明豊ファシリティワークスの事業は人材が命だ。不動産や建築やビジネスに深い知識と経験がないと仕事はできない。「知識と経験を持つ人材」そのものが明豊ファシリティワークスの価値だと言ってもいいかもしれない。 つまり社員が減ったという事は、明豊ファシリティワークスの価値が下がった可能性があるのだ。 そうかもしれないけど、そうじゃない可能性もあるよ。 そんな話を少し前に書いた。 この事についてもう少…

  • 奨学金と「判断力のない子供」

    1.決算シーズンを終えて みなさんこんばんは。 今回の決算シーズンはいかがだったでしょうか。 決算の数字で会社の好調不調が見えてくるし、発表前後は株価が動きやすいし。 発表前のドキドキはたまらないですよね。このような密度の濃い日々を過ごせるなんて、本当に投資家冥利に尽きます。 決算資料を読み込んでいるうちにいつの間にか夜ふかし、という方も多いと思います。楽しみが多いのはありがたいです。 お金が増えれば更に良いんですけど、そのあたりは置いておきましょう。 ここは株式投資ブログなので決算についてもいろいろ書きたいのですが、今日は休みです。株式投資とは直接関係ないことを書きます。 株式投資とは直接関…

  • 明豊ファシリティワークス 2020年度2Q発表後

    1.明豊ファシリティワークス決算前のブログアクセス数 このブログを読んでくれる人は少ない。でも良いんだ、趣味で書いているだけだから。 そんな「すっぱいブドウ」を地で行くような文章を何度も書いている。 しかし、明豊ファシリティワークスの分析を書いたときから急にアクセス数が増えた。そうなると「すっぱいブドウ」だと見切ったブドウを再び取りに行きたくなる。もっとアクセスが欲しくなる。 決算が出てすぐに記事を書けばアクセス数が伸びるだろう。 そう思いながら一週間以上経ってしまった。 正直言うとあんまり書くことがない。 「予想通りの2Q決算でした」 でもちょっとだけ思ったことを書きます。 twitterや…

  • 明豊ファシリティワークスを買った理由④

    1.決算前のきもち 明豊ファシリティワークスの分析記事を書き始めてからブログのアクセス数が増えた。 連休明けの11月5日に2Qの決算が発表される事実が、アクセス数に拍車をかけているんだろう。 もっとも、もともと訪問者がごくわずかなブログなので、増えたと言っても大した人数ではない。記事の一番最後にアフィリエイトを貼ってあるが、それを踏んで買い物をしてくれた方はこれまで3人しかいない。ブログを開設して1年以上経ったのに3人、実質的な収入はゼロだ。ブログで月数万円の収入を得ている人はほんとにすごい。 まあブログは収益目的にやっているわけじゃないので一向に構わないんです。 いきなり話がズレた。 このブ…

  • 明豊ファシリティワークスを買った理由③ 将来性について

    1.中長期の投資家なので 自分自身のことは中長期の投資家だと思っている。 成長しつつある企業を安く買って中長期で持つ。業績と共に株価が上がっていくのを楽しみとする。そういう投資家になりたいと考えている。 実際は業績があがるかどうかは分からないし、株価が上がるかどうかなんてもっと分からない。 それでも投資に際しては「その企業が成長するかどうか」という事を一番重視する。 その企業が成長するかどうか、その可能性はどのくらいか?それを自分なりに考え、成長性と株価を比較して、安ければ買う。 成長しててもあんまり高ければ買えない。成長する良い会社を安く買いたい。 いつもそう思って投資をしている。 というわ…

  • 明豊ファシリティワークスを買った理由②

    1.信用できる人に頼みたい これからマイホームを建てる人の気持になってみる。 家のことや不動産のことなど何も知らないけれど、今度家を建てることになった。いろいろ調べたけどやっぱりよくわからない。そんな時に「建築アドバイザー」という人がいることを知った。 建築業界と不動産業界で長く仕事をしているプロだ。自分と比べて圧倒的な知識と経験の差があるのだろう。 しかし、本当に信用できるのだろうか? 知識があったとしても信用できない人には頼めない。味方のフリをしているが不動産屋とグルになっているかもしれない。いいようにお金を抜かれて、その上にコンサル料まで取られてしまうのはたまらない。 そういう心配は必ず…

  • 明豊ファシリティワークスを買った理由

    1.株との付き合い 自分は長期投資家だと思っている。 だから株の売買の頻度は低い。所有する株の一部を売ることは時々あるが、割合を変更するだけの事が多い。つまり下がる可能性が高いと判断した株の割合を減らしたり、上がる可能性が高いと判断した株の割合を増やしたりするだけだ。あるいは現金の比率を増やしたりもする。 だからポートフォリオの中のメンツはあまり変わらない。何年も付き合いの続いている企業たちが並んでいる。 そんななかで、最近めずらしく新規の株を買った。 明豊ファシリティワークスという会社だ。 また数年間お付き合いすることになるんだろうと思う。長く良い付き合いができればいいと思っている。 「長く…

  • 小学生向け会計クイズ

    1.会社の数字を調べるのは手段 このブログでは決算書を読むことを推奨している。 「決算書も読めずに株式投資を行うのは火が熱いことを知らずに料理を始めるようなもの」「決算書を読めない投資家はマーケットの養分」 そんな話が時々出てくる。 もちろん決算書なんて全く読まずに株式投資で勝ち続ける人もいる。 でもそんな一部の天才(あるいは常識を超えた幸運の持ち主)の真似をするのはお勧めしない。天才のやり方を凡才が真似しても上手く行かない。 凡才はどんなジャンルでも、地道に努力して勝つ可能性を上げていくしかない。もちろん株式投資でもそうだ。 あきらめて決算書を眺めると、たくさんの数字が書かれている。このブロ…

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中1の息子に教える株式投資の始め方
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