寝る前、夫は私に聞いたのだった。「何か欲しいものある?」 少し考えて私は答えた。「欲しい『もの』はないけど、欲しいものはある。何を食べても太らない体とずっとベッドでごろごろしていられる権利」 そんな私の答えに夫は笑った。いや笑ってる場合ではなくて。こっちは大真面目だ。 そう答えた数日後から一週間以上、私は苦しんでいた。そう、下痢だ。食事中の方がいたら申し訳ないが、でも本当に辛かったのだ。心当たりはないわけではない。賞味期限切れのものをよく食べるし(食べるな)、母曰く「モモコはお腹弱いからな~」だそうだし、ここ最近は結構なストレスもあった。 だがその時思った。「私、胃下垂になったんでない? とう…