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2018/10/09

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  • 慌ただしい日々の中で

    年度末が近づき、とても慌ただしい日々が続きました。 子どもの卒業、進学。ついこの前入学したと思っていたのに…。 「いつもありがとう。お母さん、大好きだよ」 とっくに身長は越されている子どもからかけられる、優しい言葉。 「こちらこそ、いい子に育ってくれてありがとうね」と笑顔で...

  • 求められる幸せ②

    ナオが果てたのを見て、私は散乱した服を探しました。 ベッドの下に落ちたスカートを取ろうと上体を起こすと…。 「るか…背中もすごく綺麗…」 と後ろから抱きしめられ、また愛撫が始まりました。 「ナオ…今日はどうしたの…?」 私のその質問に答える代わりに、ナオの手は下の方へ…。 ...

  • 求められる幸せ①

    それからしばらくして、子どもの用事で、私は有休を取ることになっていました。 ただ用事は14時からだったので、ナオには伝えていませんでした。 “るか~。ゆっくり会いたいね。お休み合うといいんだけどな” “そうだね。〇日は休むんだけど、用事があってね…” “えっ、〇日お休みなの...

  • バラバラな気持ち②

    ナオの腕の中でまどろんでいると、また優しい愛撫…。 私は気がつかないふりをして寝返りをうちました。 するとナオはうなじや背中にキスをしながら、手で両胸を包みました。 私のお尻の辺りには、回復したナオ自身があたっていて…。 「んん…ナオ…今日はもう時間だから…」 「うん…分か...

  • バラバラな気持ち

    ナオと待ち合わせの土曜日。 いつものように仕事が押しているナオからの連絡を、バーで待っていました。 この日まで、私からヒロへはメールをしませんでした。 ヒロからも忙しいのか、たまに深夜にぽつりぽつりと来る程度でした。 “るか、この前は一方的でごめん。怒ってる?” “どうにか...

  • 告白のインパクト

    ヒロと新年に会ってから数日。 ヒロがこの街の会社に転職したという話に、私はまだ動揺していました。 元々単身赴任で来て、いずれ転勤になるまでの関係と思っていました。 メールのやり取りは頻繁でしたが、会うのは月一回。 こちらにいる間だけの遊び相手。深入りしないように…と気をつけ...

  • 初逢瀬での告白②

    ヒロはいつものようにすぐ眠ってしまいました。 だいたい1時間くらいは寝ているので、私は一人でお風呂へ。 ジェットバスにゆっくりとつかり、温まりました。 お風呂から上がり、酎ハイを飲んでいるとヒロが目を覚ましました。 「んん…るか、俺寝てたわ…」 「ふふっ。今日もきっかり1時...

  • 初逢瀬での告白①

    ナオと楽しい新年を過ごした後、私も仕事が始まりました。 早々に大きな仕事が舞い込み、忙しい日々。 子どもの学校も始まり、あっという間に1週間が過ぎました。 夜、いつもように家事を終えて、お酒を飲んでいるとヒロからメール。 “るか、会いたいね。次の週末どう?” “うん。大丈夫...

  • 2人きりの新年会④

    それから2人でようやくベッドに入りました。 お酒もだいぶ飲んでいたので、そのまますぐに眠りました。 朝方目を覚ますと、ナオはまだ眠っていました。 (ふふっ…寝顔がかわいいなあ…) そーっと身体を離して起き上がると、すぐにヒロも目を覚ましてしまいました。 「あ、起こしちゃった...

  • 2人きりの新年会③

    一つになった身体を離して、ようやくシャワーを浴びました。 「るか…襲っちゃった。だって…」 「「我慢できなくてー!」」 2人で声が揃い、大笑いしました。 窓際にあるソファーに並んで座り、買ってきたお酒を飲みました。 テレビでは、スポーツニュースが始まりました。 「るかは本当...

  • 2人きりの新年会②

    ホテルを出て、近くの焼き鳥屋に入りました。 「あけましておめでとう~」 「今年もよろしくね~かんぱーい!」 カウンターに2人で並んで座り、ビールで乾杯しました。 「るか、新年早々会えてうれしいよ。ありがとうね」 「今日も、無事に会えて良かったね」 「本当にそうだね。仕事も初...

  • 2人きりの新年会①

    新年2日目。私はまだ自宅に一人で過ごしていました。 ナオは今日から仕事。そしてナオのご家族もまだ帰省中。 “るか、この日に2人でどこかに泊まりたい…” そんなLINEがナオから来たのは、一か月ほど前でした。 最初ナオは、翌日は休みの予定でしたが、後に午前中だけ仕事に。 “じ...

  • それぞれの年越し

    仕事は年末年始の長い休暇に入りました。 けれど大掃除をしたりしているうちに、あっという間に大みそかに。 夫と子どもは、例年通り夫の実家に泊まりで帰省しました。 一人残った私は、地元に帰ってきた友人たちと昼飲み。 「良いお年を~!また年明けに飲もうね」 早めに閉まるお店が多い...

  • 三度目の冬に②

    夕食は、いつものホテルそばにあるレストランへ。 「ヒロ、今日は2人で乾杯しよう!」 私はワイン、お酒が飲めないヒロはジンジャーエールで。 「今年も一年、お疲れさまでした。かんぱーい」 「お疲れさまでした 笑」 ヒロは少し笑いながら、グラスを合わせていました。 食事が終わると...

  • 三度目の冬に①

    12月も終わりが近づきました。 クリスマス前にナオとイルミネーションを見てから、慌ただしい毎日。 “るか、一足先にお休み入るよ。年明け楽しみにしてる” ナオは新年早々から仕事があるため、私より数日早く仕事納めでした。 “ゆっくり休んでね、ナオ。新年、会えるの楽しみにしてるよ...

  • 冬の灯りの中で

    それから慌ただしく月日は過ぎていきました。 年末になり、また地元で有名なイルミネーションが点灯する時期に。 (去年は、ヒロと車で通って感動したな…) 毎日仕事帰りにその場所を通ると、そんな事を思い出していました。 ある日、多忙を極めるナオからLINEがきました。 “るか、一...

  • 遅めの夏休み⑤

    朝になると2人でシャワーを浴びました。 「るか、隅々まで洗ってあげるね…」 ナオは嬉しそうに泡立てたボディーソープで、私の身体を丁寧に洗ってくれました。 窓から朝日が差し込む明るいバスルームで、泡だらけになってキス…。 「るか…また欲しくなっちゃった…」 「明るくて恥ずかし...

  • 遅めの夏休み④

    「今日はずっとくっついてるからね…」 ナオはそう言っていた通り、少しも私から離れませんでした。 お酒を飲むときも後ろから抱きしめられ、トイレにまでついて来て…。 大きなバスタブにお湯をため、2人で入りました。 「俺、るかにくっつきすぎかな?」 「でもぜんぜん嫌じゃないよ…肌...

  • 遅めの夏休み③

    ナオはメガネを外し、ソファー前のテーブルに置きました。 起き上がろとする私をまた押し倒し、深いキス。 片手は胸に降りていき、服の上からブラのホックを外しました。 「んん…ナオ…シャワー…」 私の声も聞こえていないかのように、ナオは服を捲り上げました。 露になった胸に触れると...

  • 遅めの夏休み②

    その日は夕方に出発し、目的地に着いた頃には夜になっていました。 「今日はここのラブホ予約してみたんだ~」 私はスマホでその場所を探し、ナオに見せました。 「へえ~ラブホって予約とか出来るんだね」 「うん。宿泊すると朝ごはんも付いてるんだよ」 「そうなんだ。すごいな」 そんな...

  • 遅めの夏休み①

    仕事で昇進したナオは、ずっと夏休みを取れずにいました。 “るか、とうとう会社から今月中に休みを取れ!って言われたよ” ある日の仕事帰り、ナオからLINEが来ました。 “おつかれさま。そうなんだね~どうするの?” “もう思い切って、次の週末に休み取ることにしたよ” “そっか~...

  • 俺の解説付き④

    ヒロが再び達する前に、試合の後半が始まりました。 「るか、もういいから。ここに座って応援しなさい」 「はーい!」 私は中断して、裸のままヒロの隣に座りました。 試合は接戦でしたが、最後は日本が勝ちました。 「やったー!日本勝ったよ!本当に強いね~」 「だから言っただろ?今回...

  • 俺の解説付き③

    まだテレビも付いていない、静かなホテルの一室。 聞こえるのは自分の喘ぎ声と、ヒロの荒い息づかい。 「るか…ここは俺のものだって言ってるのに…悪い͡コだな…」 「んん…ヒロ…」 久しぶりでしたが、あっという間にその快感を身体は思い出していました。 「そんなエロい顔…俺以外に見...

  • 俺の解説付き②

    途中コンビニに寄り、お酒やジュース、食べ物を買いました。 「ねえ、るかはどれだけ飲むつもりなの?」 「うーん、これでもビール足りなかったかな」 重い買い物袋の中を覗き込みながら、私はふざけて言いました。 「…マジで言ってるの?」 お酒を飲まないヒロは、目を丸くしていました。...

  • 俺の解説付き①

    月が替わり、ナオは仕事で昇進しました。 激務に拍車がかかり、LINEが全くない日も増えました。 “るか、ごめん…。近いうちに会う時間作るから…” “おつかれさま。身体、大事にしてね。また会おうね” お互いの日々の出来事をやり取りする余裕もなくなり…。 いつのまにか、ナオの体...

  • 月明かりの中で

    海は、月明かりに照らされていてとても綺麗でした。 それを眺めながら、ナオの言葉の意味を考えていました。 「気持ちが張りつめているっていうのは、仕事のことで?」 「それもあるけど…」 「その…お家でも、リラックスできないの?」 「うん…そうだね」 お互いの家庭の話はしないと決...

  • 張りつめた糸

    ナオが食べ終わる頃には、私もグラスワインを飲み干しました。 「るか、もう一杯飲む?」 「ううん。ワインはもういいよ。コーヒー飲もうか?」 「うん…でも二人きりになりたい。コーヒーは外でいい?」 「うん、そうしようか」 このカフェはナオがご馳走してくれました。 2人で車に乗り...

  • ぎこちない再会

    それから一週間後。週末の夜。 仕事を終えたナオと、待ち合わせしました。 「るか、おまたせ。今日もちょっと遅刻しちゃった」 「ナオ、おつかれさま…」 久しぶりの再会に、私は少しギクシャクしてしまいました。 「今日もだいぶ飲んでる?」 「ううん…ジントニックを一杯だけだよ」 「...

  • 生きる価値

    それから一週間が過ぎました。 ナオとのやり取りがない生活にも、少しづつ慣れていきました。 ふと、久しぶりにナオとのLINEを開いてみると… “るか、ごめんね。俺、るかをがっかりさせちゃったよね” “家族の話しないでって言われて、気をつけてたつもりだったのに…” “俺は馬鹿だ...

  • 手放した方がいいのか

    “ナオ…家族の話はやめようってお願いしたんだけど…” しばらく我慢していましたが、とうとう私はLINEで切り出しました。 夜になって仕事が終わったナオから返信がありました。 “仕事やっと終わったよ。俺、家族の話してた?” “聞いてると、ご家族に申し訳ないってたまらなくなるの...

  • 罪悪感

    結局、その日はそこでタイムアップ。 「るかの身体、ぜんぶ上書きしたかったな~」 ヒロは冗談ぽく言っていましたが、最後までするつもりはないようでした。 「ヒロ、今日はいろいろ話を聞いてくれてありがとう」 「今度は話だけじゃない時に会いたいな(笑)いつでもメールして」 そう言っ...

  • ニッチな人③

    「ヒロは…いつも私の心の隙間に入ってくるね」 私はヒロから視線を外しながら、そうつぶやきました。 「隙間?タイミングがいいってこと?」 「うん…そう。今日もたまたま私が休みだったしね」 「それが心の隙間なの?」 「時間の隙間もあったけど…気持ち的にも…」 「そうなの?そいつ...

  • ニッチな人②

    夕方前のためか、道路はさほど混んでいませんでした。 「ヒロ、どこに向かってるの?」 いつも2人で行くホテルとは、別の方向でした。 「そいつと行ったホテル。とかどう?」 「ヒロ。さすがにそれは…」 「ははは。本気にしてる?俺はいいけどね~」 ヒロはにやっと笑い、窓を開けて電子...

  • ニッチな人①

    夕方前に、ナオに車で途中の駅まで送ってもらいました。 「るか、本当にここでいいの?」 「うん。仕事終わりで帰るには、少し早いから…」 「そっか…ごめんね。俺の都合に合わせてもらって…」 「ううん。今日は楽しかったよ。ナオ、気を付けて帰ってね」 ぎゅっと手を握り、車を降りまし...

  • 大人の遠足③

    ナオとのキスはどんどん深くなりました。 「んん…ナオ…もう…当たってるよ?」 「だって…外歩いてる時から…欲しくて欲しくて…」 お腹の辺りにナオ自身を感じて、私もたまらなくなりました。 キスをしながら、ナオのベルトを外し、脱がせていきます。 「えっ…るか…!」 下着も下ろし...

  • 大人の遠足②

    目的の観光地は、車で2時間ほどの高地。 駐車場には、平日でも観光バスなどが止まっていました。 「わっ、結構涼しいね~上着来たほうがいいよ」 ナオにそう言われ、持ってきたグリーンのパーカーを着ました。 すると、ナオも同じ色のパーカーを羽織っていました。 「うわ~同じ色だ~ペア...

  • 大人の遠足①

    それからも、ナオとは毎日やり取りをしていました。 “今日は会えないから、せめて声だけ聞きたい。電話いい?” 私の仕事帰りやウォーキング中に、電話で話すこともありました。 「るか、おつかれさま。暑くなってきたね!」 「そうだね~梅雨前なのにあっついね~」 「るかと海に行きたい...

  • 二線目も越える

    しばらくして私が目を覚ますと、ナオはじっとこちらを見ていました。 「んん…ナオ…起きてたの?」 「うん…俺も少しうとうとしてたけど…」 「そっか…」 ナオの背中に手を回し、ぎゅっと抱きしめました。 「ナオの身体、あったかい…幸せ…」 「うん…俺も…」 「今、何時くらいかな…...

  • 一線を越える②

    ナオは壊れものを扱うように、優しく丁寧に愛してくれました。 それでも私のそこはもう溢れていて、触られるたびにいやらしい音がしました。 「ナオ…ナオ…わたしもう…!!」 私は身体を震わせて、達してしまいました。 「えっ?るか、いったの?もう?」 「ごめん…我慢できなくて…」 ...

  • 一線を越える①

    ナオとの待ち合わせの日。 19時に約束していて、ナオの会社のそばまで行きました。 「今日は早かったね。仕事、大丈夫?」 「うん。もう途中で抜けてきちゃった。早く会いたくてさ~」 私が助手席に座ると同時に、ナオが手を繋いでくれました。 「お腹空いたよね?行ってみたいラーメン屋...

  • 揺れない気持ち

    結局その日は、そこでタイムオーバーとなりました。 夜景を見ることもなく、ぎりぎりまで車の中でキスをしていました。 「るか…ちょっとここ触ってみて…」 「ん…?あ、すごく硬くなってるよ…」 「あ~るかがすごく欲しい…次は必ず…いい?」 「うん…次はベッドで話ししよう 笑」 家...

  • 全色在庫切れ

    約束していた週末の夜。 待ち合わせの時間は20時でしたが、ナオは30分遅れてきました。 「るかさん、待たせてごめんね」 「ううん。お腹空いたよね?食べに行こう」 「車でちゃんと送るから、るかさんは飲んでね!」 「ナオも飲めるのに…一人で飲むのも申し訳ないよ」 「いいの!酔っ...

  • 重なる想い

    それからは、LINEや電話で毎日やり取りをするようになりました。 私の仕事終わりに、仕事を抜けてきたナオに自宅近くまで送ってもらうことも。 「おつかれさま。今日は仕事でどこまで行ってたの?」 「今日は〇〇まで行ってきた。良い話だったよ!」 ナオは普段は外回りで、お客さんと会...

  • 気持ちのブレーキ

    ナオを抱きしめると、柔軟剤のいい香りがしました。 会うのは3回目でしたが、いつもパリッとアイロンがかかったシャツを着ていました。 (ああ、ナオは奥さんに大事にされているんだな…) そう思うと、頭の中がひんやりと冷えていくのを感じました。 「ナオ…くん。ここまでにしておこう…...

  • 加速する想い

    彼…ナオくんに自宅近くまで送ってもらいました。 丁寧をお礼をいい、私は車を降りました。 家に帰るとすぐに、今日もらったばかりのハーバリウムを窓際に置きました。 初夏の夕陽を浴びてオレンジ色に輝くそれは、彼の笑顔のよう。 (たった2回しか会ってないのに、そんな感じがしない人だ...

  • 年下くんにからかわれて

    雨が徐々に小降りになってきました。 ふと、運転している彼の左手の指輪が目に入りました。 「あの、プライベートな事ですけど…ご結婚されて長いんですか?」 「あ、はい。そうですね。15年近くになります」 「そうなんですね。私と同じくらいです。お若く見えるのに」 「ありがとうござ...

  • ハーバリウムと夕立ち

    それから一週間後、携帯に着信がありました。 「〇〇様。青のハーバリウムが入荷しました」 例の彼の声。会った時よりも、素敵な声でした。 「今日は仕事なので、週末取りに伺ってもいいですか?」 「はい、お待ちしております」 週末の夕方、買い物後に住宅展示場に向かいました。 その日...

  • 話が弾む

    モデルルームの室内は広く、まさに理想の家!という感じでした。 「どの部屋も、木のいい香りがしますね」 「ありがとうございます。それが、私どもの家の一番の特徴なんです」 リビングなどのフローリングも、木目を生かした落ち着いた雰囲気。 和室は新しい畳のいい匂いがしました。 「お...

  • ガーデニング教室

    ある休日のことです。 スーパーで『ガーデニング体験教室』というポスターを見かけました。 会場はこのスーパーの隣にある住宅展示場。 興味があったので、始めるきっかけに…と申込みました。 当日は雲一つない快晴。 ガーデニング教室の会場は、展示場内の小さな小屋の中でした。 「みな...

  • あれから

    あれから、半年以上が過ぎました。 歳を取ると、本当にあっという間ですね…(笑) 仕事、家庭に大きな変化はありませんでした。 子どもの学年が、一つ上がったくらいでしょうか。 プライベートでは、ヒロとは続いているものの、 アキさんとはお別れすることになりました。 理由はいろいろ...

  • 二度目の冬②

    「るか、おつかれさま」 車の助手席に乗ると、ヒロがにっこり笑いました。 「ヒロ、急なんだもん。メール気づかなかったらどうしてたの?」 私がシートベルトをすると、車は走り出しました。 「そん時は…女々しいメールをたくさん送ってたかも」 「女々しいメールって? 笑」 「例のやつ...

  • 二度目の冬①

    秋が終わり、朝晩は冷え込む季節になりました。 寝る前に、ヒロといつものようにメールのやりとりをしていました。 “るか、最近会えてないね。ムラムラしてる?” “うん、してるよ ” “そうなんだ。早く会ってあげないとな。今週末は?” “今週末は仕事関係の飲み会なの…” 私のメー...

  • 会えない時も

    ある週末のこと。 仕事が休みの私は、午前中からアキさんの事務所に行きました。 「るか、待ってたよ!」 「アキさん、ほんとに来ちゃったよ」 最近多忙で会えなかったので、遊びにおいでとお誘い。 「お昼ごはんと、おやつと、私はチューハイ!」 「はは~。るかは飲んじゃうんだね」 「...

  • もう会わないって言わないの?

    それから何度も達して、最後は一緒に果てました。 ヒロはぐったりしている私から、破れたストッキングを脱がしました。 「るか、シャワー浴びてくる?」 「うん…ヒロ先に行って。動けないよ…」 「ははっ。じゃあお先に~」 カーテンの隙間から、オレンジ色の光が洩れていました。 私はベ...

  • それ破りたいな

    ヒロと店を出ると、外はまだ明るい時間でした。 「俺、車とってくる。近くに止めてるから」 「そうなんだ。今日はあんまり時間ないんだけど…」 「そっか。じゃあ、るか飲み物とストッキング買ってて」 ヒロはそういうと、お金をくれました。 「ん?なんでストッキング?」 「今るかが履い...

  • ご褒美ちょうだい

    ある日のヒロとのメール。 “るかは休みの日は、いつも〇〇〇ってバーで飲んでるの?昼間から1人で?” “そうだねー。1人の時はだいたいそこにいるかな” “じゃあ俺も一度行ってみようかな” “あはは~ヒロは絶対来ないでしょ。お酒も飲めないし” “なんでよ。興味あるよ。飲まないけ...

  • その人ってだれ?

    ある日、私は酒豪の友達と飲んでいました。 久しぶりの再会にお酒もすすみ、かなりの酔っ払いに。 そろそろ終電…という時間にアキさんからメールがありました。 “るか、まだ飲んでたの?仕事終わったから、送っていこうか” 今日が飲み会だと、昨日メールで話していました。 “アキさん~...

  • 3つの時間

    ヒロと初めて会ってから、1年。 最初はドS全開のヒロの虜になり、でもその冷たさに右往左往。 苦しくて私から一方的に別れを告げては、また会うの繰り返し。 もはや『お別れプレイ』とヒロに言われるほど(笑) けれど、そうやって徐々にいい距離感を保てるようになっていました。 「るか...

  • 心も満たされた日

    意識が飛びそうになるほど、ヒロに攻められました。 「ん?るか、どうしたの?ぐったりして」 「どうしたのじゃないよ…もう動けないよ…」 私とは対照的に、すっきりした様子のヒロ。 笑いながらタバコを吸い始めました。 「こんなに身体が合うのに…るかはどうしてそいつに会うの?」 「...

  • やさしい忠告

    ヒロと待ち合わせをした週末。 いつもの駅で、ヒロの仕事終わりに車で迎えに来てもらいました。 どこに行く?という会話もなく、ホテルに向かう車中。 「るか、この前バイクに乗ってたでしょ」 「うん…よく分かったね」 「持ってたカバン見たことあったし、後姿がそうだった」 「そっか~...

  • 終わりにできない

    ホテルの部屋に入ると、私はソファーに、ヒロはベッドに座りました。 ヒロが上着を脱ぐと、鍛えられた身体がよくわかりました。 「るか、そいつとはもうしたの?」 タバコを出しながら、ヒロが聞きました。 「うん…したよ」 「そうなんだ…るかの事、好きそうだったもんな」 タバコの煙を...

  • 無理にはしないよ

    指定された場所に行くと、車が止まっていました。 運転席のヒロが気づき、軽く手をあげました。 (ああ、なんでドキドキするんだろう…) 私は、助手席に乗り込みました。 「ヒロは強引すぎる。断れないの知ってて…」 「そうだよ。るかは必ず来ると思ってた」 「必ずって…」 私がシート...

  • 抗えない気持ち

    試合は大接戦でした。 雨の中、走る選手たちの掛け声。そして応援団の歓声。 それを、ヒロと並んで観ていることが不思議でした。 「ん?るか、なんで笑ってるの?」 「なんかデートぽいなって思って」 「嫌なんでしょ?」 「そんなことないよ。昼に外で会うの初めてだね」 「健全だね」 ...

  • どしゃぶりの中の再会

    それから少したち、朝から小雨の日曜日。 私は、1人であるスポーツの試合を観に行きました。 スポーツ観戦が好きで、1人でもよく出かけていました。 今日はそのスポーツの高校生の大会決勝戦。 野球やサッカーほどメジャーではないので、応援団以外の観客はちらほら。 私はバックスタンド...

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