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森野照葉
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2018/09/24

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  • ファイティング・スピリット~7月27日 第11回 落語ぬう 新作打ち上げ花火~

    北条政子 ビックリガード 顔だから 夜露死苦 バンバカチョップ 猛暑だよ、もうどうしよう 暑い。とにかく暑い。蒸し暑くていけない。この暑さから逃れるために、全人類が全裸になればよい。とまでは考えないが、それほどに暑い日である。 梅雨が長引いたせいで、最近は憂鬱な気持ちで日々を過ごしていたが、ようやく夏がやってきたような、夏の頭部が見えてきたような、そんな日になった。 私はこの暑さの中で、とくに日焼け止めクリームを塗るでもなく、ひたすらに歩いていた。目的はただ一つ。本屋を巡る事である。 特に欲しい本があるというわけではないが、古本を眺めていると、自分が生まれる前の時代にタイムスリップするような感…

  • 縁を綯う~7月16日 渋谷らくご 20時回~

    闇の深さに怯えながら、それでも覗き込むのさ 縁の意と意図、糸 「どうにもならんよ、こればっかりは」 見知らぬ居酒屋で、齢65になろうかという男はそう言って日本酒を飲んだ。お猪口に並々と注がれたお燗のしてある酒を、嬉しそうにぐいっと飲み干すと、ぷはぁっと息を吐いて、男はすっかり紅くなった頬を痒そうに掻きながら、私の方を見た。 「所長、ちょっと飲み過ぎのようですが・・・」 「ええねん。飲みたい時は飲む。なぁ、森野。おれが酒を飲んでるのか、酒がおれに飲まれてるのか、どっちやと思う」 「それ、どっちも同じです」 「いいや、違うんや。これが分からんと、さっきの話は分からん」 徳利を満たしていた日本酒はあ…

  • その熱量に用がある~7月15日 天満天神繁昌亭 昼席~

    ぬくもりという名の獣道 Moanin' いつもと同じ時刻に起きる。上方遠征最終日の三日目、天気は良好である。それまでの二日間は、降りしきる雨ではなく疎らに降る雨であったため、幸いにも服が濡れて気分が落ち込むということは無かった。 室内鑑賞が主であるから、体調管理はそれほど難しくはなく、たとえ湿り気を帯びた夜の街を歩いても苦ではなく、むしろどこか色気があって良いと思ったほどである。 旅に終わりは付き物で、終わるからこそまた旅に出ようと思う。次はどんな景色を見ることが出来るのか、次はどんな芸に出会うことが出来るのか。『分け入っても分け入っても青い山』と詠んだのは種田山頭火であるが、私は山頭火と同じ…

  • 東の意地と西の度量~7月14日 東西交流会in天満天神繁昌亭~

    えっ 子供が生まれたんですよ こっちー 転失気問題 すみれの花が~ ちんぴはちんぴ 一心寺から繁昌亭へ 一心寺を出て繁昌亭まで歩く。およそ1時間ほどで到着した。 会場前にはゾロゾロと人が集まっている。チケットを切ってもらい、中に入ると、そこには何と桂紋四郎さんがいた。軽く挨拶をして指定の位置に着座。 会場は物凄い数の人、人、人。見れば若い人も大勢いる。落語は老若男女問わない演芸だと心底思う。落語は年配の方々が見るものというイメージを抱いている方が多いように感じられるが、流れはむしろ若い人達にあるような気がする。 もちろん、綺麗なご婦人も多い。客席に耳をそば立てていると、 どうやら初めての人が多…

  • 一心不乱の節の情~7月14日 一心寺門前浪曲寄席~

    抽象絵画 ジャコメッティとヤナイハラ 一心寺 その心の先にある光 辻征夫で目が覚めて 朝6時に目が覚めた。雨音は無い。くしゃくしゃのシーツに紛れて、流れることなく留まった枕の横にあった辻征夫の詩集を手に取りページを開く。雨についての詩を読む。私の心の中に降りしきるものを感じる。辻征夫先生とは友達になれるような気がする。出会うべくして出会ったのだと私は思った。 今日は良い日になるという予感があって、それは時折やってくるのだが、前日あれほど楽しかったのに、さらに楽しくなる気がするのだから、なんとも贅沢であろうと思った。 旅に出ると、何か美しいものを見たいという気持ちが強くなる。無意識の内に、美しさ…

  • 上方、再びの~7月13日 天満天神繁昌亭 リニューアル興行~

    私は知りたがり。全部知りたい。知らされていたい。 byカール・ラガーフェルド そこにしか無いもの どんな場所にも、どんな人にも、その場所にしか無いもの、その人にしか無いものがある。嘘だと思うなら、その場所に行ってみれば良い。会うべき人に会ってみれば良い。きっと『そこにしか無いもの』の存在に気づくであろうと思うし、気づかないとしたら、それはまだあなたが、それを発見するに足る運命には無かったということになるだろう。だが、そこにしか無いものの存在に薄々気づいているとするならば、運が良ければ、否、必ず、発見できる。 宝くじを買わねば当たらぬように、求めなければ得られないものがある。ただ餌を待つ雛鳥のま…

  • 落語的ホストクラブ『MEIJIN』~渋谷らくご 20時回~

    ウナちゃんマン どないやっちゅーねん ぱんつ一丁っすよ これだよ めんどくせぇ 1か月前 渋谷らくごの7月公演が公開になったとき、私は番組を見て思った。 ホストクラブやんっ!!! もちろん、落語好きには堪らない、もう一度書く、堪らない四人が出ているではないか。しかも客席は美人揃いの予感(森野リサーチ)で、これは行くしかあるまいぞ、アルマタイト、と思っていた。 だから、私はこの日が待ち遠しくて仕方が無かった。 つべこべ書かずに、会員制でもなければ、自由参加の落語的ホストクラブについて語ることにしよう。 桂三四郎 世間の車窓から トップバッターは上方のイケメン落語家、三四郎さん。会場入りする前のお…

  • 思えば心地が良いだろう~7月11日 はなし亭~

    人の心の向き不向き、思えば心地が良いだろう さすらう雨にひたひたと 雨だ。雨が降っている。行き交う人々は傘を差して、雨から逃れるようにして足早に走り去っていく。時折、私の傘がすれ違う人の傘にぶつかる。「すみません」と言って前に進む。謝りながら進んでいる。濡れまいと傘を差しているのに、頭の中にはずぶ濡れの自分がいる。濡れたいのか、濡れたくないのかも分からないまま、私はただ傘を差すことが当たり前だと思って前に進んでいる。 雨は群れになって落ちてきて、地面にぶつかると水溜りになる。雨の日には雨の日の楽しさがあって、それは何日も続くと憂鬱ではあるのだけれど、それでも、雨の日は景色が濃くなっている気がす…

  • 輝きながら走って行く~7月6日 深夜寄席 新宿末廣亭~

    僕の方が先輩 同い年 アニメ知らない人には何のこっちゃ 愛のあるdis バーのある暮らし 僕はバーカウンターの隅っこに座って、お気に入りのJAZZを聴きながら葡萄を使ったカクテルを飲んでいた。開店してまだ数分も経っていない広々としたバーを見渡しながら、僕は物思いに耽るのが好きだ。壁に並べられたたくさんのウイスキーを見ていると、ついつい目移りしてしまう。ウイスキーが僕に語っているのかも知れない。なんて?「私を飲んでみる?」なんてね。 自分が何を飲むべきか、マスターは分かっているし、僕はいつもバーにいるときは、最良の選択をしていると思っている。Uhhn マンダム。 そんな風に、気取りたくなってしま…

  • ONLY TRUST YOUR HEART~ある不動産販売の話と結婚についての所感~

    自分の心だけを信じている あなたの常識が、 僕の常識に必ずしも当てはまるとは限らないんじゃないですか? 答えたくないですね それは哀しい二時間の始まり 「森野さんって、何のために生きてるんですか?」 人の少ないファミレスの一角に座り、目の前にいる名の知らない女が私に向かってそう言った。私は水を飲みながら、しばし考えるフリをした。 なぜこんな質問をされなければならないんだ? 私の心に沸き起こってきた苛立ちを前に、私はそもそもの事の始まりについて、思いを巡らせていた。 出会いは三週間前に遡る。たまたま友人のパーティで知り合った男性に声をかけられ、その男と落語を見に行き、その後でバーに行った時のこと…

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落語・講談・浪曲 日本演芸なんでもござれ
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