chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
森野照葉
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2018/09/24

arrow_drop_down
  • 見えるもの、見えぬもの、一つ~6月30日 SAN-AI GALLERY Ayame Nishida Solo Exhibition~

    見えるものと、見えないものを一つに 円山応挙の幽霊画 百の顔、千の顔が浮かんでは消えた。 だがいずれもシッダルタの顔に違いなかった。 雨に降られて 文菊に振られて 「マ、マジか・・・」 小雨振る永田町、国立演芸場の前で私は茫然と立ち尽くしていた。最高裁判所の陰鬱な壁が押し迫ってくるかと思えるほど、私の心は消沈した。なぜなら、国立演芸場にて行われる『圓朝に挑む!』という会の、当日券が無かったのである。 入場して『本日満員』の文字を見た時に、嫌な予感はしたのだが(その時点で諦めろよ)、無駄な足掻きだと思いながら、若干動揺しつつ「当日券はありますか?」と尋ねると、案の定、受付の美人が「申し訳ございま…

  • ズレテモピタリ~6月23日 ナツノカモ低温劇団 『ていおん!!!』 18時回~

    山下メンタル 俵万智 コント 笑い 星に願いを 触れるまではシュレディンガー 子供の頃、炬燵に入っていた時に目が覚め、喉が渇いたので起き上がるとテーブルの上に透明な液体の入ったコップがあった。そのコップに入っている液体が水だと思って飲んだら甘口の日本酒で、思いっきり噴き出して「死ぬぅ!!!死ぬぅ!!!」と泣きじゃくったことがある。その時のおばあちゃんの申し訳なさそうな顔が忘れられない。「ごめんね、照ちゃん。ばあちゃんが飲もうと思っていれてたから、ばあちゃんが悪いね・・・」と言って、私の頭を撫でたのだが、私は肝臓が何も言わずに死ぬだろうと思って自暴自棄になっていたから、ばあちゃんの手を振り払って…

  • MANAZASHI・RADIOACTIVE~6月16日 クリスチャン・ボルタンスキー 『Lifetime』~

    死は愛の眼差しによって目覚める あらゆる意味において、強烈な滑稽さを有している 風は子供たちなんです 死者の心臓の鼓動だけを集めた島 快晴の日には 天気がとても良かったので、出掛けたいと思い、とある人のツイートをきっかけに、国立新美術館に行って、それまで聞いたことも目にしたこともなかった、クリスチャン・ボルタンスキーという人物の作品を見た。 ただそれだけのことなのに、ただそれだけのことに収まらなかった。自分用に思い浮かんだことを心の中に纏めて置こうと思っていたのだが、思いがけずリクエストを頂いたので、この記事を書いて公表することに決めた。 これから記すことは、あくまでも私個人の沈思黙考の結果と…

  • シラズシラズ・シラヲキリツ~6月14日 渋谷らくご 20時回~

    好きになった人が 飲んだんじゃなくて吸った スケジュール・ミス はっはー シラ切り坊主 いけないことだと頭では分かっているけれど、どうしてもやめられないことが、誰にでも幾つかあるのではないだろうか。『分かっちゃいるけど止められない』とか『かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ大和魂』とか、様々に、思考と行動がかけ離れてしまうことを表す言葉が、昔から存在している。 そして、私にも、知らず知らずの内に止められなくなってしまったことが、幾つかある。落語を聞くことや、楽しいことがそれだ。 何か楽しいものに触れたいという気持ちが強いと、やらなければならないことを放り投げて、そちらを優先して…

  • 爆笑のロックンロール・フェスティバル~6月5日 鈴本演芸場 夜席~

    ロックンロールってまだ音楽のジャンルとしてあるんですか? 今日人類が初めて Good Night 数え切れぬ Good Night 夜を越えて Everything that’s small has to grow. 寄席のロック・フェスを君は体験したか? 何か始めようと 誰にも相手にされなくて、何か行動を起こせば浮いて、周りに溶け込もうとしても、自分自身の濃度が信じられなくて、このまま薄い人生を過ごして、無色透明の水になって消えてしまえば、誰にでもどこにでも溶け込めるはずなのに、そうしなかったのは、否、そう出来なかったのは、僕が生まれつき不器用だったからなんだろうか。だとしたら、僕はどうして…

  • 哀しいくらいに騙されても、なお~6月2日 拝鈍亭 古今亭文菊~

    あの~、あれですよね。ははっ、ねぇ、大将? 言わせてもらいますよ、こっちゃぁ、金払ってんだから 死んでも来ないよ、こんなところ! 済し崩し 『信じられぬと嘆くよりも 人を信じて傷つくほうがいい』と歌ったのは、海援隊であったと思う。幼い頃、歌詞が何となく気に入って、父に「良い歌詞だよね」と言ったら、父は「騙されないように用心する方がよっぽどいい」と言った。私は夢の無い父だな、情も何も無いな、と思って残念に思ったのだが、後で母から父が人を信じて裏切られたことがあると聞いて、それ以来、未だにどちらが良いか私にはとんと分からない。 幸いと呼ぶべきか、私は人に騙されたという経験があまりない。無論、恋愛に…

  • 笑顔の花を伝えて~5月26日 芸協らくごまつり~

    せっかくですから、楽しんでいってくださいね ゴジラだぁ! 上方から江戸へ つい二日前の出来事がまるで夢だったかのように、私は東京で目を覚ます。目的があると、体は嫌でも目が覚める(嫌じゃないけど) ぼーんと鳴る鐘のように起きて、パパっと服を着替えて、向かうは芸能花伝舎。3日間の演芸休みを締めくくるのは、落語芸術協会のお祭りである。 芸協まつりの会場へ まず伸べえさんに会いたかった。(前情報は知っていたので、どこにいるかは知っていた)古書カフェでの最高の三席について伝えたかったのだが、まずは開会式である。松之丞さんと鯉津さんが自撮り写真を撮っていたり、歌春師匠がゴジラに驚いていたり、ゴジラと一緒に…

  • 上方の神々方~5月25日 天満天神繁昌亭 桂かい枝 受賞記念ウイーク~

    すごいいい時期に関西にお越しになられるとは! 全日程の全演者が本当にいい演者なのですよ!どの日かは是非とも! 繁昌亭の至近距離にある「ワーズカフェ」さんは、美味しいお食事や飲み物をいただけますよ〜 これから、開始やぁ! 上方の神様 朝、目を覚ますと枕元に神様が立っていて、大阪弁で「お前は本当に演芸が好きな人だな」と言った。僕は寝呆けた目をこすりながら、「好きだから、ここにいる」と返事をした。神様はにっこりと笑うと、「良く来たな。楽しんでお行き」と言って去って行った。どこか後ろ姿が桂枝雀師匠に見えた。 起床と天神さん 目を覚ますと、色々な物事が綺麗に整理されたような感覚があった。それまで乱雑に並…

  • 君の思い出に縋る雨の日~5月24日 天満天神繁昌亭 乙夜寄席~

    1000円札の肖像だけ、かなりの酔っ払い 電気を消して 虎ちゃんのためや 読みまちGuy 信じてもらえないかも知れないけれど、本当のことだから話す。『落語と講談』のチケットを買う時に、私はちらっと『乙夜寄席』のチラシを目にしていた。チケット売り場で買えると思い、中の人にチケットを求めようとしたが、うっかり『乙夜』という漢字の読み方を見過ごしていた。何となく横に『つや』という文字があったように思ったので、口ごもりながらも「あの、21時30分に開演の、おつやぁ、寄席・・・」と言ったところで恥ずかしくなり、扉に貼ってあるチラシを確認し、はっきりと『いつや』という読み方を見てとり、「ああ、あの、いつ…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、森野照葉さんをフォローしませんか?

ハンドル名
森野照葉さん
ブログタイトル
落語・講談・浪曲 日本演芸なんでもござれ
フォロー
落語・講談・浪曲 日本演芸なんでもござれ

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用