「硫酸は不揮発性の酸である」ということは重要なポイントの1つです。簡単に言うと、「気体になって抜けたりしない」ということです。たとえば炭酸は二酸化炭素が気体となって抜けます。炭酸飲料を放置しておくと気が抜けますよね?暖かい日であればなおさらです。温度が高く
石灰水に二酸化炭素を加えると沈殿が生じる。さらに加えると沈殿が溶ける。…どうも腑に落ちない、という人は多いはずです。ポイントを整理します。沈殿の正体はCaCO3です。よって、「Ca2+」と「CO32- 」の濃度が大きくなれば沈殿します。さて、二酸化炭素が水に溶けると二
「原子は希ガスと同じ電子配置のイオンになりたがる」という風に習いますが、「だったらHは電子を1つもらってHeと同じになるのでは?」と思う人もいるのではないでしょうか。実際には電子を1つ捨ててH+になるシーンがほとんどです。ここだけ見るとH側にメリットがないように
アンモニアソーダ法で、「炭酸水素ナトリウムNaHCO3を沈殿させる」という段階があります。このことから、「炭酸水素ナトリウムは水に溶けない」という印象があるのだと思いますが、実際はそれなりに水に溶けます。ナトリウム化合物はいずれも水に溶けやすいのですが、炭酸水
電気陰性度はNとClは同程度です。そのことを踏まえると、「NH3が水素結合するのであれば、HClも水素結合して良いのでは?」という考えが出てくるかもしれません。結論から言うと、HClは水素結合はしません。Clは原子が大きいため、電子の「密度」としてはNほど大きくならない
「糖類でヘミアセタール構造が残っていれば還元性を示す」ということは重要です。鎖状構造になれれば還元性を示します。スクロースはその部分を結合に使い切っているため、還元性を示さないわけです。では、デンプンとセルロースはどうでしょう?一番端っこはヘミアセタール
「質量モル濃度の計算ってめんどくさい!不便だ!」と思う人は多いと思います。実際かなり面倒です。ふつうのモル濃度ならmolをLで割るだけでいいのでまだ楽で便利ですね。しかしモル濃度は温度によって変化してしまうものなのです。液体は温度を上げると膨張しますから、Lが
「pHの範囲は0~14」…と思ってしまう人が多いようですが、これは誤解です。(センター試験でも出題されたことがある問題です)水素イオン濃度の対数を取ったものなので、0~14に収まるとは限りません。たとえば、10 mol/Lの塩酸であれば、pHは「ー1」と計算出来てしまうわけで
アルコールには「級数」と呼ばれるものがあります。OHがついている炭素に結合している他の炭素数で決まります。しかし、その定義でいくと、メタノールは「0級アルコール」ということになってしまいます。そもそも炭素数が1つしかないメタノールならではの事態です。ただ、メ
「イオン結合と共有結合の違いって?」高校レベルとしては「金属+非金属」ならイオン結合、「非金属+非金属」なら共有結合と覚えておくだけで問題ありません。ただし、1つだけ例外として覚えておかないといけないのですが、「NH4Clはイオン結合」です。(HClがイオン結合
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