「写真家」として撮る意味
写真家の木村文吾さんは、今年、東京のレストランの撮影プロジェクトに取り組んでいます。場所は、東京・馬喰町のノルです。90年代に学生だった木村さんは、学費を稼ぐためのアルバイトで体感する社会の生々しさと、地方出身者の憧れでもあった「東京」という像との一致やズレに興味を覚えて、「東京」の写真を撮っていました。卒業後、広告、雑誌での仕事に就きましたが、時代の変遷の中で限界を感じ、写真事務所の門をたたき写真家としての現在に至ります。今回、「今、この時代に適した普通とは何か、それを探す旅をしたい」とノルのファウンダーに相談されたときに、木村さんは声をかけていただいた必然を感じたといいます。写真家のエゴとしてではなく、シェフ、ビバレッジディレクター、スタッフの方と、「時空」に個性を与えるという試みをしようと思っているそうで...「写真家」として撮る意味
2021/07/30 16:46