頬を伝う熱く透明なもの
当たり前のように苦しみがそこにあった。苦しみ悩みから解放してくれるもの。それは文化コンテンツだったり、友人の友情だったり。かけがえのない人たちや物に囲まれて。愛は育まれていった。どんな役者が演じる芝居よりも。実際に生きている人が体験する人生は。ドラマチックだ。生きていてくれてありがとう。そんな言葉が安っぽいのは。言葉では表現できない気持ちがあるから。 今日も頬を伝う熱い雫は。 熱くて火傷しそう。 清く透明な涙よ。 魂を焦がす想いよ。 何もかも忘れられてゆく、大切な記憶でさえも。
2020/01/31 05:04