chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
cherrybeargo
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2018/08/21

arrow_drop_down
  • 変わるもの、変わらないもの【終】

    先週末、旦那がこちらに来た。 土曜日は、朝から日差しが強く、猛烈な暑さ。冷房の中で、のんびりしたかったけど、彼の「海に行こう!」の一言で、重い腰を上げる。 近くで朝食を済ませ、その足で横浜へ。 まだ午前中のせいか、それほど人は多くない。 大桟橋までゆっくり歩きながら、他愛無い話をする。 暑いけど、海風が気持ちよい。 自分にとっては一番楽しい時間。 だが来る途中、ひとつ残念なことが… 横浜でいつも食事をしていた店が、クローズしていたのだ。 海を見に来ると、夜は必ずそこに行っていた。せっかく横浜まで来たのにな。 ーー何でも変わっていくんだね… 「ん?ゴウの腹回りの話?また肉が付いたって?」 ーーま…

  • 夏の高揚感

    毎年書いていることだけど、夏は苦手。 蒸し暑くて汗だくになるし、冷房だとよく眠れないし、家にも外にも蚊がいるし…考えるだけでウンザリ。 だけど、好きなこともある。 それは夏の光。 青い空と明るい日差しの下では、陰鬱な気分がスカッとする。 さらに日が暮れれば、開放的な気持ちになり、酒でも飲めば気分はもっと上々。 夏になると、こんな気持ちになるのは、自分だけではないらしい。 休みの日、髪を切りに行った時のこと。 いつも担当してくれる理髪師さんに会うと、何だかソワソワしていて嬉しそう。 その理容師さん、実は結構自分好みの人。 顔は男っぽくて精悍なタイプ。若い頃から水球をずっとやっていたとかで、全体的…

  • 人生は海のよう

    先日、旦那の家まで行った自分は、出がけの上司とのやりとりですっかり気落ちし、陰鬱な思いで駅を降りた。 けれど改札口で、旦那が手を振っている姿を見たら、思わず口元が緩む。 (職場のことは、少し忘れよう…) あんなに滅入っていたはずなのに、彼と一緒に歩いているだけで、スーッと胸のつかえが取れていく。 その日の夜は、日本料理の店へ。 大人気で予約が取りづらいところを、旦那が頑張ってくれた。 美味な刺身や焼き物をつまみに、ビール、日本酒、焼酎と次々と飲み、すっかりいい気分。 お店を出たのは10時過ぎ。 「もう少し飲もうか?」と、イタリアンに行き、ピザやサラダと共に、ワインやらハイボールを飲む。 もう何…

  • 潮時かも…

    旦那の家に行くため、新幹線に乗っている。 いつもなら、彼に逢える喜びで胸が高まり、ワクワクしているはずが、今回は違う。 「もうダメかもしれない…」 激しい落ち込みと共に、深い溜息を吐いた。 オフィスを出たのは定時。 世間が以前のように戻りつつある中、勤務先所属の人事部は、相変わらず上司と自分のふたりのみ出勤。 定時直前、上司に執務室のセキュリティロックを頼みに声を掛けた。 すると彼は、ギロっと上目遣いでこちらを睨み、ニ言三言。 「あのさ〜、平気で頼むけど、それって如何に失礼なことだか、分かってる?」 それを聞き、固まる自分。 セキュリティロックといっても、所定の場所にカードをかざし、暗証番号を…

  • 遅い五月病

    GWが終わって暫く経つのに、今頃疲れと無気力感がドッと押し寄せる。 そんな時、十年来のゲイ友Rから、突然短いメッセージが届いた。 「旅に出ました!暇な時にインスタ見て!」 Rとは、新橋の飲み屋で知り合った仲。 もう何年も会ってないけど、メールだけは一年に一回くらいのペースで届く。 当時、すでに旦那と付き合っていた自分は、遠距離の寂しさを紛らわすため、週末は時々Rと一緒に飲んでいた。 その頃彼は、デザイン会社に勤めていたが、ある時、突然退職。下北沢の某店に間借りし、小さな輸入インテリア雑貨の店を立ち上げた。そして、数ヶ月に一回程度、ヨーロッパに買付けに出かけていた。 興味本位で店に赴いた際、素人…

  • 心の奥底に眠る願望?

    ある時、自分はどこか知らない場所にいた。 (ここは何処だろう?) 周りが英語を話しているので、外国? でも顔はアジア系の人ばかり。 おっかなびっくり、拙い英語で話しかけてみると、何とか通じるようなので、ホッとする。 近くの店に入ると、短髪で真っ黒に日に焼けたタンクトップ姿の男が居て、日本語で声をかけてきた。 男の剥き出しになった肩や腕が実に太い。 (この人、凄く鍛えてるな…) アジア映画のスターを思わせる男前。 ドキドキしながら思わずジッと見てしまう。 すると彼は、好色そうな表情で、真っ白な歯を見せながら、「何か飲む?」と聞いてきた。 (ああ、ここは飲み屋なんだ…) 自分は頷きながら、大きめの…

  • 運気は近くの人次第?

    少し前、自分は些細なことでイライラしたり、ずっと不機嫌モードだった。 普段は自分で言うのも何だけど、比較的穏やかそうに振る舞っているので、さほど気分が顔や態度に出たりはしない。 それが一転、旦那と電話をしていても、 「ゴウの声がキツく聴こえる。何かあった?」 と言われるほどに… 一体どうしたんだろう? 思い当たるのは、勤務先でのこと。 最近、自分は引き継ぎをしている。 異動するわけではなく、人事部預かりになっている女性社員の業務を、代行しなければならなくなったから。 その女性社員は、所謂「問題社員」(過去記事「ヒトのふり見て…」参照)。 cherrybeargo.hatenablog.com …

  • 楽しみ方は人それぞれ

    もう5月。 今年のGWは、以前のように戻りつつあるようだ。海外旅行も一部解禁になって、ハワイに行ける人もいるとか… 自分は写真や映像で、過去の旅を振り返るだけで満足しているのに、現地で漫喫している人もいるという現実。 世の中、やっぱり二極化が進んでいるんだね。 自分のGW中の楽しみなんて、朝遅くまで寝てることくらい。 あとは、1日だけ「ちょっと贅沢」をする。 それは都内の某ホテルで、ひとりブランチをとること。 先日も実家に戻る前、行ってきた。 そのホテル、結構インテリアに凝っていて、食事も美味しい! 実は、場所柄ゲイカップルも多く利用するようで、必ずそれらしきひと組を見かける。 10時近くラウ…

  • 桜だけが花見ではない

    夕方、オフィスで仕事をしていると、スマホに旦那からメッセージが… 「東京駅着いたよ!先にマンション行ってていいのかな?」 そう、その日は金曜日で、旦那と久々に逢える日。だが、予報どおり外は大雨。しかもいつオフィスを出られるやら。 自分の所属する人事部は、相変わらず自分とボスのふたりだけが出勤。個室にひとり籠るボスは、定時過ぎても帰宅する気配が全くない。 役員である彼は、車で送迎されているので、雪だろうが嵐だろうが、満員電車通勤の部下のことなぞ無関心。 さらに彼は妻と折り合いが悪いようで、家が嫌いらしい。そんなことどうでもいいので、先に出たいが、決して許される事はない。 結局、ボスが帰ったのは1…

  • 逢える時はいつも雨予報

    最近、汗ばむくらいの初夏の陽気が続いている。こんなに早くから気温が上がる年は、梅雨がなくて猛暑になるんじゃないかな? あ〜イヤだ。 天気といえば、自分はつくづく「雨男」だと思う(前にもこんなこと書いてたね)。 「晴れてほしい」と願う時に限って、必ずと言っていいほど悪天候になる。 これまでも、旅行、行事などがあるたび、嵐に見舞われたり、大雪が降ったり… こればかりは、どうしようもないけれど、やっぱりガッカリしてしまう。 一番残念なのは、遠い空の下に住む旦那と逢うとき。 なかなか逢えない旦那とようやく都合をつけ、約束して天気予報を見ると…だいたい雨(もちろん毎回ではないけどさ)。 実は今度もそう。…

  • たまには気晴らしを…

    ある日の午後、銀座へ。 仕事がひと段落して半休が取れたから。 こんなことって滅多にない。 休日ですら家のあれこれをしなければならず、なかなか暇がない。なので、平日の隙間時間ってとても貴重なのだ。 久しぶりにぶらぶら、あちこちの店を覗くと、春の新商品がいっぱい出てる。 たとえ買わずとも、今どんなものが流行っているのか、見るだけで楽しくなる。 そして最後に向かったのは、いつも必ず立ち寄るお気に入りのショップ。 昨年クローゼットの中を整理し、何袋も断捨離して以来、着るものの購入はしばらく控えようと決めていた。どうせ出かける頻度も減ってるし。でも、そろそろ新しいスーツ、買っていい頃かも。 早速、顔見知…

  • 頼むんじゃなかった…

    先日、旦那の家に行った際、買いたいものがあった。 それは、ふたりで家で使うためのロックグラス。 どこにでもあるものではなく、あるガラス作家のもの。 その人は、こだわりが強く、作るのは青色のグラスのみ。 1年に数日、突然のインスタ告知により、ごく僅かの作品を各地のギャラリーで販売する。 かなり気難しい人のようで、インスタには、作品の写真はなく、約束事のみ。 「オープン30分以上前に並ばないで」 「在庫の問い合わせは禁止」 「取り置きは一切しません」 「作品の撮影禁止」 「購入後SNSへの写真掲載お断り」 「オークション等の転売禁止」 読むだけで辟易。それでもファンが多く、即完売するとか。 自分が…

  • 短い春休み

    先週の土曜日、前の晩から、旦那の家に来ていた。逢うのは去年の12月以来。 新幹線は、卒業シーズンのせいか、驚くほど混んでいたっけ。 減少傾向にあるとはいえ、相変わらず感染者数は多い。かなり不安はあったものの、結局来てしまった。 彼の家で朝食をとった後、久しぶりにふたりで散歩。 天候にも恵まれ、珍しく空が青々と晴れ渡っている。外は上着が要らないくらいに暖かく、心地よい春風が頬を撫でる。 ふたりで一緒にいる時は、何をしていても楽しい。もしかすると、散歩をしている時が、一番楽しい時間かもしれない。 直接会えば、電話以上にいっぱい話をする。 特に歩いている時は、リズムがあるせいか、仕事上の悩みなど、話…

  • あれは春の衝動だったのか?

    毎年3月は、自分と旦那にとって大切な月。 ふたりが出逢った記念の月だから。 今から15年以上も前のこと。 新宿2丁目の飲み屋で、ひとりで飲んでいたところ、隣に座ったのが旦那。 少し話すうちにすぐ意気投合。 そのまま時間を忘れるほど夢中になり、気がつけば朝になっていた。 夜明けまで店で過ごしたのは初めて。 それまでは、どんなに飲んでいても、必ず終電前に帰っていた。 彼と朝に別れて、家に戻った後、自分はさらに大胆な行動に出た。 電話番号を交換したはずが、なぜか繋がらず、無性に不安を感じたのだ。 「今行かなければ、もう二度と逢えないかも…」 そう思い込み、一睡もしていなかった中、気づいたら空港に向か…

  • アルバムはタイムマシン

    今日から3月。 最近、日中に差す陽の色が少し明るくなった気がする。春の光に変わったんだ。 世界がこんな状況になる前は、毎年この時期になると、必ず気持ちが高揚していた。それは春の訪れの喜びと、次なる旅への期待から… 毎年GWに旦那と一緒に行っていた海外。現実を忘れ、非日常を味わえる時間。 普段離れて暮らしているのに、旅行の時だけはずっと一緒にいられる。 だが、今はそれが到底叶わない。 そんな時は、手元のスマホの写真アルバムを開いてみる。 アルバムは、いつでもその時に戻るためのタイムマシンみたいなもの。写真をスライドショーにして眺めているだけで、心はその時間に飛び立っている。まるで旅行をしているよ…

  • 為せば成る…はず?

    年明けから早くも2ヶ月半以上も過ぎていた。あっという間に3月になりそう。 相変わらず旦那に逢えず、平日は家と勤務先を往復するだけの、無味乾燥な日々。 そんな中、今年に入って検査結果から医師に脅され、やむなく始めたウォーキングとストレッチが、結構続いている。 飽きっぽい自分にしては珍しいこと。 毎日、「寒いから」「疲れてるから」など、やめる言い訳が頭に浮かんでは消え、ブツブツ言いながらもやっている。 そしてようやく1ヶ月経った今、何となく身体が軽くなったような感じ。 久しぶりに、年始に購入した「世界で最も嫌われている乗り物」で、成果を確認してみることに。 (どうせ体重は変わらずだろうな…) 諦め…

  • ひとりの時間を有意義に

    先月末に旦那と逢うはずが、間際になってキャンセルになったことは、先のブログに上げたとおり。 普段の週末なら、家のこと(親の面倒、買い物など)に明け暮れ、自由な時間はほとんどない。だが、月末は家を空けるつもりだったので、大半の用事を済ませていた。 そのおかげで週末は、自分のための時間がたっぷりある。 映画やYouTubeを観る、買ったままになっていた本を読むなど、 「時間があったらやろう」と思っていたことに、手を着けてみる。 けれど、他に何をしていても集中できず、どこかぼんやりうわの空。 気がつくと、 「今頃、旦那と一緒に過ごしていたはずなのにな…」とため息をついている。 雨予報だったのに、見上…

  • 心揺れまくる

    今週末、旦那がこちらに来るはずだった。 互いの仕事が中旬くらいまで忙しいので、月末なら落ち着くだろうと、年明けに約束したのだ。 去年のクリスマス以来だから、今年初。 普段、イライラしたり、不安になった時でも、 「もうすぐ彼に逢えるから大丈夫!月末まで頑張ろう!」 そう自分に言い聞かせて、何とか乗り切ってきた。 一方、年明け以降、東京の感染者数が急に増えてきたので、少し心配にもなっていた。 (月末には2万超えも?なんて言われている時、彼を東京に来させて平気だろうか?) 過日、自分の体内には、ワクチン抗体が殆どないことが検査で判明。きっと彼も同じはず。 (どうしようか?) 不安を抱えつつも、やっぱ…

  • 禁欲生活はいつまで?

    先日、半年に1回の検査結果を聞くため、診療所を訪れた。 昨年末、いつもの検査の他に、血液検査で、ずっと気にかけている「ある事」も調べてもらっていた。 名前を呼ばれ、診察室で女性医師を前に、やや緊張する。 医師はパソコンデータを見ながらこう言った。 「貴方は、もう15%しかありませんでした」 その数値は10%以下の場合、「あるもの」がゼロに等しいという。 (つまり自分はもう殆どないってこと?) 半分くらいはあると思ってたのに…結構ショック。 え?一体、何の検査結果かって? それは、夏に大騒ぎして接種した「コロナワクチンの抗体量」のこと。 最近の爆発的に急増する感染者数のニュースを見るたび、 「自…

  • 占いなんて…?

    老若男女問わず、占いに興味ある人って少なくないだろう。 自分は昔からさほど関心がなかった。 「関心がない」というより、もし「怖いこと」を言われたら、それが気になって仕方なくなるのではないか?と。 なので敢えて、占ってもらいに行くこともなかった。 そんなある時、一昨年、いつも髪を切ってもらう理髪店で、たまたま来ていた「占い師」の人にみてもらった(過去記事「当たるも八卦、当たらぬも…」参照)。 cherrybeargo.hatenablog.com 当時タロットカードが示したことは、 「仕事のことで、変化がありそう。やる気が戻るような、大きな出来事がある」と。 けれど、今いくら考えても、それらしい…

  • 年末年始の悲喜交々

    年末、姉が家にきた。 滅多に連絡もしてこないくせに、わざわざ一番忙しい時に押しかけてくる。 それは自分がちょうど窓拭きをしている真っ最中だった。 着いて早々、 「どうせ、一雨降ればすぐ汚れるのに、ご苦労なことね…」 と毒を吐く姉。 彼女は、一昨年までは年末年始家族でハワイへ行っていたが、去年と今年は何もせず、普段どおりに過ごすらしい。 実家に来たところで一切手伝うことなく、ソファーに座ってふんぞりかえってるだけ。 目当ては親からの年末の小遣い。 いい歳してどういう了見だろう? 食事時に話すことといえば、夫がボーナスいくら貰ったとか、ふたりの子どもがいかに優秀かとか、自慢だけ。 あとは、見たこと…

  • 移ろいゆくもの

    今日が仕事納めだった。 最寄りの東京駅も、昨年末に比べたら驚くほどの人混み。きっと控えていた帰省や旅行だろう。 勤務先は、一部の役員と関係する数名のみ出勤で、残りはとっくに長い休暇へ突入。 何で自分ばかり…と溜息を吐きつつも、嫌なことは最近なるべく考えないように努めている。 これまでブログには何度も書いているとおり、数年前の突然の異動以来、置かれた境遇にずっと思い悩んでいた。 当時は、「辞めたい」「全部投げ出したい」 と日々考え、おかしくなりそうだった。 その時、相談した旦那から言われたのはこんなこと。 「これまで培った力を信じて、3ヵ月くらい耐えてごらん。何かが見えるはず…」 あれから、2年…

  • とりとめのないあれこれ【7】

    ● 入手困難 ある朝、勤務先へ向かう電車に乗っていると、旦那の後輩で女友達のYさんから、突然メッセージが入った。 「おはようございます!ゴウさんのオフィスの近くに、ドラッグストアはありますか?そこは化粧品扱っていますか?」 (朝から一体何だろう??) もちろんドラッグストアはある。 でもYさんの家の近くにもあるだろうに。 「ある人気の化粧品を探しているんですが、私の家のそばのドラッグストアでは買えないので…」 (化粧品??) これまで、Yさんには一度も会ったことはなく、メッセージのやりとりのみ。 彼女は旦那の後輩で、プライベートで彼が普段からいろいろ世話になっており、自分にも何かと気を遣ってく…

  • クリスマスを前に…

    週末、久しぶりに旦那がこちらに来た。 ずっと、自分が彼の家に行っていたから、半年ぶり。 土曜日は、ふたりの好きな横浜の海へ向かう。 今回は海以外にも目的があった。 それは…コレ。 赤レンガ倉庫のクリスマスツリー。 昼間に見ると、どうって事ないけれど、夜はどんなに華やかだろうか? 「夜、夕食を終えたらまた来てみよう!」 そう話す自分達は、「ある事」をすっかり忘れていた。それは後で来て、気づく事になる。 ……… 赤レンガ倉庫を後にし、山下公園へ歩いていく。 手を繋ぐわけでも、腕を組むわけでもない。 ただ他愛ないことを話しながら、ゆっくり散歩するだけ。 それでも安らぎの時。 頬を撫でる冷たい海風も、…

  • まさか自分に…

    SNSに疎い自分だけど、最近、馴染みの飲食店の「フォロワーになったら20%オフ!」というキャンペーンの誘惑に負け、Instagramのアカウント登録をした。 インスタ、見始めると結構楽しい! 特に、旦那の住む街の飲食関係のものを見ては、「これ食べたい!」「今度ここ行ってみよう!」など、止まらない。 せっかくなので、自分のInstagramにも、海外旅行の際に撮った風景を、10枚くらいアップしてみた。 でも所詮、他人のインスタ閲覧が主なので、その後ほぼ放置状態。 「いいね!」なんて最初少しついただけで、フォロワーも5人程度。 そんなある日、突然全ての写真に「いいね!」がついたかと思うと、「フォロ…

  • ぬくもりの余韻

    旦那と付き合って15年以上。 遠距離付き合いが続く中、ふたりでいる時、必ず行う「習慣」がある。 それは出かける前に、「ハグする」こと。 季節を問わず、ちょっとそこまで出かけるだけでも、必ずハグをする。 家を出る前に玄関で、まるで互いの存在を確かめ合うように、ギュッと、身体を強く抱きしめる。旦那の襟元に顔を埋めると、彼の男らしい香りが鼻腔をくすぐる。 今はすっかり当たり前になったけど、付き合いはじめの頃は、普段そんな習慣がなかったため、何だか不思議な感じがしたものだった。 彼は欧米暮らしが長かったから、自然なことなのかな?と思っていたっけ。 とは言っても、自分と旦那は男同士。 最近LGBTが世間…

  • 世の中そう甘くはない

    ある朝のこと。オフィスに出勤する前に、同じ部署のU君からスマホにメッセージが届く。 「今日相談したいことがあるので、出勤します」 勤務先は相変わらず9割が在宅勤務。 役員連中とその周りにいる一部の管理職(自分もそのひとり)のみ、絶賛出勤中。 在宅大好きのU君からのメッセージを読み、「相談」とやらの中身は、およそ察しがついた。 U君は現在20代後半。 4年前、社労士からの紹介による縁故入社。 大学院卒で、社労士を目指していたけど断念したとか。 頭はいいけれど、とにかくメンタルが弱く、何かあるとすぐに「腹痛がする」「めまいがする」「吐き気がする」と休みがち。 そのため、社内での評判は芳しくない。 …

  • 「日常が戻る」ということ

    先日、旦那のところに行った時のこと。 土曜の夜、馴染みの割烹料理屋に足を運ぶと、まだ6時前にも関わらず、ほぼ満席。 いつもならカウンターに案内されていたけれど、今回は奥のテーブル席。 8席ほどのカウンターは、観光客と思しきグループで占められていた。 奥のテーブル席も「予約」のプレートが置いてある。 緊急事態宣言が出ていた頃は、殆ど客がいなかったのに、いつのまにか以前と同様の賑わいを見せている。店の大将も魚さばきに忙しそう。 「さて何を頼もうか??」 旦那と、壁の黒板に書かれたオススメメニューを見ながら、相談する。 ここは新鮮な海の幸、山の幸がいっぱいあって、いつ来てもどれも実に美味しい。 お酒…

  • 思い出は捨てられない

    急に寒くなり、ある朝、薄手のコートを着ていこうと、クローゼットを開けた。 だがスーツやらに紛れて、目当てのコートが見つからない。 持っている服の全てが、濃紺や黒など似た色ばかりなので、見分けがつかないのだ。 「要らない服が多過ぎる…」 朝から大きな溜息をついた。 何の自慢にもならないが、自分は整理整頓が得意ではない。 これが出来ていたら、今よりどれだけマシな人生を送ることが出来ただろうか? 自分が読者になっているblogのひとつに、ミニマリストの方のものがあって、「これだけ減らせた!」という手放し報告を、いつも羨ましい思いを抱きながら、読んでいる。 いつも「自分もそろそろやらないと…」と誓う。…

  • とりとめのないあれこれ【6】

    気がつけば11月。あと2ヶ月で今年も終わりか… 今回は久々に「とりとめのないあれこれ」。 ● オンライン会議の怪 勤務先は相変わらず会議が多く、今それらは全てオンライン開催。時代遅れのようだけど、自分はコレが結構苦手。 会議では、立場上、仕切り役にならざるを得ないことが多く、以前のように相手の表情を見ながら話すことができないので、何ともやり難い(カメラオフなので)。とにかく相手の反応がなかなか分からない。 まあ、今はそうも言ってられないし、ホントいろいろ大変だ。 そんなある日の夕方、部内でオンライン会議があった。 フロアには自分以外誰もいないので、自分は勤務先の会議室からひとりで参加。 会議自…

  • 半日「主夫」気分

    金曜日、新幹線に乗っていた。 窓から外を見ていると、流れるように変わる景色の中に、橙色や白銀色の電燈が点々と灯っていく。 「日が暮れるのが早くなったな…」 あと数時間すれば旦那のもとに着く。 新幹線が進むたび、どんどんふたりの距離は縮まっていく。 会うのは8月以来。あの時は猛暑だった。 それが今は師走を思わせるような寒さ。 季節はすっかり進んでいた。 逢えるのは嬉しいけれど、心配ごともある。 実は週明け、勤務先で大事な会議が控えている。新幹線に乗るため、定時にオフィスを出たけれど、本当は十分に準備が出来ていない。 ぶっつけ本番、不安が募る。 ………… 駅に着くと改札口に旦那が待っていてくれた。…

  • 突然の知らせに狼狽える

    緊急事態宣言があけても、勤務体制は変わらず。 いつもどおり昼間ひとり、オフィスで執務中のこと。PC上の社内掲示板に、「外部から電話が入っている」との通知が入った。 現在、勤務先の代表電話はコールセンターが請け負っており、電話が入ると、各部署に通知される仕組みになっている。 掲示板には、 「Oさんという方のお母様から、人事部宛に電話が入っています。Oさんという方は、社員名簿に名前がありません。ご確認ください」とある。 Oさん?もう6年も前に退職した男性だ。 経理部所属で、自分が入社の頃から随分可愛がってくれた人。 正義感が強い人で、ある時「役員に不正接待がある」と内部告発をした。 しかし、その時…

  • 彼女には分からない

    最近、旦那の勤務先の後輩で、女友達でもあるYさんから、頻繁にメッセージが届く。 Yさんの夫は米国人。コロナのせいで、去年からずっと本土から戻ることが出来ず、今も夫婦別々に暮らしている。 彼女の高齢の親は、近くの施設に入っているので、日本を離れることが出来ないという。 夫も仕事で帰国できないため、突然ひとり暮らしになったYさん。自分と同じく「遠距離同士」と親近感を持っているのか、いろいろ悩みを吐露してくる。 いつも彼女が聞いてくるのは、 「どうしたら離れていても平気でいられるようになるのか?」 ってこと。 彼女も自分と同様、夫とはメールの他、ビデオ通話もしているそうだ。 それでも、「淋しくて堪ら…

  • 夏の疲れは肌にまで?

    朝晩だけでなく、日中もようやく秋の気配を感じるようになってきた。 乾いた秋の風が心地良い。 けれど、自分の顔は相変わらずベタついている…… GWの頃、ベタつき対策のため、テカリ防止クリームを購入(過去記事「寄る年波には…」参照)。 cherrybeargo.hatenablog.com 以来、通勤前など外に出かける前には必ずヌリヌリしていた。 買った際、「ひと夏は軽く持つ」と店員さんに言われていたのに、気がつくと残り僅かになっていた。 そこで休みのある日、新しいものを買いにショップへ向かう。 そこは、大型ストアのメンズケア用品を多く扱っているところ。 「美意識高そうな男性」がゾロゾロ来ており、…

  • 殊勝な気持ちになるとき

    先日、親を連れて病院に行ってきた。 昨年、親は大病を患ったことから、1年に1回、大掛かりな検査をすることになっている。高齢なので付き添い無しでは難しい。 朝早く家を出て、病院が開く前に着いた。 入り口付近には、すでに大勢の患者が来ている。 大半が、扉の前から線に沿って順序良く並んでいるが、中には並ばずに横入りし、顰蹙を買うような患者も一定数いる。 来ている患者の大半は高齢者。 家族の付き添いがいる人、介護施設のスタッフに連れられている人、ヨロヨロしながらもひとりで来ている人など様々だ。 受付後も、なかなか医師から呼ばれず、耐えきれず怒り出す患者。受付スタッフに向かって、横柄な態度で、理不尽なク…

  • 秋の訪れと深まる想い

    朝晩、ようやく過ごしやすくなってきた。 今は都内のマンションではなく、実家に高齢の親と住んでいる。そこは東京から約1時間。駅から車で少し離れると、周りは山があって、田畑が広がる長閑なところ。 ブログで何度か書いているとおり、自分は散歩が好き。 学生時代、田舎っぽいと好きでなかった実家周辺。東京に憧れ、早く家を出たいと思っていた。それが年を重ねていくうち、昔と変わらないのんびりしたところに、安心感を覚えるようになっていた。 乱れた気持ちをリセットしたい時、家から3〜4キロひたすら歩く。 山の遊歩道を歩いていると、仕事のこと、家のことなど、さまざまな悩みが浮かんでは消えていく。 時折、ぼんやり空を…

  • 「投げ出し」は職場でも…

    世間の夏季休暇シーズンも終わり、「交通安全週間」のような緊急事態宣言が出てる中、自分の仕事はまた忙しくなりはじめた。 過ごしやすい季節になりつつあるのに、心は乱れまくっている。 今日は職場の愚痴。 先週のある朝、いつものように出勤すると、「会議室に来るように」と、ボスに声をかけられた。 人事部は、ボスと自分だけしか出勤していないのに、何故別室?と訝しく思った。 アクリル板を間に、ボスと向かい合わせになる。 自分は、彼の甲高い大きな声が苦手だ。 メガネをかけ、マスクをした顔は、表情が全くわからない。 ボスが切り出した。 「あのさ、俺、年内で退職することに決めたから…」 (え?ボスが辞める?) 声…

  • 長いトンネルの先

    先週、2回目のワクチン接種が終了。 まだ先のはずだったけど、8月初めに親をいつもの病院に連れて行った際、ダメ元で聞いてみたら、1回目の予約が出来たのだ(空きが出たとか)。 1回目の副反応は、多くの人が言うとおり、「筋肉痛のような感じ」で「寝返りすると痛い」のが1日程度続いた。その後、軽い痒みもあったかな。 不安だったのは、副反応が出やすいと言われる2回目。 一足先に接種した旦那は、 「俺は何も出なかったから、君も大丈夫!」 と、こちらのことなんぞ、全然気にもしていない様子。もう少し心配してくれてもいいのに…ぶつぶつ。 ドキドキしながらの2回目接種。 終えたのは午後の早い時間。 結局、その日夜に…

  • 旦那の背中

    先週末、1ヶ月ぶりに旦那の家に行ってきた。 いつもなら金曜の夜に着くところ、今回は半日夏季休暇を取り、午後の早い時間には、彼の住む街の最寄駅に到着。 改札口で待っていた旦那と一緒に、まず家の近所のスーパーへ向かう。 以前は「外食」が当たり前であったけれど、この状況下での不安もあり、「家飲み」しようということになったのだ。 地方のスーパーは買い物客が少なく、のんびりしている。 カートに籠を乗せ、いろんなコーナーを回ってみる。売っている品数は、東京より少ないくらいなのに、見ていると気持ちが高まってしまう。 肉、野菜の生鮮食品の他、ピザやチーズ、スナックなど、すぐ食べられる食材もいっぱい買い込む。 …

  • 姉弟は他人の始まり

    自分には姉がひとりいる。 歳がかなり離れており、さぞや可愛がってもらえただろうと思われがちだが、その反対。 今でも姉からは、「後から生まれたアンタが男だったから、“居なければいい”とずっと思ってた」と、事あるごとに言われ続けている。 若くして結婚した彼女は、現在ふたりの子の母親だ。上の子は司法修習生、下の子は医大生。子供らがエリートコースを邁進するにつれ、手がつけられないほど傲慢になった姉。 なるべく会わないようにしてきたが、親との関係は以前のままなので、そうもいかない。 もともと不仲だったのが決定的になったのは、父が他界した後。僅かばかりの預金と今の実家を巡り、姉の夫も加わり、壮絶な争いとな…

  • スナック菓子騒動

    最近、妙なものが気になっている。 それは、コレ【公式HPより】。 少し前、近くの大型量販店で買い物をした際、スピードクジで当てたのは、「3等:スナック菓子の詰め合わせ」。 うう…今はジャンクフードは控えようと心がけているのに、何でよりによってスナック菓子が当たるのか? その詰め合わせの中にあったのがスコーン。 実はこれまで買ったことがなく、初めて口にしたら止まらず即完食。 もっと食べたくて、早速近所のスーパーに行ってみたけど、見つからない。 翌日以降も暇を見つけては、コンビニや大型菓子屋など複数の店舗に足を運んだけど、「コーン味」だけは、何故か売っていない。 何で?? 思わず、旦那に「スコーン…

  • それは暑さのせい?

    先月の4連休のある日、新宿のMUJIでひとりぷらぷらしていると、誰かが肩をトントンと叩く。 振り返るとそこには、マスクをした中年男性がふたり。 誰だっけ??全く分からない。 すると… 「ゴウちゃんでしょ?アタシよ〜!!忘れた?」 男性はマスクを少し外し、顔を見せる。 「あ!!もしかしてM姐さん??」 相手は大きく頷いた。 M姐さんは、以前自分が通っていた新宿二丁目の某店のママさん(正確にはマスターだけど)。何年ぶりだろう? よくこちらが分かったな〜ビックリ! 「長年の商売上、お客さんの顔と名前は、絶対忘れないわ!」だって。 聞けば、新宿の店はたたみ、今はヴィンテージの服を売る店を手伝ってるらし…

  • パラレルワールド

    10年くらい前、『FRINGE』という海外ドラマを、夢中でみていた。 テーマは、パラレルワールド(並行世界)。 この世界は、「複数の世界が重なり合い、同じような世界が別空間に存在する」という。 人が、“ひとつの選択”をするたびに、“別の選択”が枝分かれし、次々と生じるもうひとつの世界。選択によって、異なる運命を辿るふたつの存在の可能性。 「もしもあの時、○○していなかったら?」 “別の選択”をした自分が、パラレルワールドで、どのような生活を送っているのか? 当時、ドラマの影響でいつも空想を巡らせてばかりいた。 人生に「if 」は禁物だ。 それでも、長い年月が経った今、時々いろいろ考えてしまう。…

  • チョコ中毒

    世界がまだこんな状況になる前、毎年今頃になると、8月の海外旅行への期待で、胸躍らせていた。 サウナのような日本を脱出し、乾いた空気で寒いくらいの地で過ごす夏休みは、暑さ嫌いの自分にとっては、夢のような時間。 それが今や海外なんて、夢のまた夢。 これまで海外に行く楽しみのひとつには、現地でしか入手出来ないものを、買ってくること。 たとえば「チョコレート」。 誰も興味ないとは思うけど、自分の好みは、「Dark 」に「Nut」の取り合わせ。そんなもの日本にいくらでもありそうなもんだけど、実はなかなか無い。 日本で売られているものの多くは、「Dark 」テイストが少しマイルドな感じ? 自分が海外に行く…

  • ヒトのふり見て…

    他人の言動から、自戒することって、どれくらいあるだろう? 若い頃ならいざ知らず、ある程度年を重ねていくと、そうそうはないはず。 先月はじめのこと。ボスに呼ばれ、別部署のある女性(M)を、「人事部預かり」にする旨告げられた。「預かり」といっても、人事部の仕事をするわけではない。 現在、人事部の「預かり社員」は、M女史を加え計3名。いずれも「メンタルをやられてしまった」「人と衝突して誰ともやっていけない」など。M女史の場合は後者のようだ。 M女史は50半ば。中高一貫の有名女子校から一流大学院まで進み、教授を目指していた。しかし夢破れて大手金融機関に勤務した後、3年くらい前に突然送りこまれてきた。 …

  • 雨と共に流れて…

    新幹線に乗ると、気分が上がるようになったのは、いつからだろう? 東京を出発し、しばらくして窓の外を見ると、ビル群はいつの間にか消え、遠くには山々が連なり、雲がゆっくり流れている。 点々と立ち並ぶ家々を見ながら、 「ここに生まれていたら、どんな人生だっただろう?」と、思いを馳せてみる。 自分は関東圏以外で生活をしたことがない。 東京で生まれ、育ったのも東京近郊。大学も職場も都内。 若い頃は、「誰かと付き合うとしたら、いつでもすぐ会える人がいい」、そんな風に考えていた。それが、まさか「遠距離付き合い」をすることになるとは…それもこんなに長く。自分でも驚いてしまう。 年を重ねるにつれ、仕事や家のこと…

  • 雨男

    意外に思われるかもしれないけれど、自分は自由な時間が少ない 「独身なんだから暇では?」って思われがち。でも実はそうでもない。 平日は当然朝から晩まで仕事。 家(今は高齢の親の面倒を見ているので実家)に戻れば、寝るまで家事に勤しむ。土日は、親が通っている複数の病院やリハビリの付き添い。その他1週間の食料の買い出しなどに追われる。 ホッとできるのは、散歩や寝る前のひととき。ようやく旦那と電話したりする時間ができる。 そんな自分の唯一の気晴らしは、1ヶ月に1度旦那と逢うこと。 今の世間と家の状況では、なかなか難しい。それでも毎月旦那と逢える日を調整し、いろいろ事前準備を進めていく。今月も同じ。 しか…

  • 夜アソビ

    先日、旦那の家での深夜の出来事。 「君のせいで、ほら!こんなになっちゃったよ…コレ、どうしてくれる?」 旦那は、ソレを右手に持ち、こちらの頬を「ピタン!ピタン!」と軽く叩く。 これまで何度も見慣れているソレに目をやると、斑点のようなものがあり、実にグロテスク。 その反り上がった真っ黒なブツを、彼は鼻先に持ってきた。 全体的に少しツンと酸っぱい匂いがして、自分は思わず顔を顰めた。 黒々とした皮の部分から、少し汁が溢れ出ている。 「ほら、口を開けてごらん!好きだろう?」と強引にねじ込もうとする。 「ううう…やっぱり無理ーー!!」 と顔を背ける自分。 それでも彼が迫ってきた。 こういう時、自分も旦那…

  • 以心伝心

    6月は嫌いな月。ジメジメ蒸し暑いし、これからさらに暑くなっていく思うと、ウンザリする。今年は例年より気温が高めな気がするけど、また酷暑かな? 休みの日、冬物と夏物を入れ替えようと、クローゼットを開けた。 そこには、まだ袖を通していない夏のシャツが眠っていた。それも2着も! (こんなのあったんだ…) そう、去年初めての緊急事態宣言が明けた際に購入し、「暑くなったら着よう!」と思ったまま夏は過ぎ、結局また新しい夏を迎えることになってしまった。 今シーズンこそ、どんどん着ようと思ってるけど、この状況だと、そんな機会もないかもしれない。 「これからモノは増やさない。買うなら古いモノを捨ててから!」 い…

  • ジャケットを脱げない訳

    毎年5月は、勤務先の検診月。 歳を重ねるに連れ、結果が悪くなるので、最近は憂鬱で仕方ない。 それが去年、検診先の医師からは、 「血液検査の数値が、前年より良くなっていますよ。この調子で頑張りましょう!」と言われた。 (へ??良くなった?なぜ??) 意外だった。 だって去年は、今以上に忙しくて、仕事のストレス、プライベートでも心労が重なり、自分でも驚くほどやつれ、体重もかなり減少。当然検診結果も悪いだろうと覚悟していた。 なぜ良くなったかは、少し考えれば理由はすぐ分かるはず。なのに「改善した」と聞いた途端にすっかり安心し、気が緩んでしまった。 以降、また野放図に食べまくるようになり、夜は、週末以…

  • ゲイ友の子ども

    連休明けのある日の昼休み、自分は東京駅にいた。旧友Mと会うためだ。 Mとは10年くらい前、新橋のゲイが集まる飲み屋で知り合った。止まり木に並んだ際、話をして意気投合。当時自分は旦那とすでに付き合っていて、遠距離の寂しさを紛らす飲み仲間として、同い年のMはピッタリだった。 彼には、長く付き合っている同世代の彼氏がいて、同棲をしていた。 それがある時突然、 「彼氏と別れた。転職して大阪に行きます」というメールが届き、以来疎遠になっていた。 それが数年前の正月、いきなり「結婚しました」というメールが届きビックリ! そして今年のGW前のメールでは、 「久々に戻るので、今度ちょっと会える?」とあり、数年…

  • 寄る年波には…

    GWが終わり、しばらく軽い虚無感(大袈裟?)に苛まされていた。連休中は充実した日々を過ごしたわけでもなく、「食べる&寝る」の繰り返し。普段より3時間近く多く寝てるもんだから、すっかり調子が狂ってしまった。 起き抜けの顔を鏡で見ると、思わず溜息が出る。そこに映るのは、まさに疲れ切った中年オヤジそのもの。特に口周り!前にも書いたけど、片方だけ、ほうれい線が実に目立って元に戻らない。これは絶対始終マスクをしてるせい?それとも加齢によるもの?どうにかしないと… あれ?顔のマッサージはどうしたのかって? (過去記事「若さへに執着」参照) cherrybeargo.hatenablog.com ええと…週…

  • 旅の思い出は色褪せず…

    数年前まで、GWの楽しみといえば、旦那と海外に行くことだった。 ヨーロッパは、ドイツを中心に何度か訪れている。ベルギーに行ったのは2回。 3年前のGW、アムステルダム、ドイツ経由だった。 旦那と成田空港で待ち合わせ。GWスタートの1日前だったせいか、そこまで混んではいなかった。 オランダ航空の機内食は思ったよりは、美味しかったっけ。 約11時間の飛行を経て、着いたアムステルダムは祝日(「王の日」とか?)。 もう街中ごった返し、怖いほどの騒ぎぶり。 宿泊したのは、アムステルダム近郊のホテル。 オランダ生まれのミッフィーとチューリップが出迎えてくれた。 ホテルからの眺めは…どうってことない。 ベル…

  • ふたり散歩

    ある土曜の早朝。 ピピピ…ピピピ… 遠くで聴き慣れない電子音が鳴っている。 (何だろう??) どうやら隣の部屋からのようだ。 まだ午前6時!今日は休みの日なんだけど… 平日とはもうひとつ違うこと、それは旦那が隣で寝てること。昨日夜からこちらに来ている。狭いけれど、そばにいてくれるのはやっぱり嬉しい。 音に構わずぐっすり寝込む彼を揺り起こすと、 「今日俺が朝食作るから目覚ましかけた」と… (ううむ…いくらなんでも早過ぎでは?) 目を覚ました彼は、 「君は寝てていいよ」と言い、キッチンに向かう。まだまだ寝足りない自分は、遠慮なく夢の世界へ。が、しかし… ウトウトしかけると、突然寝室の扉が開き、 「…

  • 健康であるのは誰のため?

    「健康第一」ってよく言うけれど、普段体調不良でもない限り、病気のことを考えることって、あまりないはず。これまで自分もそうだった。 けれど今はそうではない。 自分は、高齢の親の介護で、病院に来ることが少なくない。普段は近所の小さな病院へ、そして3ヶ月に1回は大病院に行くため、必ず付き添っている。 病院に行くと、自然と他の患者(特に高齢者)が目に入り、嫌でもいろいろ考えてしまうのだ。 「もしも自分が大病に罹ったら?」 「歩けなくなったら?」 「目が見えなくなったら?」 「認知症になったら?」 それは全て、「将来どうしよう?」という不安からくるものばかり。 親には自分という子どもがいる。けれど、自分…

  • あといくつ山を越えれば…

    今月は仕事の山が幾つもある。 そのひとつが、勤務先の各規則類の改定。 現在の自分のボスが、自称「人事のプロ」という触れ込みで着任して以来、人事制度改革に振り回されっぱなし。ボスが新しいアドバルーンを飛ばすたび、社内からの多くの反発が人事部に寄せられる。 それでも迫る各規則類改定の日。 年明け早々から部を上げて社労士と共に進めてきた作業。どうにかあと一息というところまできた。 そして最後の難関が待ち受ける。 勤務先では、何か新しいことを行なったり、導入する際、それらの評価やアドバイスをする「アドバイザリーボード」という諮問機関がある。そこでの報告を経ないと物事が進まない悪しきプロセスだ。 ボード…

  • 心乱れる季節

    若い頃、毎年この爽やかな時期になると、いつもどこか心が浮き立っていた。 でも最近はそんな気分に一切ならず、塞ぎ込んでばかり。 今から2年前、自分は突然今の部署(人事部)に放り込まれ、ある役割を命じられた。 それは、生え抜き社員と外部登用社員との仲介役。 勤務先は、役員等で占める経営層とそれ以外の階層のふたつに分かれている。 経営層は、外部から来る人間しか入ることができず、生え抜き社員が入ることはまずない。もちろん自分は生え抜き。 ふたつの層は給与体系をはじめ、待遇が全く異なっている。 このふたつの層を繋ぐ役、それが今自分が担わせられている仕事。 「繋ぎ役」というと聞こえがいいが、要は「上の層の…

  • 記念日を過ごす

    先日、「遠距離付き合い開始記念日」を祝うため、旦那のところに行ってきた。 実は直前に自分の職場でゴタゴタがあり、ギリギリまで行けるかどうか、微妙な状況だった。 自分の所属する部署は、今の時期一段と忙しい。そんな時、突然後輩の若い男性が、 「精神的に疲れたので休職したい」と言い出したのだ。 部内での休職者は、初めてではなく、自分が一昨年異動してきてから3人目。 自分だって休めるものなら休みたい…いや、もう辞めたいくらい。 何も自分が出かけようとする数日前に言い出さなくても… 旦那の家に行くためには、定時で退社をしないと間に合わない。 だが、休職の申し出があったことから、いろいろ調整が必要となり、…

  • Restart

    大人になって始めた習い事のひとつに、「語学」がある。英語、そして最近始めたドイツ語だ。 きっかけは、旦那に連れて行ってもらった海外旅行。 彼は若い頃、海外で暮らし、その後海外勤務もあったことから、英語はもちろん、ドイツ語、フランス語も堪能だ。 そんな彼と一緒に行ったヨーロッパ旅行で、自分は、学生時代に「得意」だと思っていた英語が全く話せず、ショックを受けた。 cherrybeargo.hatenablog.com そこで一念発起し、米国ネイティブ講師について毎週猛特訓。他にも隙間時間を利用し、毎日NHKラジオなどを聴きまくり、音読、シャドウイングを繰り返した。 1年くらい続けた頃だろうか、いつ…

  • 遠距離夫夫の記念日に何食べる?

    今年も「遠距離付き合い記念日」が近くなってきた。 遠い空の下に住む旦那と付き合うようになって、かれこれ 15年以上も経つ。 もうここまでくると、「遠距離付き合い」というより、「遠距離夫夫」という感じ。 去年の今頃は、仕事も立て込み、その後は最初の緊急事態宣言発令により、しばらくずっと会うことが出来なかった。 (このままどうなるんだろう?いつ会えるんだろう?) 世界が経験したことのないような状況になったことで、とてつもない不安を持った時もあった。けれど、そんな心配は無用だった。 長年ふたりの間で培った絆は、そう簡単に弱まるものではない。 今年も記念日には会えないけれど、近い週末にふたりで会うこと…

  • 旦那の女友達の悩み

    遠く離れた地に住む旦那には、ゲイであることを打ち明けた女友達がいる。 その人は、彼の勤め先の後輩で友人であるYさん。 以前旦那は、何度かYさんを自分に引き会わせようとしたことがあったけれど、自分は面倒に感じて、都度断っていた(過去記事『旦那の女友達』他参照)。 cherrybeargo.hatenablog.com Yさんのことは、旦那と一緒の写真で見ただけ。結構大柄で、身長は旦那と同じ180近くありそう。 電話では話したことがあって、サバサバした感じの女性。 米国人の夫がいる Yさんは、実は若かりし頃、旦那に告白した過去があるという。 けれど、旦那がカミングアウトしたこともあり、現在はすっか…

  • いつかふたりで見る夢

    まだ寒い日もあるけれど、最近めっきり空や日の光が明るくなり、春の訪れを感じさせる。 世界がこんなになる前は、毎年この時期になると、旅に出たくてウズウズしていた。 実際数年前までは、年明けにGWの海外行きの切符を買っていた。 そして今頃から、「どこに行こうか?」と、毎日のように旦那と電話で話したり、自分でネットやガイドブックを見たりしていたっけ。 最後に海外に行ったのは、2年前の春。 リフレッシュ休暇を利用し、ヨーロッパの数カ国を訪れた。 そして本当なら去年もGWに行くはずだったのに…でもいろいろあり過ぎて一変。 今回は、もう一度行きたいところを、プレイバック。 ………… 2019年3月某日の夜…

  • 若さへの執着

    ブログでも何度か書いているとおり、旦那と会うと、行った先々でお互いの写真を取り合う。 でも実は、自分の写真って、あまり好きではない。 だいたい目がすわり、眉間に皺が寄って仏頂面。 旦那に撮られる時も、自分は周囲の他人の視線を気にし過ぎ、いつも顔がこわばってしまう。 彼もそれを知ってるので、撮る時は決まってこう言う。 「笑って!!おばさん!」 おばさん??コラ! 自分が大爆笑したところをパチリ! いくら表情が柔らかくなったとしても、やっぱり写真は苦手。 最近表情より気になること…それは… 「顔が凄く老けた!(ように見える)」 写真を見た時だけでない。 先日、髪を切りに行った時のこと。 マスクを外…

  • 忍び逢いの如し?

    そこは大雪が降っていた。東京に比べて遥かに寒いところ。予報では曇りのはずだったのに、着くと外は猛吹雪。 (やっぱり来てはダメだったのかな?) 緊急事態宣言が延長されている中、自分はついに旦那に逢いに行ってしまった。 ダメだって分かってはいたけれど、やっぱり無理だった。 ……… きっかけは、ある夜いつものように彼とFaceTime で話していた時のこと。 「左足だけが変にむくんでるんだよね…ほら!」 と彼はカメラを向け、左の素足をこちらに見せた。確かに膨らんでいるように見える。 その時、嫌な事を思い出した。 昨年、勤務先の知り合いの男性が同じようなことを言っており、検査で大病が発覚。足のむくみは…

  • マスクが貞操を守る?

    街や電車で知らない誰かを見かけた時、 (あの人、いいなぁ〜) って思うことってないだろうか? もしも、今現在、恋人やパートナーがいたとしても… 自分は電車に乗ると、周囲の人たちを自然とチェックしてしまう。 性的志向から、目に入るのは当然男性ばかり。 前ほどでもないけれど、好みの顔や体型の人を見かけると、ついチラチラと何度も視線を向けてしまう悪い癖がある。 誰も知りたくもないだろうけれど、自分は、 ガッチリ骨格で肉厚感のある体型、顔は垂れ目の人が好き。 表情も真面目そうな中に好色さが漂う、ある程度熟した年齢の男に惹かれてしまう。 まあ、「惹かれる」と言っても、何かするわけでもなく、ただテレビやネ…

  • さらに遠く

    恐れていたことが、現実になってしまった。 先週半ば、昼休みに旦那から電話があり、ついに彼の勤務先から、感染者が出てしまったという。しかも彼と一緒に働いている若い後輩だとか。 幸いテレワーク中であったため、旦那は感染した後輩とはしばらく会ってはいないようで、それを聞き少しホッとした。 ただ念のため、旦那も含め同僚らは、14日間自宅待機するよう、勤務先から言い渡されたという。 どうやら、その後輩は、東京から遊びに来た友人らと、食事をしたり、泊まったりしたことが感染原因らしい。 そのため勤務先からは、「県外からの人(特に東京方面)との接触は当面避けるように…」とまで言われていると。 旦那の住んでいる…

  • 葛藤の日々

    緊急事態宣言が再び発令されて、1週間以上が経過。 自分の周辺で変わったことと言えば、職場の出勤人数がさらに減ったくらい。 今の状況は、仕事上好都合なことも多々あるけれど、プライベートはそうではない。 遠い空の下の旦那と会うための予定が、全く立てられない。新年になって、まだ1度も会ってないというのに… 昨年春の緊急事態宣言時と同様、旦那の 「早く会いたい病」が再び始まった。 彼とは、時間ある時は、ちょこちょこ電話やらメッセージでやりとりしている。 だいたい他愛のないことばかりだけど、最近のメッセージは決まって、「早く会いたい」「今度いつ会える?」で終わる。 それを読むと堪らなく辛くなる。 少し前…

  • 男だから?

    首都圏緊急事態宣言の再発令により、自分の勤務先の本社は、ついに管理職も含めほぼ全員が在宅勤務になった。ただ相変わらず在宅勤務しない連中もいる。そこには、自分も含まれているが、その他は、トップをはじめとする数名の役員と、彼らにアピールする上席者達。自分の所属する部署のボスもそのひとり(全員男)。 宣言が発令されると報道された途端、彼は自分にこう言った。 「俺たちふたりも出よう!会社を守ろう!それが男だと思うんだ!」 (は??) 呆れて二の句が継げなかった。 実は、勤務先は昨年いろいろインフラが整備されて、在宅勤務が問題なくできるようになっている。 だが、会長、顧問、相談役という何をしてるのかわか…

  • ただ淡々と…

    正月三が日はどこにも行かず、大人しくずっと「巣篭もり」していた。 実を言えば、それは何も今年に限ったことではなく、例年同じような感じ。 もともと自分は、人とワイワイ騒ぐことが苦手で、静かに生活することが好きな性分。 できる限り、混雑や賑やかな場所は避けたいと思っている。 普段休みの土日だって、遠く離れた旦那が来たり、自分が行かない限り、買い物や近所を散歩する程度で、家にいるのが当たり前の地味な生活ぶり。 特にここ最近は、親の介護の関係で、月の大半実家に居て、病院への付き添いなどをしながら、粛々と過ごしている。 そんな暮らし方をしている自分にとって、今年は近所も実に静かで、久しぶりにゆっくりする…

  • 平凡な日々の中に幸せを…

    あと数日で年越し。 長い休みは嬉しいけれど、年末年始の雰囲気って、人々が浮き足立ってワサワサするから、あまり好きではない。 普段は人が少ないところまで混みまくり、近所は帰省家族が大はしゃぎで騒々しい。 でも今年は少しだけ、いつもと様子が違う。 思えば、クリスマスもそうだった。 今年は25日が金曜日だったこともあり、旦那と一緒に過ごすことができた。 クリスマスだからといって、何か特別なことをするわけでもない。 食事は馴染みの小さなイタリアンレストラン。 大勢のお客が来ているかと思いきや、そうでもなく、個室に案内してもらえた。いつも賑わっている店が、実に静かだった。 普段と同じメニューを、同じ順に…

  • お揃いのもの

    男同士のカップルが、お揃いで身につけるものって、何があるだろう? 時計? ネクタイ? マフラー? 指輪? 今まであまり意識したことはないけれど、ネクタイやマフラーは、色違いのものを買い、それぞれつけるということはある。 でも、指輪のようなアクセサリー類って、今まで身につける習慣がない。 旦那が少し前、ドラマの影響?で、 「俺達もお揃いで指輪を買おうよ!」 なんて言ってたこともある。けれど、日本のどこかの店に行き、一緒に指輪を探すことに、やっぱり躊躇いもあって、「今度海外に行った時…」とか何とか言ったまま。 ……… 先日、旦那のところに行った際、ひとりで銀製品を扱うギャラリーを訪れた。 そこでは…

  • 旦那が海に行く時

    旦那とは、毎日朝昼晩、電話またはメッセージのやりとりをしている。それは長い時もあれば、あっさりショートの時もある。 ある朝、 「今夜はNさんの家に呼ばれたから、Yさんと行ってくる」とメッセージがきていた。 Nさんは旦那の職場の後輩でバツイチ。今は1人暮らしをしているとか。 Yさんは、旦那の女友達で、ゲイであることを告白している人。外国人の旦那さんがいて、今コロナの関係で本国と日本で別々に住んでいる(過去記事「旦那の女友達」参照」)。 皆ひとり者同士のため、一緒に飲みに行ったり頻繁に行動を共にしているらしい。 旦那がよく友人ふたりのことを話してくれるので、どんな人達なのかは何となく分かっていた。…

  • 若き後輩〜旅立ち

    後輩のE君は、一昨年まで一緒に机を並べて働いていた20代半ばの男。寡黙で、年齢よりも大人っぽく、落ち着きがある。 身長は180近くあって、学生時代からのスポーツとジム通いで鍛えたという身体は、実に逞しい。 メリハリある大胸筋。捲り上げた太い腕など、そばにいるとドキッとしてしまうことも暫しあった。そういう男は大抵自信たっぷりの人間が多いが、E君の場合、そうではなく、いつも伏せ目がちで控えめ。一緒に仕事していたこともあり、わりと自分だけに懐いていた。 それが昨年の人事異動で、自分とE君は離ればなれとなり、その後、彼は地方支社へ転勤。以降滅多に会わなくなった(過去記事「若き後輩」参照)。 cherr…

  • 旦那とのあれこれ

    先週末旦那の家に行ってきた。 楽しい時間の中、一緒にいるとそれなりに、いろいろある。 ● エアコン ふたりでいると、必ず一悶着あるのが寝る前。 旦那の住むところは、夜になると相当冷え込んでいるため、どの部屋も暖房がきいている。 だが、寝室に行くと、 「暑っ!暑過ぎる…」 エアコンのリモコンを見ると、「27°」に設定されている! 自分は普段エアコンOFFで寝ており、温度の高い部屋で寝るという習慣がない。 しかも、旦那は毛布もいっぱい掛けるもんだから、暑がりの自分は、すぐ汗だくになる。 でもベッドはひとつしかない。 どうするか? 旦那が見てない隙に、しばらくしてOFFになるようタイマーを設定。 こ…

  • たかがマスク、されど…

    マスクなんて、以前は、冬の電車の中や花粉症対策のためくらいでしか、着けることなんてなかった。 それが今は、まるでパンツを履くかのように、誰しも人前では着けていないと、恥ずかしい?くらい必須な状況になっている(たまに平気でノーパンの人もいるけれど…)。 一時は、使い捨てマスクを買うのがやっとだったのに、今ではもう真っ白なもの以外にも、各種メーカーから、柄物とかいろいろ溢れている(やっぱり下着と同じだね)。 某化粧品会社では、パーソナルカラー診断をして、自分の肌に似合う色のマスクを提案してくれるんだとか。 自分も最初は白の不織布マスクをつけていた。けれど、使い捨てマスクを朝から晩までつけていると、…

  • 旦那の思い出話

    休みの日、部屋を片付けていると、1本のビデオテープが出てきた(エッチなものではない…)。 それは旦那と付き合い出した頃、彼が持ってきたもの。ビデオデッキがないのでもう再生ができないが、思い出深い作品が収められている。 当時まだ互いを知らないことから、よく会うたびに、いろいろ話をしたものだ。 子どもの頃の話になった際、旦那は意外なことを告げた。 「俺、昔映画に出たことあるんだよ」 ーー映画?ホントに?? 初めて出会った頃、旦那の顔立ちを見て、海外の血が流れてる?なんて思ってたこともあった。 実際彼は、よくふざけて、 「母親はロシアの人なんだ」と冗談ばかり言っていた。 でも映画出演?またからかわれ…

  • マッサージ

    自分は「マッサージ」が好き。 普通は「される」のだけが好きな人が大半だろうけれど、自分は「マッサージをする」のも好き。 よく上手いって言われる。 以前からたまに、家族、友人やらに施してあげると、そう言われてた。 まあ、やってもらえると気持ちいいものだから、お世辞半分かな?って思ったり。 その「お世辞」に乗せられて、長年マッサージを続けている相手もいる。 それは旦那。 旦那は家に来るたびに、必ず全身マッサージを求めてくる(エッチな性感マッサージではなくて(笑)、全身の揉みほぐし)。 付き合いはじめの頃は、肩や首揉み程度だったのに、だんだん「腰が痛い」「ふくらはぎが張る」「足裏が痛い」など言い出す…

  • 香りに心浮き立つ

    ある人を、好きかそうでないかを判断する時、結構その人から発せられる匂いに左右される。 自分は嗅覚が敏感で、過去にはこんな記事も書いている(過去記事「他人に言えない嗜好」参照)。 cherrybeargo.hatenablog.com もともといい匂いの人は別として、老若男女問わず、さりげなく、微かに好きな香りを纏っている人って、いいなって思う。 自分にとって、心浮き立つ香りは、「シトラス系」「ウッディ系」。 以前は海外旅行の際、自分用によく買っていた。その大半はポピュラーで手頃なものばかり。 いろいろ持っているけれど、多いのは、Calvin KleinのSummerシリーズ。 初めて売り出され…

  • サプライズか?ネタバレか?

    少し前、たまに読むゲイカップルブログに、こんな記事があった。 「恋人の誕生日には、相手にわからないように、一番欲しいものを入念にリサーチして、サプライズプレゼントをする」 もし恋人から誕生日プレゼントを貰うとしたら、「サプライズ」と「ネタバレ」のどちらがいいだろう? 今さら誕生日を祝うような年でもないけど… 来月は自分の誕生月。 自分と旦那の場合、誕生日プレゼントは、お互い欲しいモノを事前に告げる。 「誕生日プレゼントは何がいい?買っておくから!」 旦那はいつもこんな感じ。 まるで、以下のやりとりに似てる気がする。 「今日の夕飯は何がいい?」 「カレーがいいなぁ」 「じゃあ肉と野菜買っておくよ…

  • おじさん

    自分は昔から「おじさん好き」。 正確にいうと、「おじさんっぽい人」が好き。 社会人になって以降、職場でも飲み屋でも、若い人とつるむより、おじさんと一緒に話したり、飲んだりする方がホッとしたものだ(自分はわりとおじさんに好かれる傾向にある)。 おじさんの魅力って何だろう? 包容力? 年相応の落ち着き? 経験豊富? 父性? そんな、おじさんに絶え間なく憧れる自分も、もう十分「おじさん」の域で、とっくに仲間入り。 では、自分は理想とするおじさんの魅力を持ち合わせているか? いやいや、とてもまだまだ… おじさんについて、つらつらと考えていたある日のこと。 街で買い物をしていると、中学生くらいの軍団がた…

  • 羨望、後悔、感謝の間で…

    旦那の家から戻った9月の連休最終日、自分はひとり、父親が眠る寺へ出かけた。 墓参りは3月以来。 実は8月のお盆にも行くはずが、あまりの暑さで断念。 連休中は旦那の家に行ったので、少し疲れてはいたけれど、墓参りだけはしないと落ち着かず、今回は絶対行こうと思っていた。 寺は、実家から電車で2時間くらいのところ。行きの電車に揺られながら、ずっと物思いに耽ける。頭にあったのは、元同僚女性のこと。 その女性は、自分と同じ年に支社で採用された人。一緒に本社で研修を受けたこともあり、長きにわたり、メール等を通じ、わりと親しくしていた。 その彼女が昨年突然退職。 驚いたことに彼女は、クライアントだった女社長に…

  • 宴のあと

    旦那のところに行き、久しぶりに一緒に過ごしたのは連休中のこと。 一緒の時は、そばに居るのが当たり前だと思ってしまうが、帰りは当然ひとり。 離れてしまうと無性に辛くて堪らなくなるのは、何年付き合っても変わらない。 それは、いつも「宴のあと」という感じ。 ……… 連休前、旦那のところに着いたのは夜。 彼が改札口まで迎えに来てくれた。 約1ヶ月ぶりの再会。 夕食は、彼が和食の店を予約してくれていた。 人気の店で、以前は予約も取りづらかったはずなのに、最近めっきり人が来ないとか。 着席早々、旦那はスマホで写真を撮り、一言。 「やっぱり君、顔が痩せたな…」 そこまで自覚はなかったけど、写真を見せられると…

  • そこに意志があるかぎり…

    夏の終わりから秋のはじめは、なぜかホッとする。苦手な季節が終わり、ようやくこれから過ごしやすい季節になっていくから… 秋生まれの自分にとって、いつもの年だったら、いろいろ楽しみがあったはず。 でも今年はそうではない。 「これからどんな世界になっていくんだろう?」 先のことを考えると、暗澹たる気持ちになる。 仕事も、次から次へとトラブルばかり…まるで秋台風のようにどんどん発生し、自分を取り巻く環境に、大きな被害をもたらしていく。 出来ることなら、全て投げ出し、逃避したい… 毎日そんなこと考えてばかり。それでもどうにか折り合いをつけ、何か小さな楽しみを見い出そうと努めている。 今唯一の楽しみ…それ…

  • とりとめのないあれこれ【5】

    9月になっていた。 最近、月日が飛び去るように過ぎていく気がする。 朝晩は少しだけ、気温も下がるようになった。「猛烈な暑さ」から「厳しい暑さ」へ… どんなに暑くても必ず季節は移ろいゆく。 今回もとりとめのないあれこれ。 ● 子猫 実家でのある朝のこと。新聞を取りに玄関を出ると、樹の下の茂みに白い塊が見えた。 タオルでも落ちているのだろうか? 近くに寄り屈んでみると、小さな白い子猫がスヤスヤ寝ていた。まだ生まれて間もないようだ。 思わず、「どこから来たの?」と声をかけてしまった。すると子猫はビックリしたように飛び起き、顔をぷるんと震わせ、小さなあくびをした。そして大きなブルーグレーの瞳で自分をジ…

  • 自惚鏡

    自分は普段コンタクトレンズをつけている。 でも最近、どうも調子が悪く、近くのモノが見えにくい。 (まさか…もう老眼??いやあり得るかも…怖) それと夕方になるとコンタクトは目が乾き、疲れやすい。 パソコンばっかり見てるからな〜 粘膜からウイルスが入らないようにするため、コロナ対策では、メガネの方がいいとか? いつも家では、コンタクトを外し、メガネにしてるけど、フレームが古いデザインで、何か似合わない。 というわけで、メガネを新調しようかと思ったわけ。 どうせなら流行りのタイプにしようかな〜? 某メガネショップは、アプリで写真を取り込んで、バーチャル試着?とかいう装着イメージ確認が出来るらしい。…

  • 猛暑に薄ら寒い思い

    お盆休みが明けても、相変わらず猛暑日が続いている。短い休み中にリフレッシュできたか?というと、NO!お盆休み中も、家でずっと仕事をしていた。 今回は職場の話(愚痴?)。 それはお盆休み前にさかのぼる。 その日もやっぱり朝から猛暑。 ボーッとしながら、電車に乗っていると、上司から突然スマホに着信が… イラッとしながら、小声で電話に出る。 すると、ヒステリックな甲高い声で、 「大変なことがあったから、すぐ来てくれ!」と早口で話す上司。 どうやら「内部告発」があったらしい。 (またか…) 別に驚きはしなかった。なぜなら自分の勤め先は、入社した頃から、怪文書や告発投書などがよく届くと噂で聞いていたから…

  • つかの間の至福

    「東京の1日あたりのコロナ感染確認数が間も無く500人越え?」というニュースが日本中を駆け巡った時、自分は旦那と会おうとしていた。 最後に会ったのは、緊急事態宣言が出る前。 そして彼がこちらに来ると決まったのは、7月初め。 (こんな時に来させて、大丈夫だろうか?) 日々感染確認者が増えゆく状況に、内心不安が増していた。 自分が旦那のところに行こうかと思ったが、実家の親の術後状態を考慮し、やっぱり彼に来てもらうことにした。 約束の日、仕事帰りに東京駅で待ち合わせ。 この日が来るのを、どれだけ待ち望んだことだろう… お互いマスク姿だけど、目の前に彼がいるだけで、嬉しさが込み上げる。 夜の食事は、ふ…

  • これからの人生の師

    その日も、また職場のいざこざで気が沈んでいた。現在の出勤体制(在宅勤務ゼロ)に相変わらず異を唱える若い世代の社員達。連日群れをなして人事部にクレームをつけてくる。 トップにひたすらペコペコする自分の上司である人事部ボスからは、 「生え抜きの貴方がそんな輩をしっかり押さえつけないと…嫌な話は貴方のところで止めなさい!そういう調整が貴方の役割だよ」と叱責され、自分は年配の役員と若い社員の完全板挟み状態。 憂鬱な気分になりながら、帰りの電車の中で旦那にメッセージを送る。 すぐに「帰ったら電話して」とだけ返信がきた。 寝る前、彼に電話をすると、 「今、昔の青春映画を観てるんだよ。すごく面白いよ〜」 (…

  • 想定外のサプライズ

    先日「ブログ開設から丸2年」が経過。 これから3年目に向けて、「ゲイ」「中年」「遠距離恋愛」という、相変わらず超マイナーなキーワードで、細々書いていこうと思ってた矢先、想定外のサプライズが… それは、「ブロガーバトン」なるものの受け渡し。 え?バトン?何だろう?どんなもの? 突然でちょっとびっくり! いろいろ「お作法」があるらしい…全然知らなかった。 1.バトンをくれた方 自分が普段読んでいるブログは、やっぱり「お仲間」ブログが多い。他には、どこか自分と「感性が近い」と思える方のブログが好き。 やっぱり、「遠距離恋愛」「人知れずの恋の悩み」などを綴っている方のブログは、自然と共感してしまう。 …

  • とりとめのないあれこれ【4】

    ここでブログを開始して今日で丸二年。 今回もお立ち寄りいただき、ありがとうございます。 更新のたび、もうそろそろ終わりにしようかと思いつつ、何となく続けてしまっている。 今日は、最近のとりとめのないあれこれ。 ● キウイの樹 親の術後の世話もあり、しばらく実家に住んでいる。 父親が他界した後、庭に棚を作り、キウイの樹を二本植えた。 やがて枝が伸び、棚を葉が生い茂り、それが日陰となり、今の季節は暑さ避けになっている。 数年前から春には花がかなり咲くようになったので、今年こそ実がなるだろうと期待していたけれど…… 知り合いの年配の植木屋さんに聞いてみると、翌日見に来るなり、 「あ、これ二本共にオス…

  • 万年“女優”

    ここのところ、自分も旦那も自炊することが多くなっており、電話ではもっぱら料理のことばかり。 ある日の夜、 「“ほうれん草入りラザニア”、旨そうだから俺も作ってみようかな…」という彼。 旦那は、若い頃から海外生活が長く、料理が得意だ。 最近の話題は、今更ながら、ドラマ『きのう何食べた?』。 旦那は、出ている漫画の全ての巻を持っていて、読破したらしい。 実写化が決まり、ドラマが始まる前の予告を観た際、 「漫画の“史朗” はこんな感じじゃない!」 と思って、放映していた間は観ていなかったという。 そんな彼が今頃DVDを購入してハマり、1話観るたびに、料理のこと以外にも、いろいろと感想を言ってくる。 …

  • 当たるも八卦、当たらぬも…

    先日、髪を切りに行った時のこと。 いつもカットをしてくれる親しい理容師さんと、久しぶりに会ったこともあり、他愛無い話で盛り上がる。 そこへシェービングをするという、五十代くらいの丸々と可愛い感じの女性が受付にやってきた。 すかさず理容師さんが、 「あ、この方、有名な占師さんなんですよ。よく当たるって大評判なんです」 と女性を紹介する。 自分が会釈をすると、彼女はニッコリ返してくれた。 理容師さんが、いろいろ話してくれるけれど、正直、これまで占いなぞ全く関心もなかった。 なので、 「へえ〜面白そうですね」と適当に相槌を打っていた。 すると、 「もし、お時間あったら見てあげましょうか?」と突然彼女…

  • 7月からの憂鬱

    先日、ついに県外移動も解除されたけれど、気分は高揚することもなく、むしろ滅入って仕方がない。 確かにこれで遠くに住む旦那と逢えるようにもなった。早く逢いたい気持ちは山々だ。 でも、今自分は親の退院後の世話で、簡単に身動きが取れなくなっている。 それに都内は、日々の感染確認者数は変わらず一定数おり、やっぱり感染リスクを恐れてしまう。 コロナは消えたわけでもなく、誰かの中に潜み毒性を増し、秋冬に感染爆発すると聞く。 そうなると、 「やっぱり移動すると危ないのではないか?」 「コロナは誰が持ってるんだろう?」 そんな他人への不信感も募るばかり。 もちろん自分も知らぬ間に、うつしてしまうかもしれない。…

  • 遠くの非日常より近くの日常を

    今月まで、勤務先は在宅と出勤の併用。 遠距離付き合いの旦那とは、いまだに会えず。仕方ないので、変わらずひとりで「ステイホーム」続行中。 そんな時は、旦那と旅行した時に撮った数々の写真を眺めながら、過去の旅に想いを馳せる。 今回は少し前に訪れた旦那とのオーストリアの旅をプレイバック。 …………… ウィーン。ヨーロッパの中で長年ずっと行ってみたいと願っていた憧れの都市。 東京を旅立ったのは深夜だったけれど、着いたのは朝。 空港から少し離れたウィーン中央駅は、勝手にロココ調の駅を想像していたけど、全然違った。 ごく普通の大きな駅、って感じ。 到着早々に訪れたのが、ベルヴェデーレ宮殿(上宮)。 庭園に…

  • いつか全てを受け入れるとき

    先月、親が手術をしたことは、先の記事にあげたとおり。 入院に至るまで、検査のために幾度となく病院を訪れた。 医師から紹介された大病院は、入館の際、呼び出し機を渡される。 院内で待ち、順番が来ると呼び出し機が鳴り、診察室の前の中待合に行く。それまでが相当長い。初診は4時間、再診なんて、予約したのに2時間超待たされた。 大病院なので当然のことながら、さまざまな科があり、どこも大勢の患者が待っている。いかに病人が多いことか。 ひとりで来ている人もいるが、高齢者は大抵が夫婦、あるいは自分くらいの子どもが付き添っている。 待ち時間が長いと、ネガティブなことばかり頭を巡る。それは親に関すること以外、自分の…

  • 人間万事塞翁が馬

    しばらくぶりの更新となってしまった。 1ヶ月前、世界中がコロナ禍に憂えている時、突然、別の禍いが自分の家族にふりかかり、以来ずっと思い悩んでいた。 時は4月末。自分は具合の悪い親を連れ、実家から1時間ほどの病院に来ていた。 その数日前、親のかかりつけの医師に呼ばれ、 「定期検診の結果に異常がある。別の病院で至急精密検査をした方がよい」 そう言われたのである。 コロナ感染予防のため、病院も厳戒態勢が敷かれていた。患者達の様子を見る限り、その検査は若い人でも相当キツそうで、高齢者にはあまりに過酷なものだった。 結局、検査を終えたのは夕方。親は心身共に疲労困憊という様子。 長い検査が終わったことで、…

  • 小さな暮らしへ思いを馳せる

    このところ、実家から隔日通勤している。 仕事以外は、高齢の親を病院に連れて行ったり、買い物や家事など何かと忙しい。 唯一ゆっくり出来るのは、寝る前と土日の散歩の時のみ。 実家は都心から1時間ほどの郊外にある。 そこは、近くに山があり、小川が流れ、畑が広がり、長閑そのもの。 今の時期、天気が良ければ、絶好の散歩コースとなる。 ブログにこれまで何度も書いているけれど、自分は散歩が好きだ。 同じことを考える人ばかりなのか、或いは運動不足を解消するためか、休日の日中は、コロナ禍以前より、ずっと沢山の人が出てきている。特にランニングや公園でのストレッチする人の多いこと。勿論東京なんかに比べたら、全然少な…

  • どんなに世界が変わろうが…

    緊急事態宣言が発令されて1週間。 仕事以外、自粛の日々である。 最近、えっちな有料動画サイトが大盛況で、新規会員が増えまくってるらしい。 そりゃそうだよね。家に篭りっきりでひとりでやることと言ったら……誰にも迷惑かけないしね。 自分の場合は、動画を観なくても、想像力でいくらでも……ってそんな話じゃなかった。 先日、職場の別部署の女性同僚に会った時、 あれ?いつもと雰囲気違う?? 髪はボサボサ、目もショボショボ。 どうしたんだろう? 彼女曰く、 「美容院も行けないし、化粧もしてないんです。どうせみんなに会わないし、マスクしちゃえば分かんないから…」 ああ、なるほど… また別の男の同僚は、目ヤニは…

  • 現実が想像を超える日

    先週半ばの夜、寝る支度をしていると、上司からスマホに着信が… (こんな時間になんだろう?) 嫌な気分になりながら出ると、上司が一方的に甲高い声でまくしたてる。 高い声(しかも大声)が苦手な自分は、胸がキリキリした。 どうやら都知事の要請を受けて、「社員らを明日以降自宅待機にさせよう」という話らしい。 「ただし管理職以外…」。 ……… 翌朝7時30分に、役員と管理職の一部が集まった。他の社員らは、昨夜中に連絡が行き、いっせいに自宅待機。 「来週以降はどうするか?」 長々話し合いの結果、まずは週末までの平日はいずれも管理職だけで乗り切り、翌週からはシフト制を組むことに… だが、ただでさえ“自己主張…

  • それでも季節は巡る

    先日の三連休の初日、父親の眠る墓にひとりで行ってきた。 コロナウイルスの影響で、彼岸法要も中止。 寺から「塔婆料と供養料は納めるように」と封書が届いたことから、持参することにした。 郵送するという手もあったが、やっぱり自分は墓参りだけは、せずに居られない。 幼い頃はあんなに面倒くさいと思っていたのに… 寺は、実家から片道電車で二時間くらい。都心なのに古い下町のようなところ。 その日は少し風が強かったけれど、空は青く澄み渡り、暖かい春の陽射しが実に心地良い。 普段仕事では朝早く出かけ、夜遅く戻る日々。日中も窓のない部屋の奥にいるため、どんなに晴れていようと、陽の光の恩恵に預かることがない。 (天…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、cherrybeargoさんをフォローしませんか?

ハンドル名
cherrybeargoさん
ブログタイトル
遠距離恋愛ゲイの独り言〜ふたたび
フォロー
遠距離恋愛ゲイの独り言〜ふたたび

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用