不安⑥
『不安の哲学』(岸見一郎著・2021年6月1日刊)、以下転載です。「老いは“退化”ではなく“変化”です。老いた今が若いときと比べて劣っているわけではなく、ただ老いているという状態にあるだけと見るということです。逆にいえば、健康や若さがプラスであると見る必要はありません」「歳をとればできないことは増えます。しかし、だからといって不幸になるとは限りません。かつて持っていたものが今はないと不平をいう人は、若いときもそうだったに違いありません。そのような人は若いときも老いても何を手にしても満足しないでしょう」「失われた若さや美しさ、健康を嘆くのではなく、自分が生きていることがそのままで他者に貢献していると思えることが、老年期の危機を乗り切るために必要です」「ただ経験を重ねることでは賢くなれませんが、記憶力のような...不安⑥
2022/09/30 07:29