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2018/07/29

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  • 不安⑥

    『不安の哲学』(岸見一郎著・2021年6月1日刊)、以下転載です。「老いは“退化”ではなく“変化”です。老いた今が若いときと比べて劣っているわけではなく、ただ老いているという状態にあるだけと見るということです。逆にいえば、健康や若さがプラスであると見る必要はありません」「歳をとればできないことは増えます。しかし、だからといって不幸になるとは限りません。かつて持っていたものが今はないと不平をいう人は、若いときもそうだったに違いありません。そのような人は若いときも老いても何を手にしても満足しないでしょう」「失われた若さや美しさ、健康を嘆くのではなく、自分が生きていることがそのままで他者に貢献していると思えることが、老年期の危機を乗り切るために必要です」「ただ経験を重ねることでは賢くなれませんが、記憶力のような...不安⑥

  • 不安⑤

    不安に関する本を、数冊借りてきたので、まずは識者の意見を聞いてみます。『不安の哲学』(岸見一郎著・2021年6月1日刊)、著者はアドラー心理学の研究者だとあります。以下転載です。まず、「不安の正体」として、「何か決断をしなければならない時には、何か問題が起きないだろうかとこれから起こるであろうこと予測して不安になります」「迷っている間は決めなくていいのです。しかし迷うのをやめた時、決めなければなりません。決断を先送りするためには、これからのことを思って不安になればいいのです。不安は決断をしないために作り出される感情なのです」と書き出している。また「パンデミックと不安」という章で、「真実を知ることが重要」「過剰に悲観的にならないこと」「今は仮の人生ではないということ」「今が非常時だとかんがえることも問題です...不安⑤

  • 適度な物語を求めて

    適度な物語を求めて──「島薗進×五十嵐太郎司会=辻田真佐憲日本人はなぜ新宗教をもとめるのか──『新宗教を問う』刊行記念」イベントレポート-webゲンロン(genron-alpha.com)適度な物語を求めて──「島薗進×五十嵐太郎司会=辻田真佐憲日本人はなぜ新宗教をもとめるのか──『新宗教を問う』刊行記念」イベントレポート新宗教は1920年台から60年代にかけて多様な形で流行した。霊友会や創価学会、生長の家のように、今なお大きな存在感を持つ組織が勃興したのがこの時期である。この時代、日本では農村から都市への人口の移動が激しくなっていた。農村では人々は地縁で結ばれていたが、都市では「つながり」が薄い。そのとき、新たなつながりを与えてくれたのが新宗教だった。島薗は、都市生活者の「居場所」の一つとして発展したの...適度な物語を求めて

  • 接待

    昨日の続きですが、本来、昼は一緒に食べる予定で、お店を予約してくれていました。途中、休憩も兼ねてドライブインで、食べていくからと、食事はキャンセルしてもらっていました。研修会場である市民ホールに着き、講師控室に案内されると、写真のとおり各種ドリンクとお菓子が机の上に置いてありました。研修会は大学時代の友人が組長していて、その友人の招きです。その友人が「ドリンク、好きな物を飲んで下さい」とのことで、栄養ドリンクを一本飲みました。研修が終わって帰る段になると、各種ドリンクとお菓子を袋に入れてくださり、他に手みやげとしてお菓子の箱づめと、クルマできたからでしょう、地場の新米10キロを頂戴しました。「昼も接待できず、夕食も一緒出来なくてすみません」とのこと。昨朝、その友人から電話がありました。「昼も接待できずすま...接待

  • 1000キロ、ドライブ

    1065キロ、昨日一日は、早朝より車でのドライブのでした。私が利用する車は、軽自動車と2000ccクラスのアコードがあります。普段使いは軽が専門です。駐車場が多いいことから、駐車にスペースを取らないからです。東京へ行くときは普通車です。一日1000キロを走ると、「普通車で良かった」と、普通車のアコードに感謝の気持ちがもてました。昨日は、滋賀県の高島町で開催される研修会の約束をしていました。朝、6時30分に出て、12時前に着くという計算です。早朝、大雨が降っているので、新幹線も遅れたりするので早めに出るかと5時のニュースを聴いていると、5時7分頃、「JRから、東海道新幹線は始発から正午まで計画運休をすることとなりました」のこと。これは大変だと、車で行く決意をしましたが、東名高速も通行禁止とのこと。長野経由の...1000キロ、ドライブ

  • 不安④

    不安に関する本を、数冊借りてきたので、まずは識者の意見を聞いてみます。『不安の哲学』(岸見一郎著・2021年6月1日刊)、著者はアドラー心理学の研究者だとあります。以下転載です。まず、「不安の正体」として、「何か決断をしなければならない時には、何か問題が起きないだろうかとこれから起こるであろうこと予測して不安になります」「迷っている間は決めなくていいのです。しかし迷うのをやめた時、決めなければなりません。決断を先送りするためには、これからのことを思って不安になればいいのです。不安は決断をしないために作り出される感情なのです」と書き出している。また「パンデミックと不安」という章で、「真実を知ることが重要」「過剰に悲観的にならないこと」「今は仮の人生ではないということ」「今が非常時だとかんがえることも問題です...不安④

  • 不安③

    キルケゴールの考えを、古い本ですが『こころの病い―不安と文化』の中で執筆している田代信維氏の執筆から転載します。「不安」という言葉のもつ意義は、すでに一五〇年前、デンマークの哲学者S・キルケゴールが『不安の概念』という本で不安の定義、不安の意味するものについて書いています。そのなかから私か理解し得たこと、また不安がもつ大事なことがらと思うことを、簡潔に述べさせていただきます。キルケゴールの見解によると、不安というものは、自由に直面したときに起こるというのです。状況からみると、どういう状態かわからない、どういう状態とも勝手に理解できる、また行動からみると、どのような行動をしてよいかわからない、逆に、どのような行でもとれる場面に直面したときに起こるというのです。従って、そこには無限の可能性と創造性がふくまれて...不安③

  • ここには民主主義がある

    一昨日のエリザベス女王の葬儀、権威の持つ力について思いを巡りしました。アメリカのキッシンジャー元国務長官が本願寺に来たときの話がある。当時、京大のた矢野暢教授が案内した。「彼は事前に西本願寺の解説を聞いており、日本の浄土真宗の本山で、″カセドラル(大聖堂)″であると知っている。英語で″カセドラル″ということになりますと、これはイメージとしてはローマ法王庁みたいなイメージ、バチカン宮殿みたいなイメージになる。すごく権威主義的で、天皇陛下よりも、アメリカの大統領よりもはるかに権力的な、カリスマ的な法王がいるというイメージを感じる。ところが、ここに来て彼が直感的に感じたことは、日本の宗教とは非常に庶民的であるということでした。キッシンジャーはヨーロッパ人の本能として、ものすごく権威主義的な法王の存在と、その前に...ここには民主主義がある

  • エリザベス女王の本願寺参拝

    昨20日は、エリザベス女王の葬儀でした。お説教で良く聞くことですが、エリザベス女王のことです。昭和五十年五月、イギリスのエリザベス女王夫妻が来日をされ、日本の代表的な宗教施設を訪問したいという要望があり、西本願寺にもお見えになっています。御影堂(ごえいどう)の向拝(ごはい)(正面の入り口)で、当時の光照門主がお出迎えになり、国宝の鴻の間や能舞台などを拝観されています。阿弥陀堂の御本尊の前で、「ここでは何をお祈りなさるのですか」とお訊ねになり、その時、直接ご案内をされていた光照ご門主は、「人間が祈願するのでなく、阿弥陀様が、十方の生きとし生けるものを必ず救うと誓われているのです」とお話しされました。すると、女王ご夫妻は深々と礼をされたそうです。その後、伊勢神宮を訪問されています。本願寺新報(西本願寺の新聞)...エリザベス女王の本願寺参拝

  • 不安②

    不安と言えばキルケゴールです。中心部分を本からの転載していきます。不安は、たとえて言えば「目まい」のようなものである。仮にあるAかふと自分の目で大口をひらいた深淵をのぞき込んだとすると、その人は目まいを覚えるであろう。ところで、その原因はいったいどこにあるのだろうか。それは深淵にあるとも言えるし、また当人の眼のうちにあるとも言える。というのに、彼が深淵を凝視することさえしなかったら、目まいを起こすことはなかったろうからである。これと同じようなわけで、不安は自由の目まいなのである。つまり、精神が綜合を措定しようとするにあたって、自由が自己自身の可能性の〔底〕をのぞき込み、しかもその際わが身を支えるために有限性に手を差しのべるときに、不安が自由の目まいとなって起こるのある。(『不安の概念』111頁)不安②

  • 不安とは何か①

    図書館の蔵書を「不安」で検索すると、多数の本が選び出される。しかしその検索された「不安」に関する本も2006(平成18)年を境にぐっと減少する。2006年頃、何があったのか。2006年は話題となった映画『ALWAYS-上二丁目の夕日』では、1958年という、高度経済成長始動期の東京を舞台としていた。この映画で流布した評語は、「人びとが未来を信じていた時代」だった。高度成長が始まった年でもある。2006年は1958年より50年。成長という希望の達成に生き甲斐を感じる時代の終焉した年であり、現代の主要な価値観である多様性の尊重が、一般市民の生活の場のも浸透した年と意味づけしてみた。前年2005年デビューしたAKB48。どの女性をセンターにするか、ファンたちの評価の多種多様であったことから、芸能プロデューサーの...不安とは何か①

  • 自己愛過剰社会⑤

    『自己愛過剰社会』(ジーン・M・トウェンギ(著),W・キース・キャンベル(著),桃井緑美子(翻訳))の続きです。自己愛病の治療もう一つのナルシシズムの治療薬は、意外なところにある。自分自身への慈しみである。この概念の研究を先駆けたクリステイン・ネフは、自分への慈愛の働きを次のように説明している。「人間はつねに望みどおりの自分でいることも、そうなることも難しい。望みどおりでない自分を否定したりそれに抵抗したりすると、ストレスや欲求不満や自己批判にいっそう苦しむことになる。現実の自分を共感とやさしさをもって受け入れれば、非常に心が落ち着くのを実感する」。自分への慈愛は自分を賛美したり高く評価したりすることでも、駄目な自分を弁護することでもない。現実を正しく受け入れて自分にやさしくなることだ。「自慈心があれば、...自己愛過剰社会⑤

  • 自己愛過剰社会④

    『自己愛過剰社会』(ジーン・M・トウェンギ(著),W・キース・キャンベル(著),桃井緑美子(翻訳))の続きです。ナルシズムは自信に満ちた態度や健全な自負心のことではない。ナルシストは、ただ自信があるのではなく、自信過剰であり、単に自尊心の高い人とは違って、心の通った人間関係を大切にしない。ナルシズム流行病を理解するのが重要なのは、長期的に見ると、それが社会に害を及ぼすからである。ナルシズム流行病は、とりわけ女の子に大きい害を及ぼす。10代で豊胸手術を受ける子どもが1年間で55%も増えた。アメリカ人は自己を賛美したい気持ちが度を超している。アメリカは自己賛美という「万能薬」を服用しすぎて、もはや傲慢とか自己中心などの深刻な副作用が現れている。自信をもとうと急ぐうちに、アメリカ文化は暗く不吉なものへの扉を開け...自己愛過剰社会④

  • 自己愛過剰社会③

    『自己愛過剰社会』(ジーン・M・トウェンギ(著),W・キース・キャンベル(著),桃井緑美子(翻訳))の続きです。この本の趣旨は「はじめに」に次の様にある。現在、アメリカではナルシシズムが流行病にまでなっている。メリアム・ウェブスター英語辞典は「エピデミック」(*医療・公衆衛生で、一定の地域や集団において、ある疾病の罹患者が、通常の予測を超えて大量に発生すること)を「ある集団内の非常に多くの個体が罹患する病気」と定義しているが、ナルシシズムはまさにこれにあてはまる大学生三万七〇〇〇人から集めたデータによると、自己愛性パーソナリティの特性を示す人は一九八〇年から現在までに肥満と同じくらいの速さで急速に増加しており、この変化はとりわけ女性において著しい。二〇〇〇年以降は過去数十年とくらべていっそう勢いを増してい...自己愛過剰社会③

  • 中城ふみ子の歌

    一昨日、昨日と目黒の光隆寺斎藤清龍ご住職の通夜・葬儀でした。導師、法話ともに私が勤めました。法話の一部です。お通夜には3つの大切な意味があります。一つは、ご遺徳を偲び、その頂いたご縁を何処まで深めていけるか。その最初の夜であるということです。喩え省略。二つ目は、故人が最後に身を以つて示してくださった「死」ということ。人生には終わりがあることを、悲しみの中で学び取るということです。杉並区に築地本願寺の墓地「和田掘廟所」に、故渡辺淳一氏のお墓があります。『失楽園』などで有名な作家です。私は渡辺淳一氏の小説では『冬の花火』(文春文庫)だけ読んだことがあります。戦後の代表的な女性歌人・中城ふみ子(1922~54)を小説で書いたものです。北海道の帯広に生まれ、20歳のときに鉄道技師の男性と見合い結婚。3男1女を出産...中城ふみ子の歌

  • 中城ふみ子の歌

    一昨日、昨日と目黒の光隆寺斎藤清龍ご住職の通夜・葬儀でした。導師、法話ともに私が勤めました。法話の一部です。お通夜には3つの大切な意味があります。一つは、ご遺徳を偲び、その頂いたご縁を何処まで深めていけるか。その最初の夜であるということです。喩え省略。二つ目は、故人が最後に身を以つて示してくださった「死」ということ。人生には終わりがあることを、悲しみの中で学び取るということです。杉並区に築地本願寺の墓地「和田掘廟所」に、故渡辺淳一氏のお墓があります。『失楽園』などで有名な作家です。私は渡辺淳一氏の小説では『冬の花火』(文春文庫)だけ読んだことがあります。戦後の代表的な女性歌人・中城ふみ子(1922~54)を小説で書いたものです。北海道の帯広に生まれ、20歳のときに鉄道技師の男性と見合い結婚。3男1女を出産...中城ふみ子の歌

  • 自己愛過剰社会②

    『自己愛過剰社会』(ジーン・M・トウェンギ著)続きです。過剰な自己愛を、ナルシズムという。「自己を愛したり、自己を性的な対象とみなす状態を言う。転じて自己陶酔」(広辞苑)とある。この言葉は、ギリシャ神話のナルキッソスのもとずいている。ナルキッソスはギリシア神話の中でも著名だが、その核心部分は、次の通りです。ナルキッソスをムーサの山にある泉に行きが水を飲もうと、水面を見ると、中に美しい少年がいた。それはナルキッソス本人だった。ナルキッソスはひと目で恋に落ちた。そしてそのまま水の中の美少年から離れることができなくなり、やせ細って死んだ。また、水面に写った自分に口付けをしようとしてそのまま落ちて水死したという話もある。ナルキッソスが死んだあとそこには水仙の花が咲いていた。この伝承から、スイセンのことを欧米ではナ...自己愛過剰社会②

  • 自己愛過剰社会①

    平成22年頃出版された『自己愛過剰社会』(ジーン・M・トウェンギ著)を借りてきましたが、私の過去のブログで、この本について触れています。まずは転載します。読売新聞(23.1.8)の書評欄に『自己愛過剰社会』(ジーン・M・トウェンギ(著),W・キース・キャンベル(著),桃井緑美子(翻訳))が出ていました。アマゾンの本紹介に「つねにインターネットで自分をアピールし、セレブをもてはやし、美容整形にはまる…「個性的になれ」「特別になれ」と謡い上げる風潮は、社会になにをもたらすのか?モンスターペアレントやいじめ、無差別殺人事件を生み出した自己愛病の原因と治療法を心理学者が解く」とあります。先の書評(評・岡田温司)には「…それにしてもなぜこれほどまで自己愛過剰な社会が出現したのか。著者は、あらゆる局面で打ち消しがたい...自己愛過剰社会①

  • 自己愛過剰社会①

    平成22年頃出版された『自己愛過剰社会』(ジーン・M・トウェンギ著)を借りてきましたが、私の過去のブログで、この本について触れています。まずは転載します。読売新聞(23.1.8)の書評欄に『自己愛過剰社会』(ジーン・M・トウェンギ(著),W・キース・キャンベル(著),桃井緑美子(翻訳))が出ていました。アマゾンの本紹介に「つねにインターネットで自分をアピールし、セレブをもてはやし、美容整形にはまる…「個性的になれ」「特別になれ」と謡い上げる風潮は、社会になにをもたらすのか?モンスターペアレントやいじめ、無差別殺人事件を生み出した自己愛病の原因と治療法を心理学者が解く」とあります。先の書評(評・岡田温司)には「…それにしてもなぜこれほどまで自己愛過剰な社会が出現したのか。著者は、あらゆる局面で打ち消しがたい...自己愛過剰社会①

  • 生き物が老いるということ

    『生き物が老いるということ-死と長寿の進化論』(中公新書ラクレ・June9,2022・稲垣栄唱祥著)からの転載です。いつまでも若々しいイネイネを知り尽くした農家の方が管理する田んぼでは、滅多にそんなことはないが、ときどき、秋になっても葉を青々とさせているイネを見かけることがある。他の田んぼでは、イネは黄色く枯れているのに、その田んぼでは、イネはいつまでも緑の葉を茂らせている。緑の葉で光合成を行い、茎も葉も旺盛に茂っている。その姿は、とても若々しい。しかし、どうだろう。これらのイネでは、実りが遅れ、収穫される米も少ない。じつは、土の中の肥料分か多すぎると、イネはいつまでも葉を成長させてしまうのだ。窒素は、イネの成長には不可欠の大切なものである。しかし、それは茎や葉を茂らせるためのものだ。しかし、米を実らせる...生き物が老いるということ

  • あそかビハーラ病院譲渡

    『中外日報』(2022.9.7)号からの転載です。あそかビハーラ病院譲渡本願寺ビハーラ医療福祉会と、あそかビハーラ病院の事業譲渡契約を締結した、神戸国際医療交流財団の後藤章暢代表理事(61)と、同財団が病院運営のために立ち上げた日伸会ビーハラ医療福祉機構の後藤彰大代表理事(29)が、今後の病院経営やビハーフ活動への思いを語った。(聞き手=渡部梨里)なぜ譲渡先に名乗りを上げたのか。後藤章暢私は浄土真宗本願寺派西林寺(神戸市東灘区)の門徒で、西本願寺医師の会の会員です。ビハーラ活動に関心があり、それを医療人としてどう協力できるのかと考えて医師の会に入会しました。今年の2月末に新聞であそかビハーラ病院を譲渡するという報道があり「何だこれは」と。私が医療人として宗教と関われるのはビハーラ活動しかないと思っていまし...あそかビハーラ病院譲渡

  • 人のせいにする

    電話相談で「他者から“あなたは人のせいにする”」といわれるという相談があった。電話を切ってから考えさせられてことですが、通常、自分の上に起こっている悪いことの原因を他人の求める事です。通常、これは良くないこととして認知されます。ところが自分の上に起きている良いことを、感謝と行為で他者のその原因を求める事は、「人のせいにする」とはいいません。むしろこれは良いこととして賞賛されます。良く考えて見れば、この両者は同じ事ではないかということです。根本的なところは、都合が良ければ他者に感謝し、都合が悪ければ他者を非難する。自分の都合という物差しにしている事は同じです。その自分の都合を越えていくところに、一筋の道があるようです。人のせいにする

  • キャップ集め

    私の実家である松戸天真寺によったら、玄関脇に写真の通りのキャップの山。本気モードでキャップ集めをしていることを実感しました。当西方寺のキョップ集めをしていますが、私の狙いは、家庭でキャップがあったとき「あっ、西方寺の持って行こうか」と日常生活で西方寺を思い浮かべることを主眼としています。集まったキャップは天真寺へ持って行きます。天真寺は、書き損じのハガキ等も収集していて見習うべきでしょう。キャップ集め

  • 女優原田ヒサ子

    夜中に凄い雨と雷で目が覚めた。NHKラジオ「聴き逃しサービス」で昨7日に「深夜便・明日へのことば」を聞いた。原田美枝子(女優)「記憶が薄れても、消せない想いをとらえて」で、俳優の名にうとい私はNHK朝の連続ドラマ「ちむどんどん」のイタリアンレストランオーナー役の方であることを知った。写真を見ると、良く刑事役で出ている人だと名前と顔が一致しました。インタビューのなかで、一昨年公開されたドキュメンタリー映画「女優原田ヒサ子」の話題が出た。自身で制作、撮影、編集、監督とすべてに関わってできた映画で、24分の短編映画。御尊父が亡くなってから認知症がどんどん進んでしまって、軽い脳梗塞で病院に入った時に、「私15歳の時から女優やってているの。」と言ったことが映画製作の原点だと言っていました。「どうして母がそういうこと...女優原田ヒサ子

  • 自助社会を終わらせる②

    『自助社会を終わらせる:新たな社会的包摂のための提言』(June30,2022・宮本太郎著)からの転載です。日本のメリトクラシーの特徴‐‐「能力主義」という変異種日本社会に注目するならば、先述したようにメリトクラシーが「能力主義」と訳される場合が多いことからもうかがわれるように、“能力”という言葉・概念がきわめて高い重要性を与えられていることが特徴的です。イギリスのマイケル・ヤンブは〈要因》の構成要素としてIQを挙げていましたが、もっと多義的で漠然とした“能力”という言葉と、そのさまざまなバリエーションが、個人の人生を左右する重要な選抜の場面や、日常的な語りのなかで、頻繁に繰り返し使われることが日本の特徴です。バリエーションとしては、たとえば学校のなかでは学校的“能力”としての「学力」や、近年では「生きる...自助社会を終わらせる②

  • 自助社会を終わらせる

    『自助社会を終わらせる:新たな社会的包摂のための提言』(June30,2022・宮本太郎著)からの転載です。コロナ禍の最中に就任した当時の菅首相が、「まず自助でやってみる」などと言うのを聞いて、驚いた人もいたと思います。パンデミックから半年経った段階の調査でも、ウイルスへの感染それ自体を「自業自得」とみる人が日本では11%を超えていて、イタリアの2.51%、アメリカの1%などと顕著な差がありました(『読売新閧』二〇二〇年六月二九日朝社)。こうした社会的な烙印は、時には身体への負荷以上に感染の恐怖を増幅させてきました。このことと関連して、今日問題になっている「ヤングケアラー」という言葉については、ある福祉団体の若いリーダーが、この言葉にもケアヘの低評価が隠れているのではないかと述べていたことが印象的です。「...自助社会を終わらせる

  • 演奏を通して作曲家と向きあう

    未明に間が覚めたので、ラジオの聞き逃しサービス「2022年9月3日土曜日、前橋汀子(バイオリニスト)「バイオリンと生きて演奏活動60年」を聞きました。日本を代表するヴァイオリニストの前橋さん、今年プロとしての演奏活動60年を迎えました。から始まったインタビュー、お話を聞きながら感性の豊かさにふれることが出来ました。記憶に残った言葉です。「記号を通して作曲家の意図をくみとる」「演奏を通して作曲家と向きあう」「桜の花が咲いているとことに、幹があって根があって見えない様々なものに支えられているように、バッハにも表現出来ない埋もれているようなところが楽譜の中にあるわけです。それは楽譜にも書かれていないし、いままでは見えている物しか見えなかった、そういう所を感じると広がりが深くなる……」等々。名号をとおして菩薩の願...演奏を通して作曲家と向きあう

  • 喜怒哀楽のお経を読む

    『喜怒哀楽のお経を読む』(朝日選書・June10,2022・釋徹宗著)、リクエストした本を図書館に取りに行き、新着コーナーにあったので借りてきました。一つだけ転載します。■黒砂糖の汁を煮た話では次を読みましょうか。昔、愚人が、黒砂糖の汁を煮ていた。ちょうどその時、ある金持が、その家を訪れた。そこで愚人は、こう思った。「そうだ。黒砂糖の汁をとって、この金持に出そう」そして、それに少しの水をまぜ、火の中において、上から扇で、あおいで冷やそうとした。すると、そばにいた人が言った。「下の火を消さずに、上からあおぎつづけても、冷えるはずはなかろう」この時人々は、みなことごとく、あざ笑った。これはわかりやすくて、いい譬喩になっています。落とし噺としてもよくできています。このお話に付いている教えは、これはちょうど異教徒...喜怒哀楽のお経を読む

  • 三島由紀夫の葬儀

    知人から「三島由紀夫の葬儀(1971年1月24日)築地本願寺で行ったようだが、その資料を持っていないか」という電話を貰った。「S社長なら知っているかも知れない」と返答した。S社長から次のようなことを聞いた事があるからだ。渋谷駅近くのサウナに入っていたら、三島由紀夫を部下数人がサウナ室に入って来た。三島が学習院の先輩だったので、軽く会釈した。その次の日、宿区の自衛隊市ケ谷駐屯地の中で、割腹自殺事件が起こったという。下記は「三島由紀夫の葬儀(1971年1月24日)[6368914] 写真素材・ストックフォトのアフロ(aflo.com)」より転載。キャプション三島由紀夫さんの葬儀陸自東部方面総監部乱入・割腹自決事件から2カ月東京・築地本願寺に並ぶ会葬者,1971年(昭和46年)1月24日、東京・築地本願寺で作家...三島由紀夫の葬儀

  • 国葬というセレモニー

    仏華は、いつもは花屋さんが届けてくださる。7月末は、東北の災害で生産者が打撃を受け、入荷が少なく値段も高く苦労しているとのこと。昨日届けて下さった時は「菊は政府が全て抑えてしまって、菊そのものが少ない。国葬で祭壇だけでも50.000本の菊と使い、その他、献花用の菊で、来賓だけでも6000人……」とのこと。国葬を言うセレモニーを見る視点を一つ頂いた。献花の指名順も興味があり、セレモニーの組み立て等、興味深い。国葬というセレモニー

  • あふれでたのは やさしさだった 奈良少年刑務所

    『あふれでたのはやさしさだった奈良少年刑務所絵本と詩の教室』(2018・寮美千子著)を借りてきました。『世界はもっと美しくなる奈良少年刑務所詩集』『空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集』の次の出た奈良少年刑務所関連の三冊目の本です。次の詩はいつも二コニコ笑っているTくん、か、書いてくれたもの。こんな思いをしてきたということは、この詩を読むまで、わからなかった。父と母から教わったこと「あんたなんか産むんじゃなかった」という毋の言葉ぼくを湖に突き落として殺そうとした父の行動小さい頃からぼくは生きていてはいけない人間だと教えられました入水首つり薬の大量服薬……病院のベッドで毋からかけられる言葉は「まだ生きてたん?死ねばよかつたのに」でした大人は誰も助けてくれなかった僕には生きる意味も価値もありませ...あふれでたのはやさしさだった奈良少年刑務所

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