「疲れてるみたいだな、徹夜か?」 「それが昨日、家のPCが壊れてしまって。作業に没頭して、時計を見たら、外は明るいし、もう朝の四時になると空が明るくなるんですねぇ」対面の席に座って鈴木は栄養ドリンクを飲み干す。最近では、通常の清涼飲料水と同等のパッケージでかなり飲みやすく改良されているようだが、熊田はまったく手を付けずにいた。一時的な効果の後に、どっと落ち窪んだ顔でエネルギーが切れたように佇む部下たちを何度も目撃し、体力の少ない者には不向きだと感じたかだら。予測するにエネルギー消費と栄養の消化を同時に行っているのだろう。通常は消化にその力を使って、活力を得るのであるが、ドリンクは液体であり即効…