もしかしてストーカー 14

〜ユノ17歳 チャンミン29歳の春〜ファーストキスから10年。忌まわしきあの日、数秒のキスを経て僕はユノ君をなぎ倒し、鼻息荒く立ち上がった。ユノ君はと言うと、ピンクに頬を染めて俯いていた。「な、な、なに…っ……をするの！！」「……ごめんなさい。どうしても、したくって。」「し……したいからって……。」「チャンミン先生が……あんまり綺麗だから。僕のファーストキスの相手は、チャンミン先生じゃなきゃ……駄目だから……。」「だ……...

もしかしてストーカー 13

ホミンの脳内妄想ストーリーを吐き出す場所。閲覧注意。

もしかしてストーカー 12

学園祭でのステージは大成功だった。最前列中央で『チャンミン先生♡』と手書きしたプラカードを持って陣取るシウォン君とユノ君を発見したキュヒョンが最初の歌詞を吹き出しそうになったが、その後の演奏はクールに決まった。ステージの後は女子に囲まれ、連絡先をたくさん交換したし、ヨヌ先輩には褒められる。ついでに、ヒクイドリ君達の僕への憧れも増したようだ。ユノ君なんて、涙ぐんでいた。「チャンミン先生カッコ良かった...

もしかしてストーカー 11

ホミンの脳内妄想ストーリーを吐き出す場所。閲覧注意。

もしかしてストーカー 10

「はふぅ。カッコいいですっ！」ギターの似合うイケメン、すなわち僕は、どうやら彼の恋心を増幅させてしまったらしい。伴奏に合わせて口ずさむと、ユノ君も小さな声で歌い始めた。「twinkle twinkle little star♪」一緒に過ごした昨年短い夏。英語のレッスンの時、年配先生のピアノに合わせて僕の手を握り、ユノ君は嬉しそうに歌っていた。あの姿を思い出し、この曲を選んで良かった。反対の手を握っていたシウォン君も、歌ってい...

もしかしてストーカー 9

ユノ君の家はシウォン君の家と似たレイアウトだったが、大家族だけあって数室多いようだ。玄関を入ってすぐ、廊下の右手に防音の部屋があり、味のあるギターが並んでいた。木目調の天井。ゆったりとしたソファ。ギターと同じくヴィンテージもののテーブルはアメリカン。バーカウンターまであり、名前も知らないお酒の瓶と、曇りのないグラスがずらり。男なら誰しも憧れる趣味の部屋ってやつだ。ジャズクラブの一角みたいな雰囲気は...

もしかしてストーカー 8

ユノ君の浮気発言には、ずっこけた。一方、シウォン君はすたっと姿勢を正して涙を拭くと、胸を張る。「ママっ！！チャンミンはすごい先生だよ！分からなかった問題を分かりやすく教えてくれる。感動して泣いちゃうくらいだ！！」「まーっ！！それで泣いてたの！！素晴らしいじゃない！！」シウォン君の臭い演技には感動である。濃い顔を生かして、将来コメディ俳優にでもなれると思う。お母さんは「ジュース持ってくるわね！」と喜...

もしかしてストーカー 7

またか！？また、失神するのか！？僕が後頭部からの卒倒に備えて身構えたその時、廊下から声がした。「おにいちゃーーー！しっこしたよーーー！！」「はっ！！」兄の威厳恐るべし。ユノ君は突如正気に戻った。「ごめんなさい……僕行かなきゃ。」「はい。」声を出してから「しまった」と思ったが、ユノ君に変化はない。あたふたとカメラを首にかけ、熊の目をじっと見つめる。「今日は……熊さんに会えて嬉しかったです。」「ぅわっふ。...

暑中お見舞申し上げます

暑中見舞い申し上げます。と言いつつ、そろそろ残暑見舞いの時期ですね。皆様ご無沙汰しております。誰も心配しておられないでしょうが、私は案の定、元気です。幸いなことにワクチンも接種完了し、何ら副反応なく猛烈に働く日々。精神のみならず、身体までやたら強靭な自分に感謝です。それにしても、早い。早いですよね1日1日が。あと5ヶ月もないなんて2021年！！私の激務夏はまだ道半ばにも到達していないのですが、予想外、予...