プロフィールPROFILE

森 淳(もり・すなお)さんのプロフィール

住所
北海道
出身
愛知県

自由文未設定

ブログタイトル
モリノスノザジ
ブログURL
https://s-f.hatenablog.com/
ブログ紹介文
日常のなかで気づいたヘンなこと、わくわくすること、ふしぎなことについて書いています。できるだけどうでもいいことを書きたい。
更新頻度(1年)

139回 / 365日(平均2.7回/週)

ブログ村参加:2018/07/14

森 淳(もり・すなお)さんのプロフィール
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ハンドル名
森 淳(もり・すなお)さん
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モリノスノザジ
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モリノスノザジ

森 淳(もり・すなお)さんの新着記事

1件〜30件

  • りんご恐怖症

    りんごがこわい。りんごがこわい。シャリっとあまいりんごがこわい。秋の味覚まっさかり、あかくてまるくてあんなにかわいいりんごが私はこわくてたまらない。 私はりんごに怯えている。隣で他人がりんごを食べている音を聞くだけでも鳥肌が立つ。丸のままの赤いリンゴはまだしも、皮をむかれた果肉を見るとだんだんムズムズしてくる。りんごのあの、、果肉のシャリシャリが歯と歯の隙間に挟まる感じ。前歯をりんごに差し込んでからりんごが割れるまでの間の、歯とりんごとかこすれるような、そんなむずがゆい感じがよみがえる。はてには、あのシャリシャリが爪という爪の間に入り込んでくるところまで想像してしまう。これを書いている今だって…

  • 風船はシャツで結んで

    人間はこころとからだのふたつでできてるんだ、って考えは私たちを捉えて離さない。実際のところどうなんだろう?よくわからないけれど、もし人間がこころとからだでできているのだとしたら、私をかたちづくるもののうち「からだ」が占める割合はとても低いと思う。運動なんてほとんどしないし、さほど食欲もないし、性欲も皆無だ。私にとってからだはただ、このこころを乗っけてうごきまわるための乗り物でしかない。 私は、旅行から帰ったあとに体調を崩すことが多い。きっと、旅先でろくな食事をしないからだと思う。ご当地グルメこそが旅の醍醐味、という人もそれなりにいるのだろうけれど、私は香川に行っても讃岐うどんを食べず、島根で出…

  • 秋が足りない

    もしかしたら掃除が好きなのかもしれない、と思うくらいにこの三連休、掃除をする以外の時間はがっつり無気力に過ごして、変な姿勢でダラダラしていたために変なところの筋肉がやたらと痛い。なんにもやる気がしない連休も、起きたら掃除をするぞと思うとなんとなく張り合いが出るもので、昨日はなんと窓拭きまでしてしまった。一年ぶりに掃除する窓ガラスは、よく見ると外面がびっしり土の鱗みたいなので覆われていて、拭いたらとてもきれいになった。 明るい光が入るのは、美しい窓でも豪華な窓でもない。汚れをきれいに磨いて、一日に一度は窓際の洗濯物が片付く、働きものの家の窓だ。 それにしたって、どうして秋はこんなにいろんなことを…

  • 偽の事実がうまれるところ

    そういった場面をまのあたりにしたときに、あのときのことがふっと頭をよぎる。(またか)と思う。それもここのところ頻繁である。それは残念なことで、つまり私はだいたい一日おきくらいの感覚で失望している。 ・・・ 夏になりかけのいつもの朝のことだった。その日は北海道にしてはめずらしく、一日の最高気温が30度を超えることが見込まれていた。朝、職場にかかってきた電話を取ると、電話先はとあるテレビ局の取材クルーだった。 「失礼ですが、そちらは既に冷房を入れてらっしゃるでしょうか」と記者は尋ねた。 私は「冷房は入れておりません」と答えた。「社内の規定で、室内温度が28度を超えた場合に冷房を入れています。今日は…

  • セレブの寝室

    セレブってグタイテキに、どういう生活をしているんだろう?って話になったときに、私たちは「セレブ」と呼ばれる人々の「セレブ」と呼ばれる以外のことを何も知らないのだと気がつく。お金にも発想にも貧困な庶民であるところの私たちが考えつくのはせいぜい『一度しか着ない服を買う』とか『すごくふわふわなタオルを持っている』程度のことしかなくて、それはとても漠然としている。 そんな私にも「お金持ちの寝室」というものには確固としたイメージがある。それは、とにかく広い寝室だ。部屋そのものが大きければ、ベッドも大きい。できれば部屋に占めるベッドの割合が100%、つまり部屋そのものが布団で占められているのが望ましいのだ…

  • 美容師に握られている

    美容室はおもしろい。めぐりにはいろいろな髪型の客たちが、鏡に向かって座っている。それもふつうの意味でいうところの「髪型」とはちょっと違う。なん十個もありそうなカーラーを巻かれて頭から壺のような機械を被っている人や、べとべとの薬剤をつけられたうえに髪の毛を銀紙で挟まれている人。濡れた髪を櫛でぺっとりと撫でつけられて、そのままの状態で待たされている人。どれも街中ではおよそ見かけることのない髪型ではあるけれど、恥ずかしがっている人なんて誰もいない。鏡の前で(だから、自分がどんな髪型をしているかわかるはずだ)ゆっくりと雑誌のページをめくったりしてすましている。美容室は誰かの「変身中」が見られる特別な場…

  • 最適と特別

    現状に不満があるってわけじゃないんだけど、なんかときどきこのままでいいのかなって思っちゃうときがあるんだよね。私、他を知らないでしょ?このまま何年も暮らしていって、今とは違う人生っていうのも知らずに生きていくのが、将来的にいいのかなって。いや、別に不満があるってわけじゃないよ。今以上の条件を求めたらそれこそ選択肢がなくなりそうだしさ。だけど、いつかは離れなくちゃいけないときもくるんだと思う。ああいや、この街からね。 これまでに3回の引っ越しを経験して、社会人になってからはずっと同じ街に住んでいる。北海道ではこの街しか知らない。このあたり一帯の地域にゆかりもなければ知り合いもなかった私は、住むと…

  • (彼女)の消息

    「ギャップ」と言うのはおおむね好ましいものと考えられている。ハンサムなのにおっちょこちょいだとか、いつも隙のない同僚が飲み会では羽目を外してしまうだとか、「おっちょこちょい」「羽目が外れる」だけに目を向ければ欠点に見えるようなことも、むしろチャームポイントになるのではないか。 少し長めの休みには、いつもより少しだけ気合を入れて掃除をすることにしている。できれば、いつもより余裕のあるうちに衣替えの準備も済ませてしまいたいところだけれど、さすがに冬服はまだ早い。洗濯したシーツを干したら、まずは洗面所から順に掃除機をかけていく。 と、ふと妙な感じがした。なにが妙かというと、なんとなく臭う。可燃ごみの…

  • 真昼間の階段

    怪談と言えば幽霊だけど、幽霊の怖さは「いるのかいないのかわからない怖さ」だと思う。想像してみてほしい。夜中、暗い寝室で目を覚ますとなにやらどこかからコソコソと物音がする。あるいは、トイレに立って廊下を歩いていると、自分の顔の真後ろに何かがいるような気配がある。その正体を確かめようと周りに目を凝らしたり、息を詰めて物音に耳を凝らしても、原因は一向にわからない。 たとえばそれが、猫が水を飲もうとして皿を倒した音だとか、廊下の壁に飾られた面だとか、正体がわかってしまえばなんてことはない。けれど、正体がわからないのは怖い。なにかがいるような気がするけどなにもいない。…ように見えて、でもやっぱりなにかが…

  • よわくなる、夏

    あ、秋になった。って感じる瞬間があって、それはたいてい風にあたっているときだ。気温が下がったわけでも、目に見えて日没が早くなったわけでもないのに、8月のあるとき、それはやってくる。いったいそれはなんなのだろう?あの風の正体。風速とか温度とか、そういうものであの「あ、秋になった」を説明することができるのだろうか。北海道はここのところ、去りゆく夏を惜しむみたいに暑さがぶり返した日々が続いているけれど、「あ、秋になった」の風はもうとっくに終わっていて、正味2週間の夏2019はあっという間に終わってしまったのだった。 今年は「あ、秋になった」は盆前にはすでに始まっていた。時期としては若干早いのだけれど…

  • さんまのひと

    最近なんとなくふしぎなことがあって、蛍光ブルーの破片が歯に挟まっている。歯磨きをしてフロスをかけると、歯と歯の間から小さな蛍光ブルーがこぼれてくるのだ。もちろん、蛍光ブルー色の食物なんて食べた覚えはない。アメリカンな色彩のキャンディも、M&M’sのブルーも食べていない。ひょっとして、私の体内で生成されているのだろうか?いずれにしても、はっきりとした原因がわからない。原因のわからないことが自分の体内で起きているということは、なんだかすっきりしないものだ。 すっきりしない心を安定させるには、生活のリズムをつくることが大切だ。そういうわけでもないんだけれど、この時期の私にはルーティンがある。帰りの電…

  • ご近所ドラマチック

    どうやらここのところご近所に赤ちゃんが住んでいるらしく、朝といわず夜といわず泣き声がきこえてくる。熱帯夜が続いた半月前頃はとくに夜泣きがひどかったようで、まあ私はうるさければ耳をふさぐこともできるし、ただゴロゴロしながらうなっているだけなのだけれど、赤ちゃんが泣くたびに起こされてはあやしたり世話をしたりするパパ&ママのことを考えると子育てというのは本当に大変なのだなあと思う。 ふしぎなのは赤ちゃんの声が時間帯によっていろいろな方向からきこえてくることで、昼間は東からきこえてくると思えば、夜は西のほうが大きくきこえる。それも、お昼にはずいぶん遠くで泣いているみたいだ。これはもしかして、近所に同時…

  • 正しいけりの使い方

    短歌をやっています、と言うと「ずいぶん古風な趣味をお持ちで…」と返されたことがあるのだけれど、はたして短歌は古風な趣味なのだろうか?まったく短歌に接点のない人は、短歌と聞けば百人一首に収められているような和歌をイメージするのかもしれない。でも、私が詠むのは口語短歌だ。そして、好んで読むのも口語短歌だ。 どうして口語で?と聞かれると、どう説明したものか迷う。逆に、普段使っていない言葉を短歌を詠むときだけは使うことのほうが説明が必要なのでは?と思うのだけれど、そういうわけにはいかないのが「短歌」なのかもしれない。私も口語短歌というものがあることを知るまでは、短歌と言えば文語を使わなければならないも…

  • 森の書斎から

    一人暮らしの部屋に書斎をつくった。いや、つくったというよりは、気がついたらそうなっていたというほうが正しい。ベッドの脇に、天板と脚だけのシンプルなサイドテーブル。LEDのスタンドライトを取り付けて、ノートとボールペンを置けば即席書斎のできあがりだ。夜中でも朝方でも、なにかを考えついたり思い出したりしたときは、手探りでLEDライトを点けて、ベッドにうつぶせのままペンをとる。近くにノートがあろうと、毎晩寝る前にお祈りをしていようと、書けないときには書けないものなのだけれど、寝返りをうてば消えてしまうほどのちょっとした思い付きを書きつけるにはちょうどいい。そういうわけで、眠れない夜はときどきむっくり…

  • あなたがタイプ

    ビーズみたいな雨がばらばらと降る夏の夜だった。大学の裏山のその先がどことつながっているのかを唐突に知りたくなった私たちは、唐突に車に乗り込んで、深夜のドライブに出かけた。街灯もまばらな山道で、太陽もない夜の曇り空が、木と木の間に明るく透けて見えた。 車内はなんとなく『好きなタイプ』が話題になっていて、「ちょっとわがままな人にふりまわされたい」のだとその人は言った。ふうん。そういうものだろうか。そういう人が、少なくとも一定の割合で存在することは知っている。片思いの相手にやきもきさせられるのも楽しいとか、自由奔放な恋人にふりまわされるのもいい気分だとか、そういうのもなんとなくわかる。だけどそれはた…

  • 6時30分起床、

    日記をつけるようになってから7年くらいが経った。―――と言っても、7年間毎日続けているわけではない。三日坊主を7年間続けている…いや、三日間も続けばいいほうで、最近は一週間に一度しか書かないことだってざらだ。思い出したときに、思い出したように書いているといたほうが正しい。だいたい、決まった時間に同じ電車に乗って会社に行き、パソコンの画面とにらめっこしてるだけの毎日だ。いったい何を日記に書くことがあるだろう? そうなることは書き始める前に予想がついていたことで、なので私は日記をつけ始めるにあたって上質なノートと特別なペンを用意した。なめらかな書き心地の紙のノートに、ブルーブラックのゲルインキボー…

  • 世界を救うねこエネルギー

    私の実家には2匹のねこがいる。一匹はしろくて、一匹はちゃいろい。両方とも牝で、捨て猫が保護されたのを妹がもらってきた。家では父・母と妹、祖父母の5人が暮らしている。ねこたちはどちらもみためがいいねこなので、人間たちにかわいがられている。ときにはねこたちがちょっと嫌がるくらいに。 朝起きるとだいたいねこたちはもう目覚めている。もう目覚めて、寝ている。母親を叩き起こして手に入れた朝食で腹を満たして、そうしてでっぷりとふくらんだ腹を天井に見せつけながら、食後のうたたねを楽しんでいる。ねこたちはたいてい、仏間の縁側にかかった薄カーテンの裏か、廊下のひんやりしたフローリングの上で寝ている。 今朝は廊下。…

  • 誠実な頭皮です

    世間はお盆休みだっていうのに、思ったよりも電車が空いていなくてへこむ。乗客はいつもの半分―――というほどでもない。1割減と言えば控えめすぎるけど、3割減は言い過ぎだ。まったく日本人というやつは、年に一度の墓参りもせずに毎日電車に乗って過ごしているのか、と。自分のことを棚に上げてののしってみる。 通勤ラッシュの戦いは、朝玄関を出るところから始まっている。目当てのホームから電車が動き出し、ホームドアが閉まったそのタイミングで列に並ぶことができればベストだ。そして、そこに並ぶためのスタートダッシュは自宅の玄関から始まっている。一分でも出発の時間が遅れれば、一分でも道中でタイムロスをすれば、列の先頭に…

  • 俺の文章

    日本語の一人称代名詞は多様である。といっても、日常で使われている一人称はせいぜい数種類といったところだろう。「わし」とか「それがし」、「拙者」「わて」なんてのは一種の役割後と化していて、生身の人間がこれを使うことはたぶんほとんどない。「あたし」「俺」「うち」みたいな一人称大飯はどうかというと、これもおそらく、大人の社会ではほとんど使われていない。だいたいは「私」とか「僕」といったところじゃないだろうか。 ブログ記事はどうかというと、これもビジネス社会同様「私」や「僕」で書かれたものがほとんどだ。そんななか俺は、一人称代名詞「俺」を使った文章をこないだ見かけた。めずらしい。この人は普段から一人称…

  • 人生はすばらしいと言う

    このあいだひとつ歳をとった。30歳である。もう30歳。幼いころの私も、社会人になったばかりの私も30歳はとおい大人だと想像していて、でも現に30歳になってみればそれはよくも悪くも単純に、これまでの人生のさきっぽなのだった。20歳の私から切り離された30歳の私など存在せず、ここまで来たところで後ろを振り返れば、そこにはもっと確かな実感がある。よくわからないけど20歳のときの私と、そのとき想像していた30歳の私との間にあった隔たりのようなものはいつのまにかなくなっていて、これまでの私の人生はしっかりとした線でつながっているのだった。 25歳になって「四捨五入したら30だよ!」って騒いでたのが嘘みた…

  • 『天気の子』の結末を私は知っていたはずだった

    映画『天気の子』の感想です。このつづきには『天気の子』・『君の名は』・『秒速5センチメートル』の結末に関する感想が含まれます。ただし、作品のあらすじ紹介や解説は行いません。

  • ジェラシー多治見

    暑さとは体温と気温との乖離の度合いのことなのではないかと、食堂の比較的辛いカレーを食べながら思う。あるいは、冬に新調して敷きっぱなしの毛足の長いラグに両足を投げ出して、缶ビールをすすりながら思う。平熱35度の人にとっての体温38度と、平熱37度の人にとっての体温38度が異なるように、体温が気温と同じくらいに上昇すれば暑さも感じなくなるのではないだろうか、なんて考える。 もともと暑さを我慢するのは好きだった。ひとり冷房の効かない部屋にいて、鉛筆を握る腕にノートが貼りつくのも、背骨を汗が伝うときのすこしゾクッとする感じも、好きだ。地上の空気に含まれた水分を一瞬で焼き払ってしまうようなひどい熱波を浴…

  • あたらしい皮膚

    私には髪がある。おそらくハゲ家系と白髪家系の掛け合わせと思われる私の頭皮がはたしてこれからどんな成長を遂げるのか、その変化から目が離せない。ここのところ女性を中心に白髪に積極的な価値を認めようとする動きがあるけれど、それがなくとも白髪はうつくしい。すっかりまっしろになった頭髪はなんとなく気高いし、黒い髪がいくらか混ざっているのもとてもいい。 頭髪が薄くなるのもまたたのしみようだ。頭頂部や生え際がすこしだけはげかけているのはいとおしいけれど、もし私がはげたらいっそのこと、潔く鬘を装着しよう。セカンド・ヘア・ライフとして鬘をたのしみたい。服を着替えるように毎日髪型を変えるのだ。髪を切るのは簡単だけ…

  • あたらしい比喩

    非の打ちどころがない結婚式だった。ステンドグラスの代わりに窓を彩る新緑。陽の光がその葉の間を透けてチャペルに差し込んでいる。新郎と新婦の清潔な衣装。長椅子から香る木のにおい。讃美歌。花嫁にふりかかるばらの花びら。手作りのウェルカムボード。おいしくて繊細で意匠の凝らされた料理。テーブルクロス。お色直しの時間に会うように、てきぱきと編集されたふたりのなりそめ動画。親戚。新婦の手紙と、涙をぬぐう白いハンカチ。花束。結婚式を構成する要素というのはおおよそ似たようなものだけれど、だからといってそれをつまらないとは思わない。ほとんど約束みたいになった比喩をひとつひとつ、手触りをたしかめるみたいになぞってい…

  • おなまえ

    本屋には一生を費やしてもおよそ読み切れなさそうなくらいの本がある。おおきな本屋であればなおさらだ。かたっぱしから棚をみて歩かなければ一生出会わなかったであろうジャンルの本に、ふつうの本屋ではなかなか見つけられなかった限定版。いままで見たなかで一番わくわくする図鑑に最新の雑誌もずらり。そこはおどろくことばかりつまった嘘みたいな場所で、あの書棚もまた私にとっては未知だった。 足元から天井までずらっと伸びる本棚のひとつぶんに、それに名づけの本たちはきゅうくつそうに詰められていた。男の子の名づけ本に女の子の名づけ本。最新の2019年版であることを前面に押し出す本があると思えば、こちらの本は専門家による…

  • 警察からの電話

    仕事を終えると携帯電話に見覚えのない番号からの着信履歴があり、どうやらこのあたりを管轄する警察署の番号のようだった。留守電には若い男の声でメッセージが吹き込まれていて、「捜査中の事件のことでお聞きしたいことがあります」と言う。後日改めてかけ直すと言ってメッセージは途切れた。電話の内容は単純明快。警察が・私に・聞きたい話がある。だけどちっとも見当がつかない。 いったいなんでけいさつが? 警察から電話がかかってくるのははじめてだ。それも「捜査中の事件のことでお聞きしたいことがあります」だなんて。その言いぶりならどこかで落とし物をして連絡がきたわけではなさそうだし、自分の身元に結び付くような大事なも…

  • どっちでもいいよ

    なかなかうまくいかないなあと思うことがあって、たとえば生涯におけるそれぞれの段階で使えるお金と時間のこと。若いころはありあまるほど時間があるのにたいていの場合お金はあまりなくて、ちょっとしたぜいたくができるくらいのお金を手にするころにはきっと自由にできる時間があまりない。じゃあ子どもと大人の中間であればお金と時間を両方とも持っているのかというとそうでもなく、むしろ両方ともすこしずつしか持っていない。 それから日中に活動できる時間のこと。やりたいことややらなければならないことがたくさんある10代はとにかく眠くて、たくさんの睡眠が必要だ。一方でぐっすり眠り続けるための体力がなくなってくると人は無駄…

  • 幸福のコストパフォーマンス

    帰り道にふと、誕生日のことを思い出す。それならそのようにそれらしく、甘ったるいふわふわにろうそくでも立てて食べてやろうか。そう考えてスーパーのスイーツコーナーを覗いてみるのだけれど、なんとなくどれも食べる気がしない。けっきょく特売のオレンジ5個を買い物カゴに入れただけで会計を済ませた。家に帰ると先週買ったオレンジが冷蔵庫のなかにまだ4つ残っていて、しかたがないので古いほうのオレンジにマジックでそう印をつけると、あたらしい5つのオレンジといっしょにふたたび冷蔵庫にしまった。 ここのところおやつを食べていない。食べたくて買うのにいざ食べようとするとなんとなく気が進まなくて、そういうお菓子が台所の戸…

  • 〇〇は若いうちに

    瀬戸内国際芸術祭に行きたい。それでガイドブックを買ったところまではよかったのだけれど、瀬戸内の島々の風景を切り取った美しい写真の数々に、展示が予定されているアート作品に時を忘れることもあれば、一方で現実的な不安もふくらんでくる。 まず、開催地へのアクセスの問題だ。瀬戸内国際芸術祭が開催されるのは香川県に岡山県。北海道から行くには、飛行機と電車、それに船を乗り継いでいかなければならない。新千歳空港から岡山空港までの直行便があるのが救いだけれど、北海道から見てみればはるか西の別世界。そのうえ、実質的な展示場所となる島までは船を乗り継いでいかなければならない。ふねってなんだ?毎日時刻表も見ずに4分お…

  • 孤独な夢職人

    ここのところ、朝になると自然と目が覚める。それも4時とか5時半のような早朝に。起きたい時刻ぴったりに目が覚めるのならすばらしいのに、と思いつつ二度寝する。窓の外で鳥がヂュンヂュン鳴いてるような朝だって、雨風が街路樹をめちゃくちゃに揺さぶる朝だって、およそ朝であるからにはあまねく二度寝が最適なのだ。 その日の朝目が覚めたのは5時46分だった。「5」、「4」、「6」の数字を目で確かめてから、スマートフォンの画面を伏せて光を遮る。目覚まし時計が正しく朝を伝えるまで、目を閉じてからの時間はいつも一瞬だ。けれどその朝は違った。私は夢を見ていた。そこには夢職人がいて、それはまさに私の夢がつくられつつあると…

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