chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
航跡舎 http://glykeria.exblog.jp

文学小説 創作の部屋 小説と詩を書いています。 元大阪文学学校 チューター 参加同人誌は、詩的現代 時刻表 メランジュ

詩・小説・評論 創作について語り合いましょう

髙木敏克
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2018/07/12

arrow_drop_down
  • 夢旅団

    わたしはスパイだから名乗れないそれに誰かに支配されている表情をしているところが その誰かがわからない時々かかってくる電話連絡というのは一方的で質問すると ...

  • 欲望と悲しみの神戸市民

    広場が生きていたことがある湊川公園も人々のカオスであふれ欲望と悲しみがあふれ出てアナーキーな見世物が出没し人々の目がギラギラしていた時代のことだおそらくテ...

  • 仮面調査員

    三人の水脈調査員がそろってわが社にやってきた一人目はカラス二人目はアライグマそして三人目はネコの仮面をつけて真っ黒のベネチアンマントを翻しながら廊下を歩い...

  • 地質調査員

    地質調査員 風鈴が光を砕いて風を通している午後地質調査員に追われて帰ったわたしは縁側で死んだふりをして眠ることにした タイミングを計る調査員は吃音うちわが...

  • 仮面調査員

    三人の水脈調査員がそろってわが社にやってきた一人目はカラス二人目はアライグマそして三人目はネコの仮面をつけて真っ黒のベネチアンマントを翻しながら廊下を歩い...

  • 水脈調査員

    水脈調査員 輪廻地区の夜の坂道には様々な影法師が張り付いていた。だが、僕が近づくとそれは起き上がって歩き出すのだった。坂道はうねっていて、何度も何度も起...

  • 星が棲む丘

    星が棲む丘 丘一面に静かな光が散らばっていた。人間の命が輝いていた。小さな光は星座につながっていた。海峡の潮に乗った青い風が丘に吹き上げていた。ただ透明だ...

  • 影切り

    影切り 山麓線は夕日に向かって、ほぼ一直線に伸びていた。一人のロード・レーサーが自転車を加速して自分の影から逃れようとしていた。加速すればするほど自分の...

  • 遠い谷

    透明な風が谷を吹き抜けていった。遠くの光りが一瞬きらめいた。光りの中で何かが蠢いた。輪廻地区は小さな谷であったが、谷の空間にはとても遠い距離があった。谷...

  • 盆踊り

    この谷の町にはまったく何も語らないまま消えてゆく人がいる。生きていた痕跡も残さぬように立ち去る人がいる。窓の中では一粒のご飯粒も残さないで食事を終える人...

  • 白い研究所

    白い研究所 白い建物に近付くと、道は急に舗装道路になった。山脈の背骨に沿って走る道路が合流したからだ。ところがいよいよ建物のすぐ下まで来ると、坂道は考えら...

  • 連続する頂上

    連続する頂上 進むに釣れて、斜面の角度は切り立ってきた。道路の幅員は狭くなり、崖に食い込んで、半洞窟の様になってきた。所々天井から水が滴り、墜ちた水は水...

  • 丘の上の小さな町

    切り通しを過ぎてしばらく歩くと、その先の白い坂の上はちょっとした町になっていた。空の白い雲端を少し切りとってできたような小さな町だ。建物はどれも白い上に...

  • 六甲

    耳鳴りのする高度でヒルクライマーたちが蝶々をおっている雷雲がせまってくる山肌を包むように包囲されていたのだたしかに包囲しようとして解放区なんて包囲されてい...

  • 大学の廊下

    大学の廊下 「学者というのは物の世界の人間で、事の世界の人間ではない。物には対応できるが事には対応できないので事としてのリスクには対応できない」こんなこと...

  • 保険会社の廊下

    保険会社の廊下 高橋は危険な社員である。この日の打ち合わせ会でも目の前の課長を殴り倒したい衝動を何とか抑えようとして冷汗を流れるに任せていた。課長の言って...

  • エンツェンスベルガーの予言

    エンツェンスベルガーの「政治と犯罪」の最終章「裏切りの理論のために」1項~18項は「機密警察」について書いているが、「機密警察」からプーチンのような専制政...

  • エンツェンスベルガーの「政治と犯罪」を読む

    エンツェンスベルガーの「政治と犯罪」を読む 犯罪とは何か?エンツェンスベルガーは著作「政治と犯罪」の中で様々な犯罪の定義を列挙して、それらが言っている犯罪...

  • 抹香鯨

    抹香鯨 耳鳴りの中で抹香鯨が泳いでいるので淀屋橋緒方病院の耳鼻咽喉科に行ったこの夏のスキャンダル 耳の中は今やブルーチーズの海あるいは青汁と卵のミックスジ...

  • ドゥニーズの部屋

    ドゥニーズの部屋 洋子さんの話では、ドゥニーズはお母さんが亡くなってからというもの黒い服しか着ないということで、初めて会うには見つけやすいということだった...

  • ドゥニーズの部屋

    洋子さんの話では、ドゥニーズはお母さんが亡くなってからというもの黒い服しか着ないということで、初めて会うには見つけやすいということだった。しかし、僕と会っ...

  • 銀行の廊下

    S銀行に入ると、初老の男が茶柱のように三時間も立たされている。用件を伝えると薄暗い廊下を進んでゆき、水に浮かぶボウフラみたいに背中を曲げ腰を引いてドアノブ...

  • アポリジニー

    アボリジニー そもそも外来人が在来種の保護活動に躍起になっているというのも変な話ですね。在来人がどれだけ殺されてここが外来人種の国になってしまったのかとい...

  • 海からの風

    これで問題が解決したわけではない時が解決してくれるというのは本当かなぜ生きるのかもそうなのか 生まれることがすべての解決らしいが問いはアメーバーのように繁...

  • 暗視力

    サングラスをかけてトンネルに突っ込むと 真っ暗闇でセンターラインが消える 闇の中で瞳孔を開くと生きていけるし 瞳孔が開くと死んでいることもある いず...

  • 猫を飼う

    真夜中に目覚めたときの尿には獣の匂いがする。それは忘れていたもう一人の自分の匂いに驚いて目が覚めたもう一匹の猫のようだ。そのとき、わたしは人間という嘘の空...

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、髙木敏克さんをフォローしませんか?

ハンドル名
髙木敏克さん
ブログタイトル
航跡舎
フォロー
航跡舎

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用