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2018/07/07

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  • ウクライナ情勢に関する雑感など。

    こんばんは。現役救急医です。今日は一応病院に出勤中ですが、COVID-19第6波の影響をまた体感し, 人様の健康や生命を預かっているという事実を再認識し, また国内外の陰鬱となるようなニュースを思い出して心が乱れつつあります。心の整理を付けたいので、ブログを書いています。 2/27夜9時からNHK Gで放映されていたNHKスペシャルを私は視聴し、ウクライナ情勢に関するこれまでの経緯や識者の解説を聞き、色々と私なりに考えていました。その番組曰く(私の記憶なので不鮮明な部分がある可能性をご了承下さい)、ウクライナのゼレンスキー大統領に関してロシア国営放送等は「既にウクライナから脱出した」などと言う…

  • ちょっとだけメンタルが回復したかも知れない

    こんばんは。現役救急医です。金曜日、どうしようもなく気分が落ち込んでいました。一旦、COVID-19だの, ウクライナとロシアの戦争だのといった陰鬱な話題しか提供しないTVや新聞, Twitter等SNSを全て無視しました。幸い、土日は仕事が元々休みの予定だったので、買い物の為の少しの外出時以外、ずっと家で寝そべってYouTubeで怖い話をまとめた動画を眺めたり, COVID-19以外の話題の英語論文を読んでみたり, 少し教科書を読んだりとぼんやり過ごしました。あと、高校時代からの唯一の友人に久々に連絡を取って、普段周囲に漏らせていなかった愚痴を聞いてもらいました。 そうやってメンタルはある程…

  • 心停止後の脳波変化の治療について

    こんばんは。現役救急医です。この領域にいると、心停止への蘇生処置後に自己心拍が再開した患者の診療に携わる機会が多いです。特に救命センターでは、脳波を計測して中枢神経予後判定に活かすということもあります。今日は、関連する話題で書かれた論文をざっくり紹介しようと思います(Ruijter B.J, Keijzer H.M. et al. 'Treating Rhythmic and Periodic EEG Patterns in Comatose Survivors of Cardiac Arrest.' N Engl J Med 2022;386:724-34)。 (1) 背景 律動的・周期的脳…

  • 【ウクライナ侵攻とCOVID-19】もう末法の世なのでしょうか

    こんばんは。現役救急医です。昨日まで、ウクライナ情勢に関してブログやらTwitterやらでキレ散らかしていましたが…正直なところそろそろ精神的に参りそうです。 news.yahoo.co.jp ライブ - Yahoo!ニュース あまり詳細は言えません(身バレ防止+守秘義務のため)が、私の勤務している病院がある地域にも、このCOVID-19第6波の影響が一気に押し寄せたような状況になってきました。報道とか, Twitterで見かけた医療従事者らの呟きで何となく「日本の状況は非常にまずいね」と分かっていたつもりなのですが…目の前に押し寄せたら、やはり心理的に受け入れることが難しいです。パンデミック…

  • 【恥を知れプーチン】マレーシア航空17便撃墜事件を覚えていますか

    こんにちは。現役救急医です。ウクライナ情勢が遂に『最後の一線』を超えてしまったようです。本日(2022年2月24日)、ロシア軍がウクライナ領内へ侵攻作戦を開始。首都キエフにも空爆・砲撃等が加えられているとのことです。ウラジーミル・プーチンは、国際社会の非難の声や牽制を無視し, ウクライナ国民の主権と領土を平然と蹂躙し始めました。私とて、怒りを禁じ得ません。 news.yahoo.co.jp news.yahoo.co.jp これを言ったら各方面から反感を買いそうですが、中国戦線を拡大させて中華民国政府との対話チャンネルを遮断し, 日独伊三国同盟や仏印進駐に踏み切った末に、真珠湾攻撃・マレー半島…

  • これ以上ウラジーミル・プーチンの暴虐を許すな

    こんばんは。現役救急医です。以前このブログで触れたウクライナ-ロシア間の緊張・紛争状態ですが、またもロシア側が挑戦的な行動に出ました。 voiceofer.hatenablog.com 2014年初頭のウクライナでの政権交代やロシアによるクリミア併合に『便乗』(?)して決起し、独立を宣言していたウクライナ東部の『ドネツク人民共和国』, 『ルガンスク人民共和国』について、ロシア政府は独立を正式承認するという大統領令を出したのです。 www.afpbb.com 角が立ちそうな言い回しですが、アジア太平洋戦争(『大東亜戦争』と呼ばれることもあり)の時期に関東軍・日本国が樹立した傀儡国家『満州国』のデ…

  • COVID-19により肺移植した患者の予後

    こんにちは。現役救急医です。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症(COVID-19とも呼ぶ)は様々な合併症や後遺症を来しますが、今日は「重症COVID-19患者へ肺移植をしました」という米国の報告を紹介してみます(2022年1/27発表, doi: 10.1001/jama.2022.0204)。 (1) この研究の背景など COVID-19患者の6~10%は急性呼吸窮迫症候群(ARDS; acute respiratory distress syndrom)へ進行し, 人工呼吸器管理が必要となる。COVID-19は重篤かつ不可逆的な肺間質傷害を起こすこともある。 肺移植は、重症・…

  • 不活化ワクチン2回接種済の人へmRNAワクチンでブースター

    こんばんは。現役救急医です。日本では採用されていませんが、世界中の多くの国では、中国企業'Sinopharm'製のコロナワクチン'CoronaVac'を採用しています。CoronaVacも、mRNAワクチン(ファイザー社製, モデルナ社製)・アデノウイルスベクターワクチン(アストラゼネカ社製など)と同じく2回接種が基本ですが、最近このワクチン2回接種を完了した人へのブースター接種に関する論文を見つけたので紹介してみます(Cerqueira-Silva T et al. Vaccine effectiveness of heterologous CoronaVac plus BNT162b2 i…

  • 毒蛇咬傷に関するreview Part 2

    こんにちは。現役救急医です。今日は前回に引き続き、NEJMヘ1/6に掲載された毒蛇咬傷に関するreview記事の内容を紹介します。前回(下のリンクから閲覧可能)では疫学・病態生理・症状や診断について書いていましたが、今回は治療に関する話です。 voiceofer.hatenablog.com (1) 病院前治療 毒蛇に噛まれた後の優先事項は、 蛇から逃げる。もし可能なら蛇の種類を特定する。 心臓に対して中立な位置を避けつつ("with a default of heart-neutral position")、噛まれた部位を緩く固定する。 浮腫が発生する前に装飾具などを外す。 医療機関への搬送…

  • 毒蛇咬傷に関するreview Part 1

    こんばんは。現役救急医です。今日は、今年1/6にNew England Journal of Medicineへ掲載された毒蛇咬傷に関するreviewを紹介してみようと思います(Seifet SA, Armitage JO. et al., N Engl J Med. 2022;386:68-78)。長文になるので、Part 1とPart 2に分けて綴っていこうと思います。 (1) 導入 毒蛇咬傷は2009年に、WHOにより『顧みられない熱帯病("neglected tropical disease")』として認識され, 2017年には『顧みられない熱帯病』Category Aに格上げされた。…

  • 虚血病変が大きい急性期脳梗塞への血管内治療

    こんばんは。現役救急医です。今日は日本から発表された論文を紹介してみます。筆者は兵庫医科大学の先生方で、論文自体は2022年2/9に発表されています(Yoshimura S, Sakai N. et al. 'Endovascular Therapy for Acute Stroke with a Large Ishcemic Region.' DOI: 10.1056/NEJMoa2118191)。 (1) 背景 現在、急性期脳梗塞に対する血管内治療の適応に関するコンセンサスは、以下の2点である。 中大脳動脈の主幹('M1 segment'と呼称, 近位部) , 或いは 内頸動脈 の閉塞 頭…

  • 欧州におけるオミクロン株の振る舞い

    こんばんは。現役救急医です。今日は、オミクロン株に関する文献を新たに2個見つけたので、ちょっと紹介してみます。和訳が雑だったり, 割愛している部分があったりしますが、どうかご了承ください。 (1) オランダの2021年11月〜今年1月中旬のデータ(Eggink D, Andeweg SP. et al., Euro Surveill. 2022; 27(4):pii=2101196.) ① 目的や方法などについて 未接種でSARS-CoV-2感染既往が無い人, コロナワクチン2回接種が完了した人, ないし 感染既往がある人において、デルタ株(B.1.617.2)とオミクロン株(B.1.1.52…

  • COVID-19に合併したムーコル症のReview

    こんにちは。現役救急医です。今日はLancet Microbiologyへ今年1/25に発表された、COVID-19に合併したムーコル症(真菌感染症の一種)に関するreviewを紹介してみようと思います(https://doi.org/10.1016/S2666-5247(21)00237-8 )。 (1) 背景 COVID-19が重症化した患者へのステロイド投与は死亡率を下げるものの、2次性の真菌感染症の素因となる可能性もある。COVID-19の2次感染症では当初肺アスペルギルス症が注目されていたが、カンジダ, フザリウム感染症(fusariosis), ムーコル症といった他の真菌感染症が十…

  • ウクライナ情勢について - 日本も他人事ではない -

    こんにちは。現役救急医です。昨年末から、ウクライナとロシアの間での緊張がまた高まっています。最近ではロシア-ウクライナ国境, ベラルーシ-ウクライナ国境, クリミア半島へロシア軍部隊が配備されており、ウクライナ国内はもちろんのこと、米国をはじめとする欧米諸国も警戒を強めています。 news.yahoo.co.jp ウクライナ侵攻に「代償」準備 米仏首脳が電話会談:時事ドットコム 米軍、東欧に3000人規模派遣 ウクライナ緊迫で態勢強化:時事ドットコム ご存知の方もいると思いますが、『ウクライナ vs ロシア』の対立は最近始まったものではありません。私が昨年読んだ書籍『ハイブリッド戦争 ロシアの…

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