季語は・・・春窮(しゅんきゅう) 満腹の 吾や春窮の 語彙を知り 【去年の今日】知話§“観光旅行”はやめようか
長月尽 長月が尽きて 秩父宮の芝 【去年の今日】実話§2020年長月九月終了
そして、あっという間に9月が終了。 世間はずいぶんと秋めいてきたようで、とっくに蝉の鳴き声もいずこかへと消えてしまった。そうえいば10月まで蝉が鳴いていたことなどあっただろうか……彼岸頃に鳴いていた記憶はあるけれど。 春は沈丁花が、そして秋は金木犀の香りだが、今年は早かった。いつもなら彼岸前後に香りが漂ってくるところ、今年は9月12日あたりに香ってきて、一週間から10日ほど早かったのではなかろうか。これも温暖化の影響ということか。 このところ、身体に気を遣うつもりで、ビール一缶の後は糖質ゼロと思しき泡盛を炭酸水で割って呑んでいて、それがもっぱらメインの酒なのだ。だがさすがに秋ともなると、日本酒が恋しくなる。やっぱり糖質が呑みたくなるということか。 そうなれば湯豆腐でしょうという当然の帰結で、良質な植物性蛋白質を食べつつの日本酒は格別なものがある。やはり時折は日本酒を..
“マイル修行”というものがある。飛行機に乗ったりショッピングをして、マイルを増やし、航空会社の上級会員になることで、様々な特典を受けようとするものらしい。 自分のような、年に一回旅行する以外に何もしない人間からすれば、無縁の世界なのである。そんな“修行僧”の中には、一日に羽田と那覇を一往復半するような猛者もいたりするようだが……とてもそんなことする気はない。 エントリー・タイトルにある通りで、自分が飛行機に乗るのは、あくまでも旅行で目的地に向かうためだけにあり、結果としてマイルが付いてくるだけの話である。貯まったマイルはというと、2回ほど無料航空券と交換したりショッピングに使わせてもらった程度。 それにしても、そこまでガチに上級会員を目指すとは、何かよほどおいしいことがあるということなのだろうか。そうでなければ、羽田と那覇を一日に何度も往復などはしない。 しかも会員..
季語は・・・捨案山子 廃村や 天を睨みて 捨案山子 【去年の今日】陋話§宝塚音楽学校の“挨拶”
9月27日……大相撲の横綱白鵬が引退するというニュースが伝わってきた。 既に何年も前から体力の衰えは感じられ、膝の故障に苦しめられた。少なからぬ横綱がそうであったように、出場と休場を繰り返すようになって、当然ながら世間の眼も厳しいものになっていくのはしかたがない。 幕内最高優勝45回(全勝優勝16回)と、史上最強の横綱であると言っても、言い過ぎではないだろう。時に行動が批判されることも少なくはなかったが、これは本人の不徳の部分である。 引退後は親方になって“後進の指導”という既定の道筋をたどることになるだろうが、あまりにも強い現役時代であったがゆえに、白鵬の前途がどんなものになっていくか……先々を予測することが実に難しい。 初土俵を踏んだのは2001年三月場所。20年半の土俵人生であった。 《日常のトピックス一覧》
日本を代表するウィスキー醸造メーカーの社長が「45歳定年制にして、個人は会社に頼らない仕組みが必要だ」と発言して“炎上”した。翌日には「定年という言葉を使ったのはまずかった」とあっさり発言を修正したのだ。 40年と少し前に入った会社は、その当時55歳定年だった。希望すれば嘱託として働けたのかどうか記憶はないが、1980年代には60歳満了定年となった。 55歳定年でも、厚生年金は支給されていたと思われるが、今考えても、55歳とは何とも若い退職年齢だったとは、今さらながらに感じることである。 我々の世代は、まだまだ“終身雇用制”の恩恵を受けたおかげで、最後まで同じ会社で勤め上げることができた。だが仮に、遠い将来に45歳定年などとそんな制度が敷かれることになったらどうであろうか。 55歳定年から60歳に延長されたのは、高齢化を見据えてのことだったと思われるが、この先さらに..
季語は・・・秋寒 北の窓に はぐれ烏や 秋寒し 【去年の今日】遍話§旅行下手なのだ~地球の歩き方?~
秋分の次候“蟄虫培戸(むしかくれてとをふさぐ)”である。 夜の虫の音が徐々に弱々しくなってきた。彼岸も過ぎて、暑さはさほどではなくなってきてはいるが、まだまだ油断はできない。 さて、今月一杯という緊急事態宣言だが、一区切りつけるつもりだろうか。2回目のワクチン接種率がようやく50%を超えたくらいでは、この先に大きな波がやって来るのではないだろうか。 ワクチンは接種したものの、完全に感染しないわけではなく、重症にはならずに済むということを知って、さらにもう一年くらいは自重が必要だろうと考えて、外出時のマスクは欠かさない。 定年退職して6年。現役として仕事している人たちの心労やいかばかりかと慮るのである。 《七十二候のトピックス一覧》
長年、日本代表として、またイタリアはセリエAのインテル・ミラノでも活躍していた長友佑都が、古巣のFC東京に復帰する。 34歳という年齢は、選手としては晩年に近い。日本代表で同じ時代にプレイしていた内田篤人は昨年、32歳で現役から引退した。長友と内田と、自分のサッカー人生に対する考え方がある意味で対照的であるようだ。 もちろん内田とて、鹿島アントラーズに戻ってきて、なかなかピッチに立てないまま足搔いていなかったわけではないが、最後はすっきり引退をした。内田に比べると長友のほうが、より泥臭いと感じられる。 キャリアが最後に近づいたアスリートが、我が身をどう処すものか……踏ん張るだけ踏ん張るか、潔くすっぱり身を引くか、その二通りしかない。 まずは自分の体力、そして必要とされているか、さらには経済的問題などが絡んできて、難しい決断を迫られることになるのだろう。我々のような第..
季語は・・・新蕎麦 新蕎麦や 冷酒一献 もう一献 【去年の今日】週話§日曜恬淡~Googleの誕生日~
“身体にいい食べ物”は数々あって、時々だが何ちゃら健康法とマスコミが喧伝するおかげで、スーパーマーケットなどの店頭から当該の食品が消えてしまうことがある。いつだったかバナナは身体にいいとか紹介された時は、ちょっと慌てそうになった。 以前も書いたように、我が家の朝はバナナと牛乳を撹拌したバナナミルクを毎日飲んでいるのだ。 これはもう20年以上途絶えずに続いている習慣なのだが、そうすることで、体の中で何かが劇的に向上したとか、そんなことはない。栄養的に優れた存在であるにもかかわらずである。 そうかと思えば“○○の過剰摂取はいけない”ときたりもして、非科学的な我々は右往左往することになるのだが、記憶をたどってみれば、そうした食べ物が体にいいという御託宣が当たったことがあったのだろうか。そうして逆に、それほど栄養バランスを考え抜いて食べずとも大事ないではないか。 そういえば..
ここ一年、歌舞伎座など都心の往復は車を走らせている。コロナ禍にあって電車での行き来で人との接触を避けておきたいからだ。我が家からだと、中央道を経由して首都高4号線を走っていく。 もう長いことこの行き方だが、その昔は渋滞がひどくて難儀した。交通情報の表示板には、ほとんど必ず渋滞のお知らせが出ていて、うんざりしたものである。 ひどい時は、永福の料金所あたりからノロノロが始まり、ましな時でも、新宿から代々木に向かう直角の右カーブは既に渋滞していたのだ。渋滞の常態化を見て、こちらも自己防衛するしかなく、一時間もあれば都心にたどり着けるのに、相当な余裕を持たせて家を出ていたことも珍しくなかった。 そもそも、東名高速、中央道、関越道、東北道などなど、郊外からの高速道路を都心に集中させてしまったことが渋滞の大きな原因であることは間違いなく、渋滞対策は後手後手に回っていたのだ。 そ..
季語は・・・笹刈り 笹刈りや 小淵沢から 奥鬼怒へ ↓小淵沢田代。この先は奥鬼怒へ 【去年の今日】週話§土曜恬淡~9月最終土曜日~
月曜日から金曜日は会社で仕事、土日は休みという生活を37年半続けて、リタイアしたのが6年前。 その瞬間に“曜日”なる概念が我が身から消え去った。だが一歩外に出ればそこは曜日というしがらみのある世界なのだ。 自分と外界との兼ね合いをどうつけていくのかが、定年退職後あって、一つの課題であるような気がする……まあ、それほど大げさなものでもないが。 仕事をしていた時は、なかなか行くことが叶わなかった平日のコンサートや歌舞伎見物などなどが自由に行けるようになったのはありがたい。その先はそうした催し物に行ける体力がどこまでもつかということだが、お出かけの範囲が少しずつ狭まっているような気がする。 せっかく“自由”らしきものを手にしたのに、享受できる残り時間が気になるようになってしまった。 《日常のトピックス一覧》
季語は・・・秋うらら 寝返りを すればきょとんと 秋うらら 【去年の今日】語話§“お”と“を”の使い分け
さあ9月だと身構えた瞬間、長雨というカウンターパンチを喰らって出鼻をくじかれた。そんな秋らしい涼しさで始まった9月が、あと一週間足らずで終わってしまう。 いずれにしても時の過ぎるスピードが早い。コロナウイルスの行く末がどうなるか、いよいよわかりつつあることは、コロナウイルスが人間界から消えてなくなることはなさそうで、共存となるであろうことである。共存するには、人間のほうがコロナウイルスに感染しないように、仮に感染しても大事に至らないよう様々の手厚い対策が必要となる。 この先も、感染拡大と縮小を繰り返していくのだろうが、繰り返しの先には何が待っているものか、一年先の想像がつかない。 《日常のトピックス一覧》
季語は・・・花野 寝床から 落ちて花野の 夢が醒め 【去年の今日】長話§九月大歌舞伎第二部&第三部
たまにだが、ちびて溶けてなくなりそうな石鹸を新しいのに替える時、ふと気まぐれにだが、ちびた石鹸を新しい石鹸にくっつけることがある。 最初はなかなかくっついてはくれないが、しばらくすると何とか馴染んで、最終的には一体化してくれると、ささやかな達成感を感じるのだ。 その様子を見ていると、ちびた石鹸が持っていたDNAが、新しい石鹸へとインストールされたような気分を抱いてしまう。 《日常のトピックス一覧》
一年前と比べて、夫婦二人の食べる量が明らかに減っている。 一昨年、宅配野菜が届けてくれる白米を月に一回5kgに変更した。それまで2kgを月二回だったが、なぜか順調に消化したようで、月4kgでは足らず、1kg増やしたのだった。コロナ禍の中にあって、外食度が極端に下がりはしたが、去年あたりは夫婦2人で順調に食べていたのだが、年が明けたあたりから少しずつ米余りが始まった。 外食することがほとんどなく、家でばかり食べているのにもかかわらず、米が減らなくなってしまったのだ。我が家では晩ご飯で二合炊いていて、それが二食くらいで、晩で残ったご飯は冷凍にして翌日以降に食べている。 その冷凍ご飯の減りが鈍くなってしまった。冷凍ご飯は昼に解凍してカレーで食べたりなのだが、ご飯以外の麵類やパスタと食べたりもするので、その分減ってくれない。 ただ、このところ観察していると、晩ご飯で時折だが..
季語は・・・秋分 秋分は 晴ればれ富士の 黒々と 【去年の今日】過話§備忘録的な何か~2020年9月23日付~
秋分の初候“雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)”である。 何かと気候不順な9月も下旬となり、秋分となった。一年前の9月下旬の天気を調べてみたら、夏日が何日かはあったが30度を超えた日はなく、すんなりと秋に入っていった。 今年は、9月に入ったところで秋の長雨が続き、気温も20度前後となって、すっかり蝉が鳴かなくなってしまったのである。 このまま蝉が鳴かないまま終わるかと思ったら、さすがに残暑が戻ってきてくれて、蝉も一息つくことができたが、9月はじめで鳴き納めであったら、そろそろと地上に出ようと考えていた蝉たちは往生したことだろう。 なお、今年の昼夜がほぼ同じとなるのは9月27日で、日の出5時32分、日没17時31分である。 《七十二候のトピックス一覧》
相変わらず、カメラの性能と腕前が一致してくれない。センスが悪いのは、直しようがないことだと諦めているが、それ以外にも問題点は山積しているようだ。 最も顕著なのは“水平がとれない”ことで、下の写真を見ればわかることだが、左下がりになっている。身体の水平バランスが崩れているのかどうか、本人は水平に構えているつもりが、かなりの割合で左下がりになるのだ。 一昨年購入したカメラには縦横のグリッドが表示されるだけでなく、水準器も設定されていて、水平バランスがとれるようになっている。 だが、それを見ていながら水平がとれないという不思議……別にあわてているとか、そういうことではないのだけれど。 かくして写真ファイルの中には左下がりの写真が累々と貯まっていて、とても他人様にお見せできるようなものではない。 だが最近は、パソコンで写真をあれこれ加工できたりする中に..
季語は・・・待宵 待宵を 露払いせし 火星哉 【去年の今日】糖話§おやつの時間です (`・ω・´)ノ
1982年9月22日、三越取締役会議で岡田茂代表取締役社長を解任。 10年にわたって三越に君臨を続けた岡田茂がこの日、社長を解任された。愛人に入れ揚げたり、会社の金を私的流用したり……極めつけといえるものは1979年に三越日本橋本店で開催された『古代ペルシア秘宝展』の出展物の大半が贋作だったということである。 ここに来て岡田茂を解任すべく謀議が行われ、1982年のこの日の取締役会で解任動議が可決され、岡田は三越を追われることになった。その場で岡田が発したのが「なぜだ!」という一言で、後に流行語となったのだった。 岡田支配は終わったが、ほぼ同時に百貨店冬の時代が到来。三越も例外ではなく、およそ30年後の2011年には伊勢丹と合併し、三越伊勢丹ホールディングスと変貌したのだ。 《歴史のトピックス一覧》
結婚から来年で40年となる。結婚したタイミングで揃えた中で、今の今まで残って使っている物がいくつかある。大きな本棚、リクライニングの椅子、脱衣籠などなど。 そうした中にキッチンばさみが一つあって、今も現役でバリバリ活躍している。間違いなく、新品の時よりも切れ味が落ちているとは思うが、使っていて困ることはなく、軽々と40年も使える製品を作っているドイツのメーカーには感謝しなくてならない。 というわけで見渡してみれば、キッチンで結婚以来使い続けている用具は、キッチンばさみくらいになってしまったようだ。カトラリー類も、けっこう買い替えているし、調理道具も入れ替わってしまった。 というわけで、生き残ったキッチンばさみは、このまま我々夫婦と運命を共にすることになるのだ。 《日常のトピックス一覧》
季語は・・・秋うらら 秋うらら クッキーを焼く 妻麗ら 【去年の今日】闘話§一年前はラグビワールドカップ日本!
何年か前までは、ほぼ毎日お出ましになってくれていた“運”なのだが…… ……このところは、いささか不規則に陥ってしまっているようで、一日おき状態が続いているけれど、詰まっているわけでなく、時が来ればお呼びがかかってしかるべき成果となるから、毎日出ずとも、現状のローテーションをよしとして、心の中で“運”に優しく語りかけ続けるのである。 《つぶやきのトピックス一覧》
今使っている電子マネーは鉄道系の“パスモ”と、普段使いしている近くのスーパーマーケットの電子マネーカードの2つ。 それ以上に増やそうとか、今のところ考えてはいないし、現状で特に困ったとかそういうこともない。 ニュースを見れば、中国では国が電子マネーを仕切るようみたいなことがあるようだ。電子マネーとしての信用度が高まるというメリットはあるようだが、利用者消費動向が国にすべて筒抜けになってしまうではないか。 もちろん電子マネーの類は、購入利用したすべてのデータが電子マネー元に情報として集積されていく。まあ、スーパーマーケットであるなら、どんな商品を購入したのかがわかることで、適切な商品管理が行われて、消費者にとっても安定した商品供給が受けられる“はず”である。 そんな大きなメリットの半面、個人個人のデータも把握されるという諸刃の剣があることも承知しておくべきであろう。 ..
季語は・・・秋風 秋の風 今は余生の 我が身哉 【去年の今日】週話§日曜恬淡~日曜学校に通っていた~
プロ野球の公式戦を観たのは10試合に満たないはずだ。かつての後楽園から東京ドーム、神宮球場と都内の球場に始まり、甲子園で虎巨戦も観ている。 そんな中で一番の珍品は、難波にあった大阪球場で南海ホークス対ロッテ・オリオンズという試合を観たことだろうか。 1977年7月、京都の祇園祭見物に行った東京に戻る最終日、神戸で知り合いに会ったりと時間を潰したが、大阪駅から東京駅八重洲口への夜行バスまで時間がたっぷり残っていたので、調べれば大阪球場でナイターをやっていることがわかったので、いそいそと行ってみた。繁華街の中に造られた球場は敷地が狭いこともあって、急角度のすり鉢状なのが印象的だった。 一番安い外野席の上方に座って観戦を始めたが、入っていたお客さんの少なさに驚かされた。ざっと見渡しても、目視で数えられるほどで、おそらくは200人も入ってなかったのではなかろうか。 関西だな..
9月に入ったタイミングで睡眠中にベッドから床に落ちてしまった。初めてのことである。 使っているベッドは80cm幅のシングルで、少しばかり狭いと感じなくもないが、落ちるほど狭いわけではない。 端のほうに寝返ってバランスを崩して落ちたわけだが、自分的に落ちていく刹那、夢のような現実のような、不思議なカオス状態が頭の中を猛スピードで過ぎていって、その瞬間床に落ちていた自分がいた。 実害はといえば、肘と手首の間を軽く擦りむいた程度だったが……とはいえちょっとショックである。 この先同じことが起きるかどうかはわからないが、とりあえず予防策らしきものは講じてみたが、どんなものだろう。 何とも残念だと思ったのは、刹那のあっという間に見た光景がどんなものであったのか、あっという間に記憶から消え去ってしまったことで、あの夢をもう一度見ることができればなあ……なのだが。 《..
季語は・・・獺祭忌 獺祭忌 未だ俳句の 難しさ 【去年の今日】週話§土曜恬淡~尾瀬が遠い~
若い頃から嗅覚が鈍いまま、この歳まできてしまった。コロナ感染禍という時節柄、あまり好ましいことではないが、これはもうどうしようもない。 実際、いつ頃から鈍くなっていったのか確かな記憶はない。気がついたら、人が感じるようには匂いを感じなくなっていたのだ。 匂いを感じなければ、それはそれで不都合は多々あるはずで、例えば食料品の悪臭とかガス漏れした時の臭いなどなど、場合によっては自分の身に累を及ぼしかねないこともある。 何か改善する方法はないかと調べてみたが、毎日何種類かの匂いのものを、意識して嗅ぐのがいいとあったが、さてどんなものだろう。なお、嗅覚障害は身体障害の対象ではない。 《私事のトピックス一覧》
季語は・・・秋日和 刻々と 七十路(ななそじ)迫る 秋日和 【去年の今日】気話§入浴の愉悦三昧
白露の末候“玄鳥去(つばめさる)”である。 この世に生を享けたタイミングで南太平洋に発生したのが、後の洞爺丸台風である。なかなかに数奇な台風で、発生して3日後くらいには勢力が衰えて熱帯低気圧になったものの、エネルギーを蓄えて23日には台風に復活。9月26日に洞爺丸を遭難させたのだった。 そんな世情が騒然とした中、生まれてきたのだが、ずうっと長いこと台風の最中に生まれたのだと思い込んでいたが、台風の発生と同じ日に生まれていたようだ。 騒々しい日々の中で生まれたにしては、ほにゃららのほほんと人生を送ってきたのもまた不思議なことであろうか。 《七十二候のトピックス一覧》
67年も生きてしまった。そして、あと何年生きていられることだろう。少しずつだが、お迎えが来る前にやっておくべきことが多々あるはずで、それをぼちぼち始めておいたほうがよさそうな年齢にもなってきたようだ。 中で、最も面倒と思われるのがインターネット関連あれこれの処理である。生きている間、どうしてもそのままにしておく必要のあるネット決済もいくつかあるし、それらの処理が死後どうなるか……おそらくは放置されたままいくばくかの手数料が引き落とされ続けることだろう。 このブログの行く末だってどうなるか。いずれ書く気力もなくなったところで放置状態のまま、ネットの藻屑と消えていくのは間違いない。 おそらく、ではなく、既にネット上にはそうした死者のブログが累々と折り重なっていて、訪れる人もないままに朽ち果てていくということか。いっそ更新が長期間(半年とか一年とか)行われなかったら、自動的に消..
季語は・・・虫時雨 沸き返し 風呂に入れば 虫時雨 【去年の今日】碧話§九月の青空を見上げて
尾瀬の山小屋でアルバイトしていた頃、たいした山に登るわけでもないのに大層な登山靴を履いていたことがあった。燧ヶ岳や至仏山に登るのであればともかく、尾瀬ヶ原や尾瀬沼あたりをうろつくには不相応な山靴だったのである。 ちなみに山小屋で外の作業する時は、もっぱら長靴ばかりで、ちょっとした山に登って登山道に伸びた笹の刈り払いに行くのも長靴で問題なかった。 そんな尾瀬で過ごした結果、今履いているのは、定年退職の時に買ったこのトレッキングシューズだ。 底は硬いビブラムで、濡れた木道を歩いても滑りにくいのはありがたい。もちろん注意して歩かなければ滑ってしまうのはもちろんだが。低山歩きなので、足首までの深い靴は必要なく、ある程度軽快に歩ければ、それでよしとしている。 年に一回か二回の尾瀬行だから、もう少しは履けそうな気はしないでもないが、調べてみれば寿命は数年とあった。頻繁に..
サッカー選手のドイツ語ついでに、我が英語について書いておく。現在の英語力は相当に擦り減ってしまったと思うが、中学校の時は“抜群”の成績を維持していた、そんな昔取った杵柄で、今も何とかなっているようなのだ。 以前も書いたとおりで、中学英語の文法さえマスターすれば、会話するについても何とかなる。後は必要なボキャブラリーをできるだけ増やしてやればいい。 だが、会話には相手がいて、彼ら彼女らの口から出る言葉を聞き取って理解しなければ、コミュニケーションは成立しないのである。 実は、一番苦手なのが聞き取り(ヒアリング)で、ただしこれは話し手の個人差が大きかったりする。平易な聞き取りやすい英語を喋ってくれるかと思えば、おそらくは自分の地元の方言的そのままを話す人もいて、お手上げ状態になってしまう。 相手の話を聞きながら、会話のテーマにはめ込んで“こういうことだろう”と推測判断を..
季語は・・・露けし この先は 露けしてあり 峠道 【去年の今日】繁話§コロンビア・アーチスト(CAMI)の黄昏
デルタ株から、さらにラムダ株が登場したコロナウイルスだが、行く末…… ……がどうなっていくものか想像がつかず、現時点でわかったことはワクチンが完全に感染を予防するものではなく、状況をいくぶんか緩和するだけの効果しかなさそうで、有効な治療薬が登場するのを待つばかりだが、変異を繰り返すウイルスのこととて、そんな治療薬が出現してくれるか、いずれにしてもわかっていることは、ワクチンを2回接種しても、マスクも要らず、酒呑んで大声でしゃべっても大丈夫というわけにはいかないということだ。 《つぶやきのトピックス一覧》
動画サイトに“サッカー選手のドイツ語”というのがあって、内田篤人、原口元気、香川真司、宮市亮、南野拓実、長谷部誠といった選手たちが話すドイツ語がどんなものか聞いてみた。 内田はペーパーを見ながらのかなり棒読みで、けっこう長くプレイしていたのにと思ったが、彼以外の特に宮市や長谷部のドイツ語はなかなかなものだと感心したのだ。 偏狭で辺境な島国である日本から海外に出ていてプレイするにあたっては、どこであっても語学がそれなりに必要であるのは言うまでもない。 最低限のコミュニケーションもできずにサッカーなどできようはずもない。あるいは、プレイさえできればそれでよしと徒手空拳で海外に出ていったが結局はコミュニケーションが取れずに挫折した選手も多かったのではないかと思われる。 あまつさえ長谷部誠は引退後、フランクフルトのアドバイザーに就任することが決まっていて、本人にして..
季語は・・・秋日和 秋日和 夫婦二人の 空気感 【去年の今日】顧話§今日の歴史~冷蔵庫も普及しつつ~
ビッグイシュー415号は9月15日から発売されています。お買い求めできる場所はこちらを参照。毎月1日、15日発売。一部450円。230円が販売員の収入に。美波が表紙。 特集 やぁ 独学 あなたは何かを学ぼうとして途中で挫折した経験がありませんか? あるいは、大学で続けたかった好きな研究を何らかの理由で断念してしまったり……。 しかし、幾多の事情を乗り越え、自分の好きな研究を続けている人たちがいます。 幼い頃、妖怪に興味を持った朝里樹さんは、大学卒業後に公務員となった後も研究を続け、『日本現代怪異事典』などの著書を出しています。 熊澤辰徳さんは大学院で水草の研究中、偶然出合った「アシナガバエ」に魅了されて、一般企業就職後も研究を続け、共同で論文を発表し、『趣味からはじめる昆虫学』も出版しました。 読書猿さんはいち組織人として働きながら、自身のブログ..
9月も半ば……残暑は相変わらずである。 かつては“敬老の日”だったが、三連休を目論んでの第三月曜日に変わって敬老感が薄まってしまった。まあ、元々意義ある祝日とは言えなかったが。 ところで、年齢的には十分にシルバーシートに座る“権利”はあると思っているが、これまで一度も座ったことはない。別に何も若ぶっているなどというわけでもないが、自分たちより必要としている人はいるだろうからと考えてのことである。 そんな高齢者が考えていることをあっさりと覆して、何の考えもなく、シルバーシートに座る若い人間がいて、彼らにとってはすべて座ってもかまわないシートということなのだろう。 もしくはシルバーシートなるものの存在意義すら理解していないのではないかと思われる。要するに何も考えてはいないのだ。 いずれ、一般シートに座れず、体調が悪かったりしてシルバーシートに座ろうとしたら、既に先..
季語は・・・秋簾 ようように 読了の夕 秋簾 【去年の今日】育話§トックリバチの巣観察記録~その後~
1968年9月14日、外木場義郎がプロ野球史上10人目の完全試合を達成。 ノーヒットノーランであれば、1シーズンに一回くらいは達成されていると思うが、一人の走者も出さず、打者27人できっちり9回を投げ通す完全試合となると、プロ野球においては1950年に最初の完全試合が達成されて以来、1994年の槙原を最後に27年……今世紀に入ってからは一度も記録されていないのである。 完全試合が達成されるかどうか、野球中継を見ていると、5回か6回あたりで解説ブースが気がついて、話題はそこに集中していく。同じタイミングでダッグアウトでも薄っすらと気づき始めるが、特に完全試合をやろうとしているチームでは話題にすることはないはずだ。だがこれが、8回ともなれば球場全体が気がついて、おそらく異様な雰囲気に包まれるのは間違いない。 そんなプレッシャーの中で投げ続けるピッチャーと、それ以外の8人、そし..
どちらかといえば、硬めに炊かれたご飯のほうが好きだったりする。それはたぶん、汁かけ飯みたいなのを好んで食べている間に、そんな嗜好になっていったのではないかと思われる。 ご飯がべちゃべちゃだったりすると、汁をかけたら台無しになってしまうようで、パラパラというのはいただけないが、米粒一つ一つが独立しているくらいに見える硬さがうれしい。 牛丼屋に行っても“汁だく”をリクエストすることがないのは、汁かけ飯であっても、そこここに白いままのご飯が少しばかり残っていてほしいほうだからなのだ。 カレーを食べる時も同様で、満遍なくカレーがかかっているのよりは、白飯の姿があってほしいのは、時折“カレー口”の口直しとして、白飯を残しておきたいのである。 そうして、卵かけご飯であれ、ご飯に何かをかけて食べる時には、硬めで白米の存在を否定しないのが、我が食べ方の流儀ということなのだ。そして、..
季語は・・・秋立つ 秋立ちて パルティータ聴く 午後なるか 【去年の今日】週話§日曜恬淡~九月中旬ですね~
アフガニスタンという国が見ている間に崩壊して、タリバンが実質的に…… ……国を支配することを「こんなに早くとは予想していなかった」と発言したアメリカの高官がいたが、もし本当に予想していなかったのだとしたら、アメリカの情報収集能力は恐るべき低劣さで、当然ながら諜報の担当者の首はすげ替えられるに違いなく、最も考えられることは、現地から正しい情報を送り続けても、中枢の分析能力が劣悪であったとしか考えられないのだ。 《つぶやきのトピックス一覧》
今年2回目となるクラシック演奏会に行ってきた。アコースティックが気にいっているミューザ川崎で、神奈川フィルハーモニーの定期演奏会である。 指揮:カーチュン・ウォン ピアノ:三浦謙司 ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 B-Dur Op.83 [アンコール(三浦)]モンポウ:前奏曲第5番 **********************休憩********************** ベートーヴェン:交響曲第7番 A-Dur Op.92 指揮のカーチュン・ウォンはシンガポール出身でニュルンベルク交響楽団の首席指揮者を務めている。ピアノの三浦謙司は、2019年ロン・ティボー・クレスパン国際音楽コンクールで第1位を獲得した気鋭。 1曲目、ブラームスの2番。端正なピアノ演奏が耳に心地よい。この日聴いたのは3階正面やや左だったが、いつもよりステージからの音..
季語は・・・夜長 朝刊が 届きようよう 夜長果つ 【去年の今日】週話§土曜恬淡~都内感染者2けたに~
白露の次候“鶺鴒鳴(せきれいなく)”である。 鶺鴒(セキレイ)の存在を知ったのは、尾瀬を頻繁に行き来していた時のことで、緩やかな山道を案内するかのように、先へ先へと導いていくかのようなのだった。後で調べたら、それが鶺鴒という鳥だったのである。 その後、不勉強のゆえに、ほとんど鳥の名前も憶えないままきてしまった。バードウォッチングは静かにそこで咲いている花々と違って、根気勝負みたいなところがあって、姿を現してくれなければ、それと特定できるわけではなく、まず鳴き声があって、それを頼りに姿を探さなくてはならない。 というわけで、鳴き声だけでそれとわかる鳥の種類など、ごくわずかなものでしかなく、バードウォッチングの難しさを思い知ったのだ。 《七十二候のトピックス一覧》
子どもの頃は今以上の偏食だったので、食べるおかずがないような日には、ふりかけの類をかけてしのいでいた。でまあ、当然ながら親はそれを見て、叱りつけるのである。 どちらが悪いかは明白なのでおいておくが、どうにもしかたがないことで、文句を言われても、かけてしまったふりかけがもとに戻るはずもない。何となく憮然とした表情でご飯を食べ続けたのだ。 晴れて大人になった今、ちょっと食欲がないなあと思ったりした時、お茶漬けで済ませたい時があっても、誰彼憚ることなくお茶漬け海苔の袋を開けることのできる幸せよ。 だが、これがなかなかお茶漬けにもふりかけをかける機会が少なかったりするのは、同居人がせっせとご飯のおかずを作ってくれて、それを食べていると、当然ながらお茶漬けやふりかけにお出ましいただく必要がなかったりするのである。 《日常のトピックス一覧》
季語は・・・花野 下り立てば 花野は夢や 尾瀬ヶ原 【去年の今日】得話§旅先の市内交通
なおも厳しき残暑は続く。 真夏の7月や8月と異なるのは、ほんの少しばかりだが空気が乾燥していると感じることか。とはいえ、劇的に爽やかというわけではなく、爽やかさを実感するのは10月に入ってからである。 まだまだ忍の一字で過ごしているが、日没時刻は既に17時台に入っているので、夕暮れの寂しさはさらに深まってきた。 そして、枝豆はというと、夏の盛りを過ぎはしたが、まだまだ酒の肴としてビール横の定位置を維持している。過去のエントリーを眺めてみると、枝豆がスーパーの棚から消えるのは10月も中旬に入った頃なのだ。 《日常のトピックス一覧》
季語は・・・新涼 新涼や も一つ老いの 歳重ね 【去年の今日】遊話§今年の海外旅行終わる
[承前] ラジオ体操を覚えたのは、間違いなく小学校1年生の夏休み。朝6時に小学校の校庭に集まってラジオ体操をした時のことだ。 当然ながら、最初からあの動作ができたわけではなく、どのくらいで覚えられたのか、その記憶はまったくないが、けっこうさっさと覚えていたのは間違いない。 早起きラジオ体操が行われたのは夏休み前半の2週間ほど。出席カードが配られて、ラジオ体操が終わったところで係の人が、その日のところに印鑑を捺してくれて、皆勤すると鉛筆1本とかをもらうことができた。 ラジオ体操をやっていたのは、たぶん小学校から中学校にかけてくらいの頃だったのではと思う。その後、高校~大学~社会人と、音楽に合わせてラジオ体操をする機会はほとんどなかったが、ここにきて“運動不足解消”なる名目で一日1回のラジオ体操をやっている。 おもむろに始めたが、それでも忘れている動作など一つもな..
コロナ禍にあって、可能な限り第三者との接触を避けるべく、歌舞伎座の往復に自動車を走らせている。往復の交通費と高速代はトントンで駐車料金の分だけ足が出る。 というわけで、この日も車で歌舞伎座に向かっていた。初台出口手前に差しかかったあたりで、下り車線を赤色灯点滅の車が見えた。救急車かと思ったら“エクモカー”だった。 10秒.mp4 重症のコロナ感染者をエクモを装着したまま車内で必要な処置を施しつつ、府中の都立多摩総合医療センターに移送する途中だったと思われる。いかに重症患者が増えているか、その現実を眼にして慄然としたのである。そんな“今”を見つつ歌舞伎座へ。 仁左衛門の田宮伊右衛門、玉三郎のお岩とお花。4月と6月の『桜姫』に続いて鶴屋南北の舞台。かつての孝玉コンビが絶好調で、もちろんチケットは千秋楽まで売り切れ。 休憩含めて2時間10分に収めるため、地獄宿をはじ..
季語は・・・秋気 秋の気を 感じて午後の ブラームス 【去年の今日】街話§神保巷塵[79]伊峡再訪
感染急拡大の原因はデルタ株と首相 ……官僚の作文を、意味を解することもなく棒読みするだけの某国首相であるが、これは通信社が配信した記事の見出しである。 もちろん“「感染急拡大の原因はデルタ株」と首相語る”と鍵括弧が付いているわけだが、それが付いていなかったら“デルタ株&首相”が感染急拡大の原因であると読めてしまう。 通信社は、そんなつもりなど微塵もなくこの記事を配信したわけだが、何ということか、コロナ対策の無為無策を批判されている首相が、感染急拡大の原因だと思われてもしかたのないような見出しで、そんなことが合わせ技となって、次期総裁選に立候補しないことを表明したのも無理からぬことである。 《日常のトピックス一覧》
2020年3月から、城西地区上空を南下して羽田に着陸する新航路が運用されている。 ある日、双眼鏡で外を眺めていたらレンズの中に機影が見えたので、カメラを引っ張り出して撮影したのが下の写真。中央から右寄りがそれ。 かなり拡大したので、既に原形をとどめてはいないが、我が家の東、約30kmで高度は1000mほどの機影である。 一度渋谷を歩いていた時、ほぼ真上を飛んで行くのに遭遇したことがあってあれで高度1000mなのかと思ったし、飛行機にとって羽田はもう目と鼻の先なので、車輪も出ているから当然のことながら着陸する気満々なのだった。 こんな状態が15時前後から4時間ほど、一時間に40機も降りていく……その下に暮らす人たちの気分はどんなものだろうか。第三者的に眺めている自分を申し訳ないと思ってしまう。 《海外旅行のトピックス一覧》
季語は・・・長き夜 雑念に 翻弄されて 長き夜 【去年の今日】珈話§1杯のコーヒーから・・・・・・
[承前] 我が町にスーパーマーケットが開店したのは、昭和三十年代の終わり、東京オリンピック(前の)が行われるような頃だったと記憶している。 それまでの買い物といえば、野菜や果物は八百屋、魚は魚屋、肉は肉屋と、一軒一軒買い歩いていた。それが、スーパーマーケットほぼ一軒で事足りるようになったということだ。 ただ、我が町のスーパー1号店は、肉や魚介類は置いていなかったようで、まだまだ、他の商売を圧迫することは少なかったのではなかろうか。 そのスーパーは、レジが2台程度の小規模な店で、それから数年ほど経ったあたりで、今あるような食料品全般を扱うスーパーが開店した。その頃は、高校生になっていて、食料品を買いにお使いさせられるなどということはなかったし、スーパーを遊び場代わりにする発想もなかった。 身をもってスーパーマーケットを使うようになったのは、浪人して予備校に通い出..
テレビゲームの類で遊んだことはないまま、ここまできてしまった。ゆえにスーパーマリオもドラクエもファイナルファンタジーも、どんな中身なのかまったく知らない。 時間潰しにゲームセンターで遊んだことはあるが、1回1000円も使ったかどうか。 今はiPadに2つほどゲームを落として暇つぶしに重宝しているが、連続5回遊ぶと、元に戻って5回ゲームできるまでに3時間近くかかってしまう。 そんなゲームは課金でも遊べるようになっていて、数百円から1万円支払う必要がある。限度を知らない子供たちが、親の眼をかすめて課金してゲームをすればどうなるか……当然ながらけっこうな請求が親元に届くのも珍しくない。 そのために、あらかじめ設定で子どものスマホに課金で遊べないようにする必要がある。だが、どれほどの親が設定で課金できなくしているものか。 ちなみに課金しようと思えばそれなりにできる年齢..
季語は・・・濁り酒 詩百篇 李白も呑むか 濁り酒 【去年の今日】連話§ワタシの酒肴[151]枝豆の蒸し焼き
白露の初候“草露白(くさのつゆしろし)”である。 9月に入ったから秋っぽいかと聞かれれば、ぜーんぜんそんなことありませんがなと答えようとしたら“秋の長雨”で、涼しい日々が続いたのだ。 そうは言っても、季節はゆっくりと動いていて、気がつけば蝉の鳴き声は、数が少なくなって、音量も弱々しくなり、代わりにコオロギの仲間たちが、賑やかな秋の音色を聞かせてくれるようになった。 その入れ替わるタイミングは8月半ば頃なのだが、その移行期間はけっこう長いような気がする。 移行期間に入ると、蝉の“勤務時間”は18時半頃までとなり、コオロギたちは既に勤務態勢に入っていて、蝉とコオロギの重唱の時間がしばし続くが、風呂に入って聞いていると、けっこうあっさり蝉の勤務は終わってしまう。 そして今日は白露の初候。 《七十二候のトピックス一覧》
退陣を余儀なくされた今の無能無策な総理が総務相時代に創設したのが“ふるさと納税”なる奇妙なシステムである。 本来の主旨は、自分の出身自治体を応援するということで、各人がここをと思う自治体に宛てて寄付をする。そして寄付金控除によって“納税者”にいくばくかの金が戻ってくるのだ。それゆえ、デフォルトで住民税を納めている自治体にとっては、税収減になってしまう。 それをさらに助長しているのが“返礼品”なる飴とやらで、返礼品目あてに納税するものだから、中にはとんでもない税収減になってしまう自治体まで現れてくることになるのだ。 そうなったのは、過分な返礼品を出してけっこうな税収増となった自治体が多数出てきて、そのアンバランスな状態が問題になったからである。 自分が住んでいる自治体の税収減になるのが、ふるさと納税の仕組みであると知った時、単純明快にふるさと納税をするのはやめようと思..
季語は・・・哀れ蚊 痩せ腕に 縋りつきたる 蚊の哀れ 【去年の今日】週話§日曜恬淡~昔々、映画を観た後~
9月3日……起きた時の外気温は19.7度。涼しいというよりも寒いくらいの天気模様だったので、ハーフパンツをやめて長ズボンにした。再びの長雨となって、気温も低く鬱陶しい日々が続いた。 昼過ぎ、無能無策だった我が国の首相が辞意を表明。思うような党人事も、衆議院の解散もできず、両翼をもぎ取られて、にっちもさっちもいかなず、結局は放り出す結果となったのだ。 写真は時事通信から拝借した、先月下旬に行われた横浜市長選落選者の選挙事務所で撮影されたものだが、壁に貼られた“為書”の衆議院議員の“衆”の字が間違っている。この為書が本人の手になるものかどうか確認はしていないが、自分の職業である漢字を間違えるなど、あってはならないことと思うのだが。 ともかく、ここまで無為無策で国民を疲弊させてきた政権に対して、有権者は厳しい評価をして、議席に反映させていかなくてはならない。 《日..
団地住人の高齢化が進んでいる。今住んでいるマンションの入居開始は1983年。再来年で入居40年を迎える。 つまり、三十代半ばで入居した人は七十代半ばとなり、四十代で入居した人は八十代で、会社勤めをしていた人たちは、ほぼ定年退職をしたことになるのだ。 その間、成長していった子供たちの多くは独立して家から出て行っただろうから、この10年ほどの間に高齢者だけで生活を営んでいる率は驚くほど高くなってしまった。 25年ほど前に、駐車場スペースを拡充し“一世帯1台”を置けるようにしたものの、ここ数年の間に高齢化で自動車を手放す住人が、はっきり激増傾向にある。 見ているうち、櫛の歯が抜けるように駐車場の空きスペースが目に立つようになっていってしまった。 現存世帯の2割でも入れ替わってくれれば、少しは若返ってくれたりもするのだろうが、築年数を考えても、こんな中古マンションに新..
季語は・・・蛇穴に入る 蛇穴に 入りて至仏の 蛇紋岩 【去年の今日】週話§土曜恬淡~9月・・・・・・ですよね~
空に浮かぶ雲の形状は、既に秋のそれである。春から夏は水分多めで霞んだ青の色をした空も、少しずつ澄んで、西に向かう飛行機の姿もようやく見えるようになってきた。 ではあるが暑い。暑さについては真夏とさほど変わるものではない。もちろん、就寝中のエアコンは“マスト!”である。まじめな話、エアコンがなかりせば、我々の身に災厄が降りかかるのは間違いない。我々にとって問題なのは、昼間の最も暑い時間帯(電力消費もマックス)ではなくて、眠っている時間帯なのだ。 そうであれば、電力消費に対する影響もさほど大きいわけではないだろうと……まあそんなささやかな気遣いはしているつもり。 この先、昼間のエアコン度は下がっていくけれど、就寝中のエアコンが要らなくなるまで、あとどれくらいなのだろうか。 《日常のトピックス一覧》
季語は・・・水澄む 水澄むや 釣り糸垂らす 人独り 【去年の今日】涼話§B級冷やし中華いまだし
他人様が語る夢の話などおもしろくないというのがお約束だが、個人的には色々と象徴的ともいえるような内容だったので、ここに記しておきたい…… ある日ある時、尾瀬に行こうとしていた。登山口の片品村戸倉に着いて、知り合いのところに挨拶に行ったら、思わぬ長居をしていたことに気がついたのだ。 ↓夢の現場はこちら これは大変と腰を上げたところで、山小屋の予約をしていないことに気がつき、あわてて山小屋に予約の電話を入れた。一軒目は繋がったが、二軒目に掛けようとしたら携帯の電話帳がどこにあるかわからなくなってしまった。 そのあたりがごちゃついてカオスな状態だが、時計を見ると14時半。即座に頭の中で計算したら、普通に歩いても山小屋到着は18時頃になってしまうのでどうしたものかと思案しつつ、鳩待峠へのバスのチケットを買いに行く。 窓口の列に並んだところで、マスクを着け忘れて..
季語は・・・九月場所 大関は 陥落につき 九月場所 【去年の今日】懐話§昭和三十年代~不二家の苦境~
1989年9月3日、東急文化村(Bunkamura)開業。 この日、東急文化村のオーチャードホールでは柿落とし公演として、バイロイト音楽祭のプロダクション『タンホイザー』が上演された。演出はヴォルフガング・ワーグナー、指揮はジゥゼッペ・シノポリ。 この日の公演は観に行っている。バブル経済真っ盛りの中あって、チケットの争奪戦が繰り広げられ、何とか4公演行われたうちの2回を取ることができた。 バイロイト音楽祭のプロダクションを丸ごと――舞台、オーケストラ、合唱団、指揮、ソロ歌手――持ってくることが、いかに大変なことかといえば、オーケストラや合唱のメンバーは、それぞれ異なる団体に所属しているので個別に契約をする必要があるとか、何とも手間のかかる公演だったらしい。 しかも、本拠地での音楽祭は例年8月28日まで行われるので、9月3日の本番初日まで、中5日というスケジュ..
かつて、旅館などで供される朝ごはんといえば、安宿だったら生卵に焼き海苔というのが普通だった。 アルバイトしていた尾瀬の山小屋でもずうっとそれで、時折「生卵が食べられない」とこぼすお客さんもいて、申し訳ないと思った記憶も残っている。 個人的には子どもの頃から普通に食べていて、今でもスキあらば卵かけご飯(TKG)を食べるのは好きだ。 ところで、それほどマメに旅行するわけではないのだが、旅館の朝食に生卵を出さなくなったのはいつの頃なのだろうか。もちろんそこそこ以上の旅館であるなら、それなりに手をかけた朝食を出してくるわけで、そんな旅館ならば、玉子焼きとかベーコンエッグ、スクランブルエッグなどを出してくるだろうし、中には客のリクエストに応じて好きな卵料理を出したりもするのではないか。 ↓龍宮小屋(上)と長蔵小屋(下)の朝食 というわけで、旅館の朝食に生卵を見な..
季語は・・・夜長 五七五を 月下推敲 する夜長 【去年の今日】葉話§2020年8月の天気模様を振り返る
処暑の末候“禾乃登(こくものすなわちみのる)”である。 かつて、昭和の頃の米の収穫量といえば、おおよそ1200万トンと覚えていたのだが、21世紀に入ったあたりから減り始めて、もうずうっと1000万トンを切ったままである。 日本人の米の消費量も“順調”に減り、1970年代には、年間100kgを切って、今や50kg台となってしまった。その昔は、おかず少々に米だけはたらふくでという食生活が、様々な食材の登場で、米の消費量が減ったのもむべなるかな。 我が家はといえば、老夫婦二人で毎月5kgの米が宅配野菜会社から届けられて、それを一か月で何とか食べ切っている。定年退職前は一週間おきに2kg注文していたが、退職後は在宅度が上がったことで、5kgを注文している。 夕食時に二合を炊くが、おおよそ半分近くは残ってしまう。それは翌日昼のご飯で食べ切ってしまう。かくして我が家の年間米消費..
2021年8月の東京の天気がどうであったのか、振り返っておこうと思う。 このリンクの日付をクリックすることで、各々の日のアメダスが確認でき、より詳細な気象状況をチェックできる。 中旬に梅雨が戻ってきたかのような長雨が続いた。そして、あちこちで線状降水帯が豪雨をもたらしていったのだ。京都の清水寺近くの坂道では小規模だが土砂崩れが発生したのだ。 長雨は12日から数日間続き、その間は最高気温が20度台に留まってくれた。だが長雨が明けて以降は残暑がぶり返し、35度超えの猛暑日もあった。 上は、30日夕方の室温と外気温を表示したものだが、何と40度超……これは外気温センサーの設置場所の問題で、西陽が直接センサーにあたってしまうのだ。もう少し直射日光があたらないところに置き直さなくてはならない。 《天気のトピックス一覧》
季語は・・・九月 警報を 身を備えたる 九月かな 【去年の今日】長話§2020年9月の予定あれこれ
ビッグイシュー414号は9月1日から発売されています。お買い求めできる場所はこちらを参照。毎月1日、15日発売。一部450円。230円が販売員の収入に。ベネディクト・カンバーバッチが表紙。 特集 “居どころ”つくって元気に暮らす あなたは、フラッと行って人と話せたり、気持ちを切りかえ、回復させたりできるような“居どころ”を持っていますか? 「フリースペースえん」は30年前、西野博之さん(認定NPO法人フリースペースたまりば理事長)が川崎市内で不登校の子どもたちを対象に「禁止事項なく遊べる場」を作ろうと始めたもの。現在、約140人の子どもたちや若者たちが登録しています。 「Social Book Cafeハチドリ舎」は、安彦恵里香さんが広島市内で始めました。カフェでは毎月6のつく日に被爆者と出会える交流会のほか、核問題、紛争、貧困、気候変動などのイベントを月に..
月初めにつき、東京の一か月間の日の出&日没時刻を。 9月1日の日の出は5時13分で日没は18時9分、月末の日の出は5時35分で日没は17時27分。残暑は厳しいが、時間の流れは秋に移行しつつある。 今月は歌舞伎を1回とクラシックの演奏会1回を予定。 三部制がなおも続いている歌舞伎座で、第三部『東海道四谷怪談』を。2月の『於染久松色読販』に始まって、4月と6月の『桜姫東文章』から9月へと、仁左衛門&玉三郎の顔合わせはさらに続くのだろうか。 クラシックはミューザ川崎で聴きたいので、神奈川フィルの演奏会に行く。神奈川フィルを聴くのは初めて。プログラムはブラームスのピアノ協奏曲第2番とベートーヴェンの交響曲第7番。 それから、月末のタイミングで尾瀬に行こうかと考えているが、これは10月になるかもしれないが、天気模様次第である。 《日常のトピ..
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季語は・・・春窮(しゅんきゅう) 満腹の 吾や春窮の 語彙を知り 【去年の今日】知話§“観光旅行”はやめようか
穀雨の次候“霜止出苗(しもやんでなえいずる)”である。 さて、ゴールデンウィークである……といっても年金生活者には何の関係もない。そして毎度ながらそんな休みの間に外出するなど考えもしないのだ。 もっとも、宮仕えしていた時でも、無用な外出をすることはなかった。そもそも混雑が嫌いな性分なのである。 ゴールデンウィークに出かけたのは数えるほど。宮仕えになって2年後くらいだったか、小屋開けのタイミングで尾瀬に入った時だった。 4月末の尾瀬沼はまだまだ凍結していて、尾瀬沼畔の山小屋まで氷と雪に覆われた沼の上を歩いていったのだ。小屋には一週間ほど居候して、雪かきを手伝ったり、クロスカントリースキーを借りて尾瀬ヶ原の山小屋まで届け物をしたりと……まあ遊ばせてもらったようなものだが。 というわけで、ゴールデンウィークは自宅周辺をうろうろして、混雑する観光地とか渋滞の高..
エクセルを使っているといっても、簡単な表組で中に数字を入れるとか、その程度で、そこにあれやこれやを仕込んで作業をする……というところまで自分としては必要がなかったのである。 ところが、会社OB会でエクセルを使った名簿等管理の後を引き継ぐことになったのは数年前。引き継ごうとしたところで、前任者が急病で倒れ、何も引継作業をしないまま、全部任されてしまった……事務局の自分より高齢者の人間たちはパソコンに手を出すことができないのだ。 まあ、何とかなるだろうと作業を始めたら、前任者がエクセルの表組に様々な仕掛けを入れ込んでいて、そのたびに調べて修正することになった。 原形を尊重してそのまま使っていくことを大原則にしているものだから、時に頭を抱えるような事態が起きたりして、だから思ったこととしては、あまり“技”は使わずにプレーンなスタイルで推移していくほうが、先々に人が変わってもスム..
季語は・・・土筆(つくし) 菩提寺の 土手に土筆の 日の盛り 【去年の今日】費話§電化製品の買い替え
物心ついた頃から“狂信”とは無縁な中で生きてきた。それはおそらく、自分の中に、確固とした価値観を持ち合わせていなかったからではないか……もしも中途半端に持ってしまってしたら、あるいは引きずられかねないと考えたからかもしれない。 自分に自信がないゆえに身についた自己防衛なのかもしれない。そう思って見ていると、むしろ自信を持ち合わせている人のほうが狂信に陥りやすいのではないかという、そんな節が見受けられるような気がする。 改めて狂信とは何なのだろう?そして狂信が生み出すものは、決まって破滅という結末ではないだろうか。おそらく“狂信”はわかりやすく、耳にも優しく響いて聞こえるのだろう。そしていつしか気がつかないうちに取り込まれてしまうのだろう。 70年に及ぶ人生の中で、そうした狂信に巻き込まれなかったのは、不思議な危険回避能力があったからだろうか。最初に書いたように、自分自身の..
去年が上京して五十周年だった。 何の意味もなく、漠然と東京へ東京へと目指すことになったのは、いかなる内的理由があったものかと今さらながら思うのであるが、おそらくは小学校高学年になっていたであろうかつての自分に聞いてみたいものである。 そしてたぶん“東京には何かがある”と、何の確証もなく言い張ったことは間違いない。 結果として我が意志は貫かれて、東京で学び、職を得て、同居人と暮らし、定年を迎え、いずれ遠くないいつかお迎えがやって来る。今、東京に行こうと思い定めた小学生の自分に問うてみたい……君が思い描いていた東京での日々はこういうことだったのか?と。 幼い発想しかなかったにしても、その当時既に、東京にあって地方にはないあれやこれやを敏感に感じとっていたのかもしれないが……。 中央集権の象徴のような東京という都会のメリットを自分なりに享受した。特に文化面においては..
季語は・・・花冷え 花冷えて 読みかけのまま 深夜二時 【去年の今日】週話§日曜枯寂~ビール純粋令五百七周年!~
五百周年から毎年書いているが、ドイツのビール純粋令発布記念日である。 このお触れのおかげで、21世紀の我々もおいしいビールをいただくことができるのだ。 もちろん基本的にはビールの原材料には、麦芽、ホップ、水だけでなくてはならないという制約はなく、ドイツでビール純粋令を発布したのは、制約を施さなければ、どんどん品質が落ちていう状況が起きていたであろうことは想像に難くない。 ベルギーでは、ビールに果実を入れたり、日本で醸造されるビールの多くは米やコーンスターチを混ぜ込んでいて、それらが愛飲されているのが現状である。 まあ、それほどビール純粋令に拘っているわけではないが、日頃から自宅で呑むのはヱビスビールで、神保町のランチョンで呑むのはアサヒのマルエフ生。それらは言わずもがなながら、ビール純粋令とは無関係にきちんとしたビールなのだ。 さて、古稀を前にして、す..
すっかり桜も散って、今年の我が家周辺は花水木(ハナミズキ)が期待外れの咲き具合。という4月下旬が始まったところで歌舞伎座に行ってきた。四月大歌舞伎夜の部である。 お目当ては2018年、2021年に続いて三度目となる仁左衛門&玉三郎コンビによる『於染久松色読販』と『神田祭』の二本立て。 もう、何も言うことはなく、仁左玉が持てる魅力を振り撒き尽くした贅沢な時間だった。とにかく仁左衛門の“悪”の凄みは比類なく、それが玉三郎と共演することで魅力が二倍にも三倍にも膨らんでいく。脇を固めた橘太郎の久作、錦之助の清兵衛、彦三郎の太郎七などなど、手堅くまとまっていた。 そして“お口直し”に置かれた『神田祭』の贅沢なこと。二人が“じゃらつく”様子は、まさに恋仲の二人の濃密さで、ほぼ満員の客席の喜ぶまいことか。 1970年に始まった孝玉から仁左玉へと、半世紀以上続いた稀有なコン..
季語は・・・菜の花 菜の花や 終着駅は 閑散と 【去年の今日】週話§土曜枯寂~ラグビーシーズン終了~
[承前] そして、この同期が外せない。ここから4日間に及ぶ奮闘が始まった。自分の手には負えそうにないと、まずはODのサポートセンターにメイル。状況を説明して対処法のアドバイスを求めた。 担当者は実に人柄がよく、丁寧なアドバイスを指示してくれた。だが、手順どおりに進めても、OD内部の問題なのかどうか、一向に事態が好転しない。 何度かサポセンとやり取りをした結果、金曜日に導かれた結論は“もう一度最初から式年遷宮”をやり直すということだった。前週の半ばあたりには、そうするしかないと考えていて、サポセンに具体的な対処方法を教えてもらい、[再]式年遷宮を始めたのは土曜日早朝のこと。 まず、これだけはしっかりしなければと、新しパソコンからODをアンインストールし、それを確認したところで、再度引っ越しソフトを立ち上げて、作業開始、と思ったら「新しいパソコンのハードディスク容量が足..
さても、これまでで最も手間暇がかかったパソコンの引っ越しだった。以下はその顛末。 前週月曜日、9時過ぎには到着してくれた新しいパソコン。午前中は荷解きと設置をした。既報のとおり、梱包していた段ボールの処理だけでもけっこうな手間だった。荷解きから設置まで一時間以上はかかったのではないか。 そうして午後から式年遷宮に取りかかる。新旧2台のパソコンを立ち上げ、引っ越しソフトの取説を“簡単”にチェックしてソフト起動。そこからは、お任せで“遷宮”を見守るだけである。 睡眠中も遷宮は進み、夜明け近く12時間半を要し、翌朝、古いパソコンから新しいパソコンへとデータ移行が完了。さあ、新しいパソコンで快適に過ごしましょうと思ったら何やらデスクトップ上のファイルの様子がおかしい。 ↓いやもう、参ったの何の ご覧のように、ファイル名の前に赤丸×印や、矢印が丸く上下に重なっている..
季語は・・・かぎろひ かぎろひて 手のすぐ先や ユーラシア 【去年の今日】熱話§温泉と鉱泉と
またぞろ選挙だそうだ。補選とやらがたけなわのようである。候補者が乱立している中に“有名人”と思しき姿も見える。 だが、有名人だからと安易に投票するのは愚の骨頂でしかないと、これは選挙権を手にした半世紀前から変わっていない、自分への戒めなのだ。こと選挙に関して、有名人を選ぶというのは、単なる数合わせに加担する以外の何物でもない。 それは正しい投票行動などでも何でもなく、ただのイメージに眼を眩まされているだけの話ではないか。 きちんと見渡してみれば、有名人を隠れ蓑にして、過去の行状が何とも疑わしい人間がゴロゴロ現れてくるのだ。今回だってその例に漏れてはいない。 昔から言われている当たり前のこととして、選挙は“人気投票”などではないということを、もう一度頭に刻み込んで、投票券を手に投票所に足を運ぶことこそが重要なのである。 《日本のトピックス一覧》
季語は・・・日永 ひょっこりと 鼬(イタチ)現るる 日永かな 【去年の今日】貪話§欲望と節制と
昨年12月9日に開幕したジャパンラグビーリーグワンのシーズンも、今週を入れて残り三節となってしまった。 今季は最終節まで合わせて12試合(同居人は+1)と、クロスボーダーを2試合観ていて、なかなかの精勤ぶりである。しかも、川崎の等々力陸上競技場や東大阪の花園ラグビー場と初見参&遠征したところが2か所あって、存分にラグビーを満喫したと言えるだろう。 残念なことは、推しチームの成績がなかなか上がってくれず、芳しいものではなかったことで、これはチームのメンバーのほうがより切実に感じているのは言うまでもない。 リーグが終われば、6月から10月にかけて代表戦が行われる。今年は、代表4試合とJAPAN XV(ジャパン・フィフティーン)2試合が予定されているので2試合くらいは観に行ければいいのだが。 そして来年は、ラグビー観戦歴50年を迎える。最初に観たのは、1975年9..
季語は・・・陽炎(かげろう) 陽炎や ゆらりゆらりと 幸の神 【去年の今日】払話§現金と銀行振込と電子マネー
穀雨の初候“葭始生(あしはじめてしょうず)”である。 半袖の季節まで、あと一息である。自分たちの感覚で、おおよそゴールデンウィークのタイミングで長袖と半袖を入れ替えるようにしていたが、最近は4月中に入れ替えるようになった。 ただし、ちょっと肌寒い日もあることを考えて、一気に入れ替えることはせず、段階的に少しずつ半袖を増やしていくのだ。 そして半袖になると困ることが昨年から増えてしまった。それは、肩凝り予防のために使っている磁気ネックレスが、外から見えてしまうことで、見えないよう長めに首に回さなくてはならない。磁気だけで繋がっているネックレスなので、短すぎると外れやすくなってしまう。見えないようにする塩梅が意外と難しい。 ……こうした“裏方”は、あまり表に見せたくはないのである。 《七十二候のトピックス一覧》
4月2日……ストーブを片付けた。久々に4月まで居間に置いて使い続け、ようやくこの日に納戸に戻した。3月中旬になっても、あまり暖かい日がなく、使い続けていたのだ。 去年は3月14日、一昨年は3月28日に片づけた。いずれも桜が開花する前後に片付けている。なお、我が家付近の桜が満開になったのは、4月5日頃。 4月10日……右手親指のあたりが痛くなった。しばらく様子を見ていたが、13日の土曜日あたりに“ひょっとして?”と腱鞘炎を疑ったが、どうやらそれらしい。翌朝から、貼り薬をして緩いサポーターをはめているが、徐々に痛みは和らいでいるようだが、油断はできない。これまで一度も腱鞘炎にかからずにいたので、まさか自分がなるとは思いもしなかった。 4月12日……突然、電気掃除機が動かなくなった。ウンともスンとも反応がまるでない。あまりにも唐突な故障に為すすべがなかったが、購入4年で壊れてし..
季語は・・・長閑(のどか) のどかのどか 野良はのびのび 空あくび 【去年の今日】悼話§市川左團次さん(歌舞伎役者)
久しく回らない寿司屋の暖簾をくぐっていない。数年前、こんな田舎に……という稀な寿司屋が閉店してこのかたである。 本当にいいネタが使われて、しかも値段はリーズナブルというものだった。おまかせもあったが、もっぱらお好みでマグロや穴子をつまみにビールと日本酒をいただいて、最後に握り数貫と巻物をもらっておしまい。好き勝手で楽しませてもらった。 それが、世間で言うところの“高級”と思われる、とても恐ろしくて暖簾をくぐることなどできない店はというと、これほとんどすべてが、お決まりのコースで供されているようだ。 作る店の側にしてみれば、お決まりの寿司を出すのは“楽”なことかもしれない。だが、客のことを考えているかといえば、店の都合であるとしか思えないと考えるのは僻目であろうか。 そういえばフレンチやイタリアンなどでも、コースで出されるよりは、アラカルトをいただきたいと思うのだが、..
季語は・・・余花 余花落花 烏諍(いさか)う 日の盛り 【去年の今日】酔話§チェーン系の居酒屋考
穀雨の次候“霜止出苗(しもやんでなえいずる)”である。 気持ちのいい気候である。表に出て行くのがまったく苦にならない、一年のうちでもそんな時季にあたっている。 4月のはじめ、桜の盛りが終わるのと入れ替わりに吹き出した若い新緑も、あっという間に緑の濃さを増してきた。 若い芽が出てきた頃は、桜にかまけてしまっていて、そんな隙にほんの数日ほどで木々に新緑が出そろった時には、自然の営みのスピードに舌を巻いたのだ。 老境の身には、そんな様子が何とも慌ただしいと感じられ……「そんなに急ぐことはないだろう」と呟くしかなかったのである。 それにしても今年の緑のスピードは速いと感じる。例年であれば、もう少しじわじわと2週間くらいかけて樹々の緑が出揃うのだが、それはもう温暖化のゆえということだろうか。 《七十二候のトピックス一覧》
その場所を旅行するのは一回限りというのであれば、外から著名建造物の類ばかり見て回るのは、ある意味しかたないと言えるかもしれない。 だが、同じ場所に複数回通っても、相変わらずそんな観光旅行でお茶を濁すのであれば、それはやめておいたほうがいいだろうし、よく飽きないものだとも思う。 もちろん、それなりに由来については調べての上だとは思うけれど、表からだけ見物してはいおしまいというのは、天麩羅やフライの衣だけ食べているような気がしないでもない。 よもや、美術館の建物の外観だけを見てそれでよしとする人はさすがにいないとは思うが、旅行記みたいなブログの中に、オペラハウスのガイドツアーに行ってきた様子を書いている人がいて……いや、それだったら、やっぱりオペラやバレエの公演を観てほしいのだ。 我々が何度も何度も繰り返して同じところばかりに行くのは、そこで行われているオペラやコンサー..
季語は・・・春の風邪 長寝の朝 老いの微熱や 春の風邪 【去年の今日】週話§日曜有閑~他人様に金は貸さない~
そろそろパソコンの買い替え時期が近づいている。前回は2018年のことで、その一つ前のパソコンが2年ほどでお釈迦さまになってしまい、データ救出に苦労しつつ、買い替えを余儀なくされたのだ。 これまでのローテーションであれば、5年をめどに買い替えていて、だからそろそろなのである。 もうとっくに、電源を入れてからパソコンが使えるようになるまで10分以上を要していて、その遅さにはほとほと閉口している。そして、買い替えするには“資金”が必要になるし、買い換えたら買い替えたで、新しいパソコンの設定あれこれ、データ移行などが実に煩わしい。 かつては、淡々と作業をこなしていたが、寄る年波には勝てず、そうした作業が面倒と感じてしまった。いずれは買い替えるのだからとは思いつつも、その時が来たら渋々ながらでもやるしかないのは決まっているのだが……。 というわけで、パソコンの5年使用はまだま..
ちょっと不思議(変)なゲームを観たような……ジャパンラグビーリーグワン最終節、えどりく(江戸川陸上競技場)14時キックオフで行われたスピアーズ対サンゴリアスの一戦。観客は5,651人、芝生席も盛況の入りだった。 前半はまだよかった……堅調というか、もう少し点が入ってもよかったかという印象だったが、後半は蛇口がぶっ壊れたかのようなトライ大放出大会となってしまったのである。しかも、両チームそれぞれ2人ずつシンビンを出すという賑やかさ。 シーズン順位も決定した、いわゆる“消化試合”であるはずだったのだが、それが最後は壮絶な打ち合いになろうとは……である。 まあ、観ている側からすればちょっと笑ってしまうような試合展開だったがそれ以上に試合時間の長さが半端ないものだった。休憩を挟んで、ノーサイドの笛が鳴ったのは16時5分。通常であれば2時間超えすることはなく..
季語は・・・日永 ぐびぐびり ビール寿ぐ 日永かな 【去年の今日】週話§土曜有閑~ビール純粋令五百六周年!~
2016年の五百周年の記念年以来、この日が来るたびにビール純粋令を寿いでいるが、それも8年目となった。 ドイツ・ミュンヘンあたりを旅行している日々は、至福の時を過ごしていたが、ワタシ的にはこれすべてビールのおかげである。 食べ物の持ち込みが自由なミュンヘンのビアガルテンに日本そのままのつまみである、枝豆や葱チャーシュー、そして締めの巻き寿司を持ち込んだのは2008年のことだった、以来数回ほどミュンヘン中央駅近くのビアガルテンであるアウグスティナーケラーで“寿司パーティー”を行った。 ↓日独混在之圖 まあ、大げさに言えば“本懐を遂げた”だろうか。そして彼の国の人たちが日本人のように何かをつまみつまみ呑むなどとはせず、ひたすらちびりちびりとジョッキを傾けていたのだ。 ↓ビール純粋令が発布されたインゴルシュタットの記念マグ 旅行することで、常に..
季語は・・・陽炎(かげろう) 陽炎や 裏浅草の 人力車 【去年の今日】復話§尾瀬のシーズン始まる
かつて、大学ラグビーと社会人ラグビーが日本選手権を戦っていた時、日本のラグビーシーズンは1月で終わっていたのである。 今のリーグワンのシーズンは12月に始まり、4月までリーグ戦が争われて、5月にプレーオフの準決勝と決勝が行われるから、およそ半年近いシーズンとなった。 それゆえ日本選手権も消滅し、大学ラグビーとの接点もなくなってしまったのだ。もっとも、日本選手権の運営形態も変化して、社会人1位と大学1位が選手権を争ったのは1996年まで。 1997年からは、社会人3位までと大学2位までの5チームでトーナメントを行うようになったが、さらに運営形態はだらだらと紆余曲折が続いたのだ。 リーグワンが軌道にのってくれれば、この状態がそれなりに続いてくれるとは思うが、まだまだ試行錯誤も続きそうではある。 そして、リーグワンは今週の第16節でリーグ戦が終了し、5月半ばに上位4..
季語は・・・春風 春風や 金剛杖の 減り具合 【去年の今日】面話§地続きのヨーロッパ
一般的に“天下り”とは、公務員が出世レースから外れたことで、関連外郭団体や民間企業に職を得てというものである。 もちろん好ましいものなどではなく、体のいい食い扶持探しなのは言うまでもないことだが、つい最近もそうした天下りをゴリ押しするような事例が発生した……国交省の元次官が、航空会社に対して人事を押し付けたのだ。 こうした事例は珍しいことではないかもしれないが、明らかにお上意識に基づく権力の濫用ではないだろうか。 そうして結果的に、民間企業や関連団体が官僚の手に落ちることになるのである。 自分について振り返ってみるなら、定年退職後は65歳まで会社に嘱託として残って、別セクションで仕事をすることもできたが、高校同期の人間からの頼まれ仕事を引き受けることに決めた。ところがその彼が急死してしまい、先々続けることを断念したのだ。 その時、先々の生活がどうなるかと考えた..
温泉法なる法律があって、水温25度以下の冷泉を鉱泉と呼ぶようになっていたが、もう最近は湧き出ているものであれば、これすべて温泉と呼んでいるようだ。 とすると、鉱泉は火力を使い一定の湯温まで沸かさなくてはならず、それはそれで燃料代が必要となり、温泉と比べたら割高ではないかと感じるのだがいかがなものか。 かつては、温泉と鉱泉の表示がきちんと分けられていたので、選ぶにしても自分なりの基準で選べたが、今はそのあたりの線引きが曖昧なのである。 二十代前半の一時期、山奥にある鄙びた温泉に行くことを楽しんでいたが、その時も鉱泉の沸かし湯などは選ばず、温泉であることを確認して出かけていた。もっとも、山奥の山小屋同然の旅館に湯を沸かすような費用がかさむ設備など置けるはずもないが。 中には湯温が40度を少し切るような温湯に出くわすこともあったが、その手の温泉は、長時間じっくり入っている..
季語は・・・長閑(のどか) 長閑(のど)けきや 欠伸伝染りて 蔵の町 【去年の今日】呆話§夢見ること多く
穀雨の初候“葭始生(あしはじめてしょうず)”である。 季節は進む、どんどん進む。もう春分から一か月が経ってしまう。 ほどほどの気温とほどほどの湿度が気持ちいい。前に書いたとおりで、腕を出すにはまだ心もとなく、半袖でもいい気温なのだが、ちょっとひんやりとして、肌のほうがまだ慣れてくれない。 とはいえ、我が家では衣類の入れ替えで半袖物を取り出していて、いつでも半袖を着ることができるように準備は怠りないのである。 まあ、もう着てもいい気温には十分上がってきてはいるのだが。 《七十二候のトピックス一覧》
味にうるさいとか、グルメだとか……そんなのは微塵もない。そして、食い意地が張っているわけでもない。 若い頃はそれなりの量を食べていたが、たぶん四十代の終わり頃から食欲は順調に落ちていって、五十代には“それなり”の量に落ち着いてくれた。 酒量に関しては五十代に入ってもまあまあいけていたと記憶しているが、酒に関しては、定年まであと数年という頃から意識して減らしていった。もちろん、呑めば呑めたところを、意識して休肝日を設定して絶対量を減らしていったのだ。 五十代に入った頃、思い立って週一日からスタートし、2009年には週二日に増やした。それでしばらく推移していたが定年退職の一年後、2016年11月から週三日を始めたとあった。 かつて一日1リットルのビールを呑んでいたのが、缶ビール350ml1本と日本酒だったら二合……つまり一週間にビール1400mlに日本酒八合まで落とした..
季語は・・・春深し 痒々の眼とは縁なく 春深し 【去年の今日】肌話§Tシャツという生き方
体内から水分が失われるのは、真夏だけでなく冬にも起こるのだという……そんなお話。 今からもう四半世紀前の1998年、長い休暇が取れ、初めて冬のベルリンを訪れた。ウンター・デン・リンデンの歌劇場やベルリン・フィルハーモニーなどなどで行われたオペラやコンサートを楽しんだ。 12月初めとはいえ、ヨーロッパの冬の寒さはなかなかに厳しく。四十代半ばで、まだまだ体力があったとはいえ、どんよりとした空の下でのベルリン滞在は難儀なところがすくなかった。 そんなある日のことである。街歩きをしていた時、ふいに喉がひりつくような感触があって、何事?と思った。何か体調不良でも起きたのかと考えたが風邪とかではなさそうだし……頭を巡らしていたら“ひょっとして?”と考えたのは、寒さで身体から熱が奪われ、同時に水分も出て行っってしまったということである。 どうやら診立ては正しかったようで、水分を補..
宮仕えを始めた時、会社から支給される給与は手渡しだった。給料日になると印鑑を持って経理部に出向いて、給与明細と現金の入った給料袋を手にするのである。 個人的には、その時からいちいちの手渡しを面倒だと感じていて、しばしば担当者に銀行振込にならないかと聞いたのだが、その答えは「反対する人がけっこういるんですよね……そうしたいのはやまやまですが」というもの。 社員全員の給料袋に間違えることなく現金を詰めて封をする……そんな気の遠くなるような手間など、時間の無駄ではないかと思ったけれど、これはもう時節を待つしかないと思っていたら、数年後だったかの結婚した頃あたりから銀行振込が“半ば強制的に”始まった。 抵抗する間もあらばこそ「はい、来月から振込にします」とアナウンスされて、有無を言わさずの一斉改革だったのだ。 その後も、夏と冬のボーナスはなぜか小切手支給で、当日に銀行の人た..