無料で読める女性向け官能小説ブログです。愛ある濃厚エロスをお届けします※18歳未満は閲覧禁止です
『先日婚約が発表されたツワブキグループ総帥・石蕗奈津斗氏より、報道各社にFAXが届けられ――』 テレビの中で、レポーターの人が文章を読み上げている。 わたしはシーツをぎゅっと握りしめ、左手の薬指にはまっている銀色の指輪を見つめた。「あっ♡」「なんだ、もう届いたのか」「んっ……やっ、ナツっ」 ツワブキグループが所有する、クローズドのVIP専用ホテル――わたしとナツは、数日前からそこに滞在している。 起きて、食事...
ビクンッと体が跳ね、目の前が真っ白になる。今まで感じたことのないその感覚に呆けていると、ナツがプッと吹き出した。「なんだよ、その顔」「だ、ってぇ……」 こんなの、今までなったことない。 誰かとこうしてセックスをしても、こんな風になったことはなかったのに……。「初イキかよ」「えっ?」「男にイカされたこと、なかったんだろ」 そう、なのかな。 むしろ、これがイくってことだったんだ。 体が重たいままふーっと...
「ぁんっ、っ、ふぅぅっ」 ナツの舌が、ちゅぷちゅぷとわたしの乳房を舐める。 コリコリッと乳首を噛まれて、噛んだ場所を舌でたっぷり舐められると、わたしはもう声を抑えることもできなくなった。「あ、ぁぅぅぅっ」 左のおっぱいも、指でクリクリと乳首をこねられる。 そうすると自然と腰が動いてしまい、わたしは自分からナツに密着するような形を取らなければならなくなってしまった。「なんだよ、結構乗り気なんだな」「...
ナツの手は、ひんやりと冷たい。 わたしの両手をソファに縛り付けるその手は、微かに震えているようだった。「ほ、本当に……ここでするの?」「ラウンジが嫌なら部屋を変えるか? VIP用のスイートが隣にある」 ナツは上唇を赤い舌先で舐めた。 瞳の青とその赤色が妙に目について、わたしはふっと彼から視線を逸らす。「その、スイートって……」「そういう目的に使うこともある。商談なんかでも使うけど、お前には関係ないだろ...
「な、ナツ……もうやめようよ、こんなこと――」「いや、俺買ったのお前だろ? こーゆーこと、どうせ今じゃなきゃ出来ないんだから……楽しんどけば?」 ナツはそう言って、わたしの胸を強く揉みしだいた。 なんで、こんなことになっちゃったんだろう。 見るからに高級そうなネクタイを片手で外す彼は、もうわたしの手の届く世界の人間ではない。 そうわかっているのに――まだ、彼に未練があったんだろうか。「おい、どこ見てんだよ...
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