韓国ドラマ「ボイス2」は、なんとも嫌な終わり方をします。「ボイス1」は非常によい終わり方をするのに。ボイス1では、チャンヒョクもイハナも肉親を死を乗り越え「前を向く」と言って終わります。チャンヒョクは死んだ妻にこう言います。「いつまでお前を放してやれずに済まなかった」。死を乗り越えられないことを、放してやれなかったと表現するわけです。実にいいセリフだと思います。ところが、ボイス2になると、刑事役が変わり、その刑事そのものがサイコパスの遺伝子を持っていると設定されます。したがってボイス2は刑事の破滅を予感させて終わり、ボイス3では実際に破滅めいた方向に進むようです。「サイコパスの遺伝子を持っている」という設定は良くありません。人間がある程度遺伝子で決定するのは真実でしょうが、性格や社会性は主に後天的要素が強い。性...血統主義の陥穽と「ボイス2」
韓国版「ボイス」と題名をつけてますが、韓国版が「原作」で日本版がリメイクです。さて、最終回。真犯人に襲われて(原作では襲われるように仕向けて)、哀れみの目で犯人を見つめる女性警察官(真木よう子・イハナ)。ここで際立つのはイハナの美しさです。はかなさと可憐さを持っています。真木よう子には「儚さも可憐さ」もありません。滑舌以前に、彼女はミスキャストだと思います。もっとも、ほとんどがミスキャストで、唯一韓国版に匹敵するのは、犯人役の伊勢谷さんだけです。唐沢さんが名優なのは認めますが、50代後半では、体のキレが必要となるこの役は難しかったと思います。韓国版のチャン・ヒョクさんは42ですし、アクション時代劇にも出てますから、体のキレが違います。チャン・ヒョクさんは「根の深い木」の準主役で、つまり「ハンジ村のトルボク」で、...「ボイス110緊急指令室」・最終回感想・韓国版「ボイス」
日本版「ボイス」が韓国版「ボイス」より勝っているところは、「日本語だ」ぐらいでしょうか。韓国版は吹替がないので、ずっと画面(字幕)を見ていなくてはならず、疲れます。1、脚本は似ているのだが、緊迫感が全く違う。韓国版がはるかに上。2、唐沢さんでは年取り過ぎ。韓国版のチャン・ヒョクは若いし、アクション系だし、とにかく鬼気迫る演技で、これも韓国版が上。3、真木さんの役は韓国版ではイハナ。年齢は同じぐらいで30半ばだが、イハナは20代にも見える。身長がとても高く170以上ある。「滑舌」は韓国語だからわからないが、これも韓国版がはるかに上。ということで、脚本も俳優も韓国版が上。日本版は「なんちゃってボイス」という感じがします。真木よう子の「班長」は「はんつぉー」に聞こえます。それから「サ行に弱いようで」、容疑者も「ようぎ...日本版「ボイス」と韓国版「ボイス」「ボイス2」
かなり「常識化」していると思いますが、「政権を指す幕府」なんて名称は江戸中期以前にはほぼ存在しません。幕府は将軍の御座所を指しましたが、政権そのものを指す用語ではありませんでした。鎌倉時代、鎌倉幕府は「武家」「鎌倉殿」「関東」と呼ばれていたようです。で、その成立はいつかというと、1180年から1192年説まで「色々」です。教科書は1185年説を採用していますが、これを支持する学者は多くはないようです。もっとも、各説、それぞれに根拠はあります。その中で1180年説、これは面白い。源頼朝が挙兵した年です。鎌倉を根拠とした年でもある。当然行政文書も発行しています。小さな地方政権に過ぎない時代。これをあえて鎌倉幕府の成立年とするのは、初期鎌倉幕府を、朝廷から独立した東国政権とみなす場合です。1185年は「朝廷が」、守護...鎌倉幕府成立・1180年説は面白い
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