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カナリーの米国株10-Kコレクション https://www.canary-w.com

米国企業が10-Kなどで公開している情報を意訳して、ピックアップしていきます。

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2018/06/15

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  • ユナイテッド・テクノロジーズはちょっと割安かもしれない。

    先日、ユナイテッド・テクノロジーズは、分社後に航空機部門とレイセオンを合併させると発表しましたね。まあ、大企業同士の合併なので、独禁法の問題もあるでしょうし、防衛関連セクターなので、様々な機関の審査が必要になってきます。特に中国当局の審査が必要になった場合、審査が長引いたりすることが考えられます。なので、合併が成立するかは不透明ですが、もし、無事に合併が成立すると仮定した場合、ユナイテッド・テクノロジーズの株は少し割安なのではないかと思っています。計算や考え方が間違っていなければ(笑)。ちょっと長いですが、今回はその理由を書いていきます。 まえがき(今後のユナイテッド・テクノロジーズの予定) …

  • スプリント合併が難しいと思う理由

    昨日、FCC(連邦通信委員会)の委員長が、スプリントとT-MobileUSの合併を承認する意向であるとのニュースが流れました。合併の成立は難しいと考えていたカナリーにとっては驚きでした。しかし、依然として司法省の審査が残っており、司法省の審査を乗り越えるのは難しいとカナリーは考えています。もちろん合併が成立する確率は0ではありませんが、合併が成立したらミラクルだな(笑)と思っています。今回はその理由について書いていきたいと思います。 合併成立へのハードル 独禁法審査の通過が難しい理由 HHIとは 司法省の判断基準 携帯市場のHHI 司法省がOKする確率は35%か!? 大型買収には追い風が吹いて…

  • セルジーン投資家が抱える不確実要素(CVRの処理)

    現在、セルジーンの投資家はブリストルマイヤーズとの買収が無事成立することをウキウキしながら待っているのではないでしょうか。というのも、セルジーン投資家は買収成立後には現金50ドルとブリストルマイヤーズ株1株、つまり98ドル相当(日々変動)の対価に加え、一定の条件が成立すれば9ドルを受け取ることが出来るオプション(CVR)を受け取ることが出来ますから。なので合計で107ドル相当の対価を期待しているセルジーン投資家が多いのではないでしょうか。 しかしカナリーの推測では、日本のネット証券を通じてセルジーン株を購入している方は、CVRの対価の9ドル満額を受け取るチャンスを自動的に失ってしまう可能性があ…

  • 金と金利の関係は不変ではない

    金利が上がれば金が下がり、金利が下がれば金が上がるということを最近よく聞きます。理屈としては、金には利息がつかないため、金利が上がってしまうと利息が付く現金の方が魅力的になり、一方で金利が下がればその反対になるということです。 しかし、この相関関係は常に同じというわけではなさそうです。カナリーが読んだ本には以下のように書かれています。 私がトレーディングを始めたときに頻繁に耳にしたことは、金利が高くなれば貴金属の価格が高くなるというものだった。 カプランのオプション売買戦略: 優位性を味方につけ市場に勝つ方法 より引用 本の著者であるカプランがオプショントレーダーになった頃は、 金利が高くなれ…

  • 手作り転換社債について考える

    転換社債というのは社債に転換権がくっついているものですが、理論上は社債とワラントが組み合わさったものです。 最近カナリーは、社債と同企業のワラントを組み合わせて、自分で勝手に転換社債ポートフォリオを作ってしまうとどうなるのかということを考えています。 なぜこんなことを考えてしまったのか。 www.canary-w.com この記事にも書きましたが、最近の成長企業というのはバランスシートが健全であるパターンがよくあります。例えばグーグルなんかはレバレッジが低いですし、利払いにもまだまだ余裕があります。ですから、グーグルなどの社債は投資適格といえるでしょう。S&PもダブルAを付けていますから、この…

  • 株価が100ドル超えたP&Gを分析!

    最近、100ドル寸前でくすぶっていたP&Gですが100ドルを超えて高値を記録しました。株式分割調整後で最高値を更新しています。そんなP&Gを見ていきたいと思います。 スポンサーリンク // 売上・利益を分析 ちょっと脱線 なんだかんだでアウトパフォーム(直近1年) 将来の展望(個人的な考え) 売上・利益を分析 まずはオーソドックスな指標から。 モーニングスターより引用 利益率は良くなっているのですが、最近はプライベートブランドの台頭などもあって、売り上げや利益を右肩上がりに成長させることが出来ていません。先日にクラフトハインツが暴落した際にバフェットがプライベートブランドの脅威について触れてい…

  • スピンオフでの意思決定

    アメリカでは資本の効率性などを向上させる手段としてスピンオフが頻繁に行われます。日本では珍しいことでしょうからスピンオフが実際に起こった場合、スピンオフ株を売るのか、持ち続けるのか迷う人も多いのではないでしょうか。もちろん、その判断は投資家の状況や考え方によって異なるのは当然ですが、今回はその判断、意思決定をする上で判断材料となるポイントをいくつか挙げていきたいと思います。 スピンオフ企業のビジネスが良いビジネスかどうか。 株を買ったり、売ったりする理由というのは投資家の考え方や戦略によって様々なのですが、日本で米国株に投資する人はバフェットのように「素晴らしい企業への投資」を主眼に置いている…

  • 噂に賭けるということ

    先日、保険ブローカー大手のAONが、こちらも同業大手のウィリス・タワーズ・ワトソンを買収予定であるとの憶測が大手メディアを中心に流れました。AONといえば、数年前までイングランド名門のサッカークラブ、マンチェスターユナイテッドの胸スポンサーだったこともありますね(サッカー詳しくない人、すみません…)。ウィリス・タワーズ・ワトソンについては、名前は聞いたことがありますが、よく知りません。 スポンサーリンク // さて憶測が流れた後、被買収側のウィリス・タワーズ・ワトソンの株価は、 5日に上昇し、 一方の買収側のAONは ズルズル下落しました。7%以上の下落でしょうか。AONが下落した理由は、合併…

  • 1ドル60円になったらどうなるか。

    先日読んだこの記事。 www.bloomberg.co.jp カナリーにとって非常に興味深かったです。この記事内では、ゴールドマンサックスのストラテジストのジメルカさんが、将来仮に不況となりアメリカの中央銀行が金利を引き下げた場合、円が強くなって最終的に1ドル60円に到達すると予測しています。 金融に絶対的な相関というものはないとカナリーは思っていますが、それでも、円高と同時に株安、株安と同時に円高という現象は起こりやすいと言えるでしょう。ということで今回はもし現在の状況から、リーマンショック時のような株価下落と同時に1ドル60円に到達した場合に円換算でどれだけ資産を失うのかを計算してみました…

  • JTだけではない、タバコ企業への訴訟

    昨日だか一昨年にJTは1480億円ほどの損害賠償をカナダで命じられました。まあ時代の流れってやつでしょうか。タバコ企業にとって訴訟はビジネスを続けていく上で避けては通れないハードルとなっており、フィリップモリスインターナショナル(PMI)やブリティッシュアメリカンタバコ(BAT)も沢山の訴訟案件を抱えています。 PMIが抱える訴訟件数 訴訟分類 件数 健康被害を訴える個人訴訟 55 健康被害を訴える集団訴訟 10 喫煙に関わるヘルスケア費用の補償請求 16 商品表示に関する集団訴訟 1 商品表示に関する個人訴訟 7 喫煙全般に関する訴訟(反対運動のようなもの) 2 (PMI 10-K p.96…

  • GNW 利益率40%のスペシャルシチュエーション

    GenworthはS&P400に構成されている保険会社です。この企業は現在、中国のOceanwideという企業に買収されることで合意しています。しかし、この買収合意は2016年10月になされたものです。つまり、2年経っても買収が成立していない状態で、その結果、GNWの株価は買収価格である5.43ドルから30%ほどのディスカウントで売られており、買収成立時には40%の利益を得られる可能性があります。 スポンサーリンク // チャートはこんな感じ。 買収成立に対してポジティブなニュースが流れると5.43ドルに近づき、ネガティブなニュースが流れると離れていくというのを繰り返しています。 今年も既に3…

  • セルジーンが-8%暴落

    昨日、セルジーンが-8%と暴落しました。ブリストルマイヤーズ株を保有するスターボードがセルジーンの買収案件に対して反対を表明し、大株主であるウェリントンがスターボードの反対表明に呼応したため、買収成立が不安視されて下落しました。一方のブリストルマイヤーズは上昇しています。これはアクティビストたちがブリストルマイヤーズの身売りを要求しているためとも言われていますが、どちらかといえば、買収が不成立になれば株式発行をせずに済むことと、空売りのポジションが、不成立を見込んで解消されたことが要因だとカナリーは思います。 スポンサーリンク // ここからはカナリーの浅はかな考えであり、将来絶対こうなるとい…

  • PFF嫌いのカナリーが見つけた、まずまずな優先株

    以前からカナリーは、優先株はその性質上、中途半端な立ち位置であるがため、基本的には投資先として魅力的ではなく、その集合体であるPFFに投資するのは馬鹿げているという意見を持っており、このスタンスは特に変わりません。特に長期投資家ほど普通株に投資すべきだと思っています。 一方で、矛盾しているように感じるかもしれませんが、個別の優先株では数少ないながら、そこそこ魅力的なものがあると考えています(これは前の記事でも書いたはず)。今回はそうした数少ない優先株を、PFF嫌いなカナリーが紹介したいと思います。 スポンサーリンク // 目次 Fortive社発行 シリーズA転換優先株 普通株への転換権が付い…

  • アメリカの投資銀行株、レバレッジは確かに低い

    リーマンショック以降、デンジャラス株として恐れられているのが金融株です。金融危機における金融株の暴落は、世界一の落差を誇る滝、エンジェルホールを凌ぐほど凄まじいものがあります。 さて、そんなアメリカの金融株ですが、カナリーは、アメリカの金融機関、特に投資銀行は現在レバレッジが抑えられている状態なので、リーマンショック前に比べれば安全なのではないかと考えております。といっても、もちろんディフェンシブ銘柄と比べればリスキーですが…。あくまで、リーマンショック前と比較した場合の話です。 投資銀行のレバレッジ比率 ということで、投資銀行たちの現在のレバレッジ比率を見ていきたいと思います。今回見ていくの…

  • バフェットのレッドハット株購入の理由を成長性と断言する人は完全にどうかしている

    バフェットは常々、「素晴らしい会社に投資する」と発言し、実際に利益率などが高い企業に投資し利益を得ています。しかし、今回のレッドハット株への投資は「素晴らしい企業への投資」とは全く別の戦略である可能性があります。それにもかかわらず、「バフェットがレッドハット株を購入した理由は成長性やクラウド市場の有望性」などと断言している人やブロガーは自分が何も考えていないことを自分自身で示唆しています。現時点では、バフェットがレッドハット株を購入した理由は次に示す2つのうちどちらかと考えられ、どちらの理由で購入したかはバフェット自身が今後発言するか、レッドハット株を購入した日付が明らかにならない限り断言でき…

  • 減配の要因 利払いと買収

    米国の高配当株に投資し、配当を再投資する戦略を採用している米国株投資家は多いと思います。今回はそういった方たちにとってネガティブな話、「減配」について書こうかなと思います。 今回は高配当株として扱われていた企業が、売り上げや利益をそれなりに出しているのに減配した例を挙げ、企業が減配する要因を探っていきたいと思います。 スポンサーリンク // 減配事例 アンハイザーブッシュ(利払いと債務が大きくなってしまって減配) ファイザー(買収によって減配) アンハイザーブッシュ(利払いと債務が大きくなってしまって減配) アンハイザーブッシュはバドワイザーといったビールを製造している企業です。みなさんもご存…

  • テスラの珍しい買収手口

    先日テスラはマクスウェル・テクノロジーという企業の買収を発表しました。大体2.3億ドル規模の買収案件となるそうです。 さて、ここから少しマニアックな話になりますが、テスラはマクスウェル・テクノロジーを珍しい手法で買収しようとしています。何が珍しいかというとマクスウェル・テクノロジー株主への条件です。条件は以下の通りです。 マクスウェル・テクノロジー株主は買収の対価として4.75ドルを株式交換で受け取る。 さて、少し変ではないでしょうか。普通、被買収株主への対価が「いくら」と決まっている場合、現金との交換になります。また株式交換の場合は、交換する株式の「比率」が予め決まっています。しかし今回のテ…

  • 米国株投資家に喧嘩を売る記事

    カナリーが若干イラっときた記事があったので紹介したいと思います。こちら。 www.mag2.com 記事の執筆者は大型米国株に投資し、利益を得る時代は終わったと言っています。まあ未来のことは分かりませんが、ここ数週間で米国株が盛り返してきていることを考えれば、このような主張は時期早々ではないかと思います。なんかアップルは自社株買いで買った自社株で含み損を抱えているからオワコンみたいなことを言っていますが、そんなこと言ったら過去に自社株買い中心で株主還元してきた企業、アメックスなどはとっくに死んでいると思いますけどね。まあ調べてないので反論のための具体的な数値は出せませんが…。 ・このような記事…

  • ヘッジファンドやアクティビティストは友達 in US

    ヘッジファンドやアクティビティストと聞くと、常に利益に向かって走り、利益のためならどんなことでも躊躇なく実行する、このようなイメージを持っている方も多いと思います。特に日本ですと、個人投資家とは敵対する立場に立っており、個人投資家を負かして利益を取っていく、そういう印象を持っている人も多いのではないでしょうか。まあ確かにそういうときもあるでしょうが、アメリカではヘッジファンドやアクティビストは時に個人投資家の味方になってくれることがあります。 例えば、アクティビストは経営陣と交渉し特別配当や自社株買いを引き出してくれることもあります。またアクティビストやヘッジファンドが個人投資家にとって最も役…

  • GE GE株保有者は面倒なことになるかもしれない (鉄道部門が今月にもスピンオフ)

    数日前に発表されたので知っている方もいるかもしれませんが、ゼネラルエレクトリックは今月の25日までに鉄道部門をスピンオフする予定であると発表しました。GEは前々から鉄道とヘルスケア部門をスピンオフさせたいと言ってきましたが、先に鉄道部門のスピンオフが決定しました。(SECにファイルされた公式文はこちら) ただ今回のスピンオフは典型的なスピンオフとは異なります。スキームとしては鉄道部門をスピンオフさせて、同時にWabtec(ティッカー;WAB)という鉄道車両などを製造する会社と合併させる形をとります。恐らく合併後の新しい企業の名前はWabtecを引き継ぐため、GE株主は対価として合併後のWabt…

  • オルタナティブETFはどうなのか

    オルタナティブは英語表記で”Alternative”で「代替の」とか「代わりの」といった意味があります。金融では伝統的な株式や債券を購入する運用ではなく、様々な戦略や金融商品を用いて投資することを指します。 さて、日系証券でオルタナティブETFの取り扱いはあまりないと思いますが、サクソバンクやIB証券では取り扱われています。カナリーはサクソバンクが特定口座に対応すれば、口座開設する人が増え、多くの人が今まで手に入らなかった金融商品を購入できるようになるのではと勝手に予測していますので、今回はアメリカのオルタナティブETFをみていきたいと思います。ETFdb.comによればオルタナティブETFと…

  • 敵対的TOBの利益の可能性とリスク

    昨日、伊藤忠がスポーツ用品メーカーのデサント株をTOBすることを発表しました。実質的には敵対的TOBのようですね。このニュースに触発されたので、今回は敵対的TOBについて書こうかと思います。なんか最近こういう投機的な記事を連発しているので、堅実的な方からはお叱りを受けそうですが、また堅実的なことも書くので許してください(笑)。 スポンサーリンク // 敵対的TOB、まあ敵対的買収と言うほうが正確かもしれません。敵対的買収とは被買収側(ターゲット)の経営陣の同意を得ずにTOBを仕掛け、買収を試みることを指します。その名の通りです。このようなイベントは時として投資家に利益をもたらします。ただしリス…

  • TOBがあるかもしれない米国銘柄; ハーバライフ (HLF)

    ハーバライフ(ティッカー;HLF)は栄養補助食品などを扱う企業です。米国株に長年関わってきたことがある方はご存知かもしれません。この銘柄がお騒がせで問題児であったことを。まあこの話は置いておいて、とにかくこの銘柄は今年中にTOBや株式交換が行われる可能性が考えられています。その理由はハーバライフ自身が2019年中に身売りし未上場化する方針であることを公表しているからです。 https://ir.herbalife.com/static-files/5a5eca88-35cf-4474-89b9-6092cfbc07af これはおととしのTOB時の公表資料ですが、今年中に未上場化する意向であるこ…

  • 世界の富豪の資産は貧困層38億人の資産と同等。だけど富豪の資産増加を止めることはできない。

    最近、世界トップ26の富豪の資産額は、世界で貧困に苦しむ38億人の合算資産と同等だとするオックスファムからの報告が話題になっていますね。お金持ちや企業への課税を強めるべきだという意見もありますが、一方で競争の世界だから仕方がないという意見もありますね。 まあ色んな意見があると思いますが、恐らくバフェット、ベゾスやザッカーバーグといったトップ富裕層の人たちの資産増加を止めることはほぼ不可能だとカナリーは思います。 なぜか。それは彼らの資産のほとんどは自分の会社の株式によって形成され株式によって増えているからです。株や金融に興味のない世間一般の人は勘違いをしていることが多いと思います。富豪=現金持…

  • 米国株のTOB; ダッチテンダー方式とは

    今回は投資家や投機家にチャンスや利益をもたらしてくれるTOBについてです。アメリカだとテンダーオファー(Tender Offer)という言い方をします。TOBとは皆さんご存知の通り、企業が(自社でも他社でも)ある一定の価格で株を投資家から買い集めるというものです。日本の場合、買付価格と買付する株式数が予め決まっていて、応募株式数が超過した場合には、あん分比例方式で買い付けが行われるケースがほとんどだと思います。 もちろん、アメリカでもこのような方式で行うTOBもあるのですが(全ての発行済株式を買い取る場合はこっち)、日本ではほとんど使われない、ダッチテンダー方式というのもアメリカでは主流な方式…

  • 配当利回り20%超。アメリカのロイヤルティ・トラストとは

    今回は配当利回りが20%を超えるような企業たちについてお話ししたいと思います。その企業たちとはロイヤルティ・トラストです。 目次 ロイヤルティ・トラストとは ロイヤルティ・トラストを詳しく見る ロイヤルティ・トラストの損益計算書 ロイヤルティ・トラストの株価 保有する油田や鉱山の価値も大切 ロイヤルティ・トラストとは ロイヤルティ・トラストとはアメリカの企業形態を指し、鉱山や油田を所有し、その所有権によって得た利益を株主(というよりは信託保有者)に分配する信託会社です。信託企業ですが、上場しており、証券取引所で売買できます。 スポンサーリンク // さて、なぜこんなに利回りが高いのでしょうか?…

  • ブリストルマイヤーズによるセルジーン買収で使われるCVRとは

    年の初めからいきなりビックディールが飛び出しましたね!製薬会社大手のブリストルマイヤーズが同じく製薬会社のセルジーンを買収するそうです。セルジーン株主に対する買収条件はブリストルマイヤーズ1.0株プラス50ドルの現金となっています。これに加えセルジーン株主はさらにCVRを受け取ることができます。ですがCVRというものに馴染みがある日本の投資家は多くないと思いますので、今回はこのCVRについて説明していきたいと思います。 スポンサーリンク // CVRとは セルジーンのCVRの価値について考える CVRとは CVRとはContingent Value Right(コンティンジェント・バリューライ…

  • SCANAがスペシャルな状況だった話(あけおめ)

    あけましておめでとうございます!弱小ブログですが今年もぼちぼち書いていくつもりですので、どうぞよろしくお願い致します。新年1発目の記事ですが、いきなりマニアックな記事を書きたいと思います。もう既に終わってしまった話ですが。 先月、ドミニオンエナジーとスキャナはついに買収を完了させることが出来ました。この買収については以前触れたことがあります。 www.canary-w.com この記事の時点で買収成立、不成立のどちらに転ぶか分からなかったので、どっち付かずな感じで書いたつもりです。 さて、この記事の最後にアービトラージャーがうんたらかんたらと書きました。実はこの買収案件ではスキャナの株式ホルダ…

  • DELLの再上場。

    5年前に未公開株となったデルですが、再上場することが11日の株主総会で決まり、現地時間28日の今夜、2018年も残り数日というこのタイミングでカムバックしてきます。 今回の再上場はIPOという形式ではなく、株式交換の形式で再上場となります。どういうことか。DELLは子会社であるVMwareに業績を連動させたトラッキングストック、ティッカー;DVMTを上場させています。しかしこのトラッキングストックがあるとデル・テクノロジー本体の株を上場させることができません。そこで、DELLは120ドルのパッケージとしてこのDVMT株の一部を現金と交換、さらに余った部分を再上場するデル・テクノロジーの本体株と…

  • ジャンク債と化しているGE債

    苦しい状況下にあるGE、ゼネラルエレクトリック。これまでトップ企業として君臨し、過去には格付けでトリプルAを獲得してきた企業です。しかし現在、GEの一部債券は債券価格が60台になるほど売り込まれています。その一部債券というのは主に永久債です。 永久債はその名の通り、永久に償還されない債券です。つまり株式と同じように企業が存在する限り発行され続けます。しかし株式とは異なり、永久債は紛れもなく有利子負債であり、企業は利子を必ず払わなければなりません。ただ、実際には償還条項が付いているため、企業側が都合の良い時期に償還することができます。 スポンサーリンク // さて、こちらがGE永久債の価格推移で…

  • 毎月3800ドル以上を米国株に捧げられる(積み立てられる)人は、IB証券(インタラクティブブローカー)に口座開設してもよいかもしれない

    まだIB証券に口座開設してないカナリーが書くのもどうかと思いますが、色々検討してみるとある程度のお金を積み立てられる人は、手数料の面においてIB証券が有利なのではないかと思いはじめております。まあこういう方はブルジョア層かもしれませんが…。ただ、積み立て額が3800ドルに満たなくても、取引回数や年間の手数料総額によってはIB証券の方が有利かもしれません。例えば、年間の総取引コストが204ドル以上の人とか。例え口座維持手数料免除の100,000ドルを持っていなくても。 スポンサーリンク // 米国株の投資家がIB証券の口座開設を躊躇する理由は、煩雑な手続きや、最低入金額の設定があること、特定口座…

  • PFFについての記事を書く人は優先株について無知である

    ちょっと過激なタイトルにしましたが、カナリーはPFFについての記事を書いた人が、優先株について、実はあまり詳しくない、もしくはあまりよく考えていないのではないかと思っております。彼らの多くは「優先株の残余財産の受け取り順位が普通株に対して優位であること」をメリットとして誇らしげに掲げていますが、これは彼らが優先株について深く考えていない何よりの証拠となります。 結論から言ってしまえば、「残余財産の受け取り順位が優位であること」はメリットと言えるほどの価値がありません。PFFに投資するならなおさらです。これは前の記事から主張している通りですが、今回はこの点を更に深堀します。 確かに、法律上、優先…

  • 株価の騰落だけで売買する何も知らない愚かな投資家

    株価が下落すれば買い、上昇すれば売る投資家の方は多いと思います。それはそれで良いと思います。割安で買って割高で買えれば理想的ですから。しかし時々、株価が騰落する明らかな理由があるにも関わらず、それを知らずに売買する人がいます。これは非常に愚かなことです。 「株価が動く明確な理由」とは今回のジョンソンエンドジョンソンのような不祥事やスキャンダルの類でもなければ、経済や事業の先行きといった理由ではありません。カナリーが指す「明確な理由」とは合併やスピンオフを含んだコーポレートアクションのことです。 具体的な例をあげましょう。 例えば… 「株価が下落したのでA株を買いました!」とネットで言っている方…

  • UTX ユナイテッドテクノロジーズの分社化。分割される3つをみてみる

    先月末の話ですが、ユナイテッドテクノロジーズが3つの会社に分社されることが公式的に発表されましたね。恐らく、航空機関連の事業を行うロックウェル・コリンズの買収が成立したと同時に発表したのだと思います。今回の分社では、エレベーター事業とビル関連機器事業をスピンオフするとのことで、ユナイテッドテクノロジーズとしては、今後、航空関連の事業に専念していくそうです。 今回はこの分割される3つの事業を少しみていこうかと思います。 スポンサーリンク // 航空関連部門 航空関連部門はこれまでUTC エアロスペース・システムとPratt & Whitneyで構成されてきましたが、ここに今回買収したロックウェル…

  • RHT RedHadが残す残飯7%

    来年にIBMに買収される予定のRedHat。IBMはこのディールで、レッドハット株を1株当たり190ドルで買い取るとしています。 スポンサーリンク // ですがRedHatの株価は現在177ドル近辺で推移しています。つまり、買取価格との間に、約7%のスプレッドが存在しており、買収が成立した場合、この7%を取ることができます。人が残した飯を食うような、または残り物を食べるようなイメージがあったのでこのスプレッドを残飯と呼びました(言葉選びのセンスがなくてすみません)。 ただ、無リスクで7%をとれるわけではありません。買収が成立しないリスクも当然あるわけです。 例えば… 司法省か連邦取引委員会が独…

  • バイバック株が受ける株価下落の恩恵

    最近になって株価が下落傾向ですね。よく高配当株は下落していても配当が出るため、安心感があり、株価も落ちにくいという話をよく聞くと思います。一方で、自社株買いで株主還元をするバイバック株は下落の影響を受けやすいという話もよく聞きます。まあ確かにそうなのですが、だからといって株価下落がバイバック株にとって全面的にネガティブかというとそうではないと思います。 スポンサーリンク // まあこれはバフェットの考えですが、バイバック株にとって株価下落は株主価値を向上させる一つの大きなチャンスでしょう。なぜか。それは単純に企業が自社株買いで買い付けることができる株数が増えるからです。例えば昨年、A企業の株価…

  • 欧州株のスーパースター、エルメス

    全ての女性にとってエルメスの財布や100万近くするバーキンは憧れであると同時に手が届かないものと思っているでしょう。しかし、エルメス株なら482ユーロで買えます。 こんなアフィリ臭い文章で記事をスタートさせましたが、パリ証券取引所に上場するエルメス・インターナショナルはブランド力だけでなく、収益性や資本効率性の面において優れており、カナリーが見つけた限り、これらの点においてはヨーロッパ株の中でTop5には入るのではないかとも思っております。資本効率性や利益率を少し見ていきたいと思います。 この表では5年間しか載せていませんが、ここ10年間、営業利益率は常に25%以上を保ちながら上昇しているよう…

  • その投資、ステレオタイプに陥っていませんか?

    ステレオタイプとは カナリーが考える投資とステレオタイプ ステレオタイプとは 「ステレオタイプ」とは、よく社会心理学で使われる用語です。先入観や固定観念、こじつけのようなものを指すと思って頂ければいいかと思います。例えば「日本人=勤勉・時間をよく守る」といったような先入観でしょうか。 投資から話は逸れますが、社会心理学ではこのステレオタイプ研究の一つとして、偏見や差別に関する実験がよく行われています。 アメリカでは最近、黒人の方が警官に射殺される事件が発生し、議論を巻き起こしていますが、これは最近に始まったことではありません。このようなことは以前から起こっており、特に99年に起こったアマドゥ・…

  • P&G ジレットを減損するかもしれない

    P&Gは今年8月に公表している10-Kの中で、P&Gが持つシェービング部門とジレットののれんに減損リスクがあることを明かしています。まあこれは2年前から公表されていますが。 スポンサーリンク // 減損とは乱暴に言ってしまえば、帳簿簿価(今回で言えばジレットの資産やのれん)を公正価値(将来キャッシュフローなどを考慮した価値)が下回った場合、下回った分だけ損失計上するものです。 一方で公正価値が帳簿簿価を上回っていれば減損はないわけです。P&Gによれば、他部門の公正価値はそれぞれの部門の帳簿簿価の2倍以上あるため減損リスクは特にありません。しかしジレットとシェービング部門の場合、公正価値は帳簿簿…

  • インフレに備えて物価連動債を買って債券をショートすることについて考える

    「インフレが見込まれるときに物価連動債を買って、債券をショートすれば恐らく利益がでるでしょう。」まあこれは私ではなくバフェットのアイデアです。 確か「バフェットからの手紙」に記述があったと思いますが、どのページだか忘れています。すみません…。ただサラッと触れてあっただけだったと思うので、これ以上のことは確か書いていなかった気がします。ですからここからはカナリーの解釈になります。 とりあえず、物価連動債について 普通の債券は物価上昇時に価値が目減りしてしまいます。しかし物価連動債(インフレ債)は物価上昇に応じて元本が調整されるため、この価値の目減りを抑えてくれます。ただ、インフレになればインフレ…

  • 成長株がみせるプラス営業キャッシュフローの正体 (Dropboxを例にする)

    ベンチャー系?の成長企業群の中で、上場当初からガンガン利益をあげられる企業というのはかなり限られてくると思います。例えばテスラやツイッター、スナップショットなどは利益を出せずに苦しんでいますね。しかし、そういった企業の中には利益は赤字だが、営業キャッシュフローがプラスになっている場合があります。一見、営業キャッシュフローがプラスなら、その企業のビジネスがうまくいっているように見えるかもしれませんが、果たして本当のところはどうなんでしょうか?いい例としては最近話題のDropbox 。 スポンサーリンク // Dropboxの損益計算書とキャッシュフローをみると営業利益は赤字だが、キャッシュフロー…

  • スピンオフされる予定のGEヘルスケアをみる。スピンオフ時の株価についても解説

    目次 GEヘルスケアのデータ スピンオフ時の株価はどうなるか。 GEヘルスケアのデータ GEは来年あたりにヘルスケア部門をスピンオフする予定ですね。スピンオフを楽しみに待っている方も多いのではないでしょうか。スピンオフされれば収益が安定しているヘルスケア部門のみに投資できますからね。今回はそのGEのヘルスケア部門を単体でみてみようかと思います。とはいっても公表されている情報は限られておりますが…。 スポンサーリンク // データはGEのアニュアルレポート内のセグメント別の決算報告からとってきています。 (GE annual report 2017より引用) 実は、この"利益"が営業利益を指して…

  • 日産 ゴーンもゴーンだが、新日本会計もいい加減にしたほうがいいのではないか。

    さて、速報に便乗して書きますが、日産自動車のCEOが逮捕される見込みらしいですね。有価証券報告書における給与記載が過少申告の疑いだそうですね。 さて、まだ全体像が明らかではないので、色々言ってはいけない気もしますが…。 有価証券報告書で報告されることは会計事務所による監査が入っているはずです。今回問題になっている日産の有価証券報告書を見ると、監査が新日本会計なんですよね。 (昨年度の日産の有価証券報告書) https://www.nissan-global.com/JP/DOCUMENT/PDF/FR/2017/fr2017.pdf 新日本会計といえば、あの東芝(現在はPwSあらた)、オリンパ…

  • DVMT DELLが作る変態向けの面白いシチュエーション

    (この記事は全てカナリーの自己満によって生成されています。) リーズナブルなパソコンを作るデルですが、親会社は現在、デル・テクノロジーという名前となっています。現在デルはトラッキングストック(ティッカー; DVMT)というものを発行し、上場させていますが、このトラッキングストックが少し面白い展開になっているので、書きたいと思います。 面白い展開とはどういうことかを先に言うと、現在デルのトラッキングストックは105ドル前後で売られていますが、デルは株主総会を終え次第、今年中におよそ120ドルで全て買い取る予定でいます。 もちろん、このスプレッドとおよそ120ドルには色々わけがあるので、それについ…

  • 個別株への超長期投資の難しさを改めて思い知る(1978年のダウ構成銘柄をみて)

    先日、カナリーはふと、「40年前の大型株とはどういった企業だったのだろうか」と気になりました。というのも、もし「超大型株に投資してほったらかしにしておけば良い」という主張が合っているのなら、40年前の超大型株の多くはダウ平均と同じくらいか、もしくはアウトパフォームしていてもおかしくないと思ったからです。そこで40年前、つまり1978年のダウ構成銘柄を調べてみました。今とは全く違う顔ぶれになっており少々驚きました。まあ合併等で会社名が変わったというのもありますが。そしてこれらの企業の1978年から現在までの40年間のパフォーマンスをダウ平均と比較してみました(配当再投資は考慮していません。ちょっ…

  • 英語が出来なくていいという米国株投資界の論調にあえて小石を投げてみる

    “英語が出来なくていいという米国株投資界の論調にあえて小石を投げてみる”と、タイトルで言ってみましたが、英語が出来なくてもいいという論調には8割方賛成しています。そしてETF投資の方には英語は必要ないでしょう。ETFの場合、自分で個別株銘柄の入れ替え等をする必要がないですからね。ただ個別株に投資する場合、「英語が出来なくてもいいんだ!」と完全に開き直って本当にいいものなのかとカナリーは思っております。 スポンサーリンク // 恐らく、英語のニュースに積極的にアクセスする方を除いて、米国株に投資している方の多くはニュースとブログから情報を入手することが多いと思います。つまり、基本的に私たちがアメ…

  • BUD アンハイザー(バドワイザー)の減配から考える減配リスク

    1週間以上も前の話なので、知っている方も多いと思いますが、バドワイザーを製造するアンハイザー ブッシュが減配を発表しましたね。昨年の3.6ユーロから1.8ユーロに減配予定とのことですから、配当が半減することになります。因みにこの減配は為替の影響でドル建てのADRの配当が減っているという意味ではありません。 スポンサーリンク // ロイターは減配理由を新興国市場の事業が不安定であると伝えています。一方でカナリーが読んだ英語版のブルームバーグや、アンハイザー の公式発表によれば、過度なレバレッジ状態、つまり借入過多な状況を改善するために減配するとしています。 3Q単体の損益 3Q 2017 3Q …

  • 成長株の転換社債は有利なのでは

    ちょっと長いし、ちょっとマニアックです。覚悟してね。 --- 成長株においては、企業の成長に伴う大きな株価上昇というのが大きな魅力であると思いますが、反面、大幅に下落するというリスクもあるわけです。しかしカナリーは最近、転換社債によってこの下落リスクを抑えつつ、成長株の株価上昇の恩恵を受けることが出来るのではないかなと考えております。 転換社債はその名の通り、社債に、通常ならば普通株転換権がついているものですから、社債と株式の両方の側面を持っています。一般的には普通株が転換価額を下回っている時点では、社債の特徴を持っており、転換社債自体の価格は下落しにくいと言われています。一方で、普通株の株価…

  • IBM レッドハットの買収がOKでAmazon株の投資がダメなのは矛盾してないか (IBM自社株買い止めるってよ)

    先週だか今週だかにIBMがRed Hatを買収すると発表しました。ほとんどの方が知っているのではないでしょうか。賛否両論あるようですが、IBMホルダーの方は今回の買収を好意的に受け止めているのかなというのがカナリーの印象です。 さて、ここからはカナリーの勝手な妄想によって話が進んでいくのですが、 IBMホルダーの多くの人は、バリュエーションを重視していると思います。 そしてこれまた勝手なイメージですが、バリュエーション重視の方はAmazonのような高PERを毛嫌いしていると思います。 ここでカナリーがすごく疑問なのが、なぜそのような方々が、PERが100倍以上もするRed Hatの買収がOKで…

  • アメリカでのミニTOB(ミニ・テンダーオファー)にご注意を

    カナリーの弱小ブログを見るぐらいマメな読者の皆様なら多分騙されることはないと思いますが、アメリカでは最近、ミニTOB(ミニテンダーオファー)という方法で投資家を欺くファンドがあるようです。(因みにTOBはTakeover bidの略ですが、アメリカではテンダーオファー;Tender offerと呼ばれます。) スポンサーリンク // ミニTOBは発行株式数の5%未満の株式を公開買い付けすることを指します。このミニTOBは、普通のTOBに比べ、ディスクロージャーなどの規制が緩くなっています。ミニTOB自体が悪いことではないのですが、規制の緩さを利用して投資家から株を騙し取ろうとする輩がいます。ま…

  • BTI ブリティッシュ・アメリカン・タバコの一人負けをブレクジットだけのせいにしてはいけない

    ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(以下BAT)の株価下落をブレクジットのせいにしてはならないみたいなことを言いましたが、ブレクジットの影響もあると思います(笑)。タバコ株全体の下落も影響しているでしょう。が、BATの一人負けの大きな要因はもっと別の場所にあるのではないかとカナリーは考えています。それは、マクロ要因でもなく、ビジネス環境の問題でもありません。恐らくですが、単純に発行済み株式数が増えたからではないかと考えています。 スポンサーリンク // BATは昨年にレイノルズを現金とBAT株の交換で買収をしています。その結果、1864百万だったBATの発行済み株式数は2,293百万と1.2倍…

  • サクソバンクで米国株を取引した感想、っていうか取引の注意点

    先日、カナリーはサクソバンクにて米国株を購入しました。今回はそのことについて少し書きたいかと。情報サイトにあるような記事を書くのも如何なものかと思いました。が、取引した際に情報が少なく困ったこともあったので、今回はカナリーが情報をシェアできたらと思います。ただ2回しか取引していないので参考程度にお願いします。 さて、サクソバンク証券で取引する際はいくつか留意しなければいけないポイントがあります。 決済時の為替スプレッド サクソバンクで米国株を取引する際は円を口座に入金して、株式購入時にドルに交換、そして売却時に再度円に交換します。その際に、為替スプレッドが発生するわけです。実はこれがいくら発生…

  • ガソリン代高騰に備える。マイカー持ちの田舎者は石油株か原油ETFを買うべきでは。

    田舎に住んでいる人にとって生活に欠かせない物の一つが車ではないでしょうか。カナリーは田舎に十年以上暮らしたことがあるので、田舎者にとって車がどれほど重要なものか理解しているつもりです。都会の人は”車”を娯楽のアイテムとして買う方も多いと思いますが、田舎者にとっては”生活必需品”となります。田舎の場合、バスもあまり無いですし、町が車社会を前提として作られているので、自転車で買い物というのは距離的に難しいです。またド田舎の場合、一番近くのスーパーまで行くのに山を越えていくことも珍しくありません。まあ住んでいる町や地域によってはバスが発達していたり、自転車だけで移動できるかもしれませんが、ほとんどの…

  • ByとToの違い。英字の経済ニュースの数字を正しく理解する

    今回は英語の経済ニュースを読む投資家の方や、英語を学習している方に読んで頂ければと思います。 英字の経済ニュース等を読む際に重要なのは数字の理解です。もちろん、記事や文章の大枠を理解していなければなりませんが、売り上げや利益等、投資家にとって必要な情報は数字で示されますから、数字を正しく理解することは必須です。しかし読者の方は「数字は1,2のように算用数字で表されるから理解出来る」と考えていると思います。まあ確かにそうですが、例えば日本語での「以下」と「未満」のように、数字にまつわる単語で、「ニュアンスは似ているが実際の意味は異なる」というものが英語にもあり、数字の意味合いが変わってくるものが…

  • リーマン前にバフェットがJ&J、ウォルマートとバドワイザーを買った理由はグロース株だったからなのかもしれない

    バフェットは2005年から2006年にかけてウォルマート株とジョンソンエンドジョンソン株、そしてバドワイザーを傘下に持つアンハイザー・ブッシュ株を購入しています。バフェットは以前「自分の理解できる事業に投資する」と発言していました。ですから、バフェットがこれら3社の株を購入した理由を「理解でき、安定的に利益を出せる企業だから」だと解釈している方も多いと思います。カナリーもそう思っていました。しかし、15年前のETFのアニュアルレポートを読んで(最近のマイブーム)、バフェットはこれら3社を成長企業として捉え投資していたのではないかとも思えてきました。 スポンサーリンク // J&Jやウォルマート…

  • D ドミニオンはスキャナを買収できるのか?というか買収する気あんのか?

    今年初め、公益企業であるドミニオンはサウスカロライナに本拠地を置くスキャナを買収する意向を発表しました。スキャナといえば、東芝傘下のウエスティングハウスの経営破綻によって原発の建設費用を賄えなかった結果、大きな損失を抱え日本でもニュースになった公益企業です。 買収計画発表から10ヶ月が経ちますが、ディールがトントン拍子に進んでいるわけではありません。公益企業であるが故に様々な機関から承認を得なければなりませんからね。以下が主な審査機関と審査状況です。 審査機関 状況 スキャナ株主(機関ではありませんが…) 承認 独占禁止法(司法省) 黙認(承認) 原子力規制委員会(NRC) まだ エネルギー規…

  • GNTX ジェンテックスっていう利益率の高い会社

    今回はカナリーが気になって10-Kを読んだ、ある企業について紹介したいと思います。ジェンテックス(Gentex Corporation)という自動車のドアミラーやバックミラー(ルームミラー)を製造している企業です。また火災探知機や航空機部品も製造していますが、9割方の売り上げが自動車のミラー製造によるものです。S&P400に組み入れられていますので、中型株といえるでしょうか。 この企業の特徴は利益率が高いことです。過去15年間の売上高や利益率などは以下の通りです。 (Morningstar,過去の10-Kより) ROEやROAも15%-20%で推移しており、バランスシートも非常に強いです。ただ…

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