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2018/06/05

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  • コールドマウンテン チャールズ・フレイジャー

    故郷への道を辿る物語と、そこで起きているもう一つの物語。あらすじ紹介には至高のラブストーリーとあるけれど、『コールドマウンテン』はラブストーリーと呼ぶには、あまりにもヘビーな物語である。ロードノベルや山岳小説に近い雰囲気もあって、愛の物語と

  • 破船 吉村昭

    海が与えてくれる恵み鋭く突き出た岬。複雑に入り組んだ岩礁のつらなる海岸。背後にある険しい山。舞台となるのは、常に飢えと隣り合わせにある貧しい漁村。磯で得られる魚介類。痩せた畑からのわずかな収穫。冬になれば海は荒れ、漁に出られない日も続く。他

  • 罪の轍 奥田英朗

    オリンピック景気に沸く東京と言っても、2021年のではなく1964年の東京オリンピックのことである。初めてのオリンピック開催を翌年に控え、建設ラッシュが続く東京。スマートフォンと動画配信の時代に、電話とテレビが普及し始めた頃の物語を読んでい

  • こちらあみ子 今村夏子

    純粋でちょっと変な女の子。 あみ子のことを、なるべく好意的に紹介するのであれば、こんな感じだろうか?正確な時代背景はわからないけれど、両親のあみ子に対する接し方を見ていると(兄が暴走族になったことも踏まえて)、今よりは少し前の設定といったと

  • 雪沼とその周辺 堀江敏幸

    振り返った過去と、現在の自分がいる場所。 ドラマティックな大きな選択をしたわけではないけれど、誰しもが思う、これでよかったのだろうか?という、ふとした瞬間。

  • 月と六ペンス サマセット・モーム

    『月と六ペンス』は純粋な小説であるということ。ある程度ゴーギャンの生涯を知っていると、逆に違いの方が目立つ完璧なフィクションであるところがポイントだと思う。

  • 暗いところで待ち合わせ 乙一

    会話もせず、見つめ合うことも触れ合うこともなく、心だけが近づいていく(ように見える)。そんなことが可能なのか?そう思った人は本書を読んで確かめてみて欲しい。

  • 灰色の輝ける贈り物 アリステア・マクラウド

    時代を経ても色褪せることのない、普遍的な力を持った物語だと思う。 

  • 人魚の眠る家 東野圭吾

    テクノロジーの先にあるものは、眠り姫か?それとも……。

  • 私という運命について 白石一文

    運命が見えなかったのか。それとも、見ようとしなかったのか。基本的にはリアリズム小説なのだけれど、時折ほんの少し非現実的な側面を見せる。奇妙な符号、見えない絆、直感と予感。それらは単なる偶然や、ただの思い込み、解釈次第でいかようにも受け取れる

  • 鳩の撃退法 佐藤正午

    語り手自らが手の内を明かしつつ、あなた(読者)の目の前で事実を拾いあげ、物語に組みこんでみせる。

  • 隠蔽捜査 今野敏

    現在も続く人気シリーズの第一作目。はじめて読んだ時は、主人公のキャラクターに度肝を抜かれたのはもちろんのこと、「そっち側を書くのか!」と新鮮に感じたのを覚えている。刑事ではなく警察官僚という、まったく別の人種。それほどたくさんの警察小説を読

  • 屍鬼 小野不由美

    文庫版では全5巻にもなる大長編。名前を覚えることで手一杯だった第1巻(とにかく登場人物が多い!)。第2巻以降、せっかく覚えたのに次々と退場していく人々。しかし、覚えたことも無駄ではなかった驚くべき展開。結果、あっという間に読み終えてしまった

  • 地の底のヤマ 西村健

    戦後の復興期を支えた石炭産業。石炭のために人が集まってできた町は、交代制の炭鉱夫に合わせて二十四時間眠らない。死の危険がある過酷な労働、故に男たちは呑む、打つ、買う。活気があって、荒々しく、猥雑。そこに家庭というものが加わることによって生ま

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