フォリトロピン デルタは、ヒト細胞株から抽出された組み換え卵胞刺激ホルモン(rFSH)です。このフォリトロピン デルタは体重とAMHを利用して投与量を決定します。このフォリトロピン デルタを用いて刺激方法の違いで臨床成績に影響するか調査した報告をご紹介します。 Human ...
でご紹介したように新型コロナワクチン接種により、体外受精の妊娠に関しては悪影響を確認できませんでした。この中の検討で新型コロナワクチン接種後の流産率は変わらないという結果でした。 今回、新型コロナウイルスワクチン接種後の流産のリスクを調査した系統的レビューとメタ分析が発表さ...
年齢が高く、卵があまり取れない方は、採卵後の高温期にもう一度採卵することで、月経1周期に2回採卵し、卵を確保するdual ovarian stimulation (duostim)という方法があります。 体外受精において、生児獲得率は、採卵数と相関関係があります。 卵の獲得...
精液採取と 人工授精(IUI)の間隔が長いと、累積継続妊娠が有意に改善され、妊娠までの期間が有意に短縮されたという報告をご紹介いたします。 Human Reproduction, Vol.38, No.5, pp. 811–819, 2023 IUIは、軽症の子宮内膜症、原...
タイムラプス培養器で得られる胚の動態と臨床特徴を組み合わせることで胎児心拍を確認できる胚を予想する
妊娠率・出産率の高い胚の選択は現在、胚の見た目で妊娠しやすいか判断する形態学的評価が一般的です。形態学的評価は、胚を培養器から取り出し顕微鏡下で授精後1日おき胚を観察する静的評価と培養器に入れながら胚を10分おきに評価する動的評価があります。ただ、胚の形態学的評価は、観察す...
不妊症は、カップルの約 10 ~ 15% と推定されており、男性が由来する不妊症が 40% を占めています。 さらに、過去数十年間に精液の質も低下していると報告されています。 これまでの男性の生殖能力に関する疫学文献のほとんどは、環境化学物質、食事、BMI、身体活動に焦点...
今回プロゲステロンの切迫流産予防効果があるか、検討した報告をご紹介いたします。 Human Reproduction, Volume 38, Issue 4, April 2023, Pages 560–568 Hasanらによると性器出血を伴う切迫流産は、すべての妊娠の約...
SARS-CoV-2 に対するワクチン接種またはワクチンの種類が、生殖補助医療における卵巣機能に影響を与えるかどうかを評価した報告をご紹介いたします。 Fertility and Sterility® Vol. 119, No. 4, April 2023 Pages 61...
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フォリトロピン デルタは、ヒト細胞株から抽出された組み換え卵胞刺激ホルモン(rFSH)です。このフォリトロピン デルタは体重とAMHを利用して投与量を決定します。このフォリトロピン デルタを用いて刺激方法の違いで臨床成績に影響するか調査した報告をご紹介します。 Human ...
採卵直後に精漿を膣内に注入したら、生児獲得率や臨床妊娠率は上昇するか検討した報告をご紹介します。 Fertil Steril® Vol. 122, No. 1, July 2024 0015-0282 動物やヒトで精漿中に子宮内膜の受容性を変化させる免疫活性因子(炎症誘発...
顕微授精(ICSI)が胎児の奇形リスクを高めるかどうかを調査した報告が発表されましたのでご紹介いたします。 Fertility and Sterility® Vol. 121, No. 6, June 2024 0015-0282 受精の方法と二通りあり、卵子に精子をふり...
「正常な受精」は、2 つの前核と 2 つの極体が存在することとして定義されます。 このような正常な受精が確認できなかった胚に由来する、非前核胚(0PN)、単前核胚(1PN)および三前核胚(3PN)から生じる胚に関する証拠は不足している。低グレード胚盤胞と同様、非 2PN ...
多嚢胞性卵巣症候群 (PCOS)の方で抗ミュラー管ホルモン(AMH)が高値であれば、FSH注射の反応が悪くなる可能性があるという報告をご紹介いたします。 Huang et al. Reproductive Biology and Endocrinology (2023) 2...
低グレード胚盤胞は、妊娠率は低いものの出産につながる可能性はあります。低グレード胚盤胞移植後の臨床転帰については、臨床データが少ないために十分に研究されていません。 低グレード胚盤胞が出産する可能性と、単一胚盤胞移植を受けたカップルの周産期転帰と胚盤胞のグレードの影響を評価...
携帯電話と精液所見に関する報告が発表されましたのでご紹介いたします。 Fertility and Sterility® Vol. 120, No. 6, December 2023 0015-0282 およそ 6 組のカップルに 1 組のカップルが不妊症にと報告されていま...
流産は、臨床的に確認できた妊娠の 11 ~ 21% が流産となり、流産の約 0.3 ~ 0.5% は死産になると報告されています。 これまでの報告では、母親の高齢化、染色体異常、ライフスタイル要因、遺伝的背景など、流産の原因が明らかになっています。さらに、自然災害、大気...
ホルモン補充療法凍結胚移植(HRT-FET)において、移植前のプロゲステロン値が低いと妊娠率も低くなる可能性があります。そのため、移植前のプロゲステロン値が低い方に坐薬でのプロゲステロンを追加した場合、妊娠率が変化するか検討した報告をご紹介いたします。 Human Repr...
胚盤胞の虚脱についての報告がありましたのでご紹介いたします。 Human Reproduction, Volume 38, Issue 10, October 2023, Pages 1891–1900 妊娠率の高い胚を選択する手段としてさまざま開発されてきています。胚盤...
生殖補助医療モニタリング国際委員会 (ICMART) は、「原因不明の不妊症」を「明らかに正常な卵巣機能、卵管、子宮、子宮頸部、骨盤を持ち、適切な性交頻度を持つカップルにおける不妊症」と定義され、割合は約30%ほどと報告されています。この報告では年齢 40 歳以下という項目...
妊娠前の抗生剤投与が妊娠に影響するか検討した報告をご紹介いたします。 抗生剤は、日常的に使用されており、調査によると妊娠前の30 日間に、デンマーク人女性の 4.9% が抗生剤の処方箋を受け取っていたようです。アモキシシリン、ゲンタマイシン、またはサリノマイシンなどの抗生...
季節により体外受精の成績が異なるという報告や季節とは関係がないという報告があります。 Human Reproduction, 2023, 38(9), 1714–1722 Vandekerckhoveらのベルギーの報告では、日照時間が長くなり、雨の日が少なくなり新鮮胚移植...
卵巣機能低下症例で正倍数性胚盤胞を1 つでも獲得できる可能性を検討した報告をご紹介いたします。 Fertility and Sterility® Vol. 120, No. 3, PT. 2, September 2023 0015-0282 卵巣機能低下(POR)を定めた...
異数性着床前遺伝子検査(PGT-A)は、胚の着床する部分である栄養外胚葉の細胞を5−10個ほど採取し異数性の有無を調べます。しかし、胚に侵襲を伴うものであり、胚生検のリスク、手技によっては着床に影響する可能性もあります。ここで2013年Paliniらが、胚生検の代わりに胚...
体外受精(IVF)/顕微授精(ICSI)において長期胚培養(受精後5日または6日の胚盤胞の段階での胚移植)は、ここ10年間で着実に増加しており、 初期期胚(受精後 2 または 3 日)よりも、胚移植あたりの妊娠率および生児出産率が高くなり、選択的単一胚移植により多胎妊娠の...
注射に対する卵巣の反応が悪い"poor responder"においてどういう卵巣刺激のプロトコールが最適であるか、また、初回採卵後、次の刺激は他のプロトコールに変更することにより良い結果につながるかどうかはわかりません。卵巣刺激・排卵抑制のため、さまざま薬剤がありますが、...
片側卵巣切除術が FSH に対する胞状卵胞の反応性が変化するか検討した報告 Human Reproduction, Volume 38, Issue 6, June 2023, Pages 1168–1182, 片方の卵巣が無くなると卵子の半分が急になくなることとなります...
非 PCOS および PCOS におけるAMHと流産に関して調査した報告をご紹介いたします。 Reproductive Biology and Endocrinology (2023) 21:35 抗ミュラー管ホルモン (AMH) は、卵巣内の前胞状卵胞や小胞状卵胞の顆粒...
ヒトパピローマウイルスが胚の動態や妊娠率に影響するか検討した報告をご紹介いたします。 Reproductive Biology and Endocrinology (2023) 21:39 ヒトパピローマウイルス (HPV) 感染は、性的に活発な男女の半数が罹患する可能性...
採卵直後に精漿を膣内に注入したら、生児獲得率や臨床妊娠率は上昇するか検討した報告をご紹介します。 Fertil Steril® Vol. 122, No. 1, July 2024 0015-0282 動物やヒトで精漿中に子宮内膜の受容性を変化させる免疫活性因子(炎症誘発...
顕微授精(ICSI)が胎児の奇形リスクを高めるかどうかを調査した報告が発表されましたのでご紹介いたします。 Fertility and Sterility® Vol. 121, No. 6, June 2024 0015-0282 受精の方法と二通りあり、卵子に精子をふり...
「正常な受精」は、2 つの前核と 2 つの極体が存在することとして定義されます。 このような正常な受精が確認できなかった胚に由来する、非前核胚(0PN)、単前核胚(1PN)および三前核胚(3PN)から生じる胚に関する証拠は不足している。低グレード胚盤胞と同様、非 2PN ...
多嚢胞性卵巣症候群 (PCOS)の方で抗ミュラー管ホルモン(AMH)が高値であれば、FSH注射の反応が悪くなる可能性があるという報告をご紹介いたします。 Huang et al. Reproductive Biology and Endocrinology (2023) 2...