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  • 少年と大人の狭間

    あの当時をいま振り返れば、慌ただしく、といっても勝手に慌ただしさを感じていただけなのだが日常が過ぎていった。 クラスメイト達は私以外全員高校への進学を決めていた。 このご時世に高校に行かないモノなど、稀有な存在なのかもしれないが、僕らの学年では4名ほど高校に行かない生徒がい...

  • 憤り

    アカリという彼女が出来て、俺自身も変わったことがあった。 アカリに恥ずかしい思いをさせないよう、真面目になろうと、胸を張って彼氏ですと言える男になろうと思っていた。 だからといって、高校へ行くワケではない、端的にいうと、他人に迷惑をかけずに全うに頑張ろうと思っていた。俺は俺...

  • 荒んだ心に一筋の光

    好きなときに学校に行き、飽きれば帰る。そんな学校生活を繰り返していた。 幸い、仲間には恵まれ放課後になれば家に皆が集まり、晩飯時に一旦解散、22時頃に近所の公園に集まり2時間くらいたむろするのが日課だった。 そこから帰ってゲームして、寝て起きれば給食前くらいの時間だったし、...

  • 自由ときどき孤独

    夏の暑さも大分和らぎ、二学期を迎えた。 この頃になると、学校に一時間目から行くことはほとんどなかった。 昼夜逆転の生活をしていたせいもあるし、この時は高校への進学は考えていなかったのが大きな理由であろう。 (学校って何を学べば良いんだろ?俺は先生から勉強以外教わることは何も...

  • 思春期それとも発情期

    中3にもなれば、チラホラ彼女が出来たりするヤツもいた。 好きだけど告白できない、なんて男もやっぱりいるわけで、それとなく相手の女の子の腹を探りキューピッドになったりもした。 『たぶん、〇〇ちゃん、お前のことすきだぜ。イケるよ。告白しちゃえよ!』 『うーん、どうかなー。そうか...

  • 夏休みを満喫する。

    夏休みはおよそ40日。この期間、俺が一人で過ごしたのは2日だった。 ほぼ毎日のように誰かが家に来てニンテンドー64をやっていた。 誰かが来てというと、嘘になるので正しくは誰かを呼んで、いや、来させていた。 学年の男子の半分はウチに泊まったことがある。地元の祭りの夜は、確かに...

  • 大人になりたかったあの頃

    あの頃の日常は短いようで長い凝縮された日々だったように思える。 去年の夏に何があったかなんて覚えていないが、中三の夏は色んなことがあった。 仲間の一人であるユウスケが二、三日顔を見せないので気になっていたところ、どうやら空腹で動く気力がないとのこと。 100キロを超える巨体...

  • 個性派揃いの仲間たち

    朱に交われば赤くなる、というようにウチの学校には朱が豊富にあった。 ・カズヤ おだてに弱いナルシスト。小5の時、シングルマザーの母が突如妊娠。父親不明の弟と母親で暮らしていた。 母親もぶっ飛んでいるのか、パンチ頭のおっさんがブリーフ一丁で母の部屋から出てくると荒技を目の当た...

  • 進路はコインで

    今思えば3年生に進級する前に大分荒んでいたし、調子に乗っていたと思う。 結構教師たちの大人としての醜い部分が感じられるような年頃だったのかもしれない。 荒んでいた自分と戻りたいと願う自分と、反発する気持ちの中最後のクラス替えがあった。 『よし、クボさんが担任だったらやり直そ...

  • その時歴史が動いた?

    ちょっとずつ、この町に染まってきたオレに転換期が訪れた。 それは美術の時間だった。 普段はジャージで過ごす我が校は、名札を付けないといけない。 名札といっても縫い付けるタイプのやつで、母親のいない我が家では不格好な名札で過ごさなければならなかった。 それが嫌で名札を付けてい...

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