※ネタバレ注意 ※名前は双葉です ーーーーーーー 謙信「何だ。また、お前か」 「謙信様!」 謙信「なぜ俺の視界にうろちょろ入ってくるのだ」 (相変わらず素っ気ないな) 「お言葉ですけど、今のは謙信様がご自分から近づいてきたんじゃないですか」 謙信「お前がかがんでいたせいで、...
※ネタバレ注意 ※名前は双葉です ーーーーーーーーー 秀吉「遅いぞ!」 三成「双葉様、お帰りなさいませ」 「秀吉さん、三成くん!」 秀吉「こんな時間まで何してた」 「ちょっと市を見回るつもりが、色々あって遅くなっちゃったんです。ごめんなさい」 秀吉「ちょっとどころの話じゃな...
※ネタバレ注意 ※名前は双葉です。 ーーーーーー 謙信「何を言っている」 「え?」 謙信「先ほども言ったはずだ。俺に対してお前のような無遠慮な口を利く女は、他にいない」 「そ、それは大変失礼しました」 (なにしろこの時代に来るまで武将と会話したことなんてなかったから、マナー...
※ネタバレ注意 ※名前は双葉です ーーーーーーー 謙信様は私が自分の足で立ったことを確認すると、すぐに手を離した。 (怖いのか優しいのか、よくわからない人だな) 謙信「ついて来い」 「はい…っ」 それきり私のことを見ようともせず歩き出した謙信様を慌てて追う。 冷たい横顔をち...
※ネタバレ注意。 ※名前は双葉です。 ーーーーーーー そして数日後―― 私はまた、城下の雑踏の中を歩いていた。 (この時代での生活には慣れてきたけど、安土城ってなんとなく居心地が悪いんだよね) 世話役の仕事を特に与えられることもなく、 信長様を初めとする武将たちはみんな忙し...
※ネタバレ注意。 ※名前は双葉です。 ーーーーーーー 謙信「その色々の内容を聞かせろと言っている」 しどろもどろに言い訳を始めようとしたその時―― 佐助「あれ、謙信様と……双葉さん?異色の組み合わせですね。ふたりで何やってるんですか?」 「佐助くん!」 ひょっこりと佐助くん...
※ネタバレ注意。 ※名前は双葉です。 ーーーーーーー 「わあ、すごく賑わってるね」 三成「はい。信長様は商業の発達や流通に心を配っていらっしゃいますから。この安土は、全国から優れた品々が集まる活気のある町なのです」 (信長様って偉そうなだけじゃなくて、実際にすごい人なんだな...
※ネタバレ注意。 ※名前は双葉です。 ーーーーーーーーー (三ヶ月間なんとしても切り抜けて、現代に帰ろう!) タイムスリップまで安土城で過ごすと決めて、私は広間に集う武将達に頭を下げた。 「お世話になります、皆さん」 すると、伸びてきた手に顎を捕らえられ、くいっと上を向かさ...
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