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  • 三島由紀夫『小説家の休暇』

    小説家の休暇 (新潮文庫) 新潮社 本 「六月二十四日(金) 快晴で、酷暑である。今年の梅雨は空梅雨らしい。久々で神田の古本屋歩きをし、高野辰之氏と黒木勘蔵氏の校訂にかかる『元禄歌舞伎傑作集』上下を買う。珍本なり。」 三島由紀夫の『小説家の休暇』は、こう始まる。 酷暑・空梅...

  • 球体関節人形

    わが家には3体の球体関節人形がいる。 その中の1体は、わたくしのプロフ画像にもなっているこちら。 森馨作「豊受姫(とゆけひめ)」。 ぽわーんとした感じの子ではあるが、角度と髪型を変えるとなかなかに妖艶になる。 セピアにすると、とても古色めいた雰囲気をまとう。

  • 丸谷才一『花火屋の大将』

    花火屋の大将 (文春文庫) 文藝春秋 本 丸谷才一である。 わたくしはあまり読まない、わたくしの父親の世代が読む本である。 が、この本はわざわざ買った。 この本に所収されている「一枝の花」という一文を読みたかったからである。 表題は『花火屋の大将』である。 しかし別に花火屋...

  • 澁澤龍彦『黒魔術の手帖』とマロリー『アーサー王の死』

    ヨーロッパ中世である。 それがどんな時代であったかというと、端的に言うのであれば、それはつまるところ、オリジナリティの否定された時代で有り、自己表現が抑圧された時代である。その時代が数百年続いた。 中世は精神が停滞した時代である。聖書だけが正しく、そこからはみ出したものは全...

  • つれづれの朗詠

    4月も後半に入ってきたので、ここ1ヶ月間に詠んだ歌を並べて置く。 夜半(よは)の雨春の嵐も遠のきて咲き誇りたる白梅の花 寒き雨うたれて散るや白梅の花の香とどむ細き枝先 白梅にふれる雨なり柔らかくその枝先に名残かをりて 雨の音聞きて眺むる早咲きの桜も咲きしこの窓の外...

  • 本居宣長「嵯峨山松」掛け軸

    わたくしの手元にある、本居宣長の掛け軸。 その箱書きには、前回触れた香川景樹の歌が書かれているのだが、資料として全文を画像とともにあげておこう。 「この歌は、寛政五年宣長翁京にありし頃よまれしものなり」とあるが、前回書いたように、この歌は享和元年に詠まれたものである。 「香...

  • 香川景樹のこと

    本居宣長の掛け軸を入手したのは一昨年の秋で、もうすでに2本持っていたので、これで3本目ということになる。 「嵯峨山松」と題された和歌が万葉仮名で書かれており、「さかの山絶へし御幸を君か代にけふかあすかと松の色かな」とある。 宣長の和歌にしては珍しく、覚え書きや日記などにみら...

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