キャットフードに使われる増粘多糖類とアレルギーの関連
キャットフードのウェットタイプには、成分に「増粘多糖類」を含むものがたくさんあります。 実は私はこの増粘多糖類について、ずっと正体不明の要注意成分的な見方をしていました。 というのも、ラムちゃんに生前アレルギーが始まった時、小麦成分とは別にこの"増粘多糖類"を含むフードを食べるとことごとく体調を崩すので、絶対にあげないようにしていたからです。 ラテ君は今のところラムちゃんのようなグレインアレルギー症状は見られないため、それっぽいものは入っていたものの信頼できるメーカーだったこともあり、いつも食べ慣れている鴨肉(ダック)を使用したプレミアムフードを与えてみました。 結果は・・・やはり血便になってしまいました。 この増粘多糖類というものとはいったい何ぞや?! ということで、今回はじっくりコイツの正体を調べてみました。 増粘多糖類とは 増粘多糖類とは、食品にとろみをつけたり粘りを出したりして、喉ごしを良くして食べやすくしたり、嗜好性を高めるために使われる食品添加物です。 実際には増粘安定剤という天然成分の多糖類を2つ以上組み合わせて使えば増粘多糖類という呼び方になり、 単体として使われる多糖類はその名称を明記 増粘多糖類(多糖類を2つ以上使用されている)として用いられる場合はその内容は明記不要 ということになります。 増粘安定剤の種類 増粘安定剤は、次の3つの種類に分けられます。 増粘剤 : 食品にとろみをつけたり粘りを出したりするために使われるもの 安定剤 : 食品の形を作るために使われる接着剤のような用途で使われるもの ゲル化剤 : 液状のものをゼリー状にするために使われるもの 増粘多糖類によく使われる増粘安定剤 増粘安定剤には多くの種類があり、野菜や果物、海藻、植物など、その由来も多種多様です。 キャットフードに使われる量を摂るくらいなら健康な猫には殆ど無害ですが、デリケートな子は少しの量でも反応することがあります。 猫用のウェットフードの表記にしばしば見られる増粘安定剤で、その特徴や気になったことをあげてみます。 グァーガム グァー豆の胚乳に含まれる水溶性の多糖類。まれに消化不良を起こしおなかの調子を崩すことがあるので、普段から消化器が弱い子、食物アレルギーがある子は注意が必要。 キサンタンガム
2018/10/17 17:41