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めおと道場 https://www.owl89.com/

少年時代(小・中)の過酷な経験が、後を引かずぬに前向きに生きています。周りの協力が大きく作用し、人徳の結晶が武道場として完成しました(^^♪

高校から、古武道などを密かに修練、あるレベルに到達して、餌食にしてくれた昔のワルにキッチリお返ししました。今は、影のようにカバーしてくれた信頼できる知り合いに、協力しています。

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住所
登別市
出身
大崎市
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2018/03/28

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  • M&SSの再起動ー22(カンさん夫妻三沢で短期入門)

    海と山に恵まれた三沢の街 まさるのアドバイスどうりの乗り換えで、青い森鉄道で三沢に着いた。 駅前交番で「我妻道場」を聞いてみると「タグスでずっぷん(十分)でいぐよ」と若いお巡りさんが、にこにこと笑顔で教ええ呉れた。 それなら、直ぐタクシー乗り場に行けば良かったなと思いながら、駅前に出てみた。 やけにアメリカナイズされた英語の看板が多く、明るい雰囲気だ。 何か重い音がするなと感じた瞬間「バリバリッと、のどかな田舎の駅前が攻撃されたかと思う爆音を響かせて、戦闘爆撃が機種を上げてぐんぐん上昇している。 ここは、静かな田舎の街ではなく基地の街でもあるようだ、認識不足。ユウリンも両耳を抑えて、目をつむっ…

  • M&SSの再起動ー21(カンさんマカオから離脱)

    カン一家の移住問題 「カンさんはご希望の街とか地方とか?お決めですか?」と祖父が質問する。 「未だ漠然としていますが、子供たちが留学なので意見を聞きながらきめたいと思います。飛行機の移動は似たようなものですから、ただ卒業して仕事をする場合とか難しいですね」 「今はシンガポールでしたか?日本に移住する場合、大都市にはアメリカンスクールがあるので、自宅通学も可能ですね」とまさるが市街地に道場と住居を考えて居るようだ 「まさるさんの道場を拝見して、この環境がベストですね森に囲まれ、温泉が引かれ駅からも程よい距離らしいので、惚れ惚れしましたよ」と世辞か本音か??~ 「それじゃぁこの隣に作れば簡単だよ、…

  • M&SSの再起動ー20(カンさん夫妻は川渡で寛ぐ)

    カンさんの子供たち期末の休み カンさんご夫妻が川渡で寛いで居たころ、シンガポールに留学していた兄妹が 「学校が休みになるのよ、お家に帰るのいつ頃ですか?」とLINEで問い合わせてきた。 「あと2~3週間は日本の旅行を楽しむ積りよ」と返信すると「私たちマカオに帰っても、誰もいないのかぁ?」と非難めいたトークだ。 「お隣に頼んであるから、入れるわよ」と気軽に返すと「それでは面白くないよ、私たちも日本に行けないの?」とドッキリするトークだ。 「待ってよ、そのお話をパパに聞いてみるから~」 お待ちください画面に!! 「パパは二人で来るなら、ANAかJALのショップに相談しなさい。シンガポールから仙台空…

  • カン・ソンシさんは日本人だった-3(婚約者とビジネス旅行)

    大阪の取引に引導 大阪は馴染みがなく、他国のような疎外感があったが、商売なので丁重に名刺を出して挨拶した。当然中国語で話したが、日本人と気付かないようだ。 大阪梅田の繁華街から少し入った、10階建てのビル2フロアーを使った中堅の商社だが、なんのとなく緩んでいると感じた、榊原さんは腹が決まっていた。 大阪のイメージは良くないが街は華やかで楽しいところですよ(^^♪ ユウリンも重役として同席し、前回は係長で出席した営業課長は一方的な会議だった事を思い出した。 粛清された取締役と同行し商社の言い値で契約、夜の付き合いは全部持って、納入の数字だけは大きいが散々な出張だったことを思い出した。 今も舐めて…

  • カン・ソンシさんは日本人だった-2(深大卒即就職)

    榊原さんは、帰国せず深圳大学に入学手続きができ、下宿先はカン社長の敷地内の会社の社員寮だった。 会社の不良分子を始末 会社の業績が悪いので、3か所の工場を2箇所に集約し希望退職を募ったが、自宅通勤者はほとんど残り地方の人たちが離れたようだ。 その際、会社の顧問弁護士と相談して、素行不良の社員をピックアップして賄賂やゆすり怠慢などの、証拠を集め同僚部下などから情報を集めた。 取締役会議に証拠の明確なものは金銭収集簿から抜粋して、弁護士と前任の取締まりも同席してもらって、当該取締役に辞表を書かせた。 証拠品として、警察に提出する書類・賄賂をゆすった先から証拠の出納簿のコピー、探偵会社に頼んで金融会…

  • M&SSの再起動ー19(カン・ユウリンさんも来日)

    カンさんが武道場を表敬 カンさんは大学の研修所取調室から、武道場に顔を出した。 まさるも少し早めに切り上げ、研修生を開放しシャワーを浴びて、着替えているとマイケルと一緒にカンさんがドアの外に立っている。 「あれっつ 東京駅じゃなかったの?」と珍しくまさるが慌てる。 「驚かしてすみません、ご報告が遅れまして申し訳ありませんが、少し事情が変わりました」とカンさんが周りを見回す。 ここはシャワーとサロンが続いている、職員用のロッカールームの続きで談話室になっているので、寛げるコーナーだ。 「それにしてもマイケルはデカ長室じゃないのか?」とこっちも気になる。 マイケルが「その辺から整理してご説明します…

  • M&SSの再起動ー18(卑劣な犯行準備)

    大国を脅かすウイルス操作 イワンとアラファトは使い捨ての駒で、本番は外交のスペシャリストが暗躍している様だ。 アラファトの入出国管理局の記録から東京のアジトが判明、警視庁に捜索を依頼した。 この件は香港の総領事館から送付された、イワンとアラファトのビザを東京でチェックし、国内に関連団体が所有していた、研究所と言う名目のアジトだった。 中東の火種と、東アジアの問題児も関与した組織が国内に存在していた。 その大きな目的が、大国の海外の統治領域のリゾート地を、違法操作で培養した病原ウイルスで汚染し、大国を強請るストリーだと言う。 防衛省のNIDS(防衛研究所)の宮田研究主任がSSDの解読を継続して居…

  • M&SSの再起動ー17(不気味な乗客)

    東沙環礁公園は真っ暗だ! 3~4時間眠っかな、キャビンの小さな窓も薄暗い気配だ。 夕食は、ミートの缶詰を解してレンジにかけ、トレイ代わりの器にトーストとサラダと野菜スープを付けて奧のキャビンに持ってゆく。 「食べ終わったら東沙環礁公園脇を通過するから、部屋を密閉して救命具を付けて待機しろ」と言って離れ、自分も同じような食事で済ます。 レーダーで周辺をチェックして、足元灯だけ点灯し静かに離岸する。 東沙環礁も自分の庭先と言った感じだが、この辺は岩礁が多いので要注意だ。 自分の海図にはマークしているので、大きく迂回するコースをゆっくり進む。 可なり進んだので少し左に切り東沙環礁の肥大側を通過したが…

  • カン・ソンシさんは日本人だった-1(M&SSの再起動の番外編)

    ソンシさんの生い立ち ここからはカンさんの生い立ちを紹介です。 カンさんは日本人でした。(当時の名前は榊原修二) 東京のT工業大学に在学し、体育系の空手同好会で3段を取得したが、それが災いで休学している。 友達と自由が丘駅前で食事、ぶらぶらと駅まで歩いている間に起きた。 連れの女子学生が前を歩いて居て、酔った他校の学生2~3人が肩に触ったり抱き着いたりふざけ始め、そっと寄って相手をどかしたが、しつこくて逆に榊原君の顔を殴って来た。 道場外では空手の技を使うのが厳禁なので、顔を引いて衝撃を弱めたが、瞬間的に右手で相手の顎を突いた。 道場外で技を使った 道場の練習時で[形]の「掌底打ち」を充分稽古…

  • M&SSの再起動ー16(カン・ソンシさんの苦渋)

    マカオから羽田まで マカオから香港経由羽田まで正味7~8時間で移動したが、香港総領事館には大変迷惑をかけた。 深夜便は空席が多く、杉原さんと神田警視が、客室乗務のスタッフに断り3人だけ離れて、カンさんが被疑者と会った場面などを詳細に聞いて、事案の核心を把握した。 手筈通り領海上空で逮捕状を執行、二人には大きなコートを被せ、横付けされた黒のワンボックスに乗せ、神田警視と二階堂警部が付き関係車両出口から首都高に入る。 杉田情報分析官とマイケル・カンさんは一般帰国者と同じように降りる。出口に柳原警部と新人の警部補が、M&SSのワンボックスで迎えに来ていた。 取り調べは比較的マスコミが近寄らない、府中…

  • M&SSの再起動ー15(香港・マカオの後日談Ⅱ)

    最終章に盛り上がりを欠く 食事を終わって、マイケルと二階堂警部とシンディ―が、後片付けをして会議室をきれいにし、警備の警官だけが被疑者と別室だ。 杉原さんが、本庁と話した感触を話す。 察庁も厚労も法務も罪状が明確なら本国(日本国内)で搾り上げたい様だ。 ただ被疑者の出身地には未通告でやりたいが、東京以外の人目の少ない所でやりたいと虫の好いことを考えて居るようだ。 それと証拠品の開封をどんな方法にするか、賛否が分かれて決まらないようだ。 我々も見たが、あんな容器にどんな仕掛けか本人の協力が無ければ手を付けられないという事fだ。 従って、今日の尋問は中止、素早くここから離れて所長や局長に火の粉が掛…

  • M&SSの再起動ー14(香港・マカオの後日談Ⅰ)

    所長室を取り調べ室に借用 入境事務廰の職員が帰宅し、宿直と幹部が残った大きな所長の部屋は、チームの待機場所にして、尋問室は小さな会議室に杉原さんとシンディーが警察官と同じ並びに座って、尋問を始めた。 マカオは眠らぬ街と言われるがビジネス街はキチンと昼夜の区別が付いて居ますよ(^^♪ 異様な取り調べに、イワンは固まってしまい、禄に声が出ない。 マイケルが、フランス語でプロフィールを尋問する、キレイなフランス語に戸惑ったのか、住所も出身国も曖昧に話す。 マイケルは2度3度と同じ質問を繰り返し真面に返事もしない。 マイケルが苛ついた風情で、頭を振る。 マイケルが激怒の啖呵 周りのメンバーに目配せして…

  • M&SSの再起動ー13(マカオ科学館の岸壁で受けし)

    30分後に本館前に集合 ヤン局長の一声で解散し、入出境事務廰に戻ると香港組4人が事務所から出て、待った顔には笑顔が無い。 「やぁ元気そうだね」と声を掛けたが反応が弱い 「30分後にに被疑者確保に向かいますから、軽く摘まむものが有れば~」と杉原さんの声に、シンディ―が自分で顔を指差して、紹介して呉れとせがんでいる。 「あっごめんうちのチームの女神さまの紹介を忘れて居ました、マカオの実業家リィー・シンディ―嬢です」杉原さんが紹介。 香港チームはみなポカンとした顔で眺めて居たが、神田さんが動く「東京から来た神田と言います」と握手した。 二階堂警部も何か言いそうだが、「同じく二階堂といいます」 総領事…

  • M&SSの再起動ー12(領海を超えた追跡劇は封印?)

    マカオ治安警察局 治安警察局は2階にあり、入境の事務所より緊張感があり、規律が厳しそうだ。 リュー所長が、気軽に受付の前に行き「局長に逢いに来ました、先ほどアポイントを取りOKでした」と話すと女性警察官が 「はいリュー所長さま、どうぞお通り下さい」と立ち上がって左の方に案内する。 局長室は、リュー所長の部屋と同じくらいの広さで、秘書役の警官が男女二名でお客がぞろぞろ入っても慌てず、静かにソフアのある部屋に案内する。 日本国の役人の来訪を伝えたのか、言葉を発せずきちんと動き、奥のドアをノックし「局長お客様がお出でになりました」と声を掛ける。 若い女性の局長さん 女性の声がしたと思ったら、部屋から…

  • M&SSの再起動ー11(マカオ入境確認)

    香港政庁の外事課から通報 「はいっ そうです、我々も昨夜のメールを朝食後に開いて分かったのですが、こちらのネットも早いですね」と感心する。 そこへ、コーヒーをワゴンに載せ、書類を持ってシャンさんが入って来た。 皆にコーヒーと柔らかそうな中華菓子を添えて配り、所長の顔を見ると「シャンさんも聞いて置いて下さい」と所長の隣の椅子と云うかソフアを指している。 「じゃぁ喉を潤してから続けますか、さっきの話の続きですが、特別早い訳でなく、台湾と香港は通常の交流がありその情報の請け売りですから偉そうなことは云えません。 電話で確認したのが、なんとも無謀な行動でこちらもどんな手配をするか隣の警察と相談しようと…

  • M&SSの再起動ー10(マカオ入境管理事務廰)

    シンディ―の友人が危い ターゲットが複数になったので足跡・シッポが捕まえ易く成るので有利化も知れない。 今回法務省の出入管理局はM&SSの本部に詰めているが、海外にもネットが有るのか在留カードなどの情報は残っているので、情報管理システムで追跡しているのだろう。 シンディ―は車を発進させ、同時に話し始める 「昨夜、その世界の知り合いにアポイントを取り、情報収集してきました」 シンディ―の知っている、裏社会から一定の距離を置いて独立したKさんが、2日前から行方が分からないようなんです、この人は私も何度かビジネス上のお付き合いがあり、信頼している人です。 誠実な人は何処に行っても信頼される 海上輸送…

  • M&SSの再起動ー9(ターゲットは2日前に動いたか?)

    モーニングコール 8時過ぎホテルのモーニングサービスで、ラウンジに出てお茶しながら競馬場の先の中国珠江を眺めながら談笑していると、マイケルのスマホが着信を知らせる。 眼下にマカオ競馬場が眺められるホテルが夜明けのひととき(^^♪ マイケルはまだ8時なのに早いなぁと思いながら、スマホを開く。 「もう食事終わったでしょう、さぁ仕事!シゴト!」と姉のスーザンがはやし立てる。 「何でよ、まだ8時だよ通勤途中だよぉ」と抗議する。 「時差ぼけだよ こっちは9時過ぎだよPCを開かないので電話したんだが、入国管理局が追跡中で、イワンと行動を共にしているアラブ系の人間が浮かんだんだよ」 不明の医師に同行者 「分…

  • M&SSの再起動ー8(九龍からマカオに)

    一日目が終わりそう 警察庁は「ウイルス培養と医師の行方不明」の事案で、捜査中に判明した内容を途中経過として、関係のある省庁に文書で通知した。 外務省へは、杉原情報分析官が香港へ同行しているので、ウイルスの培養の外国人医師のメールで懸念される外国名を伝えた。(サイパンとワシントンの水道水源地の文言の意味が) 香港に飛んだ形跡があり、調査中の事も杉原氏から経過報告とダブるかもしれないが丁寧に伝え、海外経験の少ないスタッフの面倒を見て貰っている礼を言う。 外務省はすでに非公式で在日大使館に伝えたようで、東南アジアの基地や居住地区にシグナルを送ったような気配だ。 現地の神田・二階堂のチームは、香港島か…

  • M&SSの再起動ー7(M&SS本部の)

    SSDの解読終了 M&SSの対策本部はSSDの解読はほぼ終了し、鈴木審議官とスーザン警視が各官庁や関係部署を訪問し、経過報告して暗号解読班を解散したことを報告した。 柳原警部は、外事課から応援で詰めて翻訳業に関わったが幹部が香港に出張捜査中なので、この事案が終息する迄手伝いって貰うことになり、スーザンの下に付いた。 鈴木審議官と、スーザンなどM&SSのメンバー全員が捜査経過の情報協友の為、進捗を確認する。 香港の3人+1名の派遣チームは、空港だけでなく港湾管理の出先に出向いて、現場の実作業に携わっている人たちに接触して聞き込んだ。 香港はビジネス街と海岸線は一体化し陸海の移動が至便な環境(^^…

  • M&SSの再起動ー6(香港潜伏の当該者極めて危険)

    空港の広さに驚く 空港に降り立った三人は呆然とする。 杉田修二氏は、外務省の研修で東南アジアは動き回った経験があって物慣れた感じ。 行き先を間違えると修正するにに時間が掛かり慣れるまで大変そうだ(^^♪ お巡りさんの三人は、声も出せずに黙々と杉田さんに遅れないよう後につづく。 外交官専用通路をパスポートを翳すだけで、動く歩道とエスカレーターを巧みに乗り継ぎ、地上一階の出口に辿り着く、出口に中年の日本人が笑顔で待って居た。 空港から「在香港日本国総領事館」までは島を3っほど渡って、九龍の先の香港島にあるので車が無いと動けない距離だった。 神田警視もここまでは想定して居なかった様だ。 日本総領事館…

  • M&SSの再起動ー5(ミリタリテクで暗号解析)

    防衛研究の専門家 SSDの解読班は、暗号部分で手間取り防衛省の知人に問い合わす。 防衛省にはNIDS(防衛研究所)と言う、専門の部署がありそこを紹介してもらう。現状の事案の部分を詳しく伝えると、 「それは結構珍しいので、ヨーロッパの軍事関係の担当者を派遣します」と言い承諾してくれた。 1時間くらいで、若い女性が本庁の受付に顔を出し「NIDSの宮田です」と言いながらスクッと立つ。 姿勢が良い人だなぁと思いながら 待って居た柳原警部が 「有難うございます、作業は違う場所で実施して居ますのでご案内します」と駐車場へ降り、車両班に連絡車を出して貰う。 2街区位だが隠密行動で、M&SSビルの地下駐車場に…

  • M&SSの再起動ー4(海外班が動く)

    仮眠所に一泊 ウイルス・細菌対策会議は午前3時過ぎに終了、役所の参加者はハイヤーで戻ったがM&SS等の実働部隊は、ビル内の仮眠室に男女別々に部屋を確保、朝8時ごろまで眠れた。 若手のメンバー3名(マイケル・M&SSの女性2名)で、近くのコンビニで朝食を仕入れ事務所でコーヒーを沸かして4階の宿泊所に運び込んで、モーニングサービス終了。 女性はスーザンの他にM&SSから警部一名と今年入庁の警部補が一名だが、初めての集団行動に全員が、大学や警察大学の研修を経ているので、声を掛けなくとも自主的に動くので、スーザンも声を出さずに自分の職務に集中して居る。 そろそろSSDの解読班が出勤してくるので、片づけ…

  • M&SSの再起動ー3(各省庁横断の対策会議)

    縦割りを無視し対策会議 次長は自室に戻り、受信メモをめくって長官官房に電話をする。 話の中で、各省庁の専門の人材を招集し、その役所の指揮系統に電話で検討できる位置の人材を要請する。 厚労省関連の国立感染症研究所・法務省入出管理庁・財務省の税関関係・外務省のビザやパスポート関連に精通した人材が必要だ、そのためには当方の所持している情報の開示と今日中に集合出来るかが勝負だ。 次長直轄の配下を5名程ピックアップして、関連機関に当たらしている。 先ほどのメンバーは実働部隊で、後2~3名違う役所からコールしたメンバーを組み込み、国内と海外の追跡も想定しながら、中間報告を長官に連絡した。 自分の配下は納得…

  • M&SSの再起動ー2(計画的犯行?)

    本庁も本気モードに 病院の門の受付で、所属と氏名を名乗り庶務に連絡を依頼する。 衛視のチーフが外に出て先に立って歩き出した 「皆さんが警察関係の方には見えないので、案内が必要ないのですが制服の方の場合は、建物の裏から入って貰いなさいと言われて居ますが~」と恐縮しきって案内して呉れた。 病院の診療関係とは完全に分離するように厳命されている様だ。患者の入り口から離れた職員の入り口に案内されると、入り口に庶務課の課長と女性が待って居た。 双方二人だが、病院は40代の課長と女性の研究所の所長で、鈴木警視正と金髪の名護警部で、取り合わせが異様に見えたのか 「こちら大使館の方ですか?」と聞いて来た。 「い…

  • M&SSの再起動-1(行方不明者の捜索)

    正体不明の行方不明者 M&SSが規模を縮小して、国内の事案だけに絞って営業して居たが、国内の病院から外国人の医師が行方不明になって、所在不明の情報が有った。 病院サイドが情報を出さないのも問題だが、厚労省に非公式な報告で、持ち出されたモノが薬物以上の物体で公表できないようだ。 勤務して居たのが有名な大学病院で、体内の常在菌の研究で、病院と言うより大学とリンクした研究所に近い存在らしい。 直接、患者の治療等には影響がないが、外国人が一人行方が分からないことは重大な事案だ。 病院の庶務課が、マンション管理会社に連絡マスターキーで立ち入ると、2年近く勤務しながら生活感が薄く、ウイクリ―マンションの様…

  • ブラウン一家の紅葉狩り-19(ブラウン夫妻那覇に帰着)

    めおと商会の生い立ち 今回の様なのんびりした国内旅行は、今回が初めてで仕事をしている社員も気になる。会社の業務は、ブラウンさんより啓子さんが仕切って居るようだ。 約一週間ぶりの那覇空港(^^♪ ブラウンさんはイツモの自己紹介 「私はブラウン商会の営業マンで、社長業務は啓子社長に任せて居ますから~」と言いながら、出かけるときは何時も二人連れが原則で、それが上手く行く秘訣の様だ。 ブラウンさんも啓子さんも、コンピューターや精密機器は詳しくないが、除隊時に友人から譲り受けた会社の営業権は、沖縄県全域だが九州から関西・東京にも取引先が存在し、堅実な会社に成長しつつある。 社員は少ないが地元の人とアメリ…

  • ブラウン一家の紅葉狩り-18(ブラウン夫妻仙台空港から)

    #398を一走り 彩音さんと啓子さんは、乗り換えずにかおるさんのチェロッキーで、川渡の道場迄送って貰った。 まさるとブラウンさんのボクシーは、男同士で前歴の話が中心になり、命に関わる部分の際どいことも話して、信頼度が深まった。 今日は香織さんが留守番で、赤いチェロッキーとボクシーが前後して止まったのを見て「どうしたの?チェロッキーも買ったの?~」と玄関から飛び出して来た。 栗駒も良かったが我が家は落ち着く(^^♪ 「あれっ何処かでお会いした事がありますよね」とかおるさんを見つめている。 「さぁ~思い出して下さいよっ!」と彩音さんが嗾(ケシカ)ける かおるさんと香織さんの再会 「そうだ岩出山高校…

  • ブラウン一家の紅葉狩り-17(栗駒を裾から眺め花山に)

    ロビー歓談 ランチが終わって散会し、まさるたちお客はロビーでコーヒーをご馳走になった。マスターの佐々木さんが、かおるさんを呼んで 「皆さんを途中まで送り、湯浜峠で栗駒全景をバックに写真を撮ってあげなさい」と最後まで気を遣う。 かおるさんは、またチェロッキーでドライブできるので喜んで、支度にかかる。 啓子さんが昨日チェックインした時、顔を合した奥さんが見えないので 「奥さまはお出かけですか?」とささきマスターに聞いて見た、 「岩出山の実家が旅館をやっていて、親父たちと兄夫婦が主に切り回しているのですが、忙しい時だけ女房に声が掛かるんですよ。夕方明るい内に送ってきましたよ」とマスターはいつもの事で…

  • ブラウン一家の紅葉狩り-16(山仕舞いの合同ランチ)

    栗駒山はいろいろな顔で来る人を楽しませる(^^♪ 佐々木マスターが一言 「私たちは川渡の隣で生まれ育って居ますので、地元にお洒落な道場を開いて頂き、道場開きから帰って来た娘が、興奮していました。何度も何度も奥様の合気道と、弓道の所作の美しさを聞かされました。ブラウンさんとの機縁とお迎えが柏木さん夫妻と分かり、お近づきの印にランチを召し上がって頂こうと企画しました。 乾杯は運転を為さる方も居ますので、お冷とジュースなどまちまちですが、ブラウンさん、お客さんなのに失礼ですが、ざっくばらんに乾杯の音頭をお願いできますか?」 ブラウンさんが驚いて立上がり 「はい 私も日本で商売するようになって、日本の…

  • ブラウン一家の紅葉狩り-15(ボクシーは栗駒初登攀)

    頼もしいフロアディレクター 11時頃派手なロゴのボクシーが、栗駒山荘の駐車場に到着した。 かおるさんのチェロッキーは紅葉ツアーを終り、ブラウンさん夫妻はチェックアウトを12時まで延長し、最後の温泉を楽しんでいた。 かおるさんがフロントに付き、事務を始めていたが番頭代わりに手伝って居るバイトの学生さんが「めおと道場のお車が到着しました~」と声を掛けて来た。 かおるさんが真っ先に 「はいっ分かりました」と素早く動き脇の通路から駐車場に向かう。 留まって居るクルマは、関係者の車だけでまさると彩音さんが、降りたところだ。 「いらっしゃいませ、柏木さま」と丁寧に挨拶する。彩音さんが山を見ていたが後ろを見…

  • ブラウン一家の紅葉狩り-14(本邦随一と言われる栗駒山の紅葉)

    ディナーは山海競合 夕食は一階の二方向にスクリーンの様な窓が、季節の折々を楽しめる仕組みだ! イワナの塩焼きは絶品だったが、同じ膳に鯛とマグロの刺身がついて居る。 ここは山の上だが日本海も太平洋からも、新鮮な魚介類が手に入るので、お食事は街中と同じに楽しめる。 部屋に案内して呉れたかおるさんが、和服に着替えエプロンを付け給仕をしていた「お口に合いますか~?」と心配そうな顔で聞いて来た。 「こんなに美味しいものを、山のてっ辺で食べられるとは幸せですよ」とブラウンさん「ほんと、イワナの焼き物も美味しかったが、お刺身も美味しいですよ」と啓子さんも褒める。 「それは良かったです、来週は山仕舞いなので板…

  • ブラウン一家の紅葉狩り-13(須川温泉栗駒山荘チェックイン)

    渋滞もなく順調な登山ドライブ 平日の道路は渋滞無しで45分位で到着。 栗駒山を左に見ながら田舎の国道を登る(^^♪ ここまでも可なりの写真を撮ったが、毛利さんとはここでお別れになるので、念入りに場所を変えて撮った。 毛利さんがフロントに挨拶、年に何回かは来ている様で気軽に事情を説明、申し込み者と宿拍者は違う事や、登山はせず紅葉を楽しむポイントなど打ち合わせして居た。 ブラウンさんが、サインして荷物を預け、ロビーで最後のミーティングを始める。 「チェックインして、露天風呂も楽しめますがお時間をください。フロントで聞いた事とをお話しします、私のガイドは此処迄ですが、明日のお帰りは路線バスになります…

  • ブラウン一家の紅葉狩り-12(中尊寺から東北道へ)

    ランチはお蕎麦 ブラウンさんが独り言のように「平泉はお蕎麦の産地ですか?」と呟いた。 「そうですねランチですね!良くお気づきになりましたね、お蕎麦屋さんが多いです「わんこそば」などもありますが、日本のソバが嫌いじゃ無ければ、是非蕎麦が美味しい土地ですから、召し上がってください」と勧める。 昨日のお蕎麦も美味しかったが、嫌いじゃないので 「毛利さんのお知り合いが有ったら、連れて行ってください」とブラウンさん 「はい中尊寺に向かっておりますが、途中ですから丁度良いでしょう」とメイーンの通りから、4~50メートル入った小さな蕎麦屋さんだが広い駐車場だ。 さすがにガイドさんの推薦だけあって、のれんを分…

  • ブラウン一家の紅葉狩り-11(毛越寺の庭園跡)

    平泉駅前で合流 三田巡査長の父親と個人タクシーの運転手が、並んで待って居た。 野村さんが助手席から素早く降りて、後ろのドアを開ける。 「三田さん、今日は出迎えて頂いて有難うございます、こちらがケイズ・ブラウンさんです、今日は平泉観光のご案内を宜しくお願いします」とブラウンさんを紹介。 「沖縄から来た、ケイズ ブラウンといいます」と軽く会釈する。 「観光協会の三田です、こちらが観光タクシーでガイドの毛利さんです」と紹介と挨拶 「毛利です、ご希望に沿えるように努めます、お言いつけ下さい」と会釈する。 「野村さん今日はタクシーの代役を担って戴き、有難うございます」と三田さんが挨拶する。 「いつもお嬢…

  • ブラウン一家の紅葉狩り-10(JR一関から平泉駅)

    パトロールカーでお迎え 一関駅の改札口の端に、制服の警察官が二人姿勢を正して待機して居る。 野村管理官と三田巡査長が8時丁度位に到着、駅前交番にパトロールカーを預け駅舎に入った。 二人とも列車を使わないので知り合いは居ない様だが、野村警視は見る人が見れば幹部だと気付く。 「やはり目立つが、端っこに立とうか」と言って移動したが、落ち着かない二人だ。 「あぁ~時間通りだな」と腕時計を見ながら観光客を目で追う。 ひときわ目立つ長身のブラウンさんが、啓子さんと話しながら出て来た。 野村さんが素早く前に進み 「ブラウンさんですか?柏木くんの友達の野村です、お迎えに参りました」と会釈する 「おぉ~有難うご…

  • ブラウン一家の紅葉狩り-9(旧友のNさんにお願い)

    ブラウンさん平泉に興味 帰りはブラウン夫妻だけで、祖父と成美さんは古川に残ることになった。 「柏木さん、色々お世話になりました。子供たちの成長も確認できましたし、お爺さんや正一さんたちのお気遣いが、お家族並みで恐縮しました。啓子さんと相談しましたが今晩だけお世話になり、明日は平泉の中尊寺や毛越寺を見学したいと思います」 大崎市のもみじ街道(^^♪ 「はい平泉は観光には史跡が離れているの、車があると便利ですよ。私がお付き合いしても良いですが、私も彩音さんも横浜育ちで、あっつそうだ。彩音さん運転を変わってください」 「はい寄せて下さい」と左側に寄せて交代する。「走りながら、友達に電話して見ます」「…

  • ブラウン一家の紅葉狩り-8(別れがツライ?最終列車)

    ブラウンさんの日本語 ブラウンさんが少し緊張気味に話しを継いだ 「まさる先生に興味を持ったのは事実ですが、ちょっとご迷惑をお掛けしお詫びしようとしたら、まさる先生の上官いやぁ~上司の方に招かれまして、お付き合いが続いて居ます」 「うわぁ~皆さんは日本のお役所にお勤めでしたか、アメリカのお父さんは何でこんなに日本語が上手なのか不思議でしたが、お子さんたちも普通に話して居ますね」 「私の、日本語は約十年位前から特訓したので、一番ラストですよ」と言うと お蕎麦屋さんの前歴はファッション界 「私も若い時東京の会社に勤めていたころ、英語を習った覚えが有るんですが、蕎麦屋を継いで30年ほどなりますが、ダメ…

  • ブラウン一家の紅葉狩り-7(姉弟の演武に感激)

    スーザン・マイケルの成長を披露 スーザンとマイケルはとマイケルは勤務が有るので、20時39分のやまびこで帰ることにしてた。 川渡に帰ってスーザンとマイケル姉弟が武道の稽古を披露する。 マイケルとまさるが、柔道で乱取り風に交代で技を掛け合う。 その後で、空手の稽古を続けこっちもマイケルが巨体を空中に飛ばして飛び蹴りを、まさるが片手で躱し着地と同時に突きの寸止めなど、常時真剣勝負の厳しさを披露する。 スーザンと彩音さんが合気道の模範演技を実演、彩音さんは「取り」専門で身体を殆ど動かさずスーザンの受けも鋭いが、1年ちょっとなので完全ではない。 啓子さんとブラウンさんが、娘の合気道を初めて見てこんな激…

  • ブラウン一家の紅葉狩り-6

    川渡の夜は意義深い 昨夜の歓迎食事会は、祖父の敬老会とブラウンさんの「日本人のシュメール起源説」の講義に圧倒さた。 啓子さんとスーザンが同室で、父の除隊のきっかけはGHQ時代からユダヤ偏狭が、脈々と継承されて居ることに落胆し除隊になった事、父の潔良さと苦悩が気の毒と話す。 翌日は、古川の小型バスにブラウン一家に古川の柏木一家・まさると16人乗りのバスに丁度定員のお客さんで、彩音さんと豊さん兄妹が見えないが正一さんの運転で最初は鳴子峡の見晴らし台で小休憩。 江合川の源流で、荒雄岳から流れる荒雄川の両岸に広葉樹が色とりどりに紅葉し、まさに錦秋を堪能。 尿前の関で昔を偲ぶ 折り返してこけし館や尿前の…

  • ブラウン一家の紅葉狩り-5(日本人のシュメール起源説)

    日本人の起源? 内容は、中東で世界最古の文明として伝えられるシュメール文明が、現代の繋がる農耕技術、畜産、などの生活基盤と、信仰を軸に平和?な時代を生きていた。その民族が突如消え去りヒッタイト民族がとってかわったようで、ヒッタイトは高度な金属精製技術を持つ民族で、シュメール民族と入れ替わったようです。 この消えたシュメール民族は元来海辺の民で、航海術に長けていたので、海沿いにアジアの東端に新天地を造ったと言う説で、この「天孫人種六千年史の研究」が太平洋戦争前の士官学校や将校の副読本で累計100均万冊以上の実績が有ったようだ。戦後も国民の間では、かなりの人気で復刻していた様だ。 当時のGHQは、…

  • ブラウン一家の紅葉狩り-4(ブラウンさんの秘密)

    彩音さんとの出会い 旅行にも街着にも似合うのは此れとコレが良さそうですね、手際よく取り出し商ケースの上に並べて呉れた。中着に暖かそうなトレーナーに裏付きのパーカーなど手早い。 カラーバランスも派手さが無く、試着して見ると自分ながら印象が変わった。サイズが少し窮屈なので、取り換えてズボンも柔軟性のあるスポーツメイカーのモノで、裾も丁度良く、タッグを外して貰う。 ここで彩音さんが話に合流! 私は出社時に見かけた人だぁと思いながら、品選びを手伝いました。外のウインドウの前で若いのに寒そうだなと、感じましたが、試着してタグを外して、そのまま帰る人は少なく奇異に感じました。 サイズ違いを出したことに自分…

  • ブラウン一家の紅葉狩り-3(お爺さんの敬老会?)

    甘酒造りのハウツー談義 お酒を飲める人は、一通り口にしたが古川の祖母が造った甘酒が好評で、ブラウンさんもお替りしながら、作り方などを聞いていた。 啓子さんが、バックからメモ用紙とペンを取り出し、時間や温度なども聞いて 「ケイズ これなら沖縄でも材料が手に入るから、造って見ましょうね、味の保証は出来ませんがぁ」と笑う。 「材料は安いし、そんなに難しいことは無いでしょう、無添加ですから保存が利かないので少しづつ造って見て下さい」と光江ばぁちゃんの甘酒レシピがおわる。 坐が和んだので、柏木家の紹介に入る。 「先ほどお爺さんのカンパイで始まりましたが、未だ物足りないかもしれないので、続きをご紹介下さい…

  • ブラウン一家の紅葉狩り-2

    歓迎の夕食会は田舎風 夜のお食事は全て手作りで、地元の食材を用意し古川の おばぁちゃんの光江さん、 まさるの叔父にあたる正一・花代さん夫妻と香織さんの兄の豊さんの柏木一家勢ぞろい。 田舎の女性陣が彩音さんの応援に来たので、赤飯や栗ご飯も用意し、田舎の結婚式の様なお料理が並んでいる。 食事は座敷に使用かと考えて居たが、彩音さん多比が銀座で会食した時の印象で、畳に座る食事はキツそうなので、正一さんと相談したらしい。 宴会に式場設定にも精通して居る正一さんが、社員の手も借りて照明と音響も設定、食堂のテーブルを寄せて大きなテーブルクロスを掛け、間仕切りにはワシを貼ったお食事は全て手作りで、地元の食材を…

  • ブラウン一家の紅葉狩り

    直に接するので親近感が功を奏す 稽古のスキンシップで信頼感が出来、自分の悩みや勉学の部分で率直に質問する。 誠実に応えてあげると、更に効率的に練習の厳しさにも耐えて呉れる。 小学の高学年と、中学1-2年が多くなり宿題だけじゃなく教科の学習相談も多くなり、彩音さんが手が回らない時はまさるや研究所の院生も手伝う。 研究所の学生には自主的に見て呉れる場合も含めて、月末にまとめて渡すようにするので、若い人たちからは好評だ。 子供たちとも年齢が近いせいか話が弾みザックバランに質問出来る雰囲気は、理解度が上がるようだ。 元お巡りさんの話より、地元の学生の気安さも働くのだろう?~微妙だ~時々香織さんも加わり…

  • いつものLINEでトーク

    ホットLINE報告 早速夕食後を狙って、川渡にLINEで発信! 「何でぇ~交番勤務にでもなったのかい?」とまさるが揶揄う。 「そうですね、交番も絡んできますが僕は純粋に一市民としてタックルしただけです」 「凄いねぇ~アスファルトの道路で擦り傷なんか許せないよっ」と上司風を吹かす。 「大丈夫でした、不審者に覆ういかぶさるように体を預けましたからズボンが少し汚れましたが、誰にも気付かれませんでした」と相手の体を下敷きにしたようだ。 「中々隅に置けないように成ったなぁ、それで続きが有るんだろう?」と誘う。 「もちろん此れからが大事な報告でして、助けた女性からお茶を誘われました」で切る 「女性の知り合…

  • 何となくデート気分

    ざわめきが無いショッピングモール 後楽園駅近くのお店の脇を歩いていると、デート気分だ。 「じゃぁ改めてお誘いします、知り合いのカフェが近いので~」 安藤さんは物慣れた雰囲気で歩き出し、まるで恋人の様に寄り添って歩く。 このペアは姉弟には見えないし、ヤバイカップルかな?(^^♪ 大きなビルの2階の歩道を進み、ちいさな階段を段上がって開放的な明るいサロン風の店さきで「マスターお邪魔します」と入って行く。 「あれっ社長、旦那様はどうしたんですか?」と慌てたように聞いてくる。 「偶には浮気しても良いでしょう」と安藤さんは笑って答る。 「名護さんのお好みのコーヒーは何ですか?」と聞くが特別拘って居ないの…

  • 女社長に誘われて

    交番で事情説明 交番には先ほどの女性安藤みゆきさんが、さきに着いて高橋巡査と話して居た。 大きめの交番で、高橋巡査の上司で上野警部補がマイケルに話しかけて来た。 「名護さんは近くに勤務ですか?」と聞いて来た。役所勤務は知ったようで、警官という事も承知している様だ。 「入庁2年目で、大学に残り武道関係に関わって居ます、ここへは毎日のように通って居ます講道館の6階で稽古して居ます」 「そうですか時間外に通うのも、結構な仕事になりますね」と上野警部補が笑う。 「たまたま武道術科の助手を指名され、段位が低いのでは指導員に成れないので、融通の利く間に昇段しようと通い始めました」 マイケルに関心がある 「…

  • 本能で猛ダッシュ

    獲物を狙う勘は冴えている メトロを降りて歩きながら、喉の渇き飲み物が欲しくなりそんな店を目で探して居ると、動作が不審な男が目に付いた。入庁後府中で散々教わった観察力が働いた様だ。 街角から駆け出す男は、傍で見ているマイケルには格好の獲物に見える(^^♪ 明るい時間帯だが人通りの少ない町角に、人待ち顔だが何か違う感じがする男を目で追うと、突然走りだした。 両側が建物の脇を中年の女性が、バックを抱える様に急ぎ足で遠ざかる。 マイケルも思わず「やばい~」と呟き同時に走り出していた。 10秒で不審者確保 コンパスの長さで忽ち後ろに付き、女性に手を伸ばした左腕を掴んだ。ゴム底のスニーカーなので迫ったのに…

  • LINEで通常トーク

    マイケル参加できずに悔しがる まさるも一息ついて、マイケルに取材が有ったことを知らせると 「師匠早く教えて頂けば、僕も参加できたのにぃ~」Reトークで残念!!マイケルはめおと道場の塾生気取りだ。 「主に子供たちの初歩的なトレーニングの部分に関心が有った様だヨ」 「空手」の飛び蹴りをやって見たかったんですよ」 「最初に「立礼」「坐礼」ををキッチリやったので、カメラさんが興味有ったね」 「武道の礼法と言うか、道場の指導姿勢も載せたいのですかね」 「今回は武道と言うか、片田舎に出来た道場の紹介かもしれないよ」とまさるの感想。 マイケルを餌にブラウンが本命か? 「この間の大使館の話の真相は、僕を大使館…

  • 取材の緊張が寿司パーティーで盛り上がる

    取材に備えて動作を確認 休日の道場は、練習生は当然早めに入るので、まさると彩音さん早めに朝食を摂り用意する。 各道場の挨拶で【取材がありますがいつもの通りお稽古を続けて下さい、何か聞かれたら必ずご挨拶してから答える様に、お願いします】と伝える。 子供たちも大人も 「はいっ」と大きな声で返事するので、気持ちが良い。高田恵一師範代もニコニコしながら、大きな返事をする。 学生のバイトも、練習生の様に緊張しながら並んでいるので、二人の柔道二段に「最初は私も一緒に、準備運動から受身の基本形を遣りますから、君たちもその続きで二つくらいのグループに分けて、教える前に自分で演武して見せてから教える様にして下さ…

  • 地元紙の取材申し込み

    取材の話で体勢造り 翌日、地域で信頼されている河北新報から電話が入る。 「文化・体育担当の山口と言います、大崎市役所の小野寺氏のご紹介で、お話を伺いたいと思いますが、明日の土曜日はご都合は如何でしょう?」との問い合わせだった。「はい 小野寺さんからご連絡頂いています、土・日いづれも大丈夫です」と彩音さんが答える。 「古川にも常駐の記者が居ますので、カメラと3人だと思いますが午前中でも良いでしょうか?」 「はい 休日は朝から練習生が入りますが、柔道と弓道に合気道も遣って居ますね」 「えっ三種類の武道を同時進行で練習できるんですか?、認識不足でした時間かかるかも知れませんが、大丈夫でしょうか?」 …

  • 研究資料の収穫物処理

    野菜の処理に遊び心 研究所の野菜や果物など研究用野菜などが結構多く育成し、研究資料を採取後の多くは廃棄処分になる。 一畝植えても5株位試験資料が済むのが、間隔を取って植えるので生育条件が良く通常の農家の作物より美味しそうに育つ様だ。 大学の食堂の送っても量的には半端なので、割安で販売所を作ったが人通りが無い道路脇では売れ残りばかりで、結局廃棄になる。 斉藤こずえ先生は、担当としていつも悔しい思いしながら、堆肥場に持ち込む。以前「めおと道場」の親戚の農家が、出荷できない訳アリ分を道場の前に並べて、配ったことを思い出した。 斉藤さんが道場の脇に、お店の様に場所をお借り出来ないかと提案し、店番無しで…

  • 彩音さんのおめでた

    先ずは家族に報告 道場を締めて祖父と香織さんが来ているので、 夕飯を4人で摂って一段落した。 「今日古川の開業医が見学に来まして、須永歯科医院の隣に産婦人科を開業したようですがお爺さんはご存知でしたか?」と、まさるが祖父に話しかけた。 「あぁ~あそこの娘さんが仙台の総合病院で、医長を遣って居たらしいね、そうか開業したか?」 「開業して1年位らしいですが、運動不足をカバーするモノを探していて、合気道はどんなものか見に来たようです」と彩音さんが 「合気道か、最近のご婦人方はヨガの方が多いようだが、眼の付けどころが違うな」と祖父が呟く 「須永先生は、合気道を遣りたい気持ちはまだあるのかな?」と、まさ…

  • めおと道場にさくら咲く

    須永先生のご慧眼 須永先生の鋭い指摘に、彩音さんがひっくり返りそうな反応で、周りはどうしのかな?と怪訝顔だ。 まさるもどうしたの?みたいな顔で眺めていたが「それでは合気道の演武はこれで終了します、皆さん解散!」と、まさるが締める。 子供たちはわっ~と立ち上がり、急ぎ足で各道場に戻った。 須永先生がニコニコした笑顔で、まだ話足りない様だ。彩音さんも生真面目な顔で先生の顔を見ながら、話している。 「今日は、ここの道場へきて今まで得られなかったモノを見つけました、柏木先生有難うございます、もう一度基礎体力を付け直して、合気道をマスターしたいと思います」 「須永先生、私の方こそ色々学ばしていただき有難…

  • めおと道場に嬉しい知らせ

    道場運営も順調 めおと道場の稽古は弓道は毎日だが、柔道は一日置き・合気道と空手は週2回くらいで、合気と空手の希望者が多い場合はサブ道場で、稽古ができる。 まさるが週に2日府中に行くので、高田師範代と有段の社会人にも都合をつけて貰い、子供たちの基礎体力などの指導を、頼むこともある。 大学院の斉藤こずえさんの研修農場学生も参加し、高校時代から柔道などを遣っているので、3~4段の学生は基本が出来ており積極的に面倒を見て呉れる。 そう言う場合は、通常のバイトとは違う設定で有るため喜ばれている。 古川の開業医の女医さんが、市役所の小野寺さんの紹介で合気道を遣りたいと、日曜の昼過ぎに訪ねて来た。 女医さん…

  • マイケル警部に昇格

    ファミリーの濃密な歓談 マイケルも最近は警察業務の専門的な分野を積極的に研修、逮捕術などはこの大学で一通り学んだが、書類・帳票の作成もベテラン警部と引けを取らない。 武道だけでなく、若い警官の指導も的確で分かり易く指導指導している。キャリアの新卒にも人気が有り、容貌も締まって成長を感じさせる。 次長が、両親や関係者を食事会に招待した時、沖縄から来た母が「スーザンとマイケルは似合いのカップルに見えたよ」と喜んでくれた。 啓子さんは以前「腕白な弟と一緒で大変ね」と、マイケルを子供扱いしていたのが、今回東京の会食で見方が変わったようだ。 「私もそう思ったよ、身体も絞った様だが顔と言うか眼が鋭くなった…

  • 連休の練習予定

    5月の5連休 5月の連休で「練習・お稽古」を希望するか聞いて見た。 アンケートの様に大げさでなく、道場の受付に置くメモ帳に書いて貰った。 男子は、折角の休みだから一日中でもやりたいという意見が多かった。一日中と言っても「めおと道場」は午前も午後も充分休憩を入れ、団らん時間の様な自由時間があるので、家にいるより楽しいようだ。 子供たちの希望を尊重し、まさるも府中の道場も休みだが、大学の寮生は敷地内なので、気軽に使えるようにマイケルに声を掛けると 「僕も一週間も休むのは嫌ですから、丁度いいですね」と、当番を引き受けて呉れた。 「本当は、川渡に行きたいのですが~府中は前後半で半分くらいでダメですかね…

  • 反省会がファミリーパーティーに

    名護姉弟の母親登場 中年の和服のご婦人が静かに座り、礼をしている。 和服姿を見たことが無い二人は、一瞬誰だろうと不審顔だったが「あっつお母さんだ~どうしたの~」と、マイケルの声が裏返る。 「マイケル御免、ここからは私に任せて私の妻 名護啓子で二人の母親です」と、紹介 「名護啓子と言います、ケイズの妻で二人の母です、皆様には不束な子供たちを親身になってカバーして頂き大変ありがとうございます」と、また頭を下げる。 「奥様、ブラウンさんの隣に席を作って居ますからどうぞ」と、次長が如才なくリード スーザンとマイケルも同じだが、鈴木さんもまさる夫妻も口あんぐりで眺めている。ここでブラウン社長が背筋を伸ば…

  • 思いがけない反省会

    長官室長の大きな勘違い 西国の県警本部で課長職を務め、本庁の長官室長に据えられ勘違いした警部が分相応に振舞えば、問題にならないことが、偉ぶった手続きで大失態、各部局のトップも訓戒処分。 当人も降格で自主退職で、庁内も落ち着いた。 2か月くらいして大使館とも話が付き、次長が特別に気を使い姉弟と一席設けることになった。 銀座だが裏通りを少し歩くと静かな佇まいで都心とは思えない(^^♪ こじんまりした老舗の料亭に、佐々木次長と鈴木審議官・スーザンとマイケルにオブザーバーとしてまさると彩音さん、飛び入りが沖縄の父親が出席で反省会を設けた。 誰が出席するか知らずに参加したので、スーザン姉弟もまさる夫妻も…

  • まさるの後継思わね展開

    相変わらずの講道館通い 今日も地下鉄で後楽園駅に降りたマイケルは、長身を利して大股で追い越してゆく、気付いたY講師が後ろから声を掛ける。 「マイケル、何でそんなに急ぐんだよ~」と、傍によって並ぶ。「あれっY講師失礼しました、考えごとして居ました」と、丁寧に頭を下げる。 道行く人は外人さんが、日本人に謝って居る様に見える。慌てたY講師が「マイケル、最敬礼は道場の中だけにして下さいよ~」と、笑う。 「Y先生,昇段審査は先生のアドバイスを実践して、上手く行きました有難うございます」と、また頭を下げそうにすると 「マイケルは素直過ぎるから謙遜に見えないが、実力なんだよな~」と、真顔になる。「すべて一本…

  • 師弟の会話はLINEが頼り

    マイケル総合武道に関心 まさるが講師として上京しても、マイケルとじっくり話す時間も少なく、何か相談事があると手軽な「LINE」で会話する。 講道館で四段昇段審査で「巴投げ」を開始5秒くらいで決め、「形」都内の講習会に全部参加したので、審議委員の全体一致で実技をパスしたことを伝えた。 「マイケルの長身が潜り込むのは、予期できないだろうな、そうか「形」の実技は時間もかかるが、その域に達したと云う事認知して頂いたんだね」と、返信が来た。 「審査が終わって合格の通知は郵送なので、事務局に行き木藤先生とお話しました、師匠の知り合いだったことが分かりました」 「師匠、木藤先生が(会いたいから偶には顔を出し…

  • 段級審査は無事終了

    暫定初段 審査会が終了して1時間くらいで審査の発表があった、まさるの名前が無かった。係の人が、佐藤教士を呼んでいた 「佐藤さん、柏木さんのご推薦でしたよね」と、聞いていた。 「柏木さんは初段は通過したのですが、飛び段の審議を中央に申請しますので、今日は日曜日で後日お知らせします、これは外部には言えないのですが佐藤さんは連盟の役員なので話します、審議委員5名全員が満点でした。登録は確定後にお願いします」と、小さい声で話し離れて行った。 弓道は永遠に求道! 画像引用:全日本弓道連盟HPより(^^♪ 佐藤教士が、手を挙げて呼んでいるので近づくと、佐藤さんが「おめでとうございます、初段はクリアしたので…

  • まさる先生の弓道審査

    審査は前泊まりで万全 仙台の叔父さん宅に、新婚さんが前泊まりで宮城県立弓道場に7時台に到着、古川組を待って居た。 「そう言えば、段級の学科の出題は理論的な事より、弓道の始めた動機とか目的は?みたいなことかな」 「そうねぇ~動機と目的は出るでしょうね、あとは八節の動作を記述してその中の何かを詳しく書きなさい見たいことかな、あと姿勢も大事なテーマで立ったり・座ったり・歩く姿勢とかで、姿勢と動作から一つづつ説明するだけよ、大体2問くらいよ」 「そんなもんか、そうか小学生も受験するかもしれないな」と、まさるも納得。 そこへ古川の佐藤師匠と受験者3名に、父兄と師匠たちで関係者が6名で、総勢9名が3台のタ…

  • 究極の昇段審査

    マイケルの1戦目 審判が二人の眼を確認 「始めっ」の声を発した。マイケルがスッと詰め両前襟を手前に引き、相手が傾いた時には下に潜りほんの2秒位で右足に力を込めて蹴り上げていた。 一戦目に「捨て身」の「巴投げ」が来るとは予期せず一瞬で裏返しになった相手は信じられない顔で立ち上がった(^^♪ 相当自信があったような顔つきだが、簡単に一本を献上し顔をゆがめ興奮している。 Y講師のアドバイス通り、2メートルの長身を一瞬縮ませ潜り込み、巴投げを極めた。投げらた対戦相手は、呆然として受け身も崩れ肩を打ったらしい。 2戦目 学生の様だが、前の試合を見ているので両手を振り回す様にガードしている。ゆっくりした動…

  • マイケルは柔道の審査

    審査は講道館 毎日夕方の通勤のように通っている後楽園駅だが、今日は早朝なので緊張する。 周りにも受験生と思われる若い人が多く、無口で急ぎ足だ。 マイケルは、学生時代に3段の審査をパスしたが、申請書類は部の同僚先輩に教わりながらあまり苦労しないで書き上げたが、社会人になってまごついた。 Y講師が講道館勤務なので願書をお願いして、渡された用紙をめくって居ると「書き方は付き合いますから,講習会の課題をもう一度丁寧に復習してくださいね」 Y講師が、マイケルの書き方を覗いて見て「現役時代はいい成績だったじゃないの~」「いや~柔道より「空手」が好きで九州地方では、ある程度の成績でした」「東京に出てから「空…

  • 時期を同じく段級審査

    弓道の段級審査も近い まさるの弓は、だれが見ても合格をするだろう学校、地方の審査で飛び級が有るのか興味津々だ。 本人は至ってのんきで、マイケルの昇段審査がすることが気になって、時々LINEで会話。 Y講師が、マイケルの柔道について(もっと積極的に攻めの姿勢を前面に出せと指導された)ことがメールしてきた。 「そうだよ、稽古はお互いの力量を知りながら技の習得に励むが、試験とか試合は相手が嫌がることを仕掛けて、得点にするわけだから気持ちを冷徹に切り替えることだ」と、返信する。 「Y講師は、人柄がよく色々な話をしてくれます(組み手の瞬間に「巴投げ」何んかを掛けると、審査の先生方も度肝を抜かれるんじゃな…

  • マイケル師匠に秘策を授かる

    4段の審査に少し不安 東京での審査は初めてなので、審査の前日に4段の審査は25名 東京での審査は初めてなので、審査の前日Y講師に稽古をつけて貰いながら、審査の事を聞いて見た。 「そうですね 明日ですね、マイケルはどんな相手でも問題なくクリアしますから、日ごろの稽古と同じペースできちんと組み手を取って、普通はここで相手の出方を見ますよね」 「そうですね、初めて相手ですからね、あっそうか相手も3段ですね分かりました、早い仕掛けで良いんですね」 「さすがマイケルは早い、そうです組んだ瞬間で良いんですよ、審判が「初めっ」と、言ったら迷わないのです」 「そうか稽古の癖を出してはイケないんですね、思い出し…

  • まさる先生も弓道は段級審査会に備えます

    初めての他流試合 誰が見ても4段以上だと思われる射手だ。風格が有り殆ど皆中する。柔道5段と空手4段合気道は14~5年で、4段を認定されているので、武道のすべてに通じる動作は、弓道の所作と同じで自然に動いている。 まさるは自分の道場が練習場なので、肝試しじゃないけど他所の弓道場で引いて見ることにした。 小野寺さんの管轄内の、古川の屋内運動場内の弓道場を紹介して貰う。 当日は土曜日で、小野寺さんが付き添いの形で受付に申し込んだ。弓道場の管理運営は地域の弓道関係者に委ねているので、まずそこで初心者が受験する手順などを問うた。 休日なので、子供たちも練習するらしく集まって来ていた。道場の5段錬士で、佐…

  • 講道館の優等生

    春から講道館の塾生になったマイケルは、4か月目だ。 定時に退勤して、特修科は18時から19時230分の稽古だが、充分な時間で終わった頃には汗びっしょりで、若いマイケルでもふらっとする。 指導員のY講師もへとへとになるまで付き合って呉れる(^^♪ 土曜日は、17時30分から19時だが殆ど通っているので、講師の先生方の受けもいい。年の近いY講師に、昇級審査の件を聞いて見た。 「名護くんは、優等生だから問題なく推薦できるよ、ただ時々空手の構えに似て来るので、僕は空手も遣って来たので気付くが、知らない人は気付かないなっ!」と、笑う。 「御免なさい、そうでしたか?自分じゃ完全に殺して居る積りでしたが、Y…

  • まさる弓道の段級審査にチャレンジ!

    まさるの朝練 二人は審査前の特訓中 まさるは夜は、弓道場半分だけ扉を開き外の灯が漏れないように工夫して弓を引く。ときどき。彩音さんも付き合い修正しながら、2時間ぐらいは射る。 道場が完成して約一年、彩音錬士5段の指導でぎくしゃくせず流れるような体配は、錬士の風格だ。弓道に精通した人でも、5段ぐらいに見える。市役所の小野寺さんが、柔道の昇段審査が近いので少し時間を掛けて稽古したいと、土曜の朝7時前から駐車場で待って居たらしい。 この画像は夕方ですが小野寺さんは夜明け前に来たらしい(^^♪ まさるが気付かず、弓を引いて居た。未だ閉まって居る柔道場を回って顔を出した。「お早うございます、未だ早いです…

  • マイケルも研修終了

    キンの玉子新たな門出 入庁から一年の公務員研修が終わり、再度大学の門を潜り学業とは異質な研修に入る。本庁に戻らず職員扱いで、寧ろ厳しい日常が新入社員扱いの日々が続く。 業務を習得することは、対人関係や社会生活の機微が重要な要素になることが多い。道場に出れば指導的役割を課せられ、まさるの複合武道や剣道の教習・逮捕術科の教練に参加する。デスクワークは、報告書程度で比較的少ない。 まさるも武闘の指導で半年経過、塾生より気を使ったがマイケルが職員で残り、勤務外の情報がスムーズに入るので楽になり、関連する上司の指示も的確に伝わる。 大学の塾生は、川渡の弟子の様に入門した訳でもないので、教養知識は格段に違…

  • キャリアの中期研修

    公務員の中期講習 武闘研修は息抜きと勘違いして居る その夜は、定宿のしているホテル入って翌日の教練に備える。 相良課長に言われた【他省庁の短期塾生が14~5名受け入れるので、甘くせずキッチリ絞ってくれ】と言う、指示を受けメニューを考える。 結構厳しく、木曜日の午後フルに付き合って、時々マイケルを借りて柔道を徹底して汗を流してもらった。休憩を入れて4時間くらいは、人員を入れ替えて乱取りを続ける。 まさるにとっては通常の教練だが、3か月とか6か月の研修終了時の感想は一応に 「高校時代の部活以上に汗を流し、終わった瞬間ホットした気分です」と、殆どが鈍った身体が悲鳴を上げているようだ。 霞が関や省庁の…

  • マイケルを伴って午後の出勤

    マイケル5連休 結婚式関連のお礼のことも有り、まさるは水曜の出勤を半日早くマイケルと一緒に新幹線で、東京へ。 マサルも身長180センチあるが、マイケルはさらに2~3センチ高いが、金髪に近いマイケルが礼儀正しく受け答えしているので、周りの人は物珍しく眺める。 二人とも、慣れているので気にせず「最初に、寮長に逢って挨拶して置こうか」と、まさるが言うと「済みません、師範に気を使わせて申し訳ありません」と、深々と頭を下げる。 「大丈夫だよ、知らない仲でもないし冗談も分かる人だよ」と、まさるが現役時代に本庁で何度か有っている警視だ。 ヒガンバナが咲き競う(^^♪ マイケルの休暇で寮長室に、礼を言い前に逢…

  • 日々の生活が戻る

    穏やかな休日 新婚旅行帰りも 結婚式と披露宴が済み、翌日が月曜の祭日で午前中に宿泊先から戻った。新婚旅行は2キロほど離れた、鳴子温泉のホテル一泊がささやかな旅行だ。 いつも見慣れている温泉街で観光地だが、道場の運営が軌道に乗るまでは一泊以上の旅行は自粛すると決めた二人は、祖父や正一さんたちの厚意で鳴子の外泊で締める。 戻って見ると、名護姉弟が道場を開け柔道場で、瞑想して居た。弓道場には。斉藤さんたちが初心者の様な子供たちに、巻き藁の段取りをしていた。 身長が低いので、祖父が子供用に低い巻き藁台を造っていた。 代行師範はレクチャー上手 斉藤さんが、弓道のDVDを映写して説明して居る。子供用の弓掛…

  • あるじが留守でも粛々と日課をこなす

    香織さんと名護姉弟もトレーニング スーザンも体を絞る 名護姉弟は、柏木家のみんなと夕食を摂り、一段落するとトレーニングルームに行く香織さんを追いかけて来た。 「こんな立派なマシーンが揃っていて、楽しそうだね」と、マイケルが興味を示す! 香織さんは「私は未だ何にも教わって居なくて、基礎体力を付けなさいと言われ、食後1時間くらいしてから、ここで機械に遊んでもらって居るんです」と、笑いながらカバーを外す。 未だ式で使った、什器や椅子テーブル、小道具など整然と整理されたホールは、柏木建設の倉庫の様に色々置いてある。その脇にスーザンとマイケルも手伝い、結婚式で片づけられたマシーンを運び出しセットする。 …

  • 新婚旅行は最短コースで鳴子温泉一泊ツアー

    駅のホームは貸し切り状態 親戚・友人の信頼性 お招きしたお客さんは、豊・香織姉弟の地味な活動で所定の時間に古川駅に送った。 まさるの昔の同僚は、香織さんが誰なのか気にして居たが、世田谷のナルちゃんが「彼女は、私の従妹で今年卒業した柏木香織さんです、気になる人は私の事務所を通してください、お取次ぎしますよ(^^♪」と、笑わせる。 物を運んだり完全にスタッフになって手伝っていた。 保養所が祖父の手腕で完全に生まれ変わって「めおと道場」になった(^^♪ M&SSの野村さんは「名護くんは川渡に転職したのかい?」と、揶揄う。「こっちの方が、住みやすいようですね~」と、かわす。 中村成美さんは「副学長!私…

  • 式次第は当日の朝知らされる

    本当の手作りの結婚式 道場には、次長の奥さんがまさるの祖父や正一さん夫妻と寛いで居た。築館の佐々木俊太郎さんも、次長佐々木俊一さん夫妻を築館の実家に泊まるように、車で迎えに来て居た。 豊さんが、道場のワンボックスで温泉ホテルに迎えに来て、やっと解放され川渡に向かう。明日の、主役(まさると彩音)・準主役(媒酌人次長夫妻)は今晩も忙しい。 翌朝媒酌人の次長夫妻も、9時過ぎには戻って来て張り切っている。鳴子のホテル組も豊さんのお迎えバスで、9時半ごろ到着。 東北大学の研究所の柔道部員と弓道部員が、密かに動いていて準備に怠りない。斉藤さも招待されているが、学生たちに指示する姿はいつもより厳しい目つきだ…

  • 素直で誠実な後継者が身近に

    // 名護姉弟の評判 鈴木奈緒美さんに電話して、次長の所在を確認した。「鈴木さんが急用なの?」と、聞くので名護くんの事を相談したいと、言うと「やっぱり目を付けたわね」と、鋭い勘働きで指摘する。 朝夕は涼しくなりました~加護坊山の桔梗です(^^♪ 「なんですか?」と、惚けたが鈴木さんもご承知で、名護くんは稀にみる逸材で「あっちこっち」からマークされているらしい。 姉の、名護スーザンも庁内では評判で、警視に昇格し地方からも要望が出てるようだ。 容姿が日本人離れし日本語は当然だが、英語・フランス語・中国語も堪能で、外務省が一番先に手を挙げたらしい。 本人は本土の田舎の生活に興味があるようで、彩音さん…

  • 道場が完成二足目の草鞋を履いて

    // 一足目は武道場の経営 役所を辞めて、田舎の温泉町に移住し、心得がある柔道・合気道・弓道の道場を造りました。 板敷のホールも造ったので、空手もダンスも出来ますが、現在はトレーニングの機材を入れて、初心者の体つくりに提供しています。 結婚予定の彼女も同じ思考で、意見が合ったとき二人そろって辞表を出したが、軽くパスしたので、二人は期待された人間じゃ無かったのかと、考えました。 先日、祖父や従弟の大工さんたちの協力で道場が完成、知り合いに道場開きをメールで案内すると、30人位が参加すると言うReメールで準備に慌てました。 大きなアメリカ芙蓉の花(^^♪ ここまでが、一足目の草鞋です。 2足目は大…

  • まさるは田舎の道場主ー50ー道場開き本番

    斉藤さんや鈴木さんもお手伝い 道場を一回りして、垜の前のカバーを外し散水、真ん中にカスミ的を差す。柔道場は、窓を開けて風を入れる。まさるは、堅く絞ったモップで端から拭いてゆく、一緒に泊まった兄弟子たちも続いて、参加してくれる。モップの裏を見ると結構汚れている。ホールの方も続けて掃除して、一息入れると香織さんが「モーニングサービスですよ~」と、声を掛けて呉れた。キッチンでは、斉藤さんもトレーニングウエアで、炊飯器からおひつに移していた。 「斉藤さん、朝からおさんどんまでやって頂き申し訳ありません」と、礼をする。「私はお客さんではありません、何でも遠慮せず指示して下さい」と、微笑む。 「助かって居…

  • まさるは田舎の道場主ー49ー前夜祭も無事終了

    鈴木さんと次長が感激 最初は技ごとに区切りを付けて、乱取り稽古連続技で相互の流れで最後は、道場の片側から交互に技を掛け乍ら途切れなく連続で技を掛け合う連続技で、乱捕り稽古を3分ぐらい続けた。さすがに、呼吸がきつく成ってきて、真ん中で同時に組まずぬ正座して深く礼をした。場内は、また大きな拍手で、大喜びだ。鈴木さんが傍に寄って来て、「私も合気道にするかなぁ」と、二人と握手して良かったヨぉと未だ言っている。次長も、入ってきたが全く予想しないことを呟いている「彩ちゃん、もう一度霞が関に戻る気が無いかなぁ~」と、未練がましく言い始める。「次長、それは約束が違いますよ」と、まさるが怒った顔をする。慌てた次…

  • まさるは田舎の道場主ー48ー演武の予行演習

    めおと前の競演 彩音さんの部屋で、柔道着に着替え黒帯を締める。まさるがホッペを叩き脇の彩音さんを確認する。彩音さんは、左手でまさるの右手に触れ、同時にすっと前に出る。二人は、技の形を決めずに通常の試合のように、袖だったり襟だったり、とった所でかけることにした。道場の入り口に2人並ぶと、場内から拍手がわき全員が席に付いたままだ。正一さんが「選手入場ってゆうのかな、もうすぐ夫婦になるお二人です」と、紹介する。「畳が新しいから、ホコリは立たないでしょうが、皆さん食べ終わりましたかね」と、見回す。正一さんが頷く「最初は柔道の演武です」 2人が畳の端に正座し、最敬礼をする。そのまま立ちすり足で中央で礼を…

  • まさるは田舎の道場主ー47ー前夜祭は続く

    世話になった客人から有難いコメント 「こんばんは、警察庁の鈴木奈緒美と言います、まさるくんとお会いしたのは佐々木次長と同じ時機で私は入庁4年目、所轄から戻って張り切って居ました。まさるくんが入庁してからは殆ど同じチームでした。この間(入庁のきっかけは鈴木さんに憧れて来ました)云われました。年甲斐もなくドキッとしましたが、それより12年も前に彩音さんとまさるさんが赤い糸で結ばれて居たようで、誠に残念です。まさるくは先ほどから諸先輩が最高点を計上していますが、マイナス点は探せません、強いて辛口を言えば性格が良すぎる事でしょうか、罪を犯した人と対面聞き取りしても、強面にならず笑みを浮かべるような聴取…

  • まさるは田舎の道場主ー46ー道場開きの前夜祭

    次長のご両親到着 佐々木次長のご両親が約束通り、俊太郎さんの車で到着した。「少し早いですが、4号線をユックリ来ました、この途中も一迫と同じように、田んぼと山が織り交ざって、いいところですね」と、社長は商売柄か田んぼが気になる様だ。みんなに挨拶すると、世田谷のお祖母ちゃんが、「地元の方でも、田んぼの緑とか山の佇まいが、お気に入りなんですね」と、笑う。佐々木さんのご両親も、道場の作りなど気になるようで、外から眺めながら白樺の散歩道に向かう。「あれっ親父たち何処へ行くのだろう?」と、追いかけそうだ。「佐々木さん、大丈夫です散歩できるように、道を付けてありますから」と、まさるが説明する。「あの先の白樺…

  • まさるは田舎の道場主ー45ー道場開きの脚本

    彩音さんの力作 道場の飾りつけなどは大体終り、まさるは見落としが無いか確認のため、学習サロンで彩音さんのパソコン作業に付き合って居る。式の流れをイメージして、タイムスケジュールと、誰のパートかメモして芝居の脚本のように仕上がっていた。配役ではないが、その部分の作業などを個別に太文字にしたりカラーで見やすくしたり、監督と脚本家と役者の部分もあって、彩音さんの本領発揮の道場開きになりそうだ。スタッフとしては、まさるたちと古川のファミリーに尽きるのだが、研究所の斉藤さんも何か遣ることが有ったらと言うので、バイトの学生たちのリーダー的に、全体のチェックをお願いした。その日の夕方、弓道場に顔を出したので…

  • まさるは田舎の道場主ー44ー横浜の母たちが到着

    二人の母が先行 宅配で届いていた、陣幕やキャスター付きの大型ミラーを弓道場にセットしたり忙しく時間が経ってゆく。両方の道場には、古川の正一さんと父の健太郎が出資して、放送セットを取り付けてくれた。ワイヤレスマイクのテストや、DVDの再生など遣ることが多くてどこまでやったか忘れてしまう。照明の操作盤は部屋の入り口に、埋め込まれシンプルな操作で、カラオケの時欲しいミラーボール操作スイッチモあるが、本体は付いていない。弓道場のミラーは、横浜の彩音さんのご両親から送って貰ったものだ。道場開きの関連で未着は、パンフとお祝いの手ぬぐいだけになった。届いたら、学生に頼んでバイトで袋詰めを遣って貰うように、話…

  • まさるは田舎の道場主ー43ー武道教師の受諾

    夕食に誘う 彩音さんが、斉藤さんに声を掛け「残ってお話しましょう」と、誘った。柔道場も終了し、窓を閉めたりカーテンを引いたり片づけている。佐々木さんも帰ると言うのを引き留め、夕飯を一緒にして貰うように勧め、ご本人が家に電話して置きますと、外に出て行った。斉藤さんと佐々木さんもまじえて、賑やかな夕食を楽しみ盛り上がる。そこでまさるが、隠し事が出来ないので、今後の運営について打ち明ける。道場開き後に、週一回,一泊2日で府中の警察大学で、総合武道と言う新しいジャンルの武道教練を担当します。まだ曜日を特定していないが、希望として「火・水」を提示しているが、大学の教務課と打ち合わせして、決めます。道場の…

  • まさるは田舎の道場主ー42ー古民家の檜材再生談義

    俊太郎さんは建築にも造詣が深い 次長の兄俊太郎さんは、学生時代柔道選手で大学の対抗戦にも出場していたようで、武道場の畳の下の板張りも見抜いていた。「ここの改築は、柔道をやる方ですか?」と、聞く。そこへ祖父が通りかかったので、「お爺さん、柔道の経験は有るのですか」と、まさるが聞くと「やったことは無いが、友人には何人か段持ちが居て、道場の補修などはここだけでなく遣って来たな」 話の中で板張りや根太や大引きの材と間隔で、加減することが覚えたようで、板張りはガッチリ固定せず衝撃を吸収する、工法が有ることを経験が、技を磨いたらしい。「あぁ~やっぱり今あの子たちが投げられても、あまり大きな音がせず受け身の…

  • まさるは田舎の道場主ー41ーベンツのGLCで川渡までドライブ

    USVの高級車でいざ出発 車好きのまさるには、気の毒な話でSUVのGLCで、ハードの路面に入っても体に利いてこないし、静かな走行だ。田舎道のは申し訳ない、車だ。「こんな高級車は、初めてですよ、川渡は山の中ですから、気の毒です」「いや~私も車が好きで、セダンばかりでしたが冬の雪を気にせず乗れるやつを選んでみました」と、澄ました顔で話す。「未だピカピカですねぇ~」「一年くらい経ちますが、いつもトラックばかりだから、月に1回ぐらいは乗って上げないと可哀そうですよね、若い連中は乗って見たくて、社長!車の掃除をしますと、良く洗車したり掃除をして呉れるから、キレイなんです」と、冗談を言う。 川渡に向かうベ…

  • まさるは田舎の道場主ー40ーくりこま高原・築館経由で戻る

    駅から10分の国道沿いだった まさるは、古川の一つ先の「くりこま高原」駅で降りた。佐々木次長のの実家が近いので、親孝行の代行を思いついた。東京駅で買ったお土産を手に、数少ないタクシーを見つけ、築館の町名を伝えると「#4号線沿いですね」と、言いながらETCの画面に入力していた。「あぁあの農機具屋さんだね」と、独り言を言いながら走り出す。ほんの7~8分で、大きなお店の前に着いた。確かに大型のキャタビラ付きや自動車会社かと思えるほど自走の農機具が並んでいる、工場の様な建物の並びの事務所があり、門の奥に大きな住宅が見える。1000円でお釣りを呉れた運転手に、ここから川渡に行く場合#4号線から行くのです…

  • まさるは田舎の道場主ー39ーN警視に捕捉された

    佐々木次長の実家を確認 武道の教習時間などは、警察庁だけなく各県警から推薦された幹部候補生や、省庁の幹部候補生も短期入学し、語学や武道の教科もあるようだ。まさるの次の上京は道場開きが終わってからで良いことになった。大学が京王線の飛田給駅から近く、駅前にも府中にもホテルが多いようで、1泊2日のプランが効率的になることも分かった。帰りに鈴木さんん部屋の寄って、さっき預けたザックを受け取り、佐々木次長の事が気になったので、実家の住所を聞いて見た。「え~と何たけなぁ」と、パソコンを開いて「え~と何これ?栗原市の、ちくだてって言うの?築に館よ」と画面を見せてくれた「あぁこれは~と、ツキダテだねハギサワキ…

  • まさるは田舎の道場主ー38ー現役で警視に昇格

    辞表を人質に 鈴木さんが、次長付の桜井警部補に顔を向けて頷く。警部補は「はいっ分かりました」と、大きな声で返事。すでにコーヒードリップにお湯を注いでいる。「奈緒美さんのアイデアだった、一泊2日が良いだろう」と、本題に入る。「えっ指導法とか、カリキュラムみたいなのは決まって居るのですか?」と、まさるが慌てて聞く。 「それは、前にも言ったが正統の武道の師範には、武道の継承と言う枠が超えられい悩みが有った、我々の現場は武道を臨機応変に使う技が必要で、その指導が出来るのは3種でも4種でも,古武道を習得した指導者が必要なんだ。それは古武道に通じた達人は、あまた居るのも承知しているが、我が会社は誰でも良い…

  • まさるは田舎の道場主ー37-久しぶりの霞が関

    通常出勤と同時刻? 古川まで、彩音さんに送って貰い、8:28のはやぶさに乗り込み10;30過ぎには、本庁の8階に顔を出した。鈴木警視正は、「さっきメールしたばかりなのに、もう来たの?」と、見たいな顔で驚いて居る。「朝は、はやぶさくんが2時間切って呉れるので、日帰りも楽ですね」と、最中のお土産を渡す。「やっぱり忘れずに買って来てくれたのね」と、紙袋に頬ずりする。「(忘れたら、何を言われるか分かりませんから)と、念を押されて、駅まで送って貰いましたので」と、素直に報告。「カミソリ彩ちゃんは、健在ですね」と、笑う。「一応、朝一で次長にも話を通し、大体はプリントにして有るのですが、時期とか指導時間など…

  • まさるは田舎の道場主ー36-道場開きの最終調整

    地元回りの成果 祖父が帰ってきて、市役所は、小野寺さんとそのボスの高倉課長が参加するようだ。まさるは、彩音さんと川渡・鳴子地区の宣伝活動の経過を報告「こちらも小学校は2名づつ4名と警察は地域課の課長と係長です、消防は3名で非常口と救急救命のAEDが、何台ですかと聞かれました。その他に消火器の備えとか聞くので、査察みたいですねと言うと(そうゆうわけじゃないですけど、予め聞いて置いて方が問題が起きた時の為です)と言って居ました」「この間言って呉れれば良いのに、人が集まる場所は、条件が付いてくるようだね」と、言いながら「非常口のランプ付いているな、AEDは2台だがあれも25万もするからなぁ、ところで…

  • まさるは田舎の道場主ー35-地元回りで貴重な体験

    彩音さんの気概 「そうか、大学の先生かぁ~」と、祖父は孫の武道師範の話を好感しているようだ。「そうじゃなくて、道場の立ち上げが心配なので~」と、言うと「大丈夫だよ、彩音さんは付いているじゃないか」と、彩音さんを見る「私も未だ半端モノですから、期待されても恥ずかしいのですが、まさるさんの体が心配です、でも毎日じゃ無ければ~、永久にじゃないと思うので手伝う気持ちで、貸しを造って置くのも、良いかなって考えたのです」「本庁に貸しですか?あの人たちも未だ身内だと思って、甘えているような気がするのですよ、上京して様子を見て判断します」「うん、そうだな動くのがまさるだから、自分の気持ちに正直に行動すれば良い…

  • まさるは田舎の道場主ー34-複合武道の指導

    道場開きの打ち合わせ 初日の土曜日で、夕方には各部門の練習も終り、暫くぶりに夕飯が速く済んで、ダイニングでパソコンを開いてメールのチェックをして居たまさるが「えっつこれはヤバいよ」と、言って顔を上げた。「本庁で来てくれと言ってきたよ」と、彩音さんにメール画面を見せた。香織さんが「まさるさん、何か悪いことしたのぉ~」と、素っ頓狂な声を出した。「な~んだ就職の斡旋だよ」と、彩音さん。「なに~今頃 何処へ就職するんだい」と、祖父も興味を示す。「これだ~れ、鈴木警視正か、あのチームは休眠中じゃないのですか?」と彩音さん。「鈴木さんは、理事官か監察じゃないかな、マンションに帰ったころラインしてみるよ」と…

  • まさるは田舎の道場主ー33-道場は始動(指導)開始

    元地主の訪問 祖父が、それじゃ朝市用の架台を造って置こうかねと、玄関に入る。まさるが野菜をいれる、段ボール箱を探しにゆき、彩音さんが「道場の方をご覧なって下さい」と、玄関に案内する。遠藤さんが彩音さんの顔を見て「あなたは、まさるちゃんのお嫁さんですか?」と聞く。「申し遅れまして申し訳ありません。まだ結婚はしていませんが、秋までに式を挙げる予定で、名前は山崎彩音と言います、今後とも宜しくお願いします」と、最敬礼だ。「ご丁寧に有難うございます、信二郎さんの兄弟の太郎さんの奥さんの実家の嫁で、絹江と言います、山が有りますが隣組ですから、宜しくお願いします」と、お礼をする。「このような環境の良いところ…

  • まさるは田舎の道場主ー32-瞑想タイムと野菜のお土産

    ランチは老舗の寿司屋さんから(^^♪ 柔道関係は男子だけで小野寺さんを入れて7名、弓道は女子だけで、斉藤さん以下6名まさるたちも一緒にしたので、20席のダイニングは、補助いすも持ち込んで大騒ぎ。若い人たちが多いと言うと、太巻きを多く握って呉れたようだ。ネタは握りと同じマグロもイクラもあり、のりの香りが格安デリバリ寿司とは段違いだ。これも祖父が持ってくれたようだ。まさると彩音さんは、おんぶにだっこの毎日だ。小野寺さんが「とんだ飛び入りが、ご相伴に預かり申し訳ありません」と、礼を言いながら摘まむ。「いつもこのくらいの人数ですか?」と、聞く。まさるはぐるっと眺めて「さっき始まったばかりですから、分か…

  • まさるは田舎の道場主ー31-ランチ付き練習日

    市役所の担当係長が顔を出す まさるが、柔道着に着替え一人で受け身を遣っていると「来客ですよ~」と、香織さんの声がする。土曜日に昼前だが、約束が有ったか思い出しながら、玄関に顔を出した。「やぁ~こんにちは、なんか道場開きが終わったようですね」と、大崎市役所の小野寺係長がにこやかに立っている。「こんにちは、どうぞお入りください」と、言いながら持って居る手荷物を見ながら「稽古しますか?」と、聞いて見た。「今日は、道場を拝見したくて伺いましたが、道着を付けていらっしゃいますね」と、靴を脱ぎ始めた。「まだ本格的には、遣って居ないのですが最近体を動かさないので一人で受け身を遣って居たんです」「私も、仕事に…

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