更新その308 『ソヨンの部屋へ…』

まだ雨降る中チャンミンと美花は7階の端から反対側へと向かっていった。『一緒に行きますか？』そう聞かれ、頭で考える間もなく『うん』と答えていた。ソヨンというあの…

更新その307 『美花の知らない約束…』

『ヌナ、実はボクは、ソヨンの所に行かなくてはならない約束があるんです。』美花はチャンミンを不安げな顔で見あげた。わたしが来ているのに…。チャンミン、なんで？さ…

更新その306 『チャンミンからの…』

『ヌナ、読んで下さい…』チャンミンがiPhoneをそっと、差し出した。美花はドキドキしながら受け取り、画面に広がる日本語を読み始めた。ゴロゴロゴロゴロ！！！美…

更新その305 『切り出した話』

『ヌナ、ちょっといいですか？』『何…？チャンミン…？』2人でソファに腰掛けて雷の様子を伺っている。雨の勢いが気のせいかほんの少しマシになった気がする。『ちょっ…

更新その304『美花とソヨン』

ソヨンは部屋にひとりまだ床に倒れ込んだままでいた。『う、う…ん』何か音が聞こえてくる…。遠くで大きな音が…。そんな感じがする。酔いすぎて眠い…。瞼が重くてまた…

更新その303 『チャンミンの不安』

雷が鳴り始めてからなんだかチャンミンは気持ちが落ちつかない。『ヌナ、ビール呑みますか？』窓のそばで外を眺めていた美花が、『うん、ありがとう』と返事をした。チャ…

更新その302 『キスの続き』

もしかして本当に…私の顔に『チャンミンとキスしたい…』そう…書いてあったのかもしれない…。そう思うくらいこのキスが待ち遠しかった。チャンミンの体温が重ねあって…

更新その301 『シム家の会話』

『オンマー！！オッパのカノジョってびっくりした？？？』帰宅するなり母にそう、話かけた。『なんで、ユナがそんなに興奮してるの？？』夕食の支度に、とりかかろうと、…

更新その300『ひとりぼっちのソヨン』

どうしてタイミングよくあの時あの場所に出くわしてしまったんだろう…。数分、早かったり、遅かったりしたら今、こんな想いはしていないのに。『やっぱり、彼女いた…。…

更新その299 『kiss』

チャンミンがゆっくりと美花の隣に腰を下ろした。かすかに柔軟剤の柑橘系の香りがする。『ヌナ、わかりましたか？まだ、僕たちキスしてないっていったんです。』美花は恥…

更新その298『戻ってきたチャンミン♡♡』

『オッパ、送ってくれてありがとう』ユナは傘を握り車から出てきた。『絶対にいうなよ！』チャンミンがとにかく念を押した。『う、うんっ』引きつった笑顔は傘の角度でバ…

更新その297 『やっと2人に…？！』

 『あー、疲れた…』ユナが大きなため息をついてそのまま後ろへゆっくり倒れこんだ。約1時間半兄に数学を教わった。『それは、こっちのセリフ。なんか言う事は？』ユナ…

更新その296『年上のカノジョ』

『えっ？？！！』チャンミンの表情がちょっと変わった。『だから、美花さんは何歳？って』ユナの声は美花まで十分に聞こえてくる。『えっ？わたしの年？！！』カノジョだ…

更新その295『チャンミンの背中』

『ちがう、そこはこの公式をあてはめる。』『えっー、そうだったぁ？』『さっきから何回も説明してる。じゃあ、次やって。』『オッパーぁ…。もっと優しく教えてよー。も…

更新その294 『困った妹』

注文したピザがテーブルに並べられた。箱のフタを開けるとチーズがちょうどいい感じに溶けている。『うわっ！めちゃ、美味しそう！』お腹をすかした女子高生の声のトーン…