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岩堀修明ブログ
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ドクター岩堀の 「私設動物資料室」
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19回 / 365日(平均0.4回/週)

ブログ村参加:2018/03/11

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岩堀修明ブログさんの新着記事

1件〜30件

  • 唾液腺と唾液

    唾液腺は、陸棲動物でよく発達している。唾液の一義的なはたらきは、食餌の咀嚼や嚥下がスムーズに行われるように、口腔内を湿潤に保つことである。水の中で生活している動物では、口腔内が乾燥することはない。水棲動物であるクジラで、唾液腺が退化の傾向にあることは、唾液の一義的なはたらきが、口腔内を湿潤に保つことであることを、示唆している。私たちヒトの唾液には、粘液性唾液と漿液性唾液がある。粘液はムチンを主体とした粘性のある液体である。これに対して漿液は、アミラーゼなどのたんぱく質や無機塩類を含んだ粘性の少ない液体である。粘液性唾液は、食餌と口腔や食道の粘膜との間の摩擦を、少なくするはたらきをする。漿液性唾液は、口腔内の食餌に湿り気を与えるとともに、アミラーゼが含まれているので消化作用がある。ヒトの唾液腺は、大唾液腺と小唾液...唾液腺と唾液

  • ノドボトケ

    喉の正中部にある突出部であり、甲状軟骨にある、局所的な膨らみによる突出である。甲状軟骨は、喉頭の前壁と外側壁を支えている大きな軟骨であり、「左板」と「右板」が正中部でつながった形をしている。正中部の上端は、前方に突出して「喉頭隆起」を形成している。喉頭隆起による突出がノドボトケである。甲状軟骨には、舌骨や輪状軟骨などとの間を結ぶ筋が付着しているので、喉頭の動きに伴って、甲状軟骨は上下方向に動く。ノドボトケも上下方向の動きをする。甲状軟骨は、年齢とともに発育する。幼少期には、男女であまり差はないが、思春期になると、男性の方が女性より大きく発育する。このため、思春期になると、ノドボトケも男性の方が、女性より著明になる。甲状軟骨の後面には、「声帯」の前端が付着している。甲状軟骨が発育するのに伴って、声帯の長さも増大す...ノドボトケ

  • 頭頂眼

    頭頂眼は、[外]側眼(左右の眼)と同様に、脳の一部が突出してできたものである。頭頂眼は、間脳の背側部が、背方に突出して形成された。頭頂眼の歴史は古く、[外]側眼とほぼ同じ時期に形成されたものと考えられている。最古の甲皮類の化石には、頭骨の背側正中部に、頭頂眼が入っていたと思われる「頭頂孔」が認められる。頭頂孔はデボン紀の原始魚類にも認められ、特に総鰭類には大きな頭頂孔が見られる。初期の陸棲動物にも、頭頂孔は認められ、原始両棲類や、哺乳類様爬虫類を含む初期爬虫類は、ほとんどすべてが頭頂眼を持っていた。デボン紀の化石には、左右に配列した頭頂孔が認められることから、最も原始的な段階では、頭頂眼は、有対で左右に配列していたものと考えられている。間脳の背側部は左右幅が狭いので、頭頂眼が発達して大きくなるに従い、左右には並...頭頂眼

  • 口唇(クチビル)

    口唇(クチビル)は、歯列を外方から覆うように伸びているヒダであり、消化器系の入り口を形成している。魚類、両棲類、爬虫類の口唇は、歯列の外方を取り巻く小さい皮膚のヒダである。哺乳類では、口唇はよく発達している。哺乳類の口唇は、「口裂」を挟んで、「上唇」と「下唇」より成り、外方は「口角」になっている。口角の外後方は「頬」に続いている。口唇の外面は皮膚に覆われ、内面は粘膜が覆っている。皮膚が粘膜に移行するところは、色素が少なく角化の程度も弱いため、深部の血液の色を反映して赤色を帯びた「赤色唇縁(唇紅)」となっている。動脈血の酸素飽和度が低下し、デオキシヘモグロビンの量が増えると、赤色唇縁は青紫色を呈する。この現象が、「チアノーゼ(青色症)」である。口唇を覆っている皮膚の表皮に多くのケラチンが沈着すると、口唇は角化して...口唇(クチビル)

  • ナメクジウオの杯状眼

    杯状眼(cupeye)は、ナメクジウオの脊髄の中にある、小さい視覚器である。頭側部から尾側部まで、脊髄のほぼ全長にわたって、非常に多くの杯状眼が分布している。ナメクジウオは、体長数センチ、左右幅が1~2ミリの細長い魚の様な形態をしている。左右幅が小さいうえに、体の透明度が高いので、脊髄の中にある杯状眼にも光が届き、視覚器としてのはたらきをすることができる。杯状眼は、視細胞(光受容細胞)と色素細胞より構成される。視細胞は球形に近い細胞であり、細胞内に「視小管」と呼ばれる光受容装置が発達している。色素細胞は、断面でみると三日月形をした細胞で、視細胞の一部を包み込むように配列している。色素細胞は黒色の色素を持っているので、色素細胞に包まれたところでは、視細胞は光を遮断される。視細胞は、色素細胞に覆われていない方向から...ナメクジウオの杯状眼

  • 壁板(tapetum)

    暗闇で光が当たると、ネコの眼は黄色く光って見える。ネコの眼球には、光を反射する構造物があるからである。眼球の中にあって、光を反射する構造物を壁板(tapetum)という。壁板は、脊椎動物や節足動物に広く分布している。眼球の中に入った光のすべてが、視細胞に受容されるわけではない。一部の光は、視細胞に受容されないで網膜を通過してしまう。網膜を通過した光は、色素上皮や眼球血管膜などに吸収される。受容されなかった光を網膜に戻し、もう一度視細胞に受容される機会を与えてやれば、光をもっと効率よく利用できることになる。網膜を通過した光を反射して、効率よく使うために発達してきたものが壁板である。壁板があれば、光の弱いところでも物を見ることができるようになる。壁板は、夜間に活動したり、深海や濁った水などに棲息したりしている動物な...壁板(tapetum)

  • ヤツメウナギの角膜

    ヤツメウナギの角膜は、表層の皮膚層と深層の強膜層より構成される。「皮膚層」は体表を覆う皮膚の続きである。皮膚はヒダを形成したり、裂隙をつくったりすることなく、そのまま眼球の表面を覆っている。眼球の表面を覆っている皮膚が角膜の皮膚層であり、ここでは色素、血管、腺などが欠如していて、透明になっている。角膜の「強膜層」は、強膜の続きであり、他の動物の角膜に相当する。強膜層は皮膚層のすぐ内方にあるが、両者の間は離れており、「角膜眼房」と云う狭い腔所になっている。角膜眼房は、透明な液体で満たされている。角膜の皮膚層は、原始的な形態を残している、と云う説がある。原始的な状態では、眼球は皮下に埋没しており、眼球の外方は、皮膚に覆われていたものと思われている。ただし、眼球の表面を覆う皮膚は、色素などを失って、透明になっていた。...ヤツメウナギの角膜

  • 瞳孔

    虹彩の中央部に開いた、光が通るための孔である。瞳孔は、副交感神経に支配される瞳孔括約筋と、交感神経支配の瞳孔散大筋のはたらきにより、大きさが変化する。瞳孔の大きさは、眼に入る光の量や、見る物体の距離によって変わる。明るいところに出ると、瞳孔は小さくなり、暗いところに入ると、大きくなる。縮瞳した時の瞳孔の直径は、平均約2mmであり、散瞳したときは、平均約8mmである。散瞳した時の瞳孔の大きさは、縮瞳した時の約4倍になる。瞳孔の面積を比べてみると、散瞳した時の大きさは、縮瞳した時の約16倍である。しがって、散瞳した時は、縮瞳した時に比べ、約16倍の量の光が眼の中に入ることになる。瞳孔は、1倍から16倍までの範囲で、眼に入る光の量を変えている。眼底の検査を受ける際には、散瞳する作用のある薬品を点眼して、瞳孔を散大させ...瞳孔

  • 虹彩

    脊椎動物の眼球壁は、三層から成る。二層目を構成しているのは、「眼球血管膜」である。眼球血管膜は、後方から「脈絡膜」、「毛様体」および「虹彩」から成る。虹彩は、“くろめ”として、角膜を通して外から見ることができる。眼球血管膜には、多くの血管と「メラニン色素」が含まれる。“くろめ”の「国際解剖学用語」は「Iris」である。Irisは、“虹”を意味するギリシャ語に由来する。「日本解剖学用語」では「虹彩」であり、“虹”という字が入る。“虹”と云う語が使われるのは、虹彩の色が人種により異なっていて、虹の様に多彩である、と云うことに由来する。虹彩の色の違いは、主として分布しているメラニン色素の量による。メラニン色素の量が多いと黒くなる。私たち日本人の虹彩は、メラニン色素の量が多いため“黒色”をしている。メラニン色素の量が少...虹彩

  • 強膜と角膜

    脊椎動物の眼球壁は、外方より、「眼球線維膜」、「眼球血管膜」、および「眼球神経膜」より構成される。眼球線維膜を構成しているのは、強膜と角膜である。眼球線維膜の重要な役割は、眼球の保護である。胎生期には、眼球線維膜は透明である。発生が進むに従い、強膜になるところは白濁し、“しろめ”になる。角膜になるところは、発生が進んでも透明なままで残る。透明な角膜は、胎生期の未熟な段階にとどまっている、と考えることもできる。強膜は、膠原線維や弾性線維を中心にした「密[線維]性結合組織」が主体となっている。強膜は、眼球をいろいろな障害から守る上で、重要な役割を果たしている。水中に棲息している動物では、眼球が水圧で押しつぶされるのを防ぐために、強膜に骨組織や軟骨組織が含まれていることがある。角膜では、光の通りを良くするために、発生...強膜と角膜

  • 究極の眼瞼とは

    眼瞼は、眼球の表面に、涙液の薄い層を作るために発達してきたが、眼腺の障害や眼瞼の運動障害などにより、その機能を果たせなくなることがある。さらに眼瞼は、一定の時間間隔をおいて開閉を繰り返す「瞬目運動(まばたき)」を行っている。瞬目運動は、眼腺の分泌物を眼球表面全域に広げるために必要な運動である。ヒトの場合、“まばたき”の際に、実際に眼を閉じている時間は、平均0.3秒であると言われる。時速1200キロの速さで飛んでいる飛行機を操縦している場合を考えると、0.3秒の間、眼を閉じている間に、飛行機は約100メートルも進んでいることになる。すなわち、100メートルもの間、眼を閉じて操縦していることになる。場合によっては、“まばたき”が重大な事故につながる危険性もある。眼腺の障害もなく、眼瞼の運動障害も起こらず、できれば瞬...究極の眼瞼とは

  • 眼瞼の機能障害

    眼瞼の機能障害私たちの遠い祖先は、水の中で生活していた。進化の過程で、水の中で生活していた祖先の一部が、陸上で生活するようになった。陸上で生活するに際して、非常に長い年月をかけて、いろいろな器官が、陸上での生活に適応するように改造された。視覚器の改造の一環として、眼球表面を湿潤に保つために、眼腺を備えた眼瞼が作られた。しかし眼瞼は、完璧なものではない。私たちヒトについてみれば、眼瞼が、その機能を十分に果たせなくなり、重篤な視力障害を生じかねないような、幾つかの疾患がある。これらの疾患は、傷害される機能を基準にして、次の2群に分けられる。①眼腺の障害:「眼球乾燥症」では、眼腺が萎縮する。この結果、結膜は乾燥した状態になる。さらに進むと、角膜表面も乾燥し、角膜は不透明となり、失明に至ることもある。「シェーグレン症候...眼瞼の機能障害

  • 眼瞼は何の目的でつくられたのか

    脊椎動物の眼球は、水中に棲息していた遠い祖先の時代に形成された。水中では、眼球は水に囲まれており、水の中で作動するように作られた。進化の過程で、脊椎動物の一部が、陸上で生活するようになった。陸上で生活するようになると、眼球は、水ではなく、空気と接することになる。空気と接していると、眼球の表面は乾燥してしまう。表面が乾燥した状態が続くと、眼球の表面を覆う結膜が乾燥した状態になる。さらに進むと、角膜表面も乾燥し、角膜は混濁してしまい、著しく視力が障害される。眼球が形成された時点では、一部の動物が、陸上で生活するようになる様なことは、想定外であった。水の中で形成された眼球が、陸上で機能し続けるためには、眼球の表面は、絶えず液体で覆われている必要がある。眼球の表面を液体で覆うために発達してきたのが、眼腺を備えた眼瞼であ...眼瞼は何の目的でつくられたのか

  • 両棲類の眼瞼

    両棲類では、眼瞼がよく発達している。両棲類の中でも、主に陸で生活する動物で、眼瞼の発達はよく、水の中に棲息する動物では、発達が悪かったり、欠如したりしていることがある。個体発生学的にみると、両棲類の眼瞼は、変態して陸上での生活を始める時点で形成される。両棲類の眼瞼は、上眼瞼と下眼瞼より構成される。上眼瞼は、皮膚の厚いヒダである。下眼瞼は、動物種により変異に富んでいる。下眼瞼には、眼窩周囲筋の線維の一部が分布しているので、可動性がある。カエルでは、下眼瞼の上端部は薄くなり、内外に分かれたヒダを形成している。外方のヒダは眼瞼であり、内方のヒダは瞬膜である。瞬膜の上縁は眼球を取り巻いている腱に付着している。眼球を後方に牽引すると、腱のはたらきで、瞬膜は角膜の表面を覆うように広がる。眼球が突出したり、眼球挙上筋に由来す...両棲類の眼瞼

  • 魚類の眼瞼

    魚類の多くは、眼瞼を持っていない。高速で遊泳する魚類や、流れの速い水域に棲息する魚類では、水との摩擦から眼球を保護するために、眼瞼を備えていることがある。軟骨魚類では、ドチザメやメジロザメなどは、よく発達した眼瞼を持っている。眼瞼は、上眼瞼と下眼瞼より成り、さらに内方に瞬膜が見られることがある。多くの硬骨魚類では、眼裂の周辺部の皮膚がやや肥厚して、輪状のヒダを形成しているだけで、眼瞼と呼べるようなものは発達していない。ニシン、イワシ、サバなどは、「脂瞼」を持っている。脂瞼と云う名前が付いているが、脂肪が含まれているわけではなく、透明な薄い皮膚のヒダである。サバは内眼角から後方に向かって伸び、眼球の前半部を三日月状に覆う「吻側脂瞼」を持っている。これに対してニシンは、外眼角から始まり、前方に向かって伸びて、眼球の...魚類の眼瞼

  • カメレオンの肺

    カメレオンの肺は、肺本体と気嚢より構成される。肺本体は、細長い嚢状をしている。肺の内表面は、隔壁で多数の小区画に分けられている。この小区画を肺胞と呼ぶ。肺胞の表面は呼吸上皮に覆われている。呼吸上皮の下にある結合組織には、多数の毛細血管が分布している。呼吸上皮を介して、毛細血管内を流れる血液と、肺内にある空気の間でガス交換が行われる。気嚢は、肺の後半部より出る多数の盲管であり、その先端は周囲の器官の間に入り込んでいる。気嚢は、空気の貯蔵所であるとともに、呼吸以外のはたらきもしている。気嚢は多くの器官の間に入り込んでいるため、気嚢に大量の空気が入ると、体が大きく膨らむので、相手を威嚇したり、敵から防御したりするはたらきをしている。さらに、気嚢に貯まった空気を、「シュッ」と云う音を出して一挙に呼出することによっても、...カメレオンの肺

  • 鳥類の瞬膜と眼瞼

    瞬膜と眼瞼は、眼球の前面にあって、眼球を保護している。瞬膜は、眼球の表面を覆っている、透明ないしは薄く混濁した膜状構造物である。瞬膜は、「瞬膜方形筋」や「瞬膜錐体筋」に支配されており、内眼角に限局して小さくなったり、外方に向かって大きく広がったりすることができる。瞬膜の主要なはたらきは、瞬膜腺からの分泌液により眼球表面の塵芥を洗い流すとともに、眼球の乾燥を防ぐことである。鳥類が飛翔する際には、瞬膜が大きく広がり、眼球を保護している。水鳥では、潜水時に、瞬膜が眼球の表面に広がり、光の屈折率を補うはたらきをしているとも言はれる。眼瞼は、上眼瞼と下眼瞼より成る。鳥類の眼球は非常に大きいが、上下の眼瞼の間の狭い「眼瞼裂」だけを残して、眼瞼が眼球の広い範囲を覆っている。眼瞼の表面は、羽毛に覆われていることもあり、皮膚が露...鳥類の瞬膜と眼瞼

  • 無足類の肺

    無足類は、有尾類や無尾類とともに、両棲類に属する動物群である。主に熱帯地方の地中に棲息しているため、私たちには、なじみが薄い。無足類は、「蛇形類」とも呼ばれ、ミミズやヘビのような細長い体形をしており、四肢は欠如している。成体は肺呼吸である。左の肺は、痕跡的である。右の肺は、細長い嚢状をしている。無足類の肺は、有尾類のイモリや無尾類のカエルの肺と、基本的な構造は同じである。肺の内表面は、背の低い隔壁により、多数の小区画に分けられている。この小区画が肺胞である。動物種によっては、気管の内表面の一部にも、隔壁により小区画が作られ、気管肺が形成されている。隔壁の表面は呼吸上皮が覆っている。呼吸上皮の下にある結合組織には、多数の毛細血管が分布している。呼吸上皮を介して、毛細血管内を流れる血液と、肺胞内にある空気の間でガス...無足類の肺

  • カエルの肺

    カエルは、幼生期には、鰓で呼吸をするが、変態後の呼吸は多様で、肺、皮膚、口腔粘膜などで呼吸をしている。肺呼吸と皮膚呼吸を併用している動物では、おおまかな傾向として、酸素の取り入れは主に肺で行われ、炭酸ガスの排出は皮膚で行われる。肺は、球形ないし卵円形で、外表面は滑らかである。大型のカエルの肺では、何カ所かでくびれができて、原始的な「肺葉」が形成されている。肺の内部は、肺壁から内腔に向かって伸びる、多くの「隔壁」により、種々な大きさや形をした、多数の小区画に分けられている。この小区画を「肺胞」と呼ぶ。肺胞の大きさや数は、動物種により異なっている。肺呼吸への依存度の高い動物ほど、肺胞の数は多い傾向がある。隔壁は結合組織で作られ、その表面を呼吸上皮が覆っている。呼吸上皮の下には、多数の毛細血管が通っている。呼吸上皮を...カエルの肺

  • イモリの肺

    イモリは、いろいろな器官を使って呼吸をする。水中にいるときには、主に皮膚や口腔粘膜などを使って呼吸をしており、肺の呼吸器として役割は小さい。動物種によっては、肺内の空気量を増減することにより、浮力を調節する水力学的器官としての機能が、肺の主要なはたらきになっている。陸上にいるときには、肺が呼吸に占める比重は、大きくなる。肺は、縦長の嚢状をしている。左右で形態に違いがあり、左側の方が長い。左右の肺ともに、上半部は割に太いが、下方に行くに従って、次第に細くなっている。細くなっている部分は、「気嚢」と呼ばれる。肺の内表面は、背の低い隔壁で小区画に分けられていることもあるが、多くの動物では平坦で、表面を呼吸上皮が覆っている。呼吸上皮の下にある結合組織には、多数の毛細血管が分布している。呼吸上皮を介して、毛細血管内を流れ...イモリの肺

  • カメの呼吸器と呼吸運動

    カメの呼吸器は肺である。カメの肺は、体の背側部にあり、胸腔という腔所に入っている。ガス交換は、肺呼吸をする爬虫類の他の動物の場合と同様であり、胸腔の大きさを変えることにより、肺の大きさが変化し、肺に空気が出入りすることにより行われる。カメの体は、亀甲で覆われている。肋骨は亀甲と癒着しているため、動かすことができない。さらに、腹筋も退化している。呼吸運動の際に、重要な役割を果たしている、肋骨や腹筋などを使うことができなくなっている。このため、カメでは、特異な呼吸運動が行われる。カメの呼吸運動は、次のように行われる。亀甲に付いているいくつかの筋が活動することにより、胸腔の大きさが変わる。さらに、前肢や後肢を出したり引っ込めたりすることによっても、胸腔の大きさが変化する。胸腔の大きさが変わることにより、肺に空気が出入...カメの呼吸器と呼吸運動

  • サソリの呼吸器

    サソリ類は、鋏角動物の中では、原始的な部類に属する動物である。歴史的にみると、非常に早い時期に、水棲から陸棲に変わった動物である。サソリの体は、「前体」と「後体」より構成される。呼吸器は、後体の第3〜第6体節にそれぞれ1対ずつ分布している「書肺」である。書肺は、皮膚の一部が、連続して薄板状に陥凹できた、多数の肺葉より構成される。書肺がどの様な進化の過程を経て形成されたか分からないが、カブトガニなどに見られる「書鰓」が変化したものであろう、という説が有力である。書鰓と書肺は、非常によく似ており、どちらも皮膚の一部が、連続して薄板状に凹凸を繰り返した構造になっている。書鰓は、表皮の一部が連続して薄板状に突出したものである(本ブログ「カブトガニの呼吸器」参照)。これに対して書肺は、表皮の一部が連続して薄板状に陥凹した...サソリの呼吸器

  • Converse eye と inverse eye

    眼球は視細胞(光受容細胞)の配列様式により、converseeye(CE)とinverseeye(IE)に分けられる。CEでは、視細胞の光受容部は、光の入ってくる方向を向くように並んでいる。これに対してIEでは、光受容部は、光の入ってくる方向とは反対側を向くように配列している。扁形動物には、CEを持った動物と、IEを持った動物が存在しており、両種の眼とも、扁形動物の段階で形成されたものと考えられている。両種の眼の歴史は非常に古く、しかもほぼ同じ時期に形成されたものと推測されている。CEは、いろいろな動物が持っているが、軟体動物のイカやタコなどの視覚器として大きく発展した。更に脊椎動物の頭頂眼(松果体)もCEである。これに対してIEは、脊椎動物の外側眼(左右の眼)で大きく発達した。CEとIEとは、ある意味で正反対...Converseeyeとinverseeye

  • ヒトデの管足

    ヒトデの管足は、歩帯溝の両側の皮膚が管状に突出したものである。管足の内部は、水管液で満たされている。管足の先端部はやや膨らみ、接地面は軽く窪んでいる。管足が岩盤などに接地すると、管足の底面の中央部分が陥入して真空の領域ができ、吸盤としてのはたらきをする。管足の背側部は球状に膨らんで「瓶嚢」となっており、管足の内圧を調整している。管足壁には、2種類の筋が分布している。「管足後引筋」は管足壁を縦走しており、管足を短縮したり、屈曲させたりするはたらきをする。「瓶嚢筋」は、瓶嚢壁をいろいろな方向に走っており、瓶嚢の大きさを調節している。管足は「側管」により放射水管とつながっている。管足と側管の結合部には弁がある。弁が閉じている時には、管足と瓶嚢は、周囲から独立した静水力学的骨格として機能する。弁が閉じている時に、瓶嚢筋...ヒトデの管足

  • ホヤの循環器系

    ホヤの循環器系は開放循環器系であり、血液は結合組織にある裂孔の中を流れる。血液が流れる裂孔は、ほぼ決まっているので、血液の流れる裂孔は、血管と呼ばれる。心臓は動物体の腹後方部にあり、位置的に胃に隣接している。心臓は管状ないし細長い紡錘形をしている。全体の形は、直線状になっていることもあり、V字形に折れ曲がっていることもある。心臓の両端は、血管に続いている。心臓の拍動は、一方の端から他方の端に向かって進行する蠕動運動である。ホヤの心臓の大きな特徴は、蠕動運動の方向が周期的に反転することである。数分間かけて、一方の端に向かう蠕動運動を100回位繰り返すと、運動は次第に減弱し、蠕動運動の方向が反転する。心臓の蠕動運動の方向が、一定の時間をおいて反転するため、血流の方向が周期的に逆転する。どの様なメカニズムで、何故、蠕...ホヤの循環器系

  • ナマコの呼吸器

    ナマコの呼吸器は、皮膚と「呼吸樹」である。呼吸樹は、後腸壁の一部が外方に向かって、細かく枝分かれした木の枝のような形に突出したもので、ナマコ特有の呼吸器である。左右一対あり、体腔内を前方に向かって伸びている。呼吸樹の内部には、水が出入りできるようになっており、内部の水と呼吸樹壁との間でガス交換が行われる。呼吸樹は、私たちの肺とよく似ている。空気呼吸をする私たちの肺には、空気が出入りして、ガス交換が行われるのに対し、水呼吸をするナマコの呼吸樹には、水が出入りする。呼吸樹は水呼吸用の肺であり、「水性肺」とも呼ばれる。呼吸樹への水の流入は、総排出腔のポンプ作用により行われる。総排出口を開いて、総排出腔が弛緩すると、水は総排出腔に入ってくる。次いで、総排出口と後腸上部が収縮した上で、総排出腔が収縮すると、水は呼吸樹の中...ナマコの呼吸器

  • カブトガニの呼吸器

    カブトガニの体は、「前体(頭胸部)」、「後体(腹部)」、および「尾剣」より構成される。呼吸器は鰓であり、後体にある。後体の腹側面からは、6対の「腹肢」が出ている。腹肢のうち、第1腹肢は、「生殖蓋板」といい、その付け根の後部に生殖孔が開いている。第2〜6腹肢は「鰓肢」とも呼ばれ、その後面に鰓がある。鰓は、鰓脚の後縁にできた約150枚の薄板状の「鰓葉」から構成されている。鰓葉は外胚葉性のヒダであり、表皮の一部が薄板状に連続して突出したものであって、水との接触面積が非常に大きくなっている。各鰓葉がよく似た形をしていて、しかも互いに隣接するように連続して突出しているので、鰓の全体の形が書籍を思わせるところから、「書鰓」と呼ばれる。鰓葉の内部にある血液と、周囲にある水との間で酸素と炭酸ガスの交換が行われる。腹肢を動かすこ...カブトガニの呼吸器

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