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2018/03/07

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  • 父の肖像 ⓱

    母は警察にしょっ引かれ、取り調べがはじまった。が、刑事はすぐに、ことの次第を見抜いてしまった。おおくの事件を担当してきた刑事の『眼』には、顔を見ただけで、人柄…

  • 父の肖像 ⑯

    わたくしを生んだ母なる人は、警察にしょっぴかれた。タレコミは、どのようにおこなわれたのだろうか?額の禿げかかった伯父は警察署にいって、どんな顔をしてどんな言葉…

  • 父の肖像 ⑮

    なんどもよく来たど!『いなかの従兄』がよく言った。戦後、わたしがもう、高校を卒業したころだった。わたしが祖母に会いに 『いなか』 に行くと、いなかの従兄が、当…

  • 父の肖像 ⑭

    額の禿げかけた、細くくとがった顔立ちの伯母の夫は、どこへどのように、母の姦通を ”タレコミ” に行っただろうか?いちばん近いところは『神田警察』だっただろう。…

  • 父の肖像 ⑬

    ある日‥‥それは何月の何日だっただろうか?どんな季節だっただろうか?その日は晴れていただろうか、それとも?何時ごろのことだっただろう? その日『刑事』 と名乗…

  • 父の肖像 ⑫

    昭和12(1937)年7月7日、盧溝橋事件をきっかけに、日中戦争がはじまった。父は 『赤紙』 で招集されて、戦地へとむかう。そして、まだ一歳のわたしをかかえた…

  • 父の肖像 ⑪

    ★昨日まで書いたものの中で、間違いがありました。 昭和12年からはじまった日中戦争は、そのまま太平洋戦争へと突入し、 18年も戦…

  • 父の肖像 ⑩

    弟のところに 『赤紙』 がきた!弟、豊(とよ)は戦地におもむく。父や母や、姉や兄たちは色めき立っただろな。「ねぇちゃん! トヨに赤紙がきたと!」めったに【事件…

  • 父の肖像 ⑨

    父の肖像を描くにあたって、戦争は、はずせないのである。父は明治40(1907)年12月に生まれて、平成13(2001)年6月に没した。戦争の時代と呼ばれる20…

  • 父の肖像 ⑧

    昭和12年3月わたしは生まれた。そして同年7月、【日中戦争】 がはじまった。生まれて半年もたたないうちに、戦争がはじまったのだ。 当時、日本は中国を『支那(シ…

  • 父の肖像 ⑦

    額の禿げ上がった背の高い中年のオトコは、前を行くオンナが歯科医院のドアのなかへ入ったのを見届けて、神田神保町の、呉服屋の店へと帰って行った。あとをつけられてい…

  • 忙中挿話

    お~い、国会議員サン!コロナが流行りはじめてから、すでに半年!いかがお過ごし、でしょうか?毎月のド高いお給料、いかがお使いでしょうか?アタシたちの切ない税金で…

  • 忙中挿話

    『父の肖像』、一日パスして、今日は忙中挿話。 30年くらい前? 毎年、夏には東北道をまっしぐら、宮城県石巻市、牡鹿半島の十八成浜(くぐなりはま)へむかった。一…

  • 父の肖像 ⑤

    「お帰りなさい」着物の膝をにじりながら、ふっくらと髪を結いあげた女が言う。「どうだったんですか?」「やっぱり行ったよ。思ったとおりだ。とんでもないことだ」額の…

  • 父の肖像 ④

    たぶん、昭和13年だった、のだろう、と思う。当時の本郷界隈はどんな街だったのだろうか?本郷も「かねやす」までは江戸の内といわれるが‥‥、何といっても「東大」が…

  • 父の肖像 ③

    父の肖像 ― 本日三回目。 前を行くぽっちゃりとしたオンナは、壱岐坂(いきざか)の途中を左に折れ、かなり急な坂道を登り詰めると、目の前に黒い塀の『本郷館』が現…

  • 父の肖像 ①

    オトコは神保町の交差点で、しばらく停まった。絹の布地が光沢をはなつ、質のいいおおしまの袖の腕を組んで、じっと立ち止まっている。前をゆくオンナが、もうすこし遠く…

  • ブログ 再開しまぁ~す

    これから、読んでも読まれなくても! 『父の肖像』 『野いちご』上記2編を、気ままに書きつづってみたいと思っています。 最初に申し上げておくことが…

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