「未来さん」 「え?」 その声に目を開けると、いつになく真剣な表情をした陵がいた。 夜中。 えと…ここはあたしの部屋で、あたし寝てたんだよね?? 夢? だって、いるはずのない人がいて、 決してするしないような体勢なんだもん。 あたしのベッド...
教室を出ると、未来さんはちらちらと僕の方を伺った。 僕はいつもと同じ態度を取ろうとしていたが、未来さんにその不快さは伝わったようだった。 未来さんの進路希望の用紙を僕が自分で記入したり、強引に提出させたり、 確かに、いつもの僕らしくないです...
先に終わった陵が、いつものように迎えに来てくれた。 教室の入口付近で、『神山くーん』と言う作ったような女子の甘ったるい声。 元々地味な印象の陵だが、高 2 の辺りから、急に男らしくなったと女子にモテだしていた。 普段は眼鏡を掛けているが、外...
高校生活も 3 年生に入り、 5 月。 進路希望のアンケート調査? 帰りのホームルームの時間に、その用紙が配られた。 提出期限は一週間後。 決まっている生徒はもう既に、書き始めている。 親友のさくらちゃんも、見ると用紙を書き出していた。 さ...
未来さんが僕を選んでくれた。 前世からの相手ではなくて、僕を…。 「陵がいい。陵じゃなきゃ嫌だ」 縋りついて、そう言ってくれた未来さんが愛しくて、 僕は手加減できぬまま抱きしめた。 一度はもうこの腕に抱きしめることなんてないと思っていただけ...
2. 眠るきみに秘密の愛を 未来さんの舞を見て、心が籠っているのはこう言うものかと思う。 辺りの空気が震えるような…。 素晴らしいとか、綺麗だとかではなくて ただ、心が揺さぶられるような…。 明らかに、先ほどとは違います。 だからこそ、僕は...
話は、こちらからリンク出来ます。よろしけれどうぞ それぞれの進路 ① ② ☆★☆彡★☆★☆彡★☆★☆彡★☆★☆彡★☆★☆彡★☆★☆彡★☆★☆彡★☆★☆彡★☆★☆彡★ 大まかに時系列で関連してます。(書いている順番はば...
1. 誰にでもスキだらけ 高校 1 年の 3 月、さくらさんのお誘いを受けていた。 その、『合宿』をしようと。 行き先は、桜咲家が所有する別荘。 さすが、有数の資産家ですね、規模が違います。 早速、未来さんとさくらさんは、舞殿に籠り舞の稽古...
教室を出ると、未来さんはちらちらと僕の方を伺った。 僕はいつもと同じ態度を取ろうとしていたが、未来さんにその不快さは伝わったようだった。 未来さんの進路希望の用紙を僕が自分で記入したり、強引に提出させたり、 確かに、いつもの僕らしくないです...
先に終わった陵が、いつものように迎えに来てくれた。 教室の入口付近で、『神山くーん』と言う作ったような女子の甘ったるい声。 元々地味な印象の陵だが、高 2 の辺りから、急に男らしくなったと女子にモテだしていた。 普段は眼鏡を掛けているが、外...
「お二人とも、幸せそうだったね〜」 「そうですね。こう言う門出に立ち会えるのも、神職としての喜びの一つですね。」 夕方、未来さんと二人、拝殿の縁側に座っていた。 挙式自体は午前中に終わったのですが、 父さんがそのまま、氏子さん達と飲みだして...
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