新聞の摂理(54) 最大の宗教団体に招待受ける
ところで、ザイールを中心として近辺の部族に拡大している大きな宗教団体を訪問する機会に恵まれた。「キンバング」という教団だ。信者数は数百万という事だったが正確な数かどうか定かではない。地方と言ってもアフリカである、その広さは日本の感覚では到底測れない。それが部族は無数にあり、国家かハッキリとしないという事情もあるが、何カ国にも及び、日本の何倍もの広さの地域に信者を持つものだ。彼らから、正式に晩餐会に招待されたのだ。むろんザイールの宣教師とともに招待されたのだが、その宣教師の言うには、彼らは本当に可哀そうな人達だという。西欧帝国主義者に騙され、搾取・剥奪されて、言語を絶する苦難と屈辱の生活を強いられてきた、その怨恨の歴史体験は、生々しく残っていて、彼らの心は不信感の固まりだというのである。それは哀れという言葉以外に...新聞の摂理(54)最大の宗教団体に招待受ける
2021/02/23 12:48