新聞の摂理(46) ローデシア
そろそろ体が大変になってきたころだ。それは連日暑い中で慣れない食事、寝る場所だって普通でない、時差の連続で睡眠だって容易ではない。でも苦労して開拓伝道している宣教師たちは、我々の訪問を待っていて、それが彼らの貴重な霊の糧になるのだと思えば、金先生を始めとしてM兄弟と私は、大変ななかを闘ってみんなと話したり生活を共にした。次はローデシアである。今その様な國はない。現在の「ジンバブエ」であるが当時はまだ、白人の(イギリス人)の支配下にあった。われわれの泊った教会も、イギリス建築そのままだった。そもそもローデシアというのは、その国の建設者であり、アフリカ植民地の開拓者とし有名なセシル・ローズの名に由来する。庭は豊かで、如何にも大邸宅の庭園の佇まいではあったが、それはむしろ栄光が去りつつある、斜陽の家といった空気が満ち...新聞の摂理(46)ローデシア
2020/10/31 06:05