卒後6年目薬剤師の小林友稀です.先日,健康サポート薬局の研修を受講してきました.2日間かけて行うもので,1日目はzoomによるオンライン研修,2日目はリアルでの集合研修です.主にSGDで来局者へのOTC対応を学ぶという内容です.OTC対応の基本は「受診が必要な疾患」
頭の先から爪先まで、全診療科の薬物治療を行うのが薬剤師の仕事。そんなジェネラリストを目指します。
卒後4年目薬剤師の小林友稀です.外来調剤において,どの診療科でも抗菌薬処方を取り扱うことは多いと思います.そのため,抗菌薬についての勉強はすべての臨床にいる薬剤師必須の知識になるのかなと考えています.というわけで,今回は抗菌薬の臓器移行性について勉強
卒後4年目薬剤師の小林友稀です.さて,今日は前回に引き続き利尿薬の勉強です.前回の時に,利尿薬の総論的なことを勉強したので今回は各論的なことを勉強してみます.まずは利尿薬で1番使われている(であろう)ループ利尿薬です.代表的なループ利尿薬として,フ
卒後4年目薬剤師の小林友稀です.最近,利尿薬について考える機会が多いです.いや,変な意味じゃないですよ.治療が上手くいっていないケースが多かったり,なんで利尿薬飲んでいるのに浮腫が全然改善しないんだろう,などと考えています.そんなわけで,今回は利尿薬
卒後4年目薬剤師の小林友稀です.前回は月経前症候群(PMS)の漢方治療を勉強しました.今回は同じく産婦人科領域で更年期障害の漢方治療を勉強してみます.・更年期障害について更年期は,閉経前後5年間の合計10年間と定義されています.原因は卵巣機能の低下が主
卒後4年目薬剤師の小林友稀です.産婦人科って何となく苦手意識ありませんか?メインで応需してる薬局以外は,そこまで触れる機会もないので経験を積みにくいのも理由の1つではないでしょうか.ただ,産婦人科領域でもコモンな疾患であれば,内科で遭遇することも意外と
卒後4年目薬剤師の小林友稀です.昨日に引き続き,心不全に対する新規治療薬について勉強してみました.今回はリオシグアト(アデムパス®︎)です.ジャンルとしては可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激薬になります.適応は,肺動脈性肺高血圧症(PAH)と慢性血栓
アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ANRI):エンレスト®︎について
卒後4年目薬剤師の小林友稀です.1年ほど出遅れた感のある話題で恐縮ですが,ついに系列の薬局でもARNI(アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬)を見かけるようになりました.ぼくの勤務してる薬局では取り扱ってなかったので,先延ばしにしていたのですが,しっ
卒後4年目薬剤師の小林友稀です.個人的には整腸剤は酪酸菌一択だろうと考えていました.整腸作用,抗生剤併用も可,錠剤も散剤もある,などの点から,酪酸菌だけ使ってれば十分なんじゃないかと思っていました.ただ,他の菌種についてしっかり学んだことがなかったの
卒後4年目薬剤師の小林友稀です.先日の貧血に続き,今回は肝機能検査についてです.肝臓も薬と深い関係のある臓器なので,適正な薬物療法を行う上で肝機能の評価は大切になります.まずは代表的な酵素検査である,ASTとALT,ALP,γーGTが評価できるように学習してみま
卒後4年目薬剤師の小林友稀です.先日,薬局実習生の実習成果報告会に参加しました.実習の中で血液検査の評価が難しいという話題になりました.そこで,血液検査の評価の仕方を考えてみたいと思います.まずは,日常よく遭遇する赤血球減少症(貧血)を診るための血算
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卒後6年目薬剤師の小林友稀です.先日,健康サポート薬局の研修を受講してきました.2日間かけて行うもので,1日目はzoomによるオンライン研修,2日目はリアルでの集合研修です.主にSGDで来局者へのOTC対応を学ぶという内容です.OTC対応の基本は「受診が必要な疾患」
卒後6年目薬剤師の小林友稀です.地域薬剤師会で学術の仕事もしているのですが,この度zoomウェビナーを利用した研修会の立ち上げをしました!テーマは最近,名称変更で話題になったdiabetes(糖尿病)の疾患概説とリベルサスの症例報告です.ちなみに一生懸命にパワポを
ニセルゴリン中止でこんなに影響でる?!と驚いた1例.普段感じにくいニセルゴリンの薬効を実感できました.
卒後6年目薬剤師の小林友稀です.食欲のない抑うつ症例に対して,ファーストでスルピリドの処方はよく経験します.ところでスルピリドの食欲増進作用についてしっかり理解していますか?ぼくは恥ずかしながらしっかり理解していなかったです.消化管運動促進作用がある
卒後6年目薬剤師の小林友稀です.脳卒中治療ガイドライン2021の勉強をしました.2021年7月に刊行されたガイドラインですが,頭の片隅に置いたまま放置していました.脳梗塞の予防と,急性期治療のなかで薬物治療に関わる部分をまとめてみました.・脳梗塞軽症例でもr
卒後6年目薬剤師の小林友稀です.メトトレキサート以外の経口抗リウマチ薬について勉強しました.正直なところ,使用経験があまりなくて後回しにしてきてしまったところがあります.抗リウマチ薬の指導のときは,易感染や間質性肺炎などに着目しがちになってしまいます
卒後6年目薬剤師の小林友稀です.緊張性頭痛にはエチゾラム(デパス®)が定番ですが,ロフラゼプ酸エチル(メイラックス®)でコントロール良好な症例を経験しました.メイラックスといえば,超長時間作用型の高力価の代表で抗不安薬としての側面が強いように思います.
卒後6年目薬剤師の小林友稀です.もうそろそろスギ/ヒノキ花粉も全盛期は過ぎていく頃ですが,体感ではまだまだ症状の強い人が多いです.花粉症の薬物治療では,基本的には抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)が軸になります.症状が強く,頓服が必要であればステロイド含
卒後6年目薬剤師の小林友稀です.先日,自家製剤として耳垢水を作る機会がありました.高齢者で耳垢がカチコチの化石みたいになっている人の相談から始まりました.覗いてみると,蓋をするように真っ黒な耳垢が見えます.耳かきで触ってみるとびくともしないくらい巨大で
卒後6年目薬剤師の小林友稀です.あっという間に2023年も4月を迎えて,薬剤師歴が丸5年になりました.今までは圧倒的に経験が足りずに,知識はあっても経験が伴わずに失敗した判断も多かったと思います.昔に比べると知識+経験でカバーできることが増えたようにも感じ
卒後5年目薬剤師の小林友稀です.ベンラファキシン(イフェクサー®)の勉強会がありました.忘れないうちに記録をしておきましょう.・低用量ではSSRI的に,高用量ではSNRI的に働くベンラファキシンはSNRIですが,低用量では主にセロトニンの作用を示し,高用量ではセ
卒後5年目薬剤師の小林友稀です.外来で患者さんから「円形脱毛症の治療」について相談を受けました.素直に皮膚科受診を勧めたのですが,忙しくて何カ所も病院かかれないと...外用ステロイドの塗布?くらいしか思いつかないので,しっかり勉強してみました.まずは円
卒後5年目薬剤師の小林友稀です.肝硬変における腹水の治療について,フロセミド(ラシックス®)やスピロノラクトン(アルダクトン®),トルバプタン(サムスカ®)などの利尿薬を使うことは日常的によくある事かと思います.腹水や浮腫に対する治療薬として前述したよ
卒後5年目薬剤師の小林友稀です.ムカデによる咬傷の治療を経験しました.「ムカデに刺されたんだよ」と患者さんはおっしゃっていましたが,ムカデは「刺す」のではなく「噛む」が正しいそうです.草刈りをしているときに足に鋭い痛みを感じて,足下を確認するとムカデ
卒後5年目薬剤師の小林友稀です.症例8の検討です.中途覚醒の原因検索をする前に,中途覚醒について復習しましょう.中途覚醒とは睡眠障害のうち,不眠症のなかの熟眠障害(浅眠,中途覚醒)に分類されます.寝付き(睡眠導入)は良くても,短時間で何らかの原
卒後5年目薬剤師の小林友稀です.メニエール病のめまいに対する治療のまとめです.耳鼻科以外でも日常的に遭遇する機会は多いと思います.普段は耳鼻科にかかっている患者さんが,めまいが酷く耳鼻科にかかるまでの“つなぎ”として,めまいに対する処方を希望して受診し
卒後5年目薬剤師の小林友稀です.不眠(中途覚醒)コントロール不良の症例を経験しました.久しぶりの症例検討として勉強してみました.症例858歳,男性.外来病歴定期薬としてブロチゾラム(レンドルミン®)錠0.25mgで不眠治療している.服用すれば寝付き良く眠れ
卒後5年目薬剤師の小林友稀です.4月から筑波大学のPsySEPTA(履修証明プログラム)を受講しています.精神科の患者さんが来局されることも多く,精神科という科にすごく興味があって,より深く勉強したかったことと,他職種連携のなかで薬剤師の存在感を増やしたかっ
卒後5年目薬剤師の小林友稀です.便秘薬を使用している患者さんって多いですよね.定期薬として漫然と服用している患者さんも多く,便秘の治療ってこれで良いのだろうか,と考えたので勉強してみました.・「便秘は体質」と考えている患者さん,医師が多い.そのため,
卒後5年目薬剤師の小林友稀です.SNRI(Serotonin Noradrenalin reuptake inhibitor)の3剤の使い分けについて勉強してみました.SNRIだとデュロキセチン(サインバルタ®︎)がメインと考えていましたが,最近ベンラファキシン(イフェクサー®︎)を見かける機会も増え
卒後6年目薬剤師の小林友稀です.食欲のない抑うつ症例に対して,ファーストでスルピリドの処方はよく経験します.ところでスルピリドの食欲増進作用についてしっかり理解していますか?ぼくは恥ずかしながらしっかり理解していなかったです.消化管運動促進作用がある
卒後6年目薬剤師の小林友稀です.脳卒中治療ガイドライン2021の勉強をしました.2021年7月に刊行されたガイドラインですが,頭の片隅に置いたまま放置していました.脳梗塞の予防と,急性期治療のなかで薬物治療に関わる部分をまとめてみました.・脳梗塞軽症例でもr
卒後6年目薬剤師の小林友稀です.メトトレキサート以外の経口抗リウマチ薬について勉強しました.正直なところ,使用経験があまりなくて後回しにしてきてしまったところがあります.抗リウマチ薬の指導のときは,易感染や間質性肺炎などに着目しがちになってしまいます
卒後6年目薬剤師の小林友稀です.緊張性頭痛にはエチゾラム(デパス®)が定番ですが,ロフラゼプ酸エチル(メイラックス®)でコントロール良好な症例を経験しました.メイラックスといえば,超長時間作用型の高力価の代表で抗不安薬としての側面が強いように思います.
卒後6年目薬剤師の小林友稀です.もうそろそろスギ/ヒノキ花粉も全盛期は過ぎていく頃ですが,体感ではまだまだ症状の強い人が多いです.花粉症の薬物治療では,基本的には抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)が軸になります.症状が強く,頓服が必要であればステロイド含
卒後6年目薬剤師の小林友稀です.先日,自家製剤として耳垢水を作る機会がありました.高齢者で耳垢がカチコチの化石みたいになっている人の相談から始まりました.覗いてみると,蓋をするように真っ黒な耳垢が見えます.耳かきで触ってみるとびくともしないくらい巨大で
卒後6年目薬剤師の小林友稀です.あっという間に2023年も4月を迎えて,薬剤師歴が丸5年になりました.今までは圧倒的に経験が足りずに,知識はあっても経験が伴わずに失敗した判断も多かったと思います.昔に比べると知識+経験でカバーできることが増えたようにも感じ