どれだけすきか・・・。2

「ーあ？・・、ぉわッ！」「何やってんですか！！いや、それよりなんか変な音したぞ。今。」足が痺れていたのを失念していた。長時間の膝枕ですっかり感覚の無くなっていた脚は体を支えることなく、玩具の人形―つっぱた糸を緩めてくにゃっと崩れるあれだ―の如くクタリと三和土へたり込んでしまった。「・・・脚の感覚がない・・・」「普通、忘れますかね。そんなこと。」「お前が膝枕なんかするからだろ！！」「怪我は？立てますか？」俺の抗議を無視して聞いてくる。「―――ちょっと捻ったぽいけど・・感覚無いから分かんねぇ」三和土に情けなくへたり込む俺の横に屈み込み、背中と膝裏に腕を回しひょいと抱え上げる。う‘‘ー俺だって日本人の成人男性の平均身長よりはちょっとは大きい方なのに。こいつはやたら体格がいい。180オーバーである。くそう⋯「病院行きま...どれだけすきか・・・。2

どれだけ好きか・・・。

先日から数日雨が降り続き、そろそろ梅雨入りかと思いきや、打って変わって快晴である。気温も上がり今週は夏日を記録する気温の上昇っぷり。近所の学校や保育園では体育会があるようで、先生方のマイクを通した号令や子供たちの声が響いている。今週末辺り本番なのかもしれない。近頃では暑さ対策や、生徒同士の絆を深めるためにこの時期に体育会を行うようになってきているとか。それも正解かな。俺らの頃は体育の日前後、九月から十月にかけてだったが・・・・昨今、殺人的残暑厳しいこの時期に行うところは少なくなり、今の時期に行うのが定着してきているようである。それはさておき、気温湿度ともに上昇しうっすら汗もかきそうな憩いの一時なぜか俺の膝―正しくは腿だが―の上には野郎の頭が載っている。なぜ？そもそもこいつこんなことして、暑くないのか？木漏れ日射...どれだけ好きか・・・。