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けテぶれ〜学習力を伸ばす宿題革命〜 https://note.com/k_shota

けテぶれ学習法実践家のブログです キーワード:自己学習力・宿題の改革・アクティブラーニング

「けテぶれ学習法」で自己学習力の育成をはかります。 汎用性の高いアクティブラーニング案も「循環型集団学習モデル(仮)としてシステム化してます。 日々の宿題がマンネリ化していたり、意味を見出せなかったりする方にもおすすめです。 ツイッターもよろしくっす。https://twitter.com/barikii

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2018/01/18

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  • 0024即時に、明瞭に、発掘的に〜子供の学びを支える教師の評価術

    ◇     円と球の単元から始まる今日の授業 さて、本題に移ります。今日は子供たちと授業の計画を立てていました。次は円と球の単元になるんですね。今日からその単元がスタートするんですが、導入もいらないかなと思ったので、いきなり子供たちの学習からスタートという感じで進められています。 ◇     ある男の子の発言が示す学習の本質 その時にある男の子が計画を発表してくれたんですが、その内容が面白かったんです。何かというと、「初めての単元だから、まず教科書を単元丸ごと読みたいと思います。一文字残らず読んで、ど

  • 0023子どもたちの主体性を芽吹かせるニュートラルな環境づくり

    ◇     1時間目の国語:ダラダラ過ごす子供をほっとく理由 今日はけテぶれチャンネルminiです。思いついて忘れないうちに喋っておこうという回で、5分ぐらいで終われたらいいなと思っています。「1時間目はダラダラ、2時間目は算数」みたいなタイトルです。 1時間目は国語だったんですが、その子は本当に何にも手につかずに「わかんない、やだ、無理」って言って逃げ回っていたんですね。それをほっとくわけですよ。「まぁおう言わんと、やりやぁ〜」といった程度の声掛けをしておきつつ、ダラダラしているのを放って置く。一時間目はそんな感じでした。  ◇

  • 0022QNKS図考法で進める国語の授業

    ◇     QNKSとは?考える力を育むための方程式 国語の学びでも、一斉指導的なことをできるだけ減らして、子供たちが主体的に学べる場作りをしています。今日は、国語の授業をどのような構造を使ってやっているのかということをちらっとご説明したいと思っております。 国語の授業で使うのは、QNKSというものです。Qというのは問、Nというのは問に対する答えを抜き出す、Kはその抜き出した情報群を組み立てて、Sとして自分の答えとして整理していくという過程をQNKSと言っています。これは総合的な学習の時間の学習指導要領に載っている探究のサイクルとほぼ同じです

  • 0021心マトリクスで自分を知る! 「アツ」の力と落とし穴

    ◇ 心マトリクスで自分を知る!「アツ」の力と落とし穴 はい、ということで、前回からの連続回ですね。今日は、「アツ」の方ですね。「アツ」とは、自分の殻を破って新しい自分を見つけに行こうみたいなことをする時に、それが成功すれば、他者を信じて思いやるというエネルギーと相まって、学びが生まれるみたいな理想的なゾーンに行けるよみたいな話をするんですが、これも失敗ケースもしっかり見ておきましょうねみたいなことを言っています。今回はそっちですね。前回は「ゆるゆる」の失敗だったので、今回は「アツ」の失敗ということで話していきたいなという風に思っております。

  • 0020心マトリクスで読み解く 「ゆるアツ」の世界 〜失敗のベクトルを理解し、自分らしく生きるために〜

    ◇ 「ゆるアツ」とは?自分らしさと向上心の両立 はい、ということで「ゆるアツ」の解説ですね。「ゆる」っていうのは、もうあなたらしく生きればいいんだよっていうことで、「アツ」っていうのはそのあなたを破っていくような努力とか、学びっていうのも素敵なんだよ、みたいな。で、この2つをちゃんと揃えていきましょうねっていう話ですね。 でまあ、「ゆる」が土台になって、ちゃんと自分は自分でいいと思ってないと、その自分を破っていくってことはなかなか難しいから、まずは安心できる環境を、みたいな、まあ、ありがちな話ですけど、そんなこと言ってました。 ◇ 心マトリクスを使って「ゆるアツ」を理解しよう

  • 0019自分だけの学習スタイルを創造する8つのブロック

    ◇ 算数の仕組みパート2 昨日に引き続き算数の仕組みパート2でございます。 昨日は小テストと大計画シートというものを紹介しました。大計画シートで自分をちゃんと見つめ、地に足のついた勉強をしていき、それを小テストにおいて客観的に自分を測ってみて、その大計画シートにおける自分の認識と小テストで客観的に図られた自分の実力に乖離がないかということを確かめていくみたいなことは小テストでやっていきますよということを話しました。 それが単元末テストから数えると2授業日前にそういうことをやります。1授業日前は普通に学習時間が取られ、週末の土日を挟んで月曜日もしくは今週は3連休なので火曜日にテストと

  • 0018自ら学ぶ力を育む〜算数の授業デザインと指導のコツ〜

    ◇算数の初めに話したこと 今日は算数の授業の最初に喋っていたことをご紹介しようと思います。今日の算数は、単元の最終時間が今日でした。単元末テストは週明けに設定することをよくやっています。勉強間に合ってなかったら土日で取り戻せるようにという意図があります。子どもたちに勉強を任せるのなら、単元末テストをどこに配置するかも単元デザインの中で大切になってくると思います。 ◇ 単元末テストに向けた授業デザイン 今日の1時間で、やることないぐらい完璧な子もいれば、もうちょっと勉強頑張んなきゃという子もいます。その中で、自分の学習をデザインするのが最終日です。最終日の1個前、テストから数えて2

  • 0016自習の質を高め、自己理解を深める「けテぶれノート」の活用法

    ◇ 子どもたちが自走する教室。 こういう実践をしていると自習が非常に組みやすいんですね。自習というか、別にいつも通りなんですよ。先生にないってだけで、先生いないけどやることいつも通りだから頑張ってねみたいな自習計画なんですね。 例えば私もコロナやインフルで長期で休まなきゃいけない事がありましたが、その時の自習体制というのは、あの時間割りだけは示して、ほとんど前の前と同じとか続きとかで、一言ちょっと注意というか、落ち着いた勉強しましょうねとか、計画的にしましょうねとか、まあそんな感じなんですよ。

  • 0015素読的アプローチとしてのけテぶれQNKS心マトリクス

    ◇ 素読とは? 今日は、「素読は、それに耐える文章があって初めて成り立つ」というツイートについて、考えていることをお話ししたいと思います。 素読というのは、皆さんご存知でしょうか。漢文の学習などでよく言われる方法で、注釈や意味の説明を付け加えないとなかなか意味がわからないものでも、意味がわからないままそのまま読むことを素読と言います。 意味がわからないけれども、そのまま読み続けるとだんだん意味が分かってくるというアプローチが素読的アプローチです。

  • 0014心マトリクスで読み解く「ゆるアツ」の真髄

    ◇     心マトリクスで「ゆるアツ」を読み解く 今日は「ゆるアツ」を心マトリクスで解釈してみましょう。心マトリクスについては、どこかの放送で話したと思います。確か第2回か第3回で、「よさとは、良さの根拠とは何か」という放送をしました。その時に心マトリクスのことを言及しましたので、詳しくはそちらを聞いていただきたいのですが、良さをバラバラに語っても、子供たちの中に良いものは作られません。まずは構造を作る必要があります。 そこで、良さを分解して再構成したのが心マトリクスです。(0002『心マトリクス‐良さの分解と再構築』葛原書房)古典的な内容や

  • 0013子どもの心に火をつけろ! “ゆるアツ”な ヤル気の育て方

    ◇     やらない子にどう対応するか 複数の方から、けテぶれをやらない子に対してどうするのかというご質問をいただいておりますので、今日はこれについてお話ししていきたいと思っております。 基本的に何を喋るかというと、おそらく「ゆるアツ」という言葉を出さざるを得ないという感じです。Twitterでハッシュタグ「#ゆるアツ」で調べていただくと、僕がけテぶれをやらない子とか、教師の言うとおりに動かない子みたいな子に対してどう考えているのか、どう接していくのかみたいなことを結構発信していますので、是非ご覧ください。

  • 0012けテぶれにおける漢字テストの位置づけとやり方

    ◇     学校で行う漢字テストの位置づけ はい、ということで、コメントでね、漢字テストのやり方について詳しく教えてくださいという質問をいただきました。それについて喋っていきたいと思います。 まず、位置付けですけど、この学校でやるテストっていうのは、けテぶれの大サイクルですね。大計画、大テスト、大分析っていう大サイクルがあって、そのうちの大テストに当たるゾーンです。つまり、日々のけテぶれの成果を試す場っていうことですね。これを学校で設定しましょうっていうことを、けテぶれでは言っています。 これがないと、子供たちは日々何に向かって勉強していい

  • 0011けテぶれの「練習」における自由度の高まりと学び方の深化

    この商品は、以下の放送(無料)と合わせて読んで頂くことで、より理解が深まります。 ◇     最低限の明示と上限の解放 けテぶれの練習のコツと指導のポイントですね。指導のポイントから言うと、まず、ずっと言っていますが、最低限の明示と、上限の解放という、この2つが大切ですよということで、まず、最低限からいきましょう。 計画は自分のこと思っていること書きゃいいだけだし、テストはやって付けすればいいだけ、分析はやった後の気持ちを書けばいいだけというところまで来ました。もしくは、これこれと間違えたと書けばいいだけって感じですね。ということまできて

  • 0010けテぶれ分析のコツと指導法‐自分の経験と対話し、自己を知る

    この商品は、以下の放送(無料)と合わせて読んで頂くことで、より理解が深まります。  ◇     分析の位置づけ はい、ということで今日はけテぶれの分析ですね。分析というのは、まず計画で、その日の学習を見通して、テストで自分の実力を測ってみる。その実力を測った結果ですね、結果を分析しましょうというのが分析なんです。 その分析結果に基づいて練習をしましょうっていう感じなので、大きな位置付けとしては、計画で考えて、テストでやってみて、分析で考えて、また練習でやってみるっていう、考えてやってみるを2回繰り返しているっていうのが、けテぶれ

  • 0009自分で自分をテストする!けテぶれのテストのコツと価値

    この商品は、以下の放送(無料)と合わせて読んで頂くことで、より理解が深まります。 ◇     けテぶれのテストのコツ ということで今日は、けテぶれのテストのコツについてお話をいたします。  指導のポイントから言うと、ずっと言っていますが、最低限の明示と上限の解放っていう、この2つが大切ですよっていうことで、テストの場合の最低基準は何かって言うと、超シンプルで、解いて丸するっていう、それだけですね。できりゃいいので、問題量はその日の気分ややる気に応じて変更は可能です。基本は10問とか決めてあげるのは、それはそれでやりやすさに繋が

  • 0008計画を自分のものにするコツ!気持ちを素直に書くことの大切さ

    この商品は、以下の放送(無料)と合わせて読んで頂くことで、より理解が深まります。 ◇     けテぶれの計画のコツ 計画ですね。前回の放送では、「こうやりゃいいだけ」っていうのを示すのが大事だよ、っていう話をしました。「思ってることかきゃいいだけ」っていう話をしたんですけど、とはいえ、思ってること書くって結構難しかったりするんですね。 「けテぶれ」授業革命! 葛原 祥太 本 通販 Amazon Amazonで葛原 祥太の「けテぶれ」授業革命!。アマゾンならポイント還元本が多数。葛原 祥太作品ほか、お急ぎ便対象商品は www.am

  • #0007宿題は量も自由、方法も自由、内容も自由!?

    →葛原書房の記事一覧はコチラ ◇     宿題の自由度 けテぶれチャンネルということで今日は、宿題は量も自由方法も自由内容も自由という先日私がしたツイートについての説明をしたいと思います。  この量も方法も内容も自由というこの自由度を上げていきましょうという話なんですけど、これは当然、目の前の子供たちに合わせる必要がありますよね。その自由度に関しては、今回は宿題の内容ですので、宿題に関する自由度を考える際に、子供たちのどういう面を判断基準として考えるかという話ですけど、能力面にはあまり重きは置かなくてもいいんじゃないかなと私

  • #0006働き方改革とけテぶれQNKS心マトリクス

    ◇     提示出勤定時退勤の秘訣 僕は基本的に定時出勤定時退勤なんですね。なぜこれが可能になっているかというと、1つはけテぶれQNKS心マトリクスとか、子供たちの自立を目標にした教育実践をメインで行っているので、細かいプリントの制作とか授業展開の考案みたいなことはほぼやらなくていいからなんです。 出勤時の荷物もこれとスマホだけ 表面的な、ある程度教科書に載っているような内容というのは、子供たち自身が勉強していくので、こちらが手取り足取りサポートしてあげるような仕組み作りというのはあまり必要ないわけです。だからそういう授業準備にかかる時間はほとんどありません。

  • #0005QNKS誕生秘話

    ◇     QNKSとは 昨日はけテぶれの話をしたので、今日はQNKSについて少しお話をしてみましょうか。 「QNKS」これは、けテぶれと同じような仕組みで頭文字を取っているんですね。Qは問い、クエスチョンのQなんです。その後は日本語です。Nは抜き出しのN。何を抜き出すかというと、クエスチョンに対するアンサーを作るために必要な情報を抜き出してきましょう。Kは組み立てるのK。抜き出した情報を組み立てていきましょう。そしてSでは、問に対する答えを多少伝わりやすいように整理して発表していきましょう、みたいなサイクルがQNKSですね。 

  • #0004 「宿題意味ない」は本当か?宿題という場の重要性

    ◇     はじめに 今日は「宿題意味ない」というのは「犬が茶色い」と言っているのと一緒だぜ、という話をしていきたいと思います。 昨日は、けテぶれとは何かみたいなことを話しました。公教育で学び方を学ぶためのデザインとして、僕はけテぶれを作っているんです。 公教育では、できる子もできない子もたくさんいて、そういう子たちが同じ土俵に乗って、それぞれの学び方を探っていくということをするために、けテぶれという共通言語が必要なんです。その共通言語を使って、小さいうちから自分の学び方を見出していく。その「学べる」という状態を作ることが、結局、「勉強が好

  • 初任教師のための「けテぶれ」入門講義

    本稿は、2024年3月に行われた「初任者教師 第二期 スタートアッププロジェクト」に登壇したときに『けテぶれ 新時代の宿題の取り組み方』という演題でお話した内容を文字起こししたものです。 ◇      スタプロ講演〜けテぶれ入門〜 皆さんこんばんは。今日は、「けテぶれの話」ということで、30分お時間をいただいて、お話ししようと思っております。 採用1年目、初めて担任をされる方が多いですかね。次の4月から担任をされる感じですかね。頑張ってください。なかなか大変だという噂は色々聞いていて、不安に思っているかもしれませんし、実際

  • #0003子どもの自己学習力を呼び覚ます「けテぶれ学習法」とは

    #0003子どもの自己学習力を呼び覚ます「けテぶれ学習法」とは(5600字) S.kuzuhara このポストをリポストすると、半額で書籍データがダウンロードできます。 @barikii #note https://t.co/yjHBAiCbmv — 葛原祥太⚡️#けテぶれ #QNKS #心マトリクス を作った人 (@barikii) March 31, 2024 リポストで半額! ◇ 「けテぶれ学習法」とはなにか 「けテぶれチャンネル」ということで、今日は改めて「けテぶれ」とは何かという話をしていきたいと思います。 けテぶれ学習法とは、一言で言うと、自分で勉強で

  • #0002心マトリクス - 良さの分解と再構築

    →葛原書房の記事一覧はコチラ ◇     はじめに はい、では今日も始めていきましょう。けテぶれチャンネルということで、昨日は、ちょっと大きく、けテぶれとQNKSという2つの実践が、今の教育界にとっての、どういう位置付けか。つまりは、深く狭く、詳しくという、教科の専門的な学びみたいなベクトルとはちょっと違って、それらを全て包括しうるような、包括的な目線で、教育というものを見ていきませんか、みたいな。そうすることで、子供たちは、迷わず、学びの世界を自分の力で、進む、進めるようになるんじゃないかな、みたいなことを、お話ししたつもりです。 ◇&

  • #0001『学びの全体像を捉え、けテぶれとQNKSで横断的スキルを育む』

    ※必要画像は書籍データ(PDFファイル)の方に添付してあります。ブログ記事は文字のみです。 このツイートをRTすれば半額で書籍データをダウンロードできます! #0001『学びの全体像を捉え、けテぶれとQNKSで横断的スキルを育む』 この投稿をリポストすると半額(220円→110円!)で書籍データをダウンロードする事ができます。#葛原書房 #葛原学習研究所 @barikii #note https://t.co/8JkNUekk3c — 葛原祥太⚡️#けテぶれ #QNKS #心マトリクス を作った人 (@barikii) March 31, 2024 ◇ &

  • 葛原書房へようこそ!

    はじめに 葛原書房へようこそ!ここは、葛原学習研究所が提唱する「全国の子どもたちが、自ら学び、自ら考え、自ら生きられるようになるための教育論、#けテぶれ、#QNKS、#心マトリクス」について、もっと深く知りたいと思っている方々のためのオンライン書店です。ここでは、葛原書房のユニークなサービスと、それがもたらす新しい知識共有の形についてご紹介します。 →実際の記事はコチラ! 音声コンテンツを文字で読む 葛原書房では、Voicyで好評配信中の「けテぶれ@チャンネル」の内容を文字に起こし、情報を補い、画像を添付した上で、可能な限り低価格での販売を行います。これで、音声だけでは分かりに

  • 初任者研修ダイジェスト

    「人に教えてもらう」のと「自分で考える」のは両輪 人から教えてもらったことも結局は「自分で考えて」実践するしかない。ありとあらゆるアイディアは「自分」というフィルターを通って子どもたちに伝わる。この構造に気づくとき「自分とは何者か」という問いを避けて通ることは出来ない。 自分とは何者か 自分とは=自分は何を好み、何を目指し、何を考え、何をやってきたか。これらを洗い出し、自分の輪郭を捉えた上で「自分が子どもたちに伝えたいこと(伝えられること)とはなにか」という問いに向き合える。 僕は何をやっているか 子どもたちにコントローラーを手渡す 自分とはという問いに対して「自分は

  • けんすうさんのツイートをみて考えたこと1

    けんすうさんのツイートを見ると、もう心マトリクスすぎるやん…となったのでちょっと考えてみる。ツイートは以下。 価値観が「成長・努力 x 個人の楽しみや幸福を重視」というビジネスインフルエンサー系の人のものから、同じく個人の楽しみ重視だけど「ゆるく・がんばりすぎない」という方向の、"ひろゆき的価値観"に人気が移っている、という話を聞いて、ちょっと整理したけど、たしかにありえそう。僕は結構左下のタイプだと思っていて、近い人はドワンゴの川上さんとかだと勝手ながら思っているんですけど、左下は常にあまり人気がない・・・。 [心マトリクス2]のほうがより正確に当てはめられそうなので、そっち

  • けテぶれ本の幻の終章

    大袈裟なタイトルを付けましたが、けテぶれ本を執筆する中で、ボツにした終章の原稿です。(ボツの理由は、本の中でけテぶれの話しかしてないのに、終章でいきなりQNKSや心マトリクスや言い始めてもなんのこっちゃわからんよな・・・と思ったからです笑)メモを漁っていたら出てきたのでちょろっとブログ用に手直しして公開してみます。 終章:可能性を求めて。 「信じて任せて認める」 僕の教師として、人としてのあり方です。 教師が子どもたちにこういう態度で接することで子どもたちは、自分を信じ、やってみて、自分の失敗も成功へのタネと認め、力強く歩む勇気を得る可能性が高まると思ってます。 必ず得られる

  • 【けテぶれに取り組もうと思っている方へ】

    けテぶれに興味を持っていただきありがとうございます。自己学習力とは「スキル」+「マインド」であると考えています。自分で学ぼう!と思っても、学び方がわからなければ充実した学びは得られず長続きしません。逆に学び方に関する知識だけを持っていても、学ぶ価値や楽しさを知らなければ、自ら学びに向かうことはありません。自立した学習者とは「学びの技術」と「学ぶ意欲」の両方を兼ね備えた学習者のことだと言えます。クラスでけテぶれに取り組むときは「学び方」に関する知識を紹介し深め合わせようとする努力とともに、「学ぶことの価値」や「たのしさ」をたくさんたくさん伝えてあげてください。 僕はよくけテぶれの話を

  • 信じる?疑う?「ホントウノコト」はどこにある?

    ある人から指摘を受けました。それを受けてつらつらと考え事をしました。僕が考えたのか、考えさせられているのか。うーん。ホントウノコトなんてだれもわからないな。でも、シェアしたいから、シェアします。それでいいのだと思います。そんな内容です。 【お前のBOT空気読めてないよ】 コロナ騒ぎの中にある人からこう言われた。 「お前のBOT空気読めてないよ」 彼がこの発言に至った背景を考えると、彼は自分のタイムラインを見て、みんながコロナについて発言していると感じていたときに、僕の教育についてのBOTが流れてきてそのコントラストに「空気が読めていない」だからやめたほうがいい。と言ってきたの

  • 【例】QNKSを子どもたちに説明する

    ○頭の中で意見が作られる様子を見てみよう 先生「皆さんの中で、1番好きな食べ物を理由と一緒に答えられる人はいますか?」 子どもたち「はい!」「はーい!」 先生「じゃあ、Aさん。教えてくれますか?」 Aさん「はい。私の好きな食べ物はカレーです。理由は、お母さんが作ってくれるカレーがとっても美味しいからです」 先生「なるほど。ありがとう!わかりやすい発表でしたね」 先生「さて、いまAさんの頭の中では何が起こっていたでしょうか。少し説明してみましょう。」 先生「まず、Aさんは先生の”質問”を受け取りましたね。」 Aさんの頭の中(なるほど。1番好きな食べ物は何かを考えればいい

  • 本質的に考えるって何?

    「本質的に考えることが大切」とよく聞く。 それはなぜだろう? 本質的に考えると何がいいのか。 今日はそのことについて書く。 ○結論:「たくさんの情報に惑わされなくなるから」 結論をいってしまうと、本質的に考えるのが何故いいか、の答えは「たくさんの情報に惑わされなくなるから」である。 ○「記憶力を高めたい!」という願望を本質的に考える 例えば”記憶力を高めたい!”という願望が自分の中に浮かんだとする。 この願望を叶えたい。 そう考えてGoogleで「記憶力を高める方法」と検索をする。 検索結果は大量。情報の洪水に飲み込まれ身動きが取れなくなる。 大量の選択肢は思考の停止

  • できる、できない、できるようなる

    今日のツイートはこれ。 「学習力」についての内容ですね。 これを深ぼるのなら、ここから始めたくなります。 「できるできないじゃない。やるかやらないかだ!」 特に前半。「できるか、できないか」って全然重要じゃなくないですか?って話です。 では… ○できるっていいよね まず「できる」から見ましょうか。 できること。うん。いいことですよね。 ピアノが弾ける、計算ができる、漢字をたくさんかける。台上前転ができる… 全部いいですよねぇ。 「できる」ことは否定しようがないほどに”いい”ことっぽいですよね。 最近Twitterでこんな人も見かけました。

  • 失敗観の更新→怖れを手放せ→システムを作れ→システムの中でポジティブに振る舞え。

    今日のテーマツイートはこれ ○「失敗観を更新せよ」 今回はもう画像から出しちゃう。 これが結論。 失敗ってこういうことでしょ 失敗の上にしか成功はのせられない。 昨日の”歩行”の例も同じだね。 なぜ僕たちは歩くことに成功し続けられるようになったか。 それは小さいときに歩くことに大量に失敗したからだろう。 クラスにはこんなことを言う子もいた トライアンドエラーを積み上げろと、口ではいう。 和訳したら、挑戦と失敗だ。 失敗の前後関係についてはこの図を。 失敗の前には必ず「チャレンジ」がある。そしてチャレンジは成功のビジョンに基づいて行わ

  • 「失敗→成長」を生み出すシステム

    学校は知識を与える”だけ”の場ではいられない。 学校は子どもたちにホントウの「成長」をもたらさなければならない。 ホントウの「成長」とは本人が変わろうとするときにのみ訪れる。 そのきっかけを作るのが「失敗」 学校には失敗を成長につなげる「システム」が必要。 こういうロジックです。成長についての考察は以下の記事から。 では「失敗を成長につなげるシステム」とはなにか。僕は以下のようなシステムを構築しました。 ①基本的な努力の方法(#けテぶれ)を伝える。について けテぶれという実践はこの①〜⑤のシステムの起点として位置づいているのです。そのことをまず抑えておいて

  • 【成長について】

    人はいつ成長するのだろう。 成長に向かうエネルギーが生まれるのだろう。それは それは何かに「失敗」したとき。もしくは誰かに「憧れた」ときである。 「失敗」はあるべき正解がわかりやすく自分の外側に設定されているときに発生する。例えばテスト勉強やスポーツなどの勝負事。そういう「正解」が設定された世界で「失敗」は定義されやすい。 反対に「憧れ」はあるべき理想を他者の内側に見つけたときに発生する。例えば職場の先輩、アーティスト、自分の分野で輝かしい成果を出している人。理想の生き方をしている人。そういう理屈抜きにすごいと思える存在に出会ったとき、人は「憧れ」を抱く。 自分の外側に設定されている

  • 進む←変化←進む←決める←ビジョン←知る

    ツイート深堀り企画。 今回のテーマは「変化」について。 ツイートはこれ。 このツイートに含まれる「要素」を抜き出す(N)と、 ・変化 ・自分が決める ・きっかけ といったところだろうか。 これらを組み立てる(K)と、こうなる。 ではまずは変化とはなんだ。変わるとはなんだと言うことから。 ○変わるとは進むということ。 「現在位置」からの移動を「変化」という。 そのベクトルに何らかの価値基準を照らし合わせると、それが「成長」なのか「劣化」なのかが判断される。 まんまるのボールがなにもない空間をただ転がっているのを見た時、それが「進んでいる」のか「

  • 【抽象】能力の段階を切り分けて示すこと

    ツイートの深堀り企画。 ツイートの裏側にどんな思考があるのかってことを文章化してみたくなったので、やってみます。今回取り上げるのは、たまたま昨日BOTで出てきた、このツイート。 広げ方は、抽象方面と具体方面があるので、この記事では「抽象方面」に広げたいと思います。 ○「能力の段階を切り分けて示す」ことはメタ認知の道具を手渡すこと。 生まれてこの方一度も「歌ったことがない」という人はあまりいませんよね。 では、「自分の歌はどれくらいうまくて、どのあたりに課題があるのか」を問われた時、どの程度の解像度をもって答えられるでしょうか。 何度も経験していることも、

  • 【具体】理解の深さ:①できる②説明できる③教えられる④学ばせられる←New!

    今度はこのツイートを具体の方面に広げていきます。各項目は具体的にどんな姿として設定しているのかというあたりですかね〜〜。 ではスタート! ①できる このレベルに自分が達しているかどうかを確かめるには、答えを見て丸付けをすれば良いです。 単純に、求められている答えを正確に導き出すことができているか。①できるの段階で求められるのはそのレベルです。 この確認は自分でできますね。もし、バツが付けば、「分析、練習」です。 ②説明できる このレベルのゴールは「なぜその答えになるのかを、根拠を明確にしながら、論理的に文章化できる」ことです。 ノートにその問題の「解説」

  • 【QNKS】原論

    思考(の大半)は言語で行う。つまり言語の仕組みを理解すれば、言語による思考を自在に扱うことができるのではないか。 でも「言語の仕組み」というとすごく難しくて入り組んでいるように感じる。学問的に整理しようとおもばその捉え方や定義、機能の分類は膨大に見つかってしまい、途方に暮れる。しかし現実に子どもたちが行っている「言語による思考」を観察すれば、印象は変わってくる。実はもっとシンプルな仕組みで機能しているのではないかと思われるのだ。 僕がここで言う“言語の仕組み”とは「要素と構造」これだけである。要素とは語彙、構造とは文法のこと。意味を含んだ単語を意図的に配列し、構造化することで文と

  • 国語科の読解におけるQNKSの説明

    目的 子どもたちに「自分で文章を正しく読み、豊かに解釈できる力」を育む。 問題意識 先生と一緒に読み、先生の問いによって解釈をさせてもらうことを繰り返しても、子どもたちの「自力読み」の力はつかない。 仮説 自力読みの力は、自力で読んでみようとする経験を蓄積することによってのみ高まるのではないか。 問題の原因についての考察 ○分けられていない→分からない 子どもたちはなぜ“読めない”のか。その原因は2つある。「語彙が足りない」か「大量の情報を統合できない」だ。前者は辞書を引いたりネットで検索したりして補える。後者は一問一答の知識ではないため、自力解決が難しい。よって、子ど

  • 「自学力を身につけるためには、自学をする」

    「自学力」とはなにか そもそも「自学力」とは何でしょうか。僕はその力を2つの力に分けて捉えています。一つは「自分で学ぶ技術」これは当然ですね。自分で学ぶ方法を知らない、知っていても使えない、これでは「自学」はできません。もう一つは「自分で学ぼうと思える意欲」です。学び方を知っていて、それを使いこなす技術があっても、そもそも「学ぼう」と思えなければ、何も始まりませんよね。「自学力=技術+意欲」だと捉えています。 そして、これら技術と意欲は、相互に影響を与え合います。意欲が行動を呼び、行動が技術を向上させる。“意欲→技術”は想像しやすいかも知れません。でも、技術がなければ意欲がわかない

  • 目的を見失うなって話。

    サッカーボールってさ、丸いでしょ。サッカーするには丸くあるべきだよね。でもね、サッカーしようぜ!っていって友達がもってきたボールを取り上げて「ちょっとここが丸くないねぇ!正確に丸くないとサッカーなんてできないよ?」っていうかい?正しさ⇆楽しさ。 もう少し言おう。それは”友達同士”の場合だろう!?ワールドカップのボールは絶対歪んでないはずだ!なるほど。じゃあそのボールが緑色だったら?コートと同化して見にくいよね。理論的に限界まで”正確な球”に近づけても、それが使いにくかったら、だめでしょ?神経質な正確さ>使いやすさ。 結局、目的を考えるのが大切って話。サッカーボールはサッカーをする

  • 【QNKS】考えるって何?

    「考える」ってなに? 子供の頃「自分で考えなさい!」とよく言われたものだ。教師になってからもやはり「自分で考えなさい!」とよく言う。しかしここでふと立ち止まる。「考える」という行為は一体何をする行為のことなのだろうと。歩くという行為は、右足と左足を順番に前に出し、そのリズムで上半身も動かす行為だということを知っている。だから歩ける。では、「考える」とは何をする行為か。これがわかっていなければ、「自分で考えなさい!」と言われても、何をしたらいいかわからないではないか。 なんとなくやっていることは、なんとなくしかできない でも多くの子供達は「自分で考えなさい」と言われた時、なんとな

  • 「任されない空間に成長はない」

    浮き輪をつけて手を持ってもらい、引っ張られているだけで泳げるようになるでしょうか?今の教室の学び方はそうなってないでしょうか。失敗しないように、それでいて退屈しないように、教師がお膳立てする。そんな環境で子どもたちに将来生き抜く力が本当につくのでしょうか。さらにいえば、教室にいるたくさんの子どもたちを見渡した時、その教師のお膳立てに乗り切れていない子がどれだけいるでしょうか。 一昔前は確かにこういう環境がよく機能しました。なぜなら子どもたちの持っている知識にそこまでばらつきがなく、社会情勢を見ても一定の成功ルートがあり、そこからそれないことが幸せへの近道だったからです。しかし時代は

  • 海の命の終わりに語ること

    海の命という難しい単元の学習、本当によく頑張りました。みんなの学びはとても力強く、光り輝いていました。この学習で「自分の外側の正解に安心するのではなく、自分の内側に自分だけの正解を発見する難しさと、それが見つかったときの気持ちよさ」に気づけたでしょうか。 自分の外側の意見を全く聞かない「自己中」な自分だけの意見ではなく、考えなければならない対象(海の命の本文)と徹底的に向かい合い、自分の外側にある他の人の考えに大量に触れ、それらすべてを丸ごと考えた上で、最終的に自分の意見を紡ぎ出すということ。これはとてつもなく難しいことです。大人でもできる人は少ない。なぜなら、大人になるまでの間

  • 根本的に問い直す

    けテぶれについてということでお話をいただきました。 しかし単に「やり方」だけをご説明してもあまり意味がない。 なぜ、いま、「けテぶれ」なのか。ここに深く共感いただきたい。 いま、子どもたちを取り巻く状況はどんどん変化しています。 そんな中、学校教育はそのあり方を問い直されています。 学校は何をするところでしょうか。 子どもたちを管理するところでしょうか。もちろん違います。 ルールで子どもたちを縛り、威圧的に子どもたちをコントロールし、ただ秩序を保つことにのみ執心するような環境は子どもたちからNOを突きつけられます。学級崩壊です。 では教科の知識を与える場所でしょうか。 それももう

  • ゆるアツ学級経営

    ◯なぜ荒れる? なぜ荒れるのか。先生は自分たちのことをわかってくれていない。そういう感情が重なるから。それだけだと思う。ではそういう感情がいつ生まれてしまうのか。それは無思考に子供たちを縛ろうとしたときです。例えば「廊下は静かに歩きましょう」なぜこれをいうのでしょうか。なぜ子供たちはこれに従わなければならないのでしょうか。「学校のルールだから」で子供たちは納得しているのでしょうか。納得していると見えるその子は実は諦めているだけではないでしょうか。 先生とは子供たちに何かを強制できてしまう存在です。だからこそ、こういうことにはとびきり敏感にならなくてはならないのだと思います。徹底的

  • 【けテぶれでサボりぐせ・言い訳グセがついてしまった】

    「うちの子は真面目で今まで宿題にきっちり取り組んできたのに、けテぶれになってからサボりぐせ、言い訳グセがついてしまった。けテぶれをやめてほしい。」こういう意見を目にしました。学級で新たに導入するときにはあり得る反応ですね。今日はこの意見について考えていきます。まず、ストレートにこの意見に反応するなら、「それが、あなたの子の本当の姿ではないですか?」です。 けテぶれは「みんな一緒の船」からおりて、子どもたちそれぞれが自分の力で泳ぎます。泳ぐも自由、泳がないも自由。こういう自由度の高い選択にさらされた時、自分の本当の姿が顔を出すと学級の子どもたちには言っています。簡単に言えば担任の先生

  • 学びのコントローラーの話

    マリオやってる時に、みんながあのドカンまでたどり着くまで待ってなさいとか、そのステージのことはまだ説明してないのに勝手に進むなとか、次のステージでは飛ぶカメが出てきて…はい〇〇さん、なぜ聞いてないの?今の先生の説明もう一回言ってみなさいとか言われたらもうマリオやる気なくなるよね。 ここで言いたいのは ①学習者からコントローラーを取り上げないで済むような学習環境 とシステムを構築しなきゃね。 ②そもそも「学びのコントローラー」をちゃんと定義しないと、操作技術は高まらないよね。 ってこと。 ②から話始める。そもそも・・・ ゲームのコントローラーは手に取れるからわかりやすいが「学びのコン

  • 何を言うかではなく誰が言うかってよく言われるよね。

    同じことを言っていても、誰が言うかによって印象や受け取り方が変わる。まぁ人間っていうのはそういう生き物なんだとおもう。ここに文句を言っていてもしょうがない。そういう事実があるのだから。 大切なのは、じゃあこの事実の上に立って、次の一歩をどこに出すのかってこと。もう少し具体的に言うと、「何を言うかではなく、誰が言うか」が大切なのは分かった。ではその「だれ」に共通する特徴は何なのだ。という点である。つまり、どんな人の言うことを聞きたくなるのか。という問い。それがわかれば、自分の声だって誰かに届けられる様になるはずだ。…で、この属性をまぁ帰納的に導き出すのも面白いとは思うのだが、今回は演

  • タコツボ化した教育界の状況を解決するホリスティックなアプローチ

    ここに僕の一つの大きな提案がある。今の教育界(もしくは現代社会)は、領域が過度に細分化され“〇〇の専門家”が大量に発生している。その専門家は〇〇については答えられるが、△△については全くの無知である。その結果、ある社会問題に対してAの専門家は○といい、Bの専門家は△といい、Cの専門家は□という、といった事態が引き起こされる。こういうシーンはワイドショーなどでお馴染みだろう。異なる立場の専門家たちが問題の解決方法に対して言い争い、「結局どうすればいいか」は何もわからず終わる。現実の問題は多くの要素が絡み合って一つの現象として成り立っているため、狭い視点からの意見は、問題の一部しか捉えら

  • 【まず己の中に答えを作れ】

    予備校に通っていたとき、現代文の先生が「選択肢は見るな!」と言っていた。 選択肢をみると、それらしい文言に惑わされて自分の中の答えがブレる。でも本文を読んで問いを見た瞬間に、答えをはっきり意識できるレベルまで形作ってから選択肢を見れば、正解が光って見える。 そう教えられた。その結果、現代文の成績はどの模試を受けても9割を切ることはなくなった。 今もこの考え方で動いている。 現代文における「本文」とは、教室でみた子どもたちの姿。「問題」とはそのまま教室でうまく行かないこと。「選択肢」とは教育書に書いてある様々なノウハウだ。 教室の子供達を見て、そこから「問い」に出会ったとき、す

  • 【QNKS】ひらめきの作り方

    数年前、ベンチャー企業に努めていて、中国展開に向けてバリバリ働いている友達から相談を受けた。 「問いはある。でも答えが定まらない」 という相談である。IoTを使った家造りの会社で、どうすれば生活の質を上げられるのかという大きな問いとそこから派生する具体的な問いをたくさん聞いた。会社でも問を共有し、たくさん議論しているのだが、なかなか答えが定まらないと。これを聞いた僕は、イケるかもしれない・・・と思った。 アドバイスは一つ。「今相手にしている対象を徹底的に理解しよう」である。置かれている状況、うまく行かない点を徹底的に抜き出し、構造化する。まさにQNKS思考。ノートを出してもらい、徹

  • 【謙虚さ】

    僕は教育書を読まない。僕の実践はすべて子供たちが持つ素敵な力をどうやったら引き出せるか、どうやったら教室の中でその素敵な力同士が響き合うかと言う事を考え、教室の中の子供たちをよく見て、一つ一つ仮説を立て検証し実践を積み上げてきた。参考にした教育実践は本当にない。あるとすれば、初任の時に勤務校に置いてあった、『学び合い』入門の赤い本。それだけ。なぜ読まないかに関しては先日アップした「まずは己の中に答えを作れ」の通りである。 そこで、このような考えのもと、完全オリジナルの論を展開したときにありがちな批判が「それはどんな理論に則っているのか。それはどの実践に影響受けているのか。(まさかそん

  • クラスの子のノート

    ノート写真を見返していたら、素敵なノートを見つけたので、文章をそのまま打ってみました。ぜひ読んでください。この子は4年生の時全く学習がだめで、僕が担任になりけテぶれを始めた5年生でもかなり苦しんだ子です。以下はその子が6年生になって書いた文章です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「テストの点を0点から100点(成長)にするためにはどうすることが大切でしょうか? まずは1回そのテスト勉強をすることが大切でしょう。今のままのあなたでは0のあなたでテストに挑むことになる・・・少しでもテスト勉強をすれば、少なからず点は伸びるでしょう。なので「まずはやってみること」が大切だと思います。

  • 【けテぶれを導入したけど、みんなのように上手くいっている気がしない・・・と思われている先生方へ。】

    休校の解除に伴ってけテぶれのツイートがとても多くなってきました。子供たちの輝く学びの姿を知らせていただけるのは大変嬉しいことです。でも、そう言うツイートを見て、自分のクラスはそんなにうまくいっていないな・・・と不安に思われている方もたくさんおられるのではないでしょうか。ここにはけてぶれを指導する上で大変大切なポイントがあるように思っているので、少し文章にします。 まず前提として、けテぶれを導入した初めのクラスの反応にそこまでの差はないのではないかと思っています。つまり今、子供たちの輝く学びの姿に喜んでおられる先生のクラスも、不安に思われている先生のクラスも、おそらく状況としてはほとん

  • QNKS〜問いに基づき、抜き出し、組み立て、整理する〜を論じてみる。

    プロローグ QNKSをどう説明しようかと、色々思い悩んだ。簡単に言えば「“考える”を4つのステップに分け構造化し、キーワード化した言葉である」という説明になるのだが、抽象度の高い概念であるがゆえにカバーできる範囲の広く、もう少し踏み入った理論的な説明をしようと思うと、概念的な説明を膨大にしなければならなくなる。どういう切り口からも説明できてしまうため、どう切り取ろうか悩み、角度を決めて論じ始めてもその次に踏み出すべき場所がまた膨大に広がってしまいどうにもまとめるのに困っていた。それならばと思い、ここではプラグマティズム的転回を試みる。(←いいたいだけ)まぁつまり、「結局なんの役

  • 自分が経験すること。

    先生が指示し、その指示通りに動き授業時間が終わる。その時間は「自分のもの」であろうか。それは「先生のもの」と言う感覚の方がよっぽど強いのではないか。先生が計画し、先生が進める授業は、どこまでいっても「先生の時間」なのではないか。 学び、成長、変化は、自分の経験を振り返ることから得られるものが強い。大切なのは「自分の経験」を振り返ること。自分で自分で選んで、自分でやるから、自分の経験となる。先生に指定されて、先生にやらされたらそれはあくまでも「先生の経験」であって、自分の経験とはならない。 その中での自分の活動を振り返った時、最も成長できるのは誰か。それは先生である。なぜならその時

  • 実践概要

    葛原式実践概要.pdf 892 KB ファイルダウンロードについて ダウンロード

  • 自分の成長に目を向ける

    「学校でやったよりよくなった。最初は2問しかあってなかったけど、今は7問あっていた。テストで100点とれるようにがんばりたいです。」 分析をするとき、自分が成長しているなあ!と思えたら、それを文字にしてノートにかこう! 少しの変化でも、自分の成長に自分で気づくことができれば、自信になるね! 分析のときは、「なぜまちがえたのか」ということも大切だけど、 「何ができるようになってきたのか」という視点も大切ですよ! 先生はそのことを「+(プラス)」と「ー(マイナス)」とよんでいます。 できるようになったこと、良かったことが、「+(プラス)」 しっぱいしたこと、だめだったことが「

  • 分析はくわしく!

    このノートの「分析」を見てください。 「15,17,20のまちがえは、もんだいをよくみていなかったからまちがえた」と書いていますね。 分析はくわしく書けば書くほど、成長のタネへと進化していきます。 どこを、どんなふうにまちがえたのか。よく考えてくわしく書いてみましょう。 さらに・・・「1KL=1㎥」をテスト前に見る!と書いていますね。 分析の結果自分の苦手が見つかったら、それをメモしておいて、テスト前に見直せば、しっぱいしないかもね!こういう工夫も素晴らしいです。 自分のまちがえたものや、苦手なものばかりをカードにかいて集めておくという工夫もあります。 #けテぶれキーカー

  • 失敗したときの分析

    「なぜ70点しか取れなかったか。」 学校のテストでしっぱいしちゃったときは、こうやって自分の失敗を見つめて、原因を考えてみよう。これを「大分析(だいぶんせき)」といいます。 「大分析」はけテぶれをするときにとっっっても大切です。 このノートでは「れ」が足りなかったと考えていますね。こうして、自分の弱点を見つけて、次はしないように気をつけてけテぶれをするんですね。 こうやってなんで失敗しちゃったのかを考えると、次の日のけテぶれがまたパワーアップするよね! 失敗は成長のタネなんです! 失敗しちゃったときは落ち込むし、かなしくなるけど、なぜそうなったんだろう?つぎはどうしよ

  • けテぶれ(漢字)入門

    漢字でけテぶれをするときのわかりやすい流れです。 まず「け」で今日の目標をいいます。 このノートの場合は「今日も3ページがんばる!」と書いてありますね! このように、計画「け」には今日頑張ろうと思っていることを書きましょう。 つぎにテスト「テ」では問題をやってみて、自分にきびしく丸付けをする 丸付けがとっても大切です。本当はまちがっているのに、それをみのがしちゃったら大変だよね!だから、丸付けにはとっても気をつけよう! このノートを書いた子は、◯と✗だけでなく、△マークをつかってるね!こうしてくわしく丸付けをすることはけテぶれをするときにとっても大切ですよ! 丸付け

  • BOTログ

    子供は太陽属性が強く、大人は月属性が強い。 太陽属性は、やりたい事で頭がいっぱいになってやるべき事が抜ける。 月属性は、やるべき事で頭がいっぱいになって、やりたい事がわからなくなる。 こう見ると、大人が優れていて、子供が劣っているという結論にはならない。 バランスが違うだけ。 BOT 【#心マトリクス ドラえもん考察】 http://human154.hatenablog.com/entry/2018/06/07/183137 BOT 香水を作るときには、それ単体ではとても嗅げないほど臭いエキスをごく少量混ぜるらしい。するととても深く味わいのある上品な匂いになるのだそう。 この話

  • 最新バージョン

    最新バージョン

  • 葛原式教育の全体像

    僕の提唱する教育実践たち「#けテぶれ」「#学習界マンダラ」「#心マトリクス」「#図考」これらがどう関連しあい、葛原式教育を形作っているかを説明します。 まず僕の代名詞のようになっている「#けテぶれ」 これは宿題を改革し、子どもたちに自己学習力をつけることをねらう実践です。ここでいう「学習」とは、いわゆるお勉強にとどまらず、 学習=自分の中にないスキルや価値観を吸収し、自分の中に定着させること を言います。 つまり、「けテぶれ」はインプット的な性格が強いのです けテぶれを行うことで「インプット」を自在に行うことができるようになる。言い換えると、「自分なりの学習法」を見出

  • 学習の陰陽論×アクティブラーニング

    けテぶれけテぶれと、自己学習力について発信してきたのですが、僕の中にはまだアツいキーワードがあります。その一つが「学習の陰陽論」 中国4000年の歴史が作り上げた「陰陽論」は人間社会についてとても鋭い洞察をしています。陰と陽の組み合わせで人間社会のすべてを説明できる!って境地に達しちゃったわけですから。凄まじい洞察力です。 まあ簡単に言うと、陰と陽はくるくると循環するって話です。陰と陽がくるくる回るのです。右回り。 小さな白と黒の点は、種です。左下から陽が大きくなっていき、頂点で極大を迎える。でもそのときには内に陰の種をもっている。 それが右側で目を出し、下に向かって陰が

  • 「けテぶれ学習法」とは何か

    0.はじめに ここでは「宿題において自己学習力の向上を目的に取り組む“けテぶれ学習法”とは何か」というお話をします。 なぜ自己学習力なのか、なぜ宿題なのかというお話は以下のリンクに書きましたのでそのあたりが気になる方はどうぞ! #0 灘高校生の勉強の相談にのった #1 宿題で「自己学習力」の育成をねらう では本章をはじめます。 1.けテぶれ学習法とは 簡単に言うと「効率的な勉強方法」のことです。 もう少し詳しく言うと「PDCAサイクルとOODAループを組み合わせた学習方法」です。 これを子どもたちに手渡してやることで子どもたちは「自己学習」つまり「独学」ができるように

  • けテぶれ感想集(大人版)

    けテぶれ学習法を知ってくださった方、試してくださった方からの感想やコメントをまとめました。同じ方から複数のコメントを頂いている場合もありますが、全て箇条書きで羅列しました。コメントを頂いた方は教育業界の方だけでなく、個人で塾をしている方や、一般企業で人事をしている方、海外の企業で働かれている方、またプロミュージシャンもいます。幅広い方々からのメッセージです。 まとめていて勇気が湧いてきました。やってよかったー。 落ち込んだ時はこの記事をみかえすことにします。笑 コメントを下さった方々、本当に有難うございます!! 日本に広く知らせることが出来るよう、頑張ります!

  • けテぶれ感想集(子ども版)

    けテぶれ学習法に7ヶ月間取り組んだ小学校4年生の子どもたちの感想です。 成績UP 成績が良くなる 100点を取れるまでの道になっている 100点が多くなった けテぶれをするお陰でやり方が分かり成績が上がった。 けテぶれのいいところは前よりテストの点が高くなってきたところです。 計画を立てて、一回テストをして、間違えたところを分析して、練習して、成績が上がりました。 テストで点が上がってきた 漢字のテストで100点が取れるようになった 自分の弱点を見つけられるようになって、成績も上がった 能力UP・生活 けテぶれがあるおかげで自分に甘くなくなった。 けテぶれは心に負けたら手を抜

  • けテぶれ感想集(保護者版)

    「けテぶれ学習法」に取り組むようになってから、今までのようにただ単に漢字を練習したり計算ドリルをするという与えられたことをこなすだけの学習から、自分で材料を探す(辞書であったり家にあるテキストや本など)ことから始まり、けテぶれ通信をもとにお友達のやり方を取り入れたり、たっぷりと時間をかけて工夫するようになりました。自分で考えてノートを仕上げていくことは今後の学習にとても役立っていくと感じています。また、先生が提出した、しないだけでなく、きちんと内容を見てコメントしてくださるのは子どもにとってとても励みになってやる気を引き出してくれていると思います。 けテぶれ学習法を知り、100点が

  • 公立小学校の宿題を改革する!

    いきなりですが、 みなさんが小学生のとき、宿題って出されていましたか? 多くの方がYES!と答えると思います。 日本の公立小学校ではほぼ、どのクラスでも「宿題」が出ます。 では次の質問。 その宿題って、、、意味ありましたか? 大人になってみて、振り返ってください。 あの宿題があったから今の自分がある。 そう言える人はいますか? 宿題といえば 「あんた宿題もうやったの!?」 「いまからやるところや!うるさいなぁ!!」 とおうちの人に怒られたり、 漢字の練習では、「きへん」だけをずらーっと縦に書いてその後旁を書いたりと、いかにサボるか悪知恵を働かせたりした思い出が

  • #1 宿題で「自己学習力」の育成をねらう

    僕は小学校に勤めてから今年で7年目になります。 現場に出てから、学校の現状に数々の違和感を覚え、その度に子どもたちにとって大切なことはなんだろう。学校がすべきことはなんだろうと必死で考えてきました。 その違和感の一つが、「宿題」にありました。 全く工夫されていないのです。 とりあえず計算と漢字のドリルの1ページずつとか、算数のプリントを適当に1枚印刷して配るとか… だれに、何の力をつけようとしているのか全くわからない宿題ばかり出していました。 本や論文で勉強すると、 宿題を出す目的は 「基礎学力をつけるため」「学習習慣をつけるため」 という2点が必ず挙げられています。 しかし

  • #0 灘高校生の勉強の相談にのった

    さて、僕の教育実践を紹介していくにあたって、まずこんな話からしようと思います。 イントロダクション。 先日、かの有名な灘高校に通う生徒の勉強の相談に乗る機会がありました。母親が実家でやっている英語教室に来ている子で、僕が実家に帰ったとき、たまたま居合わせたんです。 そんな彼に学校の様子や課題の内容を聞いていると、なぜ灘高に通う“彼ら”が、日本トップクラスの成績を出している理由がわかりました。 理由1:与えられる問題集の難易度がとても高く、質もいい。 理由2:与えられる問題の量が膨大かつ、その量をこなすために与えられる時間がとても短い 理由3:与えられるタイミングや系統性なども整っ

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けテぶれ〜学習力を伸ばす宿題革命〜
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