ハビヤンから貝原益軒へ 03 日本教の継承者誕生 03 人間とは何か
日本教の聖書といわれる「大和俗訓」で、貝原益軒はこのように語ります。天地は万物をうみ給う根本にして、大父母なり。人は天地の正気を受けて生きるる故に、万物すぐれて、その心、明らかにして、五常の性をうけ、天地の心を以て、心として、万物の内にて、その品いととうとければ、万物の霊とは、のたまえなるべし。霊とは、心に明らかなるたましいあるをいう。天地は万物をうみ、養い給う中にも、人をあつくあわれみ給うこと、鳥獣草木にことなり、ここを以て、万物のうちにて、もはら人を以て、天地の子らとせり。されば、人は天を父とし、地を母として、限りになき、天地の大恩を受けたり。故に天地につかえ奉るを以て、人の道とす。これを山本七平さんは、次のように解説しています。人間とは何か。それは施恩の権利を主張しない天地(自然=宇宙)に、受恩の義...ハビヤンから貝原益軒へ03日本教の継承者誕生03人間とは何か
2024/08/31 04:00