脂肪酸の慣用名〜あなたは幾つ分かりますか？〜

唐突ですが、 ・ラウリル 硫酸ナトリウム ・ミリスチルトリメチルアンモニウムクロリド ・ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテルと聞いて、すぐに構造式が浮かびますでしょうか？おおよそはイメージできるものの、「炭素数はいくつ？」と悩まれる方も多いので

正確なpH測定方法〜安定しない、ドリフトする、を防ぐために〜

実験や分析の際、pHを測る機会は度々あります。小学生の頃から酸とアルカリのことは習いますし、馴染みのある物性測定かと思います。pHを測定するpHメーターにも様々な種類があり、各社の努力により年々改善がなされています。直感的に使えるよう、操作方法もシンプ

静電気で秤量できない！を防ぐために今すぐできる対策

天秤の表示値がゆっくりと変化し続け、一向に安定しない…そんな状況ありますね。イライラしまね。他にも、スパチュラですくった途端に粉体が飛び散る、薬包紙に粉体が引っ付いてしまう、などなど。静電気にまつわる秤量トラブルは多くあります。ただ、世界中で同様のこ

5Cって何？表と裏がある？ろ紙をもっと知ろう

粉末として目的物を取り出す時や、または溶液から不溶物を取り除く時など、実験においてろ過は日常的に行われているかと思います。ヌッチェや桐山ロートへろ紙を乗せて…と何気なく実験室に置いてあるろ紙を使っている方も多いでしょう。たかがろ紙といえど、正しい使い方

"赤"で蓄え、"青"で育つ 〜植物工場は眠らない〜

植物工場というワードは皆様ご存知かと思います。近年、植物工場は増加中であり、参入メーカーも増えてきています。特に、LEDを開発した化学メーカーが、その売り先として植物工場事業を開拓しているようです。化学と植物工場、思いがけない繋がりがあるわけですね。

ビールと化学工学 〜酵母を生かしたまま、撹拌する〜

暑い夏、仕事終わり、ビールが飲みたくなりますね。本日はビールの製造プロセスより、撹拌に関する話題を取り上げたいと思います。美味しいビールを作るための技術が、高分子合成や再結晶精製にも活かせる⁉︎かもです。引用文献はこちら。 ビール醸造工程

統計有機化学⁉︎ 合成プロセスの条件検討に分散分析

有機化学の分野では馴染みが少ないので、「統計学」と聞いただけで頭がフリーズしてしまいますが、昨今はそうも言ってられなくなってきました。有機合成の収率や純度はバラつくものだからしょうがない、と諦めがちですが、工業化のうえではバラツキは天敵です。コスト、

最適な再結晶溶媒をシミュレートする 〜COSMO-RS〜

目的化合物の純度を向上させるためには、ラボスケールではカラムクロマトグラフィーがよく使われます。しかし、工業プロセスではカラム精製はコストが高くなってしまうため、再結晶精製が主に利用されます。よい再結晶とは、「不純物は析出させず」に、かつ「目的物をなるべ

最新の柔軟剤 〜アニオン性界面活性剤の効果とは？〜

洗濯洗剤も柔軟剤も日々新商品が登場してきます。最近は匂い・香りが重視される傾向ですね。また、経済性や環境面を考慮して、洗濯水量やすすぎ回数を少なくすることをアピールする商品もあります。今回取り上げるのは、洗濯水量が少ない場合でも柔軟効果が高い柔

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