「カンニングを叱る必要はなかった」~大阪超進学校におけるカンニング・自殺事件の教訓②
悪いことを悪いと知りつつやっている子を、叱る必要はない。 “叱る”は、厳しく強い調子で教えることだからだ。 教える必要のない子に与えられるべきは、 罪と罰の整合なのだ、 という話。(写真:フォトAC) 大阪市の私立清風高校で起こったカンニング・自殺事件についてお話ししています。 【誰がどれくらい悪いかを確定する】 こうした裁判で損害賠償の請求額が1億円とか聞くと《いくら超進学校の生徒とはいえ、ただの高校生に1億円の価値があるのか》といった見方をする人が出てきますが、これは亡くなった高校生の命の値段ではなく、その人が生きて67歳まで働いた場合に得られたと思われる収入の総額や利子から、生活費などを…
2024/04/24 00:00