東雲までにはまだ早い
寒い。 古びたデザインのフォローリング床 どこからか冷たい空気が通りすぎる また今夜も眠れないから 体育すわりをしてTシャツで膝を覆う あーあ。こんな夜をいくつ通り過ぎてきただろう 思えば小学生からこんな生活をしていた がっつり化石のようなレベルだけれど 私のソレにはなんの価値もない、 ただ夜の住人として、ほんとの私が解放される至福の時間 静寂の異空間は命を繋ぐ為の秘密基地 誰かと話したい気もするけれど 深夜に話していいのかわからない こんな言い訳ができるから この世界は楽しすぎる 万一、私と話しませんか? なんて声が聞こえたら、 あたしは速攻で薬を流し込み 布団にダイブする 一人で生きていく…
2023/10/21 04:29