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  • バッハ:BWV1001 & 1000

    バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ G minor BWV1001のフーガを原曲とし、これをバッハの弟子がリュートに編曲したものにBWV1000の番号がついている(編曲のほうは少々違う箇所がある)、また、バッハ自身もお気に入りの曲だったのか、オルガンのためのプレリュードとフーガ D minor BWV539のフーガに編曲している、 今回は原曲のヴァイオリン含め、4つの楽器による演奏を取り上げる(*いずれもフーガをピックアップ)、はじめに原...

  • タコ糸の増し締め

    リュートのフレットを結ぶのにタコ糸を使うなど『歴史的じゃない』と敬遠されるかもしれないが^^;フレットガットの節約と演奏性だけは両立できたと思う、 6コースリュート:ダブルフレット巻きさてタコ糸、これもガットほどガチっとした素材ではないので緩みやすいだろう、取り替えなしで増し締めする方法はないか・・そこで用意したのはこれだけ、リュートの第1フレットはローポジションに寄せる余地が少ないので、しっかり締め...

  • 歴史的な演奏か?

    バロックのリュート絵画を見ると、多くの例がブリッジに近いところを弾いている、 この奏者はかなりの酒好きか?;どれくらいのテンションで弦を張っていたか正確にはわからないが、多コースになった分緩く張ったと思われる、そうしないと楽器が持たない、あるlute奏者の門下生は共通してガット弦(低音弦も太いキャットライン)を用いているが、*キャットライン:ガットを縄状に束ねて太くした弦この演奏の場合、右手指が弦に当る...

  • オーディオ熱が冷めたとき

    過去にも書いたが、クラシック鑑賞に伴い、一時はメーカー品のオーディオ機を取っ替え引っ替えしていた、真空管アンプに拘った事も・・; かつてギター仲間だった知人がひじょうにオーディオ好きで地元の専門店のお得意さんだった、一人で試聴に行くのは気が引けるので、何度かその人に連いて行った; 試聴室はマッキンかアキュなどのハイエンド級アンプが中央に置かれ、それに各SPを繋いで試聴するようになっていた、扱っている...

  • フレットのズレ止め ≪粘着物なし≫

    リュートのフレットガットが弦が当る部分がすり減ってくる、そこでコース間の減っていない部分を持ってくればまだ使える、ここもすり減ったらネック裏側にあった部分を持ってくれば、一巻きしたフレットは計4回使えるvフレットをタコ糸で繋ぐ等々、考えたのは使える部分を具合よく巻くためである、しかし結び目が1コース裏側に来ると手に引っ掛かりやすい、この対策を考えたのが次のズレ止めだった、先日、『仮止め用』という粘着...

  • 付点リズム、三連符

    日本の音楽に付点リズムの曲はないだけに、これも案外、我々は苦手かもしれない、このような『カナリー』のリズムは1拍目にアクセントがあり、軽やかにキレ良く弾かないといけないが、 E.ゴーティエのカナリーいつの間にか付点が無くなり、2拍子半みたいに詰まってきたりする;どんどん前のめりになってテンポも走ってくる; 踊り手がいても踊れない^^;you tubeより良い演奏をyou tube:Ennemond Gaultier: Canaries on baroque l...

  • フレットのズレ止め ≪続≫

    中学の先生がドジな生徒に「あとで気がつく阿呆の知恵」とかよく言っていたが;一旦やってしまった後に、もっと良さそうな、試さずともわかるアイデアが出てくる、なんで早く思い付かないのか^^;フレットのズレ止めの件で、先日の合革テープはすぐ劣化しそうなので、布テープに替えることにした、 ズレ止めはネックに対し、さほど強く貼り付く必要はないが、両面テープで粘着力が強いのが気になる、先日貼ったのも一応きれいに剥...

  • ドラッグストア『通り?』

    全国的にそうかと思うが、最近は食品や日用品なども扱う郊外型ドラッグストアが次々に建ち、またここにも!という状況、同業の店舗が近接して、道路の対面にもあったり;赤丸がドラッグストア通称『にんじん通り(にんじん畑が多かった)』という道路に接しており、今は『ドラッグ通り』と言うべきか、そんな所がほかにいくつも・・;このごろ、スーパーでさえ、高いと言えるものがある、過当競争のドラッグストアはカップ麺や飲料...

  • 序奏付き序曲

    序曲は歌劇などの始まりに演奏されるものだが、のちに単独曲として書かれるようにもなった、中にはソナタ形式で序奏部が付くもの、短い3楽章のシンフォニアの形で書かれた曲もある、当然、劇の内容を表わす曲になっている、古典派期に悲劇性のある序奏をもった序曲に好きな曲があるのでyou tubeから好演を拾ってみた、 まず、クリストフ・ヴィリバルト・グルック(1714-1787)の歌劇「アウリスのイフィゲニア」序曲、深遠な序奏部...

  • フレットのズレ止め

    また懲りずに、危ういテストをやっている、リュートの巻フレットはポジション移動の際、手が触れてズレてしまう事がよくある、強く締めてあればズレないが、気付かない間に緩んでいたりする、演奏中にズレが起きないように、ネック裏の1コース側にフレットの上から被せ物をする事を考えた、材料で仮に使ったのが、合成革のテープと剥がせる両面テープ、フレットの突起がなだらかになり、手触りも良くズレ止めになる、方法としては...

  • ネックの高さと指の角度

    4月5日の記事、リュートの保持法の続きになるが、指を確実に使う重要性として、ネックが高ければ、写真①のように指が垂直に下ろしやすい態勢にできる、 ネックが低いと②のように手首が引っ込み、指が傾いた押え方になりやすい、バロックリュート初歩からの必須課題である『押えるべき弦だけ押え、鳴らしておくべき弦に触れない』これを徹底する習慣が必要で、そのためにも①の形が重要、ダビット・ケルナーのファンタジア A-minor...

  • ニス塗装にビニールはダメ!

    伸縮性のあるビニールテープなどは塩化ビニルに可塑剤を配合して軟化させたポリ塩化ビニル(PVC)だが吸盤にもよく使われる、 ニス塗装されたギターなどにこのPVC吸盤をくっつけると、ニスと化学反応を起こすのか、塗装面まで融解してベタついてくる、過去にこのタイプのギターレストを使った事があるが、ギターを挟む部分にPVCの滑り止めが付いており、挟んだ箇所のニスに痕がついて取れなかった、新製品にも大きな吸盤があるが...

  • ブラームス:Piano Con No.1 の名盤

    楽器の調整でちまちま作業ばかりやっていたので、ガッツリくる曲が聴きたくなった、ここはブラームスのピアノ協奏曲No.1、同じNo.1でもチャコフスキーのほうはクラシックファンじゃなくとも聴き憶えがあるだろう、ポピュリズムがあるが、ブラームスの何だか社交辞令なしの、ぶっきらぼうに本音をぶつけてくるようなテーマが性に合う^^ひじょうにデリケートな曲なのだが、理由は不明だが、M.アルゲリッチは録音していないし、カラヤ...

  • 『練習溜め』はできない

    昨日練習しなかったから、今日は2日分練習しようとしても遅れは取り戻せない;いつもより根を詰めて練習したり、「明後日は発表会だ・・」とか焦って多めに練習しても、大して変りはない、一度の練習時間を多くしても、2日分の練習をしたという事にはならないようで、体に入って行かない、人間の心身はそんなものではないか、翌日リフレッシュしてやるのが良い、もちろん一回の練習量が少なすぎるのもいけないが;弾けない所をフレ...

  • リュートの保持法 (更新)

    楽器の保持、構えというのは、少しでも演奏し易くしたいもの、リュートの裏側は球面でギターのような側坂がないので、だんだんボディが滑って上向いてきやすい;昔もいろんな保持法が考えられた、 現代はストラップで肩に掛ける人が多数派のようだが、どんな保持法であれ、体に対し楽器が弾きやすい高さに来ることが肝心、ネックの位置は高いほうが手首が曲がらず、左手のひらが指板より前に出て、指を伸び伸び使うことができる、...

  • 共鳴音の活用

    バロックluteは弦数が多いので弾いていない弦も共鳴を起こし、それを活かせば魅力ある響きとなるが、音楽的に活かすとなると音を出すのも止めるのも、とにかく良い運指を決めて処理しないといけない、楽譜を注視すると、共鳴を活かし省力化して弾けるところもあるが、気付かずにしんどい運指で頑張っていたりする; 弦の共鳴の度合いは楽器によって差があると思うが、他の弦の共鳴が邪魔になって止める必要もでてくる、一方、押弦...

  • M.リンコン:バッハ BWV1001 & 1004

    自分でバッハを弾こうなんて、これっぽちも考えないが;上手い奏者の演奏を聴くのは楽しみ、注目しているリュート奏者、ミゲル・リンコンのバッハ、BWV1001と1004のアルバムを取り寄せた、*録音レンジが大きいので、ボリュームは通常9時の位置なら8時くらいに下げる必要がある、you tubeでも同じくのようだ、リンコンはおよそ知る多くの先輩リュート奏者のマスタークラスを受けており、幅広く演奏を心得た人のようだ、アルバムはこ...

  • フレット:これで完璧かv

    今日もこんな記事で恐縮;『リュートのフレットガットは高価なので、ネック裏側を安い素材で繋いで節約、なおかつ弾きやすさも確保する』という奮戦記、やりかけたら、やってしまわないと気が済まないタチで^^;フレット締めに、ビニール線じゃダメだとわかり、11コースluteの残った箇所を全部ナイロン線に交換した、ナイロン釣糸が足りなくなって釣具店に行ったが、何だが拘りの高級釣糸がズラリ!やはり『釣り』の世界にも高価な...

  • フレット節約:結論

    April Fool記事を書いていた頃が懐かしい、パンデミック以来自粛していたけど、過去ネタはこんなのだった^^ パンスペルミア説 2018年生命:太陽系外起源説 2017年宇宙の大工場Ⅱ

  • 音声ファイルの保管場所

    一昨年あたりから、練習記録の記事として録音を挙げるようになった、条件としては動画をつける予定はないので、音声だけ保管して、リンクできればいい^^;you tubeも音声だけアップできるが、さすがここに挙げられるレベルではなく;ブログ訪問者の方に内々に聴いてもらえればいい、Type padのブログサービスが比較的大きなファイル(mp3で少なくとも筆者が録音する程度の時間)が置けるので、記事は書かずファイルの保管先にしてい...

  • 補修作業いろいろ

    使えないから捨てるより、使えるようにして余分な買い物を減らす、断捨離の前に節約が肝心^^通販ものの衣類は試着できないので、サイズが合わない事がある、去年買った短パン数枚がブカブカ過ぎたので、詰め縫いをしている、白の縁取りは一旦外して再度縫い付けた、 縫い方が微妙なので手縫いになる、固い糸では動きにくいのでミシン用ニット糸を使った、過去にもいろいろ補修縫いをやった、手縫い補修 サイズを手直し 時間はか...

  • 鳴りの凹凸

    楽器には固体としての固有振動があり、ヴァイオリンやリュートなどボディに空気を囲っている弦楽器はその空気にも固有振動が生じる、これらが要因で、よく鳴る音程、鳴りにくい音程に差が生じる、どんな楽器も表現上よく使う「この音は鳴ってほしい」という所がある、逆に鳴り過ぎて困るというところもある;この11コースluteは10コース(D)がボワーンと鳴りすぎ、2コース、5コースも(D)に調弦するが特に5コースの共鳴も大きい; ...

  • 節約:シングルフレット 2

    フレットガットは押弦箇所がすり減って凹んでくる、押弦に力を入れ過ぎるとすぐにすり減るので、まず力を抜くことが肝心、かつて、フレットガットの節約法として、クルンと回してネック裏にあった部分を指板上に持ってくると良い、とか言われていたが、ネック形状の癖が残っていて、そう上手くはいかない、さて、一昨日のダブルフレットの場合、指板のフレットガット、裏のビニール線ともループ状にして繋げばよかったが、シングル...

  • 春の香味

    子供の頃は親と近所の野っ原に行ってワラビ採りをした、昔は本当に田舎で、国道沿いに八百屋兼雑貨店の店があって、そこが今で言うスーパーのような所だった、おかげで山野草はいっぱい、国鉄高山線にもSLが走っていた昔、 その線路脇にワラビがいっぱい生えていて、日陰のある辺りには綿毛を被ったゼンマイも出ていた、ゼンマイを見つけるとお宝のように思えた^^線路脇にはタラの芽もあった、しかしワラビなど、とりたてて風味が...

  • 節約!ダブルフレット

    フレットガットは国内の古楽器ショップで買うと、Toro製の場合、2.5m分で径0.90mmが2240円、1.10mmは2740円、海外から取り寄せると単価は安いが送料が結構かかる; 今まで短くて使えない端切れとして捨てていた部分も、数十円~150円くらいにはなる;さて、この6コースluteのフレットはこのとおり、シングル(1回巻き)にしていた、このフレットを外し、そのままダブルフレットとして巻き直すのに挑戦してみた^^外し方はまずロー...

  • 楽器のノイズ

    アコースティックな楽器には大抵何か本来の奏音以外のノイズというべき音が伴う、それも楽器の持ち味として受け入れられるものが多い、三味線やシタールのように『サワリ』を設け、弦の振動が接触する独特のノイズを活用するものもある、 三味線:一の糸の解放のみサワリ音が出るちなみにリュートではダブルフレットという巻き方があり、これも僅かにサワリ音を出す、*エレキギターでは電気的に歪み音を入れる、ノイズもある程度...

  • 自由なピッチ

    現代楽器の標準ピッチA=440hzに対し、バロック楽器のピッチはA=415hz、またヴェルサイユピッチはA=392hzと約半音単位で下がるように現代の国際標準として、便宜的に決められている(ピッチが固定される管楽器と整合するように)、管楽器奏者は前述ピッチの楽器を複数持つ必要がでてくるが、 木製で手工の管楽器は僅かにピッチがずれたものがあり、管楽器同士の場合、高い方がジョイント部を少し抜いて合わせる、他の楽器と合わせ...

  • Boy sopranoによる名曲

    各国にある少年合唱団にはトップを歌う、上手い子がいるものでyou tubeを少し探ってみた、大人の歌手のような包容力はないものの、無垢な美しさを味わうのもよい、大人みたいに歌唱の達者な子もいるが、少年らしい歌い方が自然に聴ける、 まず、シューベルトの「アヴェマリア」を2つyou tube:Dennis boy soprano) singing Ave Maria Schubertyou tube:Daniel Perret boy soprano) singing Ave Maria (Schubert) The Zurich Boys...

  • オーディオ:まずは室内

    オーディオ機の性能阻害で、はっきりわかるのは室内環境である、硬い壁や床に囲まれると、高域の乱反射が起き、小喧しくなる、また音像も曖昧になる、 あまり神経質には考えないが、部屋でパチンと手を叩いて、遅延した反射音がない程度にしている、拙宅では壁面の所々に厚地のカーテンを掛け、床は絨毯、これでまあ大きな問題なさそう、最初気付かなかったが、この椅子は背もたれが耳の高さまであって、テント地のような布材だが...

  • ベルリン古楽アカデミー:P.ヴラニツキー Sym Op.31 ほか

    有名作曲家ばかり聴くのはさすがにマンネリ感があり、知らなかった優れた作曲家を聴くのは新天地を見つけたような楽しみである、パウル・ヴラニツキーもベルリン古楽アカデミーというメジャーどころが録音するようになったが、それがyou tubeにようやく挙がってきたベルリン古楽アカデミー(コンサートマスター:Bernhard Forck)2021年1月25-28日 ベルリン、イエス=キリスト教会D.ハルモニアムンディアルバムはここから順に聴け...

  • フレットガット:窮極の節約

    14日にリュートのフレットを巻き替えたばかりなのに、少し弾いてみるとどうも不具合があった;フレットガットは太くなるとその分、クッション性が出てきて振動を吸収し、音が鈍って余韻が短くなる; 太すぎは良くないというのはわかっていたが・・そう言えば、フレットガットは水に浸けて乾かすとカチっと硬化するのを思い出した、先日は結び目だけ濡らしたが、全体を濡らしたほうが良さそう、さて、窮極の節約、何をしたかという...

  • 110円の老眼鏡

    天体観測をよくやった小中学生の頃、視力は一時2.0だったが、その後急に近視になり眼鏡が必須になった、接眼鏡を覗くのにこの跳ね上げ式は便利である、 加齢とともに眼は紆余曲折の変化を遂げ;今は日常、車の運転も含め殆ど裸眼で過ごせる、PC画面や楽譜はちょうど見やすい距離になるので不便はない、しかし、遠くをもう少しハッキリ見たい、小さな文字を読みやすくしたいとなると、遠近両用眼鏡が要るが、視線を上げたり下げた...

  • P.ヴラニツキー:Sym op.50 ほか (更新)

    このところ、新盤を次々集めているほうだが、「これは良い」と思っても続けて聴かず、期間を置いてじっくり再聴している、 優れた曲を残しながら、知名度の低さで演奏されることがなかった作曲家の1人がパウル・ヴラニツキー(1756-1808)だが、モーツァルト少年期の未熟な曲ほども取り上げられなかった、今でもcpoのようなレーベルで聴くしかないが、幸い優れた演奏で録音されている、ロルフ・グプタ指揮、ハノーファー北ドイツ...

  • 三河湾の養殖アサリ

    春の味覚が次々楽しみな時季になった、旬の野菜も良いし、魚介類もv 東京湾、伊勢,三河湾、大阪湾に面した地域は昔から栄えたが、昭和の頃、当地岐阜は内陸のため鮮度の良い魚介類はあまり入ってこなかった、父は伊勢湾近くの育ちで、「岐阜の魚は食えん」と言っていた;確かに、伊勢の親戚の家で食べる魚は何でも美味しかった、今は近くに鮮魚専門店もあるので、まずまずな品は買えると思うが、割高は仕方ない;活きのよいアサリ...

  • ハイドン:鍵盤協奏曲 ニ長調 Hob XVIII:11

    ハイドンは鍵盤のほか、ヴァイオリン、チェロ、さらに各種管楽器のための協奏曲を幅広く書いており、それぞれに楽しみだが、これらの殆どが1750~1770年頃の間に書かれいる、まずはそこからホルン協奏曲を1つ、 you tube:Haydn: Horn Concerto No. 1 in D, H.VIId No. 3 - 1. Allegro 2. Adagio 3. Allegroさて、鍵盤協奏曲で最も親しまれているNo.11 D major Hob. XVIII/11だけは1780年代に書かれており、交響曲ではNo.79~81...

  • フレット交換と弦高調整

    バロック弦楽器のフレット交換は弦高調整も伴う作業で、楽器も初期状態から変化してくる、指板のカーブ具合で、出来るだけ弾きやすく、ビリつかないように適切な径のフレットに巻き直す、このバロックギターはハイポジションを出来るだけ細く(低く)して、ローポジションに向けて太くしていく必要があった、今はちょうど良い状態、この11コースバロックluteは逆にハイポジションに向けて太くしていく必要が出てきて、昨日ようやく...

  • 絶対等級と視等級

    天文学上の決め事で、地球から10パーセク(32.616光年)の距離にその星を置いた場合の明るさを絶対等級と言う、これは星までの距離を測定した上で決まるので、距離を知ることが全ての始まりになり、星の物理的本質がわかってくる、 我々の太陽の絶対等級は4.82になり、概ね5等星くらいになる、なお、等級は1つ上がるごとに明るさは2.512倍になる、星Aが1.3等級、星Bが4.2等級の場合、(4.2-1.3)×2.512で、明るさは7.28倍の差にな...

  • 3ウェイのスコーカー

    音像を緻密に描き、オーケストラはスケール感十分に、となると、HiFi時代の本格3weyスピーカーが理想になる、良質なスコーカーがあるのがポイントで、これが音像を引き締めていたと思う、また30cm級のウーファーから直接出る低音はまさに音場の裾野を広げていた、 帯域によって適切な口径のユニットがあるというのは問答無用の強みである;これで最新の優れた音源を聴いてみたいものだが、設置環境が限られてくる;普通の住宅に置...

  • 記譜法の長所、短所

    現代の音楽の記譜法はオタマジャクシの五線譜が中心で、音程や音価など詳しく記すことができる、楽器によって便宜的に特化した書き方もあるが、音符自体は他の楽器とも共用できる書き方である、三味線譜もかつてはタブ譜方式のみだったが、今は五線譜でも書かれる、 三味線譜、昔はイロハ・・でポジションを表わしたが、今は数字が使われる、リュートのタブラチュアという記譜法も、決められた調弦上ではじめて意味を成し、使う弦...

  • 固茹でが好き

    卵料理というと、火は控えめに、ふわとろに作るのが今の主流だと思うが、筆者の子供の頃は固焼き、固茹でに馴染んでいた、昭和人の拘りかもしれない、*ただし、目玉焼きは別で、目玉焼きの黄身をトーストにつけて食べるのは美味しい、温泉卵も固茹ではあり得ない;麺つゆを適量かける、大きめの鍋に湯を沸かし、火を止めて若干水を入れ、95℃くらいにして生卵を2,3個入れて蓋をする、15分程で出来上がり、ほかは茹で卵というと固茹...

  • 音の止め方

    毎回レッスンに使っている課題曲集には短いが、技術的に意地悪な所があり、今やっているブーレー(Anon)も一見何てこたぁ無さそうな短い曲だが、ポジション移動が大きい、声部の弾き分けが難しい、など、たぶん昔も練習課題にされたものと思われる、声部の弾き分けには、鳴らすべき音は鳴らし、止めるべき音は止めて(当り前だが;)繋げる、 青ラインが上声、朱ラインがバスだが、接近音程なので上下が繋がったみたいになりやす...

  • 最高の天体ショー:『超新星』

    よく「天体ショー」と言われる、希にしか見られない事があるが、日食や月食、また空の一方向に惑星が接近して見えるというのも、その1つである、しかしこれは正確に予測されていた天体の運行で、特異な現象ではなく、とくべつ興味は湧かない;本当に見てみたいものは、1.肉眼で見える超新星爆発≪空の星が無かった所に星が輝き始め、しだいに明るくなるのである≫数十億光年以上離れた、ガンマ線バーストを放つような爆発は最高v勿論...

  • you tube:拾い歩き 1

    いつも取り上げる話題に関連してyou tubeを検索していると、目的の曲以外にも、興味深いものが見つかる、音楽史の繋がりで参考に聴きたい曲も豊富に挙がっている、また次々に良い演奏が出てきて楽しみは尽きないv 先日の秀吉が聴いた西洋音楽で挙げた、カラヴァッジョ画、『リュートを弾く若者』だが、描かれた人物はカストラート(男声ソプラノ)で、システィーナ礼拝堂聖歌隊の一員だったペドロ・モントーヤという歌手だと言わ...

  • 音源と再生機

    アナログ盤の時代はレーベルによって帯域バランスの取り方に特徴があって、D.Grammophon、EMI、PHILIPS、DECCA、RCA、CBS、など大抵はその音で区別がついた、さらに同じレーベルでも盤ごとに音質や特性の差異は大きかった;グラモフォンやアルヒーフは各パートがその位置からくっきり聞こえるが、場内の空間をあまり感じない、 DECCAは昔から場内の空間を感じさせるのが特徴で再生機はHiFiに応じるタイプが合う、CD時代に入っても...

  • 秀吉が聴いた西洋音楽の真相?

    日本の戦国武将達が聴いたと思われる西洋音楽の話で、天正遣欧使節の少年達が持ち帰って、豊臣秀吉に聴かせた曲はジョスカン・デ・プレの「千々の悲しみ」だった云々の話が、さも信憑性のある情報として、かつては広まっていたが、それはまず無いだろう、という話までは過去記事に書いた、→ 信長、秀吉も聴いた?クラシック ≪続≫ この件については日本人から見た関心事で、外国で考察された資料はない、使節の彼らがポルトガル、...

  • 瓶牛乳の飲み方

    昔のトランペット奏者の絵を見ると、左手を腰に当てている、これは単なる作法か、演奏上の理由があってか気になる^^奏者は長い音を吹くため、息を一杯に吸うと身体はのけ反りぎみになると思う、 昔は銭湯あがりに牛乳瓶のリンゴジュースを飲むのが格別だった、立った姿勢で瓶牛乳を飲もうとすると、つい左手を腰に当ててしまう、これは、身体がのけ反る姿勢を支えていると思っていたが、じつは左手が身体を前に押して、よりのけ反...

  • モダンオーケストラによるバロック

    近年では、モダンorchがバッハ、ヘンデルなどバロックを取り上げることは少なく、古楽団体にお任せ?・・といった傾向に見えるが、取り組めばピリオドスタイルの反映した美しい演奏は十分できるはず、実際、古典派の演奏では多くの指揮者、orchには現代のスタイルとして行き渡っている(一部古楽器も用いる)、 A.エストラーダ、フランクフルトRSOの演奏you tube:Haydn: Sinfonie Nr. 82 (»L'Ours«) ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ An...

  • リュート:ボウルの製作

    リュートの製作でまず大変なのが、ボディの球面(ボウル)を正確に作るところだが、you tubeでいくつか製作の様子を見ていると、各製作家それぞれに工夫をこらし、上手い加工法を編み出しているが、共通して言えるのは手早く上手く出来てしまう方法は無いという事;職人技というと、長年の『技と勘』に思いがちだが、常に頭を使わないと出来ない、木工製品で最も難しいものだろう、ボウルを構成するリブは隙間なく、段差なく順々に...

  • F.フリッチャイ:Brahms Sym No.1(1958)

    20世紀の録音には今となっては聴けないものもあるが、時代を超越して迫ってくるものがある、そんな1つ、フェレンツ・フリッチャイ指揮、北ドイツ放送SOのブラームスSym No.1、このCDをプレーヤーにセットするのは6年ぶりで、十分寝かせた再聴になる、録音年からすると、良好なステレオ録音も出ていた頃だがモノラルで構わない、trpがダイナミックレンジを超えてビリつくのが惜しいが、それが生々しさでもある、 ブラームス 交響曲...

  • 管楽器:重奏の楽しみ

    楽器と言えば撥弦楽器ばかりやってきたので、伸び伸びと旋律が歌える管楽器に憧れを持ってきた、好きなポピュラーソングでいい、ちょっとだけリコーダーを吹いた時期もあったが、上達せず;ギターだけの重奏で好きな編曲を耳コピして楽譜を用意した事もあったが・・やはり管がいい、you tube:野の咲く花のように(オカリナ演奏)Duoにしたい場合、主旋律の3度下を並行すれば簡単だが、動きの違う旋律を重ねたい^^こういう曲は素朴...

  • JWST タランチュラ星雲

    宇宙、天体に関する情報は本物であってこそ、深く興味が湧く、ある種の雑誌やTV番組、ネットで見られるサイトで科学情報もどきなのは区別したい、UFOで出てくるのは娯楽^^ 国立天文台やNASA、ESA、大学の研究サイトのみに絞って見る、またこれらの情報しか扱わない、AstroArtsは新情報を知るのに助かる、第1報はあっても情報が詳しく揃うまで掲載を遅らす事もある、こうした情報をヒントに関連する過去情報と合わせて考えるのが面...

  • W.サヴァリッシュ:J.Strauss ライヴ(1967)

    先般は1961年録音のフィリップス盤を少し取り上げたW.サヴァリッシュ、ウィーン響によるヨハン・シュトラウスだが、レア盤と言えるかもしれない、1967年のライヴ録音がORFEO盤で出ていた、orchは同じくVSO、Stadthalle Bregenz 13.August 19671967年でモノラル録音というのが珍しいが、AM放送用だろうか、ライヴらしく残響は少ないが音質は鮮明で、生々しく迫った録音である、VPOニューイヤーコンサートのライヴ盤より、ガツンと聴...

  • お値打ちな夜食とおやつ

    たとえ少量でもコンビニで買うと高いものは、スーパーに行って、セルフレジでさっと済ませるようになった^^またスーパーのかごを持って品選びするのも、出来るだけ安くて気に入る品を探す、カップ麺のコーナーでは大抵1つ、135~150円だが、このマルちゃんの天そばが108円だった、これは大きい、マルちゃんは日清よりスープの甘味が少ないのが良いし、金ちゃんヌードルはさっぱりスープで麺にコシがあって、好きだが、108円の日も...

  • アナログおやじ

    出先から急ぎで連絡が取りたいとき用に、ガラ携は軽くて電池が持って頼りになったが;一応スマホは持っている、バッグに入れているがすぐ電池切れしているので、クルマの電源アダプターは必須、 やたら料金が上がるのでGoogle検索など使わない、スマホ、PCのアプリ、複雑な家電、クルマに付いている機能など、とても全部使いこなせない、普段必要な扱い方をどうにか憶えるだけ;毎日使わないようなアプリは扱いを忘れてしまう、そ...

  • 不定型な楽器

    ヴァイオリン属やクラシックギターはどの楽器もほぼ定型で、異例なものは見当たらない、音においても、一定の共通性があり、とくに変わったものはなく、その中で善し悪しを判断する、 リュートで面白いのは、裏が球面ボディなのは共通だが、歴史的モデルはボディが細身だったり、丸っこかったり、奥行きが深い、浅い、など様々で、標準の型が決まっていないところ、ボディの形状の違いはおそらく内部での音の反射パターンがかわり...

  • J.M.クラウスの傑作選 Ⅰ

    モーツァルトの歌劇「魔笛」にある、夜の女王のアリア「復しゅうの心は地獄のように胸に燃え」は器楽的な技巧を要する歌唱法、コロラトゥーラで書かれ、最も難しい曲と言われるが、 you tube:The Magic Flute – Queen of the Night aria (Mozart; Diana Damrau, The Royal Opera)その上を行く難曲をJ.M.クラウスが書いている、カンタータ「春」 VB.47のアリアで、声楽のソプラノにヴァイオリン協奏曲なみの技巧を要求している、...

  • Haydn:Sym 短調の傑作 No.52&78

    現代人はハイドンほか古典派の作品をクラシックの1ジャンルとして親しんでいるし、幼少期よりTV,ラジオ等で聞こえてきたのを憶えている、古典派時代の人々にとっては現代音楽であり、新作を生で聴いていた、エステルハージ侯爵など最高の贅沢をしていたと言える、それは天にも昇るような素晴らしいものだったと想像する、エステルハージ宮、ハイドンザール数は少ないがハイドンの短調Symで、つい聴き逃しがちな傑作を拾ってみた、...

  • バロックのトリル

    多くの方は基本で習われ、周知の事と思うがあらためて、バロックの装飾であるトリルは必ず主音符の上の音(補助音:1音又は半音上)から始めるのが決まりで、「何故なのか」と言われると、この時代の美意識「上からのほうが自然で上品?」だったのかもしれない、(20世紀には常套的に主音符から弾く巨匠がいたので、その影響も広まったかも、)この譜例(ヘンデル:オルガンCon HWV294)ではA→Gと繰り返し、Fに納まる、演奏によっ...

  • バリカン付きシェーバー

    電気シェーバーといえば、長年フィリップスを使っている、トリプルの回転刃は性能が良く、非常に長持ちで充電池も殆ど劣化してこない、ブラウンに代表される往復駆動のようにうるさくないのも良い、 いつも髪は自宅で刈っていて、過去のフィリップスにはバリカンも付いていて重宝したが、何故かその後の新製品ではどれも廃止されている、made in どこそこの格安シェーバーにバリカン付きのがあった、フィリップス旧型のジェネリッ...

  • E-ELTとTMT

    次世代望遠鏡の1つ、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡はパンデミックの影響もあり、何度か予定が延期されたが、ついに運用が実現した、 次に期待しているのが地上に造られる超大型望遠鏡で、欧州超大型望遠鏡(European Extremely Large Telescope)略称は E-ELT、主鏡は798枚の鏡を合わせ、口径39.3mにもなる、E-ELT 完成予想図2014年、チリ共和国、セロ・アルマゾネスに建設が着手されており、予定どおり進めば、2025年にファー...

  • ハープ協奏曲の魅力(Händel & Mozart)

    バロック~古典派を通して、パープのための(オリジナルの)協奏曲は少ない、知っているのはヘンデルのharp協奏曲とモーツァルトのflとharpのための協奏曲だが、この2曲が傑作なのである、また使用楽器もその時代のものを使うのが一段と魅力である事が、これまた数少ない録音でわかった、古楽器harpを手がける奏者は少ないのだろうか、ヘンデルのharp協奏曲 HWV294は3つの楽章とも魅力だが、第2楽章の憂愁な気分はharpにこそ相応し...

  • 狭いところを弾く

    ピアノの白鍵の奥側は黒鍵にスペースを取られ狭くなって、指の大きな人は弾きにくい(隣の鍵まで弾いてしまう)、解決策の1つは

  • G.アントニーニ:Haydn Sym No.35&45「告別」

    ラックにある聴きたい盤を探していると「これも聴きたいな」というのが出てくる、2021年3月に記事を書いて以来、このCDが買ってあるのを忘れていた(you tubeで聴いただけだと思っていた)、アントニーニもT.ファイのときと同じで聴きたいと思う曲がリリースされたら集めている、35番、第1楽章は溌剌とした魅力で、アントニーニのまとめ方はまさに一点一画を決めた筆勢の鋭い『楷書』という感じ、内容を明確に引き出す、第2楽章は弦...

  • 昭和の菓子パン

    昔からある菓子パンも、すっかりゴージャス化しているが、昭和に親しんだ懐かしいのを思い出してみた、 メロンパン、結構好きな人が多かったようだが、べつにメロンの風味はなく、上面にカリカリした甘い層があるだけで、中はただのパン、これのどこが良いのか今もわからない;クリームパン、チョコレートパン、今はポイップクリームも一緒に入ったのがあるが、甘味と香料を加えた澱粉糊みたいなクリームが入っているだけだったが...

  • Haydn:Sym 103「太鼓連打」の名演

    ハイドンの初期以外の曲では全般に言えると思うが、長ったらしくなく

  • 冬の加湿

    長く住んでいながら、我家の構造を詳しく知らなかった;屋内はほぼ外気と遮断した気密構造で、暖房はエアコンや電気ヒーターのみで行ない、石油のストーブやファンヒーターは使えない事だけは聞いていたが、 屋内の天井裏のどこかで;常にファンが回っていて、ダクトを通して各部屋の空気を吸引している、外壁側に付いた外気取入れ口から新しい空気が入る、換気ファンスイッチ:一度もいじった事がない;通気の量はゆっくり僅かで...

  • ブラームス:Sym No.2 の名盤

    まだちょっと早いけど、春から初夏を思わせるブラームスの2番が聴きたくなる、この曲には耳から離れない好きな主題があって、時折頭に浮かんでくる、これだけでセロトニンが分泌してくるような?第1楽章は主題が出る前に低音のD-C♯-Dの動機で始まる、これは全楽章の基本動機になっている、hornによる第1主題をflが引き継ぐ、 そして「ブラームスの子守歌」が嬰ヘ短調に化した[82]からの第2主題がいい、子守歌*ここはvcがvaの上声...

  • ロベール・ド・ヴィゼの作品

    ルイ14世に仕え、ベルサイユ楽派に属するロベール・ド・ヴィゼはリュート弾きにとって重要、かつ魅力的な作曲家である(ヴァイスに負けないほど^^)、テオルボ、ギター、リュート、さらにヴィオールも弾いた、パリ楽派のスティル・ブリゼ(砕かれたスタイル)よりも、明確な美しい旋律とバスラインからなる作法で、1つの曲を別の楽器、あるいは合奏曲として共用している、 you tubeに同じプレリュードを、テオルボ、バロックlute、...

  • 裸足の演奏家

    クラシック音楽雑誌など見る方はご存じの事と思うが、筆者は知らなかった、今、ステージでもレコーディングでも、裸足で演奏する奏者がいるそうだが、ヴァイオリン、ピアノ、クラリネット、トランペットなど幅広いが2例挙げる、トランペット奏者のルシエンヌ・ルノダン・ヴァリ (リハーサルではない)you tubeはハイドン、トランペット協奏曲変ホ長調、you tube:Trumpet Concerto in E-Flat Major, Hob. VIIe:1: I. Allegro II....

  • 渦巻銀河の腕

    今回は銀河の渦を造っているアーム(腕)について、渦巻銀河を回る星々はレコード盤のように内側も外側も同じ

  • 弦楽器も打楽器?

    ティンパニの通常叩く位置を見ると、皮の中央ではなく、端に寄った所である、→YAMAHA ティンパニの叩き方この位置が倍音と余韻豊かな良い鳴り方になる、三味線やバンジョーは胴に皮が張られていて、マレットの代わりに弦が叩いているとも言える、ブリッジ(駒)は中央より端寄りにある、皮を張った弦楽器は弦の振動を音に変換する効率が高いため、音量は出るが余韻が短くなるので、端寄りが有利だろう、リュートのブリッジの取り付...

  • Beethoven:Sym No.8 の名演

    ベートーヴェンのSym No.8、初めて聴いた頃は颯爽とした始まりだが、 [28]に入ると急に肩肘張ってゴツくさくなる、そこが今一突っかかった;しかし、この変化こそがベートーヴェンで、今は最もよく聴くようになった、聴きどころが圧縮されて、展開部の盛り上げ方も見事、長~い楽章がないのも聴きやすい^^ ベートーヴェン自身も8番には愛着を持っていたらしい、まずはオットマール・スウィトナー、シュターツカペレ・ベルリンから...

  • 日本のリュート事情:今昔

    日本のリュート黎明期に作られたa社の量産タイプは今も時折ネットオークションで見かける、のちにバロックluteも出た、 情報不足でまだリュートの正しい構造もわからず作られ、いろいろ「演奏できます」って書いてあるが、鳴らない、弾きにくい、どう頑張ってもまともに使えないもので、これを初めて手にした人が「リュートってこんなものか」と思い込んじゃったら、本当の良さに触れる機会を失う事にもなりかねない?;サークルの...

  • ハイドン:Sym全集 録音史

    ハイドンのSym全集録音というのは一大プロジェクトだと思うが、なかなか完成までの道は険しいようだ;史上初の全集録音は'60年代、エルンスト・メルツェンドルファー、ウィーン室内Oだった、アメリカのマイナーレーベルだったせいか広く知られずにいたが、演奏,録音ともによく作り込まれた全集で大きな不揃い感もない、管パートが聴きやすく、obはあのウィンナobの音だ、良い意味でこの時代の息吹も感じ、後述のD.R.デイヴィス盤あ...

  • ラブルパイル小惑星

    宇宙からの脅威はいくらでもある、太陽に大きな黒点が現れた時など、巨大フレアが何時起こるかわからないし、 Wikipedia→ 太陽フレア動画地球へ衝突軌道をとる未発見の小惑星もある、過去に恐竜時代を終わらせた規模の小惑星で衝突の可能性のある軌道を持つものは、すでに無いそうだが、都市を破壊するクラスは無数にあると考えられる;you tube:ロシア・チェリャビンスク州の隕石落下映像 まとめこんなのがモスクワを直撃しても...

  • Haydn:初期Symの楽しみ

    モーツァルトもSymの作曲数は多いが、早熟で早くから書いていた結果でもある、ヤープ・テル・リンデン、Mozart Akademie AmsterdamのSym全集でひととおり全曲聴けるが・・ まだ十代の年若き頃の曲は確かに才気はあるものの、書法的に物足りず十分満足して聴けるには至らない、やはり年数をかけて得るものが必要だろう、ハイドンの

  • 昭和の観光バス

    記憶もかすかな昭和話で古すぎかな;今は体の事情で、長時間バスに乗れなくなり、観光バスには数十年ご無沙汰している、観光バスは大正14年の東京乗合自動車「ユーランバス」が始まりとされるが、路線バスも兼ねた運行だったらしい、のちに引き継いだのが「はとバス」になる、1952年の車両から展望のよい造りになっている、もちろん乗ったことはない; ウインカーはあの矢羽根式!初代コロムビアローズが歌った「東京のバスガール...

  • 古いシステムと新しい音源

    筆者の場合、本格オーディオ派とは違う指向だが、いろいろ作る自作派というほどでもない、約半分は手作り品だが、過去はメーカー品を取っ替え引っ替えしていたが、自作する人の影響でスピーカーを作り、のちに真空管パワーアンプも2つ作った、断捨離の末、今も残っているのがスピーカーで、トウィーター、ウーファー、ネットワーク回路をそれぞれ別体に分け、パーツ交換しやすくして、作ったばかりの頃はいろいろ替えて試してみた...

  • 星(天体)をどう見るか

    筆者が随分幼い頃の一番古い記憶で、親におんぶされながら、夜の暗い空にチカチカ光るものを見て、非常に不思議に思った、「なんでああいうものがあるんだろう」という感じだったか・・人の興味の対象は様々で、星を見て「綺麗だな」で終わりの人もあれば、「どれくらい遠くにあるんだ?」などと次々謎に想いをめぐらす人もある、天文学者、あるいはアマチュア観測家になるのは、幼い頃から後者なのだろう、筆者はいつも見ている『...

  • 米amazonに注文

    you tube等で聴いてぜひ欲しいと思った音源のCDは既に廃盤で、amazonと提携した中古ショップなど国内の通販で探しても無い場合が多い、あったとしてもやたら高額だったり;TOWERに「お取り寄せ」として挙がっていても、入荷せず注文キャンセルとなる事も・・;諦めかけてアメリカのamazonを見てみたら在庫があり、ほか安い中古ショップの在庫も連なっていた、さすがあちらは広域なせいか、マイナー盤でも中古品が豊富なようだ、 ...

  • Haydn:Sym 101「時計」の名演

    よく、「クラシックは何を聴いても同じに聞こえる」と言って関心を持てない人もあるが、ある意味、演奏がそうさせてきた部分もあるかもしれない、誰の作品であろうと同じようなorch規模で、画一化されたような演奏スタイルであれば、そうなるかも?人も同じような厚化粧をすると素顔がわからないのと同じ; クラシックビギナーの頃、ハイドンのSymで最初に買ったLPは101番「時計」で、テレフンケンの兼価盤で、ヨゼフ・カイルベル...

  • Bach:ブランデンブルクCon No.2の名演

    イタリアのA.コレッリの曲を聴くと、人間臭さがなく天使が作ったような、純粋な美を感じる、大バッハの曲には、生命感があり、大人も子供も関係なく、惹き付ける絶対的な何かがあると思っていた、多声で書かれた曲はどのパートもねちねちと動きまわる、これも万物を作った神の御業のような、また、クラシック聴き始めの頃を思い出すと、たまたまラジオを聴いていて、まさに上述のように惹き付けられる曲が流れた、「バッハのブラン...

  • ハッブルとウェッブの画像

    我々太陽系は天の川銀河の中でも星や星雲の少ない過疎地にある、よって遠方の宇宙まで見渡しが良く、天体観測には適した場所である^^ HSTが撮影して以来、宇宙絶景の1つとなった、M16:わし星雲(へび座 6500光年)の中にある「創造の柱」と呼ばれるガスの密集した領域をJWSTが高精細に捉えた、赤外線撮像なので色彩は補正してある、わし星雲全体の大きさは概ね40光年、「創造の柱」の部分はその1/3くらいのスケールだろうか、こ...

  • J.シュトラウス:作品集の名演

    クラシックのビギナーだった頃は、聴き憶えの好きな曲があっても曲名、作曲家ともわからない状態で苦心したが、その1つがヨハン・シュトラウスの「皇帝円舞曲」だった、今もワルツ王の曲が時折聴きたくなる、これほど親しみ易く飽きることのない要素は何なのか不思議に思う; *you tubeは音量差ありまずはF.フリッチャイ指揮で喜歌劇「こうもり」序曲、1961年、DGの好録音である、F.フリッチャイ:ベルリンRSOyou tube:J. Straus...

  • 寒さ対策

    この冬一番の寒気に覆われ、危険な寒さと言える、暖房の効いた場所と寒い場所との温度差に注意、急な血圧上昇が起きる、 今朝の積雪はうっすら程度だったが寒い、エアコンで暖房しても、はじめは天井のほうに温まった空気が昇るので足元は寒い、コタツも補助的に使えばよいと思う、入りっぱなしはいけない;浴室の扉も開けて事前に暖房の空気が行くようにしている、風呂の湯は熱すぎないように、外出のときは防寒着+マフラーで首...

  • バロックの楽しみ:通奏低音

    バロックのソロと通奏低音のためのソナタ、あるいは合奏曲を見てみると、原曲の低音パートはバス旋律に和声を示す数字が付されている、数字の書き方には一通り約束があり、バス音に対し、何度の音が乗っかるかを示す、3度5度が乗る場合、何も書かない、3度6度が乗る場合、6とだけ書く、七の和音では 3,(5),7度が乗って、7とのみ書かれる・・など省略が慣例化している、チェロなどバス楽器旋律はバスラインのみ弾くが、和音楽器は...

  • 不具合の原因を探る

    パソコンの事は本当にわからない、最近ネットに突然繋がらなくなり、一旦そうなると復帰しない、 HDDもだいぶ年数が経ったし、ルーターなど接続機の劣化も疑わしい、また電源ユニットの劣化でも動作不具合が起きる、まず、全ての機器の電源を落とし、コンセントも一旦抜いて再度立ち上げると復帰するが、時間が経つとまた接続不能になる、次にPC本体のみ、ルーターのみ、と単独に電源を外して立ち上げてみた、PCのみの場合は依然...

  • Brahms:悲劇的序曲の名演

    「悲劇的序曲」と「大学祝典序曲」は陰と陽の関係で対をなす、ブラームスの管弦楽の魅力が単一楽章に納まった充実作品となる、これも様々聴いてきた、 始めにウォルフガング・サヴァリッシュ指揮、LPO 1990年手持ちのCDでは特に好きな演奏、快速ぎみでサヴァリッシュらしいキビキビした切れ味、折り目の整った感覚がよく表れ惹き付ける、*you tubeは各々音量差ありyou tube:Tragic Overture, Op. 81カール・シューリヒト指揮、...

  • 初期宇宙の棒渦巻銀河

    数千億個の星が円盤状に集まっている渦巻銀河で、唯一肉眼で見られるのが、天の川銀河の隣、アンドロメダ銀河(約250万光年)であるが、大型望遠鏡が造られ、渦巻状の銀河は多数ある事がわかってきた、ほかに楕円銀河とされるものもあり、E.ハッブルにより銀河形状の各タイプが分類されている、 昔から不思議に思っていたのが、棒渦巻銀河と呼ばれる、バルジを中心に棒構造があり、その先から渦巻きになっている銀河で、何故こん...

  • 正しい日本語と適切な言葉

    明治、大正の文豪が書いた文章は正しく表現が深く、ほか文筆を仕事とする人々も正しい最適な言葉で表現してきた、一般の人々さえ当り前だったと思う、文章は人の品格を表わすと言える。現在はやたら言葉の乱れが目につく、変な言葉がネットに溢れ、それで通用する世の中のせいか、折角ネットに辞書サイトがあるのに確かめていない; 例えばこの看板のような屋外の表示物などにも日本語が成り立っていないものがある、大抵の人は変...

  • Vivaldi:「四季」の名演

    今さら、というタイトルだが、この曲の演奏は数が多すぎてどれが一番などと決められない;代表例を拾う事にした、まず、日本では昭和の頃からヴィヴァルディ「四季」演奏の代表格のように人気だったイ・ムジチ合奏団、you tubeではマルコ・フィオリーニがコンサートマスターに就任した最新盤が挙がっている、 you tube:Vivaldi: The Four Seasons, Violin Concerto No. 1 in E Major, RV 269

  • 電気楽器の進化

    デジタルピアノの先駆けはヤマハのクラビノーバだっただろうか?鍵盤の手応えは本物に近づけてあり、ハンマーが弦を叩いたコツンとくる感触まではないが、弾く強さによって圧電素子が起こす電流の強さを変え、強弱表現も自然にできる、 本物のピアノからサンプリングした音が出る、電気式の楽器もここまで進化したかと思った、断然の強みは調律が要らない事!you tube:ヤマハクラビノーバCLP-785B新機能のご紹介新機種は昔のフォ...

  • 多感様式:フルート協奏曲の名演

    モーツァルトのフルート協奏曲も当時の楽器である、フラウト・トラヴェルソで演奏した録音はそんなに多くはない、手持ちのCDでは、B.クイケン、有田正広、管きよみの3つのみ、you tubeにも数多くはない、モダンフルートに対し構造が簡単な分、クロスフィンガリングを多用し、難しいと聞く、クラシック鑑賞歴の中でバロックからギャラントな時代に移った頃、ドイツに起きた楽派の1つと言うべきか、『多感様式』というのは衝撃的だっ...

  • 落語:三つ巴演芸会

    拙宅から木曽川を渡ってすぐの所に愛知県の扶桑文化会館がある、ここのホールは多目的だが、基本構造が歌舞伎向けに造られており、客席を一部外して花道を設置できる、能・狂言舞台も設置しやすい、桟敷席もあり雰囲気もそれらしく、よそにはない気の利いたホールである、 客席は1席とばしで座るが、今は歌舞伎以外の上演でも花道はそのままにしてある、このほうがソーシャルディスタンスの足しになるってんで、なお、アコーステ...

  • 軽針圧、重針圧

    またアナログ盤再生の話で恐縮;昭和の簡易なレコードプレーヤーはアームの重さがそのまま針圧になっていた、 盤の埃を取り去る十分なクリーナー製品もなかった、そりゃあ盤も針もすぐに摩耗するだろう、愛聴盤を「擦り切れるほど聴いた」というのはこの時代の話しで、今の合格レベルの装置で適切に扱えば盤も針も非常に長持ちする、カートリッジにはそれぞれ最適な針圧が指定されていて、そのとおりに設定すればよい、くらいしか...

  • Haydn Sym No.88の名演

    ハイドンのSymは1曲ごとに特徴を持たせ、あれこれ盛り込み過ぎず、的を絞った作法が良いと思うが、No.88にはハイドンの達筆が冴え、華があり、昔からよく演奏される、 第1楽章には先日のモーツァルト Sym No.39と同じく、付点リズムのあるフランス風序曲的な序奏がある、近年の演奏は付点をより引き延ばし後を詰める、続く主部は充実しているがtrp、timpが用いられず軽快にまとめられている、*なお、この主部はアウフタクトで始...

  • 初期宇宙の年老いた渦巻銀河

    ご存じのように、宇宙は遠くを見るほど過去の姿を見ることになる、初期宇宙の様子を知るには遠い距離を見ればよい、HSTを継ぐJWSTによってより詳細に観測出来るようになった、宇宙初期の銀河は生まれたての青い星が小規模に集まった不規則型銀河が多く(観測上は赤方偏移で波長が伸びて赤く見えるが、それを色補正すると青くなる)、それらが小規模銀河が合体して成長し、近傍宇宙(最近の宇宙)に見られるような大規模な渦巻き銀...

  • バロックlute 『5コース』の響き

    リュートを始めた頃は、弦の選択肢はギター弦と同質のナイロン弦と金属巻き弦しかなかった、4コースから巻き弦で「ピラミッドの905」と憶えている、今思えばギラギラの音で味わいもへったくれもなかった; やがてフロロカーボンの釣り糸が出だして、4コースをそれに替えた、またAquilaから巻き弦でもギラつかないタイプ

  • Mozart Sym No.39の名演

    No.39はモーツァルトのSymの中で特に好きな曲になるが、再掲も入れて書いてみる、冒頭に付点リズムを持つ序奏がある、古典派の頃もフランス序曲の趣味が続いていて、ここではグラーヴェのように付点が強調される、グラーヴェは「重々しく」と訳されるが物理的にそうではなく、荘重で気高い気分、という事で軽やかさや切れ味があってもよい、 カール・ベームの頃は重厚にゆったり、というのが常套だった、[2]の下降パッセージもそ...

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