詩を主にブログに載せております 日々の心の出来事や自然の感じた事を 拙い言葉で綴っております
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山桜 誰に見せるか 晴れ姿 写真は無料素材の借り物です
寂しさを 散り行く桜(はな)に 重ねおり イラストは無料素材の借り物です
さらさらと 若葉が綴る 風の詩 イラストは無料素材の借り物です
あるじ無き 廃屋に咲く 老い桜 イラストは無料素材の借り物です
春風に 錨をあげる 葉舟かな イラストは借り物です
そうして おまえは いつも 臆することもなく 哀しみを打ち砕き 震えるほどの色香で 私の心を鷲掴みにするのか 麗しき少女の恥じらいのように 笑顔の下に 艶やかな心を隠して 生れたての柔肌を光に晒し そよぐ風に華奢な指を絡ませ まばゆい季節を駆け抜けていく 目覚めたばかりの若...
朝空けが優しかったので 風がひらひら笑っていた 嬉しくなって 思わず 通り過ぎる風を手バサミで ちょきんと切ってみた 切り口から 勢いよく 冬が溶け出した 零れ落ちては 枯草の上で きらきらと光っている 土の中では 寝起きた春の子供たちが 耳をダンボにして 外の気配を覗って...
アンダンテの調べに乗って 春はやって来る 新調したタクトを斜に構え 風が雲を自由に操る 優しさを溶かしては 綿飴の様な雲が ふわふわと踊り出す 誘われて タンポポの綿毛まで 青い空をめがけて飛び始めた さらさらと そよぐリーフペンで 透明なノートに書き込まれて行く 季節の音...
春雨や 木の芽草の芽 ずんずんと イラストは無料素材の借り物です
真っ青なクレヨンで 描いた様な青い空 出来立ての 湯気の出そうな ほかほかの雲 重い布団を跳ね除けて 起きて来た眠気まなこの蕗の薹 隣では 土筆の子供が笑ってる 風が優しさを溶かしては 春の香りを届けている 春と言うのは 辺り一面 私の心を嬉しがらせている イラストは...
廃駅の ノートに滲む 桜雨 イラストは無料素材の借り物です
水色の風が優しく吹く朝 真新しいランドセルを背負った子らが 通学して行く 生れて初めて与えられた 試練のような顔をして 上級生の後を歩いている でも その後ろ姿には 一片の悲壮感も寂しさも無い むしろ 重たい希望を背をって歩く先に 透明な未来が輝いて見えた 人は出会いと別れ...
高い塀の上 黒い猫が一匹 足をだらりとさせ 風の布団でひと休み 丸い顔 細い目 まるでゼンマイ仕掛けの目覚まし時計 3時45分で 目を閉じたままの猫がいる 何度 呼びかけても 知らんふり 平然と 表情ひとつ変えず澄ましている でも いくら猫ふりをしても ぴんと立ったお前の...
廃駅に 春を知らせる 老い桜 イラストは無料素材の借り物です
散り際の 美学を記す 桜かな イラストは無料素材の借り物です
親しい友人が亡くなった 享年82歳 入院数日で生涯を閉じてしまった もうこの世には未練はないと言わんばかりに それじゃ ごきげんようと さっさと逝ってしまった 残された者だけが右往左往して 何時までも寂しがっている 人はおぎゃーと生まれても 社会の中で共生する事を覚えると ...
世の常と 思えど寂し 散る桜 イラストは無料素材の借り物です
みちのべの 寂しき待ち人よ 寒しい道しるべよ 遥か遠くを見つめ 風の音色に耳を傾け 誰を待っているのか 華奢な手を広げ 重たい悲しみに耐え 静けさが打ち寄せる 時間の海に 錨を沈めたまま やがて 儚く 風に散る事を知りながら 帰った人が 道に迷わぬようにと 白い目印を沢山つ...
夢風に 流れたゆとう 花筏(はないかだ) イラストは無料素材の借り物です
春風や 心に膨らむ 笑顔の芽 イラストは無料素材の借り物です
髪を切り 春と言う名の バスに乗る イラストは無料素材の借り物です
スラスラと 春が佇む 八百屋かな 無料素材の借り物です
春風や 手櫛のように 髪を梳き イラストは無料素材の借り物です
風の瀬に 踊る 笛の音 春祭り イラストは無料素材の借り物です
春満ちて 濃きも淡きも 溢れおり イラストは無料素材の借り物です
潔し 髪を切る事 桜の如し イラストは無料素材の借り物です
山路来て 独り占めする 里の春 イラストは無料素材の借り物です
廃駅に 誰を待つのか 老い桜 イラストは無料素材の借り物です
春満ちて 小径は草の 縄張りに イラストは無料素材の借り物です
優しさを 散りばめており 春の路 イラストは借り物です
春は 大忙しの花屋さん 次々と入荷する 色とりどりの花々 軒先に並んだ どんな香水にも負けない 花束の数々 そばに添えられた 一枚のメモ書き この一束で 幸せになれます 大事な人の心を 虜にしませんか 私にも一束下さい 思わず 口に出してしまった 優しさが 笑顔の中に広がり...
真っ青な クレヨンで描いた様な青い空 出来立ての湯気の出そうな ほかほかの白い雲 重い布団を跳ね除けて起きて来た 眠気まなこの蕗の薹 隣では 名も無い花が笑ってる 春と言うのは 辺り一面 やたらと 私の心を嬉しがらせる イラストは無料素材の借り物です
花の香りが溶けて行く午後 風は時折り 雲の頬を撫でて行く 少女の後れ毛を手櫛のように梳いて行く そして 何時の間にか 私の心の中まで 優しさを届けている イラストは知り合いからの借り物です
静かな 夜の底に しみこむように 涙の雫が落ちて行く 涙の元栓を締めるのは 口で言うほど簡単ではない イラストは無料素材の借り物です
雨がものを言う日には私は貝になる 静寂が饒舌になると心は遠くなる 煌びやかな言葉も 浮かれた想いも 笑顔でさえ 胸に仕舞って じっと雨を見ている 一粒は一粒と重なり溶け合い 一粒は一粒と寂しく別れ 地面までの儚い距離を 落ちては消える虚しい命 雨は何を思っているのだろうか ...
さっぱりと 散髪を終えた街路樹が 静かに春をを待っている 3月のカレンダーの中で 春と言う文字が眩しく踊る 襟元を抜ける風は まだ冷たいけれど 彼方此方に 春の始まりを探してしまう 私がいる 先日の雪で 白い帽子を被った桜の蕾も この暖かな日和りで 少し膨らんだ気がする 薄...
あの人はもういない 水色の風が吹いて 優しさが香り立つ 爽やかな朝日の中 切れ長の澄んだ瞳をした まるで 初々しい乙女の化身 不安と期待の狭間で 揺れる心を 微笑みに隠したまま 流した涙は 枝先の蕾に残し 溢れ出す想いは 若草の朝露に託し 生れたての光の中に 暖かさを置いて...
放り投げた笑顔が ひかりに溶けだした午後 潤んだ風が 頑なな心をくすぐっている じっと 握り締めていた小さな拳が やさしく やさしく 解けていく 中から 生れたての 白い花が飛び出して来た 青い空の襟元に ちりばめられては 咲き零れて行く 稚拙な手を揺らしては 南風に 春を...
固く結ばれていた 冬の結び目が するすると解けていく 中から 拙な春が飛び出して来た 母の手櫛のように 風が心を梳いていく ふわっと舞い上がる 軽やかな想い 春の潤んだひかりを受けて 笑顔を見せ始めた花たち 暖かさに誘われて 余所行きの顔をした風が 忙しそうに お花畑の上を...
光の妖精が ミシミシと氷を割り始めた 氷の下で 薄目をあけた花の子供たちが 覗いている 軽やかな足音を靡かせ もうじき もうじき あいつが あいつがやって来る イラストは無料素材の借り物です
みちのべの 寂しき待ち人よ 寒しい道しるべよ 遥か遠くを見つめ 風の音色に耳を傾け 誰を待っているのか 華奢な手を広げ 重たい悲しみに耐え 静けさが打ち寄せる 時間の海に錨を沈めたまま やがて 儚く 風に散る事を知りながら 帰った人が道に迷わぬようにと 白い目印を沢山つけて...
地球がぶるぶるっと震え 夜が石の峠を越えると 風は鬼になる 風は 空気の襞(ひだ)を刻んでは 爪を研ぎ ひゅうひゅうと音を出して 荒れ狂う 森の中を 縦横無尽に駆け巡り もう誰にも止められない 音を立てる度に 痩せた裸木はギィーギィーと悲鳴を上げ 氷の溜息を吐く 冷たさを抱...
公園の小さな池の波紋がきらきらと眩しく光っている 少し前の季節と違う太陽が優しく微笑む 首をすくめる事が多かったアヒル達も元気に泳ぎ始めている 池に斜めに生え出している年代物のソメイヨシノも少し膨らんだ気がする じっと耐えていた小さな生き物たちも、眠りから覚め、生きている存...
願い事が叶うかのように 花瓶の花がそっと咲いた 冷たい部屋の中に 春の香りを運んでいる まだ2月だと言うのに 家の中は満開の春 嬉しい香りに あわてんぼうの心の蕾も 綻びそうだ 窓の外は冷たい風が吹いている でも 綻びかけた冬は もうこんな所から始まっている 静けさの中にき...
心の蛇口から 涙の雫が漏れている 真夜中に聴こえる雫の音は 耳障りで とても眠れやしない 何度も元栓を 締め直して見たけれど なかなか止まらない 擦り切れた心の蛇口は 簡単には直せない でも 時々「大丈夫だから」の 誰かのひと言で ぴたりと止る事がある イラストは無料素材の...
張り詰めた風船の針穴から 空気が漏れるように 無理し過ぎると 弱い所から綻びが生まれる 小さな綻びも やがて 大きな綻びに変わる だから 毎日呼吸をするように 肩ひじ張らず 欲張らず 心のままに 気のままに 歩いて行けたら きっと 嬉しいね イラストは借り物です
心が 寒い日には 陽だまりのような 言葉を 探していたい 貧しい心に 明るく 咲き出すような 小さな笑顔を 飾ってみたい 春を待つ 無邪気な童女のように 夢見る瞳で 明日を見つめていたい イラストは無料素材の借り物です
朝空けが優しかったので 風がひらひら笑っていた 嬉しくなって 思わず 通り過ぎる風を手バサミで ちょきんと切ってみた 切り口から 勢いよく 冬が溶け出した 零れ落ちては 枯れ葉の上で きらきらと光っている 土の中では 寝飽きた春の子供たちが 耳をダンボにして 外の気配を感じ...
昨日笑っていた朝も 今日はまた別の顔をしている 泣いていた朝が 有るかと思えば とても上機嫌な朝もある 気分屋だなんて言葉だけで 片づける事は出来ない ありきたりの朝なんて 一日だって無いのだから 今朝だって 驚いて朝を見つめていたい もう 同じ時が無いように 同じ朝は 二...
身震いした夜を 一枚めくると 悴んんだ朝が生まれた 北風がにやりと笑いだす 木像になった木々は 冬の洗礼を受ける 風鳴りが森の奥まで 手を伸ばすと ギィーギィーと悲鳴をあげる 冬の空を劈(つんざ)いて 奈落の底から湧き上がる叫びだ 比べると とても恥ずかしい ぬくぬくと生き...
あわてんぼうの春が 飛び出しそうな暖かな日 陽だまりで遊ぶ 優しい光 手にのせて 心にのせて 笑顔にのせた 時折りの悪戯な風に 驚いたり たじろいだり 綻びかけた梅の枝先で 恐る恐る また 遊んでる ここだけは すらすらと芽吹きの春が 佇んでいる ...
微笑みも凍りそうな季節 北風が縦横無尽に森を駆け巡る 時々 ぴゅうぴゅうと 音を出して寒さを強調している でも 何故 風は音を出せるか知っていますか 大きな声では言えませんが 風は 自分一人では音を出せないのです ほら 「風」という字を じっと見つめて下さい 中に ベレー帽...
ぽろんと ひとつ 寂しさを鳴らすと 枯れた冬の音がした 悴んだ心を 温める術は何も無く 言葉を振るわす感情も何処にもない 音を立てて吹く風は まだ冷たいけれど 落とす涙に理由(わけ)があるように 風にだって吹く意味があるはず 無言のまま 寂しさを抱きしめ 孤独と向き合い ず...
冬枯れた空は何も伝えられず 言葉を失くした季節は 哀しみを冷たさに落とすだけ 風のバイオリンは 街路樹の残り葉を震わせ 寂しさを増幅させては ささくれた音色を響かせている 波立つ寒さの中で 樹々は命を調節し覚悟を深め ひたすら寒風に祈りを捧げて 時の冬越えを待つ 悴んだ私に...
風の箒で 掃いたばかりなので 今朝は空がとても青い 澄んだ想いの先で 心が伸びを始めた 水仙が顔を揺らせて こっちを見てる 蠟梅が辺り一面に 香水を振り撒いている 風の配達員が 花の便りを配り始めたら 待ち望んだ あの人がやってくる 産経新聞「朝の詩2023年3月 月間賞...
いちんち いちんち 膨らんで行く 花の芽 中で 寝飽きた花の子供たちが 薄目をあけて 「もういいかい」を 繰り返している イラストは借り物です
空にぶら下がった ちゅうぶらりんの真昼の月は 透かし絵みたいで頼りない 風がクシャミしても 太陽の吐息がかかっても 落ちそうで見てられない 夜更かしが過ぎたのか はたまた 夜の踊り子にフラれたのか 定かではないが 絵に描いた溜息か 水に浮かべたオブラートみたいで 今にも溶け...
深々と 寂しさが迷い込む 秋の終わり 愁いを帯びた想いは 孤独の中に埋没し 微笑みを無くした寒空は 風に沈黙を歌うだけ 折り重なった哀しみが深くなる 場末の吹き溜まり 誰かの落とす 一粒の涙の音さえ 聴こえて来そうだ 貧しくなった私は 痩せ細った言葉を吐き出しては 寒色に染...
きら星が落とす 涙一粒ほどの小さな私 そんな小さな 命だけれど 泣いて 笑って 躓いて 心が折れて また泣いて それでも 泣き顔を洗い流した明日には 雨後の空のように ケロリと笑う 哀しい事もあるけれど ケロリンとまた笑う イラスト...
張り詰めた風船の針穴から 空気が漏れるように 無理し過ぎると 弱い所から 綻びが生まれる 小さな綻びも 大きな綻びに変わる だから 毎日 呼吸をするように 肩ひじ張らず 欲張らず 心のままに 気のままに 歩いて行けたら きっと 嬉しいね ...
かって憧れた街は 思い描いた未来図には程遠く そこはまるで鉛色の海 人波は何時も高く 険しい 泳ぐ人はみな無口で 何事にも無関心 透明な未来は 何時だって目の前に 平等に開かれていたはずなのに 荒波に揉まれ 道に迷い 夢に破れ 疲れ果て いまや 無機質な巨大な水槽で 飼い慣...
ああ 遥か遠く流れゆく者よ 旅人よ お前の行く先に幸せはあるか 旅の途中で微笑みに出会えるか ある時は 邪な風に翻弄され また ある時は気分屋の雨に絆されて 色を変え姿を変えて流れゆく者よ 「私の本当の故郷は何処」なんて 聞かないで 青く高く広がる空の牧場で 無数の羊がのん...
絹のような音を並べ 空の川をさらさらと流れて行く
花のような言葉をあげる だから 気付いて 散る前に 人知れず・・・ イラストは借り物です
つまらないから涙を流している 草笛を吹いては故郷を想う 通い慣れた道を歩いてはいにしえを回顧する すでに 夢も涙も涸れ果て 夜道の先に小さく光るのは絶望なのか希望なのか 予見する力もあるはずもなく じっとしていると 縮こまっていると 虚しさが震え出す だから 私は歩く ひた...
胸のポケットから 星型の涙を取り出して 群青色の空に 幾つも幾つも それを散りばめて見た 夜になると それは いっせいに光り出す それは 哀しみの深さによっても 光り方が変わる それは 孤独な人にしか見えない 寂しい星 涙星 明日の朝には消えてしまう 一夜の夢の光 さあ 寂...
この朝の一面に広がる 厳しいまでの冷たさは 全ての温もりを奪い去って行く 目と口と鼻から 毛穴の一本一本から 億千万の細胞の一個一個から 私の拠りどころを 吸血鬼のように吸い取って行く バリバリと音を立て 新調した微笑みの外套までも 臆面もなく奪い去って行く 残されたのは ...
空が 太陽に失恋した日 一日中 しくしく泣いていた イラストは借り物です
風が クシャミをしたら 月が 黒い雲の子を産んだよ イラストは借り物です
銀色に縁取られた はがきが一枚 空から届いた たった二行 「今日は太陽は休みます 悪しからず」と書いてある どんよりと 垂れ込めた雲は 私の肩に圧し掛かり 行き場を失くした 名も無いもの達の 重たい溜息が 今にも聴こえて来そうだ 独り善がりの風は 寒さ凌ぎに 冷たい口笛を吹...
少し せっかちで あわてんぼうだけど すらりとした長身の僕 見るからに どっしりと落着いた 背は低いけど コケティッシュな可愛い君 僕たちは 何時も すれ違いの恋を楽しんでいる 約束の時間には 必ず会えるけど すぐに また離れ離れ 瞬きする間に 離れてしまう 一瞬の恋 ウイ...
手を握り 二つの愛を 握りおり イラストは借り物です
悴んんだ想いが迷い込む 白い季節の入り口で 冬枯れた空は 脈絡もなく 黙々と 鉛色の雲で機を織る 風は 空気の襞を千切っては 冷たさを研ぎ 目当てのない寂しさを 刻んでいる 何度揺すっても 冷え切った心からは 柔らかい笑顔など 零れ落ちる筈も無く 朽ちかけた今日を 振り返っ...
朝はまだ白い手袋をはずさない 空はきりりと切れ長の澄んだ瞳 雲はドレスアップして何処かへお出かけ 風は不機嫌そうに足早に立ち去って行く 遠くの山々は氷のような厳しい顔 私は陽だまりで膨らんだ猫のように 首をすくめてもさっとしている
ため息のかわりに白い花を咲かせた 微笑みの代わりに赤い花を咲かせた 心に 寒さも 弱さも 隠して きりりと咲いている
冬の森の入り口で 空を仰ぐ 痩せ細った裸木を 見ていたら その健気な逞しさに 着膨れした私は 前を通るのが恥ずかしくなった
氷の張ったバケツで 蝋梅の花が 息を吐くように花を付けていた その凛々しい逞しさに 私はひしひしと息遣いを感じた
寂しさを 打ち消すように 梅は咲き
枯れ葉ではなく 震えているのは私の心 寒空の下 光を忘れた 薄っぺらい月が浮かぶ午後 しんしんんと 冷たさを刻んで風が吹く 冷え切った胸にともる灯は 何処にもなく 悴んだ切なさが無機質な空に溶けて行く ひゅるひゅると 失くしたはずの寂しさを 風が拾い ぶるぶると 忘れたはず...
泳ぐ凧 空への想い 繋いでる イラストは借り物です
新年明けましておめでとうございます 新年早々、大きな地震に遭われた地域の方にはお見舞い申し上げます 早く、復旧される事を願っております 拙いブログにお立ち寄り頂いております皆様には今年一年が安らかな 年になります事をお祈り申し上げます そして、世界中で苦しんでおられる人...
冬晴れや 陽の有難さ 身に沁みて
夜の夢 降り注ぐ満天の星 不揃いの夢は夜開く 灯りの下 希望の星に 抱きしめて生きよう 何度でも 覚めない夢なら
ぎゅっと 結ばれていた 心の結び目が やさしく やさしく 解けていく
寂しさの中を そっと 覗いたら 涙になる前の哀しみが じっと 座っていた
太陽が 照らすことを 止めないように 鳥が 鳴く事を 諦めないように 花が 咲く事を 惜しまないように 忘れないでいよう 微笑む事を 私も・・・
哀しみを 洗い流した後の 君の瞳のように 虹の中に咲いた 七色の微笑みのように 明日への希望を 胸いっぱいに膨らませ 雨上がりの空は うっとりと輝いている
冬の陽を 懐に入れ えびす顔
冬は鏡が大好き 新しい鏡を見つけると 是が非でも欲しくなる だから 何時の間にか 部屋に入りきらないほど 持つようになってしまった 一日に 何度も お気に入りの鏡を選んでは うっとりと自分に見惚れて ため息 吐息 右側のポーズがいいかな うーん 左側かな やっぱり正面が一番...
深々と 冷たさが迷い込む 冬の森は 朴訥としてとても寡黙だ もう 落とす涙も無くなった裸木は 寂しさも悲しみも静けさに隠し 覚悟を深めて行く あの輝いだ日々など 微塵の欠片も無い 目の前に居るのは 身を削り心を無にして 孤独と向き合う まるで 阿闍梨をめざす修行僧 あるいわ...
風船は 空に浮かんだ 私の心 憧れを追いかけて 一目散に舞い上がるけど 心変わりして落ちて来る 雨の針が刺さっても 太陽の吐息がかかっても すぐに萎んで夢の藻屑 膨らんだ 小さな宇宙で いつも 希望と失望が 綱引きをしている 朝日新聞 ローカル版 令和5年12月22日 掲載
おととい流した誰かの哀しみ 昨日生まれた星となる きのう流したあなたの涙 今日生まれた星となる 夜の海に浮かぶ綺羅星は とても美しいけど何処か切ない とても輝いているけど 何処か寂しい 夜の星は 何時か 何処かで 掴めなかった夢の形 何時か 何処かで 消えてしまった過去の輝...
ひかる 一粒の涙 震える 一滴の哀しみ 置き去りにされた 一つの想い どれも 割れた 幸せの欠片で出来ている
雨宿り してみようかな あの胸に 傘も持たずに 愛だけ携えて
心が 貧しい日には どんなに 楽しそうな鉛筆で書いても 指の先からは 哀しい文字しか踊り出さない 心が 重たい日には どれほど 素敵な絵の具を使っても 筆の先からは 哀しい色しか出てこない
悴んだ想いが迷い込む 白い季節の入り口で 冬枯れた空は 脈絡もなく 黙々と 鉛色の雲で機を織る 風は 空気の襞を千切っては 冷たさを研ぎ 目当てのない寂しさを 刻んでいる 何度揺すっても 冷え切った心からは 柔らかい笑顔など 零れ落ちる筈も無く 朽ちかけた今日を 振り返って...
あの頃のように 夕陽の中で 黒い顔をして なーんにも考えないで ころころと 笑っていたい
傷口に 触れるような言葉を 投げたのは 思慮深さに欠けた私でした でも それ以来 どうしても 刺すような痛みが治まらない 胸の奥の
優しさって何だろう 優しさって 本当は涼風みたいなもの 見えないけれど 無口だけれど 祈るような 慎ましい思いで そっと 心に触れている
そっと重ねた手のひらに 忘れていたあの日の柔らかな温もりが こぼれ始めると 寂しくなっていた 私の心が歩き始めた 哀しくて 泣き 哀しくて 笑い 嬉しくて 泣き 嬉しくて 笑う ひとつひとつが 私 ひとつひとつが 生きている証 そう 命の証し 生きている私だから ひとつ ひ...
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