スパー石は、高温の玄武岩質マグマが、石灰岩と反応した場合にできる高温スカルン鉱物です。 高温スカルン鉱床は、世界的にも少なく、産地は余りありません。 日本では、岡山県と広島県の地域などで見られますが、現在は入山が禁止されていて、採集はできません。 スパー石は、ケイ酸塩鉱物で化学組成はCa₅(SiO₄)₂(CO₃)です。 炭酸塩鉱物でもあり、塩酸に溶けて発泡します。 結晶系は単斜晶で、粒状、塊状で産します。 モース硬度は5、色は灰、灰白、ライラック色で、ガラス光沢があります。 稀に紫色のものもあります。