自律神経失調症

「身体がだるいoきつい」身体がだるい、きついというのは、自律神経の慢性的な機能低下と肝機能の低下が原因である交感神経緊張から生じる肝機能の低下は、GOT、GPTは正常範囲がほとんどである。このことは後で詳しく述べることにする。四十二歳の主婦。身体がだるい、すぐに疲れる、たちくらみ、身体が動かない、精神が不安定で物事にこだわりすぎて取り越し苦労をする、頭の回転が悪くてさえない、自己主張ができないと訴えて来られた。九月十八日の十回目の治療で、すぐに体重が多少増えてきて、よく眠れるようになった。「食事の仕方や日常生活での養生方法など指導どおり行っています」といわれた。このように指示されたとおりに生活方法の改善をしていけば回復も早い。十月二十七日、それまで勤ずんでいた皮膚の色が自くなってきていた。これは肝臓と副腎...自律神経失調症

自律神経失調症

「便秘・下痢」人間の体の構造を簡単に図式化すると、頭部の日から回腔・気管・食道・胃・大腸・小腸・直腸・肛門と長く伸びた筒状のパイプにたとえることができる。このさまざまなパイプの中間で曲折し膨らんでいる個所が、胃・大腸・小腸になっているわけである。人体を組織しているいろいろなこのパイプ系統の臓器は、それらを取り巻いている筋肉の収縮・弛緩運動によって、パイプの状態をさまざまに変化させている。これは自律神経系の交感神経と副交感神経の作用によって、いつどのように、どれだけおこなうか、食べ物の咀囁・消化状態や内臓器官のそれぞれの状態によっても違ってくるが、自律神経の働きの具合が悪くなってくると、消化物を先へ送ることができなくなってくる。また、ヽ水いこと自律神経の信号が弱いと、このパイプの一部が弛緩して、そこに消化物...自律神経失調症

自律神経失調症

「全身金縛り（全身硬直と全身の筋肉が硬直状態になって、まるで神通力によって金縛りになっているように、自分の意思では体が動かなくなってしまう状態を「金縛り」とよぶが、手や足だけの場合もあるし、体の一部や全身に硬直が及んで、身動きがまったくできないことが起こってくる。これは初期的には、局部的に引きつりや痙撃として自覚されるが、体の他の部分に特別の障害や支障が起きてこないために、放置されていることが多いものである。しかし、そのうちに、寝ていて不意に起き上がったときや、夜中に全身の筋肉が動かなくなってくることがある。われわれの筋肉には、ある過度の張り（抵抗力）があって、これは脊髄の反射回路の働きによって、脊髄の運動細胞や筋肉の筋紡錘が反応しあって、つねに一定の緊張度を保っている。この筋肉の緊張度は、大脳皮質からの...自律神経失調症

よくわかる自律神経失調症

自律神経活性療法は西洋医学の一種勝手に行うと危険患者さんは施術しているときにいろいろと自分の感じを言われるが刺激している部分によってはたいへん痛いと訴えられる場所もある。「……痛いのできっと痣（あざ）ができるものと思いこんでいましたが、わたしは女ですから首すじに痣ができると思いこわかったんですが、何ともないので安心しました。これまでにも指圧やマッサージに行ったのですが、月一や首すじが凝ったときに″つよくやってください′と頼むと、かならず翌日には揉み返しをしたり、痣が残りました。ですからこんどは不思議な気がしますね」と殆んどの方が言われる。痛いのは神経を軽く押すときで、力を入れているのではないので、痣や揉み返し的なことはまったく心配ない。一般的な指圧・マッサージをしているサウナ、個人の施術所では、健康法とし...よくわかる自律神経失調症

よくわかる自律神経失調症

自律神経活性療法は西洋医学の一種勝手に行うと危険患者さんは施術しているときにいろいろと自分の感じを言われるが刺激している部分によってはたいへん痛いと訴えられる場所もある。「……痛いのできっと痣（あざ）ができるものと思いこんでいましたが、わたしは女ですから首すじに痣ができると思いこわかったんですが、何ともないので安心しました。これまでにも指圧やマッサージに行ったのですが、月一や首すじが凝ったときに″つよくやってください′と頼むと、かならず翌日には揉み返しをしたり、痣が残りました。ですからこんどは不思議な気がしますね」と殆んどの方が言われる。痛いのは神経を軽く押すときで、力を入れているのではないので、痣や揉み返し的なことはまったく心配ない。一般的な指圧・マッサージをしているサウナ、個人の施術所では、健康法とし...よくわかる自律神経失調症

自律神経失調症

「心臓がドキドキする」われわれの心臓はいつでもドッキン、ドッキンと動いているのだが、普通の場合にはその鼓動は耳に入ってこないもので、特別に耳障りにもならないし、煩くもない筈である。しかし、その心臓の鼓動するドキドキという動悸音が煩く、また胸に響いて聞えてくるのが不安でならないと訴えられる方がおられる。人間の耳が極めて微妙な仕組みになっていることは前に説明したが、自分の必要としない音や聞こうとしない音響は、自動的に消去される構造になっている。これは必要以上に脳へ信号が入ってこないようにして、大脳皮質が疲れないように自律神経が不要な音を消去しているためである。心臓の音も外部の物音と同じで、いつも単調なリズムで聞えてくる音は特別に必要ないので聞こえない仕組みになっている。しかし、自律神経失調になると、心臓のペー...自律神経失調症

自律神経失調症

「心臓がドキドキする」われわれの心臓はいつでもドッキン、ドッキンと動いているのだが、普通の場合にはその鼓動は耳に入ってこないもので、特別に耳障りにもならないし、煩くもない筈である。しかし、その心臓の鼓動するドキドキという動悸音が煩く、また胸に響いて聞えてくるのが不安でならないと訴えられる方がおられる。人間の耳が極めて微妙な仕組みになっていることは前に説明したが、自分の必要としない音や聞こうとしない音響は、自動的に消去される構造になっている。これは必要以上に脳へ信号が入ってこないようにして、大脳皮質が疲れないように自律神経が不要な音を消去しているためである。心臓の音も外部の物音と同じで、いつも単調なリズムで聞えてくる音は特別に必要ないので聞こえない仕組みになっている。しかし、自律神経失調になると、心臓のペー...自律神経失調症

パクパク食べて糖尿病の治療

Kさんの体験Kさんが最初の治療の帰りがけに、こう聞いてこられた。「食事はなにを食べてはいけないんでしょうか。医者に言われていることを守っていれば良いのでしょうか」。「いえいえ、食事は特別に制限する必要はありません。いままで通りに食事をして下さい」。「いままで通りといいますと、つまり、家族の者と同じ物を食べてよいと言うことですか。なんら食事制限をする必要はないと言うことですか」o「でも先生、糖尿病は食事制限が重要なのでしょ」。「それは、薬物療法で治療する場合に必要なことですoわたくしのところの治療では、なんら食事制限も仕事制限も必要はありません。仕事も今まで通りできる範囲内94頁それから三日おきの治療が始まった。四回目のとき、――「なんだか最近、体が軽いんです。日覚も良いし、いつも午後になると急に、気が滅入...パクパク食べて糖尿病の治療

神経症

道を行く人が自分の悪口をいう「……先生、わたしはいつも誰かに悪口をいわれているような気がするんです。道路の向う側を二、二人連れで歩いている人がみんなわたしのほうを見て、ヒソヒソと何か話しているんです。一人で歩いている人はなんともないのですが……ときどきその人達の後をソッとつけて行くんですが、何かヒソヒソ話しながら、わたしのことを嘲笑っているような気がしてならないのです――」。「あなたと顔見知りですか、その人達は？それともまったくの他人ですか？」「……全然、知らない人達です。他の学校の生徒のときもありますが、ときには会社のOLと若い男性のカップルの場合もあります――」。「あなたがまったく知らない人達では、おかしいじゃあないですか？あなたの行動について、たとえば良いこと悪いことでも、知っているわけがないでしょ...神経症

「心の病」に対する無知がもたらす弊害

「心の病」に対する無知がもたらす弊害占い、心霊業者の思うツボ前述の〃魂・霊″を利用して、商売として考えている人々もある。「心の病気」を患っている人、かかる素地をもっている人の場合、暗示にかかり易い特性を有していることは前に述べた。あなたに霊や魂が″とり憑いている″と言葉たくみに誘っては、本人の意志、意識でコントロールできない行動の原因や、異様な喋りかたになるのだと断言し、真実らしい小道具の心霊写真等を見せる。さらに言葉が荘重な響きのある職業人、人気タレントまで動員して説得にかかっている例もある。自分では″そんなことはない″と否定していても、いつのまにか″何だか、そんな気がしてきた″と自ら暗示にかかってしまうのである。自分にとり憑いて悪さをしている魂や霊をとり除くことによって、この苦しみから逃れられると、し...「心の病」に対する無知がもたらす弊害

スポーツのやりすぎ

登校拒否ケース7スポーツのやり過ぎで自律神経の機能低下を目が座った少年中学に行ったり、行かなかったりしているT君は身長百七十センチ、体重七十六キロで、誰が見ても本当に体の具合が悪いなどとは思わないだろう。親御さんも周囲の人も、学校の教師さえも怠け癖だと解釈していたとしても不思議ではない。ところがT君は「朝起きられない」「めまいがする」「一年中鼻水が出て鼻が詰まる」「気持ちが悪くて吐き気がする」「いつも疲労感があって頭痛がひどい」と訴える。こうした症状に悩まされて母親と一緒に研究所を訪ねて来られたのである。相談のときT君は黙ってじっと動かない。とくに眼球の動きが少ない。普通、まばたきは一分間に十六回くらいで、生理的に眼球を潤すために行う。この瞬きの回数が非常に少ないので「登校拒否・出勤不能」136頁富永修侃...スポーツのやりすぎ

仕事ができない・ストレス・不眠

仕事ができない・不眠他でこうした例は枚挙にいとまがない。例えば、十年間も不眠症に悩まされ、骨と皮だけに痩せ細った五十歳くらいの方の所へ出張施療に行ったことがある。この方は家は金属や家庭用品、雑貨の卸商を営んでいた。父親が創業者で、母親共々元気で、拝見したところ七十代後半から八十歳くらいらしい。非常に気丈夫な母親で、父親もしっかりしておられた。しかし、稼業を受け継いだ創業者の長男は不眠症で、まったく仕事ができない状態だった。私がうかがったときには店の全商品を処分した後で、「私の代で終わりですよ」と、趣味の庭いじりをしながら、父親は淋しい笑いを浮かべておられた。（六ケ月後息子が治った時、父親は心の安堵から生きる目的を失い一ケ月余で伏るようになり他界された。）この例でも子供は過剰な期待をかけられ、しょせんできな...仕事ができない・ストレス・不眠

めまい・メニエール

めまい・メニエール一カ月半ほど経ったとき、ご本人のO・Nさんから電話が掛ってきた。「いま、病院の中にいるのですが、どうも入院して一カ月半たっても、なかなか治りません。「どんなもんでしょうか？。先生の所でお願いできないでしょうか？」「どういう状態なのですか？」「めまいがして、クラクラするんです。それでどうもまともに歩いたり、仕事したりすることも出来ないんです。この病気特有の各種の症状を、元気のない声で訴えてこられた。「それは、以前のメニエールの再発ですよ。薬では何ともならないことが多いです。ですから一カ月半も同じ状態が続くんです。思いきってどうするか、よく考えてみてください。」と私は0・Nさんを力づけるようにお話をした。・・・17頁「そうですね。会社もあまり長く休むと信用も落ちますし、また、自分のデスクも無...めまい・メニエール

性生活

性交の健康効果次に、性交が大脳皮質にどのような働きかけをするかを考えてみたい。もちろん、大脳皮質に精子や精液、あるいは女性ホルモンがダイレクトに働きかけるわけではない。腟内からの強烈な快感刺激のインパクトが、自律神経の信号に変えられて脊髄を登っていくとき、脊髄内に分散接続されている運動性細胞や自律神経の細胞に、軸索反射や自律神経反射を起こし全細胞に刺激を与えてリフレッシュを促す。こうしてどんどん脊髄内に刺激信号が送られていって、総ての臓器が活発に活動を開始する。さらに、信号は網様体へと移行していくために大脳皮質の活動レベルが上昇し、気分が高揚して,寛容なものの考え方ができるようになる。さらに、顔の神経が緩んでにこやかになり、毛細血管が拡張して血色が良くなる。ホルモンの分泌も活発で目がうるみ、瞳孔が開いてパ...性生活

正しい日本人の性生活と悩み治療

●患者さんの本音「先生、あちらのほうも大丈夫になるでしょうか。………」あちらとは？」。「エエ、チョット言いにくいんですが、」。電話の向こうで三十六歳の主婦がそう話した。しかし、この女性は書きにくかったのか、話しにくかったのか、不感症については最後のほうであるから私の頭の中になかった。しかし、電話で話しをしてみると本当の悩みは不感症であることがはっきりと解ったのである。それで、それ以来、不感症についての考え方、それから性についての正しい知識、また、性の自宅施療の方法についていろいろと解説をしていった。また、身体的施療についても、神経として性を司どる神経は、特別にそれだけがカセットではめ込まれてるように独立しているわけではない。全身の神経の分布の一つの末端として、その臓器の部分に接続をされている。それで自律神...正しい日本人の性生活と悩み治療

月はじめや月曜になると、体調がわる

月はじめや月曜になると、体調がわるい知らないうちに、体が構えてしまう。施療にきているK君（十六歳）が「……先生、最近、どうも毎週の月曜日になると、調子が悪く、身体の具合がよくないんです、以前から月が替ると、身体がおかしくて、吐き気がするときがありますけど……」と不安そうに訴える。「それは、誰でも体験することですよ。たとえば、舞台にでる前とか、学校の運動会で、スタートラインに立って順番を待っているときなど、不意にソワソワしてきたり、トイレに行きたくなったり、無意味なおしゃべりをはじめたり、結んである自分の靴の紐を結びなおしたりすることがあるでしょう。この状態はまったく無意識に、身体がつぎに生じるであろう事態を想像して、しらずしらずのうちに身構えるために現われる緊張現象であって、普通のことですよ」と私は説明し...月はじめや月曜になると、体調がわる

糖尿病

長い間役所に勤めて、その後独立して自分で事務所を開いた六十五歳の男性の例を紹介しよう。・・・・・・彼（Sさん）の家庭でも息子さんとSさんが自律神経失調症と糖尿病で治療にこられ、息子さんが二年ほど、糖尿病のSさんはニケ月通って回復した。この息子さんの場合には過去十年間、方々の病院、あるいは良いといわれるところに行ったそうである。回復したその息子さんから、自分の父親が事務所を独立して開いているが糖尿病であり、体がきつくてうまくいっていないようだという相談があった。Sさんの場合もやはりKさんと似ている体格である。・・・この方も両手両足がシビレ、相当に体重が減少し、六〇キログラムあったのが五一キロに減少していた。とくにきついのが、両手のシビレと足のだるさで仕事ができなく字さえも書けないということが続き、苦労してお...糖尿病

自律神経失調症

「おりものが多い」「月経異常」一般的に、こしけ・おりものは性器からの分泌物であるために婦人科領域のものと考えやすい。また、同様に水虫などの治療といえば皮膚科と直ぐに連想してしまう。することで、症状と原因の関連性をよく知っておく必要がある。人体の各部分には、いろいろなバクテリアや細菌類が付着しているが、これらが体内に侵入しても、自律神経の働きによって、免疫・遮断作用がおこなわれ、保護されているのである。卵管はうごめき運動を行っており卵巣周辺の腹内水分を常時微量ながら子宮へ送り込んでいる。また、腟粘膜や子宮内膜から液体がつねに生理的分泌され、新陳代謝を繰り返しているので、それが日常的に少量の帯下（こしけ）となって排出されているのは正常である。新陳代謝をしているのは内粘膜の細胞も絶えず脱落して、新しい細胞と入れ...自律神経失調症

自律神経失調症

「身体がだるい・きつい」身体がだるい、きついというのは、自律神経の慢性的な機能低下と肝機能の低下が原因であZつ。交感神経緊張から生じる肝機能の低下は、GOT、GPTは正常範囲がほとんどである。このことは後で詳しく述べることにする。四十二歳の主婦。身体がだるい、すぐに疲れる、たちくらみ、身体が動かない、精神が不安定で物事にこだわりすぎて取り越し苦労をする、頭の回転が悪くてさえない、自己主張ができないと訴えて来られた。九月十八日の十回目の治療で、すぐに体重が多少増えてきて、よく眠れるようになった。「食事の仕方や日常生活での養生方法など指導どおり行っています」といわれた。このように指示されたとおりに生活方法の改善をしていけば回復も早い。十月二十七日、それまで勤ずんでいた皮膚の色が自くなってきていた。これは肝臓と...自律神経失調症

自律神経失調症

【首・肩の凝り」「顔面紅潮・ほてり】腰の筋肉も緊張して固くなり、いわゆる凝りの状態になってくる。凝り状態になった筋肉群は、脳へ供給される血管を慢性的に締め付け、血液の流通量が減少し脳内部の血管内の圧力が低下してくる。脳の細部へ入ってくる血液の圧力が低下すると、主幹の動脈からの流れが通り易いバイパスヘ行き、入り組んだ脳組織へ行かず太い静脈へと素通りしてしまう。道路の交通にたとえれば、大通りの道路だけを車が通って、裏の小さい細い道路や狭い道には車が入れなくなって、配達される食料品や日常品が不足状態になるといったことに似ている。そういう状態になると、細い血管の周辺の細胞は働きにくくなり、向う三軒両隣り的に接続されている神経組織は、その連絡経路が絶たれてしまい、全ての回路の状態がおかしくなってくる。これらが連続的...自律神経失調症