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  • オープンソースの囲碁AIたち

    囲碁AIの急速な進歩と将棋界やチェス界の前例から、これからのプロ棋士は最強のAIをいかに研究のツールとして使いこなすかが勝負であると確信しています。国のレベルでは、強いAIをツール化して方法論とともにトップ選手たちに提供することが必須です。DeepZenGoプロジェクトの終了は、日本の選手たちの不利につながるのではないかと心配していました。そんななかで、最強レベルの囲碁AIが続々とオープンソースとして公開されていることはうれしいニュースです。これらをベースとした研究ツールやトレーニングツールの開発において日本が遅れを取ることがないように願っています。みんなの碁盤も立ち上げから数か月が経ち、使用・運用経験からぜひとも追加すべき機能がいくつか見えて来ました。半年程度後の改訂を目標に細々と作業を続けていこうと考えてい...オープンソースの囲碁AIたち

  • 2間高バサミ(4)

    いよいよ、AlphaGoTeachの推奨手である図1白1の検討に入ります。G15オシの効きを打たずにカケるのは、いかにもAlphaGoらしく筋の良い機略に富んだ手に見えます。もちろん、AIに機略があるわけではなく、双方の最善を求める深い読みの結果、このように変化の多い手を選ぶということなのでしょう。黒が強引に出て行く手はうまく行かないようです。白1は、天頂の囲碁7の発想にはなかったようですが、これを示されたときの反応は、図2の黒2でわずかに黒持ちです。しかし、同図黒6までと黒が活きをはかったとき、図3の白1のキリコミが手筋で、図4の黒1と抜くと白2とオサエて、天頂の囲碁7の評価はわずかに白持ちに変化します。不思議なのは、同図黒3と攻め合いに行く手をあまり真剣にヨンでいないらしいことです。図5の白1から白3のウチ...2間高バサミ(4)

  • 2間高バサミ(3)

    2間高バサミ定石の変化検討を続けます。図1、白1のツケに黒2と引く変化です。白が、図2の白1と下がれば、黒2と脱出を図ります。図3白1のノビならば黒2を決めてから黒4と切れば、白は抵抗の余地なく、以下黒8までと活きます。この結果は、白の外壁に傷があり、しかも隅の白に死が残っているので、はっきり黒良しです。かと言って、白1で白5と切りを防げば黒は中央に進出して、隅の白に一手戻りますから、黒の有利な戦いでしょう。図2白1のサガリは良くないようです。図2の白1では、図4の白1キリはどうでしょうか?黒2を利かしてから、黒4、6とツケヒイて、攻め合いには黒に余裕がありそうです。一例として、図5の進行ならば、黒の先手ゼキで、黒12の急所マゲに回っては、やはり黒が優勢です。なかなか、黒の悪い図が出ません。次回は、白が5線を押...2間高バサミ(3)

  • 2間高バサミ(2)

    2間高バサミ定石変化形の研究を続けます。AlphaGoTeach推奨の手法で、黒がアテからトンだのが図1の局面です。ここで、天頂の囲碁7の第1感は、図2の白1の押しです。白5までオシを決めてから、白7と厳しく黒を攻めます。この後の変化は多岐にわたります。図3黒1から白を取りにいくのはどうでしょうか。途中黒5で手数を伸ばしてから黒7となれば、攻め合いは楽々黒勝ちに見えます。しかし、白にも粘りがあります。図4白1のハサミツケから白3とワタり、黒4のツケには白5とハネます。図5の黒1ならば以下黒11まで、本コウです。黒からは1手で解消できないコウなので、白はこのままにして打ち進めることもできますが、仮に一直線にコウに行った場合でも、図6の出来上がり図は、右上隅に2手連打して白打てそうです。天頂の囲碁7も若干白持ちです...2間高バサミ(2)

  • 2間高バサミ(1)

    今回から、小目への小ゲイマ掛かりに対する2間高バサミを検討していきます。アルファ碁の打ち出した手法で大きく変わりつつある定石分野のひとつです。いつも通り、みんなの碁盤上で、AlphaGoTeach(AGT)と天頂の囲碁7(天頂7)の助けを借りながら検討しています。強力なツールのおかげで、意味のある検討ができていると思います。もちろん、素人故のとんでもない勘違いはあるでしょうが、ひとりひとりが間違ってもみんなの力で徐々に正しい局面評価に近づいていくというのがみんなの碁盤の趣旨なので、気が楽です。さて、図1、白1の2間高バサミです。AGTには、この2間高バサミががいくつもの局面で現れます。AGTは小ゲイマ掛かりに対するF16のケイマ受けを黒47.0パーセントと白の応手として最も高く評価していますが、この配置では白1...2間高バサミ(1)

  • 強くなるための方法論

    前回(キリコミ)の続きの変化を検討しますが、ちょっと一言はさみます。朝日新聞デジタルの4月2日の記事で、将棋の藤井聡太六段の「強くなるための方法論をしっかり考えないといけないのかな、と思う。」という発言を読み、感銘を受けました。囲碁将棋を問わず、プロであればだれでもどうやったら強くなれるかということは常に考えていることとは思いますが、「方法論」という言葉を使ったところに、他にないものを感じます。その後、藤井六段の朝日新聞への寄稿が掲載され、方法論という言葉の背景や意図が少し明らかになりました。勉強方法を変えることによって三段当時の伸び悩みから脱却してその後の飛躍を成し得たという体験が、方法論を意識する根底にあるようです。そして、「今後さらなる高みを目指していくためには改善すべき点をしっかり見据えて、自覚的に取り...強くなるための方法論

  • キリコミ

    これもネット碁に現れた形です。図1の右下で白1のハネから白3とキリコミました。右図の前回取り上げた形と似た趣旨で、一子を犠牲に右辺を止めてしまおうという手です。(右図は前回と手順が違っていますが、この手順も自然です。)こんな意外な手からも、調べてみると実に多くの変化があり、天頂の囲碁7がほぼ互角とする形(黒から48パーセント~52パーセント)がたくさん現れるのに驚きます。今回の形では、図2の黒1と素直に取っているのもあるようです。右図の白1がなかなか利かないのがポイントです。次に白3と打ってもまだ劫です。図3Aの黒1とノビル変化が面白い。同図Bのように白がキリコンだ石を捨ててくれば黒も満足です。同図Cの白2から最強にくるのはシチョウの良し悪しが関係します。図1の局面では、黒シチョウが良いので、図4Aの白1オサエ...キリコミ

  • ハマリ

    下の図はネット碁にあらわれた形です。星への三々入りからの変化で、黒1のツケに対して、白2から4が意表を突きました。黒は、下図黒1と一子を取りましたが、これがハマリだったようです。白2から4とツイで、右辺も左辺も止まってしまいました。この形は右方の図のように、白1と白3のさがりが両方利くのが黒にとってつらいところです。黒は、下図黒1のノビがはっきり優りました。白2から4と隅に食い込まれるのがつらいようにも思えますが、結果の形を見ると黒白同数で、黒は完全に活きていて取られるまでは4手ぐらいかかりそうです。一方の白は発展性はあるものの、まだ眼がありません。天頂の囲碁7で評価してみると、図2の局面では黒46パーセント、図3の局面では黒55パーセントとかなりはっきりした差がでます。図2は黒番で、図3は白番という違いには注...ハマリ

  • コスミツケ

    囲碁AIの影響で見直されているコスミツケの手法の機微を、天頂の囲碁7を使って調べてみました。図1の手順で、黒2と白3の交換は白を強くして悪いというのが古来の通説でした。天頂の囲碁7の候補手のなかにも黒2はいっていません。そして、図1の局面評価も、読み始めでは黒48パーセントで若干黒不利なのですが、読みの手数が増えるにつれて図2(A)の黒1の評価が高まり、黒50パーセントに改まります。つまり、天頂の囲碁7としては、読んでみると図1は思ったよりも黒にとって有力ということになります。図2(A)の黒1の後の変化を調べました。基本は、図2(B)の白2という穏健策が全くダメなことです。黒9までの結果は隅の黒地が大きすぎます。コモクのツケヒキ定石から生ずる類似系(C)と比較するとよくわかります。(C)のわかれの優劣は全局の配...コスミツケ

  • 外切り

    しばらくは、淡々とみんなの碁盤を使った検討の実験を続けていきます。下の図は、前々回に取り上げた芝野虎丸対AQ戦からの変化です。黒3のハネから5と外を切る変化です。ネット碁でみかけた黒9が特にこの局面では有効そうに見えますが、果たしてどうか。上図白1のカケツギに対して、黒2のキリを決めてから黒4とあくまで利かしに行きます。利かされを拒否する白5に対してシボッてから黒10のキリ。上図の黒8までとなったとき、中の黒5子を取りに行くまたは締め付けに行くのは白があまりうまく行かないようです。しかし、白9が冷静で隅の攻め合いは白勝ち。結論は、白良しのようです。最初の図からのその他の変化をみんなの碁盤で見ることができます。http://igokaju.com/index.php?sequence=ppdppcdcdececf...外切り

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