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曖昧 https://pq-mp.hatenablog.com/

21歳遊んでいるだけの私が出会った人々の記録

恋愛は苦手分野で甘いし苦いし汚い

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2017/09/06

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  • ラブホテル

    "好きな人"から"彼女"になった。「付き合ってください」ラブホテルのベッドの上で向かい合わせになって腰に手を回されて言われた。よろしくお願いしますよりも先に押し倒した。沢山笑って、やっとよろしくお願いしますが言えた。それから二人で辛い鍋を食べに出かけた。辛い辛いと言いながら、俺の彼女か、と時々噛み締めていた。同い年には見えない髭の生えた顔で、カラー剤で荒れていて爪が短く肉厚な手をしているこの人が今日から私の彼氏なんだと不思議な気持ちになった。何度も何度も顔を見て考えたけれど実感はわかなかった。飛行機で約2時間の遠距離恋愛が始まった。私が帰る日の朝、彼は泣いていた。目に涙をいっぱいに溜めて、鼻を…

  • 初めて死のうとした時

    小学生の頃のことだった。なにがきっかけだったとかなにを考えたとかは覚えていないけれど、立入禁止の看板を乗り越えてマンションの屋上に出た。たった四階建てのマンションの屋上は私にとって高かった。 昨日その時の夢を見た。水色のマジックテープの靴を脱いで、深く一息ついた。全く音がない静かな昼下がり。白いワゴン車が真下に止まっていた。あの時と一緒。結局その時の私は何時間もそこにいて、暗くなって帰った。だけど夢の中の私は一歩前に踏み出して、そして、ふわっと体が浮いた。 白いワゴン車の隣に私の血が飛び散っていた。

  • 憧れ

    彼の立てた素敵なデートプランを聞いてほしい。18時。彼が空港まで迎えに来く。彼の家に荷物を置いて、自転車に乗って多摩川まで行って、2人で手を繋いで散歩をしよう。それから夕飯の買い出しに行って、家に帰って鍋を2人でつつこう。彼はビールで私はコーラを飲みながら。二人でどうしようもないバラエティ番組を見て笑った後少し外に出てお酒を飲みに行こう。近所の友達も呼んで、二人でお腹いっぱいなのにって笑いながら楽しくお酒を飲んで一緒に家に帰ろう。お風呂に入った後の私の髪の毛を彼が乾かして、彼もお風呂に入ってから一緒の布団で眠ろう。これが彼の立てた素敵なデートプラン。楽しみでたまらなくてつい、文章に起こして見せ…

  • ハワイに行きたい

    わたしの言う死にたいは世間でいう海外に行きたいと似たようなもんだ。海外に行って気分転換、心機一転、パーっとやりたい。けど行かない。それと同様に心機一転、パーっと投げ出して死にたい。けど死なない。そんなもん。JKの可愛い自撮りとともに乗せられた「可愛くなりたい。」と一緒。わたしも可愛くなりてえしなんならJKになりてえよ。お酒を飲むのをやめた私はボディークリームとボディースクラブを買い、脱毛とマツエクを予約した。これが女子か、と思いながら。11月、私の誕生日に好きな人に会う。役に立ってくれるのだろうかこいつらは、とボディークリーム達を疑いながら。好きな人は昨日財布を無くした。厄はどこまでもついてく…

  • 健康優良児の私

    わたしの好きな人が将来下半身不随になる病気になった。右脚はすでに動かすと痛むらしい。テレビ電話越しに泣く彼を見ていることしかできないわたしは無力だった。わたしは本当に多分疫病神だと思う。わたしのことを愛してくれた人は鬱だったりガンだったりだとかとにかくみんな病気した。今までなにも病気したことない健康な人たちばかりだったのに。そんなわたしはこの歳になっても大きな病気一つすることなく生きてる。なんなら風邪も滅多に引かない。電話の最中、彼は泣きながら不条理だよね、なんで俺なんだよ、と何度も繰り返していた。彼は美容師だった。毎日美容師について夢を話していた。本当に不条理だよな、なんでわたしはこんなに元…

  • 私についての話

    彼は私について「無邪気で、純白で、まっすぐで、強くて、でも同時に守りたくなる」そう言う。一言で言えば天真爛漫な人だ、と説明する。「そんな君に毎日勇気をもらってる」「俺は君に勇気を与えられるほどの人材ではないけれど、優しさと愛を注ぎたい」昨日通話口越しにそう言われた。彼にとってそんな風に見えるのは確かに間違った話ではなかった、彼の前ではずっとずっと自分について自信が持てる。大きなことも微塵も恥ずかしがらず言える。そして純白だ。過去何があろうと、今は純白、それだけだけど。彼が私の創造像をどんどん大きなものに仕上げていけばいくほど、私はそれに見合わせようと背伸びをしていくのだろう。 昨日彼の昔の恋人…

  • ただいま

    お帰りなさい。その言葉を母親からもう何年も聞いていない気がする。実家暮らしで一年の大半を実家で過ごしているけれど。母と仲の悪いわけではない。母がただそういう人なだけだと思う。ただいま、と言うと顔を合わせることなく「ん、」とだけ言われる。それが寂しくて顔を合わせることも少なくなった。父にただいま家に帰りました、とリビングまで顔を出していいにきなさい、と叱られたこともある。なぜ返ってこない寂しい思いをするためにリビングまで顔を出さなければならないのか、と反抗期だったわたしは怒った。それからただいまも言わなくなった。気づけば言わないのが習慣になった。22になろうとしているのに。母のことはとても好きだ…

  • 東京

    東京に行く行く詐欺をしてもう何年経っただろう、ということで東京に旅行に行った。ずっと会いたかった人に会いにいこう、それだけ決めてほぼ無計画で行った。 田舎から出た私は右も左も分からない状態で気持ちだけ焦り、ひたすら寂しくなった。友人が迎えにきた時涙が出たくらいだった。 東京であった友人達はみんな良い人だった。渋谷から動けない私を迎えに来てくれたり、美味しい物を食べさせてくれたり楽しい時間を沢山くれた。 帰りの飛行機に乗って名残惜しくなった。東京、という場所より東京で会った人々達に。旅行に行って帰りたくない、と思ったのは初めてだった。旅行にいくと知らない場所に神経を使いすぎて疲れて早く家に帰りた…

  • 好きな人

    朝6時に目が覚めた。最近のことを思い出して何をしているんだろう、と頭が痛くなった。誰にも会いたくなかった。夕方の5時まで眠った。そうしたら連絡が来て、アルバイトをしていた時の後輩とお酒を飲んだ。好きな人がいて、今日やっと好きな人を映画に誘うことができた。そうやって笑っていた。体が大きくてヒゲを生やしていてお酒が好きで気の強そうな彼は見かけによらず純粋で真っ直ぐでそれでいて気が弱かった。好きな人の映画代くらい払いたい、男だから。だけど好きな人がお金を出されるのが好きじゃないなんて言う。そんな葛藤をずっと聞いていた。あれやこれやとアドバイスをしながら一喜一憂する彼はすごく綺麗だった。もし、僕が告白…

  • 一晩だけの恋人

    東京の人とお酒を飲んだ。4日の14時の飛行機で帰る、最後にお酒を飲もう、そう言われて。酔っ払うこともなかったけれど何も言わず一緒にベッドで眠って、好きだよ、と言われた。それから何度も何度も好きだよ、大好きだよ、愛してる、と繰り返された。もちろん心の底から言われてるものではないとわかっていたし、そういう雰囲気でしたいんだ。そう思った。だから私も沢山嘘を言った。付き合いたてのカップルのようにどのくらい好き?と聞かれ底辺×高さ÷2ぐらい好きとか馬鹿みたいなことも言った。朝起きてもずっと頭を撫でながら可愛い、好きだよ、そう何度も繰り返してくれた。仕事に行くバス停まで見送ってくれて行ってらっしゃいのキス…

  • 美容師

    中学1年生の頃転校した友人と先日お酒を飲んだ。転校したあとも転校を繰り返し今では青山の美容室で働いているそうだ。洋服が好きで、なんとなくぼんやりとしたまま美容学校に進み、すぐに辞めるぞと言われながらも何処からか何故か湧いてくる自信だけで美容師になったそうだ。そこそこ有名な場所だそうで有名人の髪を切ったり、仲良くなってご飯を食べたりもするそう。そんな彼は月収300万の美容師になるには、という夢をひたすら語っていた。月収300万が美容師の中で何処に値するのか私にはわからないけれど、彼は夢ではなく現実の話としてしっかりと捉えて話をしていた。誰についていくのか、誰から学ぶのか、何を学ぶのか、技術はもち…

  • 保健室

    保健室のベッドが好きだった。パリッとしたシーツに独特の匂いと保健室の匂い。ピンクのカーテンで仕切られ真っ白の天井しか見えないあの空間。学生時代お昼休みになると昼寝をしに保健室に行っていた。友達がいなかったわけでも少なかったわけでもないと思う。ただお昼休みの時間はとても窮屈だった。保健室の先生は厳しいことで有名だったけれど、たまに紅茶を入れてくれる優しい先生だった。なぜこんなことを急に思い出したかと言うと、昨日ラブホテルについて話をしたから。ラブホテルの布団はどこか保健室の布団に似ている、だからラブホテルで眠るのは好き。そんな話をした。その話を聞いた店のおじさんは笑いながら1人で寝ておいでってお…

  • 土曜日の夜

    毎週末はお酒を飲みに行く。昨日も例外なく。飲んだ先で出会う人達が好き。男の人だったり女の人だったりずっと歳上だったり年下だったり。いろんな人のいろんな出来事を聞いて、いろんな所に連れていってもらう。昨日はダーツをした。関西人の彼とその友人と。私はとてもダーツが下手だった。そして彼もとても下手だった。下手同士ゲームで負けるたびお酒を飲んだ。ワイルドターキー。彼が私に頼んだお酒だった。後で聞いた話アルコール50とかだったのらしいが、なにもしらない私はヘラヘラ飲んだ。緊張して全くお酒の回らない私は平然とダーツを投げた。それでも下手だった。彼がベロベロに酔っ払っているのを良いことに一緒に写真を撮った。…

  • 幼馴染

    「お前はいつになっても本当にお前のままだな」 幼稚園からずっと仲の良い友人とお酒を飲みながら言われた。最近は人によく「変わったね」と言われることが多かった。長く真っ黒だった髪の毛も今では短い明るい茶色になって、白や黄緑の可愛らしい女の子らしいワンピースを着ていたのに、ダメージジーンズや男ウケの悪い柄シャツなんかを着ておまけに化粧も濃くなった。自分でも自分が何か忘れるくらいにその場に合わせて振る舞い、ただふとした瞬間にすごく落ち込んだ。だからこそ今日の幼馴染の言葉はとても大きかった。人が好きで、話をするのが好きで、とても寂しがりやなんだよお前は、そう言われた。人のことが好きだっただろうか、不思議…

  • 関西の男

    昨日の記事にあげた関西の男の人の話をします。彼は綺麗な二重で顔が小さく唇が厚いです。少し癖のあるでも落ち着いた柔らかい声で関西弁を話します。物を言う前に目を見てありがとう、と言い、物を言った後にごめんね、と言います。彼と別れた後から彼の声が頭の中をぐるぐるとしていて、今日も1日そのことを考えていました。彼に送ったラインは半日をかけて帰ってきました。彼にとって私は一晩限りの相手であることは目に見えているのですが、それでもまた、会いたい、そう思ってしまいました。友人に話すと笑われました。一度抱かれただけで好意が芽生えるなんてどこの純粋な女だよ、そう言って。気になった相手に見向きもされないのは今まで…

  • 昨日の話

    職場の後輩とお酒を飲もう、という話になった。2人でお酒を飲んでいると、関西の男の人に一緒に飲もうと声をかけられて話をした。細身で綺麗な二重まぶたの方と連絡先を交換した。後輩と別れたあと男の人に会いに行った。その途中中学時代の後輩にあった。明日、僕バスケの試合なんです!と意気揚々と言ってウイスキーを買って帰っていた。そのあと居酒屋をやっている彼の店で抱かれた。タクシー代をくれて別れようとした時、先ほど話をした関西の男の人から連絡が来た。彼はまるで恋人であるかのように私の荷物を持ち手を繋ぎ家に連れて帰った。そして恋人のように抱いた。しっかりと鎖骨に大きなキスマークをつけて。目が覚めてシャワーを浴び…

  • 精霊流し

    故人の霊を乗せた船を押しながら鐘を鳴らし爆竹を鳴らしたり花火を打ち上げたりお祭り騒ぎをするのが私の住む県のお盆。今日は普段白い目で見られるコンビニの前で騒いだり大音量でバイクを走らせたりする輩が主役みたいな日。段ボールいっぱいの火のついた爆竹を掲げてるようなアホが出来る人が好まれる日。そんなアホを好んで見に行くために街まで出た。爆竹の跡で真っ赤になった道と永遠になる爆竹の音。それに心躍らせる私。この県の人間で良かったといつも思う。この県が好きだなといつも思う。霊感のある友人は時折涙を見せたり顔を真っ白にしたりしていたけれど、楽しいと何度も繰り返してた。あくまでも故人を追悼する仏教の行事だそうで…

  • アイネクライネナハトムジーク

    久しぶりに伊坂幸太郎の本を読んだ。いつ何を読んでも懐かしい気持ちになるのだから不思議な気持ちになる。いろんな奇跡が世代を超えて繋がっていく感じ、フィッシュストーリーを思い出した。あまりたくさんのことを書くとネタバレだとか言われるのかな。やめておこう。読んでいる最中も読み終わった後も暖かい気持ちになった。良い本を買った。 奇跡とは、でいろいろなことを思い出した。例えば二年前のこと。友人に夜呼び出された時になんだか気が向いて普段は通らない道を歩いた。そうすると、県外の学校に行っていた初恋の相手にたまたま会った。ドキドキしているとお酒を飲みに行こうと誘われた。そこからいろんなことがあった。タイミング…

  • はじめて

    日々思うことはたくさんあるけれど、頭の中で整理することが出来ない。そして忘れる。けれど書いていたらしっかりと整理出来たりする。日記なんて3日も続かないのでブログっていいな、と思ってふとはじめてみた。 最近お酒が飲めない。頭がふわふわとなる感覚もどこか寂しくなる感覚も怖くて見るのも嫌になる。けれど大人というのは何をするにもお酒がつきもので理由がないのに飲まない、というのが許されなかったりする。特にまだ若い22歳というものは。このあいだはお酒を飲んで泣いた。何もないのに泣いた。知らないおじさんについていく私を友人は叱ってくれた。また泣いた。もうお酒なんて飲まないといいながら今日も飲んだ。22歳だか…

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