先月、たまにしか仕事が来ない会社からの案件を受けた。その件の支払い明細が昨日、送られてきたのだけれど、こんなだった。この会社、前から報酬とその消費税のトータルから源泉徴収税を差し引いていて、気にはなっていたのだけれど、消費税非課税だった時には、最終的に消費税分も所得として後から税金がかかるので、同じことだし、インボイス制度が始まったら、計算方法を変えるものと思っていたのだけれど、まさか、変えてない...
先月、たまにしか仕事が来ない会社からの案件を受けた。その件の支払い明細が昨日、送られてきたのだけれど、こんなだった。この会社、前から報酬とその消費税のトータルから源泉徴収税を差し引いていて、気にはなっていたのだけれど、消費税非課税だった時には、最終的に消費税分も所得として後から税金がかかるので、同じことだし、インボイス制度が始まったら、計算方法を変えるものと思っていたのだけれど、まさか、変えてない...
この前の日曜日に、二期会オペラ『ドン・カルロ』を観に、生憎の雨だったけれど上野まで。『ドン・カルロ』は、16世紀のスペイン宮廷を舞台にしたヴェルディーの傑作だけれど、 絢爛豪華な超大作でコストがかかりすぎるため、日本ではたま~にしかやられない。今回は、5幕で4時間超の長い演出ではあったけれど、舞台を20~30年後の未来のスペインに設定し、現代的でシンプルなセットになっていた。描かれる価値観は16世紀のままな...
「セルロースエステルは、セルロース分子が有する水酸基の少なくとも一部が、エステル化された化学構造を有する化合物である。」これを、私、Cellulose ester is a chemical having a structure ~in which the hydroxy group of the cellulose molecule is at least partially esterified.って訳してたのです。で、今日、見直していてびっくり! 何でこんな間違いしたんだろう、って。セルロースってさ、グルコースがたくさ...
日本舞踊を一緒にお稽古しているお友達からご招待券をいただいたので、歌舞伎座で標記の公演を鑑賞してきた。演目は『双蝶々曲輪日記 角力場』と『水戸黄門 讃岐漫遊篇』どちらもよく知られている、わかりやすく楽しいお話。でも、ガラガラ。平日の夜の部って、いつもあんなものなのかしら?因みに、濡髪長五郎は獅童さん、放駒は巳之助さん、吾妻は種之介さん、黄門様は彌十郎さんだった。いただいたチケットは1階2列42番、上...
ようやく、というか突然に秋がやってきたので、夏物を洗濯。木綿の浴衣と、シルック(ポリエステル)とたぶん麻のきもの。私は、着物用の洗濯ネットは使わない主義。あれに入れると水が布に十分に浸透しない。大概は手洗いするのだけれど、3枚もたまっちゃったので、洗濯機のドライモードでやってみた。ただし、脱水は慎重に。少し前に、Instagramで知った干し方が秀逸だ。袖を伸ばすのではなく、内側に畳むようにして干す。着物ハ...
真夏から一気に晩秋になってしまったようなここ数日の気温。暑かった9月のコーデをまとめました。左上から右へ順に① 青山華の会にて「ふるあめりかに袖はぬらさじ」@新橋演舞場鑑賞きものは 7代目永治屋清左衛門帯は、手すき和紙を織り込んだ博多織② 着付け教室@新宿きものは 米沢白根澤織物さんのうさぎ柄の捩り織帯は①と同じ③ 調布日本舞踊連盟主催の着物あれこれ講習会@調布たづくりきものは 小糸染芸さんの紋紗帯は小菊の刺...
一般的な理解と特定に分野で使われている言葉では定義が異なることがある。例えば、ラミー。英語で ramie。一般的な織物の世界でラミーと言えば苧麻のことなのだが、和装の世界ではラミーは、手紡ぎではない紡績した苧麻の糸のことを指す。苧麻は、繊維を細かく裂いて、縒って長くつなぐ「積む」という作業が必要で、現在は多くの場合、紡績機を使って、一度砕いた麻の繊維を固めて糸にする「紡績」という方法で糸が作られる。「紡...
先日、所属している踊りのグループが着物のあれこれについての講習会を開催した。講師は踊りの大先生。先生の経験を通して知ったリ身に着けたりした着物のあれこれを話してくださったのだけれど、先生は踊りの師匠ではあるけれど着物の専門家ではないので、いろいろはてな?なことが多かった。一番は、織の着物はみんな紬だと思っていらしたこと。紬は織の着物だけれど逆は成り立たない。お召しを紬とおっしゃたのにはびっくりした...
expressed as か represented by か
たとえば、「四ホウ酸ナトリウムはNa2B4O7で表される」というとき、ずっと、
「これは、AとBとを共存させることで初めて得られる効果である。」という文を私は最初、This effect can only be produced by allowing A to coexist with B.と、訳したのだけれど、「はじめて」ってonly でいいのだろうか? とふと不安になった。種々の国語辞典で「はじめて」を引いても
ずいぶん前から土鍋でご飯を炊くってのが流行って(?)いて、私もその流行りにのっかって土鍋を買ってみたのはいいけれど、手間がかかるくせに上手に炊けないので、諦めて電気釜に戻っていた。でも最近電気代がバカ高くなったおかげで、少しは節約になるかもと、食器棚の肥やしになっていた土鍋をまた引っ張り出してきて、土鍋炊飯を再開してからかれこれ数か月。夕飯の支度の最初にお米を研いで、30分水に浸漬。それから中火で約...
ずっとお世話になっている着付け教室主催のきものでおでかけする「青山華の会」の企画で、大竹しのぶ主演の『ふるあめりかに袖はぬらさじ』というお芝居を新橋演舞場で鑑賞した。大竹しのぶのお芝居はぜひ一度見てみたいと思ていたのでいい機会だった。原作は有吉佐和子が1970年に婦人公論に発表した『亀遊の死』。有吉自身が昭和の大女優杉村春子のために戯曲化した作品だそうだ。歌舞伎でも坂東玉三郎によって上演されているそう...
この夏はうれしいことに、久しぶりに本業が忙しく、出かけることが少なかったので、着物を着る回数も激減だった。ブログもなかなか更新できずだったので、この夏のコーデとお出かけの記録をまとめておく。<7月>左上から右へ順に① 踊りのお稽古へきものは、よねざわ新田、帯は博多織② 京都きもの友禅の着付け教室へきものは、夏大島に見えるかもしれないけれど龍郷柄の紋紗。中賀和 さん作帯はクレマティスの絽塩瀨③&nb...
最近、今話題の
7月の梅若会定式能で、川口晃平さんが『三輪』を舞われるというので、出かけてきた。『三輪』は、晃平さんによると「大和の三輪山を舞台に神代の恋物語と天岩戸神話が展開する古曲」。大和国三輪の里に住む玄賓(げんぴん)僧都の庵に、毎日水を運んできてくれる里女がいた。ある日、玄賓がその女の住む三輪山を訪ねると、女体の三輪の神が現れ、玄賓に、神も衆生を救うために迷い、人と同じような苦しみを持つので、罪を救ってほ...
7月ももうほぼ半分経ってしまったけれど、6月のコーデをまとめておく。左上から右へ順に① きものの展示会へきものも帯も スコープココさん製帯はお気に入り。大きなダリアが織り込んである。お太鼓も載せればよかったな。② いつもお世話になっている悉皆さんへきものは、越後印伝の小紋帯は、尾峨佐染繍さんのワヤンクリを刺繍した帯お店にちょうど女優の一色采子さんがいらっしゃっていて、帯をとてもほめてくださった。③ 青山華...
能楽師シテ方の味方玄さんが主催するお能の公演、テアトル・ノウ東京公演を鑑賞した。今回は「杜若」恋之舞と「碇潜」船出之習。この2つの演目については、以前、味方さんが講演なさっていて、その時のことをここでも書いている。「杜若」: http://araremiemama.blog.fc2.com/blog-entry-497.html「碇潜」: http://araremiemama.blog.fc2.com/blog-entry-501.html杜若は、三河国八橋にさしかかった旅の僧が、美しく咲く杜...
カクテルって飲まないのだけれど、たま~に行くバー Wonder Wall のマスターが、今はモヒートがお勧めだというので、試しに飲んでみた。そもそも、モヒートがラム酒をベースにした冷たいカクテルだといことも、ラム酒がさとうきびから作られる蒸留酒だということも知らなかった。私の専門(?)はビールと日本酒とワインと、少しだけウィスキー。ウィスキーだって、Wonder Wall のマスターに教育されて飲むようになったお酒だ。そ...
「ルテニウム担持炭素触媒」って、担体はどっち? 担持されているのはどっち? 言葉だけではわからい。今回の案件の場合、ルテニウムの触媒作用を使うって話。だから、担持されているのはルテニウムで、担体が炭素だと思って調べていると、
梅雨入りしてから暫く涼しい日が続いていた東京だが、ここ数日、暑い!暑い日に着物を着るのは別に苦にならないのだけれど、汗が心配。汗がついたまま放っておくと、変色してシミになる。だから、下着には汗取り襦袢を愛用している。木綿の肌襦袢の内側に汗取り用のメッシュ布が重なっている。その分、少々厚みがある。しっかり汗を吸ってくれるし、着心地もいい。愛用の汗取り襦袢はこちら。 \夏の市/ 高評価★4.3【ランキング1...
昨年末に買ったばかりのPCが入院した。3月に突然、頻繁にフリーズするようになったため、Windows の回復をして治ったと思っていたのだけれど、また3か月後の最近になって、同じ現象が頻発。今度は、ハードウェアの診断中にフリーズしてしまったため、入院が決定したのだった。こんなときのために、バックアップのPCを用意している。PC壊れたので納期遅れ、なんて理由にならないので。でも、古いほうはストレージがハードディスク...
我が家のびわの木にたくさん実がなった。こんなに実がつくのは数年ぶり。これ以上熟すとカラスにみんな食べられちゃうので、まだちょっと早いと思いつつも収穫。お店で買うのと違って甘味は薄いけれど、酸味が心地よく口中に広がる素朴~なお味。部屋に置いておくと、もう少し色づいておいしそうに見えるのだけれど、味はボケる。話のタネにお近所にもおすそ分け。喜んでいただけたかどうかは微妙だ。 ...
左上から右へ順に① 踊りのお稽古きものは友人のお母さまの遺品、帯は菱屋善兵衛さんの半幅帯①と②の間に 「5月第2週振り返り‐‐きもの」で書いたのが2つ。② 日本舞踊のグループ TOKYO日本舞踊LIFE 2周年記念パーティーきものは永治屋清左衛門の唐衣、帯も永治屋清左衛門の真綿袋帯③ 調布伝統文化交流会で踊る演目の全体稽古きものは黄八丈の単衣、帯は米沢の紬の半幅帯④ 龍工房さんを講師に組紐体験でミサンガ作りきものは本藍のろ...
玉置浩二 シンフォニックコンサート 2023
「碇潜」と書いて 「いかりかづき」と読むそうだ。かずき(潜き)って私のPCでは変換できないのだけれど、広辞苑には載っていた。「水中にもぐること。または、その人。」だそうだ。「淡海(おうみ)の海に潜せな」と古事記の例も。「碇潜」は、「壇ノ浦の戦い」で海に沈んだ平家の武将のお話。祖母・二位尼(にいのあま)にいざなわれて、三種の神器とともに入水した幼い安徳天皇と運命を共にした総大将・平知盛の修羅の苦しみ描...
ご近所から野ぶきをいただいたので、ちょっと頑張ってみた。お出汁たっぷりで煮てみた。ちょっとあく抜きしすぎたかな? もう少し、苦みがあってもよかったかも。でもおいしかった。葉っぱはフキみそ風に。自分で言うのもなんですが、激うまでした。 ...
先日、新聞を見ていたら、昨日の将棋名人戦の記事に「定跡」という文字を発見。「定石」じゃなく? と思いつつも、「定石」はもともと囲碁からきている言葉なので、将棋の世界では「定跡」とするのかもしれないと、調べてみた。広辞苑の第6版では、「定石」を①囲碁で、長年の研究によって、部分的に双方ともに最善とされる、きまった形の打ち方。〈運歩色葉集〉。「―通りに打つ」②転じて、物事を処理する時のきまった仕方。「捜査...
自分の着物コーディネートを振り返る。●火曜日 「味方玄の能楽ちょっといい話」へのスタイル。寺島利男の小紋と尾峨佐染繍の汕頭刺繍の名古屋帯5月も中旬になればもう単衣だろと思っていたら、今週は意外に涼しかったのでまだ袷を着ている。帯締めは道明の唐組、帯揚げ縹とグレーのちりめん帯揚げを赤系に知ればよかったかな~。帯のお太鼓がよれよれ。何で? そう見えるだけかしら?●金曜日 着付け教室@青山きもの学院月に1...
伝統文化交流協会が主催する「味方玄の能楽ちょっといい話」という会が時々ある。今回は「杜若」。季節的に選ばれたということもあるけれど、7月に味方さんが主催するテアトル・ノウでご自身が舞われる曲の紹介という意味もあるのだろ。テアトル・ノウのチケットをすでに先行予約している私としては、公演前にぜひお話を伺いたい。ということで会場の清澄庭園まで出かけた。『杜若』は『伊勢物語』第九段の「唐衣着つつ馴れにし妻...
もう祝ってやることもないとは思いつつ娘の誕生日にあわのワインを開けて乾杯。シャトー・メルシャン 岩出マスカット・ベリーA トラディショナル・メソッド 2020赤ワインのスパークリングだ。シャトー・メルシャン初の試みとのこと。イチゴの甘い香りと炭酸のさわやかさ、そして、タンニンを感じるよりもしょっぱさがくる。以前、同じヴィンヤードでとれた甲州きいろ香を飲んだ時にも感じたしょっぱさだ。岩出の土地の特徴なのかし...
「インク成分が凝集する」ってどういうことだろう?ある成分の分子が集まって塊になることなのか、成分が構成する粒子が集まって塊になることなのか、単にインクが固まることなのか、「凝集」の定義と特定の文章の中で意味していることが一致しない場合が多いようにも感じている。書いてある内容から判断するに、インクの水分が蒸発して固まることを言っていると思うのだけれど、どういう訳語が適切なのかしら、ともう何年も、この...
アイーダの鑑賞は、きものsalon というきもの雑誌が主催するサロン・ド・オペラの会に参加してのことだった。きものを着てオペラを観てから、その余韻とともにディナーを楽しむという会で、年に1度(もしかした2回?)開催されるイベントだ。何度か参加させていただきている。人気の高いイベントなので抽選があったりする。今回は先着順だったおかげで参加できた。一人でオペラを観るときは、2階か3階の真ん中のブロックのシート(...
新国立劇場の25周年記念公演『アイーダ』の千穐楽に行ってきた。演出はフランコ・ゼッフィレッリ。この『アイーダ」 は新国立劇場の記念公演としての定期的に上演されている。前回は2018年4月に20周年記念公演は私も観た。前回の公演についてはここで少しだけ書いた。華やかな衣装、装飾を凝らした舞台は前回と同じなのだけれ、総勢300人を超える出演者が舞台の上に集まっている光景は、コロナ禍では無理だったのではないかと思う...
「こがねい春の能」に出かけた時の装い。迷った挙句、春を感じられる装いに。ってどこが? って言われるかもと思っていたら、娘に「春らしい色だね」と褒められた。羽織はもう薄物でもいいかな、と思って出かけたのだけれど、帰りの時間には冷たい風が身に染みた。日が暮れると、まだまだ寒い日もある。着物は結城縮。結城縮はシャリ間のある結城紬で単衣に仕立てるのが普通なのだと思うけど、今頃の季節に着たくてあえて袷で仕立...
観世流能楽師で、期待の若手と勝手に私が押している川口晃平さんが主宰する「こがねい春の能」を観に小金井宮司楽器ホールへ。能楽堂ではなく一般のホールでのお能だ。シテは舞台に柱がないと舞えないので、代わりにガラスの柱が3本だっていた。屋根もないので空間が広いく舞台がとても大きく見えた。ガラスの柱から反射する光が効果的。壁には松はなく、橋掛かりにもない。ガラスの柱だけの舞台で仕舞が2曲と狂言「清水」。能が始...
もう1週間も前のことになるけれど、会期末間近に迫る「エゴン・シーレ展」へ上野の東京都美術館まで出かけた。上野は、散りかけた満開の桜が美しく、観光客でにぎわっていた。エゴン・シーレ展も、平日にもかかわらずたくさんの人が訪れていた。同時代にウィーンで活動していた画家の作品もたくさん出品されていて(もちろんクリムトも)、見ごたえのある展覧会だった。エゴン・シーレは夭逝の天才画家というイメージだったけど、...
確か2020年に手に入れたのだけれど、2,3年瓶で熟成させるとまろやかに進化するとのいう話だったので、我慢していたワイン。スパイシーな香りが印象的で黒い実の香りも豊富。かなり重めのワインかと思いきや、酸が効いていて爽やか~、と思っているとタンニンもしっかり残る、というなんとも楽しいワインだ。本当は胡椒のきいたお肉がいいのだろうけれど、あり合わせのソーセのとお野菜を煮込んだだけのお料理。でも、ゆず山椒を...
娘がオシカツで熊本に行くというので、日本酒を買ってきてもらった。九州なのに熊本には日本酒がたくさんあるので、飲んでみたくなったのだ。とはいっても、「美少年」は何年も前に飲んだことあるのだが……。夫曰く、熊本は日本酒の南限だとか。ま、調べてみたら、全然そんなことはないらしいい。そう宣伝している酒蔵はあったけれど。買ってきてもらったのはこれ。山村酒造 特別純米「れいざん」。精米歩合60%というだけあってお...
特定の分野では、組成物の含有量をいう際に「内掛け」とか「外掛け」とかいう言葉を使うらしい。利益の計算ではよく使うらしいが、含有量の「内掛け」とか「外掛け」ってどういうこと?ということで、調べてみた。「内掛け」とは、組成物全体(計算に含めない成分の除いた全体)を100質量%としたときに、100質量%中のそれぞれの成分割合例えば、「耐火軽量骨材を内掛けで90質量%含む」とあれば、耐火軽量骨材の含有量を...
3月11日はちょっとハードな一日だった。3.11のチャリティーコンサートに行く前に、観世能楽堂でお能を鑑賞。「三人の会」という観世流の若手シテ方能楽師三人が主催する会の特別公演があったのだ。三人のうちのひとり川口晃平さんは、私が最近注目している能楽師。「山姥」を舞った。晃平さんは声が通って、謡がとても心地よい。舞も大きくて美しい。ところで、観世能楽堂は今回が初めて。実は来年、ここの舞台で踊る予定。と...
「全音楽界による音楽会」という3.11チャリティーコンサートというのに行ってきた。このコンサートは、2011年3月11日の東日本大震災で孤児となった子供たちを成人するまで援助しようという趣旨で毎年3月11日に行われている。発起人はコシノジュンコ、三枝成彰、堤剛、林真理子、矢内廣、湯川れい子など。会場となっているサントリーホールや、チケットを取り扱うチケットぴあも協力しているとのこと。チケットは無料なのだ...
足袋を洗うのに愛用しているウタマロ石鹸。こんなに小さくなるまで使ったので、いよいよ新しいのを買ってきた。漂白剤が入っているのでよく落ちる。足袋の裏は白くないといかんのです。はいている本人は気づかないかもしれないけれど意外と目立つのだ。足袋の洗い方っていろいろ雑誌や本なので紹介されていて、一通りやってみてたけれど、私的にはどれもいまひとつしっくりこなかった。生活スタイルとか環境とかにぴったりはまらな...
去年、テレビで玉置浩二のシンフォニックコンサートの様子を特集した番組を見てから、すっかり玉置浩二という人のファンになってしまっていた。そして、オーケストラをバックに歌う彼のシンフォニックコンサートにはぜひ行ってみたいと、ファンクラブにまで入ってしまったのだった。なにせ、なかなかチケットが取れないという噂を聞いていたので。そして、ついにその日がやってきた。玉置浩二のシンフォニックコンサート ”Navigat...
最近飲んで印象に残ったので空瓶だけ残しておいた2本。左: バビッチ ホークス・ベイ・シラー 2020ニュージーランドのワインの名産地ホークス・ベイ産のシラーにちょこっとヴィオニエをプラス。華やかな香りと柔らかな口当たり、あまり重くないと思っているところへシラー独特のスパイシーな感じが広がっていく。赤い白を混ぜるなんて知らなかったけれど、シラーとヴィオニエの組み合わせはよくあるようだ。2%だけだけどヴィ...
去年の4月から月に1,2度だけだけれど、着付けを教えている。いつもの呉服屋さんが顧客サービスでやっている着付け教室のお手伝いである。趣味が高じてってことか?人に教えるのはなかなか難しいけれど、やっぱり自分の勉強にもなる。新しい発見もある。生徒さんともだんだん打ち解けて仲良しになっていく。そんな教室一コマ。袋帯を結んで記念撮影。来月は、きれいに着付けて一緒にランチ行こうね。...
波紋は「広がる」もので「呼ぶ」ものではない、まして「投じる」なんて、と思っていた。ところが今日の朝日新聞の朝刊でこんな記事。「米国では教育現場に身波紋を呼んでいる。」と書かれていた。調べてみたら、OKみたいだ。「波紋を呼ぶ」は「てにをは辞典」にも載っていた。毎日新聞の「毎日ことば」というサイトによれば、「波紋」の原義は「水面にものを投げた時などに、輪のように広がる波の模様」で、そこから「関連してつぎ...
インボイス制度が10月から開始される予定だ。極簡単にいうと、零細業者や個人事業主も消費税の免税認めないからね、いう制度だ。フリーランスの私は、取引先から課税業者になるか免税業者のままでいるかの選択を迫られていた。インボイスを発行できる課税業者になるなら今まで通り仕事を回すけれど、免税業者のままなら単価さげるからねとか、徐々に発注はしなくなるかもねとか。そうでなくとも単価が下がり続けているので、私た...
きのうで後期の授業全15回が終了。最後はみな、オンライン出席だったので、私も自宅から。自宅からなので普段着の洋服にしようと思ったのだけれど、なんだか気分が乗らないので、やっぱり着物に着替えてしまった。木綿のきものだけれど。で、気づいてみれば、15回全部違う着物だったのだ。左上から右という順番に古くなる。昨日は左上の久留米絣に半幅帯、初回は白大島の単衣に渡文さんの八寸名古屋帯。こらから一番苦手な成績表の...
ご近所のバーで一杯。私、ウィスキーはあまり飲まない人だったのだけれど、6年前にご近所に本格的なバーができたおかげで、時折おいしいウィスキーをたしなんでいる。そして、ウィスキーというお酒も奥が深いことを知ってしまった。金曜日の夜に夫とともにいただいたのはこれ。マッチ売りの少女の一場面がラベル。寒い冬の夜空の中で擦ってマッチの炎から感じるぬくもりのようなウィスキーということだろうか。シェリー樽由来のス...
お酒をいただいた。 風味を損なわないために1本ずつ瓶を湯煎して殺菌して、さらに、冷蔵熟成させているそうだ。吟醸香が上品。フルーティーでまろやかなお米の豊潤さ。なのにあとから来るキリッと爽やか。すんごくうまい‼️合わせたお料理は普通の和食だったけれど、チーズなんかにもよく合いそう。ごちそうさまでした。...
ある能楽師の経歴を見ていたら、「披く」という言葉が出てきた。見たことがなかったので調べてみたら「ひらく」と読んで、一般には「開く」と同じ意味使うようだ。しかし、能の世界では、ある程度修業を積んで、宗家の許しを得て特別な演目を演じる場合にのみ使われるとのこと。私が調べていた能楽師の場合、○○年▽月 「猩々乱」を披く×× 年△月 「道成寺」を披くというふうに使われていた。狂言や囃子でも使われるらしい。宗家の...
先日、ながもち屋さんにがっかりしたという記事を書いたが、バイセルってどうなのかしら、と試してみた。結論から言うと、ながもち屋さんのほうがず~~っとまし。以前、きものすなおさんという着物ファンのインフルエンサー的存在の方がブログで、バイセルさんは、査定員と本部とのダブルチェックで、しっかり根拠を持って査定してくれると書かれていたので、お試しで電話して来てもらった。やってきたのは、入社2年目の若い女の...
氷点下4℃とかいう寒い朝のわりには暖かな日差しが心地いい午後、と思っていたらば日が傾くころには冷たい風、という木曜日、久しぶりのランチ会でパレスホテル東京へ。最近のホテルのお食事は値段の割に貧弱。だいだい、オードブルとメインとデザートの3品。今回もそんな感じ。ま、物価高騰の折なので仕方いのかも……。とはいえ、他愛もないおしゃべりも弾んで楽しんだ。この日の装いは、ちょっとおめかしして、はんなり系。みんな...
伝統文化交流協会主催「味方玄の『能楽ちょっといい話』」を聴きに清澄庭園内の大正記念館まで出かけた。今回は、木曽義仲の忠臣かつ愛妾として語り継がれる女武者・巴御前のお話、戦場に散った気高き愛のお話だ。主君とともに命を絶つことを許されなかった女性の無念と悲しみを描いた曲。年配の能楽師が舞うよりも若い方のほうがふさわしいそうだ。木曽義仲が亡くなった後のお話は、昨年の大河でも描かれていたけれど、彼女がその...
例えば組成物の発明の明細書には実施例として具体的な例が記載されている。市販の薬品や材料などを使用する場合、製造業者の名前が、例えば、Irgacure 819((BASF社製)などと併記されている。この会社名については、翻訳者が調べて正式な会社名を書くことと指示されることが多いのだけれど、最近はグローバル企業が多くて、国ごとに社名が違っていたり、ホールディングスの形態をとっていると中で細かくいくつもの会社を持ってい...
ながもち屋さんが査定してくれている間に、サントリー美術館で「京都・智積院の名宝」展を鑑賞した。京都東山にある、真言宗智山派の総本山である智積院が数百年にわたって守り受け継いできた名宝が寺の外に勢ぞろいするとの触れ込みのせいかとても混んでいた。見どころは長谷川等伯一門によって描かれた金碧障壁画群なのだけれど、興味深かったのは、この障壁画群が智積院にあるのかという、その経緯だった。智積院は、室町時代中...
もう着なくなった着物や帯を委託販売してと貰おうと、ながもち屋さんに伺った。ながもち屋さんというのは、着物や帯の委託販売業者である。預かった着物や帯を販売して、その半分がながもち屋さんの取り分というシステム。と、思っていたらばなんと、委託販売手数料が50%から60%に上がっていた。つまり、私の取り分は40%になっていた。この1月から変わったのだそうだ。それもショックだったのだけれど、対応も酷かった。ずっと予約...
特許明細書では「対向する」という語は「向かい合っている」という意味で使われる。訳語には
昨日に続いてお酒の話。年始から年始にかけて、いろいろお酒をいただいた。そのうちの一本。長崎県壱岐市の麦焼酎である。壱岐は麦焼酎発祥の地なのだそうだ。ウイスキーを水で薄めたような味。麦の蒸留酒だし、樽熟成してるからね。酷のある深い味わいを狙ったのだろうけど、かえって物足りなさを感じてしまう。悪くはないけど。 ...
先月、石垣島に行って、お土産ではなく自分のために買って来た泡盛のみ比べセット。どれも美味しかったけど、一番左側が私の好み。ロックがいい。でも、こういう系のお酒はどこがどういいかとか表現できない。 ...
暮れにメルカリで正絹の赤い長襦袢を手に入れた。着物の袖から覗く赤い色にあこがれていた。で、襟をつける前にお洗濯。身丈はちょっと長めだったから少し縮むくらいでいいのだけど、袖は縮まないように、重り代わりにクリアファイルを2枚づつ入れて干している。さて、どうなりますことやら。...
分子の一部分を moiety という。Wikipedia には次のように記載されている。https://en.wikipedia.org/wiki/Moiety_(chemistry)In organic chemistry, a moiety is a part of a molecule that is given a namebecause it is identified as a part of other molecules as well.Typically, the term is used to describe the larger and characteristic parts oforganic molecules, and it should not be used to describe or name sm...
あるフィルムの収縮率についていの説明で、「最も収縮する少なくとも一方向における収縮率」という表現があった。最初、「最も収縮する方向が複数あって、そのうちの少なくとも一方向の収縮率」と解釈して、
2日にご近所の神社にお参りした時の着物の裾がひどいことになっていた。因みに、着物は、2013年に仕立てた西陣お召。袷の着物は大概のこうなる。「たけかぶり」とか「袋」とかいう。裏の八掛と表の生地の湿気などによる収縮率の違いが原因らしい。恰好が悪いうえに、直すのに結構お金がかかるので、最近は、八掛にゆるみを持たせて仕立ててもらうようにしている。自分で直している人のブログもあったけど、私は自信ない。...
時代遅れのRock’n’Roll Band
正月のテレビがあまりにもつまらないので、Amazon Prime で「コウノドリ」を見て1日ぼーっと過ごした。そして、YouTubeで探しちゃいました。これ。...
栃木から戻り、近くの神社へ初詣(と言っていいのかな?)。娘にも着物を着せて、二人でお参りした。隣の公園にはもう梅の花。でも、紅葉も残っていて、秋と春が同居していた。ベビーカーを引いたご夫婦や、遊具で遊ぶ子供たちで賑わう、平和な冬の休日の風景だ。昨日、Twitter のトレンドに入りしていた「#新しい戦前にしないことが私たちの責任」という言葉を思い出した。...
あけましておめでとうございます。大晦日の夜、玉置浩二のMemory からの安全地帯「I love you からはじめよう」に心をを震わされ余韻に浸っていたらば、さらに上を行く「時代遅れのRock’n’Roll Band」で、おじさんパワーに感涙の紅白。素晴らし1年のしめくくりだつた。歌に込められたメッセージを素直に受け止めたい。 で、今は3年ぶりに栃木でお正月。とはいっても喪中ではある。そして3年ぶりに市内の神明宮に初詣。もう3...
舞踊会の翌日は11時までホテルでのんびりしてから、東寺へ。南大門で記念の自撮り。京都はどこも観光客であふれていたけれど、ここは静かだわ、と思ったけれど、中に入ってみれば、それ相応に観光客はおった。秋の特別公開とのセット券を購入して、まずは講堂で立体曼荼羅。見学するのは3度目だけれど、今回は如来と観音の区別もつくし、曼荼羅の意味も分かっての見学。真ん中にでんと構える大日如来が特別なのも、その姿で理解し...
TOKYO日本舞踊LIFEの京都舞踊会が10月9日に開催され、私も京都で踊ってきた。場所は平安神宮すぐそばの岡崎庵という結婚式場。そこに能舞台のような真四角の舞台があり、そこをお借りしての舞踊会。本物に触れるのは大切という師匠の考えで、着付、結髪から地方まですべて一流のプロをそろえてのお会だった。とはいえ、私はまだ生の演奏で踊るほどの技量もなく費用も掛かるので、音源はCD。師匠が雨女なので、やっぱり雨の一日だっ...
もう1週間がたってしまうのだが、矢来能楽堂で味方玄さんの「融」を鑑賞した。DenBun 能というのは、一般社団法人伝統文化交流強化が主催する能公演のこと。今回はその第1回目。小書きに「舞返」に蝋燭能の演出。蝋燭のともる特別な空間で、味方さんの舞ぞ存分に堪能でしたし、シテ方味方さんの謡と地謡と囃子の見事なハーモニーがまるで和製オペラのように能楽堂にいっぱい響き渡りとても素晴らしかった。最近注目している川口晃...
9月も終わりますが、単衣の季節はこれから! と思っている私。単衣の着物には、お尻部分の補強や透け防止のために居敷当てを着けることが多いのだけれど、透け感を楽しみたいときや、布が1枚増えるので暑かったり仕立て代がアップしたりするという理由で、たま~に付けないことがる。そんな一枚がこれ。けちって付けなかった部類。結城紬の単衣この着物のことは以前に書いたことがある。http://araremiemama.blog.fc2.com/blog-ent...
最近の英文明細書は、preferably という表現を避けて、複数の実施形態を優劣をつけずに in some embodiments や may を使って、淡々と描写することが多い。同様に、様々な実施形態のなかの一つを例示する際には、in an embodiment とすることが多い。日本の明細書であれば「好ましくは、XはYである」となるであろうとことろを”In some embodiments, X is Y” とか ”X may be Y
the novel features believed characteristic of the invention
”The novel features believed characteristic of the invention are set forth in the appended claims.”和訳はあまりやらないのだけれど、来週から始まる講義の準備をしていたら、こんな文に行き当たった。調べてみたら、特許にはよく出てくる表現のようだ。文法的にはどう解釈すればいいのだろうか?元の形は“believe the novel features (to be) characteristic of the invention” ということか? でも訳が難しい。「本...
シラーと言えばスパイシーなイメージなのだけれど、いい意味それ裏切ってくれた。濃厚な果実味でちょっと甘いのかと思っているところに黒こしょうやハーブのスパイス感が追いかけてくる。タンニンも心地良く残る。私、これ、好きだわ。いつまでも飲んでいられる感じ。でも、アルコール15%と高いから要注意。 ...
敬老の日の昨日、国立演芸場で寄席を初体験した。寄席の前に、ホテルグランドアーク半蔵門にて落語のレクチャーとお食事。レクチャーの講師は、この日のトリを務める古今亭志ん輔師匠。さりげなく芸を研くことの大切さを語っていたのではないかと思う。先日の能楽師味方玄さんのお話と繋がるところがあった。伝統芸能を継承する人たちに共通する思いなのだろう。お食事はホテルの秋のお会席。なかなか美味でした。志ん輔師匠の演目...
7月に鹿児島に行ったときに買ってきた芋焼酎。藤都喜ヱ門の大島紬を見に都喜ヱ門美術館のある奄美の里(奄美大島になる奄美の郷ではなく、鹿児島市内にある)に行ったときに、そこの売店で、鹿児島でしか買えないし、おいしいから、と勧められたお酒だ。教えてくれた人、「森伊蔵」の中身って、実はこの蔵元が造っているんだよ、って言っていたので、調べてみたら、焼酎中の間ではまことしやかに言われているという情報もあったけ...
「歌枕 あなたの知らない心の情景」展を観てきた。竜田川とか吉野とか、せいぜいそれくらいしか知らなかった歌枕。そんなのをテーマに美術館で展覧会って可能なのかしら? とも思いつつも、歌枕の情景は着物の文様にもなっているし、能にもしばしば登場するので、楽しみにしていた。なにの、会期末まであと数日となり、慌てて出かけてきた。「ちはやぶる 神代もしらず 竜田川 からくれないに みづくくるとは」竜田川といえば、...
踊りの師匠のご紹介で、「超歌舞伎2022」リミテッドバージョンを観てきた。(超新橋演舞場!)超歌舞伎というのは、古典歌舞伎と最新のテクノロジーを融合させた舞台で、歌舞伎の世界に初音ミクというデジタルアイドルが登場するお芝居だ。本公演では中村獅童さん主演で行われるのだけれど、リミテッドバージョンは若手育成のために若い役者さんを起用。というわけで、澤村國矢さん初主演の初日を鑑賞。新橋演舞場なのに客相がいつ...
先週、伝統文化交流協会主催の標記の講座に参加した。毎月参加している氷川まり子さんの能楽講座は、舞台の背景中心のお話だけれど、今回のは、能楽師による詞章の解説を中心にしたもの。年に何回か開催されて入れ、味方さんファンとしてはぜひとも聞いてみたいとは思っていたのだけれど、なかなかスケジュールが合わなかったところ、ようやく願いが叶ったというもの。お題は、月の名曲『融』。かつて左大臣源融の邸宅があった六条...
酒と仕事と着物ときものと
“configured to” と 単なる”to”の違いって?
means + function 表現を避けるために configured to がよくつかわれるが、単なる to 不定詞とどこが違うのだろうか。装置の構成要素による作用を記載する場合① その作用を
An object moves randomly in various directions.「物体が様々な方向に無作為に動く」と訳す人が多いのだけれど、すごく違和感を覚える。そもそも物体に意思や作為があるのか?と思ってしまう。randomly = 無作為にって反射的に訳さないでほしい。私なら「不規則に」とするな、きっと。...
日曜日、ご招待いただいて浅草公会堂で、中村鶴松さんの自主公演を観劇。まだまだ若い役者さんだけれど華がある。ファンも多いようで、満席の会場に熱い拍手が響いていた。一般家庭の出身ということだけれど名題にも昇進して、勘九郎さん、七之助さんとともに中村座を支えているとか。「春興鏡獅子」は母のような気持ちだった。これから応援していきたい役者さんである。観劇後は、浅草の景色を眺めながらランチ。お天気もなんとか...
Side って……
Wikipedia の三角フラスコの説明。Erlenmeyer flasks have wide bases, with sides that taper upwardto a short vertical neck.複数だと数の関係があいまいだからと、ある人が単数で書いた文⇩An Erlenmeyer flasks has a wide base and sides that taper upwardto a short vertical neck.側面(side)ってのは常に複数あるものなの? 上下とか左右など場合は2つあることが前提かもしれないけど。側面って場合もか?三角錐...
5月のある日、国立能楽堂で能「須磨源氏」を観た帰りのこと。そのまま真っ直ぐ帰ればいいものを、ちょこっと美味しいお酒を飲みたくなって立ち寄ったいつものBar Wonderwallで、ストレートの梅酒を着物の右半分にたっぷりあびてしまうとい目にあってしまったのだ。自損事故である。濃いお酒にはガード加工は効かないみたいで、しっかり染み込んだ。直ぐにお手入れ!と思ったのだが、丸洗いでは落ちない汚れだし、範囲も広いし、少...
義父の四十九日法要で菩提寺へ。とはいっても2週間ほど前のこと。この寺の仏様を改めてみてみれば、観音菩薩と勢至菩薩を従えた阿弥陀如来ではないか、と妙に感動。死者を迎える来迎印を結んでる。浄土宗の寺なのだから当然なのだけれど、初めて存在と員の形を意識した日だったのでした。...
これは、NHK朝ドラ『ちむどんどん』で、銀座の高級イタリアンレストランオーナーに扮する原田美枝子さんの着物姿。お太鼓が小さくて、たれが短くてたれ先の位置が高いのが気になって仕方がなかった。最近、こういうお太鼓の人を結構見かける。インスタグラムの中の人に多い。たぶん、お太鼓を作るときに、帯の下線にお太鼓の下線を合わせているからなのだろうけど、身長が高い人がこういう締め方すると、お尻の上にお太鼓が乗っか...
国立能楽堂定例公演を鑑賞。今月のテーマは千利休生誕500年。狂言「通円」は、日本最古のお茶屋として有名な通円の茶坊主のお話。囃子・地謡があって、シテが面を着ける能の形式の狂言だ。こういう型の狂言を「舞狂言」というらしい。お隣の席には、茶道をやっていると思われる女子大生。しぐさや詞の端々にお茶の言葉が出てくるので、より深く舞台を味わえたのではないかと、ちょとうらやましく思えた。能は「八島」。以前にも観...
寒い雨の日曜日は、コロナ禍の影響で3回も中止になり、漸く開催された三遊亭兼好師匠をお招きしての青山きもの学院華の会@KKRホテル東京へ。お噺は、「強情灸」と「花見酒」。久しぶりの兼好ワールドに、しばし嫌なことを忘れてお腹を抱えて笑った。この日のきものは小糸染芸さんの小紋に、メルカリで手に入れたタンポポ柄の袋帯。まだまだ桜の季節ということで、皆さん、桜づくしのお召し物だと思ったので、あえてタンポポに。...
シャトー・メルシャン 北信右岸シャルドネ Rivalis 2019
北信右岸シャルドネの中でも、シャトー・メルシャンのアイコンシリーズの「リヴァリス」は格別。長野県北信地区の千曲川右岸で栽培したシャルドネ54樽から、シャトーメルシャンのスタッフ全員がテイスティングして13樽を選抜してブレンドしたという。黄色い果実の香りの後に来る、ヴァニラのようなトーストのようなバターのような樽由来の複雑な香りが奥深い。酸と果実味もたっぷりでバランスがいいし、ミネラル感が小憎らしい。こ...
雨の降る寒い夜に国立能楽堂へ。今月鑑賞する能は「当麻」。當麻寺の曼陀羅に纏わる中将姫伝説をもとに作られた作品。舞台となっている日は釈迦の命日の旧暦2月15日。ちょうど今頃だ。前場の最後に老尼と連れの女性が去っていく姿は、二上の峯を登って昇天する阿弥陀如来と菩薩なのだそうだ。根底にあるのは阿弥陀信仰。西方極楽浄土の考え方がわかるとより一層面白いのかもしれない。この日は満席。シテが観世清和さんだったから...
春の雰囲気たっぷりの帯をメルカリでゲット。揚羽蝶が舞う蒲公英のそばで春の妖精が踊っているような、もかわいい袋帯。こんなの締めたら、それだけで心がうきうきしてしまう。そんな帯を締めて、春の香たっぷりな一日にサントリー美術館へ。正倉院宝物の再現模造品に焦点を当てた展覧会。明治時代に奈良で開催された博覧会を機に、宝物の再現模造のプロジェクトが始まったのだとか。模造品というと聞こえが悪いが、材料や技法、構...
気づけばもう3月も半ば。今年は2月が寒かったせいか、今頃、梅が見ごろ。そして、東京は今週末にはもう桜が開花するらしい。梅も桜も同時に見られるなんて珍しい。そんな春の香りが漂うなか、先日、花見の起源についての話を伺う機会があった。起源には諸説あるけれど、もっとも日本の庶民の信仰に基づく説が、豊作起源のお祭りから生まれたというもの。古代の日本人は、自然現象の中に神秘を感じとり、自然の中のあちらこちらに「...
『美しいキモノ』の最新号(2022年春号)を見たら、奄美大島紬の特集が組まれていた。「伝統の龍郷柄がモノトーン感覚の幾何学模様として、いま人気復活中!」という。実は10日ほど前に、大島紬の展示会に行ってみて、龍郷柄をモダンいアレンジしたきものをたくさん見てきたばかり。それまでは、龍郷柄っていかにも古くさい大島って感じがして苦手だったのだが、おしゃれに進化しているな、と思ったばかりだったので、『美しいキノ...
今週火曜日は、国立近代美術館で「民藝の100年」展を鑑賞したあと、夕方から踊りのお稽古という一日。駒場の日本民藝館は何度も行ったことがあるけれど、柳宗悦と彼の回りにいた芸術家たちの歩みをまとめて観たのは初めてだった。近代美術館が柳への挑戦という視点から企画し、彼のプロデューサー的才能に注目したのは面白かった。もっと早くに観に行けばよかったと後悔しかり。2月13日まで開催。さて、この日の装い。寺島利男作の...
今朝、テレ朝のニュース番組(とは言い難いと常々思っている)を聞き流していたところ、「被害が発覚しました」という声に手が止まった。ニュースの内容は、大阪・ミナミの法善寺の石像のこけがはがされていることがわかったというもの。それを「苔が剥がされる被害が発覚した」と伝えていた。最近はメディアの劣化が著しいが、それは言葉の使い方でも感じるところだ。そういえば、先日、夫がオンライン会議で「不具合が発覚?って...
もう、1週間以上も経ってしまったけれど、国立能楽堂の定例公演を鑑賞した。狂言は『文荷』、能は『千手』。『千手』は、一の谷の合戦で源氏に捕らえられ、死を待つばかりの清盛の四男、重衡と、重衡を慰めるために頼朝に遣わされた遊里の長の娘、千手との一夜のお話。出家の願いがかなわず意気消沈し、自らの罪業を悔やむ重衡が、千手の思いやりに次第に心を開いていく情感を表現した曲である。重衡の心の中を覗く心理劇のような...
以前このワインを飲んで日本にもこんなおいしいピノ・ノワールがあるんだ、と感激したことを思い出して、また買ってみた。一昨日は、夫が鉄男くん仲間とオンライン飲み会をするというので、ちょっともったいない気もしたけれど、開けて一緒に飲むことにした。紅茶(?)やスパイスの香りとタンニンが印象的。けれど、果実味は前に飲んだ時ほど感じられず、感動もなかった。ヴィンテージの違いなのか、料理のせいなのか、体調のせい...
昨年くらいから、「新年のがお挨拶は今年限りに~」という年賀状を何枚か受け取るようになった。高齢の親戚からのそういう賀状は、寂しさを感じつつも相手の年齢を思うと致し方なしと思うのだが、同業者や学生時代の友人からのものは、なんだ、私に書くのめんどくさいのか?と思ってしまったりして、少し気分を害する。自分の立場から考えると、あまり親しくもないのに何となく毎年送っている人には、そろそろ「今年限り~」にしよ...
東京は雪が降りだした。積もりそうだ。さて、正月5日の昨日は、国立劇場の初春歌舞伎公演を観てきた。夫の会社で、団体購入のチケット斡旋があったので夫に頼んだところ、なんとペアではなく私一人分のチケットが届いた。たまには夫婦で観劇なんてのこいいかも、と思っていたのだが、彼には全く興味のないことだったらしい。いつものようにおひとり様観劇であった。演目は『南総里見八犬伝』。歌舞伎では通し狂言として演じられる...
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先月、たまにしか仕事が来ない会社からの案件を受けた。その件の支払い明細が昨日、送られてきたのだけれど、こんなだった。この会社、前から報酬とその消費税のトータルから源泉徴収税を差し引いていて、気にはなっていたのだけれど、消費税非課税だった時には、最終的に消費税分も所得として後から税金がかかるので、同じことだし、インボイス制度が始まったら、計算方法を変えるものと思っていたのだけれど、まさか、変えてない...
この前の日曜日に、二期会オペラ『ドン・カルロ』を観に、生憎の雨だったけれど上野まで。『ドン・カルロ』は、16世紀のスペイン宮廷を舞台にしたヴェルディーの傑作だけれど、 絢爛豪華な超大作でコストがかかりすぎるため、日本ではたま~にしかやられない。今回は、5幕で4時間超の長い演出ではあったけれど、舞台を20~30年後の未来のスペインに設定し、現代的でシンプルなセットになっていた。描かれる価値観は16世紀のままな...
「セルロースエステルは、セルロース分子が有する水酸基の少なくとも一部が、エステル化された化学構造を有する化合物である。」これを、私、Cellulose ester is a chemical having a structure ~in which the hydroxy group of the cellulose molecule is at least partially esterified.って訳してたのです。で、今日、見直していてびっくり! 何でこんな間違いしたんだろう、って。セルロースってさ、グルコースがたくさ...
日本舞踊を一緒にお稽古しているお友達からご招待券をいただいたので、歌舞伎座で標記の公演を鑑賞してきた。演目は『双蝶々曲輪日記 角力場』と『水戸黄門 讃岐漫遊篇』どちらもよく知られている、わかりやすく楽しいお話。でも、ガラガラ。平日の夜の部って、いつもあんなものなのかしら?因みに、濡髪長五郎は獅童さん、放駒は巳之助さん、吾妻は種之介さん、黄門様は彌十郎さんだった。いただいたチケットは1階2列42番、上...
ようやく、というか突然に秋がやってきたので、夏物を洗濯。木綿の浴衣と、シルック(ポリエステル)とたぶん麻のきもの。私は、着物用の洗濯ネットは使わない主義。あれに入れると水が布に十分に浸透しない。大概は手洗いするのだけれど、3枚もたまっちゃったので、洗濯機のドライモードでやってみた。ただし、脱水は慎重に。少し前に、Instagramで知った干し方が秀逸だ。袖を伸ばすのではなく、内側に畳むようにして干す。着物ハ...
真夏から一気に晩秋になってしまったようなここ数日の気温。暑かった9月のコーデをまとめました。左上から右へ順に① 青山華の会にて「ふるあめりかに袖はぬらさじ」@新橋演舞場鑑賞きものは 7代目永治屋清左衛門帯は、手すき和紙を織り込んだ博多織② 着付け教室@新宿きものは 米沢白根澤織物さんのうさぎ柄の捩り織帯は①と同じ③ 調布日本舞踊連盟主催の着物あれこれ講習会@調布たづくりきものは 小糸染芸さんの紋紗帯は小菊の刺...
一般的な理解と特定に分野で使われている言葉では定義が異なることがある。例えば、ラミー。英語で ramie。一般的な織物の世界でラミーと言えば苧麻のことなのだが、和装の世界ではラミーは、手紡ぎではない紡績した苧麻の糸のことを指す。苧麻は、繊維を細かく裂いて、縒って長くつなぐ「積む」という作業が必要で、現在は多くの場合、紡績機を使って、一度砕いた麻の繊維を固めて糸にする「紡績」という方法で糸が作られる。「紡...
先日、所属している踊りのグループが着物のあれこれについての講習会を開催した。講師は踊りの大先生。先生の経験を通して知ったリ身に着けたりした着物のあれこれを話してくださったのだけれど、先生は踊りの師匠ではあるけれど着物の専門家ではないので、いろいろはてな?なことが多かった。一番は、織の着物はみんな紬だと思っていらしたこと。紬は織の着物だけれど逆は成り立たない。お召しを紬とおっしゃたのにはびっくりした...
たとえば、「四ホウ酸ナトリウムはNa2B4O7で表される」というとき、ずっと、
「これは、AとBとを共存させることで初めて得られる効果である。」という文を私は最初、This effect can only be produced by allowing A to coexist with B.と、訳したのだけれど、「はじめて」ってonly でいいのだろうか? とふと不安になった。種々の国語辞典で「はじめて」を引いても
ずいぶん前から土鍋でご飯を炊くってのが流行って(?)いて、私もその流行りにのっかって土鍋を買ってみたのはいいけれど、手間がかかるくせに上手に炊けないので、諦めて電気釜に戻っていた。でも最近電気代がバカ高くなったおかげで、少しは節約になるかもと、食器棚の肥やしになっていた土鍋をまた引っ張り出してきて、土鍋炊飯を再開してからかれこれ数か月。夕飯の支度の最初にお米を研いで、30分水に浸漬。それから中火で約...
ずっとお世話になっている着付け教室主催のきものでおでかけする「青山華の会」の企画で、大竹しのぶ主演の『ふるあめりかに袖はぬらさじ』というお芝居を新橋演舞場で鑑賞した。大竹しのぶのお芝居はぜひ一度見てみたいと思ていたのでいい機会だった。原作は有吉佐和子が1970年に婦人公論に発表した『亀遊の死』。有吉自身が昭和の大女優杉村春子のために戯曲化した作品だそうだ。歌舞伎でも坂東玉三郎によって上演されているそう...
この夏はうれしいことに、久しぶりに本業が忙しく、出かけることが少なかったので、着物を着る回数も激減だった。ブログもなかなか更新できずだったので、この夏のコーデとお出かけの記録をまとめておく。<7月>左上から右へ順に① 踊りのお稽古へきものは、よねざわ新田、帯は博多織② 京都きもの友禅の着付け教室へきものは、夏大島に見えるかもしれないけれど龍郷柄の紋紗。中賀和 さん作帯はクレマティスの絽塩瀨③&nb...
最近、今話題の
7月の梅若会定式能で、川口晃平さんが『三輪』を舞われるというので、出かけてきた。『三輪』は、晃平さんによると「大和の三輪山を舞台に神代の恋物語と天岩戸神話が展開する古曲」。大和国三輪の里に住む玄賓(げんぴん)僧都の庵に、毎日水を運んできてくれる里女がいた。ある日、玄賓がその女の住む三輪山を訪ねると、女体の三輪の神が現れ、玄賓に、神も衆生を救うために迷い、人と同じような苦しみを持つので、罪を救ってほ...
7月ももうほぼ半分経ってしまったけれど、6月のコーデをまとめておく。左上から右へ順に① きものの展示会へきものも帯も スコープココさん製帯はお気に入り。大きなダリアが織り込んである。お太鼓も載せればよかったな。② いつもお世話になっている悉皆さんへきものは、越後印伝の小紋帯は、尾峨佐染繍さんのワヤンクリを刺繍した帯お店にちょうど女優の一色采子さんがいらっしゃっていて、帯をとてもほめてくださった。③ 青山華...
能楽師シテ方の味方玄さんが主催するお能の公演、テアトル・ノウ東京公演を鑑賞した。今回は「杜若」恋之舞と「碇潜」船出之習。この2つの演目については、以前、味方さんが講演なさっていて、その時のことをここでも書いている。「杜若」: http://araremiemama.blog.fc2.com/blog-entry-497.html「碇潜」: http://araremiemama.blog.fc2.com/blog-entry-501.html杜若は、三河国八橋にさしかかった旅の僧が、美しく咲く杜...
カクテルって飲まないのだけれど、たま~に行くバー Wonder Wall のマスターが、今はモヒートがお勧めだというので、試しに飲んでみた。そもそも、モヒートがラム酒をベースにした冷たいカクテルだといことも、ラム酒がさとうきびから作られる蒸留酒だということも知らなかった。私の専門(?)はビールと日本酒とワインと、少しだけウィスキー。ウィスキーだって、Wonder Wall のマスターに教育されて飲むようになったお酒だ。そ...
「ルテニウム担持炭素触媒」って、担体はどっち? 担持されているのはどっち? 言葉だけではわからい。今回の案件の場合、ルテニウムの触媒作用を使うって話。だから、担持されているのはルテニウムで、担体が炭素だと思って調べていると、
梅雨入りしてから暫く涼しい日が続いていた東京だが、ここ数日、暑い!暑い日に着物を着るのは別に苦にならないのだけれど、汗が心配。汗がついたまま放っておくと、変色してシミになる。だから、下着には汗取り襦袢を愛用している。木綿の肌襦袢の内側に汗取り用のメッシュ布が重なっている。その分、少々厚みがある。しっかり汗を吸ってくれるし、着心地もいい。愛用の汗取り襦袢はこちら。 \夏の市/ 高評価★4.3【ランキング1...
「こがねい春の能」に出かけた時の装い。迷った挙句、春を感じられる装いに。ってどこが? って言われるかもと思っていたら、娘に「春らしい色だね」と褒められた。羽織はもう薄物でもいいかな、と思って出かけたのだけれど、帰りの時間には冷たい風が身に染みた。日が暮れると、まだまだ寒い日もある。着物は結城縮。結城縮はシャリ間のある結城紬で単衣に仕立てるのが普通なのだと思うけど、今頃の季節に着たくてあえて袷で仕立...
観世流能楽師で、期待の若手と勝手に私が押している川口晃平さんが主宰する「こがねい春の能」を観に小金井宮司楽器ホールへ。能楽堂ではなく一般のホールでのお能だ。シテは舞台に柱がないと舞えないので、代わりにガラスの柱が3本だっていた。屋根もないので空間が広いく舞台がとても大きく見えた。ガラスの柱から反射する光が効果的。壁には松はなく、橋掛かりにもない。ガラスの柱だけの舞台で仕舞が2曲と狂言「清水」。能が始...
もう1週間も前のことになるけれど、会期末間近に迫る「エゴン・シーレ展」へ上野の東京都美術館まで出かけた。上野は、散りかけた満開の桜が美しく、観光客でにぎわっていた。エゴン・シーレ展も、平日にもかかわらずたくさんの人が訪れていた。同時代にウィーンで活動していた画家の作品もたくさん出品されていて(もちろんクリムトも)、見ごたえのある展覧会だった。エゴン・シーレは夭逝の天才画家というイメージだったけど、...
確か2020年に手に入れたのだけれど、2,3年瓶で熟成させるとまろやかに進化するとのいう話だったので、我慢していたワイン。スパイシーな香りが印象的で黒い実の香りも豊富。かなり重めのワインかと思いきや、酸が効いていて爽やか~、と思っているとタンニンもしっかり残る、というなんとも楽しいワインだ。本当は胡椒のきいたお肉がいいのだろうけれど、あり合わせのソーセのとお野菜を煮込んだだけのお料理。でも、ゆず山椒を...
娘がオシカツで熊本に行くというので、日本酒を買ってきてもらった。九州なのに熊本には日本酒がたくさんあるので、飲んでみたくなったのだ。とはいっても、「美少年」は何年も前に飲んだことあるのだが……。夫曰く、熊本は日本酒の南限だとか。ま、調べてみたら、全然そんなことはないらしいい。そう宣伝している酒蔵はあったけれど。買ってきてもらったのはこれ。山村酒造 特別純米「れいざん」。精米歩合60%というだけあってお...
特定の分野では、組成物の含有量をいう際に「内掛け」とか「外掛け」とかいう言葉を使うらしい。利益の計算ではよく使うらしいが、含有量の「内掛け」とか「外掛け」ってどういうこと?ということで、調べてみた。「内掛け」とは、組成物全体(計算に含めない成分の除いた全体)を100質量%としたときに、100質量%中のそれぞれの成分割合例えば、「耐火軽量骨材を内掛けで90質量%含む」とあれば、耐火軽量骨材の含有量を...
3月11日はちょっとハードな一日だった。3.11のチャリティーコンサートに行く前に、観世能楽堂でお能を鑑賞。「三人の会」という観世流の若手シテ方能楽師三人が主催する会の特別公演があったのだ。三人のうちのひとり川口晃平さんは、私が最近注目している能楽師。「山姥」を舞った。晃平さんは声が通って、謡がとても心地よい。舞も大きくて美しい。ところで、観世能楽堂は今回が初めて。実は来年、ここの舞台で踊る予定。と...
「全音楽界による音楽会」という3.11チャリティーコンサートというのに行ってきた。このコンサートは、2011年3月11日の東日本大震災で孤児となった子供たちを成人するまで援助しようという趣旨で毎年3月11日に行われている。発起人はコシノジュンコ、三枝成彰、堤剛、林真理子、矢内廣、湯川れい子など。会場となっているサントリーホールや、チケットを取り扱うチケットぴあも協力しているとのこと。チケットは無料なのだ...
足袋を洗うのに愛用しているウタマロ石鹸。こんなに小さくなるまで使ったので、いよいよ新しいのを買ってきた。漂白剤が入っているのでよく落ちる。足袋の裏は白くないといかんのです。はいている本人は気づかないかもしれないけれど意外と目立つのだ。足袋の洗い方っていろいろ雑誌や本なので紹介されていて、一通りやってみてたけれど、私的にはどれもいまひとつしっくりこなかった。生活スタイルとか環境とかにぴったりはまらな...
去年、テレビで玉置浩二のシンフォニックコンサートの様子を特集した番組を見てから、すっかり玉置浩二という人のファンになってしまっていた。そして、オーケストラをバックに歌う彼のシンフォニックコンサートにはぜひ行ってみたいと、ファンクラブにまで入ってしまったのだった。なにせ、なかなかチケットが取れないという噂を聞いていたので。そして、ついにその日がやってきた。玉置浩二のシンフォニックコンサート ”Navigat...
最近飲んで印象に残ったので空瓶だけ残しておいた2本。左: バビッチ ホークス・ベイ・シラー 2020ニュージーランドのワインの名産地ホークス・ベイ産のシラーにちょこっとヴィオニエをプラス。華やかな香りと柔らかな口当たり、あまり重くないと思っているところへシラー独特のスパイシーな感じが広がっていく。赤い白を混ぜるなんて知らなかったけれど、シラーとヴィオニエの組み合わせはよくあるようだ。2%だけだけどヴィ...
去年の4月から月に1,2度だけだけれど、着付けを教えている。いつもの呉服屋さんが顧客サービスでやっている着付け教室のお手伝いである。趣味が高じてってことか?人に教えるのはなかなか難しいけれど、やっぱり自分の勉強にもなる。新しい発見もある。生徒さんともだんだん打ち解けて仲良しになっていく。そんな教室一コマ。袋帯を結んで記念撮影。来月は、きれいに着付けて一緒にランチ行こうね。...
波紋は「広がる」もので「呼ぶ」ものではない、まして「投じる」なんて、と思っていた。ところが今日の朝日新聞の朝刊でこんな記事。「米国では教育現場に身波紋を呼んでいる。」と書かれていた。調べてみたら、OKみたいだ。「波紋を呼ぶ」は「てにをは辞典」にも載っていた。毎日新聞の「毎日ことば」というサイトによれば、「波紋」の原義は「水面にものを投げた時などに、輪のように広がる波の模様」で、そこから「関連してつぎ...
インボイス制度が10月から開始される予定だ。極簡単にいうと、零細業者や個人事業主も消費税の免税認めないからね、いう制度だ。フリーランスの私は、取引先から課税業者になるか免税業者のままでいるかの選択を迫られていた。インボイスを発行できる課税業者になるなら今まで通り仕事を回すけれど、免税業者のままなら単価さげるからねとか、徐々に発注はしなくなるかもねとか。そうでなくとも単価が下がり続けているので、私た...
きのうで後期の授業全15回が終了。最後はみな、オンライン出席だったので、私も自宅から。自宅からなので普段着の洋服にしようと思ったのだけれど、なんだか気分が乗らないので、やっぱり着物に着替えてしまった。木綿のきものだけれど。で、気づいてみれば、15回全部違う着物だったのだ。左上から右という順番に古くなる。昨日は左上の久留米絣に半幅帯、初回は白大島の単衣に渡文さんの八寸名古屋帯。こらから一番苦手な成績表の...
ご近所のバーで一杯。私、ウィスキーはあまり飲まない人だったのだけれど、6年前にご近所に本格的なバーができたおかげで、時折おいしいウィスキーをたしなんでいる。そして、ウィスキーというお酒も奥が深いことを知ってしまった。金曜日の夜に夫とともにいただいたのはこれ。マッチ売りの少女の一場面がラベル。寒い冬の夜空の中で擦ってマッチの炎から感じるぬくもりのようなウィスキーということだろうか。シェリー樽由来のス...
お酒をいただいた。 風味を損なわないために1本ずつ瓶を湯煎して殺菌して、さらに、冷蔵熟成させているそうだ。吟醸香が上品。フルーティーでまろやかなお米の豊潤さ。なのにあとから来るキリッと爽やか。すんごくうまい‼️合わせたお料理は普通の和食だったけれど、チーズなんかにもよく合いそう。ごちそうさまでした。...
ある能楽師の経歴を見ていたら、「披く」という言葉が出てきた。見たことがなかったので調べてみたら「ひらく」と読んで、一般には「開く」と同じ意味使うようだ。しかし、能の世界では、ある程度修業を積んで、宗家の許しを得て特別な演目を演じる場合にのみ使われるとのこと。私が調べていた能楽師の場合、○○年▽月 「猩々乱」を披く×× 年△月 「道成寺」を披くというふうに使われていた。狂言や囃子でも使われるらしい。宗家の...
先日、ながもち屋さんにがっかりしたという記事を書いたが、バイセルってどうなのかしら、と試してみた。結論から言うと、ながもち屋さんのほうがず~~っとまし。以前、きものすなおさんという着物ファンのインフルエンサー的存在の方がブログで、バイセルさんは、査定員と本部とのダブルチェックで、しっかり根拠を持って査定してくれると書かれていたので、お試しで電話して来てもらった。やってきたのは、入社2年目の若い女の...
氷点下4℃とかいう寒い朝のわりには暖かな日差しが心地いい午後、と思っていたらば日が傾くころには冷たい風、という木曜日、久しぶりのランチ会でパレスホテル東京へ。最近のホテルのお食事は値段の割に貧弱。だいだい、オードブルとメインとデザートの3品。今回もそんな感じ。ま、物価高騰の折なので仕方いのかも……。とはいえ、他愛もないおしゃべりも弾んで楽しんだ。この日の装いは、ちょっとおめかしして、はんなり系。みんな...