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La Parfumerie Tanu https://lpt.hateblo.jp/

厳選クラシック香水・モダンクラシック香水ガイド。古今東西の名香を独自の視点で紹介。

別館として音楽や映画にまつわるコラムページLPT annex、香水小分け部材のオンラインストア、LPT e-storeも併設。期間限定でPuredistance製品のご紹介も行っています。 LPT annex http://lptannex.hateblo.jp/ LPT e-store https://laparfumerietanu.stores.jp/

Tanu
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2017/08/23

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  • King's Salute (2023)

    立ち上がり:THE おっさんまいるのう!という香り、最近久しくこういうブツを試してくれと言われなかったので新鮮。まあ10年前ならこりゃジジくさ過ぎと敬遠してただろうが、幸か不幸か年齢的にそれなりに馴染んだ香りのような気も 昼:こういうタイプは経時していくうちにより枯れた感じになって加齢臭か香りか判らなくなってくる事が多いがこれはそういう感じでも無い。段々フレッシュな香りになっているような気も 15時位:昼と印象変わらず。香りの角が取れて最初の印象より大分良い 夕方:少し落ち着いてきてかなり良い香りです。つけ始めより一日の終わりの方が良いですね。欲を言えば最初からこういう香りで最後まで行けば良い…

  • Tour de Taiwan 2 Hours & Ours Taipei store

    Tour de Taiwan 2 Hours & Ours Taipei store デパート激戦区の一角にあるお洒落なお店 私達は自分が好きなものしか売らない 台北と台中、初心者とマニアでは嗜好性が全く違うから やっと会えたローグ(ならず者) Chypre Siam (2017) EDT / Rogue Perfumery デパート激戦区の一角にあるお洒落なお店 台湾二都レポートの2日目は、高雄から台湾高鐵(新幹線)で北上し、昨夏行けなかった台北市内の香水店、Hours & Oursをお届けします。 デパート激戦区・信義地区の大通りから一歩入るといきなり多少閑静な住宅街。防犯のため鉄格子…

  • Tour de Taiwan 1 : Kaohsiung NoseWay flagship store & Meet a local LPT reader

    さる2024年2月の3連休、訪台23年ぶりのジェントルマンを伴い、Team LPT国内全員不在状態で高雄と台北を訪問してまいりました。主な目的は、麻豆という台湾南部の町に住むタヌとハン1の従兄に会い、伯父が建立した廟・麻豆代天府とジェントルマン(=タヌにとっては配偶者)をつなぐ一大ミッションでしたが、フライトが高雄ー台北周遊となったため、昨夏台北で訪問した台湾最大のニッチフレグランス店、NoseWayの高雄フラッグシップ店を取材してきました。 NoseWay Kaohsiung Flagship store 店長さん直撃インタビュー New in NoseWay タヌ、初めて海外のLPT読者に…

  • Meet LPTV vol.7 all about Personne

    日程:2024年2月12日(月) 配信:20:00-21:00 場所:図鑑カフェFumikura 今日は、年始よりLPTブログで大型特集を組んだ新作香水、ペルソンヌのご紹介をします。一つの作品にフォーカスしてご紹介するMeet LPTVは初めてですが、ブログでは書ききれなかった事を中心にお話します。 1. オリビアさん2023年12月来日 2. オリビアさんは何をしていた人か 3. Attache Moi 4作紹介 4. ペルソンヌ誕生 5. オデュッセイアあらすじ 6. オデュッセイアを読んだ感想 7. 8つのアコード 8. 香水・ペルソンヌ 9. ペルソンヌの調香師、アレクサンドル・ヘルワ…

  • Meet LPTV vol.7 on air

    [Meet LPTV ライブ配信のお知らせ] 日時 2024年2月12日(月) 20:00-21:00(JST:日本時間) チャンネル:Instagram Live ※電波状態により、中断または配信中止の可能性があります。予めご了承ください。 行動制限の解除から、野に放たれた子犬のようにリアルイベント開催や取材に明け暮れた昨年のLPT。約1年半ぶりにMeet LPTVが戻ってきます。 今回の特集テーマは「ペルソンヌのすべて」です。 2024年最初のブログは、古代ギリシア叙事詩、オデュッセイアを香りに昇華したペルソンヌで壮大な幕を開けました。香りの紹介も、調香師のインタビューも本邦初。しかし、私…

  • Interview with Alexandre Helwani, the perfumer of Personne (Japanese)

    You can also read this magnificent interview in English : スーレマントのオリビア・ブランズブールが主宰するアートプロジェクト、ICONOFLYの新コレクション、レジャルダンプロミ。その第一弾として登場した、オデュッセイアに登場する草木を香りという形で召喚した叙事香、ペルソンヌ。フランス文化庁から白羽の矢が立ったオリビアさんが依頼したのは、古代香に情熱を注ぎ、自らも香りの深堀りエンサイクロペディア、The Perfume Chroniclesを運営する独立系調香師、アレクサンドル・ヘルワニでした。ヨーロッパではニッチフレグランス最大の見本…

  • Interview with Alexandre Herwani, the perfumer of Personne (Japanese)

    You can also read this magnificent interview in English : スーレマントのオリビア・ブランズブールが主宰するアートプロジェクト、ICONOFLYの新コレクション、レジャルダンプロミ。その第一弾として登場した、オデュッセイアに登場する草木を香りという形で召喚した叙事香、ペルソンヌ。フランス文化庁から白羽の矢が立ったオリビアさんが依頼したのは、古代香に情熱を注ぎ、自らも香りの深堀りエンサイクロペディア、The Perfume Chroniclesを運営する独立系調香師、アレクサンドル・ヘルワニでした。ヨーロッパではニッチフレグランス最大の見本…

  • Personne (2023)

    「キュプロクスよ、おぬしはわたしの名を知りたいというのだな…わたしの名は『誰もおらぬ』という。母も父も、仲間の誰もが、わたしのことを『誰もおらぬ』と呼び慣わしているのだ」 ―ホメロス「オデュッセイア」第9歌、353-370(松平千秋訳、岩波文庫) 三つ子の魂とギリシア神話と日本 ペルソンヌとは 8つのアコード 香水・ペルソンヌを知る 三つ子の魂とギリシア神話と日本 欧米と日本の「文化の違い」を最も感じるもののひとつ、ギリシア神話。八百万の神から生まれた日出処の民である日本人には、かなり遠い世界ですが、エンタメに咀嚼された形ではお茶の間でも頻出しており、マーベル映画の超人にしたって、武器ひとつと…

  • Happy Holidays 2024 !

    La Parfumerie Tanu, The Pinnacle of Amateurism 現在2度目のコロナ感染により御用納にすら出勤できず、高熱や咳症状に呻吟しながら年末を迎えている私が言うのもなんですが、コロナ禍がひと段落した2023年、世の中、特に国内の香水界隈は堰を切ったように人流が活発化し、来日イベントや催事もコロナ前のV字回復どころではない数が開催されました。小さい単位では、LPTも会議室型としては過去回「Cabaret LPT vol.4 戦後昭和の国産香水(2017/2)」の再演となるリハビリマッチ、Cabaret LPT revisitedを4月に、新規テーマでは11…

  • MDCI #5 Painters and Perfumers 2, the revival of Enlèvement au Sérail

    ペインターズ&パフューマーズシリーズ続き 続いて、ムエット21番と23番をご用意ください。この2作は、ご夫婦の肖像画になります。2枚とも18世紀後半から19世紀前半に活躍した新古典主義の巨匠、ジャック=ルイ・ダヴィッドが描いています。この2枚、ルーブル美術館では同じ場所に夫婦並んで飾られています。先に肖像画の説明をします。 奥様の方は「エミリー・セリズィアールと息子の肖像」、ご主人は「ピエール・セリズィアールの肖像」でいずれも同年1795年に描かれています。合わせて画家とその奥様の肖像画もご覧ください。ダヴィッドの自画像と、奥さんのシャルロットさんです。 左)ジャック=ルイ・ダヴィッド「エミリ…

  • MDCI #4 Painters and Perfumers 1

    18. Bleu Satin Cécile Zarokian (2019) 19. Cuir Cavalier Nathalie Feisthauer (2019) 20. L'Homme Aux Gants Nathalie Feisthauer (2019) 22. La Surprise Cécile Zarokian (2020) チャプター3:ペインターズ&パフューマーズ ペインターズ&パフューマーズシリーズは、近代フランス名画をもとに、調香師が自由に腕を振るうというコンセプトで、テーマとなる名画はいずれもルーブル美術館など世界的な美術館に常設展示されている作品で、現…

  • MDCI #3 mid 2010s

    13. Nuit Andalouse Cécile Zarokian (2013) 14. Cio Cio San Cécile Zarokian (2015) 15. Les Indes Galantes Cécile Zarokian (2015), 16. Fêtes Persanes Cécile Zarokian (2016) 17. La Barbier de Tanger Anne-Sophie Behaghel (2016) 後編は、MDCIで一番多く作品を手掛ける事になる調香師が登場します。はい、セシル・ザロキアンさんです。LPTでは、ピュアディスタンスの…

  • MDCI #2 early 2010s

    2010年代のMDCI概略 10. La Belle Helene Bertrand Duchaufour (2011) 11. Chypre Palatin Bertrand Duchaufour (2012) 12. Cuir Garamante Richard Ibanez (2013) チャプター2:2010年代の作品 2010年代のMDCI概略 2010年代に入ると、パリのジョヴォワ、ロンドンはハロッズのロジャ・ダブ・オートパフューマリー、LAのラッキーセントなど、ニッチブランドを牽引する有力店が一通りMDCIを扱うようになってました。LPTが大変お世話になったロッテルダ…

  • MDCI #1 before and after the establishment, 1993 - 2009

    1. Ambre Topkapi Pierre Bourdon (2003) 3. Enlèvement au Sérail Francis Kurkdjian (2006) 4. Promesse de l’Aube Francis Kurkdjian (2006) 5. Rose de Siwa Francis Kurkdjian (2006) 2. Invasion Barbare Stephanie Bakouche (2005) 6. Peche Cardinal Amandine Clerc-Marie (2008) 7. La Rivage des Syr…

  • Cabaret LPT vol.14|What is Parfums MDCI ?

    20ème anniversaire du MDCI - Index - はじめに パルファムMDCIとは ①正式な来歴がはっきりとはわからない ②作品の発売年も割と適当 ③採算度外視で調香師に腕を振るわせる ④新人や女性調香師の積極採用 ⑤香りが太い ⑥ボトルが凄い ⑦直販ならではの規格外サービスが凄い(が微妙にハードルが高い) はじめに トークセッションの前に、今回はMDCI特集という事で、ブランド側から映像素材やサンプル用香水の提供など、大変お力添えをいただきました。またMDCIの映像素材は、スロヴェニアの映像作家、ダニエル&マルーシャの作品で、オープニングビデオなどの二次使用に際しあた…

  • Cabaret LPT vol.14 review 25 Nov 2023

    2023年11月25日、LPTブログ開設13周年に合わせ、パルファムMDCI創業20周年を寿ぐ「Cabaret LPT vol.14|20ème anniversaire du MDCI(パルファムMDCI20年祭)」を収めさせていただきました事を、読者の皆様にご報告いたします。おめでたいキャバレーなので、会場ではMeet LPTV vol.6「おめでたい話」で初登場の、おめでたいトラタヌちゃんベレー(ハン1さん作成)を着用いたしました。 2016年よりCabaret LPTを始めた時から、長年の夢だったMDCI特集。Meet LPTVでは折々新作を紹介してきましたが、24作全点踏破は初めてで…

  • sous le manteau (live) love in Tokyo, the first presentation by Olivia Bransbourg

    スーレマント創業者、オリビア・ブランズブールさん来日緊急レポート 今月12月1~3日に開催された、京都の香水店・ルシアージュ主催の香水イベント、香展にあわせ、スーレマントのオーナークリエイターであるオリビア・ブランズブールさんが初来日しました。日本で初めてSLMを紹介したというご縁で、今回単身の来日でワンオペ状態のオリビアさんを後方支援させていただく光栄に恵まれました。来日から香展特別イベント参加までの貴重な3日間をレポートいたします。 day 1|11月30日(木) day 2|12月1日(金) day 3 12月2日(土) 1) カルチャーマガジン・ICONOflyの活動(2006-2…

  • CYCLE 002 (2023)

    2023年10月21日、ヴィオレ最新作・CYCLE002が発売されました。復興系ブランドであるヴィオレですが、過去のアーカイヴを現代の肌感覚に合わせて再解釈するコレクシオン・エリタージュに合わせ、2020年にディフュージョンラインであるCYCLEをクラウドファンディングで制作しましたが、今回はその続編の登場です。若いブランドが着実に階段をのぼり、クラファンに頼らず冒険できるようになったのは喜ばしい限りです。 002のテーマは「突如砂漠に現れた、まだ見ぬ未来からの香り」。いきなりRPGゲームのオープニング的な世界観を突っ込んできた、実は結構なアニヲタでゲーマーなフランス青年*らしいコンセプトです…

  • Papilio (2023)

    ピュアディスタンスの新作・パピリオが、国内でも世界発売に合わせ9月15日より発売されました。 2020年夏―新型コロナウイルス感染症がまだ未知の厄災として世界を恐怖に陥れ、各地でロックダウンが厳しく行われていた頃―半強制的にアメランドの別荘*で自宅待機していたフォス社長が、広大な庭でひらひらと宙に舞う蝶を眺めていた時のこと―社長が思ったのは「美しい蝶も、最初から美しく生まれたわけではない。蝶は完全変態を行う生物だ。卵から芋虫、芋虫から蛹(さなぎ)、そして蝶になる。芋虫や蛹の時代は、お世辞にも美しいとは言えないし、自由に空を飛べもしない。でも、そこを通らなければ蝶にはなれないし、そのままの自分を…

  • Divine, l'été Fleur d’Orange (2023)

    立ち上がり:絶対昔嗅いだことある香りなのですが(香水ではなく)…何なのか思い出せない。雨あがりの草むらとかのイメージかなあ…それも明け方あたりの 昼:最初つけた印象だと、酷暑のこの時期はあまり持たないかな?と感じましたが、かなり生命力強し。香りは石鹸系の香りになってきました。 15時くらい:かなり強く残ってる。まだまだ!ここまで強いとなんか石鹸で体洗ってちゃんと流してないような気分にもなります。しかしこの季節で汗に負けないのはポイント高いですね。あまり重苦しい感じでもないし。 夕方:強い!まだまだ残り香あり。さすが帰宅時に強烈に蒸してると汗臭さに負けそうになりますが、この季節には良い香りだと思…

  • Perfumeries in Taipei Noseway

    「先を越された」は大きな思い上がり Store 1|Noseway : Taipei A11, Q-square 驚愕のメンバーシッププログラム Store 2|Pure by Noseway - store guide - 「先を越された」は大きな思い上がり 今年のお盆休みは、38年ぶりに真夏の台北へハン1さんと行ってきました。遥かなる真夏の台湾の記憶は「Hotter than Hell」でしたが、昨今の東京の獄暑を体験済みな私たちには屁でもない暑さでした。訪台自体は4年ぶりで、地元の従兄家族に会うのが主たる目的ではありましたが、それ以外の目的は①台湾随一のニッチフレグランス取扱店、Nose…

  • L'Erbolario 45th anniversary perfumes (2023)

    LPTではブログ初期から長らくご紹介してきたイタリアの世界的ナチュラルコスメブランド、レルボラリオ。2021年秋には老舗繊維専門商社、タキヒヨーが輸入代理店となり、日本上陸も果たし、有楽町マルイをメインに全国の主要百貨店や公式オンラインストアで積極的に展開中です。 レルボラリオの魅力 今年はレルボラリオ45周年 Dolcelisir (2010/2023) Neroli Neroli(2023) Petali & Fiori(2023) Orangerie (2023) Mandorla(2023) レルボラリオの魅力 レルボラリオの魅力は、単なるファンシーなナチュラルコスメというだけでなく、…

  • Suncrest (2023), the launch event with Urlich Lang

    サンクレスト EDP 100ml 今年に入り、堰を切ったように海外香水ブランドのオーナーやクリエイターの来日が相次いでいます。梅雨時期から夏の高温多湿をキチンと説明した上での来日スケジュールなのか、来ていただいたこちらが恐縮する程のうだるような極暑にも負けず、梅雨明け間近、最高気温37℃の東京で、本年創業20周年となるニューヨークのブランド、ウルリッヒ・ラングの来日ベントにハン1さんと参加してきました。 普段、香水にもイベントにもほとんど興味を示さないハン1さんが自ら前のめりで抽選に応募、2枠とも当選という火の玉のような勢いかつイベント開始15分前入場で最前列のど真ん中、しかも私の隣は偶然一緒…

  • Return of Enlevement Au Serail (2006/2023)

    本年創業20周年を迎えるメゾンフレグランス界の重鎮、パルファムMDCI。2003年より24作を順調に輩出してきましたが、1作だけ廃番になっていたアンレヴマン・オ・セライ(2006)が、本年約8年ぶりに復刻しました。 アンレヴマン・オ・セライ EDP 75ml シンプルプレゼンテーション版。ボトルはこの他にシルクロードボトル100ml、フルプレゼンテーションボトル75mlがある。中身は同じ アンレヴマン・オ・セライの復刻は、オーナーのクロード・マーシャルさんだけでなく、処方した調香師フランシス・クルジャンの悲願でもあったそうで、2014年のIFRA規制改定で使用できなくなった香料に代わるものをク…

  • Parfums MDCI : review archives 2011-2023

    Parfums MDCI : review archives 2011-2023 2011年よりご紹介して参りましたMDCI全23作品のレビューを、アーカイヴとしてまとめました。発売年順、名前順ではなく、レビューの新しい順になっています。今後新作が発表され、レビューを投稿させていただいた際は、レビューページのリンクを上に追加していきます。よろしくお願いいたします。 Cio Cio San (2015) Parfum MDCI 公式サイト MDCI製品は、ブランドの協賛によりagent LPTにてお求めいただけます。 🔓agent LPTは読者限定サービスの為、閲覧にパスワードが必要になります。…

  • Cabaret LPT revisited Kanebo, no longer exists / Kose / Hollywood

    それでは、前回のキャバレーでは、良いコンディションのヴィンテージが手に入らず紹介できなかった、大手メーカー2社を紹介します。最初にカネボウ化粧品です。 Theme 3 : カネボウ「かつて存在した日本の企業」とウィキペディアに書かれている残念な会社 創業は、紡績会社である鐘淵紡績㈱としては1887年、化粧品事業開始は1936年、絹石鹸(savon de soie)からスタートしましたが、本格展開したのは1961年、一時別会社化していた化粧品事業部を統合してからで、香水も1960年代から登場します。海外進出も早く、1961年の香港を皮切りに、1965年にはパリに研究所開設、1979年にはロンドン…

  • Cabaret LPT revisited Door-to-door sales in the postwar SHOWA 2 : Menard, Oppen

    それでは次の訪販系メーカーに移ります。名古屋の日本メナードです。 NAGOYA メナード化粧品 名古屋の戦後創業訪販系 東名阪訪問販売系その2、日本メナードは、1959年、ヘアケア商品のダリヤから訪問販売部門を独立し、名古屋に創業したメーカーです。創業者の野々川大介氏が1990年まで社長を務め、現在は長男の純一氏が2代目社長で、創業して64年ですが、まだ2代目というのが凄いですね、純一氏も社長に就任して33年です。メナードは海外の香料会社や調香師と積極的に協業して香水を作ってきましたが、数年前、戦後昭和の国産香水はすべて廃番になり、現在は平成の作品のみ、6点販売しています。海外ではメゾンフレグ…

  • Cabaret LPT revisited Door-to-door sales companies in the postwar SHOWA 1 : POLA

    Theme 2 : 東名阪訪問販売系昭和を代表する究極のパーソナルコンサルテーション 後半は、東名阪に現存する訪問販売系メーカーと、前回ご紹介できなかった重要ブランドをご紹介します。 訪問販売とは まず、訪問販売という業態について述べさせていただきます。訪問販売は究極のパーソナルコンサルテーションですね。今回ご紹介するメーカーでは、ポーラが1920年代後半、昭和初期から始めていました。戦後にはきちんとした販売戦略の元、沢山の販売員を指導育成し、顧客満足度の高いセールスを行いました。戦後昭和の購買層は圧倒的に専業主婦、しかも販売員がお客様の家族構成、世帯主の職業、ひいては年収まで把握することも可…

  • Cabaret LPT revisited Shiseido 5 : 1980s

    Chapter 4 1980年代 バブルの目覚めと昭和の終わり それでは、オイルショックからバブルのめざめとして、1980年代、昭和50年代から昭和の終わりまでをご紹介します。 9 むらさき(1980) 資生堂アメリカ 香水 1964年の禅、1977年のインウイと同じく、資生堂インターナショナル配給の国際モデルとして大々的に売り出されたのがむらさきです。今お試しいただいているのはオリジナル版です。グラースのブランド、M・ミカレフの調香師、ジャン=クロード・アスティエが手がけており、この仏具を彷彿するような、濃い紫一色のボトルに、縦書きの毛筆体で「むらさき」ですよ。たまらなくジャポネスクです…

  • Cabaret LPT revisited Shiseido 4 : Inoui (1977/1992)

    続いて1977年の鳴り物入り、インウイです。 6. インウイ(1977) P インウイは、日米合作で制作されて、資生堂名義ではなくインウイブランドで海外進出したラインの香水で、1992年にリニューアルしましたが、1996年に廃番になりました。 オリジナル版は、マットなグリーンウッディシプレ、少しだけ金属感がある、第一印象はパコラバンヌのメタル、それだと古くてわかりにくければ、トップのグリーンがピュアディスタンスのアントニアと近似値です。いずれもインウイの方が先で、当時結構「先を行っていた」香りだと思いますね。プワゾンとかジョルジオとか、80年代の爆香系が出てくる直前の、知的で抑えた色っぽさのあ…

  • Cabaret LPT revisited Shiseido 3 : 1970s

    Chapter 3 1970年代 オイルショック(1973/1979)と豊かな文化 記念品 Fragrance '78の挿入カタログに掲載の香調表 ©1978 資生堂 お手元の、Fragrance '78というコピーを見てください。このカタログは、店頭でたくさん買った人が店頭でもらえた、香水セットの付属品です。プレゼント品一つとっても今じゃ考えられないですね。70年代は、企業所属の調香師がグラースなどの海外研修に年単位で行かせてもらっていた、豊かな時代です。世情としては、あさま山荘事件や二度のオイルショック、ロッキード事件など、アクの強い事件が多発した混乱の多い時代ではあったが、日本人の視…

  • Cabaret LPT revisited Shiseido 2 : 1960s

    Chapter 2 1960年代 高度経済成長期 3. 禅(1964)香水ハウスオブゼン、初の海外制作 アメリカ ジョセフィーヌ・カタパノ作 欧米人にとって「禅」は日本の魅力を1文字で現したキラーワード、雰囲気上等で実際はなんだかわからないはず、日本人の私でもわからないですよ。今、禅という名前で海外向けに出すなら、ゴリゴリのインセンスものになるんじゃないかな?実際の香りは、伏目がちでくぐもったグリーンフローラルシプレ、このもたり感が国産香水です。ヴィンテージのパルファムは、当然濃度もありますが、肌に乗せると立体感が美しいんですよ。 禅 香水 17ml 海外流通品 禅は、資生堂が、1964年…

  • Cabaret LPT revisited Shiseido 1 : prewar - 1950s

    Theme 1 : 資生堂圧倒的国内最大手、日本が世界に誇る化粧品会社。文化的意義も高い 創業1872年、昨年創業150周年を迎えた国内最大手会社。薬局から始まり、化粧品事業に着手したのは創業より25年後の1897年、かつ化粧品会社として真のスタートは2代目社長、福原信三が就任し、化粧品部が創立された1916年からで、初の香水は1917年に発売。世界約120か国の国と地域で販売されている、圧倒的な世界企業。2021年には海外売上高比率が6割を越え、国内メーカーとしては群を抜いています。ちなみに海外売上高比率はコーセーが約3割、花王が7%です。なお資生堂は今年ヨーロッパ進出60周年になります。1…

  • Cabaret LPT revisited When, What, Why Japanese Perfumes in the postwar SHOWA

    Cabaret LPT revisited When, What, Why Japanese Perfumes in the postwar SHOWA当日参加したLPT読者による、解説中の店主タヌ(法廷画風) " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true">戦後昭和の国産香水:ヴィンテージ品の注意 今回登場するのは、リニューアル品を除いて、すべて戦後昭和の国産香水で、ヴィンテージ品です。通常、配布するムエットはイベントの直前に作成するんですが、今回はヴィンテージ品の為、立ち上がりの劣化香を飛ばすように1週間ほど前に作成しました…

  • Cabaret LPT revisited review 15 April 2023

    2023年4月15日、ポストコロナを象徴するリハビリマッチ「Cabaret LPT revisited|Japanese Perfumes in the Postwar SHOWA」を納めさせていただきましたことを、読者の皆様にご報告いたします。 前回の一般募集によるキャバレー(Cabaret LPT vol.12 : The Undead, 2020年8月29日開催)から約3年、参加者を募り会議室の大テーブルを囲んでの開催は、2011年から12年かけてLPTが収集した戦後昭和の国産香水を縦横に並べたテーブルを囲み、久しぶりのリアルイベントによる緊張を易々と払拭する程、おおいに盛り上がりました…

  • Cabaret LPT revisited Japanese Perfumes in the Postwar SHOWA

    They are no longer thereJapanese perfumes in the postwar SHOWA テーマ 戦後昭和の国産香水 2016年5月より始まった、LPTのリアルイベント、Cabaret LPT。約2年半の自粛を経て、このたび会議室使用によるフルサイズ規模の開催目途がたちましたので、過去テーマの再演によるリハビリマッチとして、Cabaret LPT revisitedを開催する運びとなりました。先日行った再演希望アンケートでは2位でしたが、回答者の多くが、各々の希望理由を熱く語ってくださったCabaret LPT vol.4「戦後昭和の国産香水」(2017年2…

  • Cherigan Parfums d'Artisan, Paris, 1929 Luc Gabriel Interview

    シェリガンの全点踏破レビューをお楽しみいただいた後は、シェリガンCEOルック・ガブリエルさんのインタビューをお届けいたします。 ルックさんは、創業2000年、日本では今年上陸15周年となるザ・ディファレント・カンパニーのオーナーでもあり、同氏はパリ政治学院卒業後、金融業界を経て経営大学院の名門HECパリでMBAを取得。その後コンサルタント会社の経営者となり、買収する会社を探していた際、たまたま旧友でアート・ディレクターのティエリー・ド・バシュマコフと会う機会があり、バシュマコフがジャン=クロード・エレナとザ・ディファレント・カンパニーを興したが、起業というよりはプロジェクトどまりの経営体制で先…

  • Cherigan review 2 The Purple Bar, Lovers in Pink, Edo Park, Adhara Oud (all 2021)

    Cherigan Paris Review goes on... 【LES INSPIRATIONS|レ・ザンスピラシヨン】 The Purple Barザ・パープル・バー 97.5%天然由来原料使用 1920年代のパリにうごめく、享楽的な地下酒場の熱気を香りに昇華したザ・パープル・バー。シェリガン復興時、インスピレーションシリーズ中、最も評論家筋でレビュー高評価だった作品です。香水の黄金時代は、パリという街そのものがひとつのあやういバーだった。酒という毒を呷り、快楽に溺れ、箍の外れた人たちから悪魔に魂を売るかのように次々と新しい、100年の時を経てなお私たちを魅了する芸術が飛び出した時代、つ…

  • Cherigan review 1 Fleurs de Tabac (1929/2021), Iris Coffee, Or des Iles (both 2021)

    Cherigan Paris The Review - LPT proudly presents シェリガン・パリ。熱心なLPT読者なら、昨秋から散発的に目と鼻で見聞きしたブランド名だと思います。1929年にチェコ移民の創業者がフランスで起業し1960年代に消滅後、約60年後の2021年に復活したフランスのブランドで、これまでLPTが紹介してきた復興系ブランドの中では最も活動期間が短い会社でもあります。前世では、創業後にキューバの代理店が偽物で儲けたり、名前が似ているとシャネルやコティに訴訟を起こされたり、常に争いと隣り合わせだった薄幸なブランドでもありました。新生シェリガンは、100年前の最…

  • Attar (2005/2008)

    アテール EDP 100ml

  • Orange Blossom (1976/2010)

    オレンジブロッサム EDT 100ml

  • Iris de Nuit (2005)

    イリス ド ニュイ EDP 100ml

  • Close Up (2016)

    クローズ・アップ EDP 100ml

  • Memoire du Futur (2015)

    メモワール・ドゥ・フュチュール EDP 100ml

  • Rose Omeyyade (2016)

    ローズ・オメイヤード EDP 100ml

  • La Ravissante (2022)

    レカミエ夫人の肖像(1805年)原題:Portrait de Juliette Récamier, née Bernard パリ、カルナヴァレ美術館収蔵 前作レレガン(2021)から約1年半ぶりに、MDCIとしては24作目、2019年からスタートしたペインターズ&パフューマーズシリーズとしては7作目にあたる新作、ラ・ラヴィサントが昨秋発売されました。待望のレディス新作でもあり、LPTとしてもいち早くご紹介したかったのですが、入手が出遅れ(2022.12月)、さっそく試香を開始してはいたのですが、2月上旬まではピュアディスタンス関係で身動きが取れなかったため、だいぶお待たせしてしまいました。 お…

  • Mille et une Roses (1999/2006/2022)

    ミル・エ・ユヌ・ローズ EDP 100ml ※オーセントは、天然香料に強い老舗香料会社で、グロスミスの復刻でも尽力したロベルテの香料を使用しています。日本メナードは、正直現在の日本では微妙な立ち位置のメーカーですが、昔から海外の香料会社や調香師との提携に力を入れていて、メルファム(1979)もギィ・ロベール師の作と銘打ち登場しましたが、実際は名古屋の調香師、田代はなよ氏が調香、ロベール師に確認の上、師の名義で発売してよいという許諾の元、メナードが販売したものです(2019年1月、田代はなよ氏談)。ひとづてにこの話を耳にして、確認すべく直接名古屋まで行ったのですが、メルファムの話だけでなく、戦後…

  • Iris Coffee (2021)

    アイリス・コーヒー パルファム 100ml 昨年よりThe Unconventionalより度々話題のシェリガンですが、今春LPTブログにて、全点踏破レビューをお届け予定です。お楽しみに!

  • Osmanthe Kōdoshān (2021)

    オスマンス・コードーシャン EDP 100ml ※既に終了していますが、年末から1月末まで伊勢丹でポップアップストアを開催していました。このタイミングでも、LPT選出3点の販売はなかったみたいです。お買い上げの方にはオーナーのC・クリヴェリ氏サイン入カードがもらえたそうで、ブランドオーナーのサインといえば、10年ちょっと前、フランシス・クルジャンがアメリカ中の高級デパートでサイン会付ドサ周りをしてMFK製品をプロモーションしていたのを思い出しました。当時のクルジャンもクリヴェリ氏も、①若手②イケメン③フランス人 でロイヤルストレートフラッシュですね。そういう意味では、①若手②イケメン③フランス…

  • Cabaret LPT revisited The result is...

    2/2-15の2週間、読者に過去開催したCabaret LPTの中で再演に関するアンケートを実施し、集計を行いました。 途中経過はこちら アンケート実施期間中、拮抗していた粉物と戦後昭和の国産香水ですが、粉物が一馬身上回って1位となりました。 しかしながら、粉物をご希望の方は、残念ながら大半がノーコメントであったのに対し、戦後昭和の国産香水を希望された方は大なり小なりコメントを下さり、読者によっては熱烈な希望が綴られていました。 「そこにあるすべての戦後昭和の国産香水は、今既にこの世にいない」という視点から、ヴィンテージ品の劣化との戦いである歴史物は、一刻の猶予も許さないのは事実です。そこで、…

  • サトリ Satori (2006)

    サトリ EDP 50ml

  • Iris Nobile (2006) EDP

    イリス・ノービレEDP 100ml

  • Iles Pourpre (2016)

    イル・プープル EDP 100ml 訂正)Indexで、リキッド・イマジネールのフランス語表記が誤っています。 正しくはLes Liquides Imaginairesです。

  • Vivacious (2020)

    ヴィヴェイシャス EDP 50ml

  • Exit the King (2020)

    イグジット・ザ・キング EDP 100ml

  • Pure Eve, Just Pure (2011)

    ピュア・イヴ、ジャスト・ピュア EDP 90ml

  • Nanshe (2019)

    ナンシェ P 100ml

  • La Belle Saison (2020)

    ラ・ベル・セゾン EDPエクストリーム 100ml

  • Bois des Iles (1926/2016)

    ボワデジル 2016年版EDP 200ml

  • Cabaret LPT revisited|LPT ask you

    いつもLPTの応援をありがとうございます。 先日、政府発表で新型コロナウイルスが2023年5月8日より現在の第2類から通常のインフルエンザなどと同じ第5類に引き下げられることが決定しました。 いよいよイベント開催に関する行動制限の多くが解除される本年、長らく多人数の参加者を募ってのリアルイベントを自粛していたLPTも動き始めようと思います。 しかし、この3年というブランクは大きく、かつては季節ごとに開催していたリアルイベントをいきなり再開するには、リハビリが必要だと考えました。このコロナ禍で、2018年から2020年まで使用していた会場も営業終了し、会場探しからスタートになります。 そこで、2…

  • Happy Holidays 2023 !

    La Parfumerie Tanu, We are Rogue One ! 2022年のLPTは、昨年より更に新規投稿数や配信活動が減りましたが、もはや読者の皆様には目視で確認できないほどの高速で頑張っていました。 昨年のご挨拶で「LPTはブログ活動という枠に、とうとう収まりきらなくなった」と申し上げましたが、ブログ自体としては、細々ながら、12年の活動中に継続して紹介してきたブランドの新作(Puredistance, Violet, Frassai, Marc-Antoine Barrois)を中心に、追いきれなかった作品レビューをコンプリートしたり(Divine)、新しい復興系ブランド(…

  • Cabaret LPT vol.13 review Puredistance and LPT

    2020年8月以来、2年3ヵ月ぶりにリアルイベント、Cabaret LPT vol.13を2022年11月28日に開催いたしました。今回のテーマは「ピュアディスタンスとLPT」という、そのまんま直球の内容です。 LPTは、2013年に初めてブログで紹介してから、常にピュアディスタンスと共にあったといっても過言ではありません。本年創業20周年をことほぐピュアディスタンスと、開設12周年を迎えた香水ブログ、ラ・パルフュムリ・タヌ。本年は双方にとって、大きな節目が重なりました。一方、Cabaret LPTは、Fumikuraが2016年に開店して初めて行った外部イベントで、第5回目がピュアディスタン…

  • Cabaret LPT vol.13 'Puredistance & LPT' : Go to Cabaret Online

    Cabaret LPT 第13回テーマ:"Puredistance & LPT" ーピュアディスタンス創業20周年、LPT開設12周年をともに祝うー LPTは、2013年に初めてブログで紹介してから、常にピュアディスタンスと共にあったといっても過言ではありません。本年創業20周年を寿ぐピュアディスタンスと、十二支に例えれば仕上げの亥にあたる開設12周年を迎えた香水ブログ、La Parfumerie Tanu。本年は双方にとって、色々な節目が重なりました。 一方、Cabaret LPTは、Fumikuraが2016年に開店して初めて行った外部イベントで、第5回目がピュアディスタンス初来日イベント…

  • M V2Q (2022), a hard delivery: for your eyes only

    ピュアディスタンスの新作・M V2Qが、10月18日世界発売、11月1日国内発売となりました。昨年12作目である№12(2021)が加わり、ヤン・エワウト・フォス社長が長年描いていたコンセプトだった、それぞれの異なる個性が、迎合も衝突もなく円満に存在する「12作の環」Magnificent XIIが完成。長年温めていたコンセプトが満ち、№12の世界発売を喜んでいたフォス社長59歳の誕生日前日である2021年9月27日、ピュアディスタンスはある人物から手紙を受け取りました。 それは、ピュアディスタンス第3作、M(2010)の共同制作者、ロジャ・ダヴでした。 ニッチブランドにプレステージというもの…

  • Abîme (1930/2022)

    アビムは深みの香りその構造は緩やかに ひとつの感覚へと霞みゆく沸き立つような、沁みいるようなアビムは境界線の喪失奈落の底への転換点解き放たれてゆく甘露な感覚この高鳴るめまい、この幻惑のささやきよ 1827年の創業から20世紀半ばに隠滅し、創業190周年にあたる2017年秋に復興したリバイバルブランド、ヴィオレ。復興からちょうど5年にあたる2022年10月5日、過去のアーカイヴを現代的に再構築したエリタージュ・コレクションの第7作として、アビムが世界発売されます。 オリジナルのアビム。画像情報はこれしかない。1930年といえば、前年に世界恐慌が勃発し、世界の潮目が変わった頃。当時のヴィオレは、ど…

  • Maison Violet : review archives 2018-2022

    Maison Violet : review archives 2018-2021 2018年よりご紹介して参りました、メゾン・ヴィオレのレビューを、アーカイヴとしてまとめました。発売年順や名前順ではなく、新着レビュー順になっています。今後新作が発表され、レビューを投稿させていただいた際は、新着レビューのリンクを一番上にシェアさせていただきます。よろしくお願いいたします。 メゾン・ヴィオレ公式サイト(2021年4月現在) ヴィオレとの提携により、全作品のセミオフィシャルサンプルをLPT読者向け会員制コミュニティストア、agent LPTでお試しいただけます。 agent LPTはLPT読者向け…

  • Divine, l'été Orange Rouge / Narguilé (2022)

    A Gentleman Takes Polaroids Chapter Fourty Two : Gentleman in Summer holiday with Divine, l'été まだ終わっていませんが、今年の夏は辛かった。早すぎる梅雨明けと毒暑、梅雨の戻りにまた毒暑。何とか体調を立て直し、楽しみにしていた3年ぶりのお盆帰省の道中、ジェントルマンと私は時間差でコロナに感染。帰京後、半年前に都から配布された抗原検査キットでジェントルマンは陽性。私は陰性でしたが、ジェントルマンよりも明らかに派手な症状の私も逃げられないと思い、運よく発熱外来が問合せ7件目でつながり、二人で行ったところ、…

  • 1740 Marquis de Sade (2000) / Sartorial (2010)

    1740 Marquis de Sade (2000) EDP by Histoires de Parfums 立ち上がり:マルキドサドの香り?そういうイメージなのかなあ?とにかく今まで経験したことのないトップノート。良い悪い以前に「お前なんかお呼びじゃない!おとといおいで!」と追い返された体。レザー&シザーの宴状態。革みたいな匂いが凄い昼:まだまだ強力だ。サバトの場に意図せず紛れ込んだような気分。興味はあるんだけどその場に居合わせるのはちょっとなあ…書籍とかwikiで調べるくらいで十分です。という感じ15時位:ちょっと落ち着いてきた。コリアンダーぽい匂いが出てきて少し安心。カルト団体からオカ…

  • Le Dandy (1925/1999) EDT

    A Gentleman Takes Polaroids Chapter Fourty One : Macho Mucho Gentleman つけ始め:今まであまり体験して来なかった香りだ。甘いようなスパイシーなような。ラム酒とかブランデーみたいな洋酒の香りという感じも。朝から酔いそう。 昼:むーまだ甘い。でも濃厚な甘さという感じではなく背景に微かに爽やかさが潜んでる。この爽やかさが私的には鬼門。というかこの香りはガチャガチャで売られてるガムボールそのものではないかと。 15時位:ここに来てだいぶ落ち着いて来ました。お、薄まると割といい感じ。アフロお兄ちゃんがいきなりクルーカットに変貌。聴いて…

  • Meet LPTV vol.6 Congrats ! : OMEDETAI

    日程:2022年6月20日(月) 配信:20:00-21:00 場所:Fumikura (海外時間:英12:00~/仏伊蘭13:00~/米7:00~) 今回のテーマは「おめでたい話」です。 香りの紹介は、ヘッドライナーに登場するものは殆どブログで紹介済なので、あとでブログ記事(リンク参照)を読んでください。今日は、ブログに書ききれなかったおめでたい話をお届けします。 おめでたい話① フラッサイ、日本上陸 冒頭にまさかのナタリア・オウテダさんご登場。マイドオオキニ! 「おめでたい」、私の好きな言葉です。6/6のMeet LPTV開催告知を見て「私も参加していいかしら」と連絡をくれたフラッサイのオ…

  • Meet LPTV vol.6 on air

    [Meet LPTV ライブ配信のお知らせ] 日時 2022年6月20日(月) 20:00-21:00(JST:日本時間) チャンネル:Instagram Live (IGTV) ※電波状態により、中断または配信中止の可能性があります。予めご了承ください。 約1年半ぶりにレギュラー構成で行う第6回Meet LPTV。今回の特集テーマは「おめでたい話」です。 LPTが日本で最初に紹介したブランドが日本上陸しておめでたい。前作でバズったあの方の新作が3年ぶりに出ておめでたい。あの復興系ブランドが日本発送開始しておめでたい。応援しているブランドが権威ある香水アワードのファイナリストに選ばれておめでた…

  • Encelade (2022)

    2022年5月19日、パリのメンズ専門クチュリエ、マルク=アントワーヌ・バロワの第三作目にあたる香り、アンセラードが本年5月19日に世界発売となりました。 3年に1作という、昨今の香水ブランドとしては非常に穏やかなペースで新作を発表しているマルク=アントワーヌ・バロワですが、バロワ氏自身および調香師カンタン・ビシュにとって、前作ガニメデ(2019)から本作までの3年間は、ミネラルノートを主軸にした「ガニメデ系」というジャンルすら確立した斬新な香調と商業的成功により、処女作B683(2016)からガニメデまでの3年間とは比べ物にならないプレッシャーと共にあったと思います。この3年でマルク=アント…

  • L'Homme Infini (2012)

    立ち上がり:最初からいい香りだ!鉛筆削った時の香りがする。いや、私こういうのい好きなんですよ 昼:鉛筆の香りに加え、雨降りはじめの雑草が茂ってる空地の香りもしてきた。これはなんだ?私を小学生時代の郷愁に誘う香りか? 15時頃:大分すっきりしたグリーン系の香りになってきました。普通にいいです 夕方:微かな甘さが残ってますが嫌な濃厚さはない。これは最後まで良いですね。常用したいです。 ポラロイドに映ったのは:子供の頃に年取ったらかくありたいと思った大人の人の理想像。年齢は否が応でも大人になりましたが現実は厳しいですね… ロム・アンフィニ EDP 100ml 付属のスプレーヘッド装着 Tanu's …

  • Eau Divine (2009)

    立ち上がり:爽やかな香りですが、l'homme de coeurと比べると甘みが強い。つけ始めはキツめ。 昼:甘みが抑えられてきてこの時間あたりから良い香りになってきた。落ち着いたシトラス系の香り 15時頃:これも持ちがいいですね。終盤はグリーン系の香りですが。いい感じで残ってます 夕方:15時の時と印象変わらず、持続力も良いし残香感も嫌味じゃないし。今回のシリーズは全体的に当たりです。 ポラロイドに映ったのは:子供の頃はお坊ちゃん顔だった友人がどんどん変貌してしまい、中年になってから会ったら嶋田久作状態になっていた。まあ良いかんじで歳とっているんだがその間、彼の人生でどういう事があったのか凄…

  • L'Homme de Coeur (2002)

    A Gentleman Takes Polaroids Chapter Fourty : DIVINE and Gentleman part 2 立ち上がり:いい印象。微かにスパイシーでなんとなく酒のジンっぽい香りもする。ジェニパーベリー入ってるのかな?爽やかな感じでこの季節によく合いそう 昼:甘い感じが薄れてきてますますいい感じになってきました 15時頃:かなり持ちがいいです。で、ここにきてベチバーの香りも強まってきた。 夕方:嫌な感じの残り香になることもなく、最後までいい印象のままでした。これはあまり突っ込み所がなく文章が平板になってしまう・・・ ポラロイドに映ったのは:学生時代から優等生…

  • Victoria (2022)

    フラッサイ第9作となるヴィクトリアは、フラッサイ作品としては初となる、実在の人物がテーマになっています。 モチーフになったのは、アルゼンチンの著名文芸家、ヴィクトリア・オカンポ(1890-1979)。日本ではあまり馴染みのない方ですが、20世紀アルゼンチン文化史上最も影響力のあった女性で、ブエノスアイレス出身のオーナー、ナタリア・オウテダと、前作エル・スール・コレクションを手掛けたラトビア出身、香港在住の調香師イリーナ・ブルラコヴァというふたりの女性クリエイターがタッグを組み、ヴィクトリア・オカンポに思いを馳せて作りました。 ヴィクトリア・オカンポ夫人の肖像(1922) アンセルモ・ミゲル・ニ…

  • L'Homme Sage (2005)

    つけ始め:むう…甘くて重い。この香りは子供の頃を思わせる。駄菓子屋の店頭でガチャガチャまわして出てきたあれだ「ガムボール」サッカリン?チクロ?なんにせよケミカルなお菓子の香り 昼:どんどん香りが重くなるような。今日のような春の曇天な天候には合いそうな気もするが。すいません、気分も重くなってきました 15時位:重さが薄れ通常のメンズフレグランスの趣が出てきました。でも私には扱いきれない香りです 夕方:モス系の落ち着いた感じになりました。ここでようやく仲良くなれそうだがもうサヨナラだ!いやー残念だなあバイバイ!ここの香水こういうパターンになること多し。私では扱いきれませんでした… ポラロイドに映っ…

  • L'homme Accompli (2016)

    立ち上がり:これも最初は爽やかだ。が、すぐ独特のケミカルな感じが出てくる。ケミカルだけど嫌いじゃない・・・というか好きな食べ物の味。あれだ!海のパイナップル!ホヤだよ。 昼:ホヤ臭?は収まりだいぶ普通のメンズフレグランスの感じに落ち着いてきました。レザー系の漢な感じか? 15時頃:より落ち着いてきてウッディな感じですね。だいぶ落ちついていい感じです。 夕方:仄かな甘みとスモーキーな感じが合ってこの季節の夕方にはぴったりではないかと。夏はどうかな?という感じもしますが。 最初は私の好きな食べ物で釣っておいて最後は大人な落ち着きで締めるとは策士よのぉ・・・ ポラロイドに映ったのは:リアス式海岸絶壁…

  • L’être aimé au masculin (2008)

    A Gentleman Takes Polaroids Chapter Thirty Nine : DIVINE and Gentleman part 1 立ち上がり:一瞬さわやかな香りが拡がった!と思った次の瞬間「これは?中将湯」と思ってしまう。自分が子供のころ、風邪をひくと何故か母はこれを私に飲ませたものだ。これって婦人用の漢方薬だと気づいたのは親元を離れた時。なぜ飲ませられたんだろう・・・・なんにしても漢方薬臭いぞこれ。 昼:どんどん漢方臭が強まる。最初に感じた爽やかさや甘さははるか後景へ撤退。悪い香りではないが自分が凄く歳をとったようにも思えてくる。 15時頃:漢方から香木系の香りに代…

  • Bienaimé 1935 : La Vie en Fleurs (1935), Vermeil (1935), Jours Heureux (1949) revived in 2021

    前回のブランド紹介に続き、本日は復興ビエナーメが蘇らせた3作をご紹介します。 昔の香水の広告を見ると、現在の香水販売と違い、物凄くバストイレタリーラインが豊富だったことがわかります。昔の、と断り書きしなくても、例えばざっくり30年ちょっと前、日本でいったら昭和の終わり位までは、今よりはるかにトイレタリー製品がラインナップされていました。資生堂やポーラ、メナードなどの国内メーカーも頑張っていて、LPTで保管している戦後昭和の国産香水の中には、商品カタログがパッケージに封入されているものが多く残っていますが、当時は香水(パルファム)を頂点に、オーデコロン・香水石鹸・ボディクリームまたはボディミルク…

  • Bienaimé 1935 : La Vie en Fleurs (1935), Vermeil (1935), Jours Heureux (1949) revived in 2021

    前回のブランド紹介に続き、本日は復興ビエナーメが蘇らせた3作をご紹介します。 昔の香水の広告を見ると、現在の香水販売と違い、物凄くバストイレタリーラインが豊富だったことがわかります。昔の、と断り書きしなくても、例えばざっくり30年ちょっと前、日本でいったら昭和の終わり位までは、今よりはるかにトイレタリー製品がラインナップされていました。資生堂やポーラ、メナードなどの国内メーカーも頑張っていて、LPTで保管している戦後昭和の国産香水の中には、商品カタログがパッケージに封入されているものが多く残っていますが、当時は香水(パルファム)を頂点に、オーデコロン・香水石鹸・ボディクリームまたはボディミルク…

  • Bienaimé 1935, revived in 2021

    Bienaimé 1935, revived in 2021 after the long sleep ≪その後のビエナーメ≫ケルクフルール生誕110年記念特集 2020年8月、Cabaret LPT vol.12 'The Undead'で総括したウビガン。18世紀から21世紀の現代にいたるまで、過去にどれだけエポックメイキングな作品があろうと、この先どんなにヒットを出そうと、ウビガンと言えばケルクフルール、ケルクフルールと言えばウビガンです。ただ、ウビガンと言えば創業者のジャン=フランソワ・ウビガンか一時社名に使われもした調香師ポール・パルケの名前ばかり語られますが、ウビガンの代名詞である…

  • White Gold (2017) / Rose Gold (2016)

    White Gold (2017) 立ち上がり:BLACK GOLDのマイルド版という感じですか・刺激的な感じは少ないですが、つけて数分経つと立ち上がってくる香りはBLACKより濃密な感じがします。 昼:ジャスミン系で濃いなあ。ジャスミン茶の葉っぱが鼻っ面にぶら下がってるような。 15時位:これも濃い香りなまま続いております。今更ですがこれ男がつけるタイプではないですよね。 夕方:ムスク&ベチバーの残香ですがまだ強い。似合う人はいるんでしょうが私には難しい… ポラロイドに映ったのは:ニナ・ハーゲン(この前メルケルの退任式でちょっと話題になりましたね) Tanu's Tip : オーモンド・ジェ…

  • Black Gold (2014) 

    A Gentleman Takes Polaroids Chapter Thirty Eight : Golden Ball Gentleman/Gold Trilogy by Ormonde Jayne Black Gold (2014) 立ち上がり:かなり刺激的。突き刺すような鮮烈な香りです、すぐ落ち着きますが。柑橘系とジェニパーか? ただ最初嗅いだ時頭浮かんだのは、子供頃飲まされたシロップ系の甘味ついた風邪薬とかコデイン 昼:割と重いなあ…この季節は良いが夏はこの重さと汗が混ざると危険そう。ローズ系の香りが少し出てきた 15時位:ウード系の香りになってきました。まだ重い。持ちが良いな。 …

  • Happy Holidays 2022 !

    La Parfumerie Tanu, We are Olfactory Thunderbirds ! 2021年のLPTは、読者の皆様に直接お目にかかれる文字及び映像媒体での活動が半減しましたが、その実「目につかない所」で猛烈に頑張りました。 あなたが時々目にしているかもしれない海外香水ブランドの日本語による公告、香水販売者向け導入教育媒体など、英⇔和訳という香りにまつわる言葉の仲介で、気づかないうちにLPTに触れていたかもしれません。 また、あなたが香水仲間から受け取ったサンプルの容器、香水店で手にしたムエットは、LPT directで調達した物かもしれません。 香水の魅力を伝える手段が、…

  • Perfumer Nathalie Feisthauer

    - Sorry, under construction until further update after Meet LPTV vol.5 - こちらは、2021m年11月29日に配信予定のMeet LPTV vol.5 まとめページです。 配信終了後、まとめ記事を更新いたします。 更新まで、今しばらくお待ちください。

  • Meet LPTV vol.5 on air

    [Meet LPTV ライブ配信のお知らせ] 日時 2021年11月29日(月) 20:00-21:00(JPN) チャンネル:Instagram Live (IGTV) ※電波状態により、中断または配信中止の可能性があります。予めご了承ください。 LPT開設11周年記念日に行う第5回Meet LPTVは、調香師特集です。 Meet LPTVの三本柱【Headliners】【Powderist of the month】【No longer in Japan】合同で、調香師ナタリー・フェストエアを特集します。メジャー時代の代表作から、今秋発売ホヤホヤの最新作まで、堂々全15作をご紹介。LPT全…

  • Odisiaque N°6 (2021)

    今春全点踏破でご紹介したSLM(Sous le Manteau™、スーレマント)ですが、この秋6作目となる新作、オディジアーク・ニュメロシスが発売されました。LPTが初めて取り上げたのが本年4月のため、もう新作?と驚く方もいると思いますが、前回まとめ紹介した香りは2016年に一挙登場した作品なので、むしろ実に5年ぶりの新作となります。昨年いきなり英国FIFIニューカマー賞受賞、みたいな形で彗星の如く登場したように見えますが、最近のねずみ算式に新作が増える香水業界にしては珍しく、5年間新作を出さず地味に活動してきて、満を持して新作を投入したことになります。 オディジアーク・ニュメロシス EDP …

  • No.12 (2021)

    ピュアディスタンス第12作目の新作・№12が、9月12日世界発売、9月28日国内発売となりました。ピュアディスタンスは、この№12新発売にあわせ、日本上陸を果たしました。ピュアディスタンス直轄の日本サイトを運営するピュアディスタンスジャパンが、国内における正規代理店となります。 香水ができるまでの一般的なプロセスは、ブランド及びディレクターが香りのコンセプトを考え、依頼主のイメージに沿う香りを調香師が処方し、幾度もの修正を経て処方が決定し製品化しますが、№12は、もともと調香師が個人的に処方していた香りをブランドが譲り受け製品化するという、逆プロセスで誕生した作品です。 始まりは2018年6月…

  • L'Esprit Libre (2021)

    北フランス、ディナールを拠点とするメゾンフレグランスの長老ブランド、ディヴィーヌから、トータルの新作メンズのロム・アカンプリ(2016)から5年ぶり、レディスとしてはスピリチュエル(2014)に続き実に7年ぶりの新作が届きました。と言っても、その間にブランドの代表作、ディヴィーヌ(1986)については、30周年にあたる2016年にはポワールのついた限定ボトルが登場、35周年を目前にした昨年には、EDPアンタンス版が登場するなど、停滞していたわけではなかったのですが、全くの新作となると、ブログ開始からずっと追いかけてきたブランドだけに、「新商品のお知らせ」というニュースレターが来た時は、小躍りす…

  • FRASSAÏ : review archives 2020

    FRASSAÏ : review archives 2020 2020年よりご紹介して参りました、フラッサイのレビュー及びインタビューを、アーカイヴとしてまとめました。発売年順や名前順ではなく、新着レビュー順になっています。今後新作が発表され、レビューを投稿させていただいた際は、新着レビューのリンクを一番上にシェアさせていただきます。よろしくお願いいたします。 フラッサイ公式サイト(2021年7月現在)

  • English Fern (1890) / Blenheim Bouquet (1902)

    English Fern (1890) 立ち上がり:これも床屋系の香りがします、が、その中にえも言われぬ不思議な香りが混ざっている。柑橘系のような…ややケミカルなような…かなり個性的な香りです 昼:つけ始めの不思議な感じはだいぶ収まり、グリーン系の香りになってきました。FERN→シダの香りかといえばそういう感じもしますがシダを嗅いだことがほとんど無いので確証は持てず 15時位:モスの感じも出てきました。後半スパイシーな香りも混ざりかなり複雑な絡みを見せます。あなどれん。 夕方:大分香りは弱まりました、が、初夏にはぴったりな香り*だと思います。盛夏には上品で負けそうですけど。 ポラロイドに映った…

  • Special №127(1890)

    A Gentleman Takes Polaroids chapter Thirty Seven : Gentleman The Patriot 立ち上がり:大人な香り!というか子供の頃床屋へ行くと散髪終わった大人たちから香ってきた匂いだ。懐かしい感じがします。 昼:なつかしさは薄れて平成位まで来たか。ラベンダーの香りが出てきました 15時位:昼とあまり変わらず。香りが薄くなってきましたがそれに比例してレトロさも薄くなります 夕方:ムスク系の残香を残し終了。 ポラロイドに映ったのは:床屋の店頭のグルグル廻る赤青白の看板とチックの香りを漂わせた昭和のオジサン達。私の親の世代ですね。第一印象が強す…

  • L'Elégant (2021)

    2021年は、本来は昨年の秋からクリスマス時期の発売を想定して作られたものの、昨今のコロナ禍の影響を受け発売延期になった作品が、翌年の秋冬まで待たず、半年遅れ、つまり想定の季節とは逆になるものの、敢えてサマーフレグランス枠で発売に踏み切る作品がこれから出てくると思います。MDCI最新作のレレガンも、2020年秋に発売する予定だったのが、半年遅れて5月15日に世界発売となりました。 左)レレガンのモデル、ピエール・セリズィアール 右)レメーのモデル、エミリー・セリズィアール(いずれも1795年作、ルーブル美術館収蔵) レレガンは、ペインターズ&パフューマーズシリーズの第6作目にあたるメンズの新作…

  • Compliment (1939/2021)

    しじまの中にも、あるいは賑わう会話のさなかにも 何もない時 あるいは日常にただ流される時でさえも ほめ言葉はあなたのために 鏡に映る姿、あるいは人の眼に映る姿にも 雑踏にひとり あるいは何もかもが遠くにある時でも ほめ言葉はあなたのために あなた、あるいは誰かのために わかっていても、いなくても たったこれだけ言えばいい ほめ言葉はあなたのために なぜなら ほめ言葉はお金で買えない贈り物 ぱっと掴んだ一束の光明が 頬を赤らめ唇を緩ませる そんな詠み人しらずの言葉たちが香りになった ふたつの世界が一つになって、胸はずむ香りの力が生まれる ふたつの世界、それは コンプリマンとあなた リバイバルブラ…

  • LPT contributes to MICHAEL EDWARDS FRAGRANCES of the WORLD

    この度、LPTは香水評論の世界的権威、マイケル・エドワーズが主宰するデータベースサイト、MICHAEL EDWARDS FRAGRANCES of the WORLDの香調別ガイドライン、Fragrance Wheelの日本語訳を担当いたしました。上のウィール図をクリックすると、実際のFragrance Wheelに遷移いたしますので、左下の地球儀(言語選択)マークから「日本語」を選択してご覧ください。 左「パフューム・レジェンド(日本語版)」、右「Perfume Legends II(英語版)」 マイケル・エドワーズは、1980年代より香水のデータベース作成に着手し、現在38,000点の香水…

  • Marc-Antoine Barrois : review archives 2017-2021

    Marc-Antoine Barrois : review archives 2017-2021 2017年よりご紹介して参りました、マルク=アントワーヌ・バロワ作品のレビューを、アーカイヴとしてまとめました。発売年順や名前順ではなく、新着レビュー順になっています。今後新作が発表され、レビューを投稿させていただいた際は、新着レビューのリンクを一番上にシェアさせていただきます。よろしくお願いいたします。 マルク=アントワーヌ・バロワ公式サイト(2021年4月現在)

  • Poudre Impériale / Fontaine Royale / Cuir d'Orient / Essence du Sérail / Vapeurs Diablotines (2016)

    - SLM reviews -Essence du SérailCuir d'OrientVapeurs DiablotinesPoudre ImpérialeFontaine Royale 前回の媚薬及びブランド解説に続き、SLMの現行5作品についてご紹介します。ボトルに施されたマットでカラフルなラバー加工の色彩は、香りの世界観を色に置き換えた秀逸なチョイスで、このボトルカラーが基本的な香りのイメージです。 SLMの香りは、突如鍵盤を叩きつける、ピアノの不協和音のような衝撃で始まります。この不協和音に不意打ちを喰らった後、個々の表情を生み出すアクセントとなる香りが抜けていくと、どの香りもそれ…

  • SLM <Sous le Manteau> : Olfactory love potions

    かねてより復刻系作品には目がないクラシック香水紹介ブログ、LPT。これまで多くの「蘇った」香りを紹介して参りました。蘇生ストーリーの一例としては①大洪水に遭った地下室の復旧作業中、処方が偶然出てきて復興②テレビのルーツもの番組にハマって自分も先祖巡りをしていたら、数代前が王室ご用達級の香水会社で私財投げ打ち復興③合成香料だけの香水ブランドを起業したオーナーが、すべての処方を所有している親族を指南役に復興④勤務先が買収した斜陽企業を上司に復興提案するも却下され、退職し投資家として買取をかけ子孫と共同復興⑤在学中の起業プランで権利売却中のブランドを買い取り、卒業後仲間と復興…と、復興系にも色々パタ…

  • Yardley Gentleman Urbane EDP (2019)

    立ち上がり:これも甘い香りだなあ…なんか印象が薄くて感想がでてこない。風呂あがりの香りだ 昼:印象が変わらない。 15時位:同じ香りのまま薄くなっていく 夕方:どんどん薄くなっていく。しかし印象はつけはじめと変わらない。これはこれで今まで経験したことのない凄さだ。 ポラロイドに映ったのは:印象が薄いまま変化がない…うーむ。あれだ、学生時代から「おっさん」呼ばわりされて床屋言っても「今日は仕事お休みですか?」と言われ、中年過ぎても印象が変わらない男。あ!私か… Tanu's Tip : 年度末で懐寒いよジェントルマン、最終日は本体価格がもともと安いアフォーダブル系作品をご紹介します。イングリッシ…

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